JP2003013151A - ビスマスと白金族元素の分離方法 - Google Patents

ビスマスと白金族元素の分離方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は完全な分離が困難であった白金族元素
とビスマスを、国内でも工業的に大量使用可能な抽出剤
を用いて、白金族元素の共抽出なしに、ビスマスのみを
選択的に高い収率で抽出分離する方法を提供する。 【解決手段】 白金族元素化合物と共に、水に可溶性又
は難溶性のビスマス化合物を溶解状態若しくは固体状態
で含む水溶液を、強酸性抽出剤と混合しながら、pHを
3以上に制御しつつ20間分以上、好ましくはpHを3
以上に制御する過程で沈殿したビスマス化合物が完全に
溶解するまで混合を維持することにより、ビスマスを選
択的に有機相に抽出する。強酸性抽出剤はO,O’−ビ
ス(2-エチルヘキシル)リン酸であることが好ましく、
またpHは炭酸水素ナトリウムの添加により制御御する
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白金族元素を含有
する鉱物、金属製錬工程で産出する白金族元素の中間
物、あるいは白金族元素含有物のリサイクルの結果発生
する白金族元素濃縮物などから、白金族元素とビスマス
とを分離する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】他の金属イオンの共存下で水溶液中のビ
スマス(Bi)を分離する方法の一つとして、溶媒抽出
法が知られている。具体的には、抽出剤としてリン酸ト
リブチルを使用する方法(特開平10−259430号
公報)や、ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)ジチオ
ホスフィン酸などを用いる方法(特開平11−2098
30号公報)等がある。
【0003】上記溶媒抽出法のうちリン酸トリブチルを
用いてビスマスを抽出する法では、白金族元素の共抽出
が避けられない。この場合、共抽出した白金族元素のみ
を有機相に残し、ビスマスのみを選択的に逆抽出しよう
としても、白金族元素がビスマスと共に逆抽出され、結
果的に抽残液、有機相、逆抽液にそれぞれ白金族元素が
不完全に分配されるため、白金族元素とビスマスとを完
全に分離回収することはできなかった。
【0004】また、ビス(2,4,4−トリメチルペンチ
ル)ジチオホスフィン酸を用いる抽出法では、この抽出
剤が硫黄を含むため、硫化物を形成しやすい貴金属元素
との選択性が低く、ビスマスと白金族元素との完全分離
が困難であった。また、この抽出剤は、加水分解や空気
酸化に非常に弱いという問題もあった。更に、この抽出
剤は日本国内では既存化学物質として登録されていない
ため、商業的に1トン以上を使用することができないと
いう制約もあった。
【0005】上記溶媒抽出法以外の方法では、キレート
樹脂による吸着分離法(例えば、特開平10−2594
31号公報、特開平8−253825号公報)がある。
しかし、このキレート樹脂を用いる方法では、白金族元
素の多くがキレート化合物を作りやすいため、ビスマス
のみを選択的に分離することは困難であった。また、キ
レート樹脂に一旦吸着された白金族元素の溶離回収が困
難であるという問題もあった。
【0006】更に、水溶液にアルカリを添加するか、あ
るいは希釈することにより、ビスマスを沈澱分離する方
法等も知られている。しかし、これらの方法は、白金族
元素に対してビスマス量が少なく、且つ白金族元素が安
定な錯体として存在している場合には有効であるが、ビ
スマス量が白金族元素に対して増加するほど、あるいは
白金族元素の錯体が不安定であるほど、ビスマスが沈澱
する際の白金族元素の共沈率が増加し、相互分離が困難
になるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来方法の問題点に鑑み、完全な分離が困難であった白金
族元素とビスマスを、国内でも工業的に大量使用可能な
抽出剤を用いて、白金族元素の共抽出なしに、ビスマス
のみを選択的に高い収率で抽出分離する方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供するビスマスと白金族元素の分離方法
は、溶解状態の白金族元素化合物と共に、水に可溶性又
は難溶性のビスマス化合物を溶解状態若しくは固体状態
で含む水溶液を、強酸性抽出剤と混合しながら、pHを
