JP2003013456A - 穴を有する袋体とその製造方法 - Google Patents

穴を有する袋体とその製造方法

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JP2003013456A JP2002025173A JP2002025173A JP2003013456A JP 2003013456 A JP2003013456 A JP 2003013456A JP 2002025173 A JP2002025173 A JP 2002025173A JP 2002025173 A JP2002025173 A JP 2002025173A JP 2003013456 A JP2003013456 A JP 2003013456A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しわを生じることを防止し、折畳んだときに
も穴は一定の径を確保できるとともに、袋体の中央部分
を自硬性流体の注入に伴い膨張させることができる、穴
を有する袋体を提供する。 【解決手段】 地盤7にブロック2をアンカー1により
定着させる時、ブロック2と地盤7との間に袋体Bを配
置し、この袋体B内に自硬性流体4を注入することで、
ブロック2を地盤7に密着させるときに用いられる、ア
ンカー1を通すための穴12を有する袋体Bであって、
穴12が、蛇腹構造30で形成されていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤にブロックを
アンカーにより定着させる時に、ブロックと地盤との間
に配置し、自硬性流体を満たす袋体とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】土木分野では、グラウト等を注入して使
用する間詰、ジャッキ、法面用袋体等に使用する袋体と
して、アンカーを通すための穴を有する袋体が用いられ
る。すなわち、この穴を有する袋体は、地盤にブロック
をアンカーにより定着させる時に、まず、ブロックと地
盤との間に袋体を配置し、穴にアンカーを通した後、袋
体内にグラウト等の自硬性流体を注入することで、地盤
とブロックとの間に隙間が生じるのを防ぎ、ブロックを
地盤に密着させるときに用いられる。
【0003】このような穴を有する袋体としては、一般
的に、袋体の骨格を成す上下の基布にそれぞれ貫通穴を
設けて、その穴に筒状の織物を縫製したものが挙げられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、袋体に
設ける穴を筒状織物により形成すると、折畳んだときに
筒状部分がしわになるので、所定の穴の径を確保するこ
とが難しい。また、同じく折畳んだときにしわになるの
で、かさばり易いという問題も生じる。
【0005】そして、筒状部分と上下基布との間には縫
製部分が存在するが、この縫製部分にしわが発生しない
ように筒状部分を上下基布に取り付けることは極めて困
難である。そのため、縫製部分にしわが生じることで、
筒状部分の上下基布への取り付け強度の低下や、自硬性
流体が外部へ漏れることを防止するシール性能の低下を
招きやすい。
【0006】本発明は、前記課題に鑑みなされたもので
あり、しわを生じることを防止し、折畳んだときにも穴
は一定の径を確保できるとともに、袋体の中央部分を自
硬性流体の注入に伴い膨張させることができる、穴を有
する袋体およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1に記載の穴を有する袋体は、地盤に
ブロックをアンカーにより定着させる時、前記ブロック
と地盤との間に袋体を配置し、この袋体内に自硬性流体
を注入することで、前記ブロックを地盤に密着させると
きに用いられる、アンカーを通すための穴を有する袋体
であって、前記穴が、蛇腹構造で形成されていることを
特徴とする、穴を有する袋体である。アンカーを通すた
めの穴が、蛇腹構造であるため、折り畳んだ時にも穴は
一定の径を確保でき、袋体の中央部分は自硬性流体の注
入に伴い膨張することができる。
【0008】請求項2に記載の穴を有する袋体は、請求
項1において、前記蛇腹構造が、穴あき布を縫製して形
成されることを特徴とする、穴を有する袋体である。穴
あき布を縫製して形成されるため、蛇腹構造を折り畳ん
だときにしわになることを防ぐことができ、また、縫製
部分がしわになることも防ぐことができる。
【0009】請求項3に記載の穴を有する袋体は、請求
項2において、前記蛇腹構造が、複数枚の前記穴あき布
が縫製されてなり、前記穴あき布の外縁部同士を縫製し
た部分を含むことを特徴とする、穴を有する袋体であ
る。折り畳んだ時にもしわになることなく一定の穴の径
を確保でき、且つ、縫製部分がしわになることも防止で
