JP2003014097A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JP2003014097A
JP2003014097A JP2001200546A JP2001200546A JP2003014097A JP 2003014097 A JP2003014097 A JP 2003014097A JP 2001200546 A JP2001200546 A JP 2001200546A JP 2001200546 A JP2001200546 A JP 2001200546A JP 2003014097 A JP2003014097 A JP 2003014097A
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speed
low
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JP2001200546A
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Hidetoshi Nobemoto
秀寿 延本
Hiromasa Yoshida
裕将 吉田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速用と高速用の2つの動力伝達モードを有
する無段変速機のバックアウト時の走行フィーリングの
向上を課題とする。 【解決手段】 低速モードLで走行中にスロットル開度
tvoが急減して高速モードHで実現される目標変速比
Ruoが設定されたとき(時刻t2)、直ちに低速クラ
ッチPlcを解放する(サ)。低速モードLが早期に解
消され、低速・高速両クラッチPlc,Phc共解放状
態となり、動力伝達経路が切断され、空走状態となり、
過大なエンジンブレーキの発生が抑制され、違和感が低
減する。またトロイダルレシオRt(キ)を直接目標変
速比Rtoに向けて変化させる(時刻t3〜t4)。変
速比Rtを切換変速比Rtxを経由させて変化させる場
合と比べて、モードの切換動作及び変速動作全体が短時
間で終了し、走行フィーリングの向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無段変速機、特に低
速走行用のローモードと高速走行用のハイモードとが達
成可能な無段変速機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車への実用化が進む無段変速
機として、例えば特開2000−104804号公報に
開示されるように、比較的大きな最終変速比が得られる
低速走行用のローモードと、比較的小さな最終変速比が
得られる高速走行用のハイモードとが達成可能なものが
ある。ローモードでは、無段変速機構(トロイダル式や
ベルト式等)と遊星歯車機構とを経由する動力伝達経路
が形成され、ハイモードでは、無段変速機構のみを経由
する動力伝達経路が形成される。いずれの場合も、油圧
作動式のクラッチ等の摩擦締結要素が締結することによ
り動力伝達経路が形成される。
【0003】無段変速機の目標変速比は、アクセル開度
に関連する値(アクセルペダルの踏込量、スロットル開
度、吸入空気量、エンジン負荷等)と、車速に関連する
値(出力軸回転数、タービン回転数等)とに応じて設定
される。そして、該目標変速比が実現するように、上記
モード(動力伝達経路)の切換え、すなわちロークラッ
チとハイクラッチとの掛替えと、無段変速機構の変速比
制御とが実行される。
【0004】無段変速機はショックのない滑らかな変速
が特徴である。よってモードを切り換える際において
も、いかにショックのない滑らかな変速を実現させるか
が最重要課題の1つである。モード切換えの基本動作と
して、ローモードとハイモードとで同じ最終変速比が実
現される無段変速機構の変速比(切換変速比)が唯一存
在するから、いったんロークラッチとハイクラッチとを
両方締結して無段変速機構の変速比を上記切換変速比に
固定した後、いずれかのクラッチを解放してモードを切
り換えることが従来知られている。こうすれば最終変速
比が急変せずショックが発生しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車の様々な走行シ
ーンにおいて、ローモードで走行中に運転者が加速を停
止してアクセルペダルを急激に戻したり解放する場合が
ある(バックアウト操作)。このとき、アクセル開度が
急減するから、それまではローモードで実現される目標
変速比が設定されていたものが、ハイモードで実現され
る目標変速比に急変することがある。その場合、上記従
来の基本動作でモードの切換えを行なうと次のようにな
る。すなわち、ローモードにおいて変速比をいったん切
換変速比まで変化させ、そこでハイクラッチを先に締結
して両クラッチ共締結状態とした後、ロークラッチを解
放してモードをハイモードにする。そして、このハイモ
ードにおいて変速比を目標変速比に制御する。
【0006】しかし、前述したようにローモードでは減
