JP2003016575A - 自動走行車両発着用駅 - Google Patents

自動走行車両発着用駅

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JP2003016575A
JP2003016575A JP2001200122A JP2001200122A JP2003016575A JP 2003016575 A JP2003016575 A JP 2003016575A JP 2001200122 A JP2001200122 A JP 2001200122A JP 2001200122 A JP2001200122 A JP 2001200122A JP 2003016575 A JP2003016575 A JP 2003016575A
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station
track
vehicles
platform
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English (en)
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Hideyuki Aisu
英之 愛須
Toshiaki Tanaka
俊明 田中
Kentaro Torii
健太郎 鳥居
Yoshikazu Oba
義和 大場
Shinichiro Nakazawa
新一郎 中沢
Yoshiro Seki
義朗 関
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Traffic Control Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子的に連結された複数車両編成の車群におけ
る隊列順序変更を駅構内で行うことができる。 【解決手段】複数の異なる行き先駅を有する複数の車両
10a1〜10a5が電子的に連結されて編成された車
群10を専用軌道2a、2b上で自動走行させる自動走
行システムに適用される自動走行車両発着用駅1。専用
軌道2a、2bから分岐され、複数の異なる行き先駅を
有する複数の車両10a1〜10a5が行き先駅毎に車
両単位で乗り入れ可能に配設された複数の分岐軌道3a
1〜3a4と、この複数の分岐軌道3a1〜3a4に沿
って設けられ、対応する分岐軌道に乗り入れた車両が発
着可能な複数のプラットホーム4a1〜4a3とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非機械的かつ電子
的に連結された複数車両編成の車群を専用軌道上で自動
走行させる自動走行システムに適用される自動走行車両
発着用駅に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道や路面電車等の専用軌道上を
走行する車群は、その専用軌道を専用に走行する複数の
車両(専用車両)が連結器を介して機械的に連結されて
編成されており、その機械的編成車群が発着する駅に
は、その車群発着用および乗客乗降用の少なくとも1つ
のプラットホームが設置されている。
【0003】上述した従来の走行システムでは、機械的
編成車群は、その通常走行時においては、車両毎に切り
離されることがなく、かつほとんどの場合において、車
群を構成する全ての専用車両の行く先駅は同一であるた
め、プラットホームは、車群単位、すなわち、複数車両
編成単位で到着可能な長さを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の機械的
に連結された複数車両編成の車群では、乗客の増減に応
じて適宜車両を増減させることが困難であり、車両の増
減操作に多くの時間と労力を必要とするため、近年、複
数の車両を非機械的かつ電子的に連結させて車群を編成
し、この複数車両編成の車群を専用軌道上において自動
走行させる自動走行システム{例えば、IMTS(In
telligent Multi−Mode Tran
sit System)、IGTS(Intellig
ent Guide−way Transit Sys
tem)等}が研究されている。
【0005】しかしながら、上述した非機械的かつ電子
的に連結された複数車両編成の車群を専用軌道上におい
て自動走行させる自動走行システムに対して従来構造の
駅を適用した場合、次のような問題が生じている。
【0006】すなわち、第1の問題点として、従来の駅