3以上に制御しつつ20分間以上維持することにより、
ビスマスを選択的に有機相に抽出することを特徴とす
る。
【0009】上記本発明のビスマスと白金族元素の分離
方法においては、前記強酸性抽出剤がO,O’−ビス(2
-エチルヘキシル)リン酸であることが好ましく、また前
記水溶液に炭酸水素ナトリウムを添加してpHを3以上
に制御することが好ましい。更に、前記pHを3以上に
制御する過程で沈殿したビスマス化合物が、完全に溶解
するまで混合を維持することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】一般的に、酸性抽出剤は、その酸
性の強さによって抽出可能な条件が異なる。即ち、中性
〜弱酸性の金属塩を分解して金属イオンを抽出すること
は、カルボン酸のような弱酸性抽出剤では困難である
が、酸性アルキルリン酸エステルのような強酸性抽出剤
では可能である。一方、ビスマスの塩類は、水相中に常
に過剰の酸が存在しない条件下では容易に加水分解して
沈澱する性質があるが、この沈澱は僅かながら水に溶解
し、pHが低いほど溶解度は上昇する。
【0011】本発明は、これらの性質を組み合わせて、
ビスマス(Bi)の選択的な抽出を可能にしたものであ
る。以下に本発明について、塩化物系の水溶液を例にと
り、下記化学式1〜3に基づいて説明する。尚、下記の
化学式1〜3において、Aは強酸性抽出剤分子の陽イオ
ン交換能を持つH基を除いた部分を示す。
【0012】
【化1】BiCl+3HA → BiA+3HCl
【0013】
【化2】BiCl+2NaHCO → BiOCl+
2NaCl+HO+2CO
【0014】
【化3】 BiOCl+3HA → BiA+HCl+H
【0015】水に溶解しているビスマスは上記化学式1
に示すような強酸性抽出剤との反応により有機相に抽出
されるが、副生する塩酸により逆反応が進行するため、
僅かに抽出された時点で反応が停止してしまう。そこ
で、化学式1で生成した塩酸を中和するためアルカリを
添加すると、上記化学式2の反応によりビスマスがBi
OClとして沈澱するため、ビスマスの抽出ができなく
なる。このため従来は、この沈澱生成により反応が中断
されたとみなされ、キレート形成能力のない酸性抽出剤
がビスマスの分離に対し工業的に使用されることはなか
った。
【0016】しかしながら、本発明者らの研究により、
生成した沈殿BiOClは僅かながら溶解度を持ってお
り、溶解した僅かなビスマスイオンが抽出され、その抽
出の結果生成した塩酸が再び沈澱BiOClを溶解し、
この溶解したビスマスイオンを抽出するという反応が反
復されることにより、最終的に上記化学式3に示すよう
な反応が進行し、沈澱が全て溶解されてビスマスを抽出
できることが明らかになった。
【0017】即ち、本発明方法においては、白金族元素
と共にビスマスを含む水溶液からビスマスを抽出する際
に、強酸性抽出剤を使用し、中和剤でpHを3以上に制
御し且つ20分間以上混合を維持することにより、反応
過程で水に難溶性のビスマス化合物が一旦沈殿しても、
最終的にビスマスのみを有機相に抽出することができ
る。尚、白金族元素は塩酸中ではクロロ錯体などの陰イ
オンを形成しているため、陽イオン交換型の酸性抽出剤
では殆ど抽出されず、ビスマスと白金族元素との完全な
分離が可能である。
【0018】本発明方法で使用する抽出剤としては、原
理的に陽イオン交換型の酸性抽出剤であることが必須条
件であるが、カルボン酸などの弱酸性抽出剤では上記化
学式1の反応が進行しにくいため、工業的に実施可能な
抽出速度を得るために強酸性抽出剤であることが必要で
ある。また、抽出剤化合物中に、窒素、硫黄などの白金
族元素とキレートを形成する恐れがある官能基を含まな
いことも重要である。
【0019】具体的な強酸性抽出剤としては、O,O’
−ビス(2-エチルヘキシル)リン酸(例えば、商品名:
DP−8R、大八化学製)、リン酸ジイソデシル(例え
ば、商品名:DP−10R、大八化学製)、リン酸ビス
(5−メチル−2−(1−メチルネオヘキシル)ネオデカ
ノイル)(例えば、商品名:DP−18、大八化学
製)、2−エチルヘキシルホスホン酸2−エチルへキシ
ル(例えば、商品名:PC−88A、大八化学製)、
2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィン酸(例え
ば、商品名:Cyanex272、CYTEC製)など
が使用可能である。これらの中でも、酸性の強さ、価
