JP2003012886A - 水添ジエン系重合体組成物及び成形品 - Google Patents
水添ジエン系重合体組成物及び成形品Info
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- JP2003012886A JP2003012886A JP2001196810A JP2001196810A JP2003012886A JP 2003012886 A JP2003012886 A JP 2003012886A JP 2001196810 A JP2001196810 A JP 2001196810A JP 2001196810 A JP2001196810 A JP 2001196810A JP 2003012886 A JP2003012886 A JP 2003012886A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性に優れ、成形外観、柔軟性、力学特
性が良好で、さらに軟化剤の耐ブリードに優れた水添ジ
エン系重合体組成物ならびにそれを用いた成形品と履物
材を提供すること。 【解決手段】 (イ)ビニル結合含量30%以下のポリ
ブタジエンブロック(A)を含有している共役ジエン系
重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和し
ている水添ジエン系重合体、(ロ)ビニル芳香族化合物
からなる重合体ブロック(D)とビニル結合含量が30
%を越える共役ジエンの重合体ブロック(E)を含有し
ている共役ジエン系重合体の共役ジエン由来の二重結合
が80%以上飽和している水添ジエン系重合体、ならび
に、(ハ)軟化剤を含有してなることを特徴とする水添
ジエン系重合体組成物を用いる。
性が良好で、さらに軟化剤の耐ブリードに優れた水添ジ
エン系重合体組成物ならびにそれを用いた成形品と履物
材を提供すること。 【解決手段】 (イ)ビニル結合含量30%以下のポリ
ブタジエンブロック(A)を含有している共役ジエン系
重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和し
ている水添ジエン系重合体、(ロ)ビニル芳香族化合物
からなる重合体ブロック(D)とビニル結合含量が30
%を越える共役ジエンの重合体ブロック(E)を含有し
ている共役ジエン系重合体の共役ジエン由来の二重結合
が80%以上飽和している水添ジエン系重合体、ならび
に、(ハ)軟化剤を含有してなることを特徴とする水添
ジエン系重合体組成物を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の水添ジエン
系共重合体を重合体成分として含有し、特に耐摩耗性に
優れ、しかも成形外観、柔軟性、力学特性が良好で、さ
らに軟化剤のブリード性に優れた水添ジエン系重合体組
成物ならびにそれを用いた成形品、履物材に関する。
系共重合体を重合体成分として含有し、特に耐摩耗性に
優れ、しかも成形外観、柔軟性、力学特性が良好で、さ
らに軟化剤のブリード性に優れた水添ジエン系重合体組
成物ならびにそれを用いた成形品、履物材に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ビニル化合物と共役ジエンとのブ
ロック共重合体は、熱可塑性エラストマーとして、一般
の熱可塑性樹脂と同様な加工技術で成形加工できる。そ
の際に、汎用ゴムの加工で通常必要とされる架橋剤の配
合および加熱架橋工程を特に必要とせず、しかも適度の
ゴム弾性を有するなどの長所を有しているので、該熱可
塑性エラストマーを原料として射出成形により履物材等
の成形品が作製されている。
ロック共重合体は、熱可塑性エラストマーとして、一般
の熱可塑性樹脂と同様な加工技術で成形加工できる。そ
の際に、汎用ゴムの加工で通常必要とされる架橋剤の配
合および加熱架橋工程を特に必要とせず、しかも適度の
ゴム弾性を有するなどの長所を有しているので、該熱可
塑性エラストマーを原料として射出成形により履物材等
の成形品が作製されている。
【0003】しかしながら、このようにして成形された
成形品は、成形時のブロック共重合体の流動性が悪いた
め、成形品の表面にフローマークが生じて外観が不良と
なる欠点がある。成形品の外観不良を改善するために、
芳香族ビニル化合物と共役ジエンとのブロック共重合体
に1,2−ポリブタジエンをブレンドすることが行われ
ている。この方法を用いると、成形品の外観不良は著し
く改善されるが、履物材に使用する場合、履物材として
の重要な性能である耐摩耗性が低下するという問題を抱
えている。また、ポリアミド樹脂や熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂は、耐摩耗性に優れるため、履物材に使用される
が、これらの樹脂は高価であり、加水分解による物性低
下の問題もある。さらに、近年の環境意識の高まりに伴
い、焼却時のダイオキシンの発生原因とされるポリ塩化
ビニル(PVC)に代わる素材が求められている。PV
Cは可塑剤の調整により高流動性が得やすく、成形性が
良い。そのため長靴などの薄肉成形を必要とする成形品
に多く使用されている。前述した熱可塑性エラストマー
の成形品はダイオキシンの発生原因とされるハロゲン元
素を含まないためPVC代替材として期待されるが、流
動性が不十分なため、長靴などの薄肉成形を必要とする
成形品を良好な外観成形で得る事は困難である。
成形品は、成形時のブロック共重合体の流動性が悪いた
め、成形品の表面にフローマークが生じて外観が不良と
なる欠点がある。成形品の外観不良を改善するために、
芳香族ビニル化合物と共役ジエンとのブロック共重合体
に1,2−ポリブタジエンをブレンドすることが行われ
ている。この方法を用いると、成形品の外観不良は著し
く改善されるが、履物材に使用する場合、履物材として
の重要な性能である耐摩耗性が低下するという問題を抱
えている。また、ポリアミド樹脂や熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂は、耐摩耗性に優れるため、履物材に使用される
が、これらの樹脂は高価であり、加水分解による物性低
下の問題もある。さらに、近年の環境意識の高まりに伴
い、焼却時のダイオキシンの発生原因とされるポリ塩化
ビニル(PVC)に代わる素材が求められている。PV
Cは可塑剤の調整により高流動性が得やすく、成形性が
良い。そのため長靴などの薄肉成形を必要とする成形品
に多く使用されている。前述した熱可塑性エラストマー
の成形品はダイオキシンの発生原因とされるハロゲン元
素を含まないためPVC代替材として期待されるが、流
動性が不十分なため、長靴などの薄肉成形を必要とする
成形品を良好な外観成形で得る事は困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐摩
耗性に優れ、成形外観、柔軟性、力学特性が良好で、さ
らに軟化剤の耐ブリード性に優れた水添ジエン系重合体
組成物ならびにそれを用いた成形品と履物材を提供する
ことにある。
耗性に優れ、成形外観、柔軟性、力学特性が良好で、さ
らに軟化剤の耐ブリード性に優れた水添ジエン系重合体
組成物ならびにそれを用いた成形品と履物材を提供する
ことにある。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明によれば、下記の
水添ジエン系重合体組成物、ならびに、それを用いた成
形品と履物材が提供されて、本発明の上記目的が達成さ
れる。すなわち、本発明の水添ジエン系重合体組成物、
ならびに、それを用いた成形品と履物材は下記構成であ
る。 1.(イ)ビニル結合含量30%以下のポリブタジエン
ブロック(A)を含有している共役ジエン系重合体の共
役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和している水添
ジエン系重合体、(ロ)ビニル芳香族化合物からなる重
合体ブロック(D)とビニル結合含量が30%を越える