では、その駅構内において、編成内の専用車両の隊列順
序変更を行うことができないため、その順序変更を別途
引き込み線において行わなければならず、駅設置スペー
スを増大させるとともに、隊列順序変更作業に多大な労
力を必要としていた。
【0007】また、第2の問題点として、従来の駅で
は、例えば、編成された車両の内のいくつかの専用車両
に対する乗客の乗降遅れ等が発生した場合、その遅れ車
両を含む全ての編成車両が遅延することになり、例え
ば、乗客の乗降遅れ等が発生した遅れ車両のみを後発さ
せる等の車両単位の柔軟な運行管理を行うことができな
かった。
【0008】さらに、第3の問題点として、従来の駅に
おいては、行き先駅の異なる複数の車両が同一の車群と
して編成されていた場合、同一のプラットホームに行き
先駅の異なる複数の車両が混在することになり、利用者
(乗客)の混乱を招く恐れが生じていた。また、同一の
プラットホームにおける行き先駅の異なる専用車両の混
在により、車群の運転手は、到着プラットホームにおい
て、その行き先駅の異なる車両を、対応する車両への指
定乗降位置に一致させるように停止させなければなら
ず、その位置決め作業が困難であり、運転手の負担を増
大させていた。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、電子的に連結された複数車両編成の車群に
おける隊列順序変更を駅構内で行うことが可能な自動走
行車両発着用駅を提供することをその第1の目的とす
る。
【0010】また、本発明は、上述した事情に鑑みてな
されたものであり、電子的に連結された複数車両編成の
車群の運行管理を、駅構内において各車両単位で柔軟に
行うことができる自動走行車両発着用駅を提供すること
をその第2の目的とする。
【0011】さらに、本発明は、上述した事情に鑑みて
なされたものであり、電子的に連結された複数車両編成
の車群において行き先駅の異なる車両が編成されていて
も、行き先駅の異なる車両を、対応する行き先毎に異な
るプラットホームに到着させることが可能な自動走行車
両発着用駅を提供することをその第3の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明によれば、複数の異なる行き先駅を有する
複数の車両が電子的に連結されて編成された車群を専用
軌道上で自動走行させる自動走行システムに適用される
自動走行車両発着用駅であって、前記専用軌道から分岐
され、前記複数の異なる行き先駅を有する複数の車両が
行き先駅毎に車両単位で乗り入れ可能に配設された複数
の分岐軌道と、この複数の分岐軌道に沿って設けられ、
対応する分岐軌道に乗り入れた車両が発着可能な複数の
プラットホームとを備えている。
【0013】本発明において、前記専用軌道は単線軌道
であり、前記各プラットホームは当該単線軌道上を走行
する対向車両のすれ違い機能を兼ね備えている。
【0014】本発明において、前記専用軌道は複線軌道
であり、前記分岐軌道は、前記複線軌道における一方の
軌道走行車群を構成する複数の車両および他方の軌道走
行車群を構成する複数の車両がそれぞれ行き先駅毎に車
両単位で乗り入れ可能に配設されている。
【0015】本発明において、前記各分岐用軌道には、
前記専用軌道を走行してきた車群における各車両を自動
操舵して、当該車群から分離して自車両の行き先駅に対
応する分岐用軌道に乗り入れさせるための自動操舵用ユ
ニットが設けられている。
【0016】
【発明の実施形態】本発明に係る自動走行車両発着用駅
の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る自動走行車両発着用駅1の概略構
造を示す図である。
【0018】図1に示す自動走行車両発着用駅(以下、
車両発着用駅とも記載する)1は、バス、トラック、列
車等の特定の複数の異なる行き先駅へ向かう車両(車
群)走行用の単線方式の専用軌道2(2a、2b)の途
中に設けられており、専用軌道2a、2bにおいて非機
械的かつ電子的に着脱自在に連結して隊列を組むように
自動走行(自動隊列方向、プラトーン走行)させる自動
走行システムに適用される上記車両発着用の駅である。
【0019】すなわち、車両発着用駅1は、専用軌道2
a、2bから互いに平行に分岐され、複数の異なる行き
先駅を有する複数の車両が行き先駅毎に車両単位で乗り
入れできるように配設された複数(図1では4つ)の分
岐軌道3a1〜3a4と、この複数の分岐軌道3a1〜
