JP2003016525A - 現金支払システム,現金支払方法,現金支払機,現金入金システム,現金入金方法および現金入金支払システム - Google Patents

現金支払システム,現金支払方法,現金支払機,現金入金システム,現金入金方法および現金入金支払システム

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JP2003016525A JP2001226403A JP2001226403A JP2003016525A JP 2003016525 A JP2003016525 A JP 2003016525A JP 2001226403 A JP2001226403 A JP 2001226403A JP 2001226403 A JP2001226403 A JP 2001226403A JP 2003016525 A JP2003016525 A JP 2003016525A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内における紙幣の搬送不良等の不具合が
発生した場合においても、かかる不具合の解決を金融機
関や運用会社等に委託することなく、小売店側が解消す
ることができ、又、店舗内に現金をそのまま置いておく
ことなく、防犯上安全にする。 【解決手段】 顧客の要求に応じてこの顧客に現金を支
払う現金支払機30と、金融機関における口座を管理す
る口座管理部10とをそなえ、現金支払機30に、現金
支払機30の設置場所の管理者に所有権のある現金が、
顧客に対する支払用現金として装填され、現金支払機3
0により支払用現金を顧客に支払う前に、口座管理部1
0が、現金支払機30による顧客への支払金額と同額の
入金処理を、管理者の口座に対して行なうように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行等の金融機関
によって展開される、現金支払システム,現金入金シス
テムおよび現金入金支払システムや、これらの現金支払
システム,現金入金システムおよび現金入金支払システ
ムに適用される現金支払方法や現金入金方法のほか、例
えばコンビニエンスストア等の店舗内に設置され顧客に
よる現金の入金や引き出しが可能なATM(Automated
Teller Machine;現金自動預け払い機)として用いて好
適な現金支払機に関する。
【0002】
【従来の技術】顧客が自由にその預金(現金)を引き出
したり入金したりすることが可能な現金自動支払機やA
TM(Automated Teller Machine;現金自動預け払い
機)は、従来、銀行等の金融機関の本店や支店を中心に
設置・展開されていたが、近年においては、コンビニエ
ンスストア等を中心に、小売店の店舗内やショッピング
センタ等の特定の場所にも設置されるようになってきて
いる。これにより、現金自動支払機の利用態様は、利用
客が、わざわざ金融機関へ出向いて預金を引き出した後
に消費地(店舗等)へ行って物品やサービスを購入する
という従来の形態から、近年では、利用客が消費地へ行
く途中で預金を引き出すという形態に変わってきてい
る。このような現金自動支払機の増加によって、利用客
は、金融機関に出向くための時間や交通費等の浪費から
解放された。
【0003】ところで、小売店側にとっては、「現金の
手持ちがないから今は買えない」という顧客の状態は販
売機会の損失を意味する。又、「消費者が現金を引き出
してから小売店に来る」までの過程が無駄であるともい
える。上述のような販売機会の損失を無くし、利用客が
十分な現金を手元に所持していない場合でも買物できる
ようにするために、小売店側において、クレジットカー
ドやデビットカードを用いたシステムを導入することも
考えられるが、このようなシステムの利用にあたって
は、小売店側が手数料を負担しなければならない。
【0004】そこで、小売店の店舗内等に、図17を参
照しながら後述する現金自動支払システムに属する現金
自動支払機を設置し、利用客がその現金自動支払機を用
いて自身の口座から預金を引き出せるようにすることに
より、小売側は、手数料を負担する必要が無くなるだけ
でなく、顧客への販売機会を損失することもなくなる。
【0005】図17は一般的な現金自動支払システムの
ハードウェア構成を模式的に示す図である。この図17
に示すように、現金自動支払システム200は、専用回
線202を介してホストコンピュータ201と現金自動
支払機203とを互いに通信可能に接続することにより
構成されている。ホストコンピュータ201は、例えば
金融機関によって管理され、利用客の口座を管理するも
のであり、現金自動支払機203は、例えば銀行の本店
や支店の他、小売店の店舗内等に設置され、利用客の支
払要求に応じて現金を支払うものである。
【0006】顧客が、現金自動支払機203において、
金額を指定して現金の支払要求を行なうと、その情報が
専用回線202を介してホストコンピュータ201に送
信される。そして、このホストコンピュータ201にお
いて、顧客の口座からその支払要求金額が出金処理され
るとともに、現金自動支払装置203からその支払要求
金額の現金が支払われるようになっている。
【0007】また、ATMにおいては、上述した現金自
動支払機203が有する現金の支払機能に加えて、顧客
が金融機関口座等に現金を預け入れる(入金する)こと
もできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た現金自動支払システム200において、従来、現金自
動支払機203(もしくはATM)の中に入っている現
金の所有権は、金融機関や運用会社が有しているので、
現金自動支払機203やATMが店舗内に設置されてい
ても、小売店の従業員や管理者等は、その現金自動支払
機203やATMに現金を補充・装填することができ
ず、又、現金自動支払機203やATM内において、例
えば紙幣の搬送不良等の不具合が生じた場合において
も、不具合の原因となった紙幣を取り扱うことができな
い。
【0009】従って、小売店側は金融機関や運用会社に
紙幣装填や警備を含めて運用を委託する必要があり、そ
のために多額の費用がかかるという課題がある。又、現
金自動支払機203やATM内で紙幣の搬送不良などの
不具合が発生した場合、上述した如く小売店の従業員や
管理者がその不具合に対処することはできず、運用を委
託された係員(例えば、警備会社の係員等)が到着する
まで待たねばならないので、復旧までに時間がかかり、
利用客や小売店が多大な迷惑を受けるという課題もあ
る。
【0010】また、小売店においては、一日の商取引に
よって生じた売上金は、店舗内に設置されたPOS(Po
int Of Sales;販売時点情報管理)のレジ端末内等に貯
まっていくのであるが、このような売上金を狙った犯罪
が発生するおそれがあり、釣り銭以外の現金が店舗内に
貯まっていることは望ましくない。そこで、店舗内に、
図18を参照しながら後述する入金システムに属する入
金機を設置し、その入金機に売上金を入金することによ
り、入金した売上金を警送会社を経由して銀行口座へ入
金したものと同様にする手法が知られている。
【0011】図18は入金機を用いた一般的な入金シス
テムの機能構成を示すブロック図である。この図18に
示すように、入金システム400は、ホストシステム4
01,入金処理システム402および入金端末(入金
機)403をそなえて構成されている。入金端末403
は、例えば小売店の店舗内等に設置され、その内部に店
舗管理者が売上金を入金することができるようになって
おり、入金処理システム402に通信可能に接続されて
いる。そして、この入金端末403の金銭投入口に店舗
管理者が売上金を投入すると、その金額等の情報(入金
情報)が、入金処理システム402に送信されるように
なっている。
【0012】入金処理システム402は、例えば警備会
社,運用会社等の集金業務会社によって管理され、入金
端末403から送信された入金情報に基づいて、ホスト
システム401に振り込み依頼を行なうようになってい
る。ホストシステム401は、例えば金融機関によって
管理され、入金端末403の設置場所の管理者(店舗管
理者等)の金融機関口座を管理するものであって、入金
処理システム402に通信可能に接続されている。この
ホストシステム401は、入金処理システム402から
の振り込み依頼に基づいて、その入金端末403に入力
された現金と同額の金額の入金処理を店舗管理者の金融
機関口座に対して行なうようになっている。そして、店
舗内に設置された入金端末403内の現金の所有権は、
集金業務会社が有することになる。
【0013】しかしながら、このような入金システムに
おいても、上述した現金自動支払機やATMと同様に、
入金端末403の中に入っている現金は、集金業務会社
の所有物であるので、小売店側は入金端末403の中の
現金を取り扱うことができない。従って、その運用のた
めに多大な金銭的負担が生じ、又、入金端末403内に
おいて紙幣の搬送不良等の不具合が発生した場合でも、
これらの不具合を小売店側で解決することができず、集
金業務会社による処理を待たなければならず、不具合発
生時の復旧作業に時間がかかるという課題がある。
【0014】一方、上述した現金自動支払システム20
0や入金システム400においては、使用することがで
きない資産(現金)が、各店舗内に設置された現金自動
支払機203や入金端末403内に滞留していることに
なるので、金融機関や集金業務会社にとっては、資産を
効果的に運用することができないという課題もある。本
発明は、これらのような課題に鑑み創案されたもので、
装置内における紙幣の搬送不良等の不具合が発生した場
合においても、かかる不具合の解決を金融機関や運用会
社等に委託することなく、小売店側が解消することがで
き、又、店舗内に現金をそのまま置いておくことなく、
防犯上安全な現金支払システム,現金支払方法,現金支
払機,現金入金システム,現金入金方法および現金入金
支払システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の現金
支払システム(請求項1)は、顧客の要求に応じてこの
顧客に現金を支払う現金支払機と、金融機関における口
座を管理する口座管理部とをそなえ、現金支払機に、現
金支払機の設置場所の管理者に所有権のある現金が、顧
客に対する支払用現金として装填され、現金支払機によ
り支払用現金を顧客に支払う前に、口座管理部が、現金
支払機による顧客への支払金額と同額の入金処理を、管
理者の口座に対して行なうことを特徴としている。
【0016】また、本発明の現金支払方法(請求項4)
は、現金支払機に、この現金支払機の設置場所の管理者
に所有権のある現金を、顧客に対する支払用現金として
装填し、現金支払機による顧客への支払金額と同額の入
金処理を、管理者の口座に対して行なってから、現金支
払機により、支払金額分の支払用現金を顧客に支払うこ
とを特徴としている。
【0017】さらに、本発明の現金支払機(請求項5)
は、顧客の要求に応じてこの顧客に現金を支払う現金支
払機であって、この現金支払機の設置場所の管理者に所
有権のある現金を、顧客に対する支払用現金として装填
されるとともに、管理者の口座に対する、顧客への支払
金額と同額の入金処理の完了に応じて、支払金額分の支
払用現金を顧客に支払うことを特徴としている。
【0018】上述の構成により、顧客への支払金額と同
額の入金処理が完了するまでは、支払金額と同額の現金
の所有権は、現金支払機の設置場所の管理者にあり、上
記入金処理を完了した時点で、その所有権が、現金支払
機の設置場所の管理者から金融機関へ移転されたのと同
様になる。なお、口座管理部が、出金元口座から、支払
金額と同額を出金してもよく、これにより、出金元口座
からこの支払金額が支払われたことと同様になる(請求
項2)。
【0019】また、現金支払機から該支払金額の現金を
放出する直前に、口座管理部が入金処理を行なってもよ
く、これにより、現金支払機から支払金額の現金が放出
される直前まで、支払金額と同額の現金の所有権は、現
金支払機の設置場所の管理者にある(請求項3)。一
方、本発明の現金入金システム(請求項6)は、顧客が
現金を入金する現金入金機と、金融機関における口座を
管理する口座管理部とをそなえ、現金入金機における顧
客による入金時に、口座管理部が、入金金額と同額の出
