JP2003014838A - レーダ送受信性能監視装置 - Google Patents

レーダ送受信性能監視装置

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JP2003014838A
JP2003014838A JP2001198534A JP2001198534A JP2003014838A JP 2003014838 A JP2003014838 A JP 2003014838A JP 2001198534 A JP2001198534 A JP 2001198534A JP 2001198534 A JP2001198534 A JP 2001198534A JP 2003014838 A JP2003014838 A JP 2003014838A
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Omiya Iwazawa
臣也 岩澤
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Koden Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信性能と受信性能を区別して測定でき、か
つ安価に構成することができる。 【解決手段】 レーダ11の電波をアンテナ22で受信
し、検波器42で検波し、その検波出力電圧VT をデジ
タル値として演算器45に入力し、予め測定記憶してあ
る検波器42の入力電力Pi とVTとの関係式によりP
i を求め、レーダ装備時のPi との差からレーダ送信性
能が何dB劣化したかを知る。VCO32からのマイク
ロ波をアンテナ22より放射し、レーダ11で受信し、
そのビデオ検波器52の出力VR をデジタル値として演
算器45に入力し、予め測定記憶してあるレーダの増幅
器16〜検波器52の入力電力SiとVRとの関係式によ
りS i を求めレーダ装備時のSi との差からレーダ受信
性能が何dB低下したかを知る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は例えば船舶などに
装備されているレーダの送信性能、その反射波の受信性
能を監視する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】レーダはそのアンテナから電波を放射
し、その物標からの反射波を受信し、その受信した反射
波を画面上に表示する装置である。レーダの送信出力が
低下したり、受信性能が低下したりすると、反射波を表
示することができなくなる。このような点から、レーダ
を装備した時に測定した値と比較して、動作中に重大な
性能低下が発生した場合にこれを容易に知ることができ
ることが要求されている。このためレーダ送受信性能監
視装置がレーダに外付けされるようになった。 【0003】従来のレーダ送受信性能監視装置を図4に
示す。レーダ11においてはトリガ発生器12からの送
信トリガによりマグネトロンのようなマイクロ波発生器
13が励振され、これより発生したマイクロ波パルスが
サーキュレータ14を通じアンテナ15から電波として
放射される。物標からのその電波の反射波はアンテナ1
5で受信され、受信反射信号はサーキュレータ14を介
して前置増幅器16に供給され、これにて増幅され更に
中間周波増幅器17で増幅された後、ビデオ検波器18
で検波されて表示器19へ供給されPPI表示される。
表示器19においては送信トリガごとにその中心から半
径方向への掃引が開始され、反射信号のレベルに応じて
その掃引線上における輝度が変調され、近距離の物標
程、中心に近い位置で輝点表示される。アンテナ15の
ビームの放射方向に応じて表示器19における半径方向
掃引線の方向が変更される。 【0004】このレーダ11の送受信性能をレーダ送受
信性能監視装置21を用いて監視する。レーダ11より
の電波がレーダ送受信性能監視装置21(以下監視装置
21と略記する)のアンテナ22で受信され、その受信
信号を送受結合器23を介して受信用可変減衰器24へ
供給され、これにより減衰された受信信号は検波器25
でエンベロープ検波され、その検波出力のレベル(電
圧)がAD変換器26でデジタル値に変換される。この
