JP2003016839A - 絶縁被覆用糸並びにそれを用いた酸化物超電導線材及び酸化物超電導コイル - Google Patents

絶縁被覆用糸並びにそれを用いた酸化物超電導線材及び酸化物超電導コイル

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JP2003016839A
JP2003016839A JP2001196267A JP2001196267A JP2003016839A JP 2003016839 A JP2003016839 A JP 2003016839A JP 2001196267 A JP2001196267 A JP 2001196267A JP 2001196267 A JP2001196267 A JP 2001196267A JP 2003016839 A JP2003016839 A JP 2003016839A
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隆司 長谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理プロセスにおける酸化物線材と絶縁層
との化学反応を抑制できる絶縁被覆用糸、並びにそれを
用いて被覆された酸化物超電導線材及び酸化物超電導コ
イルを提供する。 【解決手段】 Al23を主原料としSiを含有する単
繊維を含む糸において、該Siの含有量を1質量%以上
8質量%以下とするとともに、該単繊維の直径を3μm
以上20μm以下、該糸の長手方向の100m当たりの
Si濃度のばらつきを±0.1質量%未満とし、該糸の
直径を400μm以上800μm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丸線または平角線
の酸化物線材に適用可能な絶縁被覆用糸、及びそれを用
いて絶縁被覆された酸化物超電導前駆体線材、酸化物超
電導線材及び酸化物超電導コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体は、従来の金属系超電導
体と比較して、超電導転移温度及び上部臨界磁場が高い
という実用上の利点を有するので、様々な応用が期待さ
れている。こうした酸化物超電導体の中でも、特にB
i,Sr,Ca,Cuのモル比が2:2:1:2である
Bi系酸化物超電導体は、一般にBi−2212型酸化
物超電導体と呼ばれている。これをシース材中に充填し
たBi−2212型酸化物超電導線材は、代表的な金属
系超電導体であるNb3 Sn線材が実用レベルの電流密
度(104 A/cm2 以上)を流すことが困難であると
される21T(テスラ)の高磁場においても、上記実用
レベルの高い電流密度が得られることが報告されてい
る。
【0003】また、Bi(またはPb)、Sr、Ca、
Cuのモル比が2:2:2:3であるBi系酸化物線材
は一般にBi−2223型酸化物超電導線材と呼ばれ、
この線材は前記Bi−2212型よりもさらに高い超電
導転移温度を有するため、各種の応用が期待されてい
る。
【0004】こうしたことから、酸化物超電導線材を用
いることによって、従来の金属系超電導マグネットより
も高い磁場を発生する超電導マグネットを実現すること
が考えられており、その為の研究開発が盛んに行われて
いる。こうした研究開発の具体的な例としては、複雑な
高分子タンパク質の分子構造を決定するために非常に重
要な役割を担っている核磁気共鳴分析装置(NMR装置)
が挙げられる。このNMR装置では、磁場が強くなればな
る程得られる情報量が増加し、より詳細な分子構造の決
定が可能となり、測定に要する時間の短縮も図れること
になる。従って、Bi−2212型酸化物超電導線材を
用いることによって、更に高性能なNMR装置用超電導マ
グネットを製作することが期待できる。このNMR装置用
超電導マグネットには、高精度な磁場均一度や時間的に
非常に安定した磁場が要求されるため、断面が円形また
は矩形状の丸線または平角線をソレノイド形状に巻線し
たコイルが用いられる。
【0005】一般に、これらの酸化物超電導線材を製造
するに当たっては、予め組成を調整した仮焼粉末を作製
し、それをAgやAg合金のパイプ(シース)内に充填
して引き抜き加工や圧延加工を施し、線状の酸化物線材