金処理を、現金入金機の設置場所の管理者の口座に対し
て行なうことを特徴としている。
【0020】また、本発明の現金入金方法(請求項9)
は、顧客が現金入金機に現金を入金し、この顧客による
入金金額と同額の出金処理を、現金入金機の設置場所の
管理者の口座に対して行なうことを特徴としている。上
述の構成により、顧客による入金金額と同額の出金処理
を現金入金機もしくは現金入金支払機の設置場所の管理
者の口座に対して行なった時点で、現金入金機もしくは
現金入金支払機に入金された現金の所有権は、現金入金
機もしくは現金入金支払機の設置場所の管理者にある。
【0021】なお、口座管理部が、入金金額と同額の入
金処理を入金先口座に対して行なってもよく、これによ
り、入金先口座に入金金額が入金されたことと同様にな
る(請求項7)。また、入金先口座に対する入金処理を
行なうことができなかった場合に、その原因に関する情
報を顧客に通知する通知部を有してもよく、これによ
り、顧客が、その原因に関する情報を知ることができる
(請求項8)。
【0022】そして、本発明の現金入金支払システム
(請求項10)は、顧客の要求に応じてこの顧客に現金
を支払い、又、顧客が現金を入金する現金入金支払機
と、金融機関における口座を管理する口座管理部とをそ
なえ、現金入金支払機に、現金入金支払機の設置場所の
管理者に所有権のある現金が、顧客に対する支払用現金
として装填され、現金入金支払機により支払用現金を顧
客に支払う前に、口座管理部が、現金入金支払機による
顧客への支払金額と同額の入金処理を、管理者の口座に
対して行ない、現金入金支払機における顧客による入金
時に、口座管理部が、入金金額と同額の出金処理を、現
金入金支払機の設置場所の管理者の口座に対して行なう
ことを特徴としている。
【0023】上述の構成により、現金支払時には、顧客
への支払金額と同額の入金処理が完了するまでは、支払
金額と同額の現金の所有権は、現金入金支払機の設置場
所の管理者にあり、上記入金処理を完了した時点で、そ
の所有権が、現金入金支払機の設置場所の管理者から金
融機関へ移転されたのと同様になる。一方、現金入金時
には、顧客による入金金額と同額の出金処理を現金入金
支払機の設置場所の管理者の口座に対して行なった時点
で、現金入金支払機に入金された現金の所有権は、現金
入金支払機の設置場所の管理者にある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態としての現金預金支払シス
テム(現金支払システム)の機能構成を示すブロック
図、図2は本第1実施形態の現金預金支払システムにお
ける現金支払機の外観を模式的に示す斜視図である。
【0025】図1に示すように、第1実施形態の現金預
金支払システム1aは、預金管理部(口座管理部,金融
機関センタ)10,中継センタ(支払取引センタ)2
0,現金支払機30およびネットワーク40a,40b
をそなえて構成されている。この現金預金支払システム
1aにおいて、預金管理部10と現金支払機30とは、
中継センタ20およびネットワーク40a,40bを介
して互いに通信可能に接続されている。
【0026】現金支払機30は、例えば小売店の店舗内
等に設置され、利用客(顧客)の要求に応じて、出金先
口座(本実施形態では利用客の口座)から出金した現金
をこの利用客に支払うものである。なお、本実施形態に
おいては、利用客に支払う支払用現金として紙幣を取り
扱う場合について説明する。先ず、図2を参照して、現
金支払機30のハードウェア構成を説明する。現金支払
機30は、表示/入力部31,カード挿入口32,レシ
ート放出口33および紙幣放出口34をそなえて構成さ
れている。
【0027】表示/入力部31は、例えばタッチパネル
によって構成されていて、利用客に対する種々の情報と
ともに、キーボード,ボタン等が表示されるようになっ
ており、利用客が、この表示/入力部31に表示される
情報に基づいて種々の入力操作を行なうことができるよ
うになっている。例えば、利用客は、この表示/入力部
31から支払いを請求する金額や、自身の口座に設定さ
れたパスワード等を入力するようになっている。
【0028】なお、本実施形態においては、表示/入力
部31をタッチパネルによって構成することにより、表
示と入力との両方を行なうようになっているが、これに
限定されるものではなく、表示を行なう表示部(例えば
ディスプレイ)と入力操作を行なうための入力部(例え
ばキーボード)とを別々にそなえて構成してもよい。カ
ード挿入口32は、キャッシュカードやクレジットカー
ド等の利用客の金融機関の口座を識別するための媒体
(例えば、磁気カードやICカード;以下、単にカード
という)を挿入されるもので、カード挿入口32から挿
入されたカードに登録された内容は、後述するカードリ
ード部303(図1参照)によって読み取られるように
なっている。又、このカード挿入口32は、支払処理の
終了後にカードを外部に排出する排出機能もそなえてい
る。
【0029】紙幣放出口34は、後述する紙幣搬送部3
06(図1参照)によって搬送されてきた支払金額の紙
幣(現金)を外部に放出するものであって、例えば図示
しない蓋をそなえており、この蓋を開放することによっ
て紙幣が放出され、利用者が紙幣を受け取ることができ
るようになっている。レシート放出口33は取引内容を
印刷したレシートを外部に放出するものである。
【0030】紙幣収納部307には、例えば、図示しな
いカセット(ユニット)に紙幣をつめて、このカセット
を紙幣収納部307にセットすることにより、現金支払
機30の設置場所の管理者(以下、管理者という)に所
有権のある紙幣(現金)が、利用客に対する支払用現金
として装填されるようになっている。なお、現金支払機
30への紙幣の装填方法は、これに限定されるものでは
なく、例えば、現金装填口(図2では図示省略;例え
ば、図10の紙幣入出金口35参照)から1枚ずつもし
くは所定枚数まとめて挿入し、この挿入された紙幣を紙
幣搬送部306によって紙幣収納部307まで搬送して
装填してもよい。
【0031】次に、現金支払機30の機能構成について
説明する。現金支払機30は、図1に示すように、主制
御部301,通信制御部302,カードリード部30
3,紙幣計数出金部304および顧客操作部308をそ
なえて構成されている。主制御部301は、中継センタ
20からの指示により、通信制御部302,カードリー
ド部303,紙幣計数出金部304および顧客操作部3
08を制御するものであり、例えば、コンピュータシス
テムにおけるCPU(Central Processing Unit)によ
って実現される。
【0032】通信制御部302は、中継センタ20と通
信し、種々の情報を送受信するためのものであり、例え
ば、LAN(Local Area Network)カードによって実現
される。カードリード部303は、カード挿入口32か
ら挿入された利用客のキャッシュカードに登録された内
容を読み取るためのものである。紙幣計数出金部304
は、紙幣を収納し払い出しを行なうものであって、ユニ
ット制御部305,紙幣搬送部306および紙幣収納部
307をそなえて構成されている。紙幣収納部307
は、管理者によって装填された支払用現金を収納するも
のである。紙幣搬送部306は、現金支払機30内にお
いて紙幣を搬送するもので、支払処理時には紙幣を紙幣
収納部307から紙幣放出口34まで搬送するようにな
っている。ユニット制御部305は紙幣搬送部306お
よび紙幣収納部307の制御を行なうものである。
【0033】顧客操作部308は、図2に示す表示/入
力部31に対応し、利用客が入力・操作を行なうための
ものであって、画面表示部309およびキー入力部31
0をそなえて構成されている。画面表示部309は利用
客に対する種々の情報を表示することにより、利用客に
対して取引案内を行なうものであり、キー入力部310
は、利用客が画面表示部309に表示される画面に従っ
て選択入力を行うためのものである。
【0034】また、現金支払機30においては、利用客
に対する支払い時に、何らかの不具合が生じた場合に
は、その不具合の内容を、表示/入力部31に表示した
り、図示しないスピーカからアナウンスしたり、レシー
ト放出口33から印刷したレシートを出力したりするこ
とによって、利用客に通知するようになっており、これ
らの表示/入力部31やスピーカ,レシート放出口33
が、不具合の内容を利用客に通知する通知部として機能
するようになっている。
【0035】本システムにおいては、利用客に対する支
払い時に取引不可となる場合として、利用客の口座にお
ける残高不足等、利用客の責によって生じる不具合と、
管理者の口座に対する入金処理において生じた、利用客
以外の責によって生じる不具合とがある。これらの不具
合が生じた場合に、利用客が混乱しないように、支払い
不可時においてはその理由を表示/入力部31に表示す
る。
【0036】一方、預金管理部10は、金融機関によっ
て管理されるものであって、金融機関における口座(す
なわち、利用客や管理者の預金)を管理し、これらの口
座に対して入金処理や出金処理を行なうものである。ま
た、預金管理部10は、現金支払機30により支払用現
金を利用客に支払う前に、現金支払機30による利用客
への支払金額と同額の入金処理を、管理者の口座(以
下、店舗口座)に対して行なうようになっている。
【0037】なお、この店舗口座は、管理者の名義であ
ってもよく、店舗もしくは小売店の名義であってもよ
い。本実施形態では、上述したように管理者に所有権の
ある支払用現金を現金支払機30に装填するようになっ
ているが、一般に、利用客が現金支払機30を操作して
自分の預金を引き出す際には、現金支払機30内の紙幣
は金融機関から払い出される必要がある。
【0038】利用客が現金支払機30を操作して払い出
しを行なう際に、預金管理部10が、現金支払機30内
に装填された紙幣の内、支払金額と同額の入金処理を店
舗口座に対して行なうことにより、この現金支払機30
内に装填された紙幣の内、支払金額と同額分について
は、その所有権が管理者から金融機関に移転され、金融
機関の資産となるのである。
【0039】この場合、管理者にとっては、一部の現金
の保管場所が現金支払機30内から金融機関の自分の口
座に移ったことと同じであり、その資金の総額に変わり
はない。又、金融機関側にとっても、手持ちの資金のう
ち、支払金額分だけが自行の金庫内から現金支払機30
内に移動したことと同じであり、その資金の総額に変わ
りはない。
【0040】さらに、預金管理部10は、現金支払機3
0において、利用客により現金の支払いが要求される
と、この利用客の口座(出金元口座;以下、利用客口座
という)から、支払金額と同額を出金するようになって
いる。なお、厳密には、利用客口座から支払金額と同額
の出金処理が行なわれた時点で、現金支払機30内にお
ける支払金額と同額の紙幣の所有権は利用客にあるが、
この状態では、金融機関がその紙幣を利用客に受け渡す
責務を負っているので、本実施形態中においては、便宜
上、その所有権は金融機関にあるとして説明する。
【0041】また、預金管理部10は、利用客への現金
支払時に現金支払機30内で不具合が発生した場合に
は、上述の如く店舗口座に対して行なった入金処理や、
利用客口座に対して行なった出金処理を取り消すように
なっている。これにより、現金支払機30内に入ってい
る全ての現金の所有権は管理者に戻るので、支払時に、
紙幣搬送部306において紙幣の搬送不良が生じた場合
においても、管理者が紙幣の除去等の処理を行なうこと
ができる。
【0042】さらに、預金管理部10は、現金支払時に
取引不可となった場合に、現金支払機30に対してその
理由を通知するようになっている。中継センタ20は、
預金管理部10と現金支払機30との間を中継し、現金
支払機30で行なわれる種々の取引に応じて、上述した
種々の処理を預金管理部10に行なわせるものであっ
て、現金支払機30から送信される取引電文を受け、預
金管理部10と連携しながら中継処理を行なうようにな
っている。
【0043】この中継センタ20は、預金管理部10に
ネットワーク40aを介して通信可能に接続されるとと
もに、現金支払機30にネットワーク40bを介して通
信可能に接続されている。ここで、本第1実施形態の現
金預金支払システム1aにおける中継センタ20の処理
を、図3に示すフローチャート(ステップA10〜ステ