共役ジエンの重合体ブロック(E)を含有している共役
ジエン系重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%以
上飽和している水添ジエン系重合体、ならびに、(ハ)
軟化剤を含有してなることを特徴とする水添ジエン系重
合体組成物。 2.(イ)水添ジエン系共重合体/(ロ)水添ジエン系
共重合体/(ハ)軟化剤の配合割合は、(イ)成分と
(ロ)成分と(ハ)成分との合計量100重量%に対し
て、前記(イ)成分が1〜90重量%、前記(ロ)成分
が1〜90重量%、前記(ハ)成分が1〜60重量%で
あることを特徴とする上記1に記載の水添ジエン系重合
体組成物。 3.さらに(ニ)オレフィン系重合体が、前記(イ)水
添ジエン系重合体および(ロ)水添ジエン系重合体との
合計量(但し(イ)+(ロ)+(ニ)=100重量%)
のうち、99重量%以下で含有してなることを特徴とす
る上記1に記載の水添ジエン系重合体組成物。 4.上記1、2又は3に記載の水添ジエン系重合体組成
物を含有してなることを特徴とする成形品。 5.上記1、2又は3に記載の水添ジエン系重合体組成
物を含有してなることを特徴とする履物材。
水添ジエン系重合体組成物、ならびに、それを用いた成
形品と履物材が提供されて、本発明の上記目的が達成さ
れる。すなわち、本発明の水添ジエン系重合体組成物、
ならびに、それを用いた成形品と履物材は下記構成であ
る。 1.(イ)ビニル結合含量30%以下のポリブタジエン
ブロック(A)を含有している共役ジエン系重合体の共
役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和している水添
ジエン系重合体、(ロ)ビニル芳香族化合物からなる重
合体ブロック(D)とビニル結合含量が30%を越える
共役ジエンの重合体ブロック(E)を含有している共役
ジエン系重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%以
上飽和している水添ジエン系重合体、ならびに、(ハ)
軟化剤を含有してなることを特徴とする水添ジエン系重
合体組成物。 2.(イ)水添ジエン系共重合体/(ロ)水添ジエン系
共重合体/(ハ)軟化剤の配合割合は、(イ)成分と
(ロ)成分と(ハ)成分との合計量100重量%に対し
て、前記(イ)成分が1〜90重量%、前記(ロ)成分
が1〜90重量%、前記(ハ)成分が1〜60重量%で
あることを特徴とする上記1に記載の水添ジエン系重合
体組成物。 3.さらに(ニ)オレフィン系重合体が、前記(イ)水
添ジエン系重合体および(ロ)水添ジエン系重合体との
合計量(但し(イ)+(ロ)+(ニ)=100重量%)
のうち、99重量%以下で含有してなることを特徴とす
る上記1に記載の水添ジエン系重合体組成物。 4.上記1、2又は3に記載の水添ジエン系重合体組成
物を含有してなることを特徴とする成形品。 5.上記1、2又は3に記載の水添ジエン系重合体組成
物を含有してなることを特徴とする履物材。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の水添ジエン系重合
体組成物の構成要素ごとにより詳細に説明する。 〔1〕(イ)水添ジエン系共重合体 本発明の重合体組成物に含有する(イ)水添ジエン系共
重合体は、ビニル結合含量30%以下のポリブタジエン
ブロック(A)を含有している共役ジエン系重合体の共
役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和している水添
ジエン系重合体(以下「水添ジエン系重合体(イ)」と
もいう)で、具体的には下記構造式で表せるブロック共
重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和し
ている水添ジエン系重合体が挙げられる。 (A−B)n 構造式1 (A−B)n−Y 構造式2 A−(B−A)n 構造式3 (A−B−C)m 構造式4 (A−B−C)m−Y 構造式5 [構造式1〜5中、Aはビニル結合含量30%以下のポ
リブタジエンブロック(以下、「ブロック(A)」とも
いう)、Bはビニル結合含量が30%を越える共役ジエ
ンの重合体ブロック又はビニル芳香族化合物成分含量が
50重量%未満であり、かつ共役ジエン成分部分のビニ
ル結合含量が30%を越える共役ジエンとビニル芳香族
化合物とのランダム共重合体ブロック(以下、「ブロッ
ク(B)」ともいう)、Cはビニル芳香族化合物からな
る重合体ブロック又はビニル芳香族化合物成分と共役ジ
エン成分からなりビニル芳香族化合物成分が漸増するテ
ーパー状の共重合体ブロック(以下、「ブロック
(C)」ともいう)、Yはカップリング剤の残基であ
り、nは1〜5の整数、mは1〜5の整数を表す]。
体組成物の構成要素ごとにより詳細に説明する。 〔1〕(イ)水添ジエン系共重合体 本発明の重合体組成物に含有する(イ)水添ジエン系共
重合体は、ビニル結合含量30%以下のポリブタジエン
ブロック(A)を含有している共役ジエン系重合体の共
役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和している水添
ジエン系重合体(以下「水添ジエン系重合体(イ)」と
もいう)で、具体的には下記構造式で表せるブロック共
重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和し
ている水添ジエン系重合体が挙げられる。 (A−B)n 構造式1 (A−B)n−Y 構造式2 A−(B−A)n 構造式3 (A−B−C)m 構造式4 (A−B−C)m−Y 構造式5 [構造式1〜5中、Aはビニル結合含量30%以下のポ
リブタジエンブロック(以下、「ブロック(A)」とも
いう)、Bはビニル結合含量が30%を越える共役ジエ
ンの重合体ブロック又はビニル芳香族化合物成分含量が
50重量%未満であり、かつ共役ジエン成分部分のビニ
ル結合含量が30%を越える共役ジエンとビニル芳香族
化合物とのランダム共重合体ブロック(以下、「ブロッ
ク(B)」ともいう)、Cはビニル芳香族化合物からな
る重合体ブロック又はビニル芳香族化合物成分と共役ジ
エン成分からなりビニル芳香族化合物成分が漸増するテ
ーパー状の共重合体ブロック(以下、「ブロック
(C)」ともいう)、Yはカップリング剤の残基であ
り、nは1〜5の整数、mは1〜5の整数を表す]。
【0007】上記構造式1〜5で表せるブロック共重合
体の共役ジエン由来の二重結合の水添率は80%以上、
好ましくは90%以上、特に好ましくは96%以上であ
る。80%未満では耐候性、耐熱性等が低下し好ましく
ない。ブロック(A)のビニル結合含量は30%以下、
好ましくは25%以下である。ブロック(B)が共役ジ
エンの重合体ブロックの場合は、ビニル結合含量は30
%を越え、好ましくは35%以上、80%未満である。
ブロック(B)が共役ジエンとビニル芳香族化合物との
ランダム共重合体ブロックの場合は、ビニル芳香族化合
物含量は50重量%未満、好ましくは1〜40重量%で
あり、かつ共役ジエン成分部分のビニル結合含量が30
%を越え、好ましくは35%以上、80%未満である。
ブロック(C)がテーパー状の共重合体ブロックの場合
は、ビニル芳香族化合物含量は50重量%以上、好まし
くは90重量%以上である。nは1〜5の整数、好まし
くは1〜2である。mは1〜5の整数、好ましくは1で
ある。
体の共役ジエン由来の二重結合の水添率は80%以上、
好ましくは90%以上、特に好ましくは96%以上であ
る。80%未満では耐候性、耐熱性等が低下し好ましく
ない。ブロック(A)のビニル結合含量は30%以下、
好ましくは25%以下である。ブロック(B)が共役ジ
エンの重合体ブロックの場合は、ビニル結合含量は30
%を越え、好ましくは35%以上、80%未満である。
ブロック(B)が共役ジエンとビニル芳香族化合物との
ランダム共重合体ブロックの場合は、ビニル芳香族化合
物含量は50重量%未満、好ましくは1〜40重量%で
あり、かつ共役ジエン成分部分のビニル結合含量が30