速比が大きいから、アクセルペダルを解放したときにエ
ンジンブレーキが過大に効き、ショックに近いほどの違
和感が発生する。しかも、上記の従来動作では、ローモ
ードにおいて変速比をいったん切換変速比まで変化させ
たり、その後もすぐにハイモードにせずに両クラッチ共
締結した状態を経由させたりして、ローモード滞在時間
が長いから、エンジンブレーキを過大に感じる時間も長
くなって不具合が大きい。
【0007】そこで、本発明は、ロー・ハイ2つの動力
伝達モードを有する無段変速機において、バックアウト
時の走行フィーリングの向上を課題とする。以下、その
他の課題を含め、本発明を詳しく説明する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するため、本願の請求項1に記載の発明は、低速走行
用の第1の動力伝達モードと、高速走行用の第2の動力
伝達モードとを備え、予め設定されたモード切換条件に
従って上記両モードを切り換えるように構成された無段
変速機の制御装置であって、締結時に上記第1の動力伝
達モードを達成する第1クラッチ手段と、締結時に上記
第2の動力伝達モードを達成する第2クラッチ手段と、
アクセル開度に関連する値と車速に関連する値とに応じ
て目標変速比を設定する目標変速比設定手段と、上記第
1の動力伝達モードで走行中にアクセル開度が急減して
上記第2の動力伝達モードで実現される目標変速比が設
定されたとき、先ず上記第1クラッチ手段を解放し、変
速比を直接上記目標変速比に向けて変化させ、最後に第
2クラッチ手段を締結する制御手段とを有することを特
徴とする。
【0009】この発明によれば、ローモードで走行中に
バックアウト操作が行われ、その結果、目標変速比を実
現するためにモードをハイモードに切り換える場合に
は、先ずロークラッチを解放するから、ロー・ハイ両ク
ラッチ共解放状態となり、動力伝達経路が切断されて自
動車は空走状態となる。つまりロードモード状態が直ち
に解消されて、過大なエンジンブレーキの発生が抑制さ
れ、違和感が低減する。
【0010】加えて、変速比を直接目標変速比に制御す
るから、従来のようにいったん切換変速比を経由させる
ような場合と比べて、モードの切換動作及び変速動作全
体が短時間で終了し、走行フィーリングの向上が図られ
る。なお、最後にハイクラッチを締結することにより、
モードの切換動作と変速動作とが一緒に終了する。その
場合、ハイクラッチは最終変速比の急変を抑制するべく
スリップさせながら徐々に締結させる。
【0011】次に、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、制御手段は、所定以上の勾
配の下り坂を走行中は、第2クラッチ手段を締結するま
で第1クラッチ手段を解放しないことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、急な下り坂を走行中
は、ロー・ハイ両クラッチ共解放状態となることが禁止
されて、自動車が空走状態とならないから、エンジンブ
レーキの効いた安定走行が実現する。
【0013】次に、請求項3に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、制御手段は、アクセル開度
の急減後、ブレーキ操作が行なわれたときは、第2クラ
ッチ手段を締結するまで第1クラッチ手段を解放しない
ことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、運転者が制動操作を行
なったときは、請求項2に記載の発明と同様、ロー・ハ
イ両クラッチ共解放状態となることが禁止されるから、
自動車が空走状態とならず、エンジンブレーキの効いた
急減速走行が実現する。
【0015】次に、請求項4に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、第2の動力伝達モードで走
行中にアクセル開度が急増して第1の動力伝達モードで
実現される目標変速比が設定されたとき、アクセル開度
の増加率が大きいほど第1の動力伝達モードへの切換動
作をし易くする第2の制御手段を有することを特徴とす
る。
【0016】この発明は、キックダウン時における走行
フィーリングの向上を図ったものである。すなわち、ハ
イモードで走行中にキックダウン操作(運転者が加速を
要求してアクセルペダルを急激に踏み込む操作)が行わ
れ、その結果、目標変速比を実現するためにモードをロ
ーモードに切り換える場合には、アクセル開度の増加
率、つまり運転者の加速要求度合いが大きいほど、加速
応答性に優れるローモードへの切換動作をし易くしたか
ら、例えばローモードが早い時期に達成されて、運転者
の要求に的確に対応した良好な走行フィーリングが得ら
れる。
【0017】しかも、運転者の加速要求度合いが小さい
ときは、結果的にローモードへの切換えが行われない場
合も生じ、これにより、クラッチの掛け替えを伴うショ
ックの発生し易いモードの切換動作の回数が可及的に低
減するから好ましい。事実、運転者の加速要求度合いが
