JP2003013209A - スパッタターゲット、スパッタターゲットの製造方法、合金膜の製造方法及びプローブピンの製造方法 - Google Patents

スパッタターゲット、スパッタターゲットの製造方法、合金膜の製造方法及びプローブピンの製造方法

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JP2003013209A
JP2003013209A JP2001192364A JP2001192364A JP2003013209A JP 2003013209 A JP2003013209 A JP 2003013209A JP 2001192364 A JP2001192364 A JP 2001192364A JP 2001192364 A JP2001192364 A JP 2001192364A JP 2003013209 A JP2003013209 A JP 2003013209A
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sputtering
sputter target
target plate
alloy film
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JP2001192364A
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Hidenori Kitatsume
秀憲 北爪
Wataru Narasaki
亘 奈良崎
Shinichi Motoyama
慎一 本山
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Original Assignee
Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組成が均一な合金膜を形成する。 【解決手段】 スパッタターゲット10は、スパッタタ
ーゲットプレート12と、第1の材料により形成され、
スパッタターゲットプレート12上に配置された第1ス
パッタ部材14と、第2の材料により形成され、スパッ
タターゲットプレート12上の第1スパッタ部材14が
配置された位置とは異なる位置に配置された第2スパッ
タ部材16とを有する。スパッタターゲット10を回転
させるステップと、スパッタターゲット10を回転させ
ながら、スパッタリングするステップとにより第1の材
料と第2の材料とを含む合金膜を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタターゲッ
ト、スパッタターゲットの製造方法、合金膜の製造方法
及びプローブピンの製造方法に関する。特に本発明は、
スパッタリングにより複数の金属の組成が均一な合金膜
を得るために用いるスパッタターゲット及びそのスパッ
タターゲットの製造方法に関する。また本発明は、複数
の金属の組成が均一な合金膜の製造方法及びプローブピ
ンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スパッタリングにより複数の金属
元素を含む合金膜を形成する場合、予めその複数の金属
元素を溶融させて合金化したスパッタ剤を含むスパッタ
ターゲットを用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数の金属元
素を加熱して溶融させた場合、部分的な温度差又は複数
の金属元素の比重差により溶融液体に対流が生じる。そ
のため、溶融液体の温度を下げて固化させたときに複数
の金属元素の組成が不均一になるという問題があった。
そこで、合金中の金属元素の組成を均一にするために、
溶融液体を撹拌しながら溶融させたり、溶融液体を急冷
させたりする方法が用いられる。
【0004】また、複数の金属を溶融させて混合させる
方法は、融点の差が大きい複数の金属に適用することが
できない。また、複数の金属の相図が複雑な場合、形成
される合金中の金属元素の組成を制御するのが困難だと
いう問題があった。
【0005】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできるスパッタターゲット、スパッタターゲットの
製造方法、合金膜の製造方法及びプローブピンの製造方
法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の
