JP2003012280A - 車載ジャッキ - Google Patents

車載ジャッキ

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JP2003012280A
JP2003012280A JP2001200656A JP2001200656A JP2003012280A JP 2003012280 A JP2003012280 A JP 2003012280A JP 2001200656 A JP2001200656 A JP 2001200656A JP 2001200656 A JP2001200656 A JP 2001200656A JP 2003012280 A JP2003012280 A JP 2003012280A
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JP
Japan
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housing
ram
pieces
jack
shaft
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Pending
Application number
JP2001200656A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Kubota
達夫 久保田
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Riken Seiko Co Ltd
Original Assignee
Riken Seiko Co Ltd
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Publication date
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F3/00Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads
    • B66F3/08Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads screw operated
    • B66F3/10Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads screw operated with telescopic sleeves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S254/00Implements or apparatus for applying pushing or pulling force
    • Y10S254/04Object engaging heads for jacks

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの複雑な成形加工や煩雑な溶接作
業を廃し、その成形および組み立てを能率良く行なえ、
これを安価かつ合理的に製作できるとともに、錆び止め
等の表面処理を容易かつ精密に行なえ、寿命の向上と強
度強化を図れ、しかも回動ハンドルによる操作を円滑か
つ容易に行なえる車載ジャッキを提供すること。 【解決手段】 基板1に立設した筒状のハウジング3
と、該ハウジング3内に伸縮可能に装着したラムガイド
45と、該ラムガイド45内に伸縮可能に装着したラム
47とを備える。前記ハウジング3の周面に軸筒部4を
突設する。軸筒部4内に駆動ギア32を回動自在に支持
したテレスコ−プ式の車載ジャッキであること。前記ハ
ウジング3を縦割りの複数のハウジングピ−ス6,7に
分割する。相隣接するハウジングピ−ス6,7の両側部
を機械的に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングの複雑
な成形加工や煩雑な溶接作業を廃し、その成形および組
み立てを能率良く行なえ、これを安価かつ合理的に製作
できるとともに、錆び止め等の表面処理を容易かつ精密
に行なえ、寿命の向上と強度強化を図れ、しかも回動ハ
ンドルによる操作を円滑かつ容易に行なえるようにした
車載ジャッキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中荷重高揚程の手動用車載ジャッ