小さいのであるから、ローモードへの切換えが行われな
くても不都合は生じず、運転者がもっと急激にキックダ
ウン操作をしたときに、モードがローモードに切り換わ
って優れた加速応答性が得られることになる。以下、発
明の実施の形態を通して、本発明をさらに詳しく説明す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】[機械的構成]図1に示すよう
に、本実施の形態に係る無段変速機は、トロイダル式無
段変速機(トロイダルCVT)10であって、エンジン
1の出力軸2にトーショナルダンパ3を介して連結され
た車両の横方向に延びる入力軸11と、この入力軸11
の外側に遊嵌合された中空軸12と、これらの軸11,
12に平行に配置された出力軸13とを有する。入力軸
11及び中空軸12に2つのトロイダル式無段変速機構
20,20及びローディングカム30が配設され、出力
軸13に遊星歯車機構60、ロークラッチ70及びハイ
クラッチ80が配設され、入力軸11及び中空軸12と
出力軸13との間に第1ギヤ列40及び第2ギヤ列50
が配設されている。
【0019】無段変速機構20はいずれも対向面がトロ
イダル面である入力ディスク21及び出力ディスク22
を有し、これらのディスク21,22間に動力を伝達す
るパワーローラー23が2つづつ介設されている。入力
ディスク21は中空軸12の端部に結合され、出力ディ
スク22は中空軸12の中間部に回転自在に支持されて
いる。入力軸11に結合された第1ギヤ列40の第1ギ
ヤ41と、出力軸13に回転自在に支持された第2ギヤ
42とがアイドルギヤ43を介して連結している。出力
ディスク22,22の外周に結合された第2ギヤ列50
の第1ギヤ51と、出力軸13に回転自在に支持された
第2ギヤ52とが噛み合っている。
【0020】ロークラッチ70は第1ギヤ列40の第2
ギヤ41と遊星歯車機構60のピニオンキャリヤ61と
の間に介設されている。ハイクラッチ80は第2ギヤ列
50の第2ギヤ52と出力軸13との間に介設されてい
る。遊星歯車機構60のサンギヤ62と第2ギヤ列50
の第2ギヤ52とが結合され、リングギヤ63と出力軸
13とが結合されている。出力軸13の端部に出力ギヤ
列4の第1ギヤ4aが結合され、アイドルギヤ4cを介
してディファレンシャル装置5に設けられた第2ギヤ4
bと連結している。ディファレンシャル装置5から左右
に延びる駆動軸6a,6bに図示しない左右の駆動輪が
設けられている。入力軸11には第1ギヤ列40の第1
ギヤ41で駆動されるオイルポンプ90が配置されてい
る。
【0021】[動力伝達モード]この無段変速機10に
おいて、ロークラッチ70を締結し、ハイクラッチ80
を解放すると、低速走行用のローモードの動力伝達経路
が形成される。すなわち、エンジン1の出力は、入力軸
11から第1ギヤ列40及びロークラッチ70を経由し
て遊星歯車機構60のピニオンキャリヤ61に伝達され
ると同時に、入力軸11からローディングカム30、無
段変速機構20,20及び第2ギヤ列50を経由して遊
星歯車機構60のサンギヤ62に伝達される。このとき
無段変速機構20,20の変速比を所定の変速比(GN
変速比)に制御すると、リングギヤ63及び出力軸13
の回転がゼロとなってギヤードニュートラル(GN)の
状態が達成される。このGN状態から無段変速機構2
0,20の変速比を変化させると、リングギヤ63及び
出力軸13が前進方向または後退方向に回転して発進す
る。
【0022】一方、ロークラッチ70を解放し、ハイク
ラッチ80を締結すると、高速走行用のハイモードの動
力伝達経路が形成される。すなわち、エンジン1の出力
は、入力軸11からローディングカム30、無段変速機
構20,20、第2ギヤ列50及びハイクラッチ80を
経由して出力軸13に伝達される。このとき無段変速機
10の最終変速比(ユニットレシオRu)を無段変速機
構20,20の変速比(トロイダルレシオRt)に直接
対応させて制御することができる。
【0023】[油圧制御回路]図2に示すように、パワ
ーローラ23は支持部材としてのトラニオン24に回転
自在に支持されている。トラニオン24にピストン26
が組みつけられ、該ピストン26が例えば変速機ケース
に形成されたシリンダを増速用油圧室(増速室)27と
減速用油圧室(減速室)28とに区画する。
【0024】この無段変速機10の油圧制御回路には、
レギュレータバルブ111と、リリーフバルブ113
と、マニュアルバルブ115と、変速制御弁120とが
配設されている。レギュレータバルブ111は、オイル
ポンプ90から吐出される作動油の圧力を所定のライン
圧Plnに調整してメインライン101に出力する。リ
リーフバルブ113は、メインライン101から供給さ
れるライン圧Plnを該ライン圧Plnより低い所定の
リリーフ圧Prfに調整してリリーフ圧ライン103に
出力する。ライン102から供給される一定圧を所定の
制御圧に調整して上記レギュレータバルブ102及びリ
リーフバルブ104に作用させるライン圧制御用及びリ
リーフ圧制御用リニアソレノイドバルブ112,114
が備えられている。