範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達
成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を
規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形
態によると、スパッタターゲットプレートと、第1の材
料により形成され、スパッタターゲットプレート上に配
置された第1スパッタ部材と、第2の材料により形成さ
れ、スパッタターゲットプレート上の第1スパッタ部材
が配置された位置とは異なる位置に配置された第2スパ
ッタ部材とを備えることを特徴とするスパッタターゲッ
トを提供する。
【0007】第1スパッタ部材及び第2スパッタ部材
は、スパッタターゲットプレートのほぼ中心を通る線で
接するように配置されるのが好ましい。スパッタターゲ
ットは、複数の第1スパッタ部材及び複数の第2スパッ
タ部材を有してよく、複数の第1スパッタ部材及び複数
の第2スパッタ部材が、スパッタターゲットプレート上
に交互に接するように配置されてよい。
【0008】第1スパッタ部材及び第2スパッタ部材が
スパッタターゲットプレート上に配置される面積比は、
第1の材料及び第2の材料のスパッタ率に反比例してよ
い。第1の材料及び/又は第2の材料は複数の金属元素
を含む合金であってよい。
【0009】スパッタターゲットプレートは、第1の材
料及び第2の材料のうち、スパッタ率の高い方の材料に
より形成されてよい。スパッタターゲットプレートは、
第1の材料及び第2の材料のうち、スパッタターゲット
を用いて形成する合金膜における組成比が高い方の材料
により形成されてもよい。
【0010】本発明の第2の形態によると、第1の材料
により形成された第1スパッタ部材をスパッタターゲッ
トプレート上に配置するステップと、第2の材料により
形成された第2スパッタ部材をスパッタターゲットプレ
ート上の第1スパッタ部材が配置された位置とは異なる
位置に配置するステップとを備えることを特徴とするス
パッタターゲットの製造方法を提供する。
【0011】第1スパッタ部材を配置するステップ及び
第2スパッタ部材を配置するステップは、形成される合
金膜の所望の組成比に基づいて、第1スパッタ部材及び
第2スパッタ部材がスパッタターゲットプレート上に配
置される面積を定めるステップを有してよい。
【0012】第1スパッタ部材を配置するステップ及び
第2スパッタ部材を配置するステップは、第1の材料及
び第2の材料のスパッタ率に基づいて、第1スパッタ部
材及び第2スパッタ部材がスパッタターゲットプレート
上に配置される面積を定めるステップを有してもよい。
【0013】スパッタターゲットの製造方法は、第1の
材料を含む略円形の第1基材を形成するステップと、第
2の材料を含む略円形の第2基材を形成するステップ
と、第1スパッタ部材及び第2スパッタ部材がスパッタ
ターゲットプレート上に配置される面積に基づいて、第
1基板及び第2基板から第1スパッタ部材及び第2スパ
ッタ部材を切り出すステップとをさらに備えてもよい。
【0014】第1スパッタ部材を配置するステップ及び
第2スパッタ部材を配置するステップは、第1スパッタ
部材及び第2スパッタ部材をスパッタターゲットプレー
トに貼り付けるステップをさらに有してもよい。
【0015】スパッタターゲットの製造方法は、スパッ
タターゲットプレート上に配置した第1スパッタ部材と
第2スパッタ部材とを焼結するステップをさらに備えて
もよい。
【0016】本発明の第3の形態によると、第1の材料
と第2の材料とを含む合金膜を製造する方法であって、
第1の材料により形成された第1スパッタ部材と第2の
材料により形成された第2スパッタ部材とをスパッタタ
ーゲットプレート上のそれぞれ異なる位置に配置したス
パッタターゲットを回転させるステップと、スパッタタ
ーゲットを回転させながら、スパッタリングするステッ
プとを備えることを特徴とする合金膜の製造方法を提供
する。
【0017】本発明の第4の形態によると、第1の材料
と第2の材料とを含む合金膜により形成されるプローブ
ピンを製造する方法であって、第1の材料により形成さ
れた第1スパッタ部材と第2の材料により形成された第
2スパッタ部材とをスパッタターゲットプレート上のそ
れぞれ異なる位置に配置したスパッタターゲットを用い
てウェハ基板に所定の形状を有する合金膜をスパッタリ
ングするステップと、合金膜と接しているウェハ基板の
