JP2607281B2 - 袋体が装着された既製杭 - Google Patents

袋体が装着された既製杭

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秀和 重松
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、袋体を装着した既製杭に関するものであ
り、特に既製杭に装着した袋体の中にセメントミルクや
コンクリート等を注入して拡大部を形成させるのに用い
られる袋体を装着した既製杭に関するものである。
(従来技術およびその問題点) 従来より、高い鉛直支持力を発現させるために袋体を
有した既製杭を用いる工法が開発されている。
この杭は、例えば第4図に示すように既製杭1の先端
部の外周に袋体2が取付けられたものであつた。このよ
うな杭は、例えば特開昭62−10325号公報に示されてい
る。
この杭は、予め掘削された土中の所定深さの孔に埋め
込まれた後、袋体内に杭中空部に接着された注入管7を
通して一定の圧力がかかつたセメントミルクが注入でき
る構造となつている。この種の杭に使用されている袋体
2の杭体1への装着部は第4図に示すような構造となつ
ている。即ち、この部分の構造は杭体1の表面外周に接
着剤9およびクツシヨン材10を介してバンド4により既
製杭1に袋体2を装着する構造となつている。
しかしながら、このような装着構造をした杭は接着剤
等を使用していても、杭の施工時のセメントミルク注入
時に袋体2が杭体から外れる等の原因で、袋体が充分に
膨張できなくなり、杭の施工品質にバラツキを生じるこ
とがあつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前述したように従来技術における欠点の解
消を図つたもので、袋体装着部分のバンドと杭体とが確
実に固着され、袋体が杭体から外れることのないような
既製杭を提供することにある。
即ち、本発明は、袋体がその上下部でバンドによつて
既製杭の外周に装着された杭であつて、この既製杭の外
周部に突起を有するとともに、この既製杭に袋体を装着
させるバンドの袋体端部側に、突起が存在していること
を特徴とする袋体が装着された既製杭である。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施態様の杭に固結性流動体3
を圧入したときの状態の半断面図である。第1図では袋
体2がその上下部でバンド4によつて既製杭1の外周に
装着されている。そして袋体2の上下バンド部Aに対応
して、既製杭1に突起6が設けられている。
第1図に示した既製杭1の袋体上部の装着部Aの拡大
図を第2図に示した。また第2図とは異なる本発明の既
製杭の袋体装着部Aの拡大図を第3図に示す。なお、第
2図、第3図では袋体上部の装着部を示したが、袋体下
部の装着部も同様な構造をしている。
本発明では、このように該装着部が特殊な構造をして
いる。即ち、袋体2を既製杭1に装着させるバンド4の
袋体端部側に既製杭1の外周部に有る突起6が存在して
いるのである。なお、突起とはその両端が低くなつてい
るものをいう。従つて第2図に示すように既製杭の外側
に突起が出ているものでも、また第3図に示すように突
起の高くなつている部分が既製杭の外側より低くとも、
その両端が更に低くなつているものでもよい。即ち、そ
の両端が低くなつているものが突起である。
この突起の高さhは2〜15mmが好ましく、更に好まし
くは5〜10mmであり、幅lは5〜30mmが好まし、更に好
ましくは5〜10mmである。
このように突起6が設けられた既製杭に袋体2が被せ
られて、第1図に示すように袋体がバンド4によつて装
着される。この装着は、袋体2の上からバンド4を巻
き、例えば油圧、もしくは空気圧を利用した締め付け機
械を用いてバンド4を締め付ける。バンドを引張る力は
固結性流動体の注入圧力が3〜12kg/cm2の場合は500〜3
500kg程度が好ましい。この締め付け力は1本、または
それ以上の複数のバンドの総合力として実現しても良
い。なお、突起を越えた部分の袋体を再度バンドで締め
付けると杭の地中への沈設時に袋体端部がめくれ上るこ
とが少なくなり、より好ましい。
本発明に使用するバンド4は、例えば鋼製のものであ
り、幅は10〜50mm程度、厚さ1〜3mm程度が好ましい。
また、袋体の形状は一般的には円筒形であり、袋体の両
