JP2003014179A - 変位吸収用配管継手 - Google Patents

変位吸収用配管継手

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JP2003014179A
JP2003014179A JP2001193835A JP2001193835A JP2003014179A JP 2003014179 A JP2003014179 A JP 2003014179A JP 2001193835 A JP2001193835 A JP 2001193835A JP 2001193835 A JP2001193835 A JP 2001193835A JP 2003014179 A JP2003014179 A JP 2003014179A
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displacement
axial
axial direction
rigid
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Shinkichi Ishizaka
信吉 石坂
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト化、省スペース化、軽量化及び省メ
ンテナンス化が図れると共に、直線的な配置構成で圧損
を少なくし排水性能等の向上を図りつつ、地震発生時に
おける全水平方向の変位を適正、良好に吸収できるよう
にする。 【解決手段】 固定側排水配管11に接続可能なフラン
ジ1A側の継手管6は、二つの剛性管2A,2Bを内外
同芯で、かつ、内外接触箇所がシールされて軸方向に相
対スライド自在に互嵌させてなる軸方向伸縮管2から構
成されているとともに、変位側排水配管12に接続可能
なフランジ1B側の継手管6は、伸縮管2に連通接続さ
れた屈曲及び伸縮変形可能な弾性体からなる可撓性ホー
ス3から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変位吸収用配管継手
に関する。詳しくは、免震構造を採用したビルや一般戸
建て住宅等の建築物に配設されている排水管、給水管、
消火管等の各種設備用配管が地震発生時に建築物と地盤
との間に生じる軸方向や軸直角方向の大きな相対変位・
歪みによって破損されることのないようにその大きな変
位を吸収させるべく用いられる変位吸収用配管継手に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の変位吸収用配管継手として、従
来、次のような構成のものが提案されている。 (a)図9に示すように、建築物側に固定の排水配管2
0に接続した可撓性ホース21と地盤側(変位側)の排
水配管22に接続した可撓性ホース23とをエルボ24
を介してL字形に接続し、このエルボ24を固定保持す
るエルボ支持台25をテーブル26の上面にキャスター
27を介して水平面の全方向に自由移動可能に受止め支
持させることにより、地震発生時における地盤側排水配
管22の水平面二次元方向x,yの変位をキャスター2
7を介してのエルボ支持台25の移動に伴う可撓性ホー
ス21,23の伸縮および屈曲性能で吸収させるように
構成したもの。 (b)図10に示すように、建築物側に固定の排水配管
20及び地盤側(変位側)の排水配管22に軸線方向の
両端部をそれぞれ連通接続した可撓性ホース29を平面
視においてU字型に屈曲させて配置し、このU字型の可
撓性ホース29を所定の排水勾配が保持され、かつ、地
盤側排水配管22が最大変位したときにも脱落しないよ
うに地盤側に固定設置したホース支持体30の略水平支
持面30a上に受止め支持させることにより、地震発生
時における地盤側排水配管22の水平面二次元方向x,
yの変位をU字型可撓性ホース29自体が有する優れた
伸縮性、屈曲性並びに水平支持面30a上での滑り移動
によって吸収させるように構成したもの。 (c)図11に示すように、軸方向に相対スライド自在
で、かつ、管軸心の周りに相対回転可能に嵌合させてな
る金属管31,31の両端にそれぞれボールジョイント
32,32を介して配管接続部33,33を接続してな
り、地震発生時におけるx,y,z軸の変位を金属管3
1,31同志の軸方向への相対スライド運動とボールジ
ョイント32,32を介しての両端配管接続部33,3
3の屈曲回転運動とにより吸収させるように構成したも