3a4に沿って設けられ、対応する分岐軌道に乗り入れ
た車両(上り・下り)が発着できる複数のプラットホー
ム4a1〜4a3とを備えている。
【0020】そして、各プラットホーム4a1〜4a3
の分岐軌道3a1〜3a4に沿った長さは、少なくとも
1台の車両が到着可能な長さであり、本実施形態では、
2台の車両が到着可能な長さとなっている。
【0021】プラットホーム4a1は、一方の分岐軌道
3a1に面する側が、行き先駅「A」に向かう車両発着
用および乗客乗車用のホーム(以下、1番線ホームとす
る)であり、他方の分岐軌道3a2に面する側が、行き
先駅「B」に向かう車両発着用および乗客乗車用のホー
ム(以下、2番線ホームとする)である。
【0022】同様に、プラットホーム4a2は、一方の
分岐軌道3a2に面する側が、行き先駅「C」に向かう
車両発着用および乗客乗車用のホーム(以下、3番線ホ
ームとする)であり、他方の分岐軌道3a3に面する側
が、行き先駅「D」に向かう車両発着用および乗客乗車
用のホーム(以下、4番線ホームとする)である。
【0023】一方、プラットホーム4a3は、一方の分
岐軌道3a3に面する側が、行き先駅「E」に向かう車
両発着用および乗客乗車用のホーム(以下、5番線ホー
ムとする)であり、他方の分岐軌道3a4に面する側
が、行き先駅「F」に向かう車両発着用および乗客乗車
用のホーム(以下、6番線ホームとする)である。な
お、これらの行先は自由に変更し利用車に告知する手段
を有するものとする。
【0024】そして、プラットホーム4a1〜4a3に
おける1番線ホーム、3番線ホームおよび5番線ホーム
は、専用軌道2aを車両発着用駅1へ向かって走行する
車群(以下、便宜上、上り車群と記載する)が分岐軌道
3a1〜3a3に到着した際に乗客が乗降するための上
り車群用ホームであり、2番線ホーム、4番線ホームお
よび6番線ホームは、専用軌道2bを車両発着用駅1へ
向かって走行する車群(以下、便宜上、下り車群と記載
する)が分岐軌道3a2〜3a4に到着した際に乗客が
乗降するための下り車群用ホームである。
【0025】そして、プラットホーム4a1〜4a3お
よび車両発着用駅1の改札口等は、図示しない階段、地
上・地下通路等の連絡通路により互いに出入り可能に連
結されており、乗客は、改札口を介して車両発着用駅1
に出入りし、連絡通路を介して自らの行き先駅に対応す
るプラットホームに向かうようになっている。
【0026】一方、専用軌道2a、2bおよび各分岐軌
道3a1〜3a4には、図1に示すように、車両自動操
舵用(自動誘導用)ユニットとしての磁気ネイル5が一
定間隔毎に連続的に埋設されており、上り車群および下
り車群は、その車群の各車両に搭載された自動走行用車
載ユニット6(後掲図2参照)の処理により、磁気ネイ
ル5から発せられる磁界を検出しながら専用軌道2a、
2bを自動走行するようになっている。なお、図におい
て◎で示す磁気ネイル5は○で示す磁気ネイル5と異な
る極性を持ち、進路指示に利用できるようになってい
る。
【0027】また、専用軌道2a、2bには、車載ユニ
ット6と通信可能な路車間通信用の制御情報伝達用ルー
プコイル7が設置されており、この制御情報伝達用ルー
プコイル7は、車両走行制御(出発、停止、速度制御
等)用の保安制御装置8に対して無線で通信可能になっ
ている。
【0028】そして、保安制御装置8は、上り車群、下
り車群およびその車群を構成する各車両の運行管理機能
(運行監視機能、運行ダイヤ作成・管理機能および隊列
順序指示機能等)を有する管制制御装置9に接続されて
おり、この保安制御装置8および管制制御装置9と各車
両の車載ユニットとの間のループコイル7を介した通信
処理により、上り車群および下り車群は、車両発着用駅
1を含む複数の駅やすれ違い用のすれ違い部において互
いに衝突することなくすれ違いながら、専用軌道2a、
2bを運行ダイヤに従って自動走行するようになってい
る。
【0029】次に、本実施形態の車両発着用駅1の作用
について説明する。
【0030】今、図2に示すように、例えば複数(例え
ば5両)の車両10a1〜10a5が電子連結された5
両編成の上り車群10が専用軌道2aを車両発着用駅1
へ向かって走行している。
【0031】このとき、車群10における先頭車両10
a1および4両目車両10a4は、「A駅」行きであ
り、2両目車両10a2および5両目車両10a5は、
「C駅」行きであり、3両目車両10a3は、「E駅」
行きであるとする。
【0032】こうして、上り車群10が車両発着用駅1