少なくとも一部を除去するステップとを備えることを特
徴とするプローブピンの製造方法を提供する。なお上記
の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙した
ものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーション
も又発明となりうる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0019】図1は、本発明の一実施形態に係るスパッ
タターゲットを示す側面図である。スパッタターゲット
10は、スパッタターゲットプレート12と、スパッタ
ターゲットプレート12上に配置された第1の材料によ
り形成された第1スパッタ部材14と、スパッタターゲ
ットプレート12上の第1スパッタ部材14が配置され
た位置とは異なる位置に配置された第2の材料を含む第
2スパッタ部材16とを有する。本実施形態のスパッタ
ターゲット10は、例えばスパッタリングにより第1の
材料及び第2の材料を含む合金膜を形成するのに用いら
れるのが好ましい。第1スパッタ部材14及び第2スパ
ッタ部材16は、接着剤18によりスパッタターゲット
プレート12に接着されるのが好ましい。また、第1の
材料及び第2の材料は金属元素であってよい。第1の材
料及び第2の材料は融点の差が大きい材料であるのが好
ましい。さらに、第1の材料及び第2の材料は相図が複
雑な材料であってもよい。また、第1の材料及び/又は
第2の材料は、複数の金属元素を含む合金であってもよ
い。接着剤18は、形成される合金膜に影響を与えない
材料であるのが好ましい。接着剤18は、例えばカーボ
ンペースト等であってよい。
【0020】スパッタターゲットプレート12は、スパ
ッタされにくい材料により形成されるのが好ましい。ま
た、スパッタターゲットプレート12は、第1の材料又
は第2の材料により形成されてもよい。この場合、第1
の材料及び第2の材料のうち、スパッタ率の高い方の材
料により形成されるのが好ましい。スパッタターゲット
プレート12をスパッタ率の高い方の材料により形成す
ることにより、スパッタ率の高い方の材料により形成さ
れたスパッタ部材がスパッタ率の低い方の材料により形
成されたスパッタ部材よりも早く使い果たされても、ス
パッタターゲットプレート12がスパッタ部材の役割を
果たすので、形成する合金膜の組成比を一定に保つこと
ができる。
【0021】 他の例において、スパッタターゲットプレ
ート12は、第1の材料及び第2の材料のうち、スパッ
タターゲット10を用いて形成する合金膜における組成
比が高い方の材料により形成されてもよい。スパッタタ
ーゲットプレート12を、目的とする合金膜における組
成比の高い方の材料により形成するので、スパッタター
ゲットプレート12に含まれる材料がスパッタされて
も、組成比に大きな影響を与えることなく目的とする合
金膜を形成することができる。さらに、他の例におい
て、第1スパッタ部材14及び第2スパッタ部材16の
うち、スパッタターゲットプレート12上における面積
の大きい方のスパッタ部材に含まれる第1の材料又は第
2の材料により形成されてもよい。また、スパッタター
ゲットプレート12をスパッタされにくい材料又は第1
の材料及び第2の材料により形成することにより、不純
物の混入を低減させることができる。
【0022】図2は、図1に示したスパッタターゲット
10の上面図である。第1スパッタ部材14及び第2ス
パッタ部材16は、スパッタターゲットプレート12の
ほぼ中心を通る線で接するように配置されるのが好まし
い。スパッタターゲット10は、複数の第1スパッタ部
材14及び複数の第2スパッタ部材16を有するのが好
ましい。この場合、複数の第1スパッタ部材14及び複
数の第2スパッタ部材16は、スパッタターゲットプレ
ート12上に交互に接するように配置されるのが好まし
い。第1スパッタ部材14及び第2スパッタ部材16
は、扇形状に形成されるのが好ましい。また、複数の第
1スパッタ部材14及び複数の第2スパッタ部材16
は、スパッタターゲットプレート12上に放射状に配置
されるのが好ましい。本実施形態において、スパッタタ
ーゲット10は、第1スパッタ部材14及び第2スパッ
タ部材16をそれぞれ2つずつ含む。
【0023】本実施形態において、第1スパッタ部材1
4及び第2スパッタ部材16がスパッタターゲットプレ
ート12のほぼ中心を通る線で接するように放射状に配