%を越え、好ましくは35%以上、80%未満である。
ブロック(C)がテーパー状の共重合体ブロックの場合
は、ビニル芳香族化合物含量は50重量%以上、好まし
くは90重量%以上である。nは1〜5の整数、好まし
くは1〜2である。mは1〜5の整数、好ましくは1で
ある。
【0008】ここで、共役ジエンとしては、1,3−ブ
タジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3
−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエ
チル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オ
クタジエンなどが挙げられる。工業的に有利に利用で
き、また物性の優れた水添ジエン系重合体を得る観点か
ら、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエンが好ましく、1,3−ブタジエン、イソプレンが
特に好ましく、1,3−ブタジエンが最も好ましい。ま
た芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α―メチル
スチレン、p―メチルスチレン、t−ブチルスチレン、
ジビニルベンゼン、N,N−ジメチル−p−アミノエチ
ルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチ
レン、ビニルピリジンなどが挙げられる。なかでも、ス
チレン、α−メチルスチレンが好ましい。
タジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3
−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエ
チル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オ
クタジエンなどが挙げられる。工業的に有利に利用で
き、また物性の優れた水添ジエン系重合体を得る観点か
ら、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエンが好ましく、1,3−ブタジエン、イソプレンが
特に好ましく、1,3−ブタジエンが最も好ましい。ま
た芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α―メチル
スチレン、p―メチルスチレン、t−ブチルスチレン、
ジビニルベンゼン、N,N−ジメチル−p−アミノエチ
ルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチ
レン、ビニルピリジンなどが挙げられる。なかでも、ス
チレン、α−メチルスチレンが好ましい。
【0009】水添ジエン系共重合体(イ)は、上記構造
式1〜5中のn,mが繰り返し数を示す重合体の他、カ
ップリング剤の使用により重合体分子鎖がカップリング
残基(Y)を介して延長または分岐された重合体も含ま
れる。この際用いられるカップリング剤としては、例え
ばアジピン酸ジエチル、ジビニルベンゼン、メチルジク
ロロシラン、四塩化ケイ素、ブチルトリクロロケイ素、
テトラクロロ錫、ブチルトリクロロ錫、ジメチルクロロ
ケイ素、テトラクロロゲルマニウム、1,2−ジブロモ
エタン、1,4−クロロメチルベンゼン、ビス(トリク
ロロシリル)エタン、エポキシ化アマニ油、トリレンジ
イソシアネート、1,2,4−ベンゼントリイソシアネ
ートなどが挙げられる。水添ジエン系共重合体(イ)
は、例えば特開平3−72512号公報第4頁右上欄第
13行〜第6頁左下第1行、特開平5−271325号
公報第3頁左欄42行〜第7頁右欄19行、特開平5−
271327号公報第3頁左欄36行〜第7頁右欄31
行、特開平3−128957号公報第4頁右上欄第8行
〜第6頁左下欄第7行、特開平2−133406号公報
第4頁左下欄13行〜第5頁左下欄10行に記載されて
いる方法などによって製造することができる。
式1〜5中のn,mが繰り返し数を示す重合体の他、カ
ップリング剤の使用により重合体分子鎖がカップリング
残基(Y)を介して延長または分岐された重合体も含ま
れる。この際用いられるカップリング剤としては、例え
ばアジピン酸ジエチル、ジビニルベンゼン、メチルジク
ロロシラン、四塩化ケイ素、ブチルトリクロロケイ素、
テトラクロロ錫、ブチルトリクロロ錫、ジメチルクロロ
ケイ素、テトラクロロゲルマニウム、1,2−ジブロモ
エタン、1,4−クロロメチルベンゼン、ビス(トリク
ロロシリル)エタン、エポキシ化アマニ油、トリレンジ
イソシアネート、1,2,4−ベンゼントリイソシアネ
ートなどが挙げられる。水添ジエン系共重合体(イ)
は、例えば特開平3−72512号公報第4頁右上欄第
13行〜第6頁左下第1行、特開平5−271325号
公報第3頁左欄42行〜第7頁右欄19行、特開平5−
271327号公報第3頁左欄36行〜第7頁右欄31
行、特開平3−128957号公報第4頁右上欄第8行
〜第6頁左下欄第7行、特開平2−133406号公報
第4頁左下欄13行〜第5頁左下欄10行に記載されて
いる方法などによって製造することができる。
【0010】〔2〕(ロ)水添ジエン系共重合体
本発明の重合体組成物に含有する(ロ)水添ジエン系共
重合体は、ビニル芳香族化合物からなる重合体ブロック
(D)とビニル結合含量が30%を越える共役ジエンの
重合体ブロック(E)を含有している共役ジエン系重合
体の共役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和してい
る水添ジエン系重合体(以下「水添ジエン系重合体
(ロ)」ともいう)で、具体的には下記構造式で表せる
ブロック共重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%
以上飽和している水添ジエン系重合体が挙げられる。 (D−E)p 構造式6 (D−E)p−Y 構造式7 D−(E−D)p 構造式8 [構造式6〜8中、Dはビニル芳香族化合物からなる重
合体ブロック(以下、「ブロック(D)」ともいう)、
Eはビニル結合含量が30%を越える共役ジエンの重合
体ブロック(以下、「ブロック(E)」ともいう)、Y
はカップィング剤の残基であり、pは1〜5の整数を表
す]。
重合体は、ビニル芳香族化合物からなる重合体ブロック
(D)とビニル結合含量が30%を越える共役ジエンの
重合体ブロック(E)を含有している共役ジエン系重合
体の共役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和してい
る水添ジエン系重合体(以下「水添ジエン系重合体
(ロ)」ともいう)で、具体的には下記構造式で表せる
ブロック共重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%
以上飽和している水添ジエン系重合体が挙げられる。 (D−E)p 構造式6 (D−E)p−Y 構造式7 D−(E−D)p 構造式8 [構造式6〜8中、Dはビニル芳香族化合物からなる重
合体ブロック(以下、「ブロック(D)」ともいう)、
Eはビニル結合含量が30%を越える共役ジエンの重合
体ブロック(以下、「ブロック(E)」ともいう)、Y
はカップィング剤の残基であり、pは1〜5の整数を表
す]。
【0011】上記構造式6〜8で表せるブロック共重合
体の共役ジエン由来の二重結合の水添率は80%以上、
好ましくは90%以上、特に好ましくは96%以上であ
る。80%未満では耐候性、耐熱性等が低下し好ましく
ない。ブロック(D)の含量は50重量%未満、好まし
くは10〜40重量%、さらに好ましくは20〜35重
量%である。ブロック(E)のビニル結合含量は30%
を越え、好ましくは35%以上である。pは1〜5の整
数、好ましくは1〜2である。
体の共役ジエン由来の二重結合の水添率は80%以上、
好ましくは90%以上、特に好ましくは96%以上であ
る。80%未満では耐候性、耐熱性等が低下し好ましく