キとして、ダルマジャッキと称されるものがある。この
ダルマジャッキは、例えば特開平7−196290号公
報のように、基台上に筒状のケ−スを立設し、該ケ−ス
内に筒状のラムガイドとラムをテレスコ−プ式に組み込
み、それらの内部に互いに螺合する二つのスクリュ−シ
ャフトを上下に伸縮可能に配置している。
【0003】このうち、上側のスクリュ−シャフトにラ
ムの下端部内面のネジ部を螺合し、下側のスクリュ−シ
ャフトの下端部にベベルギアを固定し、該ベベルギアに
駆動ベベルギアを噛合し、該駆動ベベルギアを操作ハン
ドルで回動して、ラムガイドおよびラムを伸縮し、ラム
上端に設けた車両受台を昇降可能にしていた。
【0004】しかし、この従来の車載ジャッキ用ケ−ス
は、鋼管の下部を略円錐状に膨出成形し、その上部周面
を矩形断面に成形するため、これらのプレス成形が複雑
かつ困難で手間が掛かるとともに、成形不良や亀裂を生
じ易く、生産性が悪かった。また、前記ケ−スの下部に
駆動ベベルギアの取付用軸筒部を溶接し、その下端部を
基板に溶接しているため、これらの溶接に手間が掛か
り、製造コストの上昇を招くとともに、溶接不良や強度
上の不安があった。
【0005】更に、前記ジャッキは、組み立て完了後、
ラムおよびラムガイドを縮小させて外周面を塗装してい
たため、煩雑で手間が掛かるとともに、ケ−スの表面し
か塗装できず、ケ−ス内部や他部品等は素面状態のまま
で、防錆上の不安があった。しかも、前記塗装時は前記
ジャッキを高温状態に晒すため、前記ベベルギアに塗布
したグリスが溶け出し、塗装不良を起し易かった。
【0006】その上、前記ジャッキの負荷実験等に昇降
作動を反復させると、駆動ベベルギアおよびその取付用
軸筒部周辺が摩擦熱で発熱し、周辺部品の寿命が低下す
るとともに、ハンドル操作の労力が増大する等の問題が
あった。
【0007】そこで、前記問題を解決するため、ケ−ス
を複数の筒体に分割し、これらを上下に接合する構造が
考えられる。しかし、この場合は各筒体に対し、円管材
から矩形管状、若しくは膨出成形を要し、依然として複
雑かつ困難なプレス成形を伴ない、しかもそれらの接合
に溶接手段を用いるため、前記問題解決に採用できな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、ハウジングの複雑な成形加工や煩雑な溶接
作業を廃し、その成形および組み立てを能率良く行な
え、これを安価かつ合理的に製作できるとともに、錆び
止め等の表面処理を容易かつ精密に行なえ、寿命の向上
と強度強化を図れ、しかも回動ハンドルによる操作を円
滑かつ容易に行なえるようにした車載ジャッキを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、基板に立設した筒状のハウジングと、該ハウジン
グ内に伸縮可能に装着したラムガイドと、該ラムガイド
内に伸縮可能に装着したラムとを備え、前記ハウジング
の周面に軸筒部を突設し、該軸筒部内に駆動ギアを回動
自在に支持したテレスコ−プ式の車載ジャッキにおい
て、前記ハウジングを縦割りの複数のハウジングピ−ス
に分割し、相隣接するハウジングピ−スの両側部を機械
的に接合し、複雑かつ困難な成形を廃し、その容易かつ
均質な成形を実現するとともに、煩雑かつ高価な溶接を
廃し、成形および組み立てを能率良く行なえ、これを安
価かつ合理的に製作できるとともに、ハウジングピ−ス
等の塗装やメッキ等の表面処理を容易かつ精密に行な
え、その寿命の向上と強度強化を図るようにしている。
【0010】請求項2の発明は、前記ハウジングを前記
軸筒部の軸心位置で縦割りし、ハウジングピ−スの成形
の容易化を図るようにしている。請求項3の発明は、前
記ハウジングピ−スに軸筒部の二つ割り部を一体成形
し、軸筒部を別設する従来の不合理を廃し、製作の合理
化を図るようにしている。請求項4の発明は、前記ハウ
ジングを二つに縦割りし、この一対のハウジングピ−ス
を左右対称に形成し、構成の簡潔化と製作の容易化とを
図るようにしている。請求項5の発明は、前記軸筒部の
二つ割り部内面と駆動ギアとの間に、ブシュまたは軸受
層を介在し、駆動ギアの円滑な回動と、その駆動操作時
の労力の軽減を図り、また軸筒部周辺の発熱を防止する
ようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明すると、図1乃至図12において1は接地面
2に設置可能な略矩形の鋼板製の基板で、該基板1上に
中空筒状のハウジング3が立設されている。前記ハウジ
ング3は上半部が略矩形管状に形成され、その略下半部