置されるので、スパッタする過程において、スパッタタ
ーゲット10の中心からの距離に応じてスパッタ部材が
スパッタされる量が異なっても形成する合金膜の組成を
一定にすることができる。
【0024】第1スパッタ部材14及び第2スパッタ部
材16がスパッタターゲットプレート12上に配置され
る面積は、第1の材料及び第2の材料のスパッタ率に反
比例するのが好ましい。また、第1スパッタ部材14及
び第2スパッタ部材16がスパッタターゲットプレート
12上に配置される面積は、スパッタターゲット10を
用いて形成する合金膜における第1の材料及び第2の材
料の所望の組成比に比例するのが好ましい。
【0025】例えば、スパッタターゲット10を用い
て、第1の材料及び第2の材料により形成される合金膜
を形成する場合を例として説明する。目的とする合金膜
における第1の材料及び第2の材料の組成比がa:b、
第1の材料及び第2の材料のスパッタ率がそれぞれα、
βとすると、スパッタターゲットプレート12上におけ
る第1スパッタ部材14の面積及び第2スパッタ部材1
6の面積比は以下の式に示すようにx:yとなる。
【数1】
【0026】次に、スパッタターゲット10を用いて、
第1の材料としてTi(チタン)元素、第2の材料とし
てNi(ニッケル)元素を含み、組成比がTi:Ni=
50:50の合金膜を形成する場合を例として説明す
る。ここで、第1の材料であるTi元素のスパッタ率は
1keVのAr+に対して1.2atoms/ion、
第2の材料であるNi元素のスパッタ率は1keVのA
r+に対して2.2atoms/ionである。上述し
た式(1)に従うと、スパッタターゲットプレート12
上における第1の材料であるTi元素を含む第1スパッ
タ部材14及び第2の材料であるNi元素を含む第2ス
パッタ部材16の面積比は64.7:35.3となる。
第1スパッタ部材14及び第2スパッタ部材16は、こ
のようにして算出された面積比に基づいて、それぞれ扇
形状を有するように形成される。
【0027】図3は、図2に示したスパッタターゲット
10の他の例を示す上面図である。図3(a)及び図3
(b)に示すように、第1スパッタ部材14及び第2ス
パッタ部材16は、スパッタターゲットプレート12の
ほぼ中心を通る曲線で接するように配置されてもよい。
また、図3(b)に示すように、第1スパッタ部材14
及び第2スパッタ部材16は、スパッタターゲットプレ
ート12のほぼ中心からの距離に沿って、異なる面積比
を有するように配置されてもよい。第1スパッタ部材1
4及び第2スパッタ部材16は、形成される合金膜にお
ける位置的な組成の変化に対応するように、調整してス
パッタターゲットプレート12上に配置されるのが好ま
しい。このようにすると、全体にわたって均一な組成を
有する合金膜を形成することができる。
【0028】図4は、図2に示したスパッタターゲット
10のさらに他の例を示す上面図である。本実施例にお
いて、スパッタターゲット10は、第1の材料により形
成された第1スパッタ部材14、第2の材料により形成
された第2スパッタ部材16及び第3の材料により形成
された第3スパッタ部材40を有する。目的とする合金
膜における第1の材料、第2の材料、第3の材料の組成
比がa:b:c、第1の材料、第2の材料及び第3の材
料のスパッタ率がそれぞれα、β、γとすると、スパッ
タターゲットプレート12上における第1スパッタ部材
14の面積、第2スパッタ部材16及び第3スパッタ部
材40の面積比は以下の式に示すようにx:y:zとな
る。
【数2】
【0029】次に、第1の材料としてPd(パラジウ
ム)元素、第2の材料としてCu(銅)元素、第3の材
料としてSi(ケイ素)元素含み、組成比がPd:C
u:Si=76:6:18の合金膜を形成する場合を例
として説明する。ここで、第1の材料であるPd元素、
第2の材料であるCu元素、第3の材料であるSi元素
のスパッタ率は、1keVのAr+に対してそれぞれ
1.6atoms/ion、2.4atoms/io
n、0.98atoms/ionである。上述した式
(2)に従うと、スパッタターゲットプレート12上に
おける第1の材料であるPd元素を含む第1スパッタ部
材14、第2の材料であるCu元素を含む第2スパッタ
部材16及び第3の材料であるSi元素を含む第3スパ
ッタ部材40の面積比は、69.5:3.7:26.8
となる。第1スパッタ部材14、第2スパッタ部材16
及び第3スパッタ部材40は、このようにして算出され
