JP2003014676A - 溶接部の非破壊検査方法および溶接部の非破壊検査装置 - Google Patents

溶接部の非破壊検査方法および溶接部の非破壊検査装置

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JP2003014676A JP2001196809A JP2001196809A JP2003014676A JP 2003014676 A JP2003014676 A JP 2003014676A JP 2001196809 A JP2001196809 A JP 2001196809A JP 2001196809 A JP2001196809 A JP 2001196809A JP 2003014676 A JP2003014676 A JP 2003014676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環状の溶接部材を切断しないで、全ての溶接
部の電気抵抗を正確に計測することが可能な溶接部の非
破壊検査方法および装置を提供する。 【解決手段】 環状ループ1内の二つの溶接部R1,R
50の両端に逆方向で略同一の大きさの電流を同時に供
給することにより二つの溶接部の電気抵抗の絶対値を計
測し、二つの溶接部の一方を含む第1の電流経路51と
他方を含む第2の電流経路52とを並列接続して第1の
電流経路と第2の電流経路との接続点C1,C26間に
所定の電流を供給し、各溶接部に発生する電圧を測定す
ることにより各溶接部の電気抵抗の相対値を測定し、こ
れらの絶対値と相対値に基づいて各溶接部の電気抵抗の
絶対値を算出し、溶接強度を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環状ループ内の複
数の溶接部の非破壊検査方法および溶接部の非破壊検査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】環状ループ内の複数の溶接部の溶接強度
の測定は、溶接部の電気抵抗を測定することにより行わ
れる。溶接部の電気抵抗を代替量とした非破壊による溶
接強度の検査方法に関する技術としては,例えば、特開
平7−130293号公報に開示のものが知られてい
る。これは、溶接された部材の応接部近傍の一面に4端
子のプローブを当接して抵抗値を測定し、上記部材と同
一の部材について予め求めた抵抗値とナゲット径との関
係から当該部材のナゲット径を算出し、このナゲット径
に基づいて溶接強度の合否を判定することを特徴とする
溶接部材の非破壊検査方法である。
【0003】通常,溶接部は数ミリオーム以下の低抵抗
であり、電気抵抗により溶接強度の合否を判定するため
には数マイクオローム以上の精度で計測する必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数本の導線
を環状につなぎ合わせた溶接部材では、対象の溶接部に
電圧を印加した時、残りの部分(対象の溶接部以外)が
並列回路を形成し、並列回路にも電流が流れてしまうた
め、対象の溶接部の電気抵抗を絶対値として正確に計測
することができない。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑み、環状の溶
接部材を切断することなく、全ての溶接部の電気抵抗を
正確に計測することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、複数の導体部を環状に溶接した複数の溶接部とを
備えた環状ループ内の複数の溶接部のそれぞれの抵抗値
を計測する溶接部の非破壊検査方法であって、複数の溶
接部のうち任意の二つの溶接部のそれぞれの両端に逆方
向で略同一の大きさの電流を同時に供給することにより
二つの溶接部のそれぞれの電気抵抗の絶対値を計測し、
二つの溶接部をそれぞれ含み、並列接続されて環状ルー
プを形成する二つの電流通路の、並列接続点間に所定の
電流を供給し、複数の溶接部のそれぞれの両端に発生す
る電圧を測定することにより複数の溶接部のそれぞれの
電気抵抗の相対値を測定し、2つの溶接部の電気抵抗の
絶対値を基準として、測定すべき溶接部の電気抵抗の相
対値と二つの溶接部の電気抵抗の相対値とを用いて、溶
接部の各々の電気抵抗の絶対値を計算することを特徴と
する溶接部の非破壊検査方法が提供される。
【0007】2つの溶接部の両端に逆方向で略同一の大
きさの電流を同時に供給することにより、残りの溶接部
に流れる電流はほぼゼロになり、従って二つの溶接部の