が下方へ広がる略円錐管状に形成され、その下半部周面
に後述する駆動ギア支持用の軸筒部4が若干上向きに突
設され、その下端部に複数の脚片5が突設されている。
【0012】前記ハウジング3は、前記軸筒部4の管軸
心を通る接合線Lに沿って、二つに縦割りした左右一対
のハウジングピ−ス6,7を接合して構成され、これら
は中厚の鋼板を左右対称にプレス成形して、実質的に同
一に形成されている。この場合、ハウジング3を縦割り
した二以上のハウジングピ−スで構成することも可能で
あり、そのようにすることでハウジングピ−スのプレス
成形が容易になる。
【0013】前記ハウジングピ−ス6,7は、図10の
ように一端を末広がりにした略樋状に成形され、その上
半部に略V字形断面の上側ピ−ス6a,7aが成形さ
れ、下半部に略半円形断面の下側ピ−ス6b,7bが成
形されている。
【0014】前記上側ピ−ス6a,7aは実質的に同一
に形成され、これは図示のように略半円形断面周面の中
央に軸方向に沿って、略V字形若しくはU字形断面の凸
状ビ−ド8,9が突設されている。前記ビ−ド8,9の
上部内面に係止部10,11が突設され、後述のラムガ
イドに突設した突起に係合可能にされている。前記上側
ピ−ス6a,7aの両側縁に、互いに接合可能な接合片
12,13が設けられ、該片12,13にカシメ用鋲1
4を挿入可能な複数の透孔15,16が形成されてい
る。
【0015】一方、前記下側ピ−ス6b,7bは実質的
に同一に形成され、これは図示のように略円錐台を縦方
向に二つ割りした形状に成形され、その上部周面の中央
に前記凸状ビ−ド8,9が延設され、その中高部周面
に、前記軸筒部4を構成する短管ピ−ス17,18が斜
め上向きに成形されている。
【0016】前記短管ピ−ス17,18は、軸筒部4を
前記接合線Lに沿って二つに縦割りした略半円形断面に
形成され、それらの内側に前記短管ピ−ス17,18よ
り大径の係合段部19,20が形成され、これらの接合
内部に後述の駆動ギアを回動可能に収容している。
【0017】前記短管ピ−ス17,18と反対側の下側
ピ−ス6b,7bの内周面に、係止突起21,22が突
設され、後述のベベルギアの直上に係合可能に配置され
ている。前記下側ピ−ス6b,7bの両側縁に、前記接
合片12,13と略同様な接合可能な接合片23,24
が設けられ、該片23,24にカシメ用鋲14を挿入可
能な複数の透孔15,16が形成されている。
【0018】図中、25は脚片5に形成した通孔で、カ
シメ用鋲37を挿入可能にされ、該カシメ用鋲37を介
して脚片5を基板1に連結可能にしている。26は脚片
5の折曲部に形成した補強ビ−ドである。
【0019】前記基板1の内面中央に凹部27が形成さ
れ、該凹部27にスラストベアリング28が収容され、
該ベアリング28に第1スクリュ−シャフト29の下端
部が回動自在に支持されている。前記第1スクリュ−シ
ャフト29の下端部の小径軸部29aに、略椀状のベベ
ルギア30が同動可能に連結され、その下面が前記ベア
リング28のインナ−レ−ス上に着座している。
【0020】図中、31は前記小径軸部29aに取り付
けた連結ピンで、前記ベベルギア30を抜け止めしてい
る。前記ベベルギア30の回動域の直上に、前記係止突
起21,22が係合可能に配置され、該ギア30および
第1スクリュ−シャフト29の上動を阻止している。
【0021】前記ベベルギア30に駆動ギア32が噛合
しており、該ギア32のボスが前記係合段部19,20
に係合している。前記駆動ギア32は軸部33と一体に
構成され、該軸部33がブシュ34を介して、短管ピ−
ス17,18の内側に回動自在に支持されている。
【0022】前記軸部33の先端部は短管ピ−ス17,
18の外側に突出し、該突出部にピン36を介して、ハ
ンドルジョイント35が連結されている。前記ハンドル
ジョイント35の外端面に係合溝38が形成され、該溝
38に操作ハンドル(図示略)の先端部を係合可能にし
ている。
【0023】前記第1スクリュ−シャフト29は、ハウ
ジング3の高さより若干短小な鋼棒で構成され、その外
周面全域に雄ネジが形成されていて、該雄ネジ部の上端
部にストッパピン39が突設されている。前記ストッパ
ピン39は、第1スクリュ−シャフト29の雄ネジ外径
と略同高面に位置し、第2スクリュ−シャフト40の下
端部内面のネジ部41に係合可能にされ、それらの係合
時に第2スクリュ−シャフト40の上昇位置を規制して
いる。
【0024】前記第2スクリュ−シャフト40は、第1
スクリュ−シャフト29と略同長で若干大径の鋼管で構