た面積比に基づいて、それぞれ扇形状を有するように形
成される。図5は、図1及び図2に示したスパッタター
ゲット10を製造する工程を示す図である。
【0030】まず、図5(a)及び図5(b)に示すよ
うに、第1の材料を含む略円形の第1基材20及び第2
の材料を含む略円形の第2基材22を形成する。そし
て、スパッタターゲット10を用いて形成される合金膜
の所望の組成比及び/又は第1の材料及び第2の材料の
スパッタ率に基づいて、第1スパッタ部材14及び第2
スパッタ部材16がスパッタターゲットプレート12上
に配置される面積を定める。第1スパッタ部材14及び
第2スパッタ部材16がスパッタターゲットプレート1
2上に配置される面積に基づいて、第1基板20及び第
2基板22から第1スパッタ部材14及び第2スパッタ
部材16を切り出す。
【0031】そして、図5(c)に示すように、スパッ
タターゲットプレート12上に第1の材料を含む第1ス
パッタ部材14を配置する。続いて、図5(d)に示す
ように、スパッタターゲットプレート12上の第1スパ
ッタ部材14が配置された位置とは異なる位置に第2の
材料を含む第2スパッタ部材16を配置する。同様に、
第1スパッタ部材14及び第2スパッタ部材16をスパ
ッタターゲットプレート12上に放射状に配置する。そ
の後、第1スパッタ部材14及び第2スパッタ部材16
をスパッタターゲットプレート12に貼り付ける。さら
に、スパッタターゲットプレート12上に配置した第1
スパッタ部材14と第2スパッタ部材16とを焼結す
る。本実施形態において、第1スパッタ部材14と第2
スパッタ部材16とを焼結させるので、第1スパッタ部
材14と第2スパッタ部材16との間の隙間を埋めるこ
とができる。また、他の例において、第1スパッタ部材
14と第2スパッタ部材16との間の隙間をカーボンペ
ースト等のスパッタされにくい材料により埋めてもよ
い。
【0032】また、スパッタターゲット10をスパッタ
する過程において、複数のスパッタ部材のうち、一のス
パッタ部材が先に使い果たされた場合又は消尽が早い場
合、そのスパッタ部材のみを独立に交換してもよい。こ
の場合も、新しいスパッタ部材をスパッタターゲットプ
レート12に貼り付けた後にスパッタ部材を焼結させて
他のスパッタ部材との隙間を埋めるのが好ましい。さら
に、この場合も、複数のスパッタ部材の間の隙間をカー
ボンペースト等の材料で埋めてもよい。
【0033】図6は、スパッタターゲット10を用いて
プローブピンを製造する工程を示す図である。まず、図
6(a)に示すように、ウェハ基板30を準備する。ウ
ェハ基板30はシリコン基板であってよい。
【0034】続いて、図6(b)に示すように、スパッ
タターゲット10を用いたスパッタリングにより、ウェ
ハ基板30に所定の形状を有する合金膜32を形成す
る。このとき、スパッタターゲット10を回転させなが
らスパッタリングするのが好ましい。また、スパッタリ
ングする際に、ウェハ基板30を所定の温度に加熱する
のが好ましい。合金膜32は、例えばウェハ基板30に
レジスト等の犠牲層を形成し、リフトオフにより所定の
形状に形成するのが好ましい。また他の例において、合
金膜32は、ウェハ基板30の一面に合金膜を形成した
後に、エッチングにより余分な部分の合金膜を除去して
所定の形状に形成してもよい。本実施形態における合金
膜32は、Pd(パラジウム)−Co(コバルト)合金
であってよい。
【0035】本実施形態において、スパッタターゲット
10を回転させながら合金膜32を形成するので、合金
膜32の組成を一定にすることができる。また、本実施
形態において、スパッタリングにより合金膜32を形成
するので、融点の異なる複数の材料を含む合金膜を形成
することができる。さらに、相図の複雑な複数の材料で
あっても、スパッタターゲットプレート12上における
スパッタ部材の面積を制御することにより、所望の組成
比を有する合金膜を形成することができる。
【0036】その後、図6(c)に示すように、合金膜
32と接しているウェハ基板30の少なくとも一部を除
去してプローブピンを形成する。ウェハ基板30はエッ
チングにより除去するのが好ましい。他の例において、
例えば合金膜32のウェハ基板30に接する面と反対側
の面において、保持基板を接着させてもよい。この場
合、合金膜32に保持基板を接着させた後にウェハ基板
30を除去することにより保持基板に保持されるプロー
ブピンを形成してもよい。
【0037】以上、本発明を実施形態を用いて説明した