とする。この酸化物線材を酸化物超電導線材とするため
には、酸素を含む雰囲気中で熱処理を施す必要がある。
これは、酸化物線材の仮焼粉末は充分に結晶化されてお
らず、熱処理によって結晶化を促進して超電導体とする
ためである。
【0006】また、上記酸化物線材から酸化物超電導コ
イルを作製するには、予め酸化物線材を巻枠に巻線し、
巻枠ごと熱処理を行う方法(ワインド&リアクト法)
と、予め酸化物線材に熱処理を施して酸化物超電導線材
とし、それを巻枠に巻線するする方法(リアクト&ワイ
ンド法)とがある。
【0007】酸化物線材から酸化物超電導線材またはコ
イルを作製するには、前述の理由により熱処理による結
晶化が不可欠であり、熱処理は、前述したように酸素を
含む高温中で行われる。例えば、Bi−2212型酸化
物線材を用いた場合は、純酸素雰囲気中で約890℃の
熱処理を施して酸化物線材を部分融解させ、その後徐冷
するのが一般的である。一方、Bi−2223型酸化物
線材を用いた場合には、酸素と窒素の混合雰囲気中にお
いて約870℃で熱処理が行われる。これらの熱処理に
よって、仮焼粉末は配向した結晶組織を有する超電導体
となり、高い臨界電流密度を有する超電導線材またはコ
イルが得られる。
【0008】酸化物線材に熱処理を施す際には、線材と
その線材に接触する物体(巻枠、隣接する線材等)との
電気的絶縁や分離を保つために、通常、線材の周りに絶
縁層が形成される。該絶縁層は、例えば線材を絶縁材で
被覆することにより形成され、代表的な絶縁材の一つ
に、耐熱性および耐酸化性に優れた酸化物繊維が挙げら
れる。
【0009】絶縁被覆に用いられる従来の酸化物繊維の
多くは、比較的加工性に優れたAl 23を主原料として
いる。しかし、Al23単体では引張り強度が小さくて
もろいため、通常はこれに13質量%程度以上のSiを
含有させたものを原料としている。この原料を直径10
μm程度以上の単繊維に加工し、さらにこの単繊維を集
合化することによって、絶縁被覆用糸とされる。そし
て、この糸の直径(糸の断面がほぼ円形になるように、
その形状を整えたときの直径をいう)は300μm程度
以下である。また、この糸を用いた被覆方法としては、
糸を、酸化物線材、特に丸線や平角線形状の線材の周囲
に編組する方法が一般的に採用される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱処理プロセス
では、酸化物線材を所定の熱処理温度まで昇温する間
に、AgやAg合金シースに保持された仮焼粉末中に存
在するBi23等の未反応酸化物や反応生成物のうち融
点の低い酸化物が融解し、その一部が、該シースの粒界
を通じて、その外表面に漏出するという問題がある。こ
の漏出する液相酸化物は、仮焼粉末中のSrやCaとい
ったアルカリ土類金属を含むために強い塩基性を有す
る。一方、線材の絶縁層は上記糸(Si:13質量%程
度以上を含むAl23)を編組したものであるから、強
い酸性を有する。従って、両者が反応して、例えばBi
−2212型酸化物線材の熱処理の場合、Sr−Al−
Si−O、Ca−Al−Si−O等の非超電導酸化物を
生成することになる。これらの非超電導酸化物は、本来
Bi−2212型超電導線材を形成するために必要な原
子を取り込んで成長するもので、熱処理後の線材の超電
導特性を劣化、若しくは消失させることもあり得るた
め、酸化物超電導線材やコイルの性能及び安定性を大き
く損なう原因となっていた。
【0011】一方、特開平第7−296636号や特開
平第8−222430号には、Al 23を90%以上と
する材料をテープ形状としたものを絶縁層として用いる
ことが提案されている。このようなテープ状絶縁材料
は、Si含有量が少ないので、結果的に上記のような化
学反応を抑制することができる。しかし、これらは、酸
化物テープ線材間の電気絶縁には好適に用いられるが、
折り曲げ加工が困難であるため、丸線や平角線の酸化物
線材間の電気絶縁に適用することはできない。丸線や平
角線の線材を被覆するには、Si含有量の少ない繊維原
料を編組可能な糸に加工する必要がある。
【0012】しかし、Si含有量の少ない(例えば10
質量%未満)Al23系糸を、上記の従来方法で成形し
ようとすれば、主に強度面で問題がある。通常、糸は単
繊維を集合して製造されるが、この集合化は単繊維を引
