JP2003014119A - パワートレイン並びにその検査方法及び検査装置 - Google Patents

パワートレイン並びにその検査方法及び検査装置

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JP2003014119A JP2002108613A JP2002108613A JP2003014119A JP 2003014119 A JP2003014119 A JP 2003014119A JP 2002108613 A JP2002108613 A JP 2002108613A JP 2002108613 A JP2002108613 A JP 2002108613A JP 2003014119 A JP2003014119 A JP 2003014119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機の車載状態での製品性能を保証可
能とする。 【解決手段】 自動変速機1と電子制御ユニット3を一
対のものとして管理する製造工程において、電子制御ユ
ニットに内蔵した検査用プログラムに従い自動変速機を
運転し、該自動変速機に固有のデータを取得する。この
固有データを電子制御ユニットのデータに反映させるこ
とで製品ごとに最適化し、電子制御ユニットと自動変速
機を一対として品質を向上させることができる。また、
自動変速機製造工程上の各種調整に係る工程数を削減で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワートレインと
その制御のための電子制御ユニットを一対のものとして
管理する製造技術における完成品の調整及び検査に関
し、特に、パワートレイン個体ごとの製品特性に合わせ
て電子制御ユニットに内蔵させる制御用データを最適化
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車両に搭載され、そのパ
ワートレインを構成する代表的なものとして自動変速機
がある。自動変速機は、その油圧制御装置を、車両運転
者の意図を反映するシフト装置(具体的には、シフト装
置で作動する自動変速機側に設置のポジションセンサ)
からの入力情報と、自動変速機自体の作動状況を反映す
る自動変速機各部に設置されたセンサからの入力情報に
基づき、電子制御ユニット内のデータベースを用いたプ
ログラムの作動により制御される。要すれば、自動変速
機は、油圧制御装置として自動変速機に内蔵されるバル
ブボディに組込んだ各種ソレノイドバルブに電子制御ユ
ニットから駆動信号(例えば、リニアソレノイド駆動電
流値の変更)で制御される。
【0003】ところで、従来の自動変速機の製造におい
て、自動変速機本体とその油圧制御装置は一体化して完
成品とされるのに対して、電子制御ユニットは耐熱性、
耐蝕性等の理由から一体化が困難であるため別製品とさ
れていた。したがって、自動変速機工場においては、組
合せが特定されない電子制御ユニットに内蔵の初期デー
タによっても個々の自動変速機の作動が保証されるよう
に、自動変速機の特性を一定の規格内に収めるべく、各
工程での綿密な調整と、厳格な検査により対応してい
た。一方、これら製品の納入を受ける車両製造工場にお
いては、車両への搭載時にこれらを結線して、車両搭載
状態で自動変速機の作動を保証するための検査工程を別
途設け、その工程で電子制御ユニットに内蔵させた各自
動変速機を作動させるための汎用の初期データに基づく
検査を行なっていた。
【0004】こうしたことから、電子制御ユニットによ
る自動変速機の制御を最適化すべく、車両ユーザによる
実際の使用初期段階で自動変速機をチューニングする技
術も開発されている。この技術は、ユーザが車両を走行
させる過程において、油圧制御装置によるその自動変速
機に最適な油圧供給量を電子制御ユニットに逐次学習補
正させるものである。また、この学習補正を車両メーカ
の段階で行なおうとする発想の技術もあり、こうした従
来技術として、米国特許第5456647号明細書に開
示の技術がある。この技術は、具体的には、車両がアセ
ンブリラインを離れる前の段階(エンドオブライン)
で、自動変速機の各摩擦要素に対する油圧供給量を電子
制御ユニットに学習させるものである。しかしながら、
これらいずれの技術も、電子制御ユニットに予め内蔵さ
せた初期データに基づく運転を前提として成り立つもの
で、自動変速機の製造における精密な調整や厳格な検査
に代わり得るものではない。このように、自動変速機工
場において製品個体ごとの性状に応じて電子制御ユニッ
トの設定を最適化する調整は不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、近時、
電子制御ユニットを構成する回路やその保護手段による
耐熱性、耐蝕性向上の研究が進み、パワートレインと電
子制御ユニットの一体化が実現可能な状況となりつつあ
る。そこで、こうしたパワートレインと電子制御ユニッ
トを一対のものとして管理し、更には一体化する観点か
ら従来の自動変速機の製造及び製品検査方法について検
討すると、従来の製造工程では、各工程段階ごとに機械
的組付け精度や作動状況が検査された上で、完成品とな
った段階で、個体ごとに対応するものではない電子制御
ユニットと組合せて初期データに基づく調整が行なわれ
ており、この段階でいかに高精度のチューニングがなさ
れても、最終的な車両搭載状態でのパワートレインの最
適な作動を保証することにはならない問題点があった。
また、クラッチ等の係合圧の調整、すなわち電子制御ユ
ニットから出力されるソレノイド駆動信号に対してクラ
ッチ等の油圧サーボにバルブボディから出力される油圧
の関係の調整も、自動変速機単品に対して試験用の電子
制御ユニットを用い、また電子制御ユニット単品に対し
て試験用の自動変速機を用いて個々に行なわれており、
工程数の無駄も多い。
【0006】そこで、本発明は、パワートレインを構成
する各装備品のアセンブリ段階ごとの性能検査や調整を
可能な限り省いて、最終的にそれらを一対のものとし、
あるいは一体化したときの製品個体の性能や特性の違い
も含めて、総合した状態での組合せに固有の調整を行な
うことで、車載前の検査で車載状態での製品性能を保証
可能なパワートレインの調整・検査方法及び装置並びに
それにより得られるパワートレインを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のパワートレインの検査方法は、パワートレ
インと、少なくとも該パワートレインを制御する電子制
御装置とを対応させて一対として管理する製造工程にお
いて、該電子制御ユニットに内蔵された検査用プログラ
ムに従ってシーケンサを制御し、該シーケンサの作動に
基づきパワートレインを運転し、該パワートレインの検
査を行なうと共に該パワートレインに固有のデータを取
得することを特徴とする。この場合の前記パワートレイ
ンの検査と、パワートレインに固有のデータの取得は、