電気抵抗の絶対値を正確に測定でき、且つ、二つの電流
経路に存在する溶接部にはそれぞれ同じ電流が流れるの
で、各溶接部の電気抵抗の相対値は正確に測定できる。
したがって、各溶接部の電気抵抗の絶対値は、二つの溶
接部の電気抵抗の絶対値と、二つの溶接部と測定すべき
溶接部の電気抵抗の相対値とに基づいて正確に計算でき
る。
【0008】なお、測定すべき溶接部の電気抵抗の相対
値をRenとし、二つの溶接部のいずれか一方であって測
定すべき溶接部を含む電流経路に含まれるものの電気抵
抗の絶対値および相対値をそれぞれAb1およびRe1とし
て、n番目の溶接部の電気抵抗の絶対値Abnを次の式に
より正確に計算することができる。 Abn=Ab1×Ren/Re1 さらに、二つの溶接部の電気抵抗の絶対値が基準範囲か
ら外れている場合に、溶接不良と判定することにより、
測定精度に悪影響のある溶接部を基準にすることを避け
ることができる。
【0009】さらに、二つの溶接部のそれぞれの両端に
逆方向で略同一の大きさの電流を同時に供給することに
より、二つの溶接部の各々と共に環状ループを形成する
通路に流れる電流は相殺されてゼロになるので電気抵抗
の正確な絶対値を測定できる。さらに、本発明により、
上記方法を実施する装置も提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本発明の実施の形態により測定
される複数の溶接部を含む環状ループの形態をした溶接
部材を示している。同図において、測定対象である溶接
部材は50個の導体部C1〜C50が溶接部R1〜R5
0により環状に接続されている。一つの導体部と溶接部
とを合わせたものの電気抵抗は,正常な溶接状態のとき
は約0.3mΩであり、溶接部材全体では約4mΩ (一
箇所を切断し、直列状態にした時は約16mΩ)とな
る。
【0011】計測システムとの接続は、導体部にプロー
ブを接触させることにより実現する。本発明の実施の形
態を説明する前に、従来の計測方法とその問題点を説明
する。図2は従来の溶接部の非破壊検査方法を説明する
図1の等価回路図である。例えば、導体C1に電流供給
用プローブの+側を接続し、導体C2に電流供給用プロ
ーブの−側を接続し、10Aの電流を流し、同じく導体
C1と導体C2との間に接続された電圧計測用プローブ
により電圧を計測することを考える。電気的には図1に
おける溶接部R1からR50は図2に示すように抵抗R
1からR50と考えられる。従って、図1に示した溶接
部材は図2に示した等価回路で置き換えられる。導体部
C1とC2の間に電流を供給すると、溶接部材はR1の
回路とR2からR50が直列に接続された回路との並列
回路を構成する。R1からR50が全て正常な溶接状態
であるとすると、R1を含む回路の抵抗値は0.3mΩ
であり、R2からR50を含む回路の抵抗値は15.7
mΩとなる。各回路に流れこむ電流I1、I2-50は電気
抵抗の比で決定されるので、 I1=10×15.7/16=9.8A I2-50=10×0.3/16=0.2A となる。
【0012】従って、導体C1とC2の間に接続された
電圧計測用プローブで計測される電圧V1は抵抗R1に
おける電圧降下 V1=9.8×0.3=2.94mV であり、R1の電気抵抗は2.94/10=0.294
mΩとなる。すなわち、真の電気抵抗0.3mΩと計測
された電気抵抗0.294mΩとの間に差0.06mΩ
が生じる。この差は、R2〜R50から成る並列回路に
電流が流れこんだことに起因する誤差である。
【0013】次に本発明の実施の形態を説明する。図3
は本発明の実施の形態による溶接部の非破壊検査装置の
構成を示すブロック図である。同図において、環状ルー
プを形成している溶接部材1は図1に示したものと同じ
であって、導体部C1〜C50と、これらの導体部を環
状に溶接した溶接部R1〜R50とを備えている。溶接
部の非破壊検査装置は、2系統の電流を発生する電流発
生部2と、この電流発生部2からの電流を導体部C1〜
C50のうち選択された導体部C1およびC2の間に供
給する電流切替え部3と、電圧計測部4と、測定すべき
溶接部の両端の導体部に電圧計測部4を接続するスキャ
ナ部5と、電流発生部2、電流切替え部3、電圧計測部
4、スキャナ部5を制御する計測制御部6とを備えてい
る。
【0014】図4は本発明の実施の形態によるステップ
1の計測動作を説明するための環状ループ1の等価回路
図である。ステップ1においては、計測制御部6は、電
流発生部2および電流切替え部3を制御して隣接する溶