張りながら行うものである。しかし、上記のようなSi
含有量の低い単繊維は引張り強度が小さいため、その集
合化は困難である。また、たとえ従来と同程度の太さの
糸(300μm程度以下)が成形できたとしても、その
糸は充分な引張り強度を示さず、編組加工が困難とな
る。たとえ編組加工による線材の被覆に成功して超電導
コイルを製造できたとしても、コイルの使用中に単繊維
切れが増加して電気絶縁特性(耐電圧)が実用レベルを
下回り、超電導コイルの安定した運転の妨げとなる。
【0013】従って、単に繊維原料のSi含有量を減少
させることによって、絶縁層と酸化物線材の化学反応を
許容レベルまで抑えることは、上記のような新たな問題
を発生させることとなるので困難であった。
【0014】一方、従来の酸化物繊維を用いた絶縁層に
は、上記化学反応の問題の他に、被覆厚さが不足して充
分な耐電圧が確保できないという問題もあった。従来、
絶縁層には直径300μm以下の糸が用いられてきた
が、これを線材に編組すると、圧縮力によって糸が扁平
な形状となり、被覆厚さは50μm〜80μm程度にし
かならない。糸の直径を大きくすれば、被覆厚さもそれ
に伴って増大し耐電圧向上につながるが、直径の大きい
糸は製造(単繊維の集合化)が困難である。そのような
糸を構成するには集合化する単繊維の数を増やす必要が
あるが、単繊維の数が増えると、単繊維表面の静電荷密
度に起因する単繊維同士の反発力が大きくなって集合化
を阻害することになるる。
【0015】このように、上述の諸問題を克服できるよ
うな良好な絶縁被覆材が存在しないため、安定した特性
を有する酸化物超電導線材及びコイルの製造は困難とさ
れていた。
【0016】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であって、その目的は、丸線や平角線の酸化物超電導線
材の絶縁層に用いられる糸であって、従来と同等または
それ以上の強度を有しているため編組などの加工性に優
れており、実用レベルを満足する耐電圧を有する絶縁層
を形成することができ、同時に酸化物線材から漏出する
酸化物と該絶縁層との化学反応による超電導特性の劣化
を抑制することができる絶縁被覆用糸及びその糸を製造
するための有用な方法を提供しようとするものである。
また、その糸を用いて被覆した酸化物超電導線材及び酸
化物超電導コイルを提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の酸化物超伝導体
線材の絶縁被覆用糸は、Al23を主原料としSiを含
有する単繊維を含む糸であって、Siの含有量は1質量
%以上8質量%以下であるとともに、単繊維の直径は3
μm以上20μm以下であり、糸の長手方向の100m
当たりのSi濃度のばらつきを±0.1質量%未満と
し、糸の直径は400μm以上800μm以下であるこ
とに要旨を有する。
【0018】上記糸は更にバインダーを含んでも良く、
こうしたバインダーを用いることによって、単繊維を好
適に集合化して糸形状にすることができる。このような
バインダーとしてはポリウレタンが好ましく用いられ
る。
【0019】本発明には、上記絶縁被覆用糸を使った織
・編物も含まれ、筒状に編んだものであっても良い。
【0020】本発明には、更に、酸化物線材の周りに上
記絶縁被覆用糸を編組した酸化物超電導前駆体線材若し
くは酸化物超電導線材又はそれらのコイルも含まれる。
【0021】一方、本発明の絶縁被覆用糸の製造方法と
は、Al23を主原料としSi:1質量%以上8質量%
以下を含有する原料溶融液を調製し、該原料溶融液の温
度分布が±2.5℃以内となるように温度制御しつつ、
該原料溶融液を紡糸して直径3μm以上20μm以下の
単繊維とし、次いで該単繊維を用いて上記絶縁被覆用糸
を製造することに要旨を有する。
【0022】本発明には、酸化物線材の周りに、上記の
製造方法によって得られた絶縁被覆用糸を編組して酸化
物超電導前駆体線材とし、該酸化物超電導前駆体線材を
線材状態又はコイル状態で焼結する酸化物超電導線材又
はそのコイルの製造方法も含まれる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明者らは、まずAl23に含
まれるSi量を変化させた原料を用いて紡糸を試みたと
