JP2003014133A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2003014133A
JP2003014133A JP2001203394A JP2001203394A JP2003014133A JP 2003014133 A JP2003014133 A JP 2003014133A JP 2001203394 A JP2001203394 A JP 2001203394A JP 2001203394 A JP2001203394 A JP 2001203394A JP 2003014133 A JP2003014133 A JP 2003014133A
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JP
Japan
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cut
backup ring
seal member
sealing device
packing
Prior art date
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Withdrawn
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JP2001203394A
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English (en)
Inventor
Tadashi Abiko
忠 安彦
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はみ出しが防止されると共にバックアップリ
ングから2部材の他方の表面までの隙間の隙間量を減少
する耐圧性に優れた密封装置を提供する。 【解決手段】 バックアップリング3はステップカット
され、カット合わせ部3aにおけるカット先端面31と
その対向面32とをパッキン2側(高圧側H)に向かう
ほど離れるテーパ面に設けていると共に、パッキン2に
はカット先端面31とその対向面32との間に突出する
突起2aが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧シリン
ダ等の往復動用シールとして使用される密封装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から往復動用シールとしては、図3
に示すような構成のものが用いられていた。すなわち、
密封装置は、図3に示すように、環状隙間を構成する2
部材である軸50とハウジング51の間で、内径側の軸
50側に形成された取付溝52に配置される。
【0003】密封装置は、取付溝52内で、高圧側Hに
シール部材としての例えばUパッキンなどのパッキン2
が配置され、そのパッキン2の低圧側Lにパッキン2の
はみ出し防止のために断面矩形の環状のバックアップリ
ング3が配置される。
【0004】ここで、通常、バックアップリング3は、
装着性を考慮して一箇所カットされている。バックアッ
プリング3のカット形状が、図4に示す密封装置101
のように単純に軸方向にカットされたストレートカット
の場合、カット部位のカット合わせ部に隙間Dが生じる
ため、パッキン2がこの隙間Dにはみ出すという問題が
ある。このため、一般的に、バックアップリング3のカ
ット形状としては、図5に示す密封装置201のように
軸方向に対して斜めにカットするバイアスカットを用い
てカットされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の図5に示す密封装置201では、バックアップ
リング3のバイアスカットしたカット先端が極めて細く
肉厚の薄いものとなってしまうため、高圧がかかるとカ
ット先端がはみ出し隙間へはみ出すという問題が生じて
いた。このように、バックアップリング3の装着性を考
慮すると、耐圧性が損なわれていた。
【0006】また、通常、バックアップリング3は、装
着性を考慮して溝深さ寸法よりも小さく作られており、
図3に示すようにバックアップリング3からハウジング
51表面までの隙間Sがパッキン2にとってのはみ出し
の目安となっている。この隙間Sは、作製上の公差を考
えると、最悪でも公差分の隙間量を有するものとなって
しまい、密封装置の耐圧性に限界をもたらすものとなっ
ていた。
【0007】本発明は、上記した従来技術の問題を解決
するものであり、その目的とするところは、はみ出しが
防止されると共にバックアップリングから2部材の他方
の表面までの隙間の隙間量を減少する耐圧性に優れた密
封装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、相対往復動する同心的に配置され
た2部材間に形成される環状隙間を密封するために、前
記環状隙間を形成する2部材の内側の一方に形成された
取付溝に装着されて該取付溝に対向する2部材の他方の
表面に摺動自在に密封接触するシール部材と、前記取付
溝内で前記シール部材の低圧側に装着されるバックアッ
プリングと、を備える密封装置であって、前記バックア