接部R1とR50のそれぞれの両端に逆方向で略同一の
大きさの電流を同時に供給する。溶接部R1およびR5
0は、正常な溶接状態ではほぼ同じ電気抵抗を持つの
で、逆方向で略同一の大きさの電流を同時に供給するこ
とにより、R1による電圧降下とR50による電圧降下
はほぼ同じになる。この結果、溶接部R1とR50の二
つの溶接部にのみ大部分の電流が流れ、溶接部R1およ
びR50に並列接続されている溶接部R2、R3、・・
・R48およびR49が直列接続された回路に流れる電
流は相殺されて電流ゼロとなる。隣接する溶接部に代え
て、環状ループ1内の任意の二つの溶接部のそれぞれの
両端に逆方向で略同一の大きさの電流を同時に供給して
もよい。
【0015】次いで計測制御部6はスキャナ部5を制御
して溶接部R1およびR50のそれぞれの両端を電圧計
測部4に接続する。これにより、電圧計測部4は溶接部
R1およびR50の両端の電圧を測定する。そして、計
測制御部6は、測定電圧と供給電流値との比から溶接部
R1およびR50のそれぞれの電気抵抗の絶対値を演算
する。
【0016】溶接部R1とR50の電気抵抗が正確に同
じであれば、溶接部R2、R3、・・・R48およびR
49が直列接続された回路に流れる電流はゼロになるの
で、R1およびR50の電気抵抗の絶対値は正確に算出
できる。これに対して、例えば溶接部R1とR50とに
10%の電気抵抗差があるとき、すなわち例えば溶接部
R1の電気抵抗値が0.30mΩで溶接部R50の電気
抵抗値が0.33mΩである場合、電流10Aを供給す
ると両者に発生する電圧降下は3mVおよび3.3mV
となり,電圧差は0.3mVとなる。この時、溶接部R
2からR49が全て正常な溶接状態であって各溶接部の
電気抵抗が0.3mΩであるとすると、R2〜R49か
らなる直列回路の電気抵抗は14.4mΩ(48×0.
3)となり、流れ込む電流は0.02A(0.3/1
4.4)である。この電流値は供給電流である10Aの
0.2%と極めて小さく、したがって、この場合でも溶
接部R1とR50の電気抵抗の絶対値の測定には十分な
測定精度を確保できる。
【0017】また、溶接部R2〜R49の中に計測精度
に悪影響を及ぼすような極端に大きな電気抵抗を持つ溶
接状態のものが含まれている場合には、R2〜R49か
らなる直列抵抗回路の電気抵抗はさらに大きくなり、従
ってその直列抵抗回路に流れる電流は一層少なくなるの
でより高精度に電気抵抗の絶対値を計測できる。また、
溶接部R1とR50との電気抵抗比は、計測結果から分
かるので、溶接部R1と溶接部R50とに計測精度に悪
影響を及ぼすような電気抵抗差があるかどうかは容易に
判断できる。
【0018】図5は本発明の実施の形態によるステップ
2の計測動作を説明するための環状ループ1の等価回路
図である。ステップ2においては、計測制御部6は、定
電流発生部2および電流切替え部3を制御して溶接部R
1を含む第1の電流経路51と溶接部R50を含む第2
の電流経路52とを並列接続して環状ループ1を形成
し、第1の電流経路51と第2の電流経路52との接続
点C1とC26の間に定電流発生部2を接続して所定の
電流を供給する。
【0019】次いで、計測制御部6は、電圧計測部4お
よびスキャナ部5を制御して溶接部R1〜R25および
溶接部R26〜R50のそれぞれの両端に発生する電圧
を順次測定する。これにより溶接部R1〜R50のそれ
ぞれの電気抵抗の相対値が測定される。溶接部R1〜R
25からなる第1の電流経路51の電気抵抗をXとし、
溶接部R26〜R50からなる第2の電流経路52の電
気抵抗をYとする。例えば接続点C1とC26の間に1
0Aの電流を供給すると、第1の電流経路51に流れる
電流I1はI1=10Y/(X+Y)であり、第2の電
流経路52に流れる電流I2はI2=10X/(X+
Y)である。全ての溶接部が正常な溶接状態で電気抵抗
が等しいならば電気抵抗XおよびYは等しくなり、した
がって第1の電流経路51と第2の電流経路52にはそ
れぞれ5Aずつ流れることになる。電気抵抗XとYが異
なれば、それに応じて第1の電流経路51と第2の電流
経路52を流れる電流も異なる。
【0020】次いで、計測制御部6はスキャナ部5を制
御して各溶接部で発生する電圧降下を順次測定する。各
溶接部に流れる電流値は不明であるが、第1の電流経路
51内の溶接部R1〜R25には同じ電流が流れるの
で、溶接部R1〜R25の電気抵抗の相対値は正確に求
めることができる。同様に、第2の電流経路52内の溶
接部R26〜R50にも同じ電流が流れるので、溶接部