ない。ブロック(D)の含量は50重量%未満、好まし
くは10〜40重量%、さらに好ましくは20〜35重
量%である。ブロック(E)のビニル結合含量は30%
を越え、好ましくは35%以上である。pは1〜5の整
数、好ましくは1〜2である。
【0012】ここで、共役ジエンとしては、1,3−ブ
タジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3
−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエ
チル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オ
クタジエン、などが挙げられる。工業的に有利に利用で
き、また物性の優れた水添ジエン系重合体を得る観点か
ら、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエンが好ましく、1,3−ブタジエン、イソプレンが
さらに好ましく、1,3−ブタジエンが最も好ましい。
また芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α―メチ
ルスチレン、p―メチルスチレン、t−ブチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン、N,N−ジメチル−p−アミノ
エチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチル
スチレン、ビニルピリジンなどが挙げられる。なかで
も、スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。水添ジ
エン系共重合体(ロ)は、上記構造式6〜8中のpが繰
り返し数を示す重合体の他、カップリング剤の使用によ
り重合体分子鎖がカップリング残基(Y)を介して延長
または分岐された重合体も含まれる。この際用いられる
カップリング剤としては、水添ジエン系共重合体(イ)
に使用されるものと同じ化合物が挙げられる。水添ジエ
ン系共重合体(ロ)の好ましいものとして、芳香族ビニ
ル化合物の重合体ブロック/共役ジエンの重合体ブロッ
ク/芳香族ビニル化合物の重合体ブロックからなるブロ
ック共重合体の水素添加物が挙げられる。これらの例と
して、クレイトン社製のクレイトンG、旭化成社製のタ
クテックH、クラレ社製のセプトン等が挙げられる。
タジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3
−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエ
チル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オ
クタジエン、などが挙げられる。工業的に有利に利用で
き、また物性の優れた水添ジエン系重合体を得る観点か
ら、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエンが好ましく、1,3−ブタジエン、イソプレンが
さらに好ましく、1,3−ブタジエンが最も好ましい。
また芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α―メチ
ルスチレン、p―メチルスチレン、t−ブチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン、N,N−ジメチル−p−アミノ
エチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチル
スチレン、ビニルピリジンなどが挙げられる。なかで
も、スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。水添ジ
エン系共重合体(ロ)は、上記構造式6〜8中のpが繰
り返し数を示す重合体の他、カップリング剤の使用によ
り重合体分子鎖がカップリング残基(Y)を介して延長
または分岐された重合体も含まれる。この際用いられる
カップリング剤としては、水添ジエン系共重合体(イ)
に使用されるものと同じ化合物が挙げられる。水添ジエ
ン系共重合体(ロ)の好ましいものとして、芳香族ビニ
ル化合物の重合体ブロック/共役ジエンの重合体ブロッ
ク/芳香族ビニル化合物の重合体ブロックからなるブロ
ック共重合体の水素添加物が挙げられる。これらの例と
して、クレイトン社製のクレイトンG、旭化成社製のタ
クテックH、クラレ社製のセプトン等が挙げられる。
【0013】上記水添ジエン系共重合体(イ)または、
水添ジエン系共重合体(ロ)(以下併せて、単に「水添
ジエン系共重合体」という場合もある)は、酸無水物、
カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシア
ネート基およびエポキシ基から選ばれた少なくとも1種
の官能基を有する変性水添ジエン系共重合体であっても
よい。さらには、上記水添ジエン系共重合体と変性水添
ジエン系共重合体とを任意の割合でブレンドして用いる
ことができる。
水添ジエン系共重合体(ロ)(以下併せて、単に「水添
ジエン系共重合体」という場合もある)は、酸無水物、
カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシア
ネート基およびエポキシ基から選ばれた少なくとも1種
の官能基を有する変性水添ジエン系共重合体であっても
よい。さらには、上記水添ジエン系共重合体と変性水添
ジエン系共重合体とを任意の割合でブレンドして用いる
ことができる。
【0014】また、上記水添ジエン系共重合体の重量平
均分子量は、GPC法により測定されたポリスチレン換
算値として、1〜70万が好ましく、より好ましくは5
〜60万である。重量平均分子量が1万未満では、水添
ジエン系共重合体をペレット化した場合、ブロッキング
しやすくなり、かつ下記するオレフィン系重合体を併用
した場合に、組成物の機械的強度が低下する。一方、7
0万を越えると、流動性、加工性等が劣り、好ましくな
い。
均分子量は、GPC法により測定されたポリスチレン換
算値として、1〜70万が好ましく、より好ましくは5
〜60万である。重量平均分子量が1万未満では、水添
ジエン系共重合体をペレット化した場合、ブロッキング
しやすくなり、かつ下記するオレフィン系重合体を併用
した場合に、組成物の機械的強度が低下する。一方、7
0万を越えると、流動性、加工性等が劣り、好ましくな
い。
【0015】〔3〕(ハ)軟化剤
本発明に使用される軟化剤は、通常用いられるゴム用軟
化剤であれば特に制限はないが、例えば、パラフィン
系、ナフテン系、芳香族系の鉱物油系炭化水素、及び、
ポリブテン系、ポリブタジエン系等の低分子量物等の合
成樹脂系炭化水素等が挙げられるが、中でも、鉱物油系
炭化水素が好ましく、又、重量平均分子量で300〜
2,000、特には500〜1,500の分子量を有す
るものが好ましい。鉱物油系炭化水素からなるゴム用軟
化剤は、一般に、芳香族環、ナフテン環、及びパラフィ
ン鎖の三者の混合物であって、パラフィン鎖の炭素数が
全炭素数中の50%以上を占めるものがパラフィン系オ
イル、ナフテン環の炭素数が全炭素数中の30〜45%
のものがナフテン系オイル、芳香族環の炭素数が全炭素
数中の30%以上のものが芳香族系オイルと、それぞれ
分類されているが、本発明においては、パラフィン系の
ものが特に好ましい。また、鉱物油系炭化水素は、98
℃の動粘度が5〜50cSt、特には10〜40cSt
であるもの、流動点が−40〜0℃、特には−30〜0
℃であるものが好ましい。
化剤であれば特に制限はないが、例えば、パラフィン
系、ナフテン系、芳香族系の鉱物油系炭化水素、及び、
ポリブテン系、ポリブタジエン系等の低分子量物等の合
成樹脂系炭化水素等が挙げられるが、中でも、鉱物油系
炭化水素が好ましく、又、重量平均分子量で300〜
2,000、特には500〜1,500の分子量を有す
るものが好ましい。鉱物油系炭化水素からなるゴム用軟