デジタル値はカウンタ27にプリセットされる。例えば
レーダ出力が0dB、−5dB、−10dB及び−15
dBの場合に3ビットの検波出力値がそれぞれ7、6、
5及び4になるようにされる。 【0005】一方、トリガ発生器12からの送信トリガ
がマルチバイブレータ28へ供給され、マルチバイブレ
ータ28は、レーダレンジの4海里(4×1.852k
m)を電波が往復する時間を周期とする矩形波の発振を
始める。この矩形波によりカウンタ27はダウンカウン
トされ、カウンタ27の最上位ビット(3桁目)の出力
が0(低レベル)になると、その反転出力によりゲート
29が開かれ、このゲート29をマルチバイブレータ2
8の出力矩形波が通過して、三角波形発生器31へ供給
され、三角波形発生器31から矩形波の各1つの波形ご
とに三角波が発生され、つまり全体として鋸歯状波が発
生され、この鋸歯状波により電圧制御マイクロ波発振器
(VCO)32の発振周波数が制御される。この発振周
波数はレーダ11の使用周波数帯であり、例えば9GH
z帯である。このVCO32の発振出力は送信用可変減
衰器33にて減衰され、更にステップ減衰器34にて減
衰されて結合器23を介してアンテナ22より電波とし
て放射される。ステップ減衰器34の減衰量はカウンタ
27の1桁目及び2桁目の両出力により制御され、計数
値が小さくなるに従って減衰量が5dBずつ増加させら
れる。 【0006】例えば図5Aに示すように送信トリガが発
生すると、これよりマルチバイブレータ28から図5B
に示すように矩形波が発生し、いまカウンタ27にその
最大値7=(111)2 がプリセットされたとすると、
カウンタ27の1桁目、2桁目、3桁目の各出力は図5
C、D、Eに示すように変化する。カウンタ27の計数
値がダウンカウントにより3=(011)2 になると、
ゲート29が開き、ゲート29をマルチバイブレータ2
8の出力が図5Fに示すように通過し、三角波発生器3
1から図5Gに示すような鋸歯状波電圧が発生され、こ
れによりVCO32が周波数変調される。VCO32の
発振出力レベルは、ステップ減衰器34により、図5H
に示すように制御される。つまりステップ減衰器34の
減衰量はカウンタ27の計数値が3の時、0dB、カウ
ンタ27の計数値が2、1及び0と順次少なくなると減
衰量は5dB、10dB、15dBと5dBずつ増加す
る。 【0007】先ず受信性能の測定を行う。このためレー
ダ11の受信系の利得を最大とし、送信用可変減衰器3
3の減衰量を最小とする。カウンタ27にはデジタル値
7がプリセットされ、順次レベルが5dB低下する4つ
のパルス(矩形波、それぞれ三角形状周波数変調を受け
ている)がレーダ11に受信され受信信号中のレーダ1
1の同調周波数と一致した成分が増幅、検波され図5I
に示すパルス状のビデオ検波出力が得られ、例えば図4
中の表示器19に示すように16海里、20海里、24
海里、28海里の位置に各円弧が表示される。なおこの
円弧のなす角度が得られるように、レーダ11のアンテ
ナ15の指向特性ビームのある回転角度の範囲でレーダ
11と監視装置21の送受信をする。ステップ減衰器3
4の減衰量が15dBの時に監視装置21から送信され
る電波がレーダ11の最小受信感度を僅か下回るように
送信用可変減衰器33の減衰量を増加させ、つまり表示
器19における28海里の円弧表示が丁度消えて、表示
されている円弧が3本になるようにする。 【0008】このようにレーダ11を装備した時に調整
しておき、その時の送信用可変減衰器33の減衰量を記
憶しておき、その後、この記憶した減衰量を送信用可変
減衰器33に設定し、レーダ11の受信系の利得を最大
として表示器19に円弧を表示させた場合に円弧が2本
しか表示されなかった場合は、レーダ11の最小受信感
度が5dB低下したことになる。送信性能を監視するに
は表示器19に表示される最も内側の円弧が約16海里
になるように、受信用可変減衰器24を調整する。つま
りAD変換器26の変換デジタル値が7になるようにす
る。レーダ11を装備した時の、この受信用可変減衰器
24の減衰量を記憶しておき、その後において、先ず前
記受信性能を調べ、その後、記憶した受信用可変減衰器
24の減衰量をその減衰器24に設定し、その時AD変
