JP2533965B2 - 袋体が装着された既製杭 - Google Patents

袋体が装着された既製杭

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、杭先端部に装着された袋体の中にセメント
ミルクやコンクリート等を注入して拡大部を形成させる
のに用いる袋体を有する既製杭に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、既製杭の外周面に袋体を取付け、その杭を
掘削孔中に沈設後、袋体内に固結性流動体を注入し、袋
体を地中にて膨張拡大させ球根部とする既製杭の施工法
が提案されている(特開昭61−122234号公報)。
しかし、この施工法に用いる袋体は、第3図に示す如
く一枚の布の両端を合わせて円筒状に縫製したものが殆
どであり、杭1の軸方向にストレートの縫製部7を有す
るものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の縫製部は生地強度に比較して3割程度
強度が低く、かつ袋体内に固結性流動体を注入すると、
袋体が偏心して膨張する傾向が認められた。
従って、袋径が、1000mm程度に大きくなると、縫製部
で裂け、所期の大きさに膨張することができず、径が大
きく、支持力の大きな球根部とすることは困難であっ
た。
本発明の目的は、前述の欠点の解消を図ったもので、
径が大きく、支持力の大きな球根部とすることができる
既製杭を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の既製杭は、スパイラル縫製された袋体が先端
部の外周面にその上下でバンドにより装着され、杭体内
部には固結性流動体を注入するための注入管が設けられ
たことを特徴とするものである。
以下、図面を用いて本発明を説明する。
第1図は、本発明の既製杭の袋体内に固結性流動体を
注入して袋体を拡大膨張させた時の平面図である。第2
図はその断面形状を示す説明図である。
この図中で2として示したのが、スパイラル縫製され
た袋体であり、袋体2はその上下部で杭体1の外周面に
装着されている。袋体2は一般的には円筒形であり、袋
体2の両端部は杭体1に均等に取り付け易いようにタッ
クを取り付けたり、また袋体2を杭体1へ取り付けるた
めのバンド3との接触部を折り返して二重に補強したり
している。袋体2の材質は、一般的には布製であり、第
2図に示すように、注入される際に、固結性流動体6中
の水分の脱水性と強度との点から、ポリアミド、ポリエ
ステル、ビニロン、ポリプロピレン等の合成繊維で作ら
れた袋体であることが好ましい。
また、本発明で使用され、第1図に示した袋体2は、
一枚の布が杭軸方向に対してある角度をもってスパイラ
ル状に巻かれて、その重複部が縫製されている。この縫
製部4の角度は杭軸方向に対して20〜70゜、好ましくは
40〜50゜の範囲が強度の面で好ましい。但し、固結性流
動体注入時に袋体2の偏心を防ぐため、スパイラルは1
周以上とする必要がある。縫製部4は布を重ね合わせて
縫い合わせている。布の重ね代は5〜10cm程度で、縫い
糸は第4図(第1図中の縫製部Aの拡大図)に示すよう
に、5〜10条のストレート縫い8とジグザグ縫い9、或
いはストレートとジグザグ縫いを併用して縫い合わせ
る。
この袋体2は、バンド3によって杭体1に装着されて
いる。バンドとは帯鋼、ワイヤーロープ、PC鋼線等であ
る。
また、袋体2を取り付ける前に、予め袋体2の装着部
と杭体1との間に、全周にわたってクッション材を配す
ると袋体2が更に高い膨張に耐えられるようになる。ク
ッション材の材質は、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等
の発泡体、或いはラバー等、バンドの締め付け後に袋体
2と杭体1との空隙がよく塞がるような材質のものが適
している。クッション材は杭体1の表面に貼り付けられ
た後にその上から袋体2を被せられても、予め袋体2に
取り付けられていてもよい。また、クッション材は接着
剤によって杭体1の表面に貼り付けても、テープ等で簡
単に仮止めしておくだけでもよい。
このように既成杭1の先端部の外周面にスパイラル縫
製された袋体2をその上下でバンドにより取付け、その
杭を掘削孔中に沈設後、このスパイラル縫製された袋体
2内に杭体内部に設けられた注入管によりセメントミル
ク等の固結性流動体6を注入し、膨張拡大させる。この
とき、固結性流動体6中の水が袋体2の外へ排出しつつ
膨張するので、杭の施工に際し、固結性流動体6が注入
に要する圧力が、例えば6〜10Kgf/cm2まで、徐々に上
昇し、この袋体2が充分に膨張すると、袋体2内の固結