パワートレインに電子制御ユニットを一体化搭載した後
の工程において行なうことができる。
【0008】上記の構成における検査用プログラムは、
固有のデータを取得する検査前の任意の工程で、検査用
ソフトウェアのメモリへの書込みにより電子制御ユニッ
トに内蔵される。この検査用プログラムは、検査する項
目と、検査するパターンと、前記項目とパターンに従い
パワートレインに検査を実行させる手段と、検査結果の
収集と、収集した結果に基づく合否判定とを包含する。
【0009】上記の構成における固有のデータは、実際
にパワートレインを運転し、電子制御ユニットとパワー
トレインの作動を整合させる検査の過程で構築されるデ
ータである。この固有のデータは、パワートレインに電
子制御ユニットを一体化搭載した後の出荷検査前の任意
の工程で、電子制御ユニットのメモリに格納される。上
記固有のデータは、例えば、油圧制御装置のマニュアル
バルブとマニュアルシャフトを介して連動するポジショ
ンセンサのニュートラル位置と出力信号の関係を調整す
るニュートラル位置データとすることができる。また、
固有のデータは、油圧制御装置のソレノイドバルブに印
加する駆動信号と、変速機構の係合要素を操作する油圧
サーボのピストンストロークとの関係を調整するピスト
ンストロークデータとすることもできる。また、固有の
データは、油圧制御装置のソレノイドバルブに印加する
駆動信号と、変速機構の油圧サーボに供給される油圧と
の関係を調整する係合圧データとすることができる。ま
た、固有のデータは、油圧制御装置のマニュアルバルブ
の位置と、ポジションセンサの出力信号との関係を調整
する油圧発生角データとすることができる。
【0010】次に、本発明のパワートレインの検査装置
は、パワートレインと、少なくとも該パワートレインを
制御する電子制御装置とを対応させて一対として管理す
る製造工程における検査装置であって、該電子制御ユニ
ットに内蔵された検査用プログラムと、該検査用プログ
ラムに従いパワートレインを運転する運転装置と、該運
転装置の運転によりパワートレインの検査を行なうと共
に該パワートレインに固有のデータを取得する処理手段
とを有することを特徴とする。この場合の前記パワート
レインの検査と、パワートレインに固有のデータの取得
は、パワートレインに電子制御ユニットを一体化搭載し
た後の工程において行なうことができる。
【0011】上記の構成における検査用プログラムは、
固有のデータを取得する検査前の任意の工程で、検査用
ソフトウェアのメモリへの書込みにより電子制御ユニッ
トに内蔵される。この検査用プログラムは、検査する項
目と、検査するパターンと、前記項目とパターンに従い
パワートレインに検査を実行させる手段と、検査結果の
収集と、収集した結果に基づく合否判定とを包含する。
【0012】上記の構成における固有のデータは、実際
にパワートレインを運転し、電子制御ユニットとパワー
トレインの作動を整合させる検査の過程で構築されるデ
ータである。この固有のデータは、パワートレインに電
子制御ユニットを一体化搭載した後の出荷検査前の任意
の工程で、電子制御ユニットのメモリに格納される。上
記固有のデータは、例えば、油圧制御装置のマニュアル
バルブとマニュアルシャフトを介して連動するポジショ
ンセンサのニュートラル位置と出力信号の関係を調整す
るニュートラル位置データとすることができる。また、
固有のデータは、油圧制御装置のソレノイドバルブに印
加する駆動信号と、変速機構の係合要素を操作する油圧
サーボのピストンストロークとの関係を調整するピスト
ンストロークデータとすることもできる。また、固有の
データは、油圧制御装置のソレノイドバルブに印加する
駆動信号と、変速機構の油圧サーボに供給される油圧と
の関係を調整する係合圧データとすることができる。ま
た、固有のデータは、油圧制御装置のマニュアルバルブ
の位置と、ポジションセンサの出力信号との関係を調整
する油圧発生角データとすることができる。
【0013】次に、本発明の電子制御ユニット一対管理
パワートレインは、パワートレインと、少なくとも該パ
ワートレインを制御する電子制御装置とを対応させて一
対として管理するパワートレインにおいて、該パワート
レインの製造工程でパワートレインを運転してその検査
を行なうと共にパワートレインに固有のデータを取得す
るための検査用プログラムが、固有のデータを取得する
検査前の任意の工程で、検査用ソフトウェアのメモリへ
の書込みにより電子制御ユニットに内蔵されたことを特
徴とする。この場合の前記検査用プログラムは、検査す
る項目と、検査するパターンと、前記項目とパターンに
従いパワートレインに検査を実行させる手段と、検査結
果の収集と、収集した結果に基づく合否判定とを包含す
る。
【0014】上記のパワートレインにおける固有のデー
タは、実際にパワートレインを運転し、電子制御ユニッ
トとパワートレインの作動を整合させる検査の過程で構
築されるデータである。この固有のデータは、パワート
レインに電子制御ユニットを一体化搭載した後の出荷検
査前の任意の工程で、電子制御ユニットのメモリに格納
される。そして、固有のデータは、油圧制御装置のマニ
ュアルバルブとマニュアルシャフトを介して連動するポ
ジションセンサのニュートラル位置と出力信号の関係を
調整するニュートラル位置データとすることができる。
また、固有のデータは、油圧制御装置のソレノイドバル
ブに印加する駆動信号と、変速機構の係合要素を操作す
る油圧サーボのピストンストロークとの関係を調整する
ピストンストロークデータとすることもできる。また、
固有のデータは、油圧制御装置のソレノイドバルブに印
加する駆動信号と、変速機構の油圧サーボに供給される
油圧との関係を調整する係合圧データとすることができ
る。また、固有のデータは、油圧制御装置のマニュアル
バルブの位置と、ポジションセンサの出力信号との関係
を調整する油圧発生角データとすることができる。
【0015】
【発明の作用及び効果】本発明の請求項1に記載の構成
では、パワートレインの実際の運転状態での電子制御ユ
ニットとパワートレインの作動に基づく固有データが取
得される。その結果、この固有データを用いて、電子制
御ユニットとパワートレインを一対としての品質を向上
させることができる。また、従来はパワートレインを構
成する各々の部品に対して組立て時に厳密な調整を行な
い、出荷していたのに対して、本検査方法では、組立て
後の検査調整工程において、製品個体ごとの性状に応じ
た作動状態のデータを取得することができる。したがっ
て、この構成によれば、各々の部品段階での調整を従来
より簡略化できるため、その調整工程を簡略化すること
ができる。
【0016】また、請求項2に記載の構成によると、電
子制御ユニットとパワートレインを一体化した製品とす
る場合について、上記の効果を得ることができる。
【0017】次に、請求項3に記載の構成では、プログ
ラム内容に従う検査が自動的に実行されるため、検査の
自動化による省力化が可能となり、併せて検査のチェッ
ク漏れも防ぐことができる。また、従来、検査用ソフト