換器26の計数値が6であれば、計数値が7の場合よ
り、マルチバイブレータ28の1パルス分早くゲート2
9が開き、表示器19には12海里の位置から4海里ご
との3本の円弧表示が現われ、レーダ11の送信性能が
5dB低下したことがわかる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従来の監視装置21は
送信性能を調べるには、レーダよりの電波を受信し、こ
れに応じた電波をレーダへ送信し、レーダで受信したそ
の信号と表示器19に円弧表示しているため、レーダの
送信性能の低下と受信性能の低下とを正しく区別するの
が難しく、かつレーダの受信系が故障又は性能が著しく
低下している場合は、送信性能を調べることができな
い。また受信用可変減衰器24、送信用可変減衰器33
及びステップ減衰器34は何れもマイクロ波アクティブ
可変減衰器であってその減衰量の制御に例えばピンダイ
オードが用いられている。このピンダイオードは温度の
影響を受け易く、温度補償を必要として、大変高価なも
のであった。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明によれば、レー
ダよりの電波がアンテナにより受信され、この受信電波
が検波器により検波され、その検波出力レベルが第1測
定手段により測定され、レーダの使用周波数帯の信号が
可変周波数発振器により発生され、上記アンテナより電
波として放射され、レーダの受信部の出力レベルが第2
測定手段により測定され、送信レベル測定初期値及び受
信レベル測定初期値が記憶部に格納され、演算器におい
て第1測定手段の測定値から送信レベルが演算され、こ
れと送信レベル測定初期値との相対値が演算され、また
第2測定手段の測定値から受信レベルが演算され、これ
と受信レベル測定初期値との相対値が演算され、これら
両相対値が表示器に表示される。 【0011】 【発明の実施の形態】この発明の実施形態を実施例によ
り説明する。図1にこの発明の実施例を図4と対応する
部分に同一符号を付けて示す。この実施例のレーダ送受
信性能監視装置21においてはアンテナ22に受信され
たレーダ11よりの電波は結合器23より必要に応じて
通常のボリウムで構成された半固定減衰器41を通じて
検波器42で検波される。この検波出力は必要に応じて
増幅器43を通じて測定部44へ供給され、その検波レ
ベルが測定されて演算器45に入力される。測定部44
は例えば増幅器43の出力がピークホールド部441で
ピークホールドされ、AD変換器442で、そのピーク
ホールド値が送信トリガと同期してサンプルホールドさ
れてデジタル値に変換され、このデジタル値が検波出力
レベルの測定値として演算器45へ供給される。 【0012】演算器45の記憶部46には、予め測定さ
れた検波器42の入出力特性が記憶されてあり、その入
出力特性を用いて、測定した検波出力レベルからその入
力レベルを求め、更にレーダ11の送信レベルを求め
る。いま、マイクロ波発生器(例えばマグネトロン)1
3の出力電力をPo (dBm)、レーダ11の給電系の
損失をη(dB)とすると、アンテナ15よりの全輻射
電力PはP=Po −ηとなる。アンテナ15とアンテナ
22の結合度をα(dB)、減衰器41の減衰量をβ
(dB)とすると、検波器42の入力電力Pi は次式で
求まる。 【0013】 Pi(dBm)=Po −η−α−β …(1) 実験結果により求めた、検波器42の入力電力Pi と、
検波器42の出力電圧VT との関係は例えば次式で与え
られる。 VT =0.287Pi −6.78 …(2) 一般にはVT =APi −B …(3) と求められる。従って、検波器42の検波出力のレベル
(電圧)VT を求め、これより式(3)(具体的には例
えば式(2))を用いて検波器42の入力電力P i を求
める。式(1)においてα及びβは固定値であるからP
i はPo 及びηつまりレーダ11の送信性能と対応した
ものである。従ってレーダ11を装備した際にPi を求
め、これを送信レベル測定初期値Pioとして記憶部46
に記憶しておき、その後の動作中に同様にしてPi を求
め、これと送信レベル測定初期値P ioとの相対値を求め
ることにより、レーダ11の送信性能Po,ηが低下し