に進入すると、その先頭車両10a1は、その車載ユニ
ット6の走行制御により、車群10の隊列から離れて分
岐軌道3a1に進入し、保安制御装置8のループコイル
7を介した指示により、車載ユニット6の走行制御に基
づいて自車両10a1の行き先駅「A駅」に対応するプ
ラットホーム4a1の1番線ホームに停車する。
【0033】先頭車両10a1の分岐軌道3a1への進
入に続いて、上り車群10の2両目車両10a2は、そ
の車載ユニット6の走行制御により、車群10の隊列か
ら離れて分岐軌道3a2に進入し、保安制御装置8のル
ープコイル7を介した指示により、車載ユニット6の走
行制御に基づいて自車両10a2の行き先駅「C駅」に
対応するプラットホーム4a2の3番線ホームに停車す
る。
【0034】同様に、3両名車両10a3は、分岐軌道
3a3に進入し、保安制御装置8のループコイル7を介
した指示により、車載ユニット6の走行制御に基づいて
自車両10a3の行き先駅「E駅」に対応するプラット
ホーム4a3の5番線ホームに停車し、4両目車両10
a4は、分岐軌道3a1に進入し、保安制御装置8のル
ープコイル7を介した指示により、車載ユニット6の走
行制御に基づいて自車両10a4の行き先駅「A駅」に
対応するプラットホーム4a1の1番線ホームに停車
し、5両目車両10a5は、分岐軌道3a2に進入し、
保安制御装置8のループコイル7を介した指示により、
車載ユニット6の走行制御に基づいて自車両10a5の
行き先駅「B駅」に対応するプラットホーム4a2の2
番線ホームに停車する。
【0035】停車完了後、各プラットホーム4a1、4
a2および4a3で待機する乗客は、対応するプラット
ホームに停車した車両10a1・10a4、10a2・
10a5および10a3にそれぞれ乗車する。
【0036】各車両10a1・10a4、10a2・1
0a5および10a3は、対応するプラットホーム4a
1、4a2および4a3に所定時間停車した後、保安制
御装置8のループコイル7を介した指示により、車載ユ
ニット6の走行制御に基づいてプラットホーム4a1、
4a2および4a3から出発する。
【0037】このとき、車両10a1・10a4、10
a2・10a5および10a3の車載ユニット6は、管
制制御装置9から保安制御装置8およびループコイル7
を介して送信される隊列順序情報に応じて、自車両の出
発タイミングおよび走行速度を変化させることにより、
車両10a1〜10a5の車群10としての編成順序
を、送信された隊列順序情報に一致させるように変化さ
せる。
【0038】例えば、本実施形態において、管制制御装
置9から先頭車両を10a2にし、以下、10a1、1
0a4、10a5および10a3、のような隊列順序
(10a2←10a1←10a4←10a5←10a
3)とするための隊列順序情報が送信されたとすると、
まず、車両10a2が最初に出発して分岐軌道3a2か
ら進出して専用軌道2bに向かって走行し、以下、車両
10a1、車両10a4、車両10a5および車両10
a3と順次出発して専用軌道2bへ向かって走行しなが
ら、各車両の車載ユニット6の走行制御により、互いの
車両が電子連結されて車群10が構成される。
【0039】そして、隊列順序が変更されながら電子連
結された車群10は、専用軌道2bを走行して、各車両
10a1〜10a5の行き先駅(「A駅」、「C駅」お
よび「E駅」)へ向かう。
【0040】すなわち、本実施形態によれば、車両発着
用駅1として、複数の車両の行き先駅毎に、車群単位で
はなく車両単位の長さを有する車両発着用の複数のプラ
ットホーム4a1〜4a3を設けたため、複数車両編成
の車群10単位で専用軌道2aを走行して車両発着用駅
1に進入した各車両10a1〜10a5は、その行き先
駅毎に車群10から分離して、自車両の行き先駅に対応
するプラットホーム4a1〜4a3に到着することがで
きる。
【0041】したがって、車群10の隊列順序を変更す
る場合には、行き先駅毎に分離した各車両10a1〜1
0a5が対応する分岐軌道3a1〜3a4を出発して駅
構内において合流・電子連結する際において、その電子
連結の順序を所望の隊列順序に変更すればよく、車群隊
列順序変更用の引き込み線を別途設ける必要がないた
め、駅設置スペースを減少させることができ、さらに、
隊列順序変更作業の労力を大幅に低減させることができ
る。
【0042】また、本実施形態において、ある車両(例
えば、車両10a4)に対する乗客の乗降の遅延等の理
由から、その車両10a4の出発が運行ダイヤに対して