ウェアは、完成品検査を行なう完成品検査テスタのシー
ケンサのメモリに格納されていたのに対して、この構成
では、電子制御ユニットのメモリに格納されるため、シ
ーケンサ内のメモリを簡略化できる。更に、電子制御ユ
ニットがパワートレインと一対で管理されるため、シー
ケンサによる検査方法に比べて、より複雑、多岐な検査
項目の設定が可能となる。したがって、例えばパワート
レインを自動変速機とする場合、変速を細かく指定でき
るため、複雑な変速の調整も可能となり、調整をきめ細
かく実行できる。
【0018】更に、請求項4に記載の構成によると、検
査用プログラムに設定された項目に従い、所定の手順で
パワートレインの検査が実行され、必要なデータの収集
と合否判定がなされるため、機種の異なるパワートレイ
ンを同じ製造ラインで製造するような場合についても、
検査項目やデータ収集の漏れを防ぐことができ、しかも
合否判定のばらつきも防ぐことができる。
【0019】次に、請求項5に記載の構成では、取得さ
れる固有データが、実際の運転状態で電子制御ユニット
とパワートレインの作動を検査する段階で構築される整
合性のデータとなるため、従来の初期データに基づくエ
ンドオブラインでの学習による調整に対して調整時間が
短くて済み、またきめ細かな調整も可能となり、更に
は、学習を行なうための工程を別途設ける必要もなくな
る。
【0020】次に、請求項6に記載の構成では、調整さ
れた固有データの書込みにより、電子制御ユニットの変
速機制御のためのメモリデータが各製品ごとの特性に合
わせて最適化される。
【0021】次に、請求項7に記載の構成では、油圧制
御装置のマニュアルバルブと電子制御ユニットのポジシ
ョンセンサのニュートラル位置を機械的な調整なしで整
合させる設定が可能となる。また、調整はソフトウェア
で行なわれるため、より精緻な調整が可能となる。
【0022】次に、請求項8に記載の構成では、油圧サ
ーボのピストンストロークが信号上で修正されるため、
変速機構の組み付け工程でのスペーサ等の調整手段を用
いた摩擦材の位置合わせによるピストンストロークの精
密な機械的調整が不要となり、パワートレイン製造上の
工程数の削減が可能となる。また、調整はソフトウェア
で行なわれるため、より精緻な調整が可能となる。
【0023】次に、請求項9に記載の構成では、油圧制
御装置から係合要素の油圧サーボに出力される油圧と電
子制御ユニットから出力すべきソレノイド駆動信号とを
正確に対応させることができる。その結果、係合要素の
特性に合わせた精密な油圧制御によるシフトショックの
少ない変速制御が可能となる。
【0024】次に、請求項10に記載の構成では、電子
制御ユニット上で、油圧制御装置のマニュアルバルブか
らの油圧出力タイミングの正確な認識が可能となるた
め、ガレージシフト等、マニュアルバルブの切り換え操
作が頻繁に行なわれる場合のシフトショックを軽減する
制御ロジックの実行が可能となる。
【0025】次に、請求項11に記載の構成では、パワ
ートレインの実際の運転状態での電子制御ユニットとパ
ワートレインの作動に基づく固有データが取得される。
その結果、この固有データを用いて、電子制御ユニット
とパワートレインを一対としての品質を向上させること
ができる。また、従来はパワートレインを構成する各々
の部品に対して組立て時に厳密な調整を行ない、出荷し
ていたのに対して、本検査装置では、組立て後の検査調
整工程において、製品個体ごとの性状に応じた作動状態
のデータを取得することができる。したがって、この構
成によれば、各々の部品段階での調整を従来より簡略化
できるため、その調整工程を簡略化することができる。
【0026】また、請求項12に記載の構成によると、
電子制御ユニットとパワートレインを一体化した製品と
する場合について、上記の効果を得ることができる。
【0027】次に、請求項13に記載の構成では、プロ
グラム内容に従う検査が自動的に実行されるため、検査
の自動化による省力化が可能となり、併せて検査のチェ
ック漏れも防ぐことができる。また、従来、検査用ソフ
トウェアは、完成品検査を行なう完成品検査テスタのシ
ーケンサのメモリに格納されていたのに対して、この構
成では、電子制御ユニットのメモリに格納されるため、
シーケンサ内のメモリを簡略化できる。更に、電子制御
ユニットがパワートレインと一対で管理されるため、シ
ーケンサによる検査方法に比べて、より複雑、多岐な検
査項目の設定が可能となる。したがって、例えばパワー
トレインを自動変速機とする場合、変速を細かく指定で
きるため、複雑な変速の調整も可能となり、調整をきめ
細かく実行できる。
【0028】更に、請求項14に記載の構成によると、
検査用プログラムに設定された項目に従い、所定の手順
でパワートレインの検査が実行され、必要なデータの収
集と合否判定がなされるため、機種の異なるパワートレ
インを同じ製造ラインで製造するような場合について
も、検査項目やデータ収集の漏れを防ぐことができ、し
かも合否判定のばらつきも防ぐことができる。
【0029】次に、請求項15に記載の構成では、取得
される固有データが、実際の運転状態で電子制御ユニッ
トとパワートレインの作動を検査する段階で構築される
整合性のデータとなるため、従来の初期データに基づく
エンドオブラインでの学習による調整に対して調整時間
が短くて済み、またきめ細かな調整も可能となり、更に
は、学習を行なうための工程を別途設ける必要もなくな
る。
【0030】次に、請求項16に記載の構成では、調整
された固有データの書込みにより、電子制御ユニットの
変速機制御のためのメモリデータが各製品ごとの特性に
合わせて最適化される。
【0031】次に、請求項17に記載の構成では、油圧
制御装置のマニュアルバルブと電子制御ユニットのポジ
ションセンサのニュートラル位置を機械的な調整なしで
整合させる設定が可能となる。また、調整はソフトウェ
アで行なわれるため、より精緻な調整が可能となる。
【0032】次に、請求項18に記載の構成では、油圧
サーボのピストンストロークが信号上で修正されるた
め、変速機構の組み付け工程でのスペーサ等の調整手段
を用いた摩擦材の位置合わせによるピストンストローク
の精密な機械的調整が不要となり、パワートレイン製造
上の工程数の削減が可能となる。また、調整はソフトウ
ェアで行なわれるため、より精緻な調整が可能となる。
【0033】次に、請求項19に記載の構成では、油圧
制御装置から係合要素の油圧サーボに出力される油圧と
電子制御ユニットから出力すべきソレノイド駆動信号と
を正確に対応させることができる。その結果、係合要素
の特性に合わせた精密な油圧制御によるシフトショック
の少ない変速制御が可能となる。
【0034】次に、請求項20に記載の構成では、電子
制御ユニット上で、油圧制御装置のマニュアルバルブか
らの油圧出力タイミングの正確な認識が可能となるた
め、ガレージシフト等、マニュアルバルブの切り換え操
作が頻繁に行なわれる場合のシフトショックを軽減する
制御ロジックの実行が可能となる。