たか否かを知ることができる。 【0014】このように検波器42の検波出力電圧Vか
らその入力電力Pi を換算しているため、検波器42の
2乗検波特性を逸脱しないように、入力電力Pi を半固
定減衰器41の減衰量βで調整する。また検波器42の
入力電力Pi を安定にするため、アンテナ15に対しア
ンテナ22の距離を固定とするとよい。この点からアン
テナ22を含め監視装置21をレーダ11の筐体に内蔵
させてしまうことが好ましい。アンテナ15と22の配
置が固定されると、アンテナ22の入力電力を計算する
ことができ、この計算した電力から半固定減衰器41で
減衰すべき量を求めることができる。この求めた減衰量
を設定し、更に好ましくは実際に測定して半固定減衰器
41の減衰量を調整決定するとよい。 【0015】レーダ11の受信性能を監視するために、
VCO32よりのマイクロ波パルス信号が必要に応じて
半固定可変減衰器51を通じ、更に結合器23を介して
アンテナ22から電波として輻射される。この電波はレ
ーダ11のアンテナ15で受信され、サーキュレータ1
4を介し、前置増幅器16、IF増幅器17、ビデオ検
波器18に順次入力される。ビデオ検波器18と表示器
19との間に分配器52が挿入され、ビデオ検波出力は
表示器19と監視装置21とに分配される。監視装置2
1に入力されたビデオ検波出力は測定部53でそのレベ
ル、つまりレーダ11の受信部の出力レベルが測定され
る。この例では測定部53においてビデオ検波出力がピ
ークホールド部531でピークホールドされ、そのピー
クホールド出力がAD変換器532でデジタル値に変換
されて、検波出力レベルの測定値として演算器45へ供
給される。 【0016】いま、アンテナ22の出力電力をSo(d
Bm)、アンテナ15と22の結合度をα(dB)、ア
ンテナ15の給電系の損失をη(dB)とすると前置増
幅器16の入力電力Si(dBm)は Si =So −α−η …(4) となる。前置増幅器16の入力電力Si(dBm)と、
ビデオ検波器18の出力電圧VR との関係を予め測定し
ておく。この関係は例えば VR =0.075Si +5.7 …(5) 一般にV=CSi +D …(6) である。よってレーダ11を装備した時に、ビデオ検波
出力レベルVR を測定部53で測定し、ビデオ検波出力
レベルVR を演算器45に入力して式(5)(一般には
式(6))から入力電力Si を求める。この値Si を受
信レベル測定初期値Sioとして記憶部46に記憶してお
き、その後、レーダ11を使用中に同様にビデオ検波レ
ベルVR を測定し、これより式(5)(又は(6))か
ら入力電力Si を求め、これと記憶部46に記憶した受
信レベル測定初期値Sioとの相対値を求めることによ
り、レーダ11の受信性能、つまりアンテナ特性、給電
系の損失、前置増幅器16の利得、中間周波数増幅器1
7の利得、及びビデオ検波器18の特性の全体としての
性能が低下したか否かを求めることができる。 【0017】この受信性能の監視はレーダ11の送信を
停止し、受信のみ可能な状態にして行ってもよいが、レ
ーダ11が送受信を行っている状態で監視するには例え
ば次のようにすればよい。即ち監視装置21からの受信
電波の電力を、反射信号の最大値より20dB大きくし
て反射信号と区別できるようにする。このためレーダの
最大の反射信号として、垂直に切り立った高さ100
m、幅無限大の大きな物標からの反射信号を想定した。
この時反射信号電力Pr は次式により求まる。 Pr =Pt 2 δ/(4πR4 ) δ=100×2×R×tan-1(θ/2) Pt :送信電力、G:アンテナ15の利得、δ:物標の
有効反射面積、R:物標までの距離、θ:アンテナ15
の指向特性主ビーム幅。 【0018】VCO32として入手し易い安価なものは
送信電力が0dBm程度であるから、このVCO32を
用いた場合、反射信号受信電力Pr が−20dBm以下
になる距離からの反射波を受信する時点に、監視装置2
1から電波を送信すればよい。このタイミングは、トリ
ガ発生器12からトリガを送信した後、240μs(物
標までの距離が約20海里)である。図1に示すように
トリガ発生器12からの送信トリガが遅延部55で遅延
され、この例では240μs遅延されて、VCO32の
駆動に利用される。この場合、複数回送信して、ビデオ