の。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の変位吸
収用配管継手のうち、(a)の配管継手は、可撓性ホー
ス21,23の水平レベル、すちわち、所定の排水等の
流水勾配を保ちつつ、所定の変位吸収性能を発揮させる
ことが可能であるものの、エルボ24、キャスター27
付のエルボ支持台25およびテーブル26といった多く
の構成部材を必要としてコストが高くつくと共に、水平
面内で非常に大きな設置スペースを要し、また、変位吸
収時に可撓性ホース21,23に局部的な応力・歪みが
生じて大きな変位反力がかかり、変位吸収性能の面で改
善の余地がある。加えて、キャスター27がほこりや錆
などの影響で動きにくくならないようにして変位吸収性
能を維持するためには短いサイクルでの定期的なメンテ
ナンスを必要とするという問題がある。
【0004】また、(b)の配管継手は、(a)の配管
継手に比べて、構成が簡単でコストダウンを図れると共
に、メンテナンス頻度も少なくてすむものの、ホース支
持体30による水平面二次元方向の設置スペースが非常
に大きなるだけでなく、可撓性ホースの入口側と出口側
までの間で流れ方向がほぼ180°変化するといったよ
うに、屈曲部が多いために圧損が大きくなり、流体中に
含まれている固形物などが停滞して排水性能等が悪化し
やすいという問題がある。
【0005】さらに、(c)の配管継手は、構成部材の
全てが金属であるために全体が非常に重くて施工性に欠
ける。また、ボールジョイント32,32を用いている
ために、流路に大きな凹凸が生じて固形物が停滞しやす
く、(a),(b)に比べて更に排水性能等が劣るとい
う問題がある。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、低コスト化、省スペース化、軽量化及び省メンテナ
ンス化が図れると共に、直線的な配置構成が可能で圧損
を少なくし固形物の停滞に伴う排水性能等の低下を防止
しつつ、地震発生時における全水平方向の変位を適正、
良好に吸収することができる変位吸収用配管継手を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る変位吸収用配管継手は、軸方向の両端
に配管接続部を有し、軸方向及び軸方向に対して交差す
る方向の変位を吸収するように構成されている変位吸収
用配管継手であって、一方の配管接続部側は、少なくと
も二つの剛性管を内外同芯で、かつ、両者の内外接触箇
所がシールされて軸方向に相対スライド自在に互嵌させ
てなる軸方向伸縮管から構成されているとともに、他方
の配管接続部側は、上記軸方向伸縮管における軸方向一
端部の剛性管の管端部分に連通接続された屈曲及び伸縮
変形可能な弾性体からなる可撓性ホースから構成されて
いることを特徴とするものである。
【0008】上記構成の本発明の配管継手は、地震発生
時に建築物と地盤との間に生じる変位のうち、軸方向の
変位を内外同芯に互嵌された少なくとも二つの剛性管同
志の軸方向への相対スライドによって吸収するように構
成された伸縮管と、軸直角方向(軸方向に対して交差す
る方向)の変位を屈曲及び伸縮変形によって吸収するよ
うに弾性体からなる可撓性ホースとを組み合わせただけ
のものであって、配管継手全体としては直線的な配置構
成が可能となり、それだけ圧損が小さくて固形物の停滞
等も発生しにくくなり排水性能等の向上を図ることが可
能である。また、エルボ、キャスター付のエルボ支持台
およびテーブルや、ホース支持体等々といった付帯設備
は全く不要であり、冒記した従来の配管継手に比して、
コストダウン、設置スペースの大幅な節減及びメンテナ
ンス頻度の減少が図れる。さらに、地震発生時の変位の
方向に応じてそれを吸収する部分が分担されているため
に、軸方向両端の配管接続部間の距離(=配管継手の全
長)を短くすることが可能で、伸縮管を構成する剛性管
として金属管を使用する場合でも全体を軽量化して配管
施工性の向上を図ることが可能である。
【0009】それでいて、地震発生時に建築物と地盤と
の間に生じる全水平方向の変位を、伸縮管を構成する剛
性管の軸方向スライドと可撓性ホースの屈曲及び伸縮変
形との相乗作用によって適正、良好に吸収することが可
能である。
【0010】上記構成の変位吸収用配管継手において、
請求項2に記載のように、軸方向伸縮管における軸方向
一端部の剛性管の管端部分と可撓性ホースとの接続箇所
の少なくとも下端部を、それらの内周面が同一水平面に