遅延した場合でも、管制制御装置9の保安制御装置8等
を介した指示により、通常(運行ダイヤ通り)に出発し
た複数の車両10a1〜10a3および10a5を所定
の順序で電子連結させて隊列を編成し、その隊列を先発
させ、遅延した車両は後から到着した隊列に合流させる
等のことが可能である。
【0043】すなわち、本実施形態では、車両発着用駅
1構内において、車群単位ではなく車両単位で運行管理
を行うことができるため、自動走行システムの運行管理
の柔軟性を向上させることができる。
【0044】そして、本実施形態では、車両発着用駅1
に進入した各車両10a1〜10a5を、その行き先駅
毎に車群10から分離して、自車両の行き先駅に対応す
るプラットホーム4a1〜4a3に到着させることがで
きるため、同一のプラットホームに行き先駅の異なる車
両が混在することがなくなり、利用者(乗客)の混乱を
招く危険性を回避するとともに、車両位置決め作業に起
因する運転手の負担を大幅に低減させることができる。
【0045】なお、本実施形態においては、上り車群1
0の走行動作について説明したが、下り車群の走行動作
およびその際の全体動作についても、上り車群10に関
する説明と略同一である。
【0046】また、本発明の車両発着用駅を、単線方式
の専用軌道を自動走行するシステムに対して適用した
が、本発明は上記システムに限られるわけではなく、複
線方式のシステムに適用することも可能である。
【0047】図3は、複線方式の専用軌道(2a1、2
b1)の途中に設けられた車両発着用駅1Aを示す図で
ある(ループコイル、保安制御装置、管制制御装置等は
図示を省略している)。
【0048】図3によれば、車両発着用駅1Aは、複線
の専用軌道2X、2Yから分岐されて互いに平行に配設
された複数の異なる行き先駅に対応する上り車両分岐走
行用の複数(図3では3つ)の分岐軌道3a1〜3a3
と、専用軌道2a1、2b1から分岐されて互いに平行
に配設された複数の異なる行き先駅に対応する下り車両
分岐走行用の複数(図3では3つ)の分岐軌道3b1〜
3b3と、この複数の分岐軌道3a1〜3a3および3
b1〜3b3に沿って設けられた複数の異なる行き先駅
に対応する上り・下り車両発着用の複数のプラットホー
ム4a1〜4a3とを備えている。
【0049】すなわち、本構成によれば、専用軌道2X
における上り側軌道2Xaを介して駅1Aに進入した例
えば3両編成の上り車群10aにおける各車両10a1
〜10a3は、自車両の行き先駅に対応するプラットホ
ームの各番線ホーム(例えば、車両10a1→プラット
ホーム4a1の1番線ホーム、車両10a2→プラット
ホーム4a2の3番線ホーム、車両10a3→プラット
ホーム4a3の5番線ホーム)にそれぞれ停車し、乗客
乗降後に電子連結・合流して上り車群10aとして専用
軌道2Yにおける上り側軌道2Ybを介して行き先駅に
向かって走行する。
【0050】一方、専用軌道2Yにおける下り側軌道2
Ybを介して駅1Aに進入した例えば3両編成の下り車
群10bにおける各車両10b1〜10b3は、自車両
の行き先駅に対応するプラットホームの各番線ホーム
(例えば、車両10b1→プラットホーム4a3の6番
線ホーム、車両10b2→プラットホーム4a2の4番
線ホーム、車両10b3→プラットホーム4a1の2番
線ホーム)にそれぞれ停車し、乗客乗降後に電子連結・
合流して下り車群10bとして専用軌道2Xにおける下
り側軌道2Xbを介して行き先駅に向かって走行する。
【0051】上述したように、本発明の車両発着用駅
を、単線方式の専用軌道を自動走行するシステムに対し
て適用した場合でも、上り車両10a1〜10a3およ
び下り車両10b1〜10b3は、それぞれの行き先駅
毎に対応するプラットホームの各番線ホームにそれぞれ
停車することができるため、単線方式の場合と同等の効
果が得られる。
【0052】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の自動走行
車両発着用駅によれば、複数の車両の行き先駅毎に車群
単位ではなく車両単位で発着可能な複数のプラットホー
ムを設けたため、車群を構成する各車両は、その行き先
駅毎に車群から分離して、自車両の行き先駅に対応する
プラットホームに到着することができる。
【0053】したがって、一旦分離した各車両を合流・
電子連結させる際に、その電子連結の順序を所望の隊列
順序に変更することができるため、車群隊列順序変更用
の引き込み線を別途設ける必要がなくなり、駅設置スペ