【0025】マニュアルバルブ115は、Dレンジでは
メインライン101をロークラッチライン104及びハ
イクラッチライン105と連通させ、Rレンジではロー
クラッチライン104のみと連通させ、Pレンジ及びN
レンジでは両クラッチライン104,105から遮断す
る。両クラッチライン104,105共、クラッチ圧制
御用デューティソレノイドバルブ116,118とアキ
ュムレータ117,119とを備える。DSV116,
118は例えばデューティ率0%で全開、100%で全
閉となる。
【0026】変速制御弁120は、例えばバルブボディ
に形成されたボア内に軸方向に移動自在に嵌合されたス
リーブ121と、該スリーブ121内に同じく軸方向に
移動自在に嵌合されたスプール122とを有する三層弁
である。変速制御弁120は、メインライン101から
供給されるライン圧Plnと、リリーフ圧ライン103
から分岐した2つのライン106,107から供給され
るリリーフ圧Prfとから、増速用油圧(増速圧)Ph
iと減速用油圧(減速圧)Ploとを生成し、それぞれ
トラニオン24の増速室27及び減速室28に至る増速
圧ライン108及び減速圧ライン109に出力する。
【0027】スリーブ121はステップモータ130に
より軸方向に移動される。図2においてスリーブ121
が右に移動すると、メインライン101と増速圧ライン
108との連通度、及びリリーフ圧ライン107と減速
圧ライン109との連通度が大きくなり、増速圧Phi
が高く、減速圧Ploが低くなって、トラニオン24が
下に移動する。すると、b方向に回転するパワーローラ
23が、入力ディスク21のa方向の回転と、出力ディ
スク22のc方向の回転とにより傾転し、入力ディスク
21との接触位置が半径方向の外側に、出力ディスク2
2との接触位置が半径方向の内側に移動して無段変速機
構20の変速比が小さくなる(増速)。
【0028】パワーローラ23の傾転によりトラニオン
24の先端部に設けられたプリセスカム25が回動し、
L字レバー29が揺動して、スプール122が右に移動
し、メインライン101と増速圧ライン108との連通
度、及びリリーフ圧ライン107と減速圧ライン109
との連通度が小さくなり、増速圧Phiが低く、減速圧
Ploが高くなって、トラニオン24が元の位置に戻
り、変速が終了する。以上に準じて、スリーブ121が
左に移動すると、無段変速機構20の変速比が大きくな
る(減速)。
【0029】[制御システム]図3に示すように、この
無段変速機10のコントロールユニット200は、車速
を検出する車速センサ201、エンジン1の回転数を検
出するエンジン回転数センサ202、出力ディスク22
の回転数を検出する出力回転数センサ203、エンジン
1のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ2
04、レンジを検出するレンジセンサ205、ロークラ
ッチ圧Plc及びハイクラッチ圧Phcを検出するロー
クラッチ圧センサ206及びハイクラッチ圧センサ20
7、アクセルペダルの解放を検出するアイドルスイッチ
208、ブレーキペダルの踏込みを検出するブレーキス
イッチ209、路面勾配を検出する勾配センサ210、
作動油の温度を検出する油温センサ211等からの信号
を入力する。
【0030】コントロールユニット200は、これらの
センサやスイッチからの信号が示す自動車ないしエンジ
ン1の運転状態に基いて、ライン圧制御用及びリリーフ
圧制御用リニアソレノイドバルブ112,114、ロー
クラッチ圧制御用及びハイクラッチ圧制御用のデューテ
ィソレノイドバルブ116,118、変速制御用のステ
ップモータ130等に制御信号を出力する。
【0031】[変速制御の基本動作]図4に示すよう
に、トロイダルレシオRtはステップモータ130に対
するパルス数が減少するに従って大きくなる。パルス数
はスリーブ121の位置、パワーローラ23の傾転角、
トロイダルレシオRtと対応する。図5に示すように、
ユニットレシオRuは、ハイモードHでは、トロイダル
レシオRtと同様、パルス数が減少するに従って大きく
なる。これに対し、前進ローモードLでは、パルス数が
増加するに従って符号AのようにユニットレシオRuが
大きくなり、GNで無限大となる。また、後退ローモー
ドRでは、パルス数が減少するに従って符号Bのように
ユニットレシオRuが小さくなり、GNで無限小とな
る。
【0032】符号Cで示すように、前進ローモードLと
ハイモードHとがモード切換変速比(ユニットレシオR
ux,トロイダルレシオRtx)で交差し、このポイン
トCでロークラッチ70とハイクラッチ80とを掛け替
えることにより、ユニットレシオRuを急変させること
なくモードL,Hを切り換えることができる。
【0033】コントロールユニット200は、車速セン
サ201及びスロットル開度センサ204からの信号に
基づいて、現時点における車速及びスロットル開度を読
み取り、これらを図6に示す変速特性のマップにあては
めて目標エンジン回転数Neoを決定する。そして、こ
の目標エンジン回転数Neoに対応する目標ユニットレ