位置するような段差レスに構成することにより、流体が
伸縮管から可撓性ホースに移流するとき、流体中に含ま
れている固形物を両者の接続箇所で停滞させることな
く、スムーズに移流させることができる。特に、上記軸
方向伸縮管における軸方向一端部の剛性管の管端部分
に、請求項3に記載のように、可撓性ホースに対して同
芯で全内周面同志が面一となるように嵌合接続される直
管状管端部分と、この直管状管端部分の内周面に対して
段差レスの状態で接続されるテーパー状管端部分とを一
連一体に形成する構成を採用することにより、伸縮管と
可撓性ホースの接続箇所の全内周面は段差レスとなり、
固形物を含んだ流体の流れがスムーズになり排水性能等
の一層の向上を図ることができる。
【0011】また、上記構成の変位吸収用配管継手にお
いて、請求項4に記載のように、軸方向伸縮管における
剛性管の隣接間に、この伸縮管の軸方向伸長量を制限す
るストッパー部を設けることによって、地震発生に伴い
軸方向に大きな引張り変位力が作用して剛性管同志が伸
長方向に衝撃的に相対スライドしたとしても、ストッパ
ー部により衝撃力を受け止めて伸長量を制限し、これに
よって、剛性管同志が抜け外れたり、両者の内外接触箇
所に介在されているシールが損傷されて流体漏れを生じ
たりすることを確実に防止することができる。
【0012】また、上記構成の変位吸収用配管継手にお
ける軸方向伸縮管としては、二つの剛性管同志をそれら
の内外接触箇所がシールされた状態で軸方向に相対スラ
イド自在に互嵌しただけのものであってもよいが、それ
以外に、請求項5に記載のように、軸方向に並列させた
三つ以上の剛性管を軸方向に相対スライド自在に互嵌さ
せた複合管タイプに構成してもよい。この場合は、配管
継手の全長を小さくしながら、軸方向の変位吸収量を大
きくすることができる。
【0013】さらに、上記構成の変位吸収用配管継手に
おいて、請求項6に記載のように、軸方向伸縮管側の配
管接続部と可撓性ホースの配管接続部側の剛性管の端部
との間に、伸縮管に軸方向の収縮力を付与する引張りば
ねを張設するという構成を採用する場合は、地震発生に
伴い軸方向の圧縮変位力が作用したとき、伸縮管を可撓
性ホースに先行して収縮させることが可能となり、これ
によって、圧縮力により座屈しやすい性質を有する可撓
性ホースが先に座屈変形して伸縮管の収縮を阻害すると
いった事態の発生をなくし所定の変位吸収性能を確実に
発揮させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る変位吸収用
配管継手の第1実施例を示す一部破断の全体側面図であ
り、この変位吸収用配管継手10は、軸方向の一端に、
免震構造が採用されているビル等の建築物の免震構造側
に固定された固定側排水配管11に接続可能なフランジ
(配管接続部)1Aを有するとともに、軸方向の他端
に、ビル等の建築物の非免震構造側に水平姿勢で固定支
持された変位側排水配管12に接続可能なフランジ(配
管接続部)1Bを有し、これら両端フランジ1A,1B
間に軸方向及び軸方向に対して交差する方向(軸直角方
向)の変位を吸収する継手管6が設けられている。
【0015】上記変位吸収用継手管6のうち、一方のフ
ランジ1A側は、金属管、硬質樹脂管、硬質弾性ゴム管
等を用いた二つの剛性管2A,2Bを内外同芯状態で軸
方向に相対スライド自在に互嵌させてなる軸方向伸縮管
2から構成されているとともに、他方のフランジ1B側
は、ゴム・繊維複合体あるいは熱可塑性エラストマー等
の弾性体を用いて屈曲及び伸縮変形可能に成形された可
撓性ホース3から構成されている。
【0016】上記軸方向伸縮管2を構成する二つの剛性
管2A,2Bのうち、一方の小径側剛性管2Aの軸方向
一端はフランジ1Aに固定されているとともに、軸方向
他端の外周面には環状凸部2aが形成され、この環状凸
部2aに大径側剛性管2Bの内周面に摺接するOリング
等のシール材7Aが嵌着されている。他方の大径側剛性
管2Bの軸方向一端の内周面には環状凸部2bが形成さ
れ、この環状凸部2bに小径側剛性管2Aの外周面に摺
接するOリング等のシール材7Bが嵌着されており、上
記環状凸部2a,2bが伸縮管2の軸方向伸長量を制限
するストッパー部を兼用しているとともに、大径側剛性
管2Bの軸方向他端には上記可撓性ホース3の一端部内
に嵌合されて伸縮管2と可撓性ホース3とを連通接続す
る小径の接続管部2Fが同芯状態で一体形成されてい
る。
【0017】上記可撓性ホース3の軸方向一端部3a