検波レベルを平均化してより正確な値を求めるように
し、またマイクロ波発生器13における発生マイクロ波
周波数の変動の影響を受けないようにした場合である。 【0019】つまり、図2Aに示す送信トリガは遅延部
55により240μs遅延され、この遅延トリガにより
ゲート信号発生回路56が駆動され、図2Cに示すゲー
ト信号が発生する。このゲート信号の長さは例えば12
μsであり、このゲート信号はマルチバイブレータ57
に印加され、マルチバイブレータ57は例えば周期が2
μs、デュティ50%のパルスを、前記ゲート信号が印
加されている間発生する。この例では図2Dに示すよう
に、6個のパルスが発生し、これが三角波発生器31へ
供給され、各パルスごとに三角波が発生され、図2Eに
示すような鋸歯状波電圧が得られ、この鋸歯状波電圧に
よりVCO32の発振周波数が制御されると共にこの鋸
歯状波電圧が印加されている間VCO32から発振信号
が出力される。この鋸歯状波電圧によるVCO32の周
波数掃引はマイクロ波発生器13の変動周波数幅をカバ
ーするようになされ、例えばマグネトロンの場合、10
MHz程度、変化することがあり、よって前記周波数掃
引幅は10MHz程度とされる。 【0020】このようにして発生されたマイクロ波はア
ンテナ22から電波として輻射されこれがレーダ11の
アンテナ15で受信され、その受信信号中のレーダ11
の受信同調回路と一致した周波数成分が前置増幅器1
6、中間周波増幅器17、ビデオ検波器18を順次通じ
て、図2Fに示すような6本のビデオ検波出力が得られ
る。このビデオ検波出力は分配器52で監視装置21側
に分配入力される。監視装置21ではピークホールド部
441で6個のビデオ検波出力がピークホールドされて
平均化され、ゲート信号発生器56からのゲート信号の
後縁(立下り)で、AD変換器においてピークホールド
回路441のホールド値がサンプルホールドされて、デ
ジタル値に変換され、このデジタル値がビデオ検波出力
のレベルV R として演算器45に入力される。その後の
処理は前述した通りである。なおこの例では反射信号電
力Prを−20dBm以下にしているため分配器52で
分配され、監視装置21に入力されたビデオ検波出力中
の−20dBm以上のものは反射信号ではなく、監視装
置21から送信された信号として区別して取り出すこと
ができる。従ってこのビデオ検波出力により、受信性能
の低下を20dB程度まで知ることができる。 【0021】演算器45の機能は、レーダ11内のCP
Uによりプログラムを実行して機能させることができ
る。この機能構成例を図3に示す。記憶部46の入出力
特性領域462には検波器42の入出力特性として式
(3)のAとBが、またレーダ11の受信部の入出力特
性として式(6)のCとDが格納されてある。レーダ1
1を装備した際に、前述したように測定部44により測
定した検波出力レベルVTと、記憶部46に格納されて
いるAとBが送信レベル演算部61に入力され、送信レ
ベル演算部61で式(3)に基づきPi が演算され、こ
れが送信レベル測定初期値Pioとして記憶部46の初期
値領域461に格納される。またレーダ11を装備した
際に測定部53で測定されたビデオ検波出力レベルVR
と記憶部46に格納されているCとDが受信レベル演算
部62に入力され、受信レベル演算部62で式(6)に
基づきSi が演算され、これが受信レベル測定初期値S
ioとして初期値領域461に格納される。 【0022】その後、レーダ11の使用中に必要に応じ
て監視装置21を動作させ、測定部44で測定した検波
出力レベルVT について、送信レベル演算部61で式
(3)に基づきPi を演算し、このPi と記憶部46内
の対応する初期値Pioとの相対値を相対値演算部63で
求める。Pi ,Pioが共にdBm単位の場合は、その差
io−Pi =ΔPi を求めてこれを表示器19(図1)
に例えば棒グラフ58Sとして表示する。この例ではΔ
i =0でPioに対応する長さの全体が輝き、つまりフ
ルスケール表示され、ΔPi ≠0で、Pioの長さ中のΔ
i ≠0だけ輝かない部分が生じるようにする。 【0023】また測定部53で測定されたビデオ検波出
力レベルVR について受信レベル演算部62で式(6)