ップA60)に従って説明する。
【0044】現金支払機30において、顧客が支払い要
求金額やパスワード等の情報を入力して現金の支払いを
要求すると、現金支払機30は、中継センタ20と交信
し、これらの情報を中継センタ20に送信する。中継セ
ンタ20は、金融機関の預金管理部10と交信し、この
預金管理部10に対して利用客口座の残高の確認を要求
し(ステップA10)、預金管理部10は、利用客口座
の残高確認を行ない、中継センタ20にその結果を通知
する。
【0045】中継センタ20は、預金管理部10からの
残高確認の結果に基づいて、支払要求金額を引き落とし
た場合に利用客口座が残高不足になるか否かを判断する
(ステップA20)。ここで、利用客口座が残高不足に
なる場合には(ステップA20のNOルート参照)、中
継センタ20は、その結果を現金支払機30に対して通
知する(ステップA60)。ここでは、中継センタ20
は、現金支払機30に対して支払いが不可能である旨を
通知する。
【0046】また、利用客口座が残高不足にならない場
合には(ステップA20のYESルート参照)、中継セ
ンタ20は、預金管理部10と交信し、この預金管理部
10に、利用客への支払金額と同額の入金処理(取引金
額相当額の入金処理)を店舗口座に対して行なわせる
(ステップA30)。この入金処理により、現金支払機
30内に装填された紙幣の内、この支払金額と同額の分
の紙幣については、その所有権が管理者から金融機関に
移行する。
【0047】中継センタ20は、店舗口座に対する入金
処理を行なうことができたか否かを確認して(ステップ
A40)、入金処理を行なうことができなかった場合に
は(ステップA40のNOルート参照)、ステップA6
0に移行して、店舗口座に対する入金処理を行なうこと
ができないので利用客に支払いを行なえない旨を現金支
払機30に通知する。
【0048】店舗口座に対する入金処理を行なうことが
できた場合には(ステップA40のYESルート参
照)、中継センタ20は、預金管理部10に、利用客口
座から支払金額と同額の出金処理を行なわせた後(ステ
ップA50)、ステップA60に移行して、現金支払機
30に対して、利用客に支払いを行なうことができる旨
を通知する。現金支払機30は、紙幣放出口34から紙
幣を放出し、利用客はこの紙幣を受け取る。
【0049】次に、本第1実施形態の現金預金支払シス
テム1aの現金支払機30において、不具合が発生した
場合の中継センタ20の処理を、図4に示すフローチャ
ート(ステップB10およびB20)に従って説明す
る。現金支払機30において、中継センタ20を介して
預金管理部10と交信した後に、例えば、紙幣搬送部3
06による紙幣の搬送不良や紙幣収納部307における
紙幣の不足等、何らかの不具合が発生した場合には、そ
の旨が現金支払機30から中継センタ20へ通知され、
中継センタ20は、預金管理部10に、店舗口座に対し
て行なった入金処理を取り消させた後に(ステップB1
0)、利用客口座からの出金処理を取り消させる(ステ
ップB20)。
【0050】ステップB10において、店舗口座に対し
て行なった入金処理を取り消すことにより、上述したス
テップA30において金融機関に移行していた現金支払
機30内の現金の所有権は管理者に戻る。これにより、
管理者が現金支払機30内の紙幣について処理すること
ができ、管理者もしくはその代理人が現金支払機30内
の紙幣を除去する等の運用・保守作業を行なうことがで
きる。
【0051】次に、上述の如く構成された本発明の第1
実施形態の現金支払機30の処理を、図5に示すフロー
チャート(ステップC10〜C110)に従って説明す
る。現金支払機30において、利用客が表示/入力部3
1から現金の支払いを行なう旨を選択し(ステップC1
0)、利用客がカードをカード挿入口32に挿入する
と、カードリード部303がこのカードに登録された情
報(例えば、口座番号等)を読み取る(ステップC2
0)。
【0052】利用客は、表示/入力部31に表示された
指示に従って、表示/入力部31から暗証番号を入力し
た後(ステップC30)、支払いを希望する金額を表示
/入力部31を用いて入力する(ステップC40)。現
金支払機30は、中継センタ20と交信して、ステップ
C20〜ステップC40において取得した情報(利用客
の口座番号,暗証番号,支払金額等)とともに、支払要
求の取引電文を中継センタ20に送信する(ステップC
50)。
【0053】現金支払機30は、中継センタ20から送
信された情報(図3のステップA60参照)を参照し
て、利用客に対する現金の支払いが可能であるか否かを
判断し(ステップC60)、支払いが不可能である場合
には(ステップC60のNOルート参照)、その理由を
表示/入力部31に表示させたり、図示しないスピーカ
からアナウンスしたりすること等によって、利用客に通
知するとともに、カードを利用客に返却して(ステップ
C90)、処理を終了する。
【0054】一方、利用客に対する現金の支払いが可能
である場合には(ステップC60のYESルート参
照)、利用客にカードを返却するとともに(ステップC
70)、紙幣収納部307に装填されている紙幣を支払
金額になるまで計数して、その支払金額分の紙幣を紙幣
搬送部306によって搬送し、紙幣放出口34から放出
する(ステップC80)。利用客はこの紙幣放出口34
から放出された現金を受け取る。
【0055】現金支払機30は、支払いが正常に終了し
たか否かを判断する(ステップC100)。例えば、現
金支払機30は、紙幣搬送部306による紙幣の搬送不
良等、何らかの不具合が生じていないか等を判断し、不
具合が生じておらず支払いが行なわれた場合には(ステ
ップC100のYESルート参照)、処理を終了する。
【0056】また、ここで何らかの不具合が生じて支払
いが行なわれなかった場合には(ステップC100のN
Oルート参照)、中継センタ20と交信して、中継セン
タ20に対して支払いが行なわれなかった旨を通知する
(ステップC110)。ここで、中継センタ20が、店
舗口座に対して行なった入金処理や利用客口座からの出
金処理を預金管理部10に取り消させることにより(図
4のステップB10およびB20参照)、現金支払機3
0内の紙幣の所有権は管理者に戻るので、管理者もしく
はその代理人が現金支払機30内の紙幣を除去したりす
ることができる。
【0057】このように、本発明の第1実施形態の現金
預金支払システム1aによれば、現金支払機30内に、
管理者に所有権のある紙幣を装填するようになっている
ので、現金支払機30内の紙幣に関して管理者(もしく
はこの管理者に委託されたもの(例えば小売店の従業員
等))が保守作業を行なうことができる。例えば、現金
支払機30内の紙幣が不足した場合においても、紙幣の
補充を管理者が行なうことができ、金融機関や運用会社
へ依頼したり、金融機関や運用機関がその補充のために
到着するのを待ったりする必要がない。これにより、利
用客や管理者の利便性が向上する。又、金融機関や運用
機関に依頼する処理を減らすことができるので、金融機
関や運用機関に対して支払う手数料(運用コスト)を低
減することができる。
【0058】また、現金支払機30内の紙幣の所有権は
管理者にあるので、管理者は、夜間や店舗が休業状態の
時等の任意の時間に現金支払機30内の紙幣を回収する
ことができる。これにより、夜間に店舗内(現金支払機
30内)に多額の現金が存在することを回避でき、盗難
等を未然に防止することができるので、防犯上安全であ
る。
【0059】さらに、現金支払機30内の紙幣の所有権
は管理者にあるので、これらの紙幣を自由に使用するこ
とができる。例えば、管理者は、必要に応じて現金支払
機30内の紙幣を取り出して取引業者等への支払いなど
に用いることができ、利便性が向上する。また、現金支
払機30により支払用紙幣を顧客に支払う前に、現金支
払機30による顧客への支払金額と同額の入金処理を、
管理者の口座に対して行なうことにより、紙幣を顧客に
支払う際には、現金支払機30内に装填されている紙幣
のうち、支払金額と同額の紙幣についての所有権が金融
機関等に移転されるので、法的に何らの瑕疵なく支払処
理を行なうことができる。
【0060】さらに、利用客への現金支払時に現金支払
機30内で不具合が発生した場合には、預金管理部10
により店舗口座に対する入金処理が取り消され、現金支
払機30内に装填されている紙幣の所有権は管理者に戻
るので、管理者が現金支払機30内で発生した不具合に
対処することができ、利便性が向上する。これにより、
現金支払機30による支払時に紙幣の搬送不良等が生じ
た場合においても、金融機関や運用会社へ依頼する必要
がなく、金融機関や運用会社から係員等が不具合の解消
のために到着するのを待つ必要がないので、利用客や管
理者の利便性が向上する。又、これによっても、金融機
関や運用会社に依頼する処理を減らすことができるの
で、金融機関や運用会社に対して支払う手数料(運用コ
スト)を低減することができる。
【0061】また、不具合の発生時には、その不具合の
内容が表示/入力部31やスピーカを通じて利用客に通
知されるので、利用客はその不具合の内容を知ることが
でき、利用客の利便性が向上する。一方、金融機関にと
っては、店舗内に設置された現金支払機30内に、使用
することができない資産(紙幣)が滞留することが無く
なり、資産を効率的に運用することができる。
【0062】(B)第2実施形態の説明 本発明の第2実施形態としての現金預金支払システム1
bは、図1に示した第1実施形態の現金預金支払システ
ム1aと同様のハードウェア構成をそなえている(図1
参照)。本第2実施形態の現金預金支払システム1bに
おいては、現金支払機30から支払金額の紙幣を放出す
る直前に、預金管理部(口座管理部)10が店舗口座に
対して入金処理を行なうようになっており、この点にお
いて、第1実施形態の現金預金支払システム1aと異な
る。
【0063】本第2実施形態の現金預金支払システム1
bにおいては、現金支払機30が現金を紙幣放出口34
から紙幣を放出する直前、より具体的には現金が紙幣放
出口34に搬送され、紙幣放出口34を覆う蓋が解放さ
れる直前に、預金管理部10が店舗口座に対する入金処
理を行なう。すなわち、預金管理部10は、現金支払機
30内における紙幣の搬送不良等の不具合が発生するお
それが無くなった状態になってから、店舗口座に対する
支払金額と同額の入金処理や、利用客口座からの出金処
理を行なうようになっている。
【0064】ここで、本第2実施形態の現金預金支払シ
ステム1bにおける中継センタ20の処理を、図6に示
すフローチャート(ステップD10〜ステップD50)
に従って説明する。現金支払機30において、顧客が支
払い要求金額やパスワード等の情報を入力して紙幣の支
払いを要求すると、現金支払機30は、中継センタ20
と交信し、これらの情報を中継センタ20に送信する。
中継センタ20は、金融機関の預金管理部10と交信し
て、この預金管理部10に対して利用客口座の残高の確
認を要求し(ステップD10)、預金管理部10は、利
用客口座の残高確認を行ない、中継センタ20にその結
果を通知する。
【0065】中継センタ20は、預金管理部10からの
残高確認の結果に基づいて、利用客口座が残高不足では
ないか否か、つまり支払要求金額の支払いが可能か否か
を判断する(ステップD20)。その後、中継センタ2
0は、その判断結果を現金支払機30に対して通知する
(ステップD30)。現金支払機30においては、中継
センタ20から支払可能である旨の通知を受けた場合、
紙幣収納部307に装填されている紙幣を、支払金額に
なるまで計数して、その支払金額分の紙幣を紙幣搬送部
306によって紙幣放出口34まで搬送する。なお、中
継センタ20から支払不能(残高不足)である旨が通知
された場合、現金支払機30においては、図7のステッ
プC90による処理、つまり、図5のステップC90と
同様の処理が行なわれる。
【0066】紙幣搬送部306による紙幣の搬送途中に
おいては、現金支払機30内の現金の所有権は管理者に
ある。従って、この搬送中に搬送不良等の不具合が生じ
た場合には、管理者がその不具合に対処することができ
る。さて、紙幣搬送部306において、特に不具合なく
正常な状態で紙幣放出口34まで紙幣が搬送され、現金
預金支払システム1bにおいては、紙幣放出口34から
利用客に現金を受け渡す直前(例えば、紙幣放出口34