ころ、Siが1質量%未満であれば数μmレベルの単繊
維への加工は困難であるが、1質量%以上であればその
ような加工は可能となり、またSi含有量を8質量%以
下に抑えれば、前述したような酸化物線材との化学反応
を許容範囲に抑制できることを見出した。
【0024】しかしながら、Si含有量を1〜8質量%
に減少させれば、単繊維及びその集合体である糸の強度
が大幅に低下し、単繊維の集合化や糸の編組などが困難
となる。
【0025】また、Si含有量を低減すると、単繊維の
集合化によって得られた糸の長手方向でSi濃度がばら
つき易くなるという問題があることが、本発明者らの上
記試みによって新たにわかった。一般に、Al23中の
Si含有量が10〜30質量%と高い従来の場合には、
SiがAl23中に安定に取り込まれる傾向があり、糸
の長手方向におけるSi濃度のばらつきはあまり問題と
ならなかった。ところが、Si含有量が少ないと、糸の
長手方向でSi濃度のばらつきが生じやすくなり、その
結果、局所的にSi濃度が低くて強度の極めて小さい部
分ができたり、逆に局所的にSi濃度が高くて線材と化
学反応を起こしやすい部分ができたりするため、糸の安
定した特性が得られなくなる。
【0026】本発明者らは、様々な角度から鋭意研究を
重ねた結果、これらの問題を抑制する有効な手段を見出
し、本発明に至ったものである。
【0027】まず、本発明で用いる単繊維について説明
する。
【0028】本発明者らが、Si含有量の低減によって
糸の長手方向でSi濃度がばらつき易くなる原因を追求
すべく研究したところ、このSi濃度のばらつきは、紡
糸する際の溶融したAl23の容器内の温度分布に起因
することがわかった。すなわち、原料溶融液の温度が容
器内でばらつきがあると、Siはその高い温度の部分に
局在する傾向にあるので、容器からの垂下により得られ
た単繊維はSi濃度が不均一なものとなり、その結果、
単繊維の集合体である糸のSi濃度も不均一なものとな
ってしまうことがわかった。
【0029】そこで、本発明者らは、容器内の原料溶融
液の温度分布を±2.5℃以内、すなわち「最高温度―
最低温度」が5℃以内となるように制御しながら単繊維
を製造すれば、該単繊維を集合化した糸の長手方向のS
i濃度のばらつきを±0.1質量%未満に抑制すること
に成功した。上記温度分布が±2.5℃の範囲を外れる
と、Si濃度のばらつきが大きくなるばかりか、容器内
で対流が生じて単繊維製造の速度が低下する。
【0030】また、本発明者らは、単繊維の直径に関し
ても検討を重ねた。前述したように、Si含有量が低い
と、単繊維の引張り強度は低下する。そのため、単繊維
の直径が3μm未満では、集合化に要求される引張り強
度が確保できなくなることが新たにわかった。一方、直
径が20μmを超える場合には、集合化によって得られ
た糸を酸化物線材の周囲の編組する際に曲げ歪が大きく
なり、糸に含まれるそれぞれの単繊維が折れ易くなる。
折れた単繊維は編組された被覆層からバラバラとはみ出
すため、耐電圧の低下の原因となることが明らかになっ
た。
【0031】よって、本発明の単繊維の直径を3μm以
上20μm以下とした。これにより、Si含有量が1質
量%以上8質量%以下と低くても、単繊維の集合化に要
求される引張り強さを確保することができる。また、集
合化によって得られた糸を編組すれば、実用レベルの耐
電圧を有する絶縁層を形成できる。
【0032】次に、本発明の糸について説明する。
【0033】本発明者らは、糸を構成する単繊維の数を
増加し、糸の直径を400μm以上に増大させること
が、糸の強度を確保する有効な手段であることを見出し
た。前述のように、従来の単繊維を用いる場合には、そ
の高い静電荷密度に起因して、直径の大きい糸の製造
(単繊維の集合化)は困難とされていた。しかし、本発
明の単繊維は、Si含有量が従来のものよりも低いた
め、単繊維表面の静電荷密度が低く、その結果、より大
きい直径を有する糸の形成が可能となった。なお、糸の
集合化方法は合糸とした。
【0034】このように直径の大きい糸の作製が可能と
なったことは、強度の確保だけでなく、耐電圧の向上も
図ることができる点でも極めて効果的である。糸の直径
が大きくなれば、編組したときに得られる絶縁層の被覆
厚さが増大する。これに、糸に含まれる単繊維数の増加