格、国内で既存化学物質として工業的に使用可能である
等の点を総合的に配慮すると、O,O’−ビス(2-エチ
ルヘキシル)リン酸が最も適している。
【0020】抽出時のpHが高いほどビスマスの抽出率
は上昇するが、工業的に現実的な抽出率が得られるのは
pH3以上、好ましくはpH3.5以上である。逆にp
Hが高すぎると、難溶性ビスマス化合物の溶解度が低下
し、また白金族元素が加水分解して沈澱しやすくなる。
例えば、加水分解しやすいルテニウム(Ru)のクロロ
錯体が共存する場合にはpH4以下が好ましいが、比較
的に加水分解しにくいイリジウム(Ir)やロジウム
(Rh)のみを含有する場合には、常温で最大pH6〜
7付近まで上昇させることができる。
【0021】pH制御に使用する中和剤としては、pH
3以上まで上昇できればどのような化合物でも基本的に
使用可能である。しかし、水酸化アルカリは中和時に高
温になり、白金族元素を加水分解して沈澱させる恐れが
あるため好ましくない。また、アルカリを構成する元
素、原子団としては、アンモニウム、カリウム、ルビジ
ウム、セシウムは白金族元素のクロロ錯イオンと難溶性
の塩を形成しやすく、リチウムは炭酸水素塩が不安定で
あるため余り好ましくない。従って、炭酸アルカリ、中
でも炭酸水素アルカリが好ましく、炭酸水素ナトリウム
が最も好ましい。
【0022】本発明方法においては、反応時間が非常に
重要である。上記化学式3の反応は理論的には混合効率
が良好であるほど短時間で進行するが、pHを3以上に
制御する過程で沈殿する難溶性のビスマス化合物が完全
に溶解するまで混合を維持する必要がある。そのために
は、通常の撹拌混合による場合は、高速回転であっても
10分前後では反応を十分に進行させることは困難であ
り、少なくとも20分の混合が必要であって、完全にビ
スマスを抽出するためには30分以上混合を維持するこ
とが好ましい。
【0023】従って、ミキサーセトラータイプの抽出装
置を使用する場合には、通常よりもミキサーの容量を十
分に大きくとる必要がある。尚、混合法として粉砕混合
等のより強力な混合を採用すれば、反応時間を短縮でき
る可能性はあるが、設備的に投資が大きくなるため工業
的には実施しにくい。
【0024】抽出対象となるビスマス化合物としては、
水に可溶性の塩化物や硝酸塩などの他に、オキシ塩化
物、オキシ硝酸塩などの水に難溶性の固体にも適用する
ことができる。また、水に可溶性又は難溶性いずれのビ
スマス化合物も、水溶液に溶解した状態は勿論のこと水
溶液中で固体状態でもよいが、いずれの状態も抽出時に
pHを3以上に上昇させる過程で一旦は沈殿を経由する
ことになる。
【0025】水溶液中にビスマスと共存する白金族元素
は、いずれの元素でも分離可能である。しかし、白金
(Pt)及びパラジウム(Pd)は加水分解され難いた
め、従来から中和沈澱法でビスマスのみを容易に沈澱分
離することが可能であり、またオスミウム(Os)は揮
発しやすい酸化物を形成するため、揮発分離法によりビ
スマスから容易に分離することができる。従って、本発
明方法は、これらの従来法では対応困難であったイリジ
ウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、及びロジウム(R
h)と、ビスマスとの分離に対して特に有効性が高い方
法であるということができる。
【0026】有機相に抽出されたビスマスは、強酸によ
り逆抽出することができる。逆抽出の酸濃度は、ビスマ
ス濃度にもよるが、低濃度では加水分解しやすいため、
1モル/リットル以上であることが望ましい。また、抽
残液(水相)中の白金族元素は、精製に最も妨害となる
元素の一つであるビスマスが分離できているため、公知
の方法で容易に相互分離して、製品とすることができ
る。
【0027】
【実施例】実施例1 下記表1に示すビスマス及び白金族元素を塩化物として
含有する原液200mlと、O,O’−ビス(2-エチル
ヘキシル)リン酸(以後、D2EHPAと略記する)1
00mlをドデシルベンゼンにて2倍に希釈した抽出剤
200mlとを撹拌混合しながら、炭酸水素ナトリウム
を添加してpHを上昇させた。
【0028】
【表1】
【0029】炭酸水素ナトリウムを添加するとビスマス
が加水分解して沈澱するため、各試料ごとに下記表2〜
3に示すpHに制御して撹拌混合を続けた。pHの上昇
に伴い沈澱の量は増加するが、その後20分で沈殿の溶
解が認められ、30分で外観上は完全に溶解した。引き