は、伸縮管2における剛性管2Bの接続管部2Fに外嵌
され加硫接着または外部からのバンド締めによって、そ
の接続管部2Fに固定接合されているとともに、軸方向
他端にはフランジ1Bが固定されている。
【0018】上記構成の変位吸収用配管継手10は、通
常(初期)状態で図1に示すように、伸縮管2がその軸
方向伸縮範囲(長さ)の中間長さにあり、かつ、伸縮管
2及び可撓性ホース3からなる継手管6全体が略水平面
に沿って直線姿勢になるように配置されて両端のフラン
ジ1A,1Bに固定側排水配管11及び変位側排水配管
12を接続して用いられる。この初期使用状態におい
て、地震が発生し建築物と地盤との間、つまり、固定側
排水配管11と変位側排水配管12が、水平面の±x方
向に相対変位した時は、伸縮管2を構成する二つの剛性
管2A,2Bが図2の実線及び仮想線に示すように、軸
方向に相対スライドして伸縮管2が環状凸部2a,2b
による制限範囲内で伸長または収縮し、これによって、
二つの剛性管2A,2Bの内外接触部のシールが確保さ
れたままで軸方向の変位を吸収することになる。
【0019】また、地震の発生に伴い固定側排水配管1
1と変位側排水配管12が水平面の±y方向あるいは水
平面に対して直交する±z方向に相対変位した時は、可
撓性ホース3が軸方向に対して交差する方向に屈曲及び
伸縮変形してそれら変位を吸収することになる。
【0020】以上のように、継手管6全体を直線的な配
置構成とし、それだけ圧損を小さくして流体中に含まれ
ている固形物の停滞等を発生せず、良好な排水性能等を
確保することが可能であるとともに、冒記した従来の配
管継手が要していたエルボ、キャスター付のエルボ支持
台およびテーブルや、ホース支持体等々といった付帯設
備も全く不要として、コストダウン、設置スペースの大
幅な節減及びメンテナンス頻度の減少が図れるものであ
りながら、地震発生時に建築物と地盤との間に生じる全
水平方向及び水平面に対して直交する方向の変位を、伸
縮管2を構成する剛性管2A,2Bの軸方向スライドと
可撓性ホース3の屈曲及び伸縮変形との相乗作用によっ
て適正、良好に吸収することが可能である。
【0021】また、地震発生時の変位の方向に応じてそ
れを吸収する部分が分担されているために、軸方向両端
のフランジ1A,1B間の距離(=配管継手の全長)を
短くすることが可能で、伸縮管2を構成する剛性管2
A,2Bとして金属管を使用する場合でも全体を軽量化
して施工性の向上を図ることができる。
【0022】図3は本発明に係る変位吸収用配管継手の
第2実施例を示す一部破断の全体側面図、図4は図3の
X−X線での断面図であり、この第2実施例の変位吸収
用配管継手10は、伸縮管2における大径側剛性管2B
の軸方向他端に小径の接続管部2Fをそれらの径差分
(Δd)だけ下方に偏芯させて一体形成することによっ
て、接続管部2Fと可撓性ホース3との接続箇所の下端
部をそれらの内周面が同一水平面に位置するような段差
レスにして構成したものである。その他の構成は第1実
施例と同一であるため、該当部分に同一の符号を付し
て、それらの詳しい説明は省略する。
【0023】この図3及び図4に示す第2実施例の変位
吸収用配管継手10においては、第1実施例と同様に、
低コスト化、省スペース化、軽量化及び省メンテナンス
化が図れるとともに、全水平方向及び水平面に対して直
交する方向の変位を、伸縮管2を構成する剛性管2A,
2Bの軸方向スライドと可撓性ホース3の屈曲及び伸縮
変形との相乗作用によって適正、良好に吸収することが
可能であるのはもちろん、剛性管2Bに一体形成された
小径接続管部2Fと可撓性ホース3との接続箇所の下端
内周面が段差レスに構成されているので、伸縮管2から
可撓性ホース3への流体移流に際して、流体中に含まれ
ている固形物を接続箇所に停滞させることがなくスムー
ズに移流させることができ、排水性能等を一層良好にで
きる。
【0024】図5は本発明に係る変位吸収用配管継手の
第3実施例を示す一部破断の全体側面図であり、この第
3実施例の変位吸収用配管継手10は、伸縮管2におけ
る大径側剛性管2Bの軸方向他端に小径の接続管部2F
を、可撓性ホース3に対して同芯で全内周面同志が面一
となるように嵌合接続される直管状管部分2f1とこの
直管状管部分2f1の内周面に対して段差レスの状態で
接続されるテーパー状管部分2f2とが一連一体に形成
された構成としたものである。その他の構成は第2実施
例と同一であるため、該当部分に同一の符号を付して、