【0035】次に、請求項21に記載の構成では、パワ
ートレインの実際の運転状態での電子制御ユニットとパ
ワートレインの作動に基づく固有データが取得される。
その結果、この固有データを用いて、電子制御ユニット
とパワートレイン一対としての品質を向上させることが
できる。また、従来はパワートレインを構成する各々の
部品に対して組立て時に厳密な調整を行ない、出荷して
いたのに対して、本パワートレインでは、組立て後の検
査調整工程において、製品個体ごとの性状に応じた作動
状態のデータを取得することができる。したがって、こ
の構成によれば、各々の部品段階での調整を従来より簡
略化できるため、その調整工程を簡略化することができ
る。更に、プログラム内容に従う検査が自動的に実行さ
れるため、検査の自動化による省力化が可能となり、併
せて検査のチェック漏れも防ぐことができる。また、従
来、検査用ソフトウェアは、完成品検査を行なう完成品
検査テスタのシーケンサのメモリに格納されていたのに
対して、この構成では、電子制御ユニットのメモリに格
納されるため、シーケンサ内のメモリを簡略化できる。
更に、電子制御ユニットが一対化されているため、シー
ケンサによる検査方法に比べて、より複雑、多岐な検査
項目の設定が可能となる。したがって、例えばパワート
レインを自動変速機とする場合、変速を細かく指定でき
るため、複雑な変速の調整も可能となり、調整をきめ細
かく実行できる。
【0036】次に、請求項22に記載の構成では、検査
用プログラムに設定された項目に従い、所定の手順でパ
ワートレインの検査が実行され、必要なデータの収集と
合否判定がなされるため、同じ製造ラインで製造する機
種の異なるパワートレインについても、検査項目やデー
タ収集の漏れを防ぐことができ、しかも合否判定のばら
つきも防ぐことができる。
【0037】次に、請求項23に記載の構成では、取得
される固有データが、実際の運転状態で電子制御ユニッ
トとパワートレインの作動を検査する段階で構築される
整合性のデータとなるため、従来の初期データに基づく
エンドオブラインでの学習による調整に対して調整時間
が短くて済み、またきめ細かな調整も可能となり、更に
は、学習を行なうための工程を別途設ける必要もなくな
る。
【0038】次に、請求項24に記載の構成では、調整
された固有データの書込みにより、電子制御ユニットの
変速機制御のためのメモリデータが各製品ごとの特性に
合わせて最適化される。
【0039】次に、請求項25に記載の構成では、油圧
制御装置のマニュアルバルブと電子制御ユニットのポジ
ションセンサのニュートラル位置を機械的な調整なしで
整合させる設定が可能となる。また、調整はソフトウェ
アで行なわれるため、より精緻な調整が可能となる。
【0040】次に、請求項26に記載の構成では、油圧
サーボのピストンストロークが信号上で修正されるた
め、変速機構の組み付け工程でのスペーサ等の調整手段
を用いた摩擦材の位置合わせによるピストンストローク
の精密な機械的調整が不要となり、パワートレイン製造
上の工程数の削減が可能となる。また、調整はソフトウ
ェアで行なわれるため、より精緻な調整が可能となる。
【0041】次に、請求項27に記載の構成では、油圧
制御装置から係合要素の油圧サーボに出力される油圧と
電子制御ユニットから出力すべきソレノイド駆動信号と
を正確に対応させることができる。その結果、係合要素
の特性に合わせた精密な油圧制御によるシフトショック
の少ない変速制御が可能となる。
【0042】次に、請求項28に記載の構成では、電子
制御ユニット上で、油圧制御装置のマニュアルバルブか
らの油圧出力タイミングの正確な認識が可能となるた
め、ガレージシフト等、マニュアルバルブの切り換え操
作が頻繁に行なわれる場合のシフトショックを軽減する
制御ロジックの実行が可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の製造
及び検査方法を、対象とするパワートレインを自動変速
機として適用した実施形態を説明するが、それに先立
ち、パワートレインを制御するための電子制御ユニット
について説明する。電子制御ユニットは、各種プログラ
ム及びデータを記憶させた不揮発性メモリを備え、それ
ら制御プログラム及びデータに基づきパワートレインを
制御する電子制御装置を意味し、不揮発性メモリは、フ
ラッシュメモリ又はEEPROM(Electrical Erasabl
ePROM)から構成される。フラッシュメモリは、データ
の一括消去が可能なため、データの再書込みを迅速に行
なうことができる利点を有する。また、EEPROM
は、記憶させる情報を電気的に書込み、かつ電気的に消
去できるROMであり、電子制御ユニットに実装状態で
書換えでき、バックアップ電源を必要としないため、セ
キュリティデータや学習値の記憶等に有効であり、RA
Mと同様の使用が可能な特徴を有する。ただし、いずれ
のメモリにおいても、消したくないデータについては、
例えばメモリの記憶領域を分割して書換え不能領域に書
込み、あるいはソフトウェア側による規制で消去不能に
する等の種々の方法でのデータ保護が可能であり、書換
えたい領域のみの一括消去が可能である。
【0044】図1は実施形態の完成品(本明細書におい
て、自動変速機にその制御のための電子制御ユニットを
結線し、あるいは一体化組み付けし更に結線した稼働可
能状態をいう)検査システムの構成を模式化して概念的
に示す。このシステムは、自動変速機の運転状態(エン
ジン駆動によるドライブ状態と車輪からの逆駆動による
コースト状態)を実現すべく、検査対象の自動変速機1
にその駆動軸12を介して連結されるモータ2Aと、同
じく自動変速機1にその出力軸13を介して連結される
モータ2Bと、自動変速機を制御する電子制御ユニット
(以下、実施形態の説明においてECUという)3に内
蔵された完成品検査用プログラムに従い制御されて両モ
ータ2A,2Bを作動させるシーケンサ4とを運転装置
として備えている。この装置は、パワートレインを自動
変速機1とした場合、車両搭載状態を擬似的に再現する
ものであり、エンジンを再現するものがモータ2Aであ
り、ユーザによるレンジ切換えは、シーケンサによるレ
ンジ切換えで再現される。これらモータ2A,2Bとシ
ーケンサ4は、それぞれ通信ケーブル5A,5Bで接続
され、シーケンサ4は個体ごとのECU3と通信ケーブ
ル6で接続される。この場合、シーケンサ4と接続され
るECU3側の接続コネクタは、車両完成状態において
車両システムの例えばエンジン制御ユニット(エンジン
ECU)と接続するコネクタ部を用いる。また、ポジシ
ョンセンサ3aは、シーケンサ4を介してECU3と機
械的又は電気的に接続される。
【0045】ここにいうポジションセンサ3aとは、運
転者のシフト操作により選択されるパーキング(P)、
リバース(R)、ニュートラル(N)、ドライブ(D)
等のレンジ位置を検出するセンサである。このセンサが
従来の自動変速機で用いられる接点によりレンジ位置を
検出するニュートラルスタートスイッチと組合されたタ