き、自硬性流体の注入に伴い袋体の中央部分を膨張させ
ることができる蛇腹構造を容易に実現できる。
【0010】請求項4に記載の穴を有する袋体は、請求
項2または3において、前記蛇腹構造は、前記穴あき布
の外縁部同士を縫製した部分を複数備えた多段に形成さ
れることを特徴とする、穴を有する袋体である。所望の
膨張量が大きい袋体であっても、折り畳んだときにしわ
になることなく一定の穴の径を確保できる蛇腹構造とす
ることができる。
【0011】請求項5に記載の穴を有する袋体は、請求
項2〜4のいずれかにおいて、前記蛇腹構造の両端部分
は、前記穴あき布でフランジ状に形成され、このフラン
ジ状の両端部分が、袋体の基布における前記穴の縁部分
にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする、穴を
有する袋体である。フランジ状部分で袋体の基布に対し
て取り付けるため、縫製に限らず、接着による貼り合わ
せ等種々の固着方法を選択して、容易に蛇腹構造を取り
付けることができる。また、表面積の大きい袋体や多数
の穴を有する袋体であっても、容易に蛇腹構造の穴を取
り付けることができる。
【0012】請求項6に記載の穴を有する袋体は、請求
項1〜5において、穴を有する前記袋体は、法面工法に
用いられる法面用袋体であることを特徴とする、穴を有
する袋体である。アンカーを通すための穴が、蛇腹構造
であるため、折り畳んだ時にも穴は一定の径を確保で
き、袋体の中央部分は自硬性流体の注入に伴い膨張する
法面用袋体を得ることができる。
【0013】請求項7に記載の穴を有する袋体の製造方
法は、地盤にブロックをアンカーにより定着させる時、
前記ブロックと地盤との間に袋体を配置し、この袋体内
に自硬性流体を注入することで、前記ブロックを地盤に
密着させるときに用いられる、アンカーを通すための穴
を有する袋体の製造方法であって、穴あき布を複数枚縫
製して蛇腹構造の前記穴を形成する蛇腹加工工程を含
み、該工程は、前記穴あき布の内縁部側を縫製した後に
外縁部側を縫製することを特徴とする、穴を有する袋体
の製造方法である。穴あき布の内縁部側を縫製した後に
外縁部側を縫製するため、袋体の基布が大きい場合であ
っても、基布全体を回転させながら容易に縫製作業を行
うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態例を説明する。図1は、垂れ防止手段が設け
られた袋体を用いてブロックを法面の地盤に密着させる
法面工法の断面図を示す。
【0015】図1において、Aは法面用袋体、1はアン
カー、2はブロック、4は自硬性流体、5は固定具であ
る。固定具5は、パイプ5aと鉄筋5bとからなる。凹凸
状の地盤7に、ブロック2が、隙間を有する状態にてア
ンカー1で固定される。ブロック2と地盤7との間に
は、パイプ5aを取付けられた法面用袋体Aが配置され、
パイプ5aは鉄筋5bで地盤7に固定されている。法面用
袋体Aの中は、中間布10が張った状態となり、自硬性
流体4が満たされている。ここで、自硬性流体4は、セ
メントミルク、モルタル等のように、時間の経過ととも
に、固化する流体をいう。
【0016】次に、図2及び図3において、本発明の第
1実施形態の法面用袋体の構成と作動を説明する。
【0017】図2において、第1実施形態における法面
用袋体Aの構造を示す。(イ)は、法面用袋体Aの平面
図、(ロ)は(イ)平面図におけるa―a'断面図、
(ハ)は、(イ)平面図におけるb―b'断面図を示す。
法面用袋体Aは、上布8と、下布9と、中間布10aと、
注入口11と、袋体穴12と、取付部17とからなる。
上布8は、図2(イ)に示すように、上面視でブロック
2と略同じ大きさを有する布で形成されている。下布9
は、図2(ロ)(ハ)に示すように、上端折畳み部1
5、下端折畳み部16、両端余尺部21、22を有する
有底布で形成されている。上布8と下布9とは、その周
囲で縫製されることにより、座布団状の法面用袋体Aの
基本骨格となる。上布8及び下布9の略中央を円形にカ
ットし、上布8と下布9との間に、蛇腹状の立体部14
を縫製にて取付けることにより、アンカー1を通す袋体
穴12が形成されている。取付部17は、上布8の延長
部17aと、先端の筒状部17bとからなる。注入口11
は、下布9の両端余尺部21、22の上側に取付けられ
ている。中間布10aは、1枚型の織物であり、その上端
は上布8に、下布9の上端折畳み部15と共に縫製され
て固定され、その下端は下布9に縫製により固定されて
いる。この中間布10aは、蛇腹状の立体部14を通す
穴13が設けられている。
【0018】図3で、第1実施形態において法面用袋体
Aを用いて法面にブロックを固定する工程を示す。な
お、図2(イ)のc―c'断面において示す。図3(イ)