の蓋を開いて利用客に紙幣を渡す前)になると、現金支
払機30は、中継センタ20に対して、紙幣の搬送が正
常に終了した旨を通知する。この通知を受けた中継セン
タ20は、預金管理部10に、利用客への支払金額と同
額の入金処理を店舗口座に対して行なわせる(ステップ
D40)。この入金処理により、現金支払機30内に装
填された紙幣のうち、この支払金額と同額の分の紙幣に
ついては、その所有権が金融機関に移行する。
【0067】また、中継センタ20は、預金管理部10
に、利用客口座から支払金額と同額を出金させた後(ス
テップD50)、現金支払機30に、利用客に対する支
払いを行なうことができる旨を通知する。この通知(交
信結果)を受けた現金支払機30は、紙幣放出口34か
ら紙幣を放出し、利用客はこの紙幣を受け取る。図7
は、本発明の第2実施形態の現金支払機30の処理を説
明するためのフローチャート(ステップC10〜C7
0,C80′,C90,C100′,C110′,C1
20)である。
【0068】この図7に示す本第2実施形態の現金支払
機30の処理フローは、図5に示した第1実施形態の現
金預金支払システム1aによる処理のステップC80に
代えてステップC80′をそなえるほか、ステップC1
00に代えてステップC100′をそなえ、ステップC
110に代えてステップC110′をそなえ、更に、新
たなステップC120が追加されたものである。そし
て、図7中、既述の符号と同一の符号を付されたステッ
プは、同一もしくは略同一の処理を行なうステップであ
るので、その詳細な説明は省略する。
【0069】図6のステップD30により中継センタ2
0から支払可能通知を受けると、カード返却後(ステッ
プC70)、ステップC80′において、現金支払機3
0は、紙幣収納部307に装填されている紙幣を支払金
額になるまで計数して、その支払金額分の紙幣を紙幣搬
送部306によって紙幣放出口34まで搬送する。その
後、この搬送処理が正常に行なわれたか否かを判断する
(C100′)。
【0070】例えば、現金支払機30は、紙幣搬送部3
06による紙幣の搬送不良等の不具合が生じていないか
等を判断し、何らかの不具合が生じて、紙幣の搬送処理
が正常に行なわれなかった場合には(ステップC10
0′のNOルート参照)、処理を終了し、例えば、表示
/入力部31にその旨を表示する。利用客は、この表示
/入力部31に表示された指示に基づいて管理者に通知
する。この紙幣搬送部306による紙幣の搬送途中にお
いては、現金支払機30内の紙幣の所有権は管理者にあ
るので、管理者がその不具合に対処することができる。
【0071】また、不具合が生じていない場合には(ス
テップC100′のYESルート参照)、現金支払機3
0は、中継センタ20に対し不具合が発生していない旨
を通知する(ステップC110′)。そして、現金支払
機30から支払い金額の紙幣を放出する直前に、中継セ
ンタ20は、預金管理部10に、店舗口座に対して現金
支払機30による利用客への支払金額と同額の入金処理
を行なわせるとともに、利用客口座から支払金額と同額
を出金させる(図6のステップD40およびD50参
照)。
【0072】そして、中継センタ20からステップD4
0およびD50による処理の終了通知を受けた現金支払
機30は、紙幣放出口34の蓋を開放する等によって、
紙幣を放出して利用客に渡し(ステップC120)、処
理を終了する。このように、本発明の第2実施形態とし
ての現金預金支払システム1bによれば、上述した第1
実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、現金
支払機30から支払い金額の紙幣を放出する直前に、預
金管理部10が、店舗口座に対する入金処理や、利用客
口座からの出金処理を行なうので、現金放出直前まで、
放出されるべき現金の所有権が管理者にある。従って、
万一、利用客への支払時に不具合が発生しても、現金放
出直前まで管理者が対処することができるので、紙幣の
搬送不良等の不具合に伴う預金管理部10による取消処
理がほとんど不要になり、第1実施形態の現金預金支払
システム1aに比べて、預金管理部10の負荷が軽減さ
れるとともに、現金支払機30と預金管理部10および
中継センタ20との間で送受信される通信回数およびデ
ータ量を軽減することができ、ネットワーク40a,4
0bのトラフィックを軽減することができる。
【0073】(C)第3実施形態の説明 本発明の第3実施形態としての現金預金支払システム1
cも、図1に示した第1実施形態の現金預金支払システ
ム1aと同様の構成をそなえており、本第3実施形態の
現金預金支払システム1cにおいては、現金支払機30
が、利用客に対して、紙幣を単位金額毎に(例えば1万
円ずつ)支払うようになっていて、この点において、第
1実施形態の現金預金支払システム1aと異なる。
【0074】この単位金額は予め任意に設定することが
でき、特に、1万円毎,千円毎,5千円毎,2千円毎の
ような、1枚の紙幣で支払うことができる金額を単位金
額として設定することが望ましい。また、本第3実施形
態の現金預金支払システム1cにおいては、利用客に対
して単位金額毎の支払いを行なうに際して、預金管理部
10は、この単位金額毎に、店舗口座に対する入金処理
と利用客口座からの出金処理とを行なうようになってい
る。
【0075】さらに、本第3実施形態の現金預金支払シ
ステム1cにおいては、店舗口座への入金処理や利用客
口座からの出金処理を、上述した第2実施形態の現金預
金支払システム1bのように、現金支払機30の紙幣放
出口34から支払金額の紙幣を放出する直前に行なうよ
うになっている。なお、かかる店舗口座に対する入金処
理や利用客口座からの出金処理は、上述した第1実施形
態の現金預金支払システム1aのように、預金管理部1
0が利用客口座の残高を確認した直後に行なってもよ
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。
【0076】次に、本発明の第3実施形態の現金支払機
30の処理を、図8に示すフローチャート(ステップE
10〜E140)に従って説明する。現金支払機30に
おいて、利用客が表示/入力部31から現金の支払いを
行なう旨を選択し(ステップE10)、利用客がカード
をカード挿入口32に挿入すると、カードリード部30
3がこのカードに登録された情報(例えば、口座番号
等)を読み取る(ステップE20)。
【0077】利用客は、表示/入力部31に表示された
指示に従って、表示/入力部31から暗証番号を入力し
た後(ステップE30)、支払いを希望する金額を表示
/入力部31を用いて入力する(ステップE40)。現
金支払機30は、中継センタ20と交信して、ステップ
E20〜ステップE40において取得した情報(利用客
の口座番号,暗証番号,支払金額等)とともに、支払要
求の取引電文を中継センタ20に送信する(ステップE
50)。
【0078】現金支払機30は、中継センタ20から送
信された情報(図6のステップD30参照)を参照し
て、利用客に対する現金の支払いが可能であるか否かを
判断し(ステップE60)、支払いが不可能である場合
には(ステップE60のNOルート参照)、その理由を
表示/入力部31に表示させたり、図示しないスピーカ
からアナウンスしたりすること等によって、利用客に通
知するとともに、カードを利用客に返却して(ステップ
E80)、処理を終了する。
【0079】一方、利用客に対する現金の支払いが可能
である場合には(ステップE60のYESルート参
照)、利用客にカードを返却するとともに(ステップE
70)、紙幣収納部307に装填されている紙幣を計数
して、単位枚数(本実施形態では1枚)の現金を紙幣搬
送部306によって紙幣放出口34まで搬送する(ステ
ップE90)。
【0080】その後、現金支払機30は、搬送処理が正
常に終了したか否かを判断する(ステップE100)。
例えば、現金支払機30は、紙幣搬送部306による搬
送不良等の不具合が生じていないか等を判断する。不具
合が生じていない場合には(ステップE100のYES
ルート参照)、現金支払機30は、中継センタ20に対
し不具合が発生していない旨を通知する(ステップE1
10)。
【0081】そして、現金支払機30から支払い金額の
現金を放出する直前に、中継センタ20は、預金管理部
10に、店舗口座に対して現金支払機30による利用客
へ支払う単位金額と同額の入金処理を行なわせるととも
に、利用客口座からこの単位金額と同額を出金させる
(図6のステップD40およびD50参照)。この後、
現金支払機30は、中継センタ20からステップD40
およびD50による処理の終了通知を受けると、紙幣放
出口34から単位金額の紙幣を放出し利用客に渡す(ス
テップE120)。
【0082】ついで、現金支払機30は、利用客に支払
いを行なった総額を算出して、その総額がステップE4
0において入力された利用客が希望する支払金額に達し
たか否かを判断する(ステップE130)。支払総額が
支払希望金額に達した場合には(ステップE130のY
ESルート参照)、処理を終了し、又、支払いを行なっ
た総額が支払希望金額に達していない場合には(ステッ
プE130のNOルート参照)、ステップE90に戻
る。
【0083】なお、紙幣搬送部306による搬送不良等
の何らかの不具合が生じて、搬送処理が正常に行なわれ
なかった場合(ステップE100のNOルート参照)、
現金支払機30は、表示/入力部31に、不具合が生じ
るまでに利用客に対して支払われた単位金額の総額を表
示するとともに、出金が途中までしか行なわれていない
旨を、その理由とともに表示/入力部31に表示する
(ステップE140)。
【0084】利用客は、この表示/入力部31に表示さ
れた指示に基づいて管理者に通知する。紙幣搬送部30
6による紙幣の搬送途中においては、現金支払機30内
の現金の所有権は管理者にあるので、管理者がその不具
合に対処することができる。このように、本発明の第3
実施形態の現金預金支払システム1cによれば、上述し
た第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる
他、現金支払機30から利用客に対して単位金額毎に支
払うようになっているので、出金処理中に何らかの不具
合が生じた場合においても、どこまで出金処理が行なわ
れたか等の経過が明確になり、取引の信頼性を向上させ
ることができる。
【0085】(D)現金支払機の第1変形例の説明 図9は、上述した各実施形態の現金預金支払システム1
a,1b,1cにおける現金支払機の第1変形例を説明
するための図であって、その紙幣搬送部306の構成を
模式的に示す図である。本第1変形例の現金支払機30
aにおいては、上述した第1実施形態の現金支払機30
と同様に、例えば、図示しないカセット(ユニット)に
紙幣をつめて、このカセットを紙幣収納部307にセッ
トすることにより、紙幣収納部307に、現金支払機3
0aの設置場所の管理者(以下、管理者という)に所有
権のある紙幣(現金)が、利用客に対する支払用現金と
して装填されるようになっている。
【0086】なお、現金支払機30aへの紙幣の装填方
法は、これに限定されるものではなく、例えば、現金装
填口(図2では図示省略;例えば、図11の紙幣入出金
口35参照)から1枚ずつもしくは所定枚数まとめて挿
入し、この挿入された紙幣を紙幣搬送部306によって
紙幣収納部307まで搬送して装填してもよい。本第1
変形例の現金支払機30aは、図9に示すように、第1
実施形態〜第3実施形態の現金支払機30の紙幣搬送部
306に、鑑識部320およびリジェクト部321をそ
なえて構成されている。紙幣搬送部306は、紙幣収納
部307に装填されている紙幣を1枚ずつ取り出して下
流側に送り出す繰出機構部322と、この繰出機構部3
22によって送り出された紙幣を紙幣放出口34まで搬
送する複数組(図9では4組)の搬送ローラ対323と
をそなえて構成されている。
【0087】搬送ローラ対323をなす2つの搬送ロー
ラ323aと搬送ローラ323bとは、紙幣の搬送路を
挟んで対向するように配設されており、又、これらの搬
送ローラ323a,323bのうち少なくとも一方が図
示しないモータによって回転駆動されるようになってい
る。これにより、各搬送ローラ対323を成す搬送ロー
ラ323a,323bが協働して、紙幣を紙幣放出口3
4まで搬送するようになっている。
【0088】鑑別部320は、紙幣収納部307と紙幣