成され、その外周面全域に雄ネジが形成され、またその
下端部内面に、第1スクリュ−シャフト29の雄ネジ部
と螺合可能な雌ネジ部41が形成されている。
【0025】前記第2スクリュ−シャフト40の雄ネジ
部にラムナット42が螺合し、該ナット42は前記雄ネ
ジ部に沿って上下動可能にされていて、その最上位置で
第2スクリュ−シャフト40の上端部に取り付けたスト
ッパピン43と係合し、その上動位置を規制されてい
る。この場合、ストッパピン43は第2スクリュ−シャ
フト40の雄ネジ外径と略同高面に位置している。
【0026】前記ラムナット42は、第2スクリュ−シ
ャフト40の雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部を備え、そ
の外形は略円錐台形状に形成されていて、そのテ−パ状
の外周面に複数の凸状ビ−ド44を軸方向に形成し、そ
の最上位置でラムガイド45と係合可能にされている。
【0027】前記ラムガイド45は、第1スクリュ−シ
ャフト29と略同長の鋼管で構成され、その断面は図3
および図4のように略方形に形成されていて、前記ラム
ナット42の外形若しくはハウジングピ−ス6,7の接
合内面形状と相似形状に形成され、その内面に前記凸状
ビ−ド44と係合可能な複数の係合溝46を形成してい
る。
【0028】前記ラムガイド45の上端部にテ−パ状の
縮径部45aが設けられ、該縮径部45aの内面に前記
ラムナット42を係合し、ラムガイド45とラムナット
42を同動可能にしている。また、ラムガイド45の下
端部周面に、前記係止部10,11に係合可能な突起
(図示略)が設けられ、ラムガイド45の上動位置を規
制可能にしている。
【0029】前記ラムナット42にラム47の下端部が
溶接等で取り付けられ、該ラム47はラムガイド45内
に収容可能な鋼管で構成され、その長さはラムガイド4
5よりもラムナット42の長さ分、短小に形成されてい
る。
【0030】前記ラム47の上端部にトッププレ−ト4
8がカシメ連結され、該プレ−ト48に突設した係合軸
49に車載用受台50がカシメ連結されている。この場
合、前記トッププレ−ト48をカシメ連結の代わりに、
ボルト若しくはビス止めしても良い。なお、前記ハウジ
ングピ−ス6,7同士の連結およびハウジング3と基板
1との機械的接合手段を、前記手段の他に双方の部材を
係合して圧接し、若しくはビス止めする等して、他の接
合手段を用いることも可能である。
【0031】このように構成した車載ジャッキは、鋼板
をプレス成形して一対のハウジングピ−ス6,7を製作
し、これらを接合してハウジング3を筒状に組み立て
後、基板1やラム47およびラムガイド45等を組み付
け、それらの取り扱い容易な組み立て前に、前記各構成
部品の塗装やメッキ等の表面処理を後述のように行なっ
ている。
【0032】すなわち、前記各構成部品の表面処理は、
それらの組み付け前に個別若しくは同時に行なわれ、そ
の表面処理後に組み付けられる。したがって、各構成部
品を表裏両面に亙って表面処理でき、しかも被処理面に
対する油脂分の付着を未然に防止し得るから、筒状のハ
ウンジグ内に各構成部品を組み付け後、表面処理を行な
う従来の製法に比べ、これを容易かつ確実にしかも精密
に行なえ、それらの耐触性を向上し、この種ジャッキの
寿命の向上を図れる。
【0033】しかも、ハウジングピース6,7は鋼板を
プレス成形して左右対称に形成しているから、円形鋼管
を矩形断面に成形し、更に一部を膨出成形する従来のプ
レス成形に比べて、容易かつ速やかに、しかも均質に成
形できる。更に、ハウジングピース6,7を軸筒部4の
軸心を通る接合線Lで縦割りしているから、これを他の
位置で縦割りし、軸筒部4を独自に成形する場合に比
べ、ハウジングピース6,7を容易かつ均質に成形でき
る。
【0034】前記ハウジングピース6,7のプレス成形
後の状況は図10のようで、上半部が略V字形断面、下
半部が略半円形断面の樋状に成形される。しかも、軸筒
部4を構成する短管ピ−ス17,18を一体に成形して
いるから、軸筒部を別個に製作し、これをハウジングの
成形穴に溶接する従来の製法に比べて、部品点数を低減
し、これを容易かつ安価に製作できる。
【0035】前記各構成部品は、前記表面処理後に組み
付けられ、その実際は次のようである。先ず、ハウジン
グ3の組み付けに際しては、左右一対のハウジングピー
ス6,7を用意し、これを図10のように向き合わせ、
接合片12,13,23,24を突き合わせて、それら
の透孔15,16の位置を合致し、それらにカシメ用鋲
14を挿入し、これを殴打してカシメ連