続き各pHにおいて30分間混合し、完全に沈澱が溶解
した後の抽残液(水相)の組成を下記表2に、有機相の
組成を表3に、及び抽出率を表4に示した。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】上記表2〜4の結果から、pH3未満では
ビスマスの実用的な抽出率50%以上を達成することが
できず、pH3以上が必要であることが分かる。また、
pHを問わずイリジウム、ルテニウム、ロジウムは全く
有機相に抽出されなかった。更に、ビスマスと随伴しや
すい銅については、ビスマス以上に抽出されることが分
かる。
【0034】実施例2 上記表1に示すビスマス及び白金族元素を塩化物として
含有する原液200mlと、D2EHPA100mlを
ドデシルベンゼンにて2倍に希釈した溶液200mlと
を混合し、撹拌しつつpHが3.4になるように炭酸水
素ナトリウムを添加した。pHの安定後に、更に30分
間混合した。
【0035】有機相は分離し、抽残液(水相)に再び新
しいD2EHPA100mlをドデシルベンゼンにて2
倍に希釈した溶液200mlを混合し、攪拌しつつpH
が3.4になるように炭酸水素ナトリウムを添加し、p
H安定後に更に30分間混合した。
【0036】このように、同じ水相に対して、新しいD
2EHPAと撹拌混合しつつpHを3.4に調整する抽
出処理を合計3回繰り返した。各抽出回数における水相
の組成を下記表5に、各抽出回数における有機相の組成
を表6に、及び各元素の水相と有機相での分配率を表7
に示した。
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】これら表5〜7の結果から、合計3回の抽
出によってビスマス96.0%、銅99.6%を抽出でき
たことが分かる。また、抽出回数を重ねて有機相中のビ
スマス負荷が低減しても、イリジウム、ルテニウム、ロ
ジウムの何れも全く抽出されることはなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、従来は完全な分離が困
難であった白金族元素とビスマスを、国内でも工業的に
大量使用可能な強酸性抽出剤を用いて、白金族元素の損
失なしに、ビスマスのみを選択的に高い収率で抽出分離
することができる。また、ビスマスの湿式処理では水に
難溶性の固体のビスマス化合物がしばしば生成するが、
本発明はこのような固体状態のビスマス化合物にも適用
可能であるため、工業的に極めて有用な方法である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解状態の白金族元素化合物と共に、水
    に可溶性又は難溶性のビスマス化合物を溶解状態若しく
    は固体状態で含む水溶液を、強酸性抽出剤と混合しなが
    ら、pHを3以上に制御しつつ20分間以上維持するこ
    とにより、ビスマスを選択的に有機相に抽出することを
    特徴とするビスマスと白金族元素の分離方法。
  2. 【請求項2】 前記強酸性抽出剤がO,O’−ビス(2-
    エチルヘキシル)リン酸であることを特徴とする、請求
    項1に記載のビスマスと白金族元素の分離方法。
  3. 【請求項3】 前記水溶液に炭酸水素ナトリウムを添加
    してpHを3以上に制御することを特徴とする、請求項
    1又は2に記載のビスマスと白金族元素の分離方法。
  4. 【請求項4】 前記pHを3以上に制御する過程で沈殿
    したビスマス化合物が完全に溶解するまで混合を維持す
    ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の
    ビスマスと白金族元素の分離方法。
  5. 【請求項5】 前記白金族元素化合物としてイリジウ
    ム、ルテニウム、ロジウムのいずれか1種以上の化合物
    を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記
    載のビスマスと白金族元素の分離方法。
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JP2018070927A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 住友金属鉱山株式会社 ビスマスの回収方法

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