が、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に
は限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改
良を加えることができる。そのような変更または改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0038】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば合金膜の組成を一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスパッタターゲット
を示す側面図である。
【図2】図1に示したスパッタターゲットの上面図であ
る。
【図3】図2に示したスパッタターゲットの他の例を示
す上面図である。
【図4】図2に示したスパッタターゲットの他の例を示
す上面図である。
【図5】図1及び図2に示したスパッタターゲット10
を製造する工程を示す図である。
【図6】スパッタターゲットを用いてプローブピンを製
造する工程を示す図である。
【符号の説明】
10・・スパッタターゲット、12・・スパッタターゲ
ットプレート、14・・第1スパッタ部材、16・・第
2スパッタ部材、18・・スパッタターゲットプレー
ト、20・・第1基板、22・・第2基板、30・・ウ
ェハ基板、32・・合金膜、40・・第3スパッタ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本山 慎一 東京都練馬区旭町1丁目32番1号株式会社 アドバンテスト内 Fターム(参考) 4K029 BA21 BD00 CA05 DC09 DC15 DC21

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタターゲットプレートと、 第1の材料により形成され、前記スパッタターゲットプ
    レート上に配置された第1スパッタ部材と、 第2の材料により形成され、前記スパッタターゲットプ
    レート上の前記第1スパッタ部材が配置された位置とは
    異なる位置に配置された第2スパッタ部材とを備えるこ
    とを特徴とするスパッタターゲット。
  2. 【請求項2】 前記第1スパッタ部材及び前記第2スパ
    ッタ部材は、前記スパッタターゲットプレートのほぼ中
    心を通る線で接するように配置されたことを特徴とする
    請求項1に記載のスパッタターゲット。
  3. 【請求項3】 複数の前記第1スパッタ部材及び複数の
    前記第2スパッタ部材を有し、前記複数の第1スパッタ
    部材及び前記複数の第2スパッタ部材が、前記スパッタ
    ターゲットプレート上に交互に接するように配置された
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスパッタター
    ゲット。
  4. 【請求項4】 前記第1スパッタ部材及び前記第2スパ
    ッタ部材が前記スパッタターゲットプレート上に配置さ
    れる面積比が、前記第1の材料及び前記第2の材料のス
    パッタ率に反比例することを特徴とする請求項1に記載
    のスパッタターゲット。
  5. 【請求項5】 前記第1の材料及び/又は前記第2の材
    料が複数の金属元素を含む合金であることを特徴とする
    請求項1に記載のスパッタターゲット。
  6. 【請求項6】 前記スパッタターゲットプレートは、前
    記第1の材料及び前記第2の材料のうち、スパッタ率の
    高い方の材料により形成されることを特徴とする請求項
    1に記載のスパッタターゲット。
  7. 【請求項7】 前記スパッタターゲットプレートは、前
    記第1の材料及び前記第2の材料のうち、前記スパッタ
    ターゲットを用いて形成する合金膜における組成比が高
    い方の材料により形成されることを特徴とする請求項1
    に記載のスパッタターゲット。
  8. 【請求項8】 第1の材料により形成された第1スパッ
    タ部材をスパッタターゲットプレート上に配置するステ
    ップと、 第2の材料により形成された第2スパッタ部材を前記ス
    パッタターゲットプレート上の前記第1スパッタ部材が
    配置された位置とは異なる位置に配置するステップとを