シオRuoが得られるように、図5に示す特性に基づい
て、ステップモータ130に対するパルス制御(変速比
制御)と、デューティソレノイドバルブ116,118
に対するロークラッチ70及びハイクラッチ80の締結
制御(モード切換制御)とを行う。
【0034】[バックアウト時の制御動作] 〈問題の所在〉ローモードLで走行中にアクセルペダル
を急激に戻したり解放すると(バックアウト操作)、ス
ロットル開度が急減し、図6に符号アで示すように、そ
れまで目標変速比RuoがローモードLの中にあったも
のが、符号イで示すように、一気にハイモードHの中に
移行する。この場合、ユニットレシオRuの急変を回避
するために、該ユニットレシオRuをモード切換変速比
Ruxを経由させて変化させていると、変速時間が徒に
長くなる。
【0035】すなわち、図4、図5及び図7に破線矢印
で示すように、ローモードLにおいて変速比(ア)をい
ったん切換変速比C(Rux,Rtx)まで変化させ、
ここでハイクラッチ80を締結して両クラッチ70,8
0共締結状態とした後(この間(符号ナ)は、変速比は
切換変速比に固定される)、ロークラッチ70を解放し
てモードをハイモードHに切り換える。そして、このハ
イモードHにおいて変速比を最終的に目標変速比(イ)
に制御する。
【0036】その結果、モードの切換動作を含む変速動
作全体が間延びし、走行フィーリングが低下する。しか
も、ローモードLでは減速比が大きく、アクセルペダル
を解放したとき生じるエンジンブレーキが過大である。
にもかかわらず、アクセルペダルを解放してから後のロ
ーモードLでの滞在時間が長く、ハイモードHへの移行
時刻が遅いから、エンジンブレーキを過大に感じる時間
が長くなって違和感が大きくなる。
【0037】〈動作概要〉そこで、図4、図5及び図7
に実線矢印で示すように、変速比の制御については、変
速比(ア)を切換変速比Cを経由させずに直接目標変速
比(イ)に変化させる。これにより、変速時間が短縮化
し、走行フィーリングの向上が図られる。また、モード
の切換制御については、バックアウト操作が判定される
と、直ちにロークラッチ70を解放する。これにより、
ロー・ハイ両クラッチ70,80共解放状態となり、動
力伝達経路が切断されて空走状態となる。つまりロード
モードLが直ちに解消されて、過大なエンジンブレーキ
が長く発生しない。
【0038】図8に示すように、ローモードLで走行中
の時刻t1にバックアウト操作が開始され、スロットル
開度tvoが所定開度tvo1よりも小さくなり、且つ
目標ユニットレシオRuoが切換変速比Ruxや所定変
速比Ruo1よりも小さくなった時刻t2に、バックア
ウト判定フラグFbがセットされる。目標トロイダルレ
シオRtoは、目標ユニットレシオRuoの減少に伴
い、破線カで示すように、切換変速比Rtxに至るまで
は増加し、その後、該切換変速比Rtxを折り返して減
少する。実トロイダルレシオRtは、実線キで示すよう
に、上記目標値Rtoに追従して増加傾向にある(パル
ス数は符号ケで示すように減少方向に変化している)。
【0039】時刻t2にフラグFbがセットされると、
符号サで示すように、先ずロークラッチ圧Plcを一気
に抜く。自動車の加速度は、符号ソで示すように、バッ
クアウト操作の開始時刻t1からエンジンブレーキが効
いて急減し、マイナスに転じていたものが、ロークラッ
チ70の解放により変化が緩やかとなり、加速度(もし
くは減速度)ゼロに向って回復する。
【0040】ロークラッチ圧Plcは時刻t3にほぼゼ
ロとなる。すなわちロークラッチ70は時刻t3に完全
解放される。それまでの間(時刻t2〜t3)はトロイ
ダルレシオRtを固定する(パルス数を変化させず、ス
リーブ121を移動させない)。これは、ロークラッチ
圧Plcに残圧があり、まだローモードL気味であるう
ちは、トロイダルレシオRtを変化させると、それに引
きずられてユニットレシオRuがローモードLのライン
上で変化するから、それを防ぐためである。
【0041】時刻t3にトロイダルレシオRtを直接目
標変速比Rtoに向けて変化させる。両クラッチ70,
80共解放されて動力伝達が遮断された状態であるか
ら、トロイダルレシオRtをこのように変化させてもユ
ニットレシオRuが変化することがない。なお、この例
では、目標のトロイダルレシオRt(イ)がバックアウ
ト開始時のトロイダルレシオRt(ア)より小さいか
ら、トロイダルレシオRtを減少させるべく、時刻t3
以降、パルス数を増加している。しかし、これに限ら
ず、目標トロイダルレシオRt(イ)がバックアウト開
始時のトロイダルレシオRt(ア)より大きいときに
は、トロイダルレシオRtを増加するべく、時刻t3以
降、パルス数を減少させる場合もあり得る。
【0042】時刻t4に目標トロイダルレシオRtoが
達成したら、破線シで示すように、ハイクラッチ圧Ph
cを立ち上げる。その場合に、最初はハイクラッチ圧P
hcの上昇を緩やかにし、ハイクラッチ80をスリップ
させながら徐々に締結させるようにする。これにより、
ユニットレシオRuがポイント(ア)からポイント