化剤は、一般に、芳香族環、ナフテン環、及びパラフィ
ン鎖の三者の混合物であって、パラフィン鎖の炭素数が
全炭素数中の50%以上を占めるものがパラフィン系オ
イル、ナフテン環の炭素数が全炭素数中の30〜45%
のものがナフテン系オイル、芳香族環の炭素数が全炭素
数中の30%以上のものが芳香族系オイルと、それぞれ
分類されているが、本発明においては、パラフィン系の
ものが特に好ましい。また、鉱物油系炭化水素は、98
℃の動粘度が5〜50cSt、特には10〜40cSt
であるもの、流動点が−40〜0℃、特には−30〜0
℃であるものが好ましい。
【0016】〔4〕(イ)水添ジエン系共重合体/
(ロ)水添ジエン系共重合体/(ハ)軟化剤の配合割合 (イ)水添ジエン系共重合体/(ロ)水添ジエン系共重
合体/(ハ)軟化剤の配合割合は、(イ)成分と(ロ)
成分と(ハ)成分との合計量100重量%に対して、前
記(イ)成分が1〜90重量%、好ましくは20〜60
重量%、前記(ロ)成分が1〜90重量%、好ましくは
20〜60重量%、前記(ハ)成分が1〜60重量%、
好ましくは10〜50重量%である。前記(イ)成分が
1重量%未満では、耐摩耗性と成形外観が劣り、90重
量%を越えると軟化剤の耐ブリード性が劣る。また、前
記(ロ)成分が1重量%未満では、軟化剤の耐ブリード
性が劣り、90重量%を越えると成形外観が劣る。ま
た、前記(ハ)成分が1重量%未満では、成形外観が劣
り、60重量%を越えると耐摩耗性と軟化剤の耐ブリー
ド性が劣る。
(ロ)水添ジエン系共重合体/(ハ)軟化剤の配合割合 (イ)水添ジエン系共重合体/(ロ)水添ジエン系共重
合体/(ハ)軟化剤の配合割合は、(イ)成分と(ロ)
成分と(ハ)成分との合計量100重量%に対して、前
記(イ)成分が1〜90重量%、好ましくは20〜60
重量%、前記(ロ)成分が1〜90重量%、好ましくは
20〜60重量%、前記(ハ)成分が1〜60重量%、
好ましくは10〜50重量%である。前記(イ)成分が
1重量%未満では、耐摩耗性と成形外観が劣り、90重
量%を越えると軟化剤の耐ブリード性が劣る。また、前
記(ロ)成分が1重量%未満では、軟化剤の耐ブリード
性が劣り、90重量%を越えると成形外観が劣る。ま
た、前記(ハ)成分が1重量%未満では、成形外観が劣
り、60重量%を越えると耐摩耗性と軟化剤の耐ブリー
ド性が劣る。
【0017】〔5〕(ニ)オレフィン系重合体
本発明の重合体組成物の重合体成分として水添ジエン系
重合体と併用することができるオレフィン系重合体は、
1種または2種以上のモノオレフィンを高圧法、中圧
法、および低圧法のいずれかによる重合法から製造され
る結晶性樹脂であり、好ましくはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン−1である。これら好ましいオレ
フィン系重合体は、単独重合体であってもよく、下記の
コモノマーとの共重合体であってもよい。
重合体と併用することができるオレフィン系重合体は、
1種または2種以上のモノオレフィンを高圧法、中圧
法、および低圧法のいずれかによる重合法から製造され
る結晶性樹脂であり、好ましくはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン−1である。これら好ましいオレ
フィン系重合体は、単独重合体であってもよく、下記の
コモノマーとの共重合体であってもよい。
【0018】上記の好ましいオレフィン系重合体を製造
するための好ましいコモノマーとしては、例えば、エチ
レン(主たる重合体がポリエチレンの場合は除く)をは
じめ、プロピレン(主たる重合体がポリプロピレンの場
合は除く)、ブテン−1(主たる重合体がポリブテン−
1である場合は除く)、ペンテン−1、ヘキセン−1、
ヘプテン−1、オクテン−1などの直鎖状α−オレフィ
ン;4−メチルペンテン−1、2−メチルプロペン−
1、3−メチルペンテン−1、5−メチルヘキセン−
1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテ
ン−1などの分岐状α−オレフィン;アクリル酸、メタ
クリル酸、エタクリル酸、クロトン酸などのモノカルボ
ン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸などのジカルボン酸やそのモノエステル、メチルメタ
クリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート
などのアクリル酸またはメタクリル酸エステル、酢酸ビ
ニルや、プロピオン酸ビニルなどの飽和カルボン酸のビ
ニルエステル;スチレン、α−スチレン、p−メチルス
チレンなどの芳香族ビニル化合物;無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水アコニット酸な
どの酸無水物;アクリロニトリルやメタクリロニトリル
などのα,β−不飽和ニトリル;1,4−ヘキサジエ
ン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネンな
どのジエンモノマーさらにアクリルアミド、メタクリル
アミド、マレイミドなどが挙げられる。
するための好ましいコモノマーとしては、例えば、エチ
レン(主たる重合体がポリエチレンの場合は除く)をは
じめ、プロピレン(主たる重合体がポリプロピレンの場
合は除く)、ブテン−1(主たる重合体がポリブテン−
1である場合は除く)、ペンテン−1、ヘキセン−1、
ヘプテン−1、オクテン−1などの直鎖状α−オレフィ
ン;4−メチルペンテン−1、2−メチルプロペン−
1、3−メチルペンテン−1、5−メチルヘキセン−
1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテ
ン−1などの分岐状α−オレフィン;アクリル酸、メタ
クリル酸、エタクリル酸、クロトン酸などのモノカルボ
ン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸などのジカルボン酸やそのモノエステル、メチルメタ
クリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート
などのアクリル酸またはメタクリル酸エステル、酢酸ビ
ニルや、プロピオン酸ビニルなどの飽和カルボン酸のビ
ニルエステル;スチレン、α−スチレン、p−メチルス
チレンなどの芳香族ビニル化合物;無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水アコニット酸な
どの酸無水物;アクリロニトリルやメタクリロニトリル
などのα,β−不飽和ニトリル;1,4−ヘキサジエ
ン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネンな
どのジエンモノマーさらにアクリルアミド、メタクリル
アミド、マレイミドなどが挙げられる。
【0019】これらの共重合可能なコモノマーは単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。こ
れら共重合成分の量としては好ましくは30重量%以
下、より好ましくは20重量%以下である。これらを共
重合した場合の共重合体の様式については特に制限はな
く、例えばランダム型、ブロック型、グラフト型、これ
らの混合型などいずれであってもよい。
で、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。こ
れら共重合成分の量としては好ましくは30重量%以
下、より好ましくは20重量%以下である。これらを共
重合した場合の共重合体の様式については特に制限はな
く、例えばランダム型、ブロック型、グラフト型、これ
らの混合型などいずれであってもよい。
【0020】オレフィン系重合体として使用される好ま
しい共重合体としては、プロピレン−エチレン共重合
体、プロピレン−ブテン−1共重合体、ブテン−1−エ
チレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共