R26〜R50の電気抵抗の相対値も正確に求めること
ができる。
【0021】また、第1および第2の電流経路内の溶接
部の電気抵抗の相対値と、ステップ1で求めた溶接部R
1およびR50の電気抵抗の絶対値との比が所定の基準
値を超えたときは、計測精度に影響を及ぼすような極端
に異なる溶接状態のものが含まれていると判定できる。
次にステップ3では、ステップ1で求めた溶接部R1お
よびR50の電気抵抗の絶対値とステップ2で求めた各
溶接部の電気抵抗の相対値とにもとづいて、各溶接部の
電気抵抗の絶対値を計算により求める。即ち、溶接部R
1の電気抵抗の絶対値を基準として、第1の電流経路5
1に含まれる測定すべき溶接部R1〜R25の各々の電
気抵抗の相対値と溶接部R1の電気抵抗の相対値とを用
いて、第1の電流経路51に含まれる溶接部R1〜R2
5の各々の電気抵抗の絶対値を計算すると共に、溶接部
R50の電気抵抗の絶対値を基準として、第2の電流経
路52に含まれる測定すべき溶接部R26〜R49の各
々の電気抵抗の相対値と溶接部R50の電気抵抗の相対
値とを用いて、第2の電流経路52に含まれる溶接部R
26〜R49の各々の電気抵抗の絶対値を計算する。
【0022】より具体的には、測定すべき溶接部Rnを
含む電流経路に溶接部R1が含まれている場合は、測定
すべき溶接部Rnの電気抵抗の相対値をRenとし、溶接
部R1の電気抵抗の絶対値および相対値をそれぞれAb1
およびRe1として、溶接部Rnの電気抵抗の絶対値Abn
次の式により計算する。 Abn=Ab1×Ren/Re1 測定すべき溶接部Rnを含む電流経路に溶接部R50が
含まれている場合は、測定すべき溶接部Rnの電気抵抗
の相対値をRenとし、溶接部R50の電気抵抗の絶対値
および相対値をそれぞれAb50およびRe50として、溶接部
Rnの電気抵抗の絶対値Abnを次の式により計算する。 Abn=Ab50×Ren/Re50 こうして、各溶接部の電気抵抗の絶対値が正確に測定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態により測定される複数の溶
接部を含む環状ループの形態をした溶接部材を示す図で
ある。
【図2】従来の溶接部の非破壊検査方法を説明する図1
の等価回路図である。
【図3】本発明の実施の形態による溶接部の非破壊検査
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態によるステップ1の計測動
作を説明するための環状ループ1の等価回路図である。
【図5】本発明の実施の形態によるステップ2の計測動
作を説明するための環状ループ1の等価回路図である。
【符号の説明】
1…環状ループ 2…定電流発生部 3…電流切替え部 4…電圧計測部 5…スキャナ部 6…計測制御部 51…第1の電流経路 52…第2の電流経路 R1〜R50…溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴山 賢一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2G060 AA10 AE01 AE40 AF07 AG13 EA07 HC10 KA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導体部を環状に溶接した複数の溶
    接部を備えた環状ループ内の該溶接部のそれぞれの抵抗
    値を計測することによって、各溶接部の溶接強度を検査
    する、溶接部の非破壊検査方法であって、 前記複数の溶接部のうち任意の二つの溶接部のそれぞれ
    の両端に逆方向で略同一の大きさの電流を同時に供給
    し、前記二つの溶接部のそれぞれの両端の電圧を測定す
    ることにより、前記二つの溶接部のそれぞれの電気抵抗
    の絶対値を計測し、 前記二つの溶接部をそれぞれ含み、並列接続されて前記
    環状ループを形成する二つの電流経路の、並列接続点間
    に所定の電流を供給し、前記複数の溶接部のそれぞれの
    両端に発生する電圧を測定することにより、前記複数の
    溶接部のそれぞれの電気抵抗の相対値を測定し、 前記二つの溶接部の電気抵抗の絶対値を基準として、測
    定すべき溶接部の電気抵抗の相対値と前記二つの溶接部
    の電気抵抗の相対値とを用いて、前記溶接部の各々の電
    気抵抗の絶対値を計算することを特徴とする溶接部の非
    破壊検査方法。
  2. 【請求項2】 測定すべき溶接部の電気抵抗の相対値を