において、ブロック2が地盤7に隙間を有する状態で設
置され、アンカー1で仮固定される。ブロック2と地盤
7との間の隙間に、固定具5で地盤7に固定された法面
用袋体Aが配置されている。図3(ロ)において、法面
用袋体Aに、自硬性流体4が注入口11から注入されて
いる。自硬性流体4が注入されると、法面用袋体Aの下
端に溜まっていき、下端折畳み部16は、地盤7に合わ
せて広がる。さらに自硬性流体4を満たしていくと、中
間布10aは下方に引っ張られるが、下布9の中間布1
0aと下布9との連結部分より上の部分は、余裕があり
弛んだ状態となるので、下布9は地盤7に密着する。図
3(ハ)において、所定の注入圧力に達した後、自硬性
流体4を注入するのをやめる。自硬性流体4の注入が終
わったら、アンカー1の引張部1aに、締結部1bを締め
込む。図3(二)において、自硬性流体4が硬化した
ら、鉄筋5bを撤去し、法面用袋体Aの取付部17からパ
イプ5aを抜き取る。法面用袋体Aは、ブロック2と地盤
7との間に配置されたままとする。
【0019】図4は、本実施形態における、ブロック2
の下の、法面用袋体Aの地盤への固定状態の伏図を示
す。
【0020】袋体穴12を有する法面用袋体Aに、パイ
プ5aが取付部17の筒状部17bに挿入状態で取付けら
れており、パイプ5aの下部に、鉄筋5bが打ち込まれて
いる。法面用袋体Aが、自硬性流体4の注入後もその重
量に耐え固定されるのであれば、鉄筋5bを打ち込む位
置はどこでもよく、また打ち込む本数も何本でもよい。
【0021】次に、図5において、本発明の第2実施形
態の袋体の構成と作動を説明する。
【0022】図5において、第2実施形態における法面
用袋体Aの構造を示す。図5(イ)は法面用袋体Aの平面
図、図5(ロ)は図5(イ)平面図におけるa―a'断面
図、図5(ハ)は図5(イ)平面図におけるb―b'断面
図、図5(二)は図5(イ)平面図におけるc―c'断面
図を示す。法面用袋体Aは、上布8と、下布9と、分断
型の中間布10b、10cと、注入口11と、袋体穴12
と、取付部17からなる。図2に示す第1実施形態と、
中間布の形態が異なるだけで、他は図2と同様の構造で
ある。図5では、上布8の上方と、下布9の下方とを、
分断型中間布10b及び10cでそれぞれ連結されてい
る。
【0023】第2実施形態において法面用袋体Aを用い
て法面にブロックを固定する工程は、図5に示す法面用
袋体を用いる以外は、第1実施形態と同じ工程を行っ
た。
【0024】第1実施形態、第2実施形態において、中
間布10a、10b、10cの下布9への縫着位置として
は、下布9の折畳み部16を除いた最下部からの距離が
全長Lの0〜1/3以内で、なるべく下方の方が法面用
袋体Aがブロック2からはみ出すのを防ぎ易いので好ま
しい。1/3を越して中間布10を下布9に縫着する
と、垂れ下がりを防止している長さが少なすぎて効果が
少なくなり、逆に0を越して下端折畳み部16に至る
と、下布9が垂れ下がるので、意味がなくなる。法面用
袋体Aの中央部にアンカー1を通すための袋体穴12を
設けた場合は、袋体穴12の補強も考えなければならな
いので、下端折畳み部16を除いた最下部からの距離が
全長Lの1/3〜1/5程度の位置が好ましい。ブロック
2と地盤7との間の隙間の大きさに関らず、下布9の連
結位置を所定の位置に保ち易いので、中間布10の上布
8との連結位置と下布9との連結位置とはなるべく離し
た方がよい。また、中間布10a、10b、10cの上布
8への縫着位置としては、中間布10a、10b、10c
の長さを維持するため、上布8の縫製の位置は、上端に
近くすることが望ましい。
【0025】次に、第1実施形態、第2実施形態につい
て、法面用袋体Aに用いられる上布8及び下布9の好ま
しい形態を示す。上布8及び下布9は、通気度を1.0
cm3/sec/sm2以下とするものがよい。この通気性は、布
の加圧処理で調整可能である。また、布を樹脂加工する
ことで調整してもよい。この程度の通気性であると、法
面用袋体Aは中の空気を排出することができ、空気溜り
がないものの、自硬性流体の水分の排出が抑制される。
また、法面用袋体Aの縦糸と横糸の何れか一方若しくは
両方が水膨潤性繊維を混合した糸で織製されているもの
でもよい。この水膨潤性繊維としては、天然高分子類の
でんぷん系、セルロース系、合成高分子類のポリビニル
アルコール系、アクリル系、ポリエーテル系、縮合ポリ
マー系等のようなものがある。繊維への加工の際、これ
らの樹脂の付着量等を調整することにより、所望の流体
不透過性を有した法面用袋体とすることができる。ま
た、織布の状態で、水膨潤性繊維を塗布加工や浸漬加工
したものであってもよい。自硬性流体4を注入当初は、
法面用袋体Aの織目部分の孔や繊維間から自硬性流体の
余剰水が漏れ、自硬性流体4の硬化に必要な水分しか残