イプの接触式である場合は、ポジションセンサ3aとシ
ーケンサ4の接続には、シフト装置のマニュアルシャフ
トのような機構が用いられる。また、ポジションセンサ
3aが、例えば磁石とホール素子のセットによって変化
する磁束からポジションを検出するタイプのような非接
触式である場合は、ポジションセンサ3aとシーケンサ
4は、通信ケーブルで接続してもよいし、上記と同様な
マニュアルシャフトのような機構で接続してもよい。な
お、図示の例では、ECU3が自動変速機1のケースに
取り付けられているが、従来のように、車載状態で自動
変速機1がエンジンルームに配設され、ECU3が車室
内に配設されるものであっても、自動変速機1とECU
3とが一対となって管理され、固有データを用いて調整
できるものであれば、この完成品検査システムによる検
査は可能である。更に、ECU3が例えばバルブボディ
11内のような自動変速機1の他の位置に収納され、ポ
ジションセンサ3aがケースに取り付けられる場合につ
いても、また、ポジションセンサ3aがECU3と一体
としてバルブボディ11に収納されている場合について
も、あるいはポジションセンサ3aとECU3が一体と
して自動変速機1のケースに取り付けられる場合につい
ても同様である。
【0046】なお、図示されていないが、モータ2Aの
駆動により駆動軸12に入力される入力回転について
は、製品側の自動変速機1に内蔵の入力回転数センサが
検出手段となり、自動変速機の駆動軸に入力された入力
回転が自動変速機内の機構により処々に変速され出力さ
れる出力回転と、モータ2Bの駆動により出力軸13に
入力される逆駆動の回転については、同じく製品側の自
動変速機1に内蔵又は直付けされ、出力軸から出力され
る速度を測定するスピードセンサが検出手段となる。ま
た、自動変速機1内のそれぞれの摩擦係合要素の油圧に
ついては、その測定のために自動変速機1に設けた油圧
計測孔に油圧センサを挿入し、それをシーケンサ4と通
信ケーブルを介して接続することで検出可能とされる。
この油圧検出についても、油圧センサが製品として自動
変速機1に内蔵されている場合は、そのセンサがシーケ
ンサ4と接続される。また、前記のようにECU3が、
更に、自動変速機のレンジ位置を検出するポジションセ
ンサ(非接触式サンサで構成されるものにおいては、こ
れがスタータモータの駆動回路を作動させる信号出力手
段ともなることからニュートラルスタートスイッチを兼
ねるが、本明細書ではこれを、名称の統一の意味で、ポ
ジションセンサという。)3aを一体化したものである
場合、ポジションセンサ3aのセンサロータを回転制御
するための操作機器も本システムに付随させることもあ
る。
【0047】こうした構成からなる完成品検査システム
による検査の前に、前記完成品検査用プログラムをEC
U3に内蔵させるべく、検査用プログラムは、検査前の
いずれかの工程で、検査用ソフトウェアのメモリへの書
込みがなされる。この工程は、例えば、従来のECU3
製造工程における製品ソフト(車両メーカの要求仕様に
対応するプログラムやデータベース)の書込み工程に置
き替えることで実現される。
【0048】この完成品検査用プログラムは、例えば自
動変速機を対象とする場合、少なくとも次の機能を有す
るものとされる。 検査する項目(例えば、各センサ異常の確認、1→2
変速、2→1変速等の各変速自体)を有し、 検査するパターン(例えば、1→2変速の確認が終わ
ったら、次に2→3変速を確認する等の検査手順)を有
し、 自動変速機に対して該検査を実行し(例えば、実際に
1→2変速を行うように自動変速機を制御する)、 検査結果(例えば、1→2変速時のシフトタイム)を
収集し、 収集した結果に基づいて、良否を判定し、 “否”であれば、固有データを算出し、ECUに書き
込む。
【0049】上記検査、調整の手順は、例えば以下のよ
うに設定される。 センサの調整及び検査 この手順では、完成品検査用プログラムは、モータ2A
及びモータ2Bに対して、自動変速機が所定の入力回転
又は出力回転がなされるように指令し、ギヤ比が所定範
囲内であるかを判定(確認)する。この場合、ギヤ比と
センサ値との関係を調整するデータが固有データとして
取得される。 レンジ毎の摩擦係合要素油圧の調整及び検査 この手順では、完成品検査用プログラムは、自動変速機
が所定のレンジ位置になるようシーケンサに指令し、シ
ーケンサが所定のレンジ位置に変位された状態で所定の
摩擦係合要素が係合又は解放されるように指令する。こ
の調整及び検査は、各摩擦係合要素について個別に実施
する。ECUは、油圧センサによる摩擦係合要素の油圧
や、様々なパラメータ(油温、ポジション位置、リニア
竃流値)をモニタし、全てのパラメータが所定範囲内で
あるかを判定(確認)する。この場合、油圧とリニア電
流値との関係を調整するデータが固有データとして取得
される。 変速の学習及び検査 この手順では、完成品検査用プログラムは、自動変速機
を所定のレンジ位置になるようにシーケンサに指令し、
シーケンサが所定のレンジ位置に変位された状態でモー
タ2A及びモータ2Bに対して、自動変速機が所定の入
力回転又は出力回転がなされるように指令し、所望の変
速段となるように制御する(詳しくは、シフトソレノイ
ドを切り替えるよう制御する)。ECUは、油圧センサ
による摩擦係合要素の油圧や、変速に係る様々なパラメ
ータ(シフトタイム、油温、ポジション、リニア電流
等)は出力信号で検知し、全てのパラメータが所定範囲
内であるかを判定(確認)する。この場合、における
油圧とリニア電流値との関係を調整するデータに基づい
て、シフトタイムと油圧との関係を調整するデータが固
有データとして取得される。詳しくは、シフトタイムを
計測し、それを基準のシフトタイムと比較することで、
シフトタイムが基準のシフトタイムよりも長い場合は、
油圧を多くし、逆に、シフトタイムが基準のシフトタイ
ムよりも短い場合は、油圧を少なくして、調整した油圧
値を固有のデータとする。 その他(ロックアップ、ガレージシフト等)の制御
の学習及び検査 この手順は、上記の手順と同様である。
【0050】完成品検査に入ると、ECU3が搭載され
た自動変速機1は、入力側にモータ2A、出力側にモー
タ2Bが機械的に接続される。両モータ2A,2Bは前
記のように完成品検査を行なうシーケンサ4と通信ケー
ブル5A,5Bにより接続されている。またECU3は
通信ケーブル6を用いてシーケンサ4と通信可能となる
ように接続される。更に、自動変速機1には図示しない
油圧センサが接続され、その検出情報は、適宜の手段で
シーケンサ4に送信される。なお、入力回転の情報と、
出力回転の情報は、内部情報としてECU3により処理
され、同じく自動変速機のレンジ位置を示すポジション
信号も内部情報としてECU3により処理される。
【0051】このように自動変速機を設定した状態で、
シーケンサ4によるECU3からの通信ケーブル6経由
の検査用プログラムの読込で、シーケンサ4が従来のモ
ータ制御のシーケンサと同様に作動し、プログラムに従