(イ)に一気に変化するときのショックが緩和される。
【0043】ハイクラッチ圧Phcは、時刻t5にライ
ン圧Plnまで上昇し、ハイクラッチ80が完全に締結
する。と同時に変速制御も終了することになる。このよ
うな制御動作では、ローモードLは時刻t2に解消し、
ハイモードHは時刻t5に開始する。それまでの間(時
刻t2〜t5:符号ニ)は、エンジン1と駆動輪との間
で動力伝達がなされない空走状態である。
【0044】なお、鎖線クで示すように、変速比Rtを
切換変速比Rtxを経由させて変化させていると、変速
比Rtが該切換変速比Rtxに至るまでローモードL状
態である。しかも変速比Rtが切換変速比Rtxに到達
する時刻t2′は上記時刻t2よりも時間的に遅い。そ
の結果、符号タで示すように、過度のエンジンブレーキ
による過剰な減速度が発生する。パルス数は、符号コで
示すように、時刻t2′まで減少方向に変化している。
【0045】符号ス、セで示すように、時刻t2′から
クラッチ70,80の掛替えが行われ、時刻t5′に終
了する。このクラッチ70,80の掛替えが終了する時
刻t5′もまた上記時刻t5よりも時間的に遅い。した
がって、符号タで示すように、過度のエンジンブレーキ
による過剰な減速度が長く続く。しかも、時刻t5′に
終了するのはモードの切換えであって、最終的な変速制
御の終了はさらに後の時刻t6においてである。
【0046】〈動作プログラム〉上記制御動作を実現す
る具体的プログラムの一例を図8にフローチャートで示
す。まずステップS11で状態量を検出する。状態量に
は、変速比Ru,Rt、目標変速比Ruo,Rto、ス
ロットル開度tvo、クラッチ圧Plc,Phc、下り
勾配角θ(大きいほど急勾配)、油温等の他、ブレーキ
スイッチ(BrSw)209の作動状態が含まれる。ス
テップS12でスロットル開度tvoが所定値tvo1
より小さいか否かを判定する。またステップS13で目
標ユニットレシオRuoが所定値Ruo1より小さいか
否かを判定する。つまり、ローモードLで走行中に、ア
クセル開度が急減して、ハイモードHで実現される目標
ユニットレシオRuoが設定されたかどうかを判定す
る。
【0047】その結果、いずれもYESのときは、ステ
ップS14で下り勾配角θが所定値θ1より小さいか否
か、つまり所定以上に急な下り坂を走行中で、エンジン
ブレーキが必要でないかどうかを判定する。またステッ
プS15でブレーキスイッチ209がoffか否か、つ
まりアクセル開度の急減後にブレーキ操作が行なわれ
て、やはりエンジンブレーキが必要とされていないかど
うかを判定する。
【0048】その結果、いずれもYESのときは、ステ
ップS16でバックアウト判定フラグFbをセットする
(時刻t2)。そしてステップS17で直ちにロークラ
ッチ圧Plcをドレインする。つまり先ずロークラッチ
70を解放する。そしてステップS18でロークラッチ
圧Plcにまだ残圧があると判定される間(時刻t2〜
t3)は、ステップS19で変速制御弁120を固定、
つまり変速比を固定する。そしてステップS20でハイ
クラッチ圧Phcをoffとする。つまりまだハイクラ
ッチ80を締結しない。
【0049】一方、ステップS18でロークラッチ圧P
lcに残圧がなくなったと判定されたときは、ステップ
S21で変速比を直接目標変速比に向けて変化させる。
そして、ステップS22で目標変速比が達成されたと判
定されるまでは、ステップS20でハイクラッチ圧Ph
cをoffとし、ステップS22で目標変速比が達成さ
れたと判定されたときは、ステップS23でハイクラッ
チ圧Phcをonとする(時刻t4)。つまり最後にハ
イクラッチ80を締結する。このときユニットレシオR
uの変化を緩和するためにハイクラッチ80をスリップ
させながら締結するのは前述の通りである。
【0050】これに対し、ステップS12〜S15で少
なくともいずれかがNOのときは、通常の変速制御を行
なう。すなわち、ステップS24で変速比を目標変速比
に変速させる。またステップS25でモード切換変速比
に到達しないうちは(〜時刻t2′)、モードの切換え
を行なわない。つまりステップS26でハイクラッチ8
0を解放のままとする。ロークラッチ70は締結のまま
である。一方、ステップS25でモード切換変速比に到
達すれば、モードを切り換える。すなわちステップS2
7で先ずハイクラッチ圧Phcを立て(時刻t2′)、
ステップS28でハイクラッチ80が締結した後、ステ
ップS29でロークラッチ圧Plcを排出する(時刻t
5′)。
【0051】特に、ステップS14で急な下り坂を走行
中であると判定されたときは、ステップS12,S13
でYESと判定されても、ロー・ハイ両クラッチ70,
80共解放状態となることが禁止されて、自動車が空走
状態とならないから、エンジンブレーキの効いた安定走
行が実現する。同じく、ステップS15で運転者が制動
操作を行なったと判定されたときも、ロー・ハイ両クラ
ッチ70,80共解放状態となることが禁止されるか
ら、自動車が空走状態とならず、エンジンブレーキのよ
く効いた急減速走行が実現する。