    備えることを特徴とするスパッタターゲットの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1スパッタ部材を配置するステッ
    プ及び前記第2スパッタ部材を配置するステップは、形
    成される前記合金膜の所望の組成比に基づいて、前記第
    1スパッタ部材及び前記第2スパッタ部材が前記スパッ
    タターゲットプレート上に配置される面積を定めるステ
    ップを有することを特徴とする請求項8に記載のスパッ
    タターゲットの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1スパッタ部材を配置するステ
    ップ及び前記第2スパッタ部材を配置するステップは、
    前記第1の材料及び前記第2の材料のスパッタ率に基づ
    いて、前記第1スパッタ部材及び前記第2スパッタ部材
    が前記スパッタターゲットプレート上に配置される面積
    を定めるステップを有することを特徴とする請求項8又
    は9に記載のスパッタターゲットの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の材料を含む略円形の第1基
    材を形成するステップと、 前記第2の材料を含む略円形の第2基材を形成するステ
    ップと、 前記第1スパッタ部材及び前記第2スパッタ部材が前記
    スパッタターゲットプレート上に配置される面積に基づ
    いて、前記第1基板及び前記第2基板から前記第1スパ
    ッタ部材及び前記第2スパッタ部材を切り出すステップ
    とをさらに備えることを特徴とする請求項9又は10に
    記載のスパッタターゲットの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1スパッタ部材を配置するステ
    ップ及び前記第2スパッタ部材を配置するステップは、
    前記第1スパッタ部材及び前記第2スパッタ部材を前記
    スパッタターゲットプレートに貼り付けるステップをさ
    らに有することを特徴とする請求項8に記載のスパッタ
    ターゲットの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記スパッタターゲットプレート上に
    配置した前記第1スパッタ部材と前記第2スパッタ部材
    とを焼結するステップをさらに備えることを特徴とする
    請求項8に記載のスパッタターゲットの製造方法。
  14. 【請求項14】 第1の材料と第2の材料とを含む合金
    膜を製造する方法であって、 前記第1の材料により形成された第1スパッタ部材と前
    記第2の材料により形成された第2スパッタ部材とをス
    パッタターゲットプレート上のそれぞれ異なる位置に配
    置したスパッタターゲットを回転させるステップと、 前記スパッタターゲットを回転させながら、スパッタリ
    ングするステップとを備えることを特徴とする合金膜の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 第1の材料と第2の材料とを含む合金
    膜により形成されるプローブピンを製造する方法であっ
    て、 前記第1の材料により形成された第1スパッタ部材と前
    記第2の材料により形成された第2スパッタ部材とをス
    パッタターゲットプレート上のそれぞれ異なる位置に配
    置したスパッタターゲットを用いてウェハ基板に所定の
    形状を有する合金膜をスパッタリングするステップと、 前記合金膜と接している前記ウェハ基板の少なくとも一
    部を除去するステップとを備えることを特徴とするプロ
    ーブピンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100443626C (zh) * 2006-02-23 2008-12-17 上海交通大学 单靶磁控溅射Cu1-xCrx合金薄膜的方法
WO2023038174A1 (ko) * 2021-09-09 2023-03-16 (주)라드피온 이온 주입을 이용한 소재 표면 고기능 화합물층 형성 장치
WO2024162513A1 (ko) * 2023-01-31 2024-08-08 (주)라드피온 이온주입을 이용한 소재표면 개질장치

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