それらの詳しい説明は省略する。
【0025】、この第3実施例の変位吸収用配管継手1
0によると、伸縮管3と可撓性ホース3の接続箇所の全
内周面が段差レスとなるために、固形物を含んだ流体の
流れがスムーズになり排水性能等の一層の向上を図るこ
とができる。
【0026】図6は本発明に係る変位吸収用配管継手の
第4実施例を示す一部破断の全体側面図、図7は図6の
Y−Y線での断面図であり、この第4実施例の変位吸収
用配管継手10は、上記伸縮管3を、軸方向に並列させ
た三つ以上、例えば径が異なる五つの剛性管2A,2
B,2C,2D,2Eを軸方向で隣接するもの同志が軸
方向で相対スライド可能な状態で、かつ、環状凸部2
a,2b,2c,2d,2eに嵌着されたOリング等の
シール材7A,7B,7C,7D,7Eを介して各内外
接触部がシールされるように順番に同芯状に嵌合接続
し、この複合管タイプの伸縮管2における最大径側の剛
性管2Eの軸方向他端に小径接続管部2Fをそれらの径
差分(Δd)だけ下方に偏芯させて一体形成して、接続
管部2Fと可撓性ホース3との接続箇所の下端部をそれ
らの内周面が同一水平面に位置するような段差レスに構
成したものである。その他の構成は第1実施例と同一で
あるため、該当部分に同一の符号を付して、それらの詳
しい説明は省略する。
【0027】このような第4実施例の変位吸収用配管継
手10おいては、継手管6の全長を小さくしながら、軸
方向の変位吸収量を大きくとれるとともに、各剛性管2
A〜2Eを短尺化して軸方向の相対スライド時にこじれ
等が発生しにくく円滑に伸縮させることが可能であるた
め、所定の変位吸収性能を一段と向上することができ
る。
【0028】図8は本発明に係る変位吸収用配管継手の
第5実施例を示す一部破断の全体側面図であり、この第
5実施例の変位吸収用配管継手10は、二つの剛性管2
A,2Bを内外同芯状態で軸方向に相対スライド自在に
互嵌させてなる軸方向伸縮管2の大径側剛性管2Bの軸
方向他端側に可撓性ホース3の軸方向一端部3aを直接
に外嵌させて加硫接着または外部からバンド締めするこ
とによって、伸縮管2と可撓性ホース3とを同芯連通状
態に固定接合するとともに、小径側剛性管2Aが固定さ
れたフランジ1Aと大径側剛性管2Bの端部との間に、
伸縮管2に軸方向の収縮力を付与する引張りばね5を張
設して構成したものである。その他の構成は第1実施例
と同一であるため、該当部分に同一の符号を付して、そ
れらの詳しい説明は省略する。
【0029】このような第5実施例の変位吸収用配管継
手10は、伸縮管2と可撓性ホース3との接続に、第1
〜第4実施例では用いていた小径接続管部2Fの使用を
省略しているために、継手管6の全長をより短くするこ
とができるとともに、地震発生に伴い軸方向の圧縮変位
力が作用したとき、伸縮管2を可撓性ホース3に先行し
て収縮させることが可能となり、これによって、圧縮力
により座屈しやすい性質を有する可撓性ホース3が先に
座屈変形して伸縮管3の収縮を阻害するといった事態の
発生がなく所定の変位吸収性能を確実に発揮させること
ができる。
【0030】因みに、呼び径が100A、変位吸収量が
400mmの配管継手として、本発明の第5実施例と、
図9〜図11に示す構成の従来の(a),(b),
(c)とを準備して、それぞれの配管継手についてスペ
ース、コスト、重量、流水性能及び変位吸収性能等を比
較してみたところ、表1に示すような結果が得られた。
【0031】
【表1】
【0032】上記の表1からも明らかなように、本発明
の変位吸収用配管継手は、従来の配管継手に比べて、省
スペース化、低コスト化及び軽量化による施工性の向上
が図れるだけでなく、流体中の固形物の停滞がなくて排
水等の流水性能に優れ、かつ、地震発生時の反力も小さ
いために、所定の変位吸収性能にも非常に優れているこ
とが分かる。
【0033】なお、上記各実施例では、伸縮管2の軸方
向の伸長量を環状凸部2a,2b(第4実施例の場合
は、2a〜2e)の当接により制限するように構成した
が、これに代えて、ボルトなどのストッパーを設けても
よい。
【0034】
【発明の効果】以上要するに、請求項1〜6に記載の本
発明によれば、軸方向伸縮管と弾性体からなる可撓性ホ
ースとの組み合わせからなり、エルボ、キャスター付の
エルボ支持台およびテーブルや、ホース支持体等々とい
った付帯設備は全く不要であるので、冒記した従来の配
管継手に比して、著しいコストダウン、設置スペースの
大幅な節減及びメンテナンス頻度の減少を図ることがで