った種々の回転数とトルク出力で運転され、同時に通信
によるシーケンサ4とECU3との情報の授受で、各項
目に従う固有データ取得のための調整と検査が一定の手
順で進行する。なお、本形態では、この調整と検査の段
階で取得された固有データのECU3への書込みも併せ
て行われる。ここ言う固有データは、在来の初期データ
に対する学習による書換えのためのデータと類似する
が、本発明のものは、自動変速機を種々制御するための
初期データが設定されていない状態で、検査過程によ
り、又は製造過程で構築されるECU3と自動変速機1
の作動の整合性を確立するデータであり、在来の学習補
正により得られるデータが、本発明の初期データ(固有
データ)となるため、自動変速機の個体差を吸収する初
期データの学習補正が最小限で済み、データの学習補正
は、綿密な制御を行なうため、又は経時劣化などに対応
するために行なわれる。ただし、初期データは、検査の
ために暫定的に設定される場合もあるが、自動変速機を
種々制御するための初期データではない。
【0052】検査を行なう完成品検査用プログラムの項
目については、先に例示した項目の他に種々のものが想
定されるが、そのうちの主なものを、対象を自動変速機
とした場合について例示すると以下のものがある。
【0053】〔ニュートラル位置調整〕この項目は、ポ
ジションセンサ3aが非接触式のアナログ出力センサで
構成される場合に、バルブボディ11内のマニュアルバ
ルブのニュートラル位置(この位置は、マニュアルバル
ブのスプールと機構的に接続されたマニュアルシャフト
に付随するディテントレバーのディテントスプリングに
よる位置規制により機械的に規定される)に対するセン
サロータの回転角(この角度は、ポジションセンサから
ECU3に入力される信号の大小により計測される)
を、ニュートラルレンジ位置に対応する回転角度領域の
初期設定用の位置、例えば、ニュートラルレンジ位置に
対応する回転角度領域の中央の位置に対応させる調整処
理である。この調整結果による固有データは、この製品
に固有のポジションセンサ3aのニュートラル位置と出
力信号の関係を調整するニュートラル位置データとして
取得される。このデータは、完成品検査用プログラムに
学習処理ステップを内蔵させておくことで、この調整処
理段階でECU3に書込まれる。
【0054】〔ピストンストローク検出〕この項目は、
自動変速機内で所定のギヤ等の連結により変速を行なう
変速機構の各クラッチやブレーキの係合要素を操作する
ピストンに油を供給する油圧サーボに、ピストンの動く
範囲であるピストンストロークのための油圧(例えば遊
びストロークを詰めるための供給油圧であるファースト
フィル圧)を供給したときの、ピストンが遊びストロー
クを詰めるのに要する時間(係合要素がトルク容量を持
ち始めるまでの時間)の調整処理である。この調整結果
による固有データは、先のニュートラル位置データと同
様に、ECU3への書込みのために、この製品に固有の
供給油圧対ストローク時間、より具体的には、各クラッ
チやブレーキの係合要素を操作する油圧サーボに油圧を
調圧供給する自動変速機の油圧制御のために油路の切換
えを行なう制御バルブに対して信号油圧を印加するソレ
ノイドバルブにECU3から出力すべきソレノイド駆動
信号に対するピストンストローク時間を調整するピスト
ンストロークデータとして取得される。
【0055】〔係合圧検出〕この項目は、変速機構の各
クラッチやブレーキの係合要素を操作する油圧サーボに
係合のための油圧を調圧供給する制御バルブの出力油圧
と、そのときに制御バルブに信号油圧を印加するソレノ
イドバルブにECU3から出力すべきソレノイド駆動信
号との関係の調整処理である。具体的には、ECU3か
ら出力された所定のソレノイド駆動信号に対して、制御
バルブから所定の出力油圧が出力されるように、ソレノ
イド駆動信号と出力油圧の整合性を調整するものであ
る。この調整結果による固有データは、各クラッチやブ
レーキを制御する制御バルブとソレノイドバルブを組み
合わせた状態での両者の個々の特性のばらつきを吸収し
た形でのソレノイド駆動信号対係合圧の関係を調整する
係合圧データとして取得される。この係合圧データもこ
の調整処理段階でECU3に書込まれる。
【0056】〔油圧発生角検出〕この項目は、ポジショ
ンセンサ3aが非接触式のアナログ出力センサで構成さ
れる場合に、バルブボディ11内のマニュアルバルブの
ポジション移動中の段階で、その作動に連動するポジシ
ョンセンサ3aの出力信号からポートの開き始めによる
油圧出力の開始を割り出す調整である。具体的には、ユ
ーザのシフトレンジの操作によってマニュアルバルブが
摺動する過程において、マニュアルバルブが異なるポジ
ションへの移動(例えば、N−DシフトやN−Rシフ
ト)を開始する段階で、その作動によって変位する出力
信号と、マニュアルバルブから所定の油圧(例えば、D
レンジ圧やRレンジ圧)を出力するポートが開き始める
ことによる油圧出力の所定開始時期との整合性を調整す
るものである。この調整結果の固有データも、この製品
に固有の信号対油圧発生角の調整データとして取得され
る。この調整データも先の各固有データと同様にECU
3に書込まれる。
【0057】次に示す図2は、自動変速機の製造工程の
一例を示す。自動変速機の製造は、先ず“メイン+EC
U+V/B組立”工程で、予め他の工程で機構部品等の
組み込みを終わった自動変速機本体に、ECUとバルブ
ボディ(V/B)を組込む工程である。この場合のバル
ブボディは、各種バルブ等の部品の組込みと、ソレノイ
ド組立時に、印加された所定の出力値(電流値)に対
し、リニアソレノイドが所定油圧を出力するように調整
する“リニア組立調整”を経たバルブボディを、バルブ
ボディテスタによって、ECU又はバルブボディテスタ
から印加された所定の出力値(電流値)に対して、バル
ブボディ内のリニアソレノイドが所定油圧を出力するよ
うに調整する“V/Bテスター調整”を終わって搬入さ
れたバルブボディである。なお、この工程では、当初に
説明した検査システムの油圧検出方法による場合、オイ
ルパン取付状態としているが、バルブボディに直接油圧
センサを取付ける油圧検出方法を採る場合は、オイルパ
ンは取付けずに、バルブボディを開放させておくことも
ある。こうして組み上がった自動変速機(A/T)を次
の“A/T with ECU調整・完検”工程に移して、
本発明の特徴とする完成品検査を行なう。この工程で
は、先に説明した各種調整学習の他に、自動変速機ハー
ドウェアのチェック“A/Tハードチェック”を行な
う。このチェック項目としては、例えば、欠品検査、E
CUとワイヤコネクタの導通検査がある。この工程で
は、更に、完成品検査“完検”を行なう。
【0058】その後、“後組立”工程で、オイルパンの
取付け等の後組立てを行なう。更に次の“洗浄”工程
で、各部の洗浄を行なう。次に“モータリング”工程で
は、ECUに内蔵の完成品検査プログラムに従い運転を
行ない、変速作動を確認する。そして、次の“製品ソフ