性流動体6はその硬化後に緻密で強固な硬化体となり、
径が大きく、かつ支持力の大きな球根部となる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例 本発明に用いた既製杭は、第1図や第2図に示した構
造のものである。既製杭1は、杭径600mm、杭長4mの中
空コンクリート杭である。使用した袋体2は、ナイロン
66製で、幅1800mmの生地を杭軸に対し、45゜の角度をも
ってスパイラル状に縫製し、縫製部分は第4図に示すよ
うに生地を10cm重ね合わせて縫い糸でストレートに5
条、更にジグザグ縫いを併用して縫い合わせた。この袋
体2は直径1000mmで、袋長は2.8mである。この袋体2の
両端部の布を折り返して二重にし、更にタックを付けて
装着部の径が620mmとなるようにした。この袋体2を直
径10mmのワイヤーロープを用いて上記した杭体1に取り
付けた。
なお、袋体装着部の杭体と袋体の間には幅150mm、厚
さ10mmのポリウレタンの発泡体をクッション材として配
置した。杭体1の中空部中央に直径1インチの鉄管が固
結性流動体6用の注入管5として設けられており、この
鉄管を通して袋体2中にセメントミルク等の固結性流動
体6が注入できるように、この鉄管は袋体内に連絡する
T字部分を有している。
このような杭を試験体1とし、第3図に示した構造の
杭、即ち鋼軸方向に縫製部7を持った杭を試験体2と
し、各杭を5本ずつ製作して、試験のために地上でセメ
ントミルクを圧入し、比較実験を行った。
なお、試験体2の縫製部分の方向以外は試験体1と同
じ条件とした。
上記の試験の結果、ストレートな縫製部を有する試験
体2は、縫製部の伸びが生地に比較して小さいため、袋
体全体が一様に膨張せず、偏心を生じ、注入圧が2Kgf/c
m2程度で縫製部で生地が目ズレを生じ、セメントミルク
が漏れ始め、注入圧が3〜4Kgf/cm2になると、縫製部で
生地が破裂してしまい、所定の径まで袋体を膨張させる
ことができなかった。
一方、試験体1は、縫製部がスパイラル状であり、偏
心することなく、5本全てが同心円状に均等に膨張し、
また縫製部にズレを生じてセメントミルクが漏れること
もなく、注入圧が7〜8Kgf/cm2まで上昇して充分に膨張
し、更に注入を続けると生地強度に相当するところで破
裂に至った。このように試験体1は所期の性能を発揮す
ることが確認された。
そこで、杭の長さのみを5mとして、上記と同じ条件
で、試験体1と試験体2を2本ずつ製作し、その杭を掘
削孔中に沈設後、袋体内に固結性流動体を注入し、袋体
を地中にて膨張拡大させるという試験を行った。
地盤中で試験体1については注入圧6Kgf/cm2まで上昇
させて袋体中へのセメントミルクの注入を行い、試験体
2については注入圧3Kgf/cm2までしか上昇させないとい
う条件(即ち、袋体が破裂しない条件)で袋体中へのセ
メントミルクの注入を行った。1ヵ月養生させた後に、
試験体の引き抜き試験を行ったところ、試験体1は90〜
100tの支持力が得られたのに対し、試験体2は40〜50t
と約半分の支持力しか得られなかった。
なお、この杭の埋込試験は、杭本体のシャフトの摩擦
力をカットし、球根部のみの摩擦力を測定できる状態で
人口地盤中に杭を埋め込んで実験した。
〔発明の効果〕
本発明の袋体が装着された既製杭は、袋体がスパイラ
ル状に縫製されていることにより、固結性流動体注入に
よる膨張時に偏心を起こすことなく同心円状に均等に膨
らむことができる。尚かつ縫製部がズレを生じることな
く袋体が高い圧力まで耐え得るため、袋体が充分大きな
径、例えば1000mm程度にも膨張でき、球根部の径が大き
くなり、杭の支持力を大とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の既製杭の袋体内に固結性流動体を注
入して袋体を拡大膨張させた時の平面図である。第2図
はその断面形状を示す説明図である。第3図は従来の方
法で施工した場合の球根部を示した説明図である。第4
図は第1図の縫製部Aの拡大図である。 1は杭体、2は袋体、3はバンド、4はスパイラル縫製
部、5は固結性流動体の注入管、6は固結性流動体、7
はストレート縫着部、8はストレート縫い、9はジグザ
ク縫いである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパイラル縫製された袋体が先端部の外周
    面にその上下でバンドにより装着され、杭体内部には固
    結性流動体を注入するための注入管が設けられたことを
    特徴とする袋体が装着された既製杭。
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