らないため、緻密な硬化体となる。更に自硬性流体4を
注入していくと、自硬性流体中に含まれる水分によっ
て、法面用袋体Aを構成する糸に混合した水膨潤性繊維
が膨張して、法面用袋体Aの織目部分の孔や繊維間を塞
ぎ、法面用袋体A内外部の水分の通過がなくなる。よっ
て、法面用袋体Aの外部への水分の流出を少なくでき
る。このように、水分の排出を抑制できる袋体は、中間
布のない場合でも、対環境に有効なものである。
【0026】以下に述べるように本発明の実施形態を下
記のように変更してもよい。第1実施形態、第2実施形
態において、垂れ防止手段として、幅のある織布ではな
く、ロープやベルトによる上布と下布との縫着でも、法
面用袋体によりブロックを法面の地盤に密着させること
ができる。
【0027】第1実施形態、第2実施形態において、垂
れ防止手段として、長さの違う複数枚の中間布を用い、
上布の縫着位置は一箇所にして、下布との縫着位置をず
らした多層の中間布とすることで、法面用袋体によりブ
ロックを法面の地盤に密着させることができる。また、
長さの同じ複数枚の中間布を用い、上布及び下布の縫着
位置をそれぞれずらして、多層の中間布とすることで、
法面用袋体によりブロックを法面の地盤に密着させるこ
とができる。このように中間布を多層にすることは、地
盤の凹凸が激しい場合に有効である。
【0028】第1実施形態、第2実施形態において、固
定具5を地盤7に設置しているが、固定具5を設置する
位置は、ブロック2のすぐ上の位置の地盤7とは限ら
ず、場合によっては、ブロックのはるか上方であっても
よい。また、法面用袋体Aは、上布8が張る状態とな
り、ブロック2に対して動かないのであれば、ブロック
2に直接固定してもよい。
【0029】第1実施形態、第2実施形態において、ア
ンカー1は中央部に設けているが、ブロック2を固定出
来るのであれば、四隅にアンカー1を設けてもよい。ま
た、注入口11は、法面用袋体Aのブロック2からはみ
出ている部分ならば、位置はどこでもよく、また何個設
けてもよい。
【0030】第1実施形態、第2実施形態において、ブ
ロックの大きさに合わせた1枚物の袋体としているが、
分割した袋体でもよい。また、ブロックとして、十字型
やひし形形状等のものもあるが、袋体はブロックの形
状、大きさに合わせたものを使用すればよい。
【0031】また、本発明に係る法面用袋体は、鉄筋型
枠を使用する現場打ち鉄筋コンクリート製受圧板にも使
用できる。この場合、先に法面用袋体にモルタルを注入
し地盤と鉄筋型枠との隙間をなくした後、鉄筋型枠にコ
ンクリートを打設するのがよい。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明の第1及び第2実
施形態を具体的に説明する。 (実施例1)第1実施形態において、基布として420
デニールのポリエステルフィラメント糸で縦55本/
吋、横52本/吋の密度に織製した基布を使用した。JIS
1096(A法)で通気度を測定したところ、0.4cm3
/sec/sm2であった。袋体は、2枚の前記基布を座布団状
に縫製し、注入口として内径1吋の注入口を袋体の上部
の両脇2個所に取付けた。上布及び下布は横3150m
m、縦3000mmとし、下布は更に400mmの側面
部を持ち、下布の上端部及び下端部及び両端部において
袋体内部に折込まれている。中間布は1枚型で横278
0mm、縦2250mmとし、上布の連結位置を上布の
最上部とし、下布の連結位置は、折畳み部を除いた下端
から全長の1/4の750mmの位置とした。袋体の穴
はφ300mm、中間布の穴はφ500mmとし、立体
部は蛇腹構造とした。また、法面用袋体の上部に設けら
れた取付部は、横3150mm、縦600mmとし、そ
のうち上部200mmを固定具が挿入できるように筒状
にした。まず、アンカーを設置し、袋体を地盤に設置し
た。袋体の取付部には4mのφ76mmの鉄パイプが挿
入されており、そのパイプの直下にφ32mmの鉄筋を
6本打ち込み袋体を固定した後、袋体の上にブロックを
設置した。アンカーとブロックとを仮固定し、袋体にセ
メントミルクを注入し、所定の注入圧力に達した後注入
を停止し、アンカーを締め込んだ。セメントミルク硬化
後、鉄筋とパイプを取り外し、袋体はそのままとした。
【0033】(実施例2)第2実施形態において、基布
として250デニールのポリエステルフィラメント糸で
縦70本/吋、横66本/吋の密度に織製した基布を使用
した。JIS1096(A法)で通気度を測定したところ、
0.8cm3/sec/sm2であった。中間布は分断型で、横1
090mm、縦2250mmの2枚の布とした点と、袋
体の中央立体部を蛇腹構造としなかった点以外では、実
施例1と同じ工程を実施した。なお、袋体の穴はφ30
0mmであり、中間布にはアンカー用の穴は設けられて