【0052】[キックダウン時の制御動作] 〈問題の所在〉ハイモードHで走行中に運転者が加速を
要求してアクセルペダルを急激に踏み込むと(キックダ
ウン操作)、スロットル開度が急増し、図10に符号ハ
で示すように、それまで目標変速比Ruoがハイモード
Hの中にあったものが、符号ヒで示すように、一気にロ
ーモードLの中に移行する。すなわち、目標変速比Ru
oを実現するためにはモードをローモードLに切り換え
なければならない。しかし、モードL,Hの切換動作は
クラッチ70,80の掛替え動作であり、締結ショック
が発生し易いから、なるべくモードL,Hの切換動作の
回数を低減することが無段変速機10の特徴を生かす意
味からも望まれる。
【0053】〈動作概要〉そこで、図10に示すよう
に、変速特性のマップ上で、例えばモード切換変速比ラ
インRuxを横切るまでのスロットル開度の増加率dt
voが大きいときほど、ハイモードHからローモードL
への切換えを許可する判定ラインを低レシオRu側に変
化させる。これにより、スロットル開度の増加率dtv
oが大きいときほど、ハイモードHからローモードLへ
の切換動作が開始され易くなる。その結果、運転者の加
速要求度合いが大きいときほど、加速応答性に優れるロ
ーモードLが早い時期に達成されて、運転者の加速要求
に的確に対応した良好な走行フィーリングが得られる。
【0054】逆に、スロットル開度の増加率dtvoが
小さく、運転者の加速要求度合いが小さいときは、ハイ
モードHからローモードLへの切換えを許可する判定ラ
インを高レシオRu側に変化させる。その結果、ローモ
ードLへの切換動作が開始され難くなるから、目標変速
比RuoとしてはローモードLの中にあっても、ローモ
ードLへの切換えが結果的に行われない場合も生じる。
これにより、締結ショックが発生し易いモードL,Hの
切換動作の回数が可及的に低減して好ましい。なお、こ
の場合は、変速比は、例えば、ハイモードHで最も高い
変速比、つまり切換変速比に固定される。
【0055】よって、図10の符号ヒのように、キック
ダウン操作の結果、目標変速比RuoがローモードLの
中に移行したとき、スロットル開度の増加率dtvoが
大きいときは、実線で示すモード切換変速比ラインRu
xが判定ラインとされてローモードLへの切換動作が直
ちに開始される。しかし、スロットル開度の増加率dt
voが小さいときは、鎖線で示すライン(符号フ)が判
定ラインとされてローモードLへの切換動作が遅延され
る。
【0056】事実、運転者の加速要求度合いが小さいの
であるから、ローモードLへの切換えが行われなくても
不都合は生じない。運転者が真に加速を強く要求して再
度速くキックダウン操作をしたときに、判定ラインが低
レシオ側に変化してモードがローモードLに切り換わる
ことになる。
【0057】〈動作プログラム〉上記制御動作を実現す
る具体的プログラムの一例を図11にフローチャートで
示す。まずステップS31で状態量を検出する。状態量
には、変速比Ru,Rt、エンジン回転数Ne、スロッ
トル開度tvo、車速vsp、油温等が含まれる。ステ
ップS32でスロットル開度変化率dtvoを算出す
る。ここで、スロットル開度変化率dtvoは、前述し
たように、例えばモード切換変速比ラインRuxを横切
るまでのスロットル開度変化率である。
【0058】ステップS33で車速vspとスロットル
開度tvoとから第1のエンジン回転数Ne1を求め
る。つまりこれはキックダウン操作の結果ローモードL
の中に移行した目標変速比Ruoを実現するエンジン回
転数である。さらにステップS34で車速vspとスロ
ットル開度変化率dtvoとから第2のエンジン回転数
Ne2を求める。つまりこれはスロットル開度変化率d
tvoに応じて設定された判定ラインの変速比Ruを実
現するエンジン回転数である。
【0059】その結果、ステップS35で、第1エンジ
ン回転数Ne1が第2エンジン回転数Ne2より大きい
とき、つまり、図10におけるポイント(ヒ)(Ne
1)と、モード切換ラインRux(Ne2)との関係の
ように、ポイント(ヒ)がモード切換判定ラインRux
よりローモード側にあるときは、ステップS36で、ハ
イからローへのモード切換制御を実行する。
【0060】一方、ステップS35で、第1エンジン回
転数Ne1が第2エンジン回転数Ne2以下のとき、つ
まり、図10におけるポイント(ヒ)(Ne1)と、モ
ード切換ライン(フ)(Ne2)との関係のように、ポ
イント(ヒ)がモード切換判定ライン(フ)よりハイモ
ード側にあるときは、そのままリターンする。つまり、
ハイからローへのモード切換制御は行わない。
【0061】なお、モード切換判定ラインは、モード切
換変速比ラインRuxよりも低レシオ側にあってもよ
い。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ロー・
ハイ2つの動力伝達モードを有する無段変速機におい
て、バックアウト時にロードモード状態が直ちに解消さ
れるから、過大なエンジンブレーキの発生が抑制され、
違和感が低減する。また、同じくバックアウト時にモー