重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘ
キセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル
アクリレート共重合体、エチレン−エチルメタクリレー
ト共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、
エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−
nブチルアクリレート共重合体が挙げられる。これらオ
レフィン系重合体は単独であるいは2種以上を併用して
用いることができる。
しい共重合体としては、プロピレン−エチレン共重合
体、プロピレン−ブテン−1共重合体、ブテン−1−エ
チレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共
重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘ
キセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル
アクリレート共重合体、エチレン−エチルメタクリレー
ト共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、
エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−
nブチルアクリレート共重合体が挙げられる。これらオ
レフィン系重合体は単独であるいは2種以上を併用して
用いることができる。
【0021】さらに、オレフィン系重合体としては、上
記で説明したオレフィン系重合体に、酸無水物、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシアネート
基、エポキシ基などの官能基から選ばれた少なくとも1
種の官能基を導入した変性ポリオレフィン重合体を併用
してもよい。
記で説明したオレフィン系重合体に、酸無水物、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシアネート
基、エポキシ基などの官能基から選ばれた少なくとも1
種の官能基を導入した変性ポリオレフィン重合体を併用
してもよい。
【0022】オレフィン系重合体は、オレフィン系重合
体と水添ジエン系重合体との合計量の0〜99重量%、
好ましくは10〜80重量%、さらに好ましくは15〜
60重量%占めるように用いられる。オレフィン系重合
体が99重量%を越えて配合された場合、柔軟性が低下
する。
体と水添ジエン系重合体との合計量の0〜99重量%、
好ましくは10〜80重量%、さらに好ましくは15〜
60重量%占めるように用いられる。オレフィン系重合
体が99重量%を越えて配合された場合、柔軟性が低下
する。
【0023】本発明の重合体組成物を構成する重合体成
分は、必要に応じて従来公知の方法により、硫黄架橋、
過酸化物架橋、金属イオン架橋、シラン架橋、樹脂架橋
などの架橋を行うこともできる。また、射出成形などに
より成形して得られた履物材は、必要に応じて、電子線
架橋、水架橋などの後架橋を行うこともできる。
分は、必要に応じて従来公知の方法により、硫黄架橋、
過酸化物架橋、金属イオン架橋、シラン架橋、樹脂架橋
などの架橋を行うこともできる。また、射出成形などに
より成形して得られた履物材は、必要に応じて、電子線
架橋、水架橋などの後架橋を行うこともできる。
【0024】本発明の重合体組成物は、水添ジエン系重
合体(イ)と水添ジエン系重合体(ロ)と軟化剤とを所
定量一括混合してもよく、予め水添ジエン系重合体
(イ)と(ロ)を混合したものに軟化剤を添加混合する
ことも、また、予めいずれかの水添ジエン系重合体と軟
化剤とを混合した後、あるいは油展された水添ジエン系
重合体を用いて、残りの成分と所定量を添加混合して得
ることができる。
合体(イ)と水添ジエン系重合体(ロ)と軟化剤とを所
定量一括混合してもよく、予め水添ジエン系重合体
(イ)と(ロ)を混合したものに軟化剤を添加混合する
ことも、また、予めいずれかの水添ジエン系重合体と軟
化剤とを混合した後、あるいは油展された水添ジエン系
重合体を用いて、残りの成分と所定量を添加混合して得
ることができる。
【0025】本発明の重合体組成物は、射出成形、プレ
ス成形などの成形法により成形できるが、なかでも射出
成形が好適である。この場合、水添ジエン系重合体、軟
化剤、オレフィン系重合体を押出機などで予め混練して
組成物とし、それを射出成形機で成形することも可能で
あり、また所定量の水添ジエン系重合体、軟化剤、オレ
フィン系重合体を計量・混合したものを直接、射出成形
機で成形することもできる。射出成形の前に、予め混練
して組成物とする場合、例えば、各種押出機、バンバリ
ーミキサー、ニーダー、ロールなどの公知の混練機、お
よびそれらを組み合わせた混練機により溶融混練した組
成物を得ることができる。
ス成形などの成形法により成形できるが、なかでも射出
成形が好適である。この場合、水添ジエン系重合体、軟
化剤、オレフィン系重合体を押出機などで予め混練して
組成物とし、それを射出成形機で成形することも可能で
あり、また所定量の水添ジエン系重合体、軟化剤、オレ
フィン系重合体を計量・混合したものを直接、射出成形
機で成形することもできる。射出成形の前に、予め混練
して組成物とする場合、例えば、各種押出機、バンバリ
ーミキサー、ニーダー、ロールなどの公知の混練機、お
よびそれらを組み合わせた混練機により溶融混練した組
成物を得ることができる。
【0026】さらに本発明の重合体組成物は、発泡射出
成形、発泡プレス成形などにより履物に好適な発泡底材
を得ることもできる。この場合、水添ジエン系重合体、
軟化剤、オレフィン系重合体、および発泡剤を押出機な
どで予め混練して組成物とし、それを射出成形機で発泡
成形することも可能であり、また水添ジエン系重合体、
軟化剤、オレフィン系重合体を押出機などで予め混練し
て組成物としたものに、所定量の発泡剤を計量・混合し
たものを射出成形機で発泡成形することも可能であり、
さらには所定量の水添ジエン系重合体、軟化剤、オレフ
ィン系重合体、および発泡剤を計量・混合したものを直
接、射出成形機で発泡成形することもできる。
成形、発泡プレス成形などにより履物に好適な発泡底材
を得ることもできる。この場合、水添ジエン系重合体、
軟化剤、オレフィン系重合体、および発泡剤を押出機な
どで予め混練して組成物とし、それを射出成形機で発泡
成形することも可能であり、また水添ジエン系重合体、
軟化剤、オレフィン系重合体を押出機などで予め混練し
て組成物としたものに、所定量の発泡剤を計量・混合し
たものを射出成形機で発泡成形することも可能であり、
さらには所定量の水添ジエン系重合体、軟化剤、オレフ
ィン系重合体、および発泡剤を計量・混合したものを直
接、射出成形機で発泡成形することもできる。
【0027】本発明の重合体組成物には、必要に応じて
各種添加剤、例えば滑剤、老化防止剤、熱安定剤、耐候
剤、金属不活性剤、紫外線吸収剤、光安定剤、銅害防止
剤などの安定剤、防菌・防かび剤、分散剤、可塑剤、結
晶核剤、難燃剤、粘着付与剤、発泡助剤、酸化チタン、
カーボンブラックなどの着色剤、フェライトなどの金属
粉末、ガラス繊維、金属繊維などの無機繊維、炭素繊
維、アラミド繊維などの有機繊維、複合繊維、チタン酸
カリウムウィスカーなどの無機ウィスカー、ガラスビー
ズ、ガラスバルーン、ガラスフレーク、アスベスト、マ
イカ、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、ケイ酸カルシ
ウム、ハイドロタルサイト、カオリン、けい藻土、グラ
ファイト、軽石、エボ粉、コットンフロック、コルク
粉、硫酸バリウム、フッ素樹脂、ポリマービーズなどの
充填剤またはこれらの混合物、ポリオレフィンワック
ス、セルロースパウダー、ゴム粉、木粉などの充填剤、