による効果(被覆厚さが同じ場合、糸に含まれる単繊維
数の増加に伴って耐電圧が高くなる)も加わり、編組に
よって得られる絶縁層の耐電圧の大幅な向上が可能とな
った。
【0035】しかし、糸の直径が大きくなりすぎると、
編組したときの絶縁層の被覆厚さが増大し過ぎて、超電
導線材に占める超電導体部分の体積分率が低下し、発生
磁場が低くなるという問題が生じる。発明者らは、単繊
維の集合体である糸の直径を800μm以下に制御する
ことによって、充分な耐電圧を確保しつつ、被覆厚さを
使用可能なレベルに留めることができることも新たに見
出した。
【0036】本発明では、糸を構成する単繊維の数が比
較的多いので、単繊維を集合化する際に、単繊維相互の
密着性を確保するために有機バインダを用いることが望
ましく、なかでもポリウレタンが好適に用いられる。ポ
リウレタンをバインダとすることによって、単繊維相互
の密着性が大幅に改善された糸が得られる。その結果、
絶縁層の被覆厚さを小さくしても所定の耐電圧を得るこ
とが可能になる。被覆厚さをより小さくできれば、超電
導線材に占める超電導体部分の体積分率が増大し、より
高い磁場を発生させる超電導コイルが構成可能となる。
また、被覆厚さが従来と同程度である場合でも、密着性
の改善により耐電圧が向上するため、クエンチ等におけ
る非定常的な電圧発生時にもコイル保護の面で有利とな
る。
【0037】なお、上記バインダはポリウレタンに特に
限定されず、融点が200℃以下でありかつ酸素雰囲気
中において900℃以下の温度で塩素ガスを排出せずに
酸素と反応するか或いは分解する有機高分子材料(例え
ばアクリル樹脂)であれば、ポリウレタンと同様の効果
が得られる。但し、塩素ガスを排出して分解する高分子
材料(例えばポリ塩化ビニール)はバインダとして好ま
しくない。排出された塩素ガスと酸化物線材のAgまた
はAg合金シースとが化学反応し、融点が低下して形状
が変化するからである。
【0038】本発明の酸化物超電導前駆体線材は、上記
の糸を用いて、酸化物線材の周りに絶縁層を形成したも
のである。形成方法としては、特に丸線や平角線の酸化
物線材を用いる場合には、上記糸を編組する方法が好ま
しい。編組の際、組目数(1インチ間で右行きの糸と左
行きの糸とが交差する回数)が少ないと、所望の耐電圧
を有する絶縁層が得られない可能性がある。反対に、組
目数が多すぎると、被覆厚さが増大して線材の体積分率
が低下し、超電導特性を低下させる原因となる。よっ
て、好ましい組目数は12〜28である。
【0039】勿論、編組以外の方法によって、酸化物線
材を被覆することもできる。例えば、上記糸を用いて織
物や編物を作製し、線材の周囲を覆っても良い。その場
合、糸を筒状に編んでおいて、その中に線材を通すこと
もできる。
【0040】上記酸化物超電導前駆体線材は、次いで所
定の条件で熱処理されて酸化物超電導線材となり、更に
コイル状に巻回されて酸化物超電導コイルとなる。或い
は、コイル状に巻回された後に、所定の条件で熱処理さ
れて酸化物超電導コイルとなる。上記熱処理条件は、使
用する酸化物線材の種類に応じて適宜選択すればよい。
【0041】以下本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもので
はなく、前・後記の趣旨に徴して設計変更することはい
ずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0042】
【実施例】<酸化物線材の作製>Ag合金(Ag−Mg
−Ni)シースの内部に、Bi2.1 Sr2.0 Ca1.0
1.9 Ag0.1x の組成を有するBi−2212型酸
化物形成用仮焼粉末を充填したものを抽伸加工し、それ
を六角成型した後に定尺切断し、Bi−2212六角材
を作製した。この六角材650本をAg−Mg−Ni合
金のインゴットに挿入し、ビレットを組み立てた。次い
で、ビレットを静水圧押出しし、その後伸線加工を行っ
て外径:1.3mmの丸線材(酸化物線材)に加工し
た。
【0043】得られた酸化物線材を、以下の比較例及び
実施例に沿って絶縁被覆し、超電導コイルサンプルの作
製及び評価を行った。
【0044】<比較例>Si:13質量%を含むAl2
3を原料として紡糸を行い、直径7.5μmの単繊維
を製造し、この単繊維を100〜200本程度合わせて