放出口34との間において、紙幣搬送部306による紙
幣搬送経路上に配置されており、現金支払機30aにお
ける支払用現金の鑑別を行なうものである。この鑑別部
320は、出金時に紙幣搬送部306によって紙幣収納
部307から搬送されてくる紙幣を一枚ずつ鑑別し、正
常でない紙幣(例えば白紙等、以下エラー紙幣という)
があった場合には、そのエラー紙幣をリジェクト部32
1に搬送するようになっている。リジェクト部321
は、鑑別部320によって鑑別されたエラー紙幣を収納
するものであり、このリジェクト部321に収納された
エラー紙幣は、管理者等によって排除される。鑑別部3
20によって正常な紙幣であると鑑別された紙幣は、紙
幣搬送部306によって紙幣放出口34まで搬送される
ようになっている。
【0089】上述の如く構成された本第1変形例として
の現金支払機30aにおける支払処理を、図10に示す
フローチャート(ステップF10〜F70)に従って説
明する。支払時において、紙幣計数出金部304(図1
参照;図9では図示省略)が紙幣の計数を開始すると、
繰出機構部322が紙幣収納部307から紙幣を1枚ず
つ繰り出し(ステップF10)、この紙幣を、紙幣搬送
部306の搬送ローラ対323が鑑別部320まで搬送
する(ステップF20)。鑑別部320は、紙幣収納部
307から搬送された紙幣を1枚ずつ鑑別して、それぞ
れ正常な紙幣であるかを調べる(ステップF30)。
【0090】そして、この。鑑別部320による鑑別の
結果、エラー紙幣であった場合には(ステップF30
の"異常"ルート参照)、そのエラー紙幣がリジェクト部
321に搬送され(ステップF70)、ステップF10
に戻る。又、鑑別部320による鑑別の結果、正常な紙
幣であった場合には(ステップF30の"正常"ルート参
照)、その紙幣を紙幣放出口34まで搬送し(ステップ
F40)、紙幣放出口34において、利用客によって紙
幣が抜き取られるのを待つ(ステップF50)。
【0091】その後、出金を終了するか否か、つまり支
払要求金額分の紙幣を放出したか否かを判断して(ステ
ップF60)、支払要求金額分の紙幣の放出を完了した
場合には(ステップF60のYESルート参照)、処理
を終了する一方、まだ支払要求金額分の紙幣を放出して
いない場合には(ステップF60のNOルート参照)、
ステップF10に戻る。
【0092】このように、本第1変形例としての現金支
払機30aによれば、紙幣収納部307に装填された紙
幣中にエラー紙幣が含まれている場合においても、支払
う際に鑑別部320がそのエラー紙幣を鑑別してリジェ
クト部321に排除するので、エラー紙幣が紙幣として
利用客に手渡されることがなく、信頼性を向上させるこ
とができる。
【0093】上述した各実施形態の現金預金支払システ
ム1a,1b,1cにおいては、現金支払機30を管理
者が管理する設置場所に配置し、管理者が所有する現金
(紙幣)をこの現金支払機30に装填するようになって
いるので、管理者によって装填された紙幣中にエラー紙
幣が含まれている可能性もあるが、本第1変形例として
の現金支払機30aを用いることにより、このようなエ
ラー紙幣が利用客に支払われるのを確実に防止すること
ができ、信頼性を向上させることができる。
【0094】(E)現金支払機の第2変形例の説明 図11は、上述した本発明の各実施形態の現金預金支払
システム1a,1b,1cにおける現金支払機の第2変
形例を説明するための図であって、その紙幣搬送部の構
成を模式的に示す図である。本第2変形例の現金支払機
30bも、図9に示した現金支払機30aとほぼ同様に
構成されているが、この現金支払機30bでは、図11
に示すように、紙幣放出口34に代えて紙幣入出金口3
5をそなえるほか、鑑別部320に代えて鑑別部32
0′を、又、リジェクト部321に代えてリジェクト部
321′を、更に、紙幣搬送部306に代えて紙幣搬送
部306′をそなえて構成されている。なお、図中、既
述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示
しているので、その説明は省略する。
【0095】紙幣入出金口35は、利用客に対して紙幣
を放出する他、管理者が現金支払機30bに紙幣を装填
すべく現金を挿入するためのものであり、管理者が、紙
幣を1枚ずつもしくは所定枚数まとめて挿入することが
できるようになっている。紙幣搬送部306′は現金支
払機30b内において紙幣を搬送するためのものであ
り、紙幣の装填時に、紙幣入出金口35に挿入された紙
幣を鑑別部320′に搬送した後、紙幣収納部307ま
で搬送するようになっており、又、支払いの際に、紙幣
収納部307に装填された紙幣を紙幣入出金口35まで
搬送するようになっている。
【0096】鑑別部320′は、紙幣収納部307と紙
幣放出口34との間において、紙幣搬送部306′によ
る紙幣搬送経路上に配置されており、現金支払機30b
に装填される支払用紙幣(支払用現金)の鑑別を行なう
ものであって、支払用紙幣の装填時に紙幣搬送部30
6′によって紙幣入出金口35から搬送されてくる紙幣
を一枚ずつ鑑別し、エラー紙幣があった場合には、その
エラー紙幣をリジェクト部321′に搬送するようにな
っている。
【0097】また、鑑別部320′によって正常な紙幣
であると鑑別された紙幣は、紙幣搬送部306′によっ
て紙幣収納部307まで搬送されるようになっている。
リジェクト部321′は、鑑別部320′によって鑑別
されたエラー紙幣を収納するものであり、このリジェク
ト部321′に収納されたエラー紙幣は、紙幣入出金口
35に挿入された紙幣が無くなった後に、この紙幣入出
金口35に搬送され、管理者に返却されるようになって
いる。
【0098】上述の如く構成された本第2変形例として
の現金支払機30bにおける紙幣装填時の処理を図12
に示すフローチャート(ステップG10〜G80)に従
って説明する。管理者が現金支払機30bの紙幣入出金
口35に紙幣を挿入すると(ステップG10)、紙幣搬
送部306′の搬送ローラ対323が、この紙幣を鑑別
部320′まで搬送する(ステップG20)。鑑別部3
20′は、紙幣入出金口35から搬送された紙幣を1枚
ずつ鑑別して、それぞれ正常な紙幣であるかを調べる
(ステップG30)。
【0099】そして、鑑別部320′による鑑別の結
果、エラー紙幣であった場合には(ステップG30の"
異常"ルート参照)、そのエラー紙幣がリジェクト部3
21′に搬送され(ステップG70)、後述するステッ
プG50に移行する。又、鑑別部320′による鑑別の
結果、正常な紙幣であった場合には(ステップG30
の"正常"ルート参照)、紙幣搬送部306′が、その紙
幣を紙幣収納部307まで搬送し装填する(ステップG
40)。
【0100】ここで、現金支払機30bは、例えば、紙
幣入出金口35に紙幣が残っていないか否かを確認した
り、管理者によって表示/入力部31から入力される装
填終了の指示等に基づいて、紙幣の装填を終了するか否
かを判断する(ステップG50)。更に紙幣の装填を行
なう場合には(ステップG50のNOルート参照)、ス
テップG10に戻る。
【0101】また、紙幣の装填を終了する場合には(ス
テップG50のYESルート参照)、リジェクト部32
1′にエラー紙幣が格納されているか否かを確認して
(ステップG60)、リジェクト部321′にエラー紙
幣が格納されている場合には(ステップG60のYES
ルート参照)、リジェクト部321′に格納されている
エラー紙幣を紙幣入出金口35に搬送して管理者に返却
して(ステップG80)、処理を終了する。リジェクト
部321′にエラー紙幣が格納されていない場合には
(ステップG60のNOルート参照)、そのまま処理を
終了する。
【0102】このように、本第2変形例としての現金支
払機30bによれば、第1変形例と同様の作用効果を得
ることができる他、支払用紙幣を装填する際に紙幣の鑑
別を行なうので、現金支払機30b内にエラー紙幣が装
填されることがなく、現金支払機30b内には正常な紙
幣のみが装填され、信頼性を向上させることができる。
【0103】(F)第4実施形態の説明 図13は本発明の第4実施形態としての現金預金支払シ
ステム(現金入金システム,現金入金支払システム)の
機能構成を示すブロック図、図14は本第4実施形態の
現金預金支払システムにおける現金預金支払機(現金入
金支払機,現金入金機)の外観を模式的に示す斜視図で
ある。
【0104】図13に示すように、第4実施形態の現金
預金支払システム1dは、第1実施形態の現金預金支払
システム1aの現金支払機30に代えて、図11に示し
た現金預金支払機30cをそなえて構成されている。現
金預金支払機30cは、例えば小売店の店舗内等に設置
され、利用客(顧客)の要求に応じてこの利用客に現金
を支払い、又、利用客が現金を入金するものであり、図
1および図2に示した現金支払機30としての機能に加
えて、利用客が現金を入金するための機能をそなえてい
る。
【0105】なお、本第4実施形態の現金預金支払シス
テム1dにおいて、顧客に対する現金の支払処理につい
ては、上述した各実施形態の現金預金支払システム1
a,1b,1cと同様であるのでその説明は省略し、以
下、利用客による現金の入金処理について説明する。
又、本第4実施形態においては、利用客が紙幣を入金す
る場合について説明する。更に、図中、既述の符号と同
一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているの
で、その説明は省略する。
【0106】現金預金支払機30cは、図14に示すよ
うに、表示/入力部31,カード挿入口32,レシート
放出口33,紙幣入出金口35および硬貨入出金口36
をそなえて構成されている。紙幣入出金口35は、紙幣
搬送部316(図13参照)によって搬送されてきた支
払金額の紙幣(現金)を外部に放出したり、管理者や利
用客が紙幣を挿入するものである。又、この紙幣入出金
口35は、例えば図示しない蓋をそなえており、この蓋
を開放することによって、紙幣が放出されて利用者が紙
幣を受け取ったり、管理者が紙幣を挿入して装填した
り、利用客が紙幣を挿入して入金を行なったりすること
ができるようになっている。
【0107】そして、この紙幣入出金口35に挿入され
た紙幣は、紙幣搬送部316によって鑑別部320′
(図11参照)に搬送され、この鑑別部320′におい
て鑑別された後、紙幣収納部317まで搬送されるよう
になっている。又、この鑑別部320′において、エラ
ー紙幣と判断された紙幣はリジェクト部321′(図1
1参照)に搬送されるようになっている。
【0108】硬貨入出金口36は、硬貨搬送部318
(図13参照)によって搬送されてきた支払金額の硬貨
(現金)を外部に放出したり、利用客が硬貨を挿入する
ものである。又、この硬貨入出金口36は、例えば図示
しない蓋をそなえており、この蓋を開放することによっ
て、硬貨が放出されて利用者が硬貨を受け取ったり、利
用客が硬貨を挿入して入金を行なったりすることができ
るようになっている。
【0109】そして、この硬貨入出金口36に挿入され
た硬貨は、硬貨搬送部318によって硬貨鑑別部(図示
省略)に搬送され、この硬貨鑑別部において鑑別された
後、図示しない硬貨収納部まで搬送されるようになって
いる。又、この硬貨鑑別部において、エラー硬貨と判断
された硬貨はリジェクト部321′に搬送されるように
なっている。
【0110】また、図13に示すように、現金預金支払
機30cは、図1に示す現金支払機30の紙幣計数出金
部304に代えて、計数入出金部314をそなえて構成
されている。計数入出金部314は、紙幣や硬貨を収納
し、必要に応じて紙幣や硬貨の入金や払い出しを行なっ
たりするものであって、ユニット制御部315,紙幣搬
送部316,紙幣収納部317,硬貨搬送部318およ
び硬貨収納部319をそなえて構成されている。
【0111】紙幣収納部317は、管理者によって装填
された支払用紙幣や利用客によって入金された紙幣を収
納するものである。紙幣搬送部316は、現金預金支払
機30c内において紙幣を搬送するものであって、支払
処理時には紙幣を紙幣収納部316から紙幣入出金口3
5まで搬送し、入金処理時には紙幣入出金口35から入
金された紙幣を紙幣収納部317まで搬送するようにな
っている。
【0112】硬貨収納部319は、管理者によって装填
された支払用硬貨や利用客によって入金された硬貨を収