いない。
【0034】(実施例3)実施例1において、基布に水
膨潤性繊維を混ぜ込んだ織布を使用した。縦糸及び横糸
若しくはいずれか一方に水膨潤性繊維を浸漬加工した繊
維または吸水繊維を混合した糸を用いて織製された織布
である。
【0035】実施例1で、法面用袋体は、セメントミル
ク注入中も垂れ下がらず、ブロックから殆どはみ出てい
なかった。ブロックと地盤との隙間から、法面用袋体上
部を目視で確認したところ、セメントミルクは、エア溜
りなく均一に充填されていた。また、セメントミルク注
入中、従来よりも水分や固形分の流出が少なく、特に固
形分の流出は殆ど無かった。セメントミルク硬化後に、
ブロックを取り除いて確認したところ、セメントミルク
は隅々まで行き渡っており、地盤及びブロックに密着し
ていた。
【0036】実施例2で、セメントミルク硬化後に確認
すると、アンカー付近は実施例1程には密着しなかった
が、特に目立った不具合はなかった。実施例1よりはセ
メントミルクの水分や固形分の流出がやや多かったが、
周囲に影響を及ぼす程ではなかった。
【0037】実施例3で、法面用袋体は、セメントミル
ク注入中も垂れ下がらず、ブロックから殆どはみ出てい
なかった。また、セメントミルク注入中、実施例1より
も水分や固形分の流出が少なかった。
【0038】以上が、第1及び第2実施形態に係る法面
用袋体Aの説明である。なお、第1実施形態で説明した
法面用袋体Aは、垂れ防止手段10を備えるとともに、
アンカー1を通すための蛇腹構造14からなる穴12を
備える袋体である。このように蛇腹構造からなる穴を有
することで、折り畳んだ時にも穴は一定の径を確保で
き、袋体の中央部分は自硬性流体の注入に伴い膨張する
ことができる。ここで、蛇腹構造で形成された穴を有す
る袋体の構造について、さらに詳しく説明する。
【0039】第1および第2実施形態においては、法面
用袋体を例にとり説明したが、土木分野では、グラウト
等を注入して使用する間詰、ジャッキ、法面用袋体等に
使用する袋体として、アンカーを通すための穴を有する
袋体が用いられる。すなわち、この穴を有する袋体は、
地盤にブロックをアンカーにより定着させる時に、ま
ず、ブロックと地盤との間に袋体を配置し、穴にアンカ
ーを通した後、袋体内にグラウト等の自硬性流体を注入
することで、地盤とブロックとの間に隙間が生じるのを
防ぎ、ブロックを地盤に密着させるときに用いられる。
【0040】このような穴を有する袋体としては、一般
的に、袋体の骨格を成す上下の基布にそれぞれ貫通穴を
設けて、その穴に筒状の織物を縫製したものが挙げられ
る。
【0041】しかしながら、袋体に設ける穴を筒状織物
により形成すると、折畳んだときに筒状部分がしわにな
るので、所定の穴の径を確保することが難しい。また、
同じく折畳んだときにしわになるので、かさばり易いと
いう問題も生じる。
【0042】そして、筒状部分と上下基布との間には縫
製部分が存在するが、この縫製部分にしわが発生しない
ように筒状部分を上下基布に取り付けることは極めて困
難である。そのため、縫製部分にしわが生じることで、
筒状部分の上下基布への取り付け強度の低下や、自硬性
流体が外部へ漏れることを防止するシール性能の低下を
招きやすい。
【0043】そこで、以下説明する本発明の第3実施形
態は、しわを生じることを防止し、折畳んだときにも穴
は一定の径を確保できるとともに、袋体の中央部分を自
硬性流体の注入に伴い膨張させることができる、穴を有
する袋体およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0044】図6は、第3実施形態に係る穴を有する袋
体B(以下、単に「袋体B」という)の構造を示す図で
ある。(イ)は袋体Bの平面図、(ロ)は(イ)平面図
におけるa-a'断面図、(ハ)は(イ)平面図における
b-b'断面図を示す((ロ)、(ハ)は断面のみを示
す)。袋体Bは、第1実施形態の袋体Aと同様に、上布
8と、下布9と、中間布10aと、注入口11と、袋体
穴12と取付部17とを備えている(第1実施形態と同
様の部分については、同一の符号を付している)。な
お、袋体Bを法面用袋体として用いる場合は、第1実施
形態で説明したように、中間布10aおよび取付部17
が設けられることが好ましいが、法面用袋体以外に用い
る場合は、これらは、必ずしも必要ではない。
【0045】本実施形態に係る袋体Bにおけるアンカー
1を通すための穴である袋体穴12(以下、単に「穴1
2」という)は、上下の基布(8、9)の中央部分を円
形に切り抜き、この切り抜いた部分に蛇腹構造30を取
り付けることにより貫通穴として形成されている。この
穴12が設けられる位置は、必ずしも中央部分に限ら
ず、アンカー1を通す位置に応じて所望の箇所に所望の
個数適宜設けられるものである。