ト書込み”工程で、完成品検査プログラムソフトの消去
を行ない、基本的な変速制御ロジックを含むこの製品に
本来必要なソフトウェアとしての変速固定ソフトと、仕
様要求に応じた製品ソフトウェアの書込みを行なう。こ
の変速固定ソフトには、上記の他に、例えば変速機を安
全側(高速段)に固定するソフトウェアを含ませること
もできる。なお、この工程は、製品ソフトウェアの書込
みを行なわずに、上記基本的プログラムやデータのみを
書き込む“変速固定ソフト書込み”工程に代えることも
できる。こうして最後の“出荷検査”工程で出荷のため
の最終検査を行ない、出荷となる。
【0059】あるいは、他の形態として、前記各調整工
程段階で得られる固有データを適宜の手段で保持してお
き、“出荷検査”工程より前の任意の工程、例えば、前
述の“A/T with ECU調整・完検”工程より前の
いずれかの工程で固有データを書込み、“A/T with
ECU調整・完検”工程では、最終的な完成品検査の
みを行なうようにしてもよい。
【0060】こうして、以上のシステムにより完成品検
査を行なうことで、ECU−自動変速機一対としての品
質が向上する。また、従来の完成品検査工程が大幅に削
減されるとともに、検査システムの自動化により工程検
査員を減らすことができる。また、ECU−自動変速機
一対で学習調整を行なうことにより、ECU−自動変速
機間の油圧発生角認識の一致性向上等機能性が向上す
る。
【0061】以上、本発明を自動変速機をパワートレイ
ンとする一実施形態に基づき詳説したが、本発明の適用
対象となるパワートレインは、例示のような燃焼機関を
動力源とする車両における自動変速機に限るものではな
い。例えば、動力源としての内燃又は外燃機関(エンジ
ン)自体、電気モータを動力源とする車両における電気
モータ、燃焼機関と電気モータとを動力源とするハイブ
リッド車におけるエンジン及び電気モータ、それら動力
源と組合される発進又は変速若しくはそれら両方の操作
を自動化した有段又は無段の半自動又は全自動変速機も
本発明にいうパワートレインの範疇に含まれる。なお、
パワートレインを電気モータとする場合、電気モータに
係る固有データとしては、例えば、そのモータ出力トル
クに対応する電子制御ユニットからの制御信号としての
電流又は電圧指令値がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る完成品検査システム
の構成を示す模式図である。
【図2】本発明を適用した自動変速機の製造工程フロー
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 自動変速機(パワートレイン) 2A,2B モータ(運転装置) 3 ECU(電子制御ユニット) 3a ポジションセンサ 4 シーケンサ(運転装置) 11 バルブボディ(油圧制御装置)
フロントページの続き (72)発明者 小松 克年 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 鈴木 研司 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 政所 晃三 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 2G024 AB02 BA18 CA01 CA06 CA16 DA07 DA09 EA01 EA08 FA06 3J552 MA01 NA01 PA53 PA54 VA02W VA03W VA62W

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワートレインと、少なくとも該パワー
    トレインを制御する電子制御装置とを対応させて一対と
    して管理する製造工程において、該電子制御ユニットに
    内蔵された検査用プログラムに従ってシーケンサを制御
    し、該シーケンサの作動に基づきパワートレインを運転
    し、該パワートレインの検査を行なうと共に該パワート
    レインに固有のデータを取得することを特徴とするパワ
    ートレインの検査方法。
  2. 【請求項2】 前記パワートレインの検査と、パワート
    レインに固有のデータの取得は、パワートレインに電子
    制御ユニットを一体化搭載した後の工程において行なわ
    れる、請求項1記載のパワートレインの検査方法。
  3. 【請求項3】 前記検査用プログラムは、固有のデータ
    を取得する検査前の任意の工程で、検査用ソフトウェア
    のメモリへの書込みにより電子制御ユニットに内蔵され
    る、請求項1又は2記載のパワートレインの検査方法。
  4. 【請求項4】 前記検査用プログラムは、検査する項目
    と、検査するパターンと、前記項目とパターンに従いパ
    ワートレインに検査を実行させる手段と、検査結果の収
    集と、収集した結果に基づく合否判定とを包含する、請
    求項1、2又は3記載のパワートレインの検査方法。
  5. 【請求項5】 前記固有のデータは、実際にパワートレ
    インを運転し、電子制御ユニットとパワートレインの作
    動を整合させる検査の過程で構築されるデータである、
    請求項1又は2記載のパワートレインの検査方法。
  6. 【請求項6】 前記固有のデータは、パワートレインに
    電子制御ユニットを一体化搭載した後の出荷検査前の任
    意の工程で、電子制御ユニットのメモリに格納される、
    請求項1〜5のいずれか1項記載のパワートレインの検
    査方法。
  7. 【請求項7】 前記固有のデータは、油圧制御装置のマ
    ニュアルバルブとマニュアルシャフトを介して連動する
    ポジションセンサのニュートラル位置と出力信号の関係
    を調整するニュートラル位置データである、請求項1〜
    6のいずれか1項記載のパワートレインの検査方法。
  8. 【請求項8】 前記固有のデータは、油圧制御装置のソ
    レノイドバルブに印加する駆動信号と、変速機構の係合
    要素を操作する油圧サーボのピストンストロークとの関
    係を調整するピストンストロークデータである、請求項
    1〜7のいずれか1項記載のパワートレインの検査方
    法。
  9. 【請求項9】 前記固有のデータは、油圧制御装置のソ
    レノイドバルブに印加する駆動信号と、変速機構の油圧
    サーボに供給される油圧との関係を調整する係合圧デー
    タである、請求項1〜8のいずれか1項記載のパワート
    レインの検査方法。
  10. 【請求項10】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    マニュアルバルブの位置と、ポジションセンサの出力信
    号との関係を調整する油圧発生角データである、請求項
    1〜9のいずれか1項記載のパワートレインの検査方
    法。
  11. 【請求項11】 パワートレインと、少なくとも該パワ