ップリングは、ステップカットされており、カット合わ
せ部における前記シール部材側のカット先端面とその対
向面とを互いに前記シール部材側に向かうほど離れるテ
ーパ面に設けると共に、前記シール部材は、前記バック
アップリングのカット合わせ部における前記シール部材
側の前記カット先端面とその対向面との間に突出する突
起を有することを特徴とする。
【0009】したがって、バックアップリングはステッ
プカットされていることにより、バイアスカットした場
合に対比して、カット先端が太く肉厚の厚いものとな
り、高圧がかかってもカット先端のはみ出しが防止さ
れ、バックアップリングの装着性を考慮しつつ耐圧性を
損なわないと共に、シール部材の突起がバックアップリ
ングのカット合わせ部におけるシール部材側のカット先
端面とその対向面との間に突出して、バックアップリン
グのカット合わせ部を押し広げ、バックアップリングが
拡径されるので、バックアップリングから2部材の他方
の表面までの隙間の隙間量を減少することができ、耐圧
性を向上することができる。
【0010】前記シール部材の突起は、前記バックアッ
プリングのカット合わせ部における前記シール部材側の
前記カット先端面とその対向面に合わせたテーパ面の形
状で突出することが好適である。
【0011】これにより、シール部材の突起が、バック
アップリングのカット合わせ部におけるシール部材側の
カット先端面とその対向面との間に突出して、バックア
ップリングのカット合わせ部を押し広げ易くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0013】図1〜図3を用いて実施の形態を説明す
る。図1は実施の形態に係る密封装置1を示す斜視図で
ある。図2は図1の矢視Aからの密封装置を示す平面図
である。図3は密封装置の装着状態を示す半断面図であ
る。
【0014】図1の密封装置1は、往復動用シールとし
て油圧シリンダ等に使用されるもので、密封装置1の高
圧側に油圧を導入するための密封対象流体としての油の
密封を行うものである。
【0015】密封装置1は、図3に示すように、2部材
としての相対往復動する軸50の表面と、軸50と同心
的に軸50を取り囲むハウジング51の表面と、の間の
環状隙間を密封するため、軸50に形成された取付溝5
2に装着され、ハウジング51の表面に対して摺動自在
に当接する。
【0016】この密封装置1は、図1に示すように、ハ
ウジング51の表面に摺動自在に密封接触するシール部
材としてのパッキン2と、このパッキン2の低圧側に配
置されてパッキン2のはみ出し隙間へのはみ出しを防止
するバックアップリング3と、から構成されている。
【0017】パッキン2は、本実施の形態ではUパッキ
ンを用いている。一方、バックアップリング3は、断面
矩形の環状のものを用いている。なお、材料としては用
途に応じて種々の材料を用いることができる。
【0018】ここで、本実施の形態に係るバックアップ
リング3は、取付溝52への装着性を良好とするため、
一箇所をステップカットによってカットされている。ス
テップカットは、高圧側Hと低圧側Lとで周方向位置を
異ならせて軸方向にバックアップリングの軸方向肉厚の
ほぼ中央まで切断し、その切断部位を結ぶようにバック
アップリングの軸方向肉厚のほぼ中央を周方向に切断さ
れており、切断により2つの階段状端部がカット形状と
して形成され、この2つの階段状端部を組み合わせてカ
ット合わせ部3aを構成している。
【0019】このため、カット先端でもバックアップリ
ング3の軸方向肉厚のほぼ半分の肉厚を有し、バイアス
カットした場合に対比して、カット先端が太く肉厚の厚
いものとなり、高圧がかかってもカット先端がはみ出し
隙間へはみ出すことが防止され、バックアップリング3
の装着性を考慮しつつ耐圧性を損なうことがない。
【0020】そして、本実施の形態の特徴として、バッ
クアップリング3のカット合わせ部3aにおけるパッキ
ン2側(高圧側H)の一方の階段状端部のカット先端面
31と他方の階段状端部のカット先端面31に対向する
対向面32とを互いにパッキン2側(高圧側H)に向か
うほど離れるテーパ面に設けている。
【0021】また、パッキン2には、テーパ面となった
バックアップリング3のカット合わせ部3aにおけるパ
ッキン2側(高圧側H)のカット先端面31とその対向
面32との間に突出する突起2aが設けられている。
【0022】この突起2aは、テーパ面となったバック
アップリング3のカット合わせ部3aにおけるパッキン
2側(高圧側H)のカット先端面31とその対向面32
に合わせて同様な傾きのテーパ面21,22で突出して
いる。
【0023】以上の構成の本実施の形態に係る密封装置
1では、図2に示すように高圧側Hから圧力Pでパッキ
ン2が押されると、パッキン2の突起2aがカット合わ
せ部3aに押し込まれ、図示矢印のようにバックアップ
リング3のカット先端面31とその対向面32とを引き
離してカット合わせ部3aを押し広げ、バックアップリ
ング3が拡径される。
【0024】特に、突起2aもバックアップリング3の
カット合わせ部3aにおけるパッキン2側(高圧側H)
のカット先端面31とその対向面32に合わせて同様な
傾きのテーパ面21,22で突出していることから、バ