直径300μmの糸を成形した。得られた糸のSi濃度
を原子吸光光度法で測定したところ、13質量%である
ことを確認した。この糸を上記酸化物線材の周囲に編組
して絶縁層を形成した。編組においては、打ち数(編組
する際のボビン数)を調節し、組目数(1インチ間で右
行きの糸と左行きの糸とが交差する回数)が14となる
ようにした。
【0045】熱処理前の絶縁被覆された酸化物線材、す
なわち酸化物超電導前駆体線材の表面の形状を図1(図
面代用電子顕微鏡写真)及び図2(その拡大写真)に示
す。これらの図より、良好な編組が行われていることが
わかる。これは、Si含有量が多いために単繊維の強度
が大きく、比較的容易に良好な編組ができるためと考え
られる。
【0046】次いで、この酸化物超電導前駆体線材10
mを巻線して、内径20mm、長さ100mmのコイル
サンプルを作製し、酸化雰囲気中で熱処理を行った。熱
処理後、得られた酸化物超電導線材の表面を電子顕微鏡
観察したところ、絶縁層と酸化物線材とが化学反応して
いることを確認した。化学反応が確認された部分の形状
を図3(図面代用電子顕微鏡写真)に示す。図3から明
らかな様に、絶縁層は化学反応により、ほとんど原型を
とどめない程まで変形し、固着していることがわかっ
た。また、絶縁層が剥がれて線材のAg合金シースが露
出しており、絶縁層は電気絶縁性を示さず、耐電圧は0
Vであった。
【0047】更に、熱処理後のコイルサンプルの臨界電
流密度(overall Jc:臨界電流を線材の全表
面積で除したもの)を、温度4.2K、磁場24Tの条
件下で測定したことろ(以下、「overall Jc
@24T」と表す)、8A/mm2であった。参照のた
めに、別途作製した長さ40mmの裸線材(絶縁被覆を
施していない線材、他の条件は本比較例と同じ)の短尺
サンプルを熱処理して同様の測定を行い、参照値(ov
erall Jc@24T=162A/mm2)を得た。
これらの結果、本比較例では、上記化学反応によってコ
イルサンプルの臨界電流密度が参照値の1/20まで低
下したことがわかった。このようなコイルサンプルは実
用不可能である。
【0048】<実施例1>Si含有量が0〜13質量%
の範囲でそれぞれ異なるAl23を原料とし、この原料
の溶融液を容器(φ30mm×50mm)から垂下させ
て、直径7.5μmの単繊維を得た。この時、容器内の
溶融液の温度分布が±2.5℃以内となるように制御し
た。なお、Si含有量が1質量%未満では、紡糸が困難
であった。
【0049】その後、上記Si含有量の異なるそれぞれ
の単繊維(1質量%以上)を用いて直径600μmの糸
をそれぞれ成形した。
【0050】得られた各糸について、まず、長手方向に
10mm程度に切断した糸片を5本準備し、原子吸光光
度法によりそれぞれの糸片のSi濃度を測定してばらつ
きを算出した。その結果、何れの糸もSi濃度のばらつ
きが±0.1質量%未満であることを確認した。
【0051】次に、比較例と同様の方法で、該糸を用い
て酸化物線材の周囲に編組し、これを巻線してコイルサ
ンプルを作製した後熱処理を行った。
【0052】熱処理後のコイルサンプルの臨界電流密度
(overall Jc)を、温度4.2K、磁場24
Tの条件下で測定した結果を図4に示す。Si含有量が
1質量%以上8質量%以下の場合に、実用超電導線材の
指標であるoverallJc@24T≧100A/m
2が得られ、上記比較例と比較して大幅に向上したこ
とを確認した。また特に、Si含有量が1質量%以上6
質量%以下であれば、overall Jc@24Tは
162A/mm2もの高い値となった。これは、上記参照
値(裸線材の短尺サンプルのoverall Jc@2
4T)と同じ値である。
【0053】<実施例2>Si:5質量%を含むAl2
3を原料とし、直径が0〜30μmの範囲でそれぞれ
異なる単繊維を実施例1と同様の方法で作製した。
【0054】その後、上記各直径の単繊維を集合化して
直径600μmの糸をそれぞれ成形した。なお、直径3
μm未満の単繊維は、引っ張り強度が小さすぎて集合化
が困難であった。直径3μm以上の単繊維から得られた
各糸について、実施例1と同様の方法でSi濃度のばら
つきを調べ、何れも±0.1質量%未満であることを確
認した。
【0055】次いで、比較例と同様に、上記各糸を酸化