    ートレインを制御する電子制御装置とを対応させて一対
    として管理する製造工程における検査装置であって、該
    電子制御ユニットに内蔵された検査用プログラムと、該
    検査用プログラムに従いパワートレインを運転する運転
    装置と、該運転装置の運転によりパワートレインの検査
    を行なうと共に該パワートレインに固有のデータを取得
    する処理手段とを有することを特徴とするパワートレイ
    ンの検査装置。
  12. 【請求項12】 前記パワートレインの検査と、パワー
    トレインに固有のデータの取得は、パワートレインに電
    子制御ユニットを一体化搭載した後の工程において行な
    われる、請求項11記載のパワートレインの検査装置。
  13. 【請求項13】 前記検査用プログラムは、固有のデー
    タを取得する検査前の任意の工程で、検査用ソフトウェ
    アのメモリへの書込みにより電子制御ユニットに内蔵さ
    れる、請求項11又は12記載のパワートレインの検査
    装置。
  14. 【請求項14】 前記検査用プログラムは、検査する項
    目と、検査するパターンと、前記項目とパターンに従い
    パワートレインに検査を実行させる手段と、検査結果の
    収集と、収集した結果に基づく合否判定とを包含する、
    請求項11、12又は13記載のパワートレインの検査
    装置。
  15. 【請求項15】 前記固有のデータは、実際にパワート
    レインを運転し、電子制御ユニットとパワートレインの
    作動を整合させる検査の過程で構築されるデータであ
    る、請求項11、12又は13記載のパワートレインの
    検査装置。
  16. 【請求項16】 前記固有のデータは、パワートレイン
    に電子制御ユニットを一体化搭載した後の出荷検査前の
    任意の工程で、電子制御ユニットのメモリに格納され
    る、請求項11〜15のいずれか1項記載のパワートレ
    インの検査装置。
  17. 【請求項17】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    マニュアルバルブとマニュアルシャフトを介して連動す
    るポジションセンサのニュートラル位置と出力信号の関
    係を調整するニュートラル位置データである、請求項1
    1〜16のいずれか1項記載のパワートレインの検査装
    置。
  18. 【請求項18】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    ソレノイドバルブに印加する駆動信号と、変速機構の係
    合要素を操作する油圧サーボのピストンストロークとの
    関係を調整するピストンストロークデータである、請求
    項11〜17のいずれか1項記載のパワートレインの検
    査装置。
  19. 【請求項19】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    ソレノイドバルブに印加する駆動信号と、変速機構の油
    圧サーボに供給される油圧との関係を調整する係合圧デ
    ータである、請求項11〜18のいずれか1項記載のパ
    ワートレインの検査装置。
  20. 【請求項20】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    マニュアルバルブの位置と、ポジションセンサの出力信
    号との関係を調整する油圧発生角データである、請求項
    11〜19のいずれか1項記載のパワートレインの検査
    装置。
  21. 【請求項21】 パワートレインと、少なくとも該パワ
    ートレインを制御する電子制御装置とを対応させて一対
    として管理するパワートレインにおいて、該パワートレ
    インの製造工程でパワートレインを運転してその検査を
    行なうと共にパワートレインに固有のデータを取得する
    ための検査用プログラムが、固有のデータを取得する検
    査前の任意の工程で、検査用ソフトウェアのメモリへの
    書込みにより電子制御ユニットに内蔵されたことを特徴
    とする電子制御ユニット一対管理パワートレイン。
  22. 【請求項22】 前記検査用プログラムは、検査する項
    目と、検査するパターンと、前記項目とパターンに従い
    パワートレインに検査を実行させる手段と、検査結果の
    収集と、収集した結果に基づく合否判定とを包含する、
    請求項21記載の電子制御ユニット一対管理パワートレ
    イン。
  23. 【請求項23】 前記固有のデータは、実際にパワート
    レインを運転し、電子制御ユニットとパワートレインの
    作動を整合させる検査の過程で構築されるデータであ
    る、請求項21記載の電子制御ユニット一対管理パワー
    トレイン。
  24. 【請求項24】 前記固有のデータは、パワートレイン
    に電子制御ユニットを一体化搭載した後の出荷検査前の
    任意の工程で、電子制御ユニットのメモリに格納され
    た、請求項21、22又は23記載の電子制御ユニット
    一対管理パワートレイン。
  25. 【請求項25】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    マニュアルバルブとマニュアルシャフトを介して連動す
    るポジションセンサのニュートラル位置と出力信号の関
    係を調整するニュートラル位置データである、請求項2
    1〜24のいずれか1項記載の電子制御ユニット一対管
    理パワートレイン。
  26. 【請求項26】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    ソレノイドバルブに印加する駆動信号と、変速機構の係
    合要素を操作する油圧サーボのピストンストロークとの
    関係を調整するピストンストロークデータである、請求
    項21〜25のいずれか1項記載の電子制御ユニット一
    対管理パワートレイン。
  27. 【請求項27】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    ソレノイドバルブに印加する駆動信号と、変速機構の油
    圧サーボに供給される油圧との関係を調整する係合圧デ
    ータである、請求項21〜26のいずれか1項記載の電
    子制御ユニット一対管理パワートレイン。
  28. 【請求項28】 前記固有のデータは、油圧制御装置の
    マニュアルバルブの位置と、ポジションセンサの出力信
    号との関係を調整する油圧発生角データである、請求項
    21〜27のいずれか1項記載の電子制御ユニット一対
    管理パワートレイン。
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