きるとともに、配管継手全体を直線的な配置構成とし、
それだけ圧損を小さくて固形物の停滞等もなくなり排水
性能等の向上を図ることができる。しかも、地震発生時
の変位の方向に応じて伸縮管と可撓性ホースとが吸収機
能を分担するために、軸方向両端の配管接続部間の距離
(=配管継手の全長)は短くすることができ、伸縮管を
構成する剛性管として金属管を使用する場合でも全体を
軽量化して配管施工性の向上を図ることができる。それ
でいて、地震発生時に建築物と地盤との間に生じる全水
平方向の変位を、伸縮管を構成する剛性管の軸方向スラ
イドと可撓性ホースの屈曲及び伸縮変形との相乗作用に
よって適正、良好に吸収することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変位吸収用配管継手の第1実施例
を示す一部破断の全体側面図である。
【図2】同第1実施例の変位吸収用配管継手の変位吸収
動作を説明する全体側面図である。
【図3】本発明に係る変位吸収用配管継手の第2実施例
を示す一部破断の全体側面図である。
【図4】図3のX−X線での縦断面図である。
【図5】本発明に係る変位吸収用配管継手の第3実施例
を示す一部破断の全体側面図である。
【図6】本発明に係る変位吸収用配管継手の第4実施例
を示す一部破断の全体側面図である。
【図7】図6のY−Y線での縦断面図である。
【図8】本発明に係る変位吸収用配管継手の第5実施例
を示す一部破断の全体側面図である。
【図9】従来の変位吸収用配管継手の一例を示す概略斜
視図である。
【図10】従来の変位吸収用配管継手の他の例を示す概
略平面図である。
【図11】従来の変位吸収用配管継手のもう一つの例を
示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1A,1B フランジ(配管接続部) 2 軸方向伸縮管 2A〜2E 剛性管 2a〜2f 環状凸部(ストッパー) 3 可撓性ホース 5 引張りばね 6 継手管 7A〜7E シール材 10 変位吸収用配管継手

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の両端に配管接続部を有し、軸方
    向及び軸方向に対して交差する方向の変位を吸収するよ
    うに構成されている変位吸収用配管継手であって、 一方の配管接続部側は、少なくとも二つの剛性管を内外
    同芯で、かつ、両者の内外接触箇所がシールされて軸方
    向に相対スライド自在に互嵌させてなる軸方向伸縮管か
    ら構成されているとともに、 他方の配管接続部側は、上記軸方向伸縮管における軸方
    向一端部の剛性管の管端部分に連通接続された屈曲及び
    伸縮変形可能な弾性体からなる可撓性ホースから構成さ
    れていることを特徴とする変位吸収用配管継手。
  2. 【請求項2】 上記軸方向伸縮管における軸方向一端部
    の剛性管の管端部分と可撓性ホースとの接続箇所の少な
    くとも下端部は、それらの内周面が同一水平面に位置す
    るような段差レスに構成されている請求項1に記載の変
    位吸収用配管継手。
  3. 【請求項3】 上記軸方向伸縮管における軸方向一端部
    の剛性管の管端部分には、可撓性ホースに対して同芯で
    全内周面同志が面一となるように嵌合接続される直管状
    管端部分と、この直管状管端部分の内周面に対して段差
    レスの状態で接続されるテーパー状管端部分とが一連一
    体に形成されている請求項1または2に記載の変位吸収
    用配管継手。
  4. 【請求項4】 上記軸方向伸縮管における剛性管の隣接
    間には、この伸縮管の軸方向伸長量を制限するストッパ
    ー部が設けられている請求項1ないし3のいずれかに記
    載の変位吸収用配管継手。
  5. 【請求項5】 上記軸方向伸縮管は、軸方向に並列させ
    た三つ以上の剛性管を軸方向に相対スライド自在に互嵌
    させて構成されている請求項1ないし3のいずれかに記
    載の変位吸収用配管継手。
  6. 【請求項6】 上記軸方向伸縮管側の配管接続部と可撓
    性ホースの配管接続部側の剛性管の端部との間には、伸
    縮管に軸方向の収縮力を付与する引張りばねが張設され
    ている請求項1ないし3のいずれかに記載の変位吸収用
    配管継手。
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