ックアップリング3のカット合わせ部3aを押し広げ易
い構成となっている。
【0025】そして、バックアップリング3が拡径され
ると、バックアップリング3が装着性を考慮して溝深さ
寸法(ハウジング51表面と取付溝52の溝底との間)
よりも小さく作られていても、図3に示すようなバック
アップリング3からハウジング51表面までの隙間Sの
隙間量を減少することができ、隙間Sがパッキン2にと
ってのはみ出しの目安となることから耐圧性を向上する
ことができる。
【0026】このように、バックアップリング3がハウ
ジング51表面までの隙間Sの隙間量として、作製上の
公差を考え、最悪でも公差分の隙間量を有した設計寸法
に作製されていても、本実施の形態では作動時には、隙
間Sの隙間量を減少させることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、バック
アップリングは、ステップカットされており、カット合
わせ部におけるシール部材側のカット先端面とその対向
面とを互いに前記シール部材側に向かうほど離れるテー
パ面に設けると共に、シール部材は、バックアップリン
グのカット合わせ部におけるシール部材側のカット先端
面とその対向面との間に突出する突起を有することで、
バックアップリングはステップカットされていることに
より、バイアスカットした場合に対比して、カット先端
が太く肉厚の厚いものとなり、高圧がかかってもカット
先端のはみ出しが防止され、バックアップリングの装着
性を考慮しつつ耐圧性を損なわないと共に、シール部材
の突起がバックアップリングのカット合わせ部における
シール部材側のカット先端面とその対向面との間に突出
して、バックアップリングのカット合わせ部を押し広
げ、バックアップリングが拡径されるので、バックアッ
プリングから2部材の他方の表面までの隙間の隙間量を
減少することができ、耐圧性を向上することができる。
【0028】また、シール部材の突起は、バックアップ
リングのカット合わせ部におけるシール部材側のカット
先端面とその対向面に合わせたテーパ面の形状で突出す
ることで、シール部材の突起が、バックアップリングの
カット合わせ部におけるシール部材側のカット先端面と
その対向面との間に突出して、バックアップリングのカ
ット合わせ部を押し広げ易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る密封装置を示す斜視図であ
る。
【図2】実施の形態に係る密封装置の図1の矢印Aから
の矢視図である。
【図3】密封装置の装着状態を示す半断面図である。
【図4】従来技術の密封装置を示す斜視図である。
【図5】従来技術の密封装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 密封装置 2 パッキン 2a 突起 3 バックアップリング 3a カット合わせ部 21,22 テーパ面 31 カット先端面 32 対向面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対往復動する同心的に配置された2部材
    間に形成される環状隙間を密封するために、前記環状隙
    間を形成する2部材の内側の一方に形成された取付溝に
    装着されて該取付溝に対向する2部材の他方の表面に摺
    動自在に密封接触するシール部材と、前記取付溝内で前
    記シール部材の低圧側に装着されるバックアップリング
    と、を備える密封装置であって、 前記バックアップリングは、ステップカットされてお
    り、カット合わせ部における前記シール部材側のカット
    先端面とその対向面とを互いに前記シール部材側に向か
    うほど離れるテーパ面に設けると共に、 前記シール部材は、前記バックアップリングのカット合
    わせ部における前記シール部材側の前記カット先端面と
    その対向面との間に突出する突起を有することを特徴と
    する密封装置。
  2. 【請求項2】前記シール部材の突起は、前記バックアッ
    プリングのカット合わせ部における前記シール部材側の
    前記カット先端面とその対向面に合わせたテーパ面の形
    状で突出することを特徴とする請求項1に記載の密封装
    置。
JP2001203394A 2001-07-04 2001-07-04 密封装置 Withdrawn JP2003014133A (ja)

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ID=19040040

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102996809A (zh) * 2012-12-20 2013-03-27 常熟市董浜镇徐市盛峰液压配件厂 一种y型密封圈

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102996809A (zh) * 2012-12-20 2013-03-27 常熟市董浜镇徐市盛峰液压配件厂 一种y型密封圈

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