低分子量ポリマーなどを配合して用いることができる。
また、本発明の効果を損なわない程度にゴム質重合体、
共役ジエン由来の水添率が80%未満の水添ジエン系重
合体、1,2ポリブタジエン、熱可塑性樹脂などを適宜
配合することができる。特にEPM、EPDM、油展E
PDM、EVA等のゴム質重合体、およびこれらに酸無
水物、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イ
ソシアネート基、エポキシ基などの官能基を導入した変
性体が配合できる。本発明の重合体組成物は外観、耐摩
耗性、柔軟性、軟化剤の耐ブリード性、力学特性が良好
であるため、自動車部品、家電部品、医療用機器部品、
電線、及び雑貨等の広汎な分野での資材として用いられ
るが、特に、長靴、トップリフト、スポーツシューズな
どの履物材に好適に用いられる。
各種添加剤、例えば滑剤、老化防止剤、熱安定剤、耐候
剤、金属不活性剤、紫外線吸収剤、光安定剤、銅害防止
剤などの安定剤、防菌・防かび剤、分散剤、可塑剤、結
晶核剤、難燃剤、粘着付与剤、発泡助剤、酸化チタン、
カーボンブラックなどの着色剤、フェライトなどの金属
粉末、ガラス繊維、金属繊維などの無機繊維、炭素繊
維、アラミド繊維などの有機繊維、複合繊維、チタン酸
カリウムウィスカーなどの無機ウィスカー、ガラスビー
ズ、ガラスバルーン、ガラスフレーク、アスベスト、マ
イカ、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、ケイ酸カルシ
ウム、ハイドロタルサイト、カオリン、けい藻土、グラ
ファイト、軽石、エボ粉、コットンフロック、コルク
粉、硫酸バリウム、フッ素樹脂、ポリマービーズなどの
充填剤またはこれらの混合物、ポリオレフィンワック
ス、セルロースパウダー、ゴム粉、木粉などの充填剤、
低分子量ポリマーなどを配合して用いることができる。
また、本発明の効果を損なわない程度にゴム質重合体、
共役ジエン由来の水添率が80%未満の水添ジエン系重
合体、1,2ポリブタジエン、熱可塑性樹脂などを適宜
配合することができる。特にEPM、EPDM、油展E
PDM、EVA等のゴム質重合体、およびこれらに酸無
水物、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イ
ソシアネート基、エポキシ基などの官能基を導入した変
性体が配合できる。本発明の重合体組成物は外観、耐摩
耗性、柔軟性、軟化剤の耐ブリード性、力学特性が良好
であるため、自動車部品、家電部品、医療用機器部品、
電線、及び雑貨等の広汎な分野での資材として用いられ
るが、特に、長靴、トップリフト、スポーツシューズな
どの履物材に好適に用いられる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例、比較例中の部および%は、
特に断らない限り重量基準である。また、実施例、比較
例中の各種測定は、下記の方法に拠った。 (1)結合ビニル芳香族化合物成分含量 679cm-1のフェニル基の吸収をもとに、赤外分析法
により測定した。 (2)共役ジエン成分部分のビニル結合含量 赤外分析法を用い、モレロ法により算出した。 (3)共役ジエン成分部分の水添率 四塩化炭素を溶媒に用い、90MHz、1H−NMRス
ペクトルから算出した。 (4)水添ジエン系重合体の重量平均分子量 重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)を用い、ポリスチレン換算で求めた。
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例、比較例中の部および%は、
特に断らない限り重量基準である。また、実施例、比較
例中の各種測定は、下記の方法に拠った。 (1)結合ビニル芳香族化合物成分含量 679cm-1のフェニル基の吸収をもとに、赤外分析法
により測定した。 (2)共役ジエン成分部分のビニル結合含量 赤外分析法を用い、モレロ法により算出した。 (3)共役ジエン成分部分の水添率 四塩化炭素を溶媒に用い、90MHz、1H−NMRス
ペクトルから算出した。 (4)水添ジエン系重合体の重量平均分子量 重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)を用い、ポリスチレン換算で求めた。
【0029】(5)成形外観
下記の基準に従って、射出成形外観を目視評価した。
○:外観が良好である。
×:パール光沢、フローマークを有し、表面が荒れてい
るなど、外観不良現象が見られる。 (6)DIN摩耗 DIN53516に準拠して測定を行なった。測定条件
は、粒度60、ドラム回転40rpm、荷重10N、移
動距離40mである。 (7)硬度 JIS K6301に準拠してJIS A硬度を測定
し、柔軟性の指標とした。 (8)引張強さ JIS K 6301に準拠して測定した。 (9)軟化剤の耐ブリード性 成形品を50℃、72時間放置した後の外観を目視によ
り以下の基準で判定した。 ○:変化が認められなかった。 △:軟化剤のブリードが認められた。 ×:軟化剤のブリードが明確であった。
るなど、外観不良現象が見られる。 (6)DIN摩耗 DIN53516に準拠して測定を行なった。測定条件
は、粒度60、ドラム回転40rpm、荷重10N、移
動距離40mである。 (7)硬度 JIS K6301に準拠してJIS A硬度を測定
し、柔軟性の指標とした。 (8)引張強さ JIS K 6301に準拠して測定した。 (9)軟化剤の耐ブリード性 成形品を50℃、72時間放置した後の外観を目視によ
り以下の基準で判定した。 ○:変化が認められなかった。 △:軟化剤のブリードが認められた。 ×:軟化剤のブリードが明確であった。
【0030】実施例および比較例に示す配合に用いられ
る各種の成分は、以下の通りである。 (イ)水添ジエン系重合体 下記表1に示す構造を有する水添ジエン系重合体。
る各種の成分は、以下の通りである。 (イ)水添ジエン系重合体 下記表1に示す構造を有する水添ジエン系重合体。
【0031】
【表1】
*:ブタジエン成分のビニル結合含量
BD:ブタジエン
ST:スチレン
【0032】(ロ)水添ジエン系重合体
S−6;クレイトン社製 クレイトンG1652(SE
BS) (ハ)軟化剤 出光興産社製 パラフィン系オイル PW90 (ニ)オレフィン系重合体 P−1;日本ポリケム社製 低密度ポリエチレン、商品
名:LC720、MFR:10g/10分(190℃、
2.16kg荷重) P−2;日本ポリケム社製 低密度ポリエチレン、商品
名:YF30、MFR:1.1g/10分(190℃、
2.16kg荷重) (ホ)充填剤 F−1;丸尾カルシウム社製 重質炭酸カルシウム、商
品名:スーパーS F−2;丸尾カルシウム社製 重質炭酸カルシウム、商
品名:スーパー4S (へ)滑剤 G−1;東芝シリコン社製 シリコンオイル、商品名:
SH200(100cps) G−2;日本精化社製 エルカ酸アミド、商品名:ニュ
ートロンS
BS) (ハ)軟化剤 出光興産社製 パラフィン系オイル PW90 (ニ)オレフィン系重合体 P−1;日本ポリケム社製 低密度ポリエチレン、商品
名:LC720、MFR:10g/10分(190℃、
2.16kg荷重) P−2;日本ポリケム社製 低密度ポリエチレン、商品
名:YF30、MFR:1.1g/10分(190℃、
2.16kg荷重) (ホ)充填剤 F−1;丸尾カルシウム社製 重質炭酸カルシウム、商
品名:スーパーS F−2;丸尾カルシウム社製 重質炭酸カルシウム、商
品名:スーパー4S (へ)滑剤 G−1;東芝シリコン社製 シリコンオイル、商品名:
SH200(100cps) G−2;日本精化社製 エルカ酸アミド、商品名:ニュ
ートロンS
【0033】実施例1
水添ジエン系重合体(イ)として(S−1)25部、水
添ジエン系重合体(ロ)としてクレイトンG1652を
20部、軟化剤としてPW90を30部、オレフィン系
重合体として(P−1)25部、充填剤として(F−
1)10部、滑剤としてシリコンオイル(G−1)0.