ースを減少させることができ、かつ隊列順序変更作業の
労力を大幅に低減させることができる。
【0054】また、本発明の自動走行車両発着用駅によ
れば、複数のプラットホームに到着した車両は元の車群
単位ではなく車両単位であるため、遅延車両の後発制御
等、車群単位ではなく車両単位で運行管理を行うことが
できるため、自動走行システムの運行管理の柔軟性を向
上させることができる。
【0055】さらに、本発明の自動走行車両発着用駅に
よれば、同一のプラットホームに行き先駅の異なる車両
が混在することがなくなり、利用者(乗客)の混乱を招
く危険性を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動走行車両発着用
駅の構造を示す図。
【図2】図1に示す自動走行車両発着用駅の作用を示す
図。
【図3】本発明の変形例に係る自動走行車両発着用駅の
構造を示す図。
【符号の説明】
1 自動走行車両発着用駅 2a、2b 専用軌道 3a1〜3a4 分岐軌道 4a1〜4a3 プラットホーム 6 車載ユニット 7 ループコイル 8 保安制御装置 9 管制制御装置 10 車群 10a1〜10a5 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 健太郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大場 義和 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 中沢 新一郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 関 義朗 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5H161 AA01 BB02 BB07 BB08 DD12 EE01 EE05 JJ01 JJ26 JJ27 5H180 AA27 BB04 CC17 CC24 FF05 FF13 FF14 FF27 5H301 AA01 AA09 BB20 CC03 CC06 DD07 DD17 EE02 EE12 EE18 FF02 FF18 GG07 GG14 KK03 KK19 KK20 LL03 LL08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる行き先駅を有する複数の車
    両が電子的に連結されて編成された車群を専用軌道上で
    自動走行させる自動走行システムに適用される自動走行
    車両発着用駅であって、 前記専用軌道から分岐され、前記複数の異なる行き先駅
    を有する複数の車両が行き先駅毎に車両単位で乗り入れ
    可能に配設された複数の分岐軌道と、この複数の分岐軌
    道に沿って設けられ、対応する分岐軌道に乗り入れた車
    両が発着可能な複数のプラットホームとを備えたことを
    特徴とする自動走行車両発着用駅。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動走行車両発着用駅で
    あって、前記専用軌道は単線軌道であり、前記各プラッ
    トホームは当該単線軌道上を走行する対向車両のすれ違
    い機能を兼ね備えたことを特徴とする自動走行車両発着
    用駅。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動走行車両発着用駅で
    あって、前記専用軌道は複線軌道であり、前記分岐軌道
    は、前記複線軌道における一方の軌道走行車群を構成す
    る複数の車両および他方の軌道走行車群を構成する複数
    の車両がそれぞれ行き先駅毎に車両単位で乗り入れ可能
    に配設されていることを特徴とする自動走行車両発着用
    駅。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動走行車両発着用駅で
    あって、前記各分岐用軌道には、前記専用軌道を走行し
    てきた車群における各車両を自動操舵して、当該車群か
    ら分離して自車両の行き先駅に対応する分岐用軌道に乗
    り入れさせるための自動操舵用ユニットが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の自動走行車両発着用
    駅。
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