【0046】この蛇腹構造30は、中央部分に穴のあい
た穴あき布(31、32)で構成されており、具体的に
は、図6(イ)〜(ハ)に示すように、内周30a(内
縁部)と外周30b(外縁部)とを備え、中央をくり抜
かれた2枚のドーナツ状の円形布(31、32)を縫製
して取り付けることで形成されている。この縫製箇所を
模式的に示したのが、図7である。この図7は、図6の
(ロ)乃至(ハ)に対応する図である。円形布31の内
周30a側は、上布8における穴12の縁部分と、縫製
部分にて縫製されており、同様に、円形布32の内周
30a側は、下布9における穴12の縁部分と、縫製部
分にて縫製されている。そして、円形布31と円形布
32とは、互いに外周30b側同士(外縁部同士)で、
縫製部分にて縫製されている。すなわち、縫製部分
(〜)は、それぞれ円周に沿って縫製された部分で
ある。
【0047】穴12は、このようにドーナツ状の円形布
(31、32)を縫製して取り付けた蛇腹構造30とし
て形成されることで、折り畳んだときにしわになること
を防ぐことができる。そのため、折り畳んだときにも穴
12は一定の径を確保することができ、袋体Bの中央部
分は自硬性流体の注入に伴い滑らかに膨張することがで
きる。そして、折り畳んだ時にしわにならないため、か
さばることもない。また、縫製部分(〜)にしわを
生じさせることもなく、蛇腹構造30を形成できるた
め、上下基布(8、9)への取り付け強度の低下や、自
硬性流体が外部へ漏れることを防止するシール性能の低
下を招くこともない。なお、蛇腹構造30を上下方向に
引き伸ばした最大高さは、袋体Bを膨張させたい高さ寸
法よりもやや大きい方が基布(8、9)に荷重がかかり
にくいため好ましい。
【0048】また、袋体Bの蛇腹構造は、蛇腹構造30
のように、円形布(31、32)の外周30b側同士を
縫製した部分()を1つのみ備えたもの(以下、この
構成を「単段」という)でなく、複数備えた多段に形成
されるものであってもよい。図8に、外周側同士を縫製
した部分を2つ含む蛇腹構造33を例示している。この
蛇腹構造33は、4枚のドーナツ状の円形布(34〜3
7)を縫製して形成したものである。すなわち、円形布
34は上布8と縫製部分で、円形布37は下布9と縫
製部分で縫製されており、円形布35および36は、
それぞれ円形布34および37と外周33b側で縫製さ
れている(縫製部分、)。そして、円形布35と3
6は、内周33a側で互いに縫製されている(縫製部分
)。このように、多段の蛇腹構造とすることで、袋体
Bに所望される膨張量が大きい場合であっても、折り畳
んだときにしわになることなく一定の穴の径を確保でき
る蛇腹構造とすることができる。なお、この構成によれ
ば、蛇腹構造の段数は、任意に形成することが可能であ
る。
【0049】また、蛇腹構造は、図9に示すように、蛇
腹構造の両端部分が、両端部分に設けられる円形布でフ
ランジ状に形成され、このフランジ状の両端部分が、袋
体B側における穴12の縁部分にそれぞれ取り付けられ
るものであってもよい。図9(a)に示す蛇腹構造38
は、単段の蛇腹構造に形成された2枚の円形布(39、
40)と、蛇腹構造の両端部分にフランジ状に設けられ
た2枚の円形布(41、42)と、から構成されてい
る。円形布39と40とは、外周38b側で縫製されて
おり(縫製部分)、円形布41及び42が、内周38
a側でそれぞれ円形布39及び40と縫製されている
(縫製部分、)。そして、円形布41及び42の外
周38b側が、それぞれ上布8及び下布9と外側で固着
されている(固着部分、)。
【0050】このように、蛇腹構造38は、フランジ状
部分(41、42)で袋体Bの基布(8、9)に対して
固着するものであり、縫製に限らず、接着による貼り合
わせ等種々の固着方法を選択して、容易に蛇腹構造を取
り付けることができる。なお、袋体Bに自硬性流体を注
入する際に、固着部分(、)には剥離させる方向の
力は作用せず剪断力が作用するので接着剤で広い幅に固
着すれば十分な固着強度を得ることができる。また、蛇
腹構造38の構成によると、後接着で蛇腹構造の貫通穴
を製造できるため、表面積が大きい袋体や多数の穴を有
する袋体であっても、容易に蛇腹構造の穴を取り付ける
ことができる。ちなみに、上下基布(8、9)にあける
穴の径は、円形布(39〜41)の中央にあける穴の径
よりもやや大きい方がしわにならないので自硬性流体の
シール性能を高めることができる。
【0051】なお、フランジ状部分を設けた蛇腹構造の
場合であっても、図9(b)に示すように、蛇腹構造3
3と同様の多段に形成することも可能である。また、図
9(c)に示すように、フランジ状部分の円形布が、そ
れぞれ上布8及び下布9と内側で固着されているもので
あってもよい。このように内側で固着することで、外側