納するものである。硬貨搬送部318は、現金預金支払
機30c内において硬貨を搬送するもので、支払処理時
には硬貨を硬貨収納部319から硬貨入出金口36まで
搬送し、入金処理時には硬貨入出金口36から入金され
た硬貨を硬貨収納部319まで搬送するようになってい
る。
【0113】ユニット制御部315は紙幣搬送部31
6,硬貨搬送部318,紙幣収納部317および硬貨収
納部319の制御を行なうものである。そして、本第4
実施形態の預金管理部10は、現金預金支払機30cに
おける利用客による入金時に、利用客による入金金額と
同額の出金処理を、管理者の口座(以下、店舗口座)に
対して行なうとともに、その入金金額と同額の入金処理
を利用客の口座(入金先口座)に対して行なうようにな
っている。なお、この店舗口座は、管理者の名義であっ
てもよく、店舗もしくは小売店の名義であってもよい。
【0114】利用客が現金預金支払機30cを操作して
入金先口座に入金を行なう際に、預金管理部10が、利
用客による入金金額と同額の出金処理を、店舗口座に対
して行なうことにより、この現金預金支払機30c内に
入金された現金の所有権は利用客から管理者に移転する
のである。この場合、管理者にとっては、一部の現金の
保管場所が金融機関の自分の口座から現金預金支払機3
0c内に移ったことと同じであり、その資金の総額に変
わりはない。
【0115】また、現金預金支払機30cにおいては、
利用客による入金時に、その入金処理を行なうことがで
きなかった場合(何らかの不具合が生じた場合)には、
その原因に関する情報、例えば、その原因が利用客側に
起因するものであるのか店舗側に起因するものであるの
か等の情報を、表示/入力部31に表示したり、図示し
ないスピーカからアナウンスしたり、レシート放出口3
3から印刷したレシートを出力したりすることによっ
て、利用客に通知するようになっている。すなわち、こ
れらの表示/入力部31やスピーカ,レシート放出口3
3が、入金処理ができなかった原因に関する情報を利用
客に通知する通知部として機能するようになっている。
【0116】本現金預金支払システム1dにおいては、
利用客による入金処理ができない場合として、利用客側
に原因(例えば、口座が無いもしくは凍結されている
等)があって利用客の口座に入金処理を行なうことがで
きない場合と、利用客以外(例えば、管理者や金融機
関)が原因(例えば、管理者口座の残高不足)で管理者
の口座からの出金処理ができない場合とがある。入金処
理ができなかった場合に、利用客が混乱しないように、
その原因に関する情報(例えば、その原因が利用者側に
起因するものなのか利用者以外に起因するものなのか
や、その原因等の情報)を表示/入力部31に表示する
ようになっている。
【0117】また、預金管理部10は、利用客による現
金入金時に、現金預金支払機30c内で不具合が発生し
たり、何らかの理由で店舗口座に対する出金処理や利用
客の口座に対する入金処理を行なうことができなかった
場合には、これらの店舗口座に対して行なった出金処理
や、利用客口座に対して行なった入金処理を取り消すよ
うになっている。
【0118】店舗口座に対して行なった出金処理の取り
消し方法としては、例えば、この出金処理自体を取り消
してもよく、又、店舗口座に対してこの出金処理と同額
の入金処理を行なってもよい。更に、利用客口座に対し
て行なった入金処理の取り消し方法としては、例えば、
この入金処理自体を取り消してもよく、又、利用客口座
に対してこの入金処理と同額の出金処理を行なってもよ
い。これらの取り消し処理により、利用客によって現金
預金支払機30c内に入金された現金の所有権が管理者
から利用客に戻るので、現金預金支払機30cにおい
て、その紙幣搬送部316において紙幣の搬送不良が生
じた場合においても、管理者が紙幣の除去等の処理を行
なうことができる。
【0119】さらに、預金管理部10は、現金の入金処
理を行なうことができなかった(取引不可となった)場
合に、前述したように、現金預金支払機30cに対して
その原因(理由)を通知するようになっている。また、
預金管理部10は、店舗口座の残高が所定金額以下にな
ると、その旨を現金預金支払機30cに通知するように
なっており、この通知を受けた現金預金支払機30c
は、現金の入金を停止する縮退運用を行なうようになっ
ている。そして、この縮退運用において、利用客によっ
て行なわれる現金の出金(支払)により、店舗口座の残
高が所定金額以上になると、縮退運用を停止し、現金の
入金を再開するようになっている。
【0120】さらに、現金預金支払機30cは、現金預
金支払機30c内の現金の残高が所定金額以下になる
と、現金の出金(支払)を停止する縮退運用を行なうよ
うになっている。そして、この縮退運用において、利用
客によって行なわれる現金の入金により、現金預金支払
機30c内の残高が所定金額以上になると、縮退運用を
停止し、現金の出金を再開するようになっている。
【0121】中継センタ20は、預金管理部10と現金
預金支払機30cとの間を中継し、現金預金支払機30
cで行なわれる種々の取引に応じて、上述した種々の処
理を預金管理部10に行なわせるものであって、現金預
金支払機30cから送信される取引電文を受け、預金管
理部10と連携しながら中継処理を行なうようになって
いる。
【0122】ここで、本第4実施形態の現金預金支払シ
ステム1dにおける中継センタ20の処理を、図15に
示すフローチャート(ステップH10〜ステップH7
0)に従って説明する。現金預金支払機30cにおい
て、顧客がキャッシュカードや通帳等を用いて入金を行
なうと、現金預金支払機30cは、挿入された紙幣を鑑
別部320′によって鑑別した後、中継センタ20と交
信し、入金金額や利用客の口座番号,現金預金支払機3
0cを特定するための情報,店舗を特定するための情報
(もしくは店舗口座の口座番号)等を中継センタ20に
送信する。中継センタ20は、金融機関の預金管理部1
0と交信し、この預金管理部10に対して店舗口座の残
高の確認を要求し(ステップH10)、預金管理部10
は、店舗口座の残高確認を行ない、中継センタ20にそ
の結果を通知する。
【0123】中継センタ20は、預金管理部10からの
残高確認の結果に基づいて、入金金額と同額の出金処理
を行なった場合に店舗口座が残高不足になるか否かを判
断する(ステップH20)。ここで、店舗口座が残高不
足になる場合には(ステップH20のNOルート参
照)、中継センタ20は、その結果を現金預金支払機3
0cに対して通知する(ステップH70)。ここでは、
中継センタ20は、現金預金支払機30cに対して支払
いが不可能である旨を通知する。
【0124】また、店舗口座が残高不足にならない場合
には(ステップH20のYESルート参照)、中継セン
タ20は、預金管理部10と交信し、この預金管理部1
0に、利用客による入金金額と同額の出金処理(取引金
額相当額の出金処理)を店舗口座に対して行なわせる
(ステップH30)。この出金処理により、現金預金支
払機30cに入金された紙幣の所有権は利用客から管理
者に移転する。
【0125】さらに、中継センタ20は、預金管理部1
0に、利用客による入金金額と同額の入金処理を利用客
口座に対して行なわせる(ステップH40)。この入金
処理により利用者口座に現金が入金される。中継センタ
20は、店舗口座からの出金処理や、利用客口座に対す
る入金処理を行なうことができたか否かを確認する(ス
テップH50)。例えば、店舗口座からの出金処理を行
なうことができなかった場合には(ステップH50のN
Oルート参照)、かかる出金処理を取り消した後(ステ
ップH60)、ステップH70に移行して、店舗口座か
らの出金処理を行なうことができないので入金処理を行
なえない旨を現金預金支払機30cに通知する。
【0126】また、かかるステップH50において、利
用客口座に対して入金処理を行なうことができなかった
場合には(ステップH50のNOルート参照)、かかる
入金処理を取り消した後(ステップH60)、ステップ
H70に移行して、利用客口座に対する入金処理を行な
うことができないので入金処理を行なえない旨を現金預
金支払機30cに通知する。
【0127】入金処理を行なうことができた場合には
(ステップH50のYESルート参照)、中継センタ2
0は、ステップH70に移行して、現金預金支払機30
cに対して、入金処理を行なうことができる旨を通知す
る。現金預金支払機30cは、紙幣入出金口35に挿入
された紙幣を紙幣搬送部316によって紙幣収納部31
7に搬送し、この紙幣搬送部316に収納する。
【0128】次に、上述の如く構成された本発明の第4
実施形態の現金預金支払機30cの処理を、図16に示
すフローチャート(ステップI10〜I120)に従っ
て説明する。現金預金支払機30cにおいて、利用客が
表示/入力部31から現金の入金を行なう旨を選択し
(ステップI10)、利用客がカードをカード挿入口3
2に挿入すると、カードリード部303がこのカードに
登録された情報(例えば、口座番号等)を読み取る(ス
テップI20)。
【0129】利用客は、表示/入力部31に表示された
指示に従って、紙幣入出金口35から入金する金額(入
金金額)の紙幣を挿入する(ステップI30)。現金預
金支払機30cは、計数入出金部314によって、挿入
された紙幣を計数して入金金額を算出するとともに(ス
テップI40)、入金された紙幣をその鑑別部320′
によって鑑別する。現金預金支払機30cは、その表示
/入力部31に算出した入金金額を表示して、利用客に
確認する(ステップI50)。
【0130】現金預金支払機30cは、中継センタ20
と交信して、ステップI20〜ステップI50において
取得した情報(利用客の口座番号,入金金額等)ととも
に、入金要求の取引電文や、その現金預金支払機30c
を特定するための情報を中継センタ20に送信する(ス
テップI60)。現金預金支払機30cは、中継センタ
20から送信された情報(図15のステップH70参
照)を参照して、店舗口座に対して利用客による入金金
額と同額の入金処理を行なうことができるか否かを判断
する(ステップI70)。ここで、入金処理を行なうこ
とができる場合には(ステップI70のYESルート参
照)、現金預金支払機30cは、取引内容を印刷したレ
シートを印刷してレシート放出口33から放出して(ス
テップI80)、挿入された紙幣を紙幣搬送部316に
よって紙幣収納部317まで搬送して、この紙幣収納部
317に収納する(ステップI90)。
【0131】そして、現金預金支払機30cは、入金処
理を正常に終了させることができたか否かを判断する
(ステップI110)。例えば、現金預金支払機30c
は、紙幣搬送部316による紙幣の搬送不良等、何らか
の不具合が生じていないか等を判断し、不具合が生じて
入金処理を正常に終了することができない場合には(ス
テップI110のNOルート参照)、その旨のアラーム
を表示/入力部31や管理者用のディスプレイ(図示省
略)等に表示させることにより利用者や管理者等に通知
して(ステップI120)、処理を終了する。なお、こ
の時点において、現金預金支払機30c内の紙幣の所有
権は管理者にあるので、管理者もしくはその代理人が現
金預金支払機30c内の紙幣を除去したりすることがで
きる。又、処理を正常に終了させることができた場合に
は(ステップI110のYESルート参照)、そのまま
処理を終了する。
【0132】一方、入金処理を行なうことができない場
合には(ステップI70のNOルート参照)、その入金
処理を取り消すとともに、その理由を表示/入力部31
に表示させたり、図示しないスピーカからアナウンスし
たりすること等によって利用客や管理者等に通知する。
更に、現金預金支払機30cは、挿入された紙幣を計数
して、紙幣搬送部316によって紙幣入出金口35まで
搬送して利用客に返却するとともに、挿入されたカード
をカード挿入口32から出して利用客に返却した後(ス
テップI100)、ステップI110に移行する。
【0133】このように、本発明の第4実施形態の現金
預金支払システム1dによれば、前述した各実施形態と
同様の作用効果を得ることができる他、現金預金支払機
30cにおける利用客による入金時に、預金管理部10
が、入金金額と同額の出金処理を、店舗口座に対して行
なうので、かかる出金処理を行なった後には、現金預金
支払機30c内における利用者によって入金された現金