5部、エルカ酸アミド(G−2)1部を10L加圧ニー
ダー(森山製作所製:D−10−20M型)に導入し
て、160℃で20分間溶融混練し、均一な混合物を得
た後、フィーダールーダー(森山製作所製:FR−65
型)にて180℃でペレット化した。その後、200℃
で射出成形を行い評価に供した。物性評価の結果を表2
に示した。
添ジエン系重合体(ロ)としてクレイトンG1652を
20部、軟化剤としてPW90を30部、オレフィン系
重合体として(P−1)25部、充填剤として(F−
1)10部、滑剤としてシリコンオイル(G−1)0.
5部、エルカ酸アミド(G−2)1部を10L加圧ニー
ダー(森山製作所製:D−10−20M型)に導入し
て、160℃で20分間溶融混練し、均一な混合物を得
た後、フィーダールーダー(森山製作所製:FR−65
型)にて180℃でペレット化した。その後、200℃
で射出成形を行い評価に供した。物性評価の結果を表2
に示した。
【0034】実施例2〜8
表2の配合処方に従い、実施例1と同様に物性評価用の
試験片を作成した。物性評価の結果を表2に示す。
試験片を作成した。物性評価の結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】比較例1〜3
表3の配合処方に従い、実施例1と同様に物性評価用の
試験片を作成した。物性評価の結果を表3に示す。
試験片を作成した。物性評価の結果を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】表に示す実施例の結果から、本発明の組成
物は、軟化剤(ハ)を配合しない(比較例1)と、成形
外観が悪くなる。また、水添ジエン系重合体(ロ)を併
用しない(比較例2)と軟化剤の耐ブリード性が、ま
た、水添ジエン系重合体(イ)を併用しない(比較例
3)と成形外観、耐摩耗性が悪くなる。
物は、軟化剤(ハ)を配合しない(比較例1)と、成形
外観が悪くなる。また、水添ジエン系重合体(ロ)を併
用しない(比較例2)と軟化剤の耐ブリード性が、ま
た、水添ジエン系重合体(イ)を併用しない(比較例
3)と成形外観、耐摩耗性が悪くなる。
【0039】
【発明の効果】本発明の重合体組成物は、成形外観、耐
摩耗性、柔軟性(硬度)、軟化剤の耐ブリード性、力学
特性が良好であるため、特に、長靴、トップリフト、ス
ポーツシューズなどの履物材に好適に用いられる。
摩耗性、柔軟性(硬度)、軟化剤の耐ブリード性、力学
特性が良好であるため、特に、長靴、トップリフト、ス
ポーツシューズなどの履物材に好適に用いられる。
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C08L 91/00 C08L 91/00
Fターム(参考) 4F050 HA63 HA67
4F071 AA10 AA13 AA71 AA75 AA78
BA01 BB03 BB05 BC03 BC07
4J002 AE05Y BB024 BB114 BB184
BP01X BP03W
Claims (5)
- 【請求項1】 (イ)ビニル結合含量30%以下のポリ
ブタジエンブロック(A)を含有している共役ジエン系
重合体の共役ジエン由来の二重結合が80%以上飽和し
ている水添ジエン系重合体、(ロ)ビニル芳香族化合物
からなる重合体ブロック(D)とビニル結合含量が30
%を越える共役ジエンの重合体ブロック(E)を含有し
ている共役ジエン系重合体の共役ジエン由来の二重結合
が80%以上飽和している水添ジエン系重合体、ならび
に、(ハ)軟化剤を含有してなることを特徴とする水添
ジエン系重合体組成物。 - 【請求項2】 (イ)水添ジエン系共重合体/(ロ)水
添ジエン系共重合体/(ハ)軟化剤の配合割合は、
(イ)成分と(ロ)成分と(ハ)成分との合計量100
重量%に対して、前記(イ)成分が1〜90重量%、前
記(ロ)成分が1〜90重量%、前記(ハ)成分が1〜
60重量%であることを特徴とする請求項1に記載の水
添ジエン系重合体組成物。 - 【請求項3】 さらに(ニ)オレフィン系重合体が、前
記(イ)水添ジエン系重合体および(ロ)水添ジエン系
重合体との合計量(但し(イ)+(ロ)+(ニ)=10
0重量%)のうち、99重量%以下で含有してなること
を特徴とする請求項1に記載の水添ジエン系重合体組成
物。 - 【請求項4】請求項1、2、又は3に記載の水添ジエン
系重合体組成物を含有してなることを特徴とする成形
品。 - 【請求項5】請求項1、2、又は3に記載の水添ジエン
系重合体組成物を含有してなることを特徴とする履物
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001196810A JP2003012886A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 水添ジエン系重合体組成物及び成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001196810A JP2003012886A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 水添ジエン系重合体組成物及び成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003012886A true JP2003012886A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19034542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001196810A Pending JP2003012886A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 水添ジエン系重合体組成物及び成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003012886A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005029609A (ja) * | 2003-07-08 | 2005-02-03 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 樹脂組成物 |
EP1894974A1 (en) * | 2006-08-28 | 2008-03-05 | Kraton Polymers Research B.V. | Block copolymer compositions for moulded articles |
JP6474535B2 (ja) * | 2016-08-02 | 2019-02-27 | 株式会社タイカ | 履物用緩衝組成物及び履物用緩衝部材 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04236249A (ja) * | 1991-01-18 | 1992-08-25 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 熱可塑性重合体組成物 |
JPH0532836A (ja) * | 1991-07-29 | 1993-02-09 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | シート、フイルム用重合体組成物 |
JPH09296093A (ja) * | 1996-05-07 | 1997-11-18 | Mitsubishi Chem Corp | 熱可塑性エラストマー組成物 |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001196810A patent/JP2003012886A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04236249A (ja) * | 1991-01-18 | 1992-08-25 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 熱可塑性重合体組成物 |
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JPH09296093A (ja) * | 1996-05-07 | 1997-11-18 | Mitsubishi Chem Corp | 熱可塑性エラストマー組成物 |
Cited By (4)
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EP1894974A1 (en) * | 2006-08-28 | 2008-03-05 | Kraton Polymers Research B.V. | Block copolymer compositions for moulded articles |
JP6474535B2 (ja) * | 2016-08-02 | 2019-02-27 | 株式会社タイカ | 履物用緩衝組成物及び履物用緩衝部材 |
JPWO2018025332A1 (ja) * | 2016-08-02 | 2019-03-14 | 株式会社タイカ | 履物用緩衝組成物及び履物用緩衝部材 |
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