で固着する場合に比べて、見栄えを良くすることができ
る。
【0052】第3実施形態においては、穴あき布として
ドーナツ状の円形布を用いる例を説明したが、必ずしも
この布形状に限らず、蛇腹を構成できるものであれば、
種々の布形状を選択し得るものである。例えば、穴のあ
いた多角形状の布を用いるもの等であってもよい。
【0053】つぎに、第3実施形態に係る袋体Bの製造
方法について説明する。図10には、蛇腹構造30から
なる穴12を形成する蛇腹加工工程を、図11には、蛇
腹構造38からなる穴12を形成する蛇腹加工工程をそ
れぞれ模式的に示している。
【0054】蛇腹構造30の場合、まず、外形および中
央の穴が所望の形状にカットされた上下基布8及び9に
対して、図10(a)に示すように、ドーナツ状にカッ
トした円形布31及び32をそれぞれ内周30a側で縫
製して取り付ける(縫製部分、)。中間布10aを
備える袋体Bにする場合は、このとき、中間布10aの
一端(図2の袋体Aの場合における下端側に対応する
側)を下布9に縫製して取り付けておく。なお、上下基
布(8、9)に形成する穴と、円形布(31、32)に
形成する穴とは、それぞれ縫製前に予めあけておいても
よいし、縫製後にあけてもよい。
【0055】そして、上下基布(8、9)に対して円形
布(31、32)をそれぞれ縫製して取り付けた後に、
円形布(31、32)の外周30b側同士を縫製する
(縫製部分)。すなわち、縫製順序は、(、)→
の順となる。このように、内周30a側(内縁部側)
を縫製した後、外周30b側(外縁部側)を最後に縫製
することで、基布(8、9)が非常に大きい場合でも基
布(8、9)全体を回転させながら容易に縫製を行うこ
とができ、作業し易い。また、上下基布(8、9)をミ
シンのアーム内を通さず容易に縫製作業を行うことも可
能となる。特に蛇腹の径が小さい場合は、(、)を
後から縫製することは困難であるが、本方法によると、
容易に縫製できる。
【0056】(、)→と縫製作業を終えた後は、
上下基布(8、9)の周囲を縫製し、注入口11、取付
部17を取り付けることで、図6に示すような袋体Bが
形成される。なお、袋体Bが中間布10aを備えるもの
である場合は、上下基布(8、9)の周囲を縫製すると
きに、中間布10aの他端側(図2の袋体Aの場合にお
ける上端側に対応する側)も併せて縫製しておくのがよ
い。
【0057】上記説明した袋体Bの製造方法は、蛇腹構
造30からなる穴12を形成する蛇腹加工工程を含む場
合であるが、図8に示す多段になる蛇腹構造33を縫製
により取り付ける場合も同様の蛇腹加工工程により製造
することが好ましい。すなわち、(、)→→
(、)の順のように、縫製部分(、)を最後に
縫製することが好ましい。このように、内周33a側を
縫製した後、外周33b側を縫製することで、縫製作業
を容易に行うことができる。
【0058】また、フランジ付きの蛇腹構造38からな
る穴12を形成する蛇腹加工工程の場合は、図11
(a)に示すように、まず蛇腹の部分を先に縫製で作成
する。このときの縫製順序は、蛇腹構造30の場合と同
様に、(、)→の順序で縫製すると縫製作業が行
い易い。
【0059】そして、上下基布(8、9)に蛇腹の最小
径とほぼ同じ大きさの穴をあけておき、この穴にフラン
ジ状部分(41、42)をそれぞれ通してセッティング
し、固着部分(、)にて、上下基布(8、9)とフ
ランジ状部分(41、42)とを固着する。固着方法
は、前述したように接着でも縫製でも種々の方法を選択
し得る。なお、その他の製造工程については、蛇腹構造
30からなる穴12を備える袋体の場合と同様である。
【0060】また、図9(b)に示すようなフランジ付
きの多段蛇腹構造の場合も、先に蛇腹部分を作成し、蛇
腹構造38の場合と同様に上下基布(8、9)に対して
固着する。この場合、多段蛇腹構造を作成するに際して
の縫製順序は、蛇腹構造33の場合と同様に、(、
)→→(、)の順序で行うことが、縫製作業容
易化の観点で望ましい(図8参照)。なお、図9(c)
の蛇腹構造の場合は、蛇腹構造38の場合と、上下基布
とフランジ状部分との固着面が反対になるだけであり
(外側と内側の違いのみ)、図11と同様の手順で作成
される。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によると、アンカーを通
すための穴が、蛇腹構造であるため、折り畳んだ時にも
穴は一定の径を確保でき、袋体の中央部分は自硬性流体
の注入に伴い膨張することができる。
【0062】請求項2の発明によると、穴あき布を縫製
して形成されるため、蛇腹構造を折り畳んだときにしわ
になることを防ぐことができ、また、縫製部分がしわに
なることも防ぐことができる。
【0063】請求項3の発明によると、折り畳んだ時に
もしわになることなく一定の穴の径を確保でき、且つ、