ドの切換動作及び変速動作全体が短時間で終了するか
ら、走行フィーリングが向上する。本発明は自動車に搭
載される無段変速機一般に広く好ましく適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るトロイダルCVT
の機械的構成を示す骨子図である。
【図2】 同CVTの油圧制御回路図である。
【図3】 同CVTの制御システム図である。
【図4】 ステップモータに対するパルス数とトロイダ
ルレシオとの関係を示す特性図である。
【図5】 ステップモーターに対するパルス数とユニッ
トレシオとの関係を示す特性図である。
【図6】 同CVTの変速特性のマップである。
【図7】 バックアウト時の制御動作の特徴を示す説明
図である。
【図8】 バックアウト時の制御動作のタイムチャート
である。
【図9】 バックアウト時の制御動作のフローチャート
である。
【図10】 キックダウン時の制御動作の特徴を示す説
明図である。
【図11】 キックダウン時の制御動作のフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 トロイダルCVT(無段変速機) 70 ロークラッチ(第1クラッチ手段) 80 ハイクラッチ(第2クラッチ手段) 120 変速制御弁 130 ステップモータ 200 コントロールユニット(目標変速比設定手
段、制御手段、第2の制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 63:06 F16H 63:06 Fターム(参考) 3J552 MA09 MA13 MA29 MA30 NA01 PA02 PA20 RA05 RA08 RA28 RB07 RB12 RB16 RB19 RB20 RB23 SA15 SA44 SB06 SB17 VA02W VA74Y VB01W VB18Z VD01W VD04W VD11W VE04W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低速走行用の第1の動力伝達モードと、
    高速走行用の第2の動力伝達モードとを備え、予め設定
    されたモード切換条件に従って上記両モードを切り換え
    るように構成された無段変速機の制御装置であって、締
    結時に上記第1の動力伝達モードを達成する第1クラッ
    チ手段と、締結時に上記第2の動力伝達モードを達成す
    る第2クラッチ手段と、アクセル開度に関連する値と車
    速に関連する値とに応じて目標変速比を設定する目標変
    速比設定手段と、上記第1の動力伝達モードで走行中に
    アクセル開度が急減して上記第2の動力伝達モードで実
    現される目標変速比が設定されたとき、先ず上記第1ク
    ラッチ手段を解放し、変速比を直接上記目標変速比に向
    けて変化させ、最後に第2クラッチ手段を締結する制御
    手段とを有することを特徴とする無段変速機の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、所定以上の勾配の下り坂を
    走行中は、第2クラッチ手段を締結するまで第1クラッ
    チ手段を解放しないことを特徴とする請求項1に記載の
    無段変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、アクセル開度の急減後、ブ
    レーキ操作が行なわれたときは、第2クラッチ手段を締
    結するまで第1クラッチ手段を解放しないことを特徴と
    する請求項1に記載の無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 第2の動力伝達モードで走行中にアクセ
    ル開度が急増して第1の動力伝達モードで実現される目
    標変速比が設定されたとき、アクセル開度の増加率が大
    きいほど第1の動力伝達モードへの切換動作をし易くす
    る第2の制御手段を有することを特徴とする請求項1に
    記載の無段変速機の制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007749A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Nissan Motor Co Ltd 無段変速機の変速制御装置
JP2014040889A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Toyota Motor Corp 車両の走行制御装置
WO2015045839A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 ダイハツ工業株式会社 車両用変速装置
JP2015227717A (ja) * 2014-06-03 2015-12-17 日本精工株式会社 無段変速装置

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