の所有権が管理者にあり、現金預金支払機30c内の紙
幣に関して管理者(もしくはこの管理者に委託されたも
の(例えば小売店の従業員等))が現金の回収や保守作
業を行なうことができる。
【0134】また、預金管理部10が、かかる出金処理
を行なう前においては、現金預金支払機30c内におけ
る利用者によって入金された現金の所有権は利用者にあ
るので、この利用客の了解を得た管理者(もしくはこの
管理者に委託されたもの(例えば小売店の従業員等))
が現金の回収や保守作業を行なうことができる。従っ
て、例えば、現金預金支払機30cにおいて、現金の入
金を行なうに際して、現金の搬送不良等の何らかの不具
合が発生した場合においても、その不具合を解消するた
めに金融機関や運用会社へ依頼したり、又、金融機関や
運用機関がその補充のために到着するのを待ったりする
必要がない。これにより、利用客や管理者の利便性が向
上する。又、金融機関や運用機関に依頼する処理を減ら
すことができるので、金融機関や運用機関に対して支払
う手数料(運用コスト)を低減することができる。
【0135】また、利用客による現金の入金時に現金預
金支払機30c内で不具合が発生した場合には、預金管
理部10により店舗口座からの出金処理や利用客口座に
対する入金処理が取り消され、現金預金支払機30cに
利用者によって挿入された現金の所有権は利用者に戻る
ので、この利用者の了解を得た管理者が現金預金支払機
30c内で発生した不具合に対処することができ、利便
性が向上する。
【0136】これにより、現金預金支払機30cにおけ
る入金時に紙幣の搬送不良等が生じた場合においても、
金融機関や運用会社へ依頼する必要がなく、金融機関や
運用会社から係員等が不具合の解消のために到着するの
を待つ必要がないので、利用客や管理者の利便性が向上
する。又、これによっても、金融機関や運用会社に依頼
する処理を減らすことができるので、金融機関や運用会
社に対して支払う手数料(運用コスト)を低減すること
ができる。
【0137】また、入金処理を行なうことができなかっ
た場合には、その原因に関する情報、例えば、その原因
が利用客側に起因するものであるのか店舗側に起因する
ものであるのか等が表示/入力部31やスピーカを通じ
て利用客や管理者に通知されるので、利用客や管理者は
その不具合の内容を知ることができ、利便性が向上す
る。
【0138】(G)その他 なお、上述した実施形態に関わらず、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例
えば、上述した第1〜第3の各実施形態およびそれらの
各変形例においては、支払用現金として現金支払機3
0,30a,30b内に紙幣が装填され、これらの現金
支払機30,30a,30bによって紙幣が支払われる
場合について説明しているが、それに限定されるもので
はなく、支払用現金として硬貨を支払ってもよい。又、
これらの紙幣や硬貨以外に、現金の代替として利用可能
な金券等を支払ってもよい。
【0139】また、上述した各実施形態および各変形例
においては、中継センタ20が、現金支払機30,30
a,30bもしくは現金預金支払機30cと預金管理部
10との間で中継を行なうようになっているが、これに
限定されるものではなく、上述した中継センタ20とし
ての機能を現金支払機30,30a,30bや現金預金
支払機30cにもたせ、現金支払機30,30a,30
bや現金預金支払機30cが、直接、預金管理部10に
上述のような処理や出金処理および入金処理を実行させ
るように構成してもよい。
【0140】さらに、上述した第1〜第3の各実施形態
およびそれらの各変形例においては、現金支払機30,
30a,30bをそなえて構成されているが、それに限
定されるものではなく、第4実施形態の現金預金支払機
(現金入金支払機)30cをそなえてもよい。そして、
上述した第1変形例の現金支払機30aにおいては、支
払(出金)時に紙幣の鑑別を行なっているが、これに限
定されるものではなく、現金支払機30aに紙幣を装填
する際に、一旦、紙幣収納部307に格納した紙幣を、
紙幣搬送部306によって鑑別部320′に搬送すると
ともに、この鑑別部320′によって紙幣の鑑別を行な
い、この鑑別の結果、正常であると判断された紙幣のみ
を紙幣収納部307に紙幣搬送部306によって搬送し
て装填してもよい。
【0141】また、上述した第4実施形態においては、
利用客が現金預金支払機30cに紙幣を入金する場合に
ついて説明しているが、それに限定されるものではな
く、硬貨を入金してもよく、又、これらの紙幣や硬貨以
外に、現金の代替として利用可能な金券等を入金しても
よい。さらに、上述した第4実施形態においては、現金
預金支払機30cにおいて利用客が現金の支払と入金と
の両方の処理を行なうことができるようになっている
が、これに限定されるものではなく、現金預金支払機3
0cに代えて現金の入金のみを行なう現金入金機をそな
えてもよい。
【0142】また、上述した第4実施形態においては、
入金先口座が利用客の口座(利用客口座)であって、利
用客が自らの口座に現金を入金する場合について説明し
ているが、それに限定されるものではなく、例えば、入
金先口座が利用客以外(例えばクレジット会社等)の口
座であってもよい。なお、本発明の各実施形態が開示さ
れていれば、当業者によって製造することが可能であ
る。
【0143】(H)付記 (付記1)顧客の要求に応じて該顧客に現金を支払う現
金支払機と、金融機関における口座を管理する口座管理
部とをそなえ、該現金支払機に、該現金支払機の設置場
所の管理者に所有権のある現金が、該顧客に対する支払
用現金として装填され、該現金支払機により該支払用現
金を該顧客に支払う前に、該口座管理部が、該現金支払
機による該顧客への支払金額と同額の入金処理を、該管
理者の口座に対して行なうことを特徴とする、現金支払
システム。
【0144】(付記2) 該口座管理部が、出金元口座
から、該支払金額と同額を出金することを特徴とする、
付記1記載の現金支払システム。 (付記3) 該現金支払機から該支払金額の現金を放出
する直前に、該口座管理部が該入金処理を行なうことを
特徴とする、付記1または付記2に記載の現金支払シス
テム。
【0145】(付記4) 該顧客への現金支払時に該現
金支払機内で不具合が発生した場合、該口座管理部が該
入金処理を取り消すことを特徴とする、付記1〜付記3
のいずれか1項に記載の現金支払システム。 (付記5) 該現金支払機が、該不具合の発生時に、該
不具合の内容を該顧客に通知する通知部を有しているこ
とを特徴とする、付記4記載の現金支払システム。
【0146】(付記6) 該現金支払機が、該支払用現
金の鑑別を行なう鑑別部を有していることを特徴とす
る、付記1又は付記2記載の現金支払システム。 (付記7) 該鑑別部が、該支払用現金を該顧客に支払
う際に、該支払用現金の鑑別を行なうことを特徴とす
る、付記6記載の現金支払システム。 (付記8) 該鑑別部が、該支払用現金を該現金支払機
に装填する際に、該支払用現金の鑑別を行なうことを特
徴とする、付記6記載の現金支払システム。
【0147】(付記9) 該現金支払機が、該支払用現
金を単位金額毎に支払うことを特徴とする、付記1〜付
記8のいずれか1項に記載の現金支払システム。 (付記10) 該口座管理部が、該単位金額毎に該入金
処理を行なうことを特徴とする、付記9記載の現金支払
システム。 (付記11) 現金支払機に、該現金支払機の設置場所
の管理者に所有権のある現金を、顧客に対する支払用現
金として装填し、該現金支払機による該顧客への支払金
額と同額の入金処理を、該管理者の口座に対して行なっ
てから、該現金支払機により、該支払金額分の支払用現
金を該顧客に支払うことを特徴とする、現金支払方法。
【0148】(付記12) 出金元口座から、該支払金
額と同額を出金することを特徴とする、付記11記載の
現金支払方法。 (付記13) 該現金支払機から該支払金額の現金を放
出する直前に、該入金処理を行なうことを特徴とする、
付記11または付記12に記載の現金支払方法。
【0149】(付記14) 該顧客への現金支払時に該
現金支払機内で不具合が発生した場合、該入金処理を取
り消すことを特徴とする、付記11〜付記13のいずれ
か1項に記載の現金支払方法。 (付記15) 顧客の要求に応じて該顧客に現金を支払
う現金支払機であって、該現金支払機の設置場所の管理
者に所有権のある現金を、該顧客に対する支払用現金と
して装填されるとともに、該管理者の口座に対する、該
顧客への支払金額と同額の入金処理の完了に応じて、該
支払金額分の支払用現金を該顧客に支払うことを特徴と
する、現金支払機。
【0150】(付記16) 該顧客への現金支払時に不
具合が発生した場合、該不具合の内容を該顧客に通知す
る通知部を有していることを特徴とする、付記15記載
の現金支払機。 (付記17) 該支払用現金の鑑別を行なう鑑別部を有
していることを特徴とする、付記15又は付記16記載
の現金支払機。
【0151】(付記18) 該鑑別部が、該支払用現金
を該顧客に支払う際に、該支払用現金の鑑別を行なうこ
とを特徴とする、付記17記載の現金支払機。 (付記19) 該鑑別部が、該支払用現金の装填時に、
該支払用現金の鑑別を行なうことを特徴とする、付記1
7記載の現金支払機。 (付記20) 該支払用現金を単位金額毎に支払うこと
を特徴とする、付記15〜付記18のいずれか1項に記
載の現金支払機。
【0152】(付記21) 顧客が現金を入金する現金
入金機と、金融機関における口座を管理する口座管理部
とをそなえ、該現金入金機における該顧客による入金時
に、該口座管理部が、入金金額と同額の出金処理を、該
現金入金機の設置場所の管理者の口座に対して行なうこ
とを特徴とする、現金入金システム。
【0153】(付記22) 該口座管理部が、該入金金
額と同額の入金処理を入金先口座に対して行なうことを
特徴とする、付記21記載の現金入金システム。 (付記23) 前記入金先口座に対する入金処理を行な
うことができなかった場合に、その原因に関する情報を
該顧客に通知する通知部を有していることを特徴とす
る、付記22記載の現金入金システム。
【0154】(付記24) 前記入金先口座に対する入
金処理を行なうことができなかった場合に、該口座管理
部が該入金処理および該出金処理を取り消すことを特徴
とする、付記22又は付記23に記載の現金入金システ
ム。 (付記25) 該現金入金機が、前記顧客によって入金
された現金の鑑別を行なう鑑別部を有していることを特
徴とする、付記21〜付記24のいずれか1項に記載の
現金入金システム。
【0155】(付記26) 顧客が現金入金機に現金を
入金し、該顧客による入金金額と同額の出金処理を該現
金入金機の設置場所の管理者の口座に対して行なうこと
を特徴とする、現金入金方法。 (付記27) 前記入金金額と同額の入金処理を入金先
口座に対して行なうことを特徴とする、付記26記載の
現金入金方法。
【0156】(付記28) 該前記入金先口座に対する
入金処理を行なうことができなかった場合に、その原因
に関する情報を該顧客に通知することを特徴とする、付
記27記載の現金入金方法。 (付記29) 前記入金先口座に対する入金処理を行な
うことができなかった場合に、該入金処理および該出金
処理を取り消すことを特徴とする、付記27又は付記2
8記載の現金入金方法。
【0157】(付記30) 顧客の要求に応じて該顧客
に現金を支払い、又、該顧客が現金を入金する現金入金
支払機と、金融機関における口座を管理する口座管理部
とをそなえ、該現金入金支払機に、該現金入金支払機の
設置場所の管理者に所有権のある現金が、該顧客に対す
る支払用現金として装填され、該現金入金支払機により
該支払用現金を該顧客に支払う前に、該口座管理部が、
該現金入金支払機による該顧客への支払金額と同額の入
金処理を、該管理者の口座に対して行ない、該現金入金
支払機における該顧客による入金時に、該口座管理部
が、入金金額と同額の出金処理を、該現金入金支払機の
設置場所の管理者の口座に対して行なうことを特徴とす
る、現金入金支払システム。
【0158】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の現金支払
システム,現金支払方法,現金支払機,現金入金システ
ム,現金入金方法および現金預金支払システムによれ
ば、以下の効果ないし利点がある。 (1)現金支払機に、この現金支払機の設置場所の管理