に基づきSi を演算し、このSi と記憶部46内の対応
する初期値Sioとの相対値を相対値演算部64で求め
る。Si ,SioがdBm単位の場合は、その差Sio−S
i =ΔSi を求め、これと表示器19に棒グラフ58R
として、棒グラフ58S と同様の手法で表示する。必要
に応じてPio+SioとΔPi +ΔSi の関係を棒グラフ
58A として表示する。図ではPio,Sio,Pio+Sio
の棒グラフの長さ(フルスケール)を同一長とした場合
である。 【0024】Pi ,Si がdBm単位でなく、ワット単
位の場合はPi /Pio,Si /Sioをそれぞれ相対値演
算部63,64で演算することになる。表示としてはΔ
i,ΔSi ,ΔPi +ΔSIの各部分が輝くようにして
もよい。また棒グラフに例えば5dB間隔で目盛を付け
ると便利であり、更に必要に応じてΔPi ,ΔSi,Δ
i +ΔSi を数値表示してもよい。送信性能、受信性
能の何れにおいても、レーダビームの回転のある角度範
囲内、例えば90°±1°について行うとよい。この場
合はその角度範囲で得られたPi ,Siをそれぞれ平均
して、その平均値についてPio,Sioとの相対値を求め
る。 【0025】上述においては、三角波発生器31の出力
によりVCO32の発振周波数を掃引したが、送信性
能、受信性能の監視を行うごとに、VCO32を発振さ
せて電波を輻射し、その電波をレーダ11で受信し、測
定部53よりビデオ検波出力レベルVR が最大になるよ
うに、VCO32の発振周波数を手動調整し、その調整
した状態で送信性能、受信性能を調べるようにしてもよ
い。測定部44と53はその1つだけを設け、検波器4
2の検波出力レベルの測定と、ビデオ検波器18の検波
出力レベルの測定とに切替え使用してもよい。また測定
部44,53においてピークホールド部441,531
を用いることなく、その入力をそれぞれ平滑し、その平
滑レベルをデジタル値に変換してもよい。 【0026】監視装置21をレーダ11の筐体内に設け
る場合は、レーダ11を工場から出荷する際に、前記入
出力特性A,B,C,Dを測定して、記憶部46に記憶
しておく。レーダと別体のものとして監視装置21を構
成した場合は、入出力特性A,Bは工場出荷時に測定し
て記憶部46に格納するが、レーダを装備した際に、信
号発生器を用いて、入出力特性C,Dを測定して、記憶
部46に格納する必要がある。 【0027】 【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、送
信性能と、受信性能を独立に測定することができる。ま
た減衰器42,51は単なるボリウムでよく、マイクロ
波の可変制御減衰器と比較して著しく安価であり、監視
装置として従来は20万円程度していたが、この発明装
置によれば5万円程度で済む。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例の機能構成を示す図。 【図2】図1に示した装置の受信性能測定の動作を説明
するためのタイムチャート。 【図3】図1中の演算器45の機能構成例を示す図。 【図4】従来の可視装置の機能構成を示す図。 【図5】図4に示した装置の動作を説明するためのタイ
ムチャート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 レーダの電波を送受信するアンテナと、 そのアンテナの受信電波を検波する検波器と、 その検波器の出力レベルを測定する第1測定手段と、 上記レーダの使用周波数帯の信号を発生し、その信号を
    上記アンテナへ送信する可変周波数発振器と、 上記レーダの受信部の出力レベルを測定する第2測定手
    段と、 送信レベル測定初期値及び受信レベル測定初期値を記憶
    する記憶部と、 上記第1測定手段の測定値が入力され、送信レベルを演
    算し、上記送信レベル測定初期値との相対値を演算し、
    上記第2測定手段の測定値が入力され、上記受信レベル
    測定初期値との相対値を演算する演算器と、 上記各初期値との相対値を表示させる手段とを具備する
    レーダ送受信性能監視装置。
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