JP2575140B2 - 袋体を装着した杭 - Google Patents

袋体を装着した杭

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JP2575140B2
JP2575140B2 JP62174373A JP17437387A JP2575140B2 JP 2575140 B2 JP2575140 B2 JP 2575140B2 JP 62174373 A JP62174373 A JP 62174373A JP 17437387 A JP17437387 A JP 17437387A JP 2575140 B2 JP2575140 B2 JP 2575140B2
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steel
band
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秀和 重松
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、袋体の中にセメントミルクやコンクリー
ト等の根固め材を注入して拡大球根部を形成させるのに
用いる袋体を装着した既製杭に関するものである。
〔従来の技術〕
既製杭に袋体を取り付け、その杭を沈設した後、袋体
内に根固め材として固結性流動物を注入し、袋体を膨張
拡大させることが知られている。
従来、袋体を既製杭に装着する方法としては、第6図
および第7図に示すように袋体5を既製杭にかぶせ、袋
体5をその上から第8図に示すような端部に接合部を有
する一対の半円形の鋼製バンド13で挟み込み、ボルト14
で締め付ける方法が行われていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この従来の方法では、袋体5が膨張す
る際に袋体5が鋼製バンド14との接触部において破損し
て根固め材が漏出し、そのために所望の径まで十分に膨
張しないおそれがあり、また、ボルト14の取り付け部分
が杭先端部のフリクションカッター6よりも突出するた
め、掘削孔内に杭を沈設する際に杭が高止まりを起こす
という問題があった。
この発明は、前述したような従来技術における欠点の
解消を図ったもので、膨張時に袋体が破損することな
く、杭も高止まりすることなく沈設できる構造の袋体を
装着した杭を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
以下、この発明の概要を添付図面に付した符号を用い
て説明する。
この発明は、根固め材の注入により膨張し、拡大球根
部を形成する円筒形袋体5を杭体外周に装着した杭にお
いて、円筒形袋体5の上下端部を折り返して二重にし、
この二重にした部分の上から帯鋼4を巻いて締め付け、
帯鋼4に引張力を導入した状態で引張力の導入位置をシ
ール部材10で固定してなることを特徴とする袋体を装着
したものである。
この発明で用いる袋体5は、上下が開口した円筒形の
ものであり、脱水性と強度の点からナイロン、ポリエス
テル、ポリエチレン、ビニロンなどの合成繊維が好まし
い。
袋体5の上下端部すなわち両端部は、帯鋼4との接触
部を折り返して2重にして補強される。さらに、杭に均
等に装着しやすいようにゴム帯3等の伸縮性部材を付け
て均等に縮む構造としてもよい。
このように、この発明では、円筒形袋体5両端部の二
重に折り返した部分に帯鋼4を巻き付け、これを締め付
けた状態でシール部材10で固定し、袋体5を杭体に装着
している。
この装着に関しては、上述のように加工した袋体5を
杭の所定位置にかぶせ、その上から帯鋼4を巻き、締め
付け機によって十分な力で締め付けることによるのが好
ましい。なお、帯鋼4は500kg以上の引張力で締め付け
られることが好ましい。
このような帯鋼4の締め付けは、例えば第4図に示す
ようにシール部材10に反力を取って引張った後、シール
部材10の上から切り欠き12を入れて固定することにより
行われる。
この時、シール部材10によってできる隙間11は、台9
を設ける等の方法でなくすことができる。
また、帯鋼4は締め付け効果を増大させるために、フ
リクションカッター6よりも突出しない範囲で数回重ね
巻きすることが好ましい。
また、袋体5の取り付け部分には接着剤等を塗布し、
根固め材の漏れを防止すると良い。
〔実施例〕
次に、この発明を実施例である図面により説明する。
第1図および第2図に示すように、外径600mmのナイ
ロン製袋体5の両端部を折り返して二重にし、ゴム帯3
を付けて均等に縮む構造とした。この袋体5を外径350m
mのコンクリート杭にかぶせた。この時、取り付け部分
にはエポキシ系接着剤を塗布し、セメントミルクの漏れ
を防止した。
この上から、第3図〜第5図に示すように、幅32mm、
厚さ0.9mm、引張強度70kg/mm2の帯鋼4を巻き、シール
部材10を反力として800kgの引張力を与えて締め付け、
シール部分に切り欠き12を入れて固定した。シールの下
には、隙間を無くすために台9を設置した。また、帯鋼
4は三重に巻き、締め付け効果を増大させた。
このようにして締め付けた帯鋼4は、フリクションカ
ッター6の高さ16mmよりも突出せず、取り付けることが
できた。
この杭をプレボーリング工法によってあらかじめ拡大
掘削した孔に沈設したところ、従来のような抵抗は無
く、スムーズに所定位置まで沈めることができた。
しかる後、杭中空部に設けられた注入管1を通して袋
体5内に根固め材としてのセメントミルクを注入し膨張
させたが、注入圧101kg/cm2に至っても袋体5が破れた
り帯鋼4がはずれたりすることはなかった。
〔発明の効果〕
この発明は、袋体の上下端部の二重に折り返した帯鋼
装着部分において、装着部材である帯鋼がフリクション
カッターよりも突出することがなく、さらに袋体の端部
を二重にしてあること、およびその部分に巻き付けた帯
鋼を締め付けてシール部材で固定してなることの両者が
相まって、袋体の膨張時に装着部で帯鋼と接触する袋体
が破損するおそれをなくしたものである。
従って、掘削孔に杭を沈設する際も、装着部分が孔壁
に接触することなくスムーズに沈設することができ、高
止まりの問題が解消されるとともに、根固め材の注入に
よって袋体を膨張させる際にも袋体が破損するおそれが
ないので、袋体を所望の大きさまで膨張させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の杭の正面図、第2図はこの発明の杭
の縦方向断面の一部を示す図、第3図はこの発明の杭の
取り付け部分の横方向断面図、第4図は帯鋼の締め付け
要領図、第5図は台の取り付け図、第6図は従来の杭の
正面図、第7図は従来の杭の縦方向断面の一部を示す
図、第8図は従来の杭の取り付け部分の横方向断面図で
ある。 1……注入管、2……端板、3……ゴム帯、4……帯
鋼、5……袋体、6……フリクションカッター、7……
鉄筋又はPC鋼棒、8……コンクリート、9……台、10…
…シール部材、11……隙間、12……切り欠き、13……鋼
製バンド、14……ボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】根固め材の注入により膨張し、拡大球根部
    を形成する円筒形袋体を杭体外周に装着した杭におい
    て、前記円筒形袋体の上下端部を折り返して二重にし、
    該二重にした部分の上から帯鋼を巻いて締め付け、該帯
    鋼に引張力を導入した状態で引張力の導入位置をシール
    部材で固定してなることを特徴とする袋体を装着した
    杭。
JP62174373A 1987-07-13 1987-07-13 袋体を装着した杭 Expired - Lifetime JP2575140B2 (ja)

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