者に所有権のある現金を、顧客に対する支払用現金とし
て装填することにより、現金支払機内の現金に関して管
理者が保守作業を行なうことができ、利便性が向上し、
又、運用コストを低減することができる(請求項1,請
求項2,請求項4,請求項5)。
【0159】(2)現金支払機内の現金の所有権は管理
者にあるので、管理者は夜間や休業状態の時等の任意の
時間に現金支払機内の現金を回収することができ、夜間
等に現金支払機内に多額の現金が存在することを回避し
て、盗難等を未然に防止することができるので防犯上安
全である(請求項1,請求項2,請求項4,請求項
5)。
【0160】(3)現金支払機により支払用現金を顧客
に支払う前に、現金支払機による顧客への支払金額と同
額の入金処理を、管理者の口座に対して行なうことによ
り、現金を顧客に支払う際には、現金支払機内に装填さ
れている現金のうち、支払金額と同額の現金についての
所有権が金融機関等に移転されるので、法的に何らの瑕
疵なく支払処理を行なうことができる(請求項1,請求
項2,請求項4,請求項5)。
【0161】(4)現金支払機から支払金額の現金を放
出する直前に入金処理を行なうことにより、支払金額の
現金を放出する直前までは、現金支払機内の現金の所有
権は管理者にあるので、現金支払機内における現金の搬
送過程において何らかの不具合が発生した場合において
も、管理者がその不具合に対処することができ、利便性
が向上する(請求項3)。
【0162】(5)顧客への現金支払時に現金支払機内
で不具合が発生した場合に、入金処理を取り消すことに
より、現金支払機内の現金の所有権が金融機関から管理
者に戻るので、現金支払機内における現金の搬送過程に
おいて何らかの不具合が発生した場合においても、管理
者がその不具合に対処することができ、利便性が向上す
る。
【0163】(6)不具合の発生時に、その不具合の内
容を顧客に通知することにより、顧客が不具合の内容を
知ることができ、顧客の利便性が向上する。 (7)支払用現金の鑑別を行なうことにより、支払用現
金に正常でない現金が混入していた場合においても、顧
客に支払う前にその正常でない現金を除去することがで
き、信頼性を向上させることができる。
【0164】(8)支払用現金を現金支払機に装填する
際に、支払用現金の鑑別を行なうことにより、現金支払
機に装填される現金から正常でない現金が除去され、現
金支払機には正常な現金のみが装填され、信頼性を向上
させることができる。 (9)支払用現金を単位金額毎に支払うことにより、現
金の支払時に不具合等が生じた場合においても、どこま
で処理が行なわれたかを明確に知ることができ、その運
用についての利便性が向上する。
【0165】(10)現金入金機における顧客による入
金時に、口座管理部が、入金金額と同額の出金処理を、
現金入金機の設置場所の管理者の口座に対して行なうこ
とにより、現金入金機内の顧客によって入金された現金
の所有権が管理者にあるので、現金支払機内の現金に関
して管理者が保守作業を行なうことができ、利便性が向
上し、又、運用コストを低減することができるほか、管
理者は夜間や休業状態の時等の任意の時間に現金支払機
内の現金を回収することができ、夜間等に現金支払機内
に多額の現金が存在することを回避して、盗難等を未然
に防止することができるので防犯上安全である(請求項
6〜請求項10)。
【0166】(11)入金先口座に対する入金処理を行
なうことができなかった場合に、その原因に関する情報
を顧客に通知することにより、顧客が不具合の内容を知
ることができ、顧客の利便性が向上する。 (12)入金先口座に対する入金処理を行なうことがで
きなかった場合に、入金先口座に対する入金処理および
管理者の口座からの出金処理を取り消すことにより、現
金支払機内の現金の所有権が管理者から顧客に戻るの
で、現金支払機内における現金の搬送過程において何ら
かの不具合が発生した場合においても、管理者が顧客の
了解を得ることによりその不具合に対処することがで
き、利便性が向上する。
【0167】(13)現金入金機が、前記顧客によって
入金された現金の鑑別を行なうことにより、現金支払機
に入金される現金から正常でない現金が除去され、現金
支払機には正常な現金のみが入金され、信頼性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての現金預金支払シ
ステム(現金支払システム)の機能構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての現金預金支払シ
ステムにおける現金支払機の外観を模式的に示す斜視図
である。
【図3】本発明の第1実施形態の現金預金支払システム
における中継センタの処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】本発明の第1実施形態の現金預金支払システム
の現金支払機において、不具合が発生した場合の中継セ
ンタの処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態の現金支払機の処理を説
明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態の現金預金支払システム
における中継センタの処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第2実施形態の現金支払機の処理を説
明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態の現金支払機の処理を説
明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の各実施形態の現金預金支払システムに
おける現金支払機の第1変形例を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の各実施形態の現金預金支払システム
における現金支払機の第1変形例における出金処理を説
明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の各実施形態の現金預金支払システム
における現金支払機の第2変形例を説明するための図で
ある。
【図12】本発明の各実施形態の現金預金支払システム
における現金支払機の第2変形例における紙幣装填時の
処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第4実施形態としての現金預金支払
システム(現金入金システム,現金入金支払システム)
の機能構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第4実施形態の現金預金支払システ
ムにおける現金預金支払機(現金入金支払機,現金入金
機)の外観を模式的に示す斜視図である。
【図15】本発明の第4実施形態の現金預金支払システ
ムにおける中継センタの処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図16】本発明の第4実施形態の現金預金支払機の処
理を説明するためのフローチャートである。
【図17】一般的な現金自動支払システムのハードウェ
ア構成を模式的に示す図である。
【図18】一般的な入金システムの機能構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 現金預金支払システム(現金支払シ
ステム) 1d 現金預金支払システム(現金支払システム,現金
入金支払システム) 10 預金管理部(口座管理部、金融機関センタ) 20 中継センタ 30,30a,30b 現金支払機 30c 現金預金支払機(現金入金機,現金入金支払
機) 31 表示/入力部 32 カード挿入口 33 レシート放出口 34 紙幣放出口 35 紙幣入出金口 36 硬貨入出金口 40a,40b ネットワーク 301 主制御部 302 通信制御部 303 カードリード部 304 紙幣計数出金部 305,315 ユニット制御部 306,306′,316 紙幣搬送部 307,317 紙幣収納部 308 顧客操作部 309 画面表示部 308 キー入力部 314 計数入出金部 318 硬貨搬送部 319 硬貨収納部 320,320′ 鑑別部 321,321′ リジェクト部 323 搬送ローラ対 323a,323b 搬送ローラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客の要求に応じて該顧客に現金を支払
    う現金支払機と、 金融機関における口座を管理する口座管理部とをそな
    え、 該現金支払機に、該現金支払機の設置場所の管理者に所
    有権のある現金が、該顧客に対する支払用現金として装
    填され、 該現金支払機により該支払用現金を該顧客に支払う前
    に、該口座管理部が、該現金支払機による該顧客への支
    払金額と同額の入金処理を、該管理者の口座に対して行
    なうことを特徴とする、現金支払システム。
  2. 【請求項2】 該口座管理部が、出金元口座から、該支
    払金額と同額を出金することを特徴とする、請求項1記
    載の現金支払システム。
  3. 【請求項3】 該現金支払機から該支払金額の現金を放
    出する直前に、該口座管理部が該入金処理を行なうこと
    を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の現金支
    払システム。
  4. 【請求項4】 現金支払機に、該現金支払機の設置場所
    の管理者に所有権のある現金を、該顧客に対する支払用
    現金として装填し、 該現金支払機による該顧客への支払金額と同額の入金処
    理を、該管理者の口座に対して行なってから、 該現金支払機により、該支払金額分の支払用現金を該顧
    客に支払うことを特徴とする、現金支払方法。
  5. 【請求項5】 顧客の要求に応じて該顧客に現金を支払
    う現金支払機であって、 該現金支払機の設置場所の管理者に所有権のある現金
    を、該顧客に対する支払用現金として装填されるととも
    に、 該管理者の口座に対する、該顧客への支払金額と同額の
    入金処理の完了に応じて、該支払金額分の支払用現金を
    該顧客に支払うことを特徴とする、現金支払機。
  6. 【請求項6】 顧客が現金を入金する現金入金機と、 金融機関における口座を管理する口座管理部とをそな
    え、 該現金入金機における該顧客による入金時に、該口座管
    理部が、入金金額と同額の出金処理を、該現金入金機の
    設置場所の管理者の口座に対して行なうことを特徴とす
    る、現金入金システム。
  7. 【請求項7】 該口座管理部が、該入金金額と同額の入
    金処理を入金先口座に対して行なうことを特徴とする、
    請求項6記載の現金入金システム。
  8. 【請求項8】 前記入金先口座に対する入金処理を行な
    うことができなかった場合に、その原因に関する情報を
    該顧客に通知する通知部を有していることを特徴とす
    る、請求項7記載の現金入金システム。
  9. 【請求項9】 顧客が現金入金機に現金を入金し、 該顧客による入金金額と同額の出金処理を、該現金入金
    機の設置場所の管理者の口座に対して行なうことを特徴
    とする、現金入金方法。
  10. 【請求項10】 顧客の要求に応じて該顧客に現金を支
    払い、又、該顧客が現金を入金する現金入金支払機と、 金融機関における口座を管理する口座管理部とをそな
    え、 該現金入金支払機に、該現金入金支払機の設置場所の管
    理者に所有権のある現金が、該顧客に対する支払用現金
    として装填され、 該現金入金支払機により該支払用現金を該顧客に支払う
    前に、該口座管理部が、該現金入金支払機による該顧客
    への支払金額と同額の入金処理を、該管理者の口座に対
    して行ない、 該現金入金支払機における該顧客による入金時に、該口
    座管理部が、入金金額と同額の出金処理を、該現金入金
    支払機の設置場所の管理者の口座に対して行なうことを
    特徴とする、現金入金支払システム。
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