縫製部分がしわになることも防止でき、自硬性流体の注
入に伴い袋体の中央部分を膨張させることができる蛇腹
構造を容易に実現できる。
【0064】請求項4の発明によると、所望の膨張量が
大きい袋体であっても、折り畳んだときにしわになるこ
となく一定の穴の径を確保できる蛇腹構造とすることが
できる。
【0065】請求項5の発明によると、フランジ状部分
で袋体の基布に対して取り付けるため、縫製に限らず、
接着による貼り合わせ等種々の固着方法を選択して、容
易に蛇腹構造を取り付けることができる。また、表面積
の大きい袋体や多数の穴を有する袋体であっても、容易
に蛇腹構造の穴を取り付けることができる。
【0066】請求項6の発明によると、アンカーを通す
ための穴が、蛇腹構造であるため、折り畳んだ時にも穴
は一定の径を確保でき、袋体の中央部分は自硬性流体の
注入に伴い膨張する法面用袋体を得ることができる。
【0067】請求項7の発明によると、穴あき布の内縁
部側を縫製した後に外縁部側を縫製するため、袋体の基
布が大きい場合であっても、基布全体を回転させながら
容易に縫製作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る断面図である。
【図2】第1実施形態に係る法面用袋体Aの平面図及び
断面図である。
【図3】第1実施形態に係る施工の工程図である。
【図4】第1実施形態に係る法面用袋体Aの取付図であ
る。
【図5】第2実施形態に係る法面用袋体Aの平面図及び
断面図である。
【図6】第3実施形態に係る穴を有する袋体Bの平面図
及び断面図である。
【図7】第3実施形態に係る袋体Bの蛇腹構造を説明す
る模式図である。
【図8】第3実施形態の袋体Bの変形例に係る蛇腹構造
を説明する模式図である。
【図9】第3実施形態の袋体Bの変形例に係る蛇腹構造
を説明する模式図である。
【図10】第3実施形態に係る穴を有する袋体Bの製造
方法を説明する図である。
【図11】第3実施形態に係る穴を有する袋体Bの変形
例に関する製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 アンカー 2 ブロック 4 自硬性流体 7 地盤 8 上布 9 下布 12 袋体穴 30、33、38 蛇腹構造 31、32、34〜37、39〜41 円形布 B 穴を有する袋体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤にブロックをアンカーにより定着さ
    せる時、前記ブロックと地盤との間に袋体を配置し、こ
    の袋体内に自硬性流体を注入することで、前記ブロック
    を地盤に密着させるときに用いられる、アンカーを通す
    ための穴を有する袋体であって、前記穴が、蛇腹構造で
    形成されていることを特徴とする、穴を有する袋体。
  2. 【請求項2】 前記蛇腹構造は、穴あき布を縫製して形
    成されることを特徴とする請求項1に記載の、穴を有す
    る袋体。
  3. 【請求項3】 前記蛇腹構造は、複数枚の前記穴あき布
    が縫製されてなり、前記穴あき布の外縁部同士を縫製し
    た部分を含むことを特徴とする請求項2に記載の、穴を
    有する袋体。
  4. 【請求項4】 前記蛇腹構造は、前記穴あき布の外縁部
    同士を縫製した部分を複数備えた多段に形成されること
    を特徴とする請求項2または3に記載の、穴を有する袋
    体。
  5. 【請求項5】 前記蛇腹構造の両端部分は、前記穴あき
    布でフランジ状に形成され、このフランジ状の両端部分
    が、袋体の基布における前記穴の縁部分にそれぞれ取り
    付けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    かに記載の、穴を有する袋体。
  6. 【請求項6】 穴を有する前記袋体は、法面工法に用い
    られる法面用袋体であることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の、穴を有する袋体。
  7. 【請求項7】 地盤にブロックをアンカーにより定着さ
    せる時、前記ブロックと地盤との間に袋体を配置し、こ
    の袋体内に自硬性流体を注入することで、前記ブロック
    を地盤に密着させるときに用いられる、アンカーを通す
    ための穴を有する袋体の製造方法であって、 穴あき布を複数枚縫製して蛇腹構造の前記穴を形成する
    蛇腹加工工程を含み、該工程は、前記穴あき布の内縁部
    側を縫製した後に外縁部側を縫製することを特徴とす
    る、穴を有する袋体の製造方法。
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