端部は既製杭に均等に取り付け易いように縮む構造とし
たり、バンドとの接触部を袋体を折り返して二重にして
補強する構造としたりしても良い。袋体の材質は一般的
には布製であり、固結性流動体の脱水性と強度の点から
ポリアミド、ポリエステル、ビニロン、ポリプロピレ
ン、ナイロンなどの合成繊維で作られた布製であること
が好ましい。このように固結性流動体の水を外へ脱水で
きる袋体とすると、施工に際してこの杭体の袋体内にセ
メント系等の固結性流動体が注入され、所定の注入圧力
例えば3〜12kg/cm2の注入圧力により固結性流動体中の
水分が袋体表面を通して脱水され、固結性流動体は硬化
後に緻密で強固な硬化体となる。
(発明の効果) 本発明の既製杭は、既製杭に突起が設けられていると
ともに、この既製杭に袋体を装着するバンドの袋体端部
側に前記の突起が存在しているという構造で袋体が既製
杭の外周に装着されているため、本発明の杭が地中に埋
設された後に注入管等を経て固結性流動体を高圧で袋体
中に注入して袋体が膨張するにつれ、バンドが突起に押
し付けられ、袋体は注入圧力が増すにつれて強力に固定
される。したがつて袋体が杭体から外れたり、固結性流
動体が装着部から漏れたりすることがなくなる。
(実施例) 以下実施例により説明する。
実施例 実施例に用いた杭は第1図に示した構造のものであ
る。下部に杭沈設時に袋体を保護するためにフリクシヨ
ンカツター8が取り付けられている。杭径Diは350mm、
杭長は3mである。なお、装着部Aの形状は第2図の構造
を有する既製杭を用いた。突起の高さhは10mm、幅lは
20mmとした。また、杭の中空部中央に注入管7として直
径1インチの塩ビ管が設けられており、この塩ビ管を通
して袋体中にセメントミルクが注入できるように、この
塩ビ管は袋体内に連絡するT字部分を有している。
袋体2の材料はナイロン66で、袋体両端部の布を折り
返して二重にし、ゴム帯を付けて均等に縮む構造とし
た。袋体の大きさはセメントミルク注入後に直径Dが60
0mmとなり、長さが2200mmとなるものを使用した。
このような既製杭と袋体とを用いて杭体の装着部に袋
体をセツトし、袋体の上から帯鋼をベルトとして用いて
1000kgの引張り力で締め付けて袋体を杭体に装着させて
本発明の杭とした。
このようにして装着部が第2図のものである杭体を試
験体1とし、第4図に示す従来の杭を試験体2とし、地
上でセメントミルクを注入管を通じて袋体中に圧入して
実験をした。
結果は試験体1が注入圧12kg/cm2に至つても袋体は帯
鋼からすり抜けることはなく、実質的なセメントミルク
の漏れもなく、袋体は所定の径まで充分に膨張したのに
対し、試験体2は注入圧6kg/cm2で帯鋼が袋体の膨張に
よつてずれ始め、7kg/cm2に至つて袋体がすり抜けてセ
メントミルクが漏れ、袋体は所定の大きさまで膨張しな
かつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様の杭に固結性流動体を圧入
して袋体を拡大膨張させたときの半断面図、第2図は第
1図に示す袋体装着部Aの拡大断面図、第3図は第1図
に示す袋体装着部Aの他の実施態様の拡大断面図、第4
図は従来の袋体付きの杭に固結性流動体を注入して袋体
を拡大膨張させたときの半断面図である。 1……既製杭、2……袋体、3……固結性流動体、4…
…バンド、5……杭体外周面、6……突起、7……注入
管、8……フリクシヨンカツター、9……接着剤、10…
…クツシヨン材、A……袋体装着部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋体がその上下部でバンドによつて既製杭
    の外周に装着された杭であつて、この既製杭の外周部に
    突起を有するとともに、この既製杭に袋体を装着させる
    バンドの袋体端部側に、前記の突起が存在していること
    を特徴とする袋体が装着された既製杭
JP23623388A 1988-09-22 1988-09-22 袋体が装着された既製杭 Expired - Lifetime JP2607281B2 (ja)

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JPH0285419A JPH0285419A (ja) 1990-03-26
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