物線材の周囲に編組し、これを巻線してコイルサンプル
を作製した後熱処理を行った。
【0056】熱処理後のコイルサンプルについて、温度
4.2Kで耐電圧測定を行った。結果を図5に示す。図
5から明らかな様に、単繊維の直径が20μmを超える
と、耐電圧は実用絶縁材としての指標である400Vを
下回った。これは、糸を編組する際、曲げ歪が大きいた
めに糸に含まれる単繊維が折れやすくなり、折れた単繊
維が糸から離れてバラバラになることに起因すると考え
られる。一方、単繊維の直径が3μm以上20μm以下
であれば、実用絶縁材としての指標である400V以上
の耐電圧が得られた。また、この場合のoverall
Jc@24Tは162A/mm2であり、上記参照値
(裸線材の短尺サンプルのoverallJc)と同じ
値が得られることも確認した。
【0057】<実施例3> (a)Si:4.0質量%を含むAl23を原料とし、
直径:9μmの単繊維を実施例1と同様の方法で作製し
た。
【0058】その後、上記単繊維を集合化し、直径を0
〜1200μmの範囲で変化させた糸を成形した。得ら
れた各糸について、実施例1と同様の方法でSi濃度の
ばらつきの測定を行ったところ、何れも±0.1質量%
未満であることを確認した。
【0059】次に、該糸を用いて酸化物線材の周囲に編
組した。編組は、組目数が8〜20の範囲となるよう
に、打ち数を調整して行った。その後、実施例1と同様
に、巻線してコイルサンプルを作製し、熱処理を行っ
た。
【0060】熱処理後のコイルサンプルについて、被覆
厚さ及び温度4.2Kでの耐電圧測定を行った。その結
果を図6に示す。図6から明らかな様に、糸の直径が4
00μm未満では、引っ張り強度が不足して切れる単繊
維が多くなるため、耐電圧は400Vを下回った。逆
に、糸の直径が800μmを超えると、被覆厚さが大き
くなり過ぎて、実用レベルの超電導特性を得るための指
標である200μm以下という条件を満足しなかった。
よって、糸の直径が400μm以上800μm以下であ
れば、被覆厚さ、耐電圧共に実用指標を満足する値が得
られた。更に、この場合、overall Jc@24
Tは162A/mm2であり、参照値(裸線材の短尺サン
プルのoverall Jc)と同じ値が得られること
も確認した。
【0061】一例として、糸の直径が600μmの場合
における酸化物超電導線材の表面の電子顕微鏡写真を図
7に示す。部分的に単繊維が切れている箇所も認められ
るが、酸化物線材と絶縁層との化学反応も確認されず、
比較例(図3)と比べて良好な状態であることがわかっ
た。
【0062】(b)単繊維の直径を7.5μmとした以
外は、上記(a)と同様に糸の作製、編組及びサンプル
コイルの作製・評価を行った。
【0063】糸の直径が400μm未満の場合、編組加
工を試みたが、糸を構成するほとんどの単繊維が折れて
しまい、編組を行うことができなかった。しかし、糸の
直径が400μm以上800μm以下であれば、上記
(a)と同様に、被覆厚さ、耐電圧共に実用指標を満足
し、かつ参照値と同等のoverall Jc@24T
が得られた。
【0064】<実施例4>実施例3(a)と同様に、S
i含有量:4.0質量%、直径:9μmの単繊維を作製
した。次いで、これを束ねてポリウレタン融液に浸漬さ
せて、ポリウレタンをバインダとして直径が400μm
以上800μm以下となるように単繊維の集合化を行い
糸を得た。その後、比較例と同様に、糸を酸化物線材の
周囲に編組し、これを巻線してコイルサンプルを作製し
た後熱処理を行った。
【0065】熱処理後のコイルサンプルについて、温度
4.2Kで耐電圧測定を行ったところ、600V〜90
0Vの値が得られた。これらの値は、実施例3で得られ
た値の約1.5倍にあたり、ポリウレタンの使用によっ
て耐電圧が飛躍的に向上することを確認した。
【0066】なお、本発明の実施例ではBi−2212
型酸化物超電導線材を用いたが、その他の酸化物超電導
線材(例えばBi2223型)に対して本発明を適用し
ても、上記実施例と同様の効果が得られる。また、本発
明の実施例では、外径1.30mmの酸化物丸線材を用
いて行われたが、外径が0.5〜3.0mmの範囲にあ
る酸化物丸線材や断面積が0.18〜7.5mm2の範
囲にありアスペクト比が5以下である酸化物平角材に対
して本発明を適用しても、上記実施例と同様の効果が得