    Renとし、前記二つの溶接部のうち測定すべき溶接部を
    含む電流経路に含まれるものの電気抵抗の絶対値および
    相対値をそれぞれAb1およびRe1として、前記測定すべき
    溶接部の電気抵抗の絶対値Abnを次の式により計算する Abn=Ab1×Ren/Re1 ことを特徴とする請求項1記載の溶接部の非破壊検査方
    法。
  3. 【請求項3】 前記二つの溶接部の電気抵抗の絶対値が
    基準範囲から外れている場合に、溶接不良と判定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の非破壊検査方法。
  4. 【請求項4】 前記二つの溶接部のそれぞれの両端に逆
    方向で略同一の大きさの電流を同時に供給することによ
    り、前記二つの溶接部の各々と共に前記環状ループを形
    成する通路に分流する電流をなくすことを特徴とする請
    求項1記載の非破壊検査方法。
  5. 【請求項5】 複数の導体部を環状に溶接した複数の溶
    接部とを備えた環状ループ内の該複数の溶接部のそれぞ
    れの抵抗値を計測することによって、各溶接部の溶接強
    度を検査する溶接部の非破壊検査装置であって、 2系統の電流を発生する電流発生部と、前記電流発生部
    からの電流を前記複数の導体部のうち選択された導体部
    の間に供給する電流切替え部と、電圧計測部と、前記複
    数の導体部のうち選択された導体部に前記電圧計測部を
    接続するスキャナ部と、前記電流発生部、前記電流切替
    え部、前記電圧計測部、前記スキャナ部を制御する計測
    制御部とを備え、 前記計測制御部は、前記電流発生部および前記電流切替
    え部を制御して前記複数の溶接部のうち任意の二つの溶
    接部のそれぞれの両端に逆方向で略同一の大きさの電流
    を同時に供給し、前記スキャナ部を制御して前記二つの
    溶接部のそれぞれの両端の電圧を測定することにより前
    記二つの溶接部のそれぞれの電気抵抗の絶対値を計測
    し、前記電流発生部および前記電流切替え部を制御して
    前記二つの溶接部をそれぞれ含み、並列接続されて前記
    環状ループを形成する二つの電流通路の並列接続点間に
    所定の電流を供給し、前記電圧計測部および前記スキャ
    ナ部を制御して前記複数の溶接部のそれぞれの両端に発
    生する電圧を測定することにより前記複数の溶接部のそ
    れぞれの電気抵抗の相対値を測定し、前記二つの溶接部
    の電気抵抗の絶対値を基準として、測定すべき溶接部の
    電気抵抗の相対値と前記二つの溶接部の電気抵抗の相対
    値とを用いて、前記溶接部の各々の電気抵抗の絶対値を
    計算することを特徴とする溶接部の非破壊検査装置。
  6. 【請求項6】 前記計測制御部は、測定すべき溶接部の
    電気抵抗の相対値をRenとし、前記二つの溶接部のうち
    測定すべき溶接部を含電流経路に含まれるものの電気抵
    抗の絶対値および相対値をそれぞれAb1およびRe1とし
    て、前記測定すべき溶接部の電気抵抗の絶対値Abnを次
    の式により計算する Abn=Ab1×Ren/Re1 ことを特徴とする請求項5記載の溶接部の非破壊検査装
    置。
  7. 【請求項7】 前記二つの溶接部の電気抵抗の絶対値が
    基準範囲から外れている場合に、溶接不良と判定するこ
    とを特徴とする請求項5記載の非破壊検査装置。
  8. 【請求項8】 前記二つの溶接部のそれぞれの両端に逆
    方向で略同一の大きさの電流を同時に供給することによ
    り、前記二つの溶接部の各々と共に前記環状ループを形
    成する通路に分流する電流をなくすことを特徴とする請
    求項5記載の非破壊検査装置。
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CN105181757A (zh) * 2015-10-12 2015-12-23 上海电机学院 铜铝搅拌摩擦焊接牢固度检测装置及方法
WO2021172728A1 (ko) * 2020-02-26 2021-09-02 주식회사 엘지에너지솔루션 용접 불량 검사 방법
WO2023063083A1 (ja) * 2021-10-11 2023-04-20 日置電機株式会社 測定装置、測定システム及び測定方法

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