られる。
【0067】
【発明の効果】本発明の絶縁被覆用糸を用いて酸化物線
材の周りに絶縁層を形成すれば、その後の熱処理プロセ
スにおいて、酸化物線材と絶縁層との化学反応を抑制す
ることが可能となる。その上、従来と同等またはそれ以
上の耐電圧を確保しつつ、被覆厚さを減少させることが
できる。そのため、特性が高く安定して使用可能な酸化
物超電導線材及びコイルを製作することが可能となる。
【0068】よって、本発明を適用すれば、磁気共鳴分
析用の従来の金属系超電導マグネットよりもさらに高性
能の酸化物超電導マグネットの製作が期待できるばかり
か、他の超電導応用にとって極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例における酸化物超電導前駆体線材(熱処
理前)の表面の形状を示す図面代用電子顕微鏡写真であ
る。
【図2】図1の拡大写真である。
【図3】比較例における酸化物超電導線材(熱処理後)
の表面の形状を示す図面代用電子顕微鏡写真である。
【図4】コイルサンプルのオーバーオールの臨界電流密
度と単繊維のSi含有量との関係を示したグラフであ
る。
【図5】コイルサンプルの絶縁被覆材の耐電圧と単繊維
の直径との関係を示したグラフである。
【図6】コイルサンプルの絶縁層の耐電圧及び被覆厚さ
と糸の直径との関係を示したグラフである。
【図7】実施例3における酸化物超電導線材(熱処理
後)の表面の形状を示す図面代用電子顕微鏡写真であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 5/08 C N

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al23を主原料としSiを含有する単
    繊維を含む糸であって、該Siの含有量は1質量%以上
    8質量%以下であるともに、該単繊維の直径が3μm以
    上20μm以下であり、該糸の長手方向の100m当た
    りのSi濃度のばらつきを±0.1質量%未満とし、該
    糸の直径が400μm以上800μm以下であることを
    特徴とする酸化物超電導体線材の絶縁被覆用糸。
  2. 【請求項2】 バインダーを含む請求項1に記載の絶縁
    被覆用糸。
  3. 【請求項3】 前記バインダーがポリウレタンである請
    求項2に記載の絶縁被覆用糸。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の絶縁被
    覆用糸を使った織・編物。
  5. 【請求項5】 筒状に編んだものである請求項4に記載
    の織・編物。
  6. 【請求項6】 酸化物線材の周りに、請求項1〜3のい
    ずれかに記載の絶縁被覆用糸を編組した酸化物超電導前
    駆体線材若しくは酸化物超電導線材又はそれらのコイ
    ル。
  7. 【請求項7】 Al23を主原料としSi:1質量%以
    上8質量%以下を含有する原料溶融液を調製し、該原料
    溶融液の温度分布が±2.5℃以内となるように温度制
    御しつつ、該原料溶融液を紡糸して直径3μm以上20
    μm以下の単繊維とし、次いで該単繊維を用いて請求項
    1〜3のいずれかに記載の絶縁被覆用糸を製造すること
    を特徴とする絶縁被覆用糸の製造方法。
  8. 【請求項8】 酸化物線材の周りに、請求項7に記載の
    方法によって得られた絶縁被覆用糸を編組して酸化物超
    電導前駆体線材とし、該酸化物超電導前駆体線材を線材
    状態又はコイル状態で焼結する酸化物超電導線材又はそ
    のコイルの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006165342A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Tohoku Univ 超伝導コイルの製造方法
JP2011526072A (ja) * 2008-06-26 2011-09-29 オックスフォード スーパーコンダクティング テクノロジー、インコーポレイテッド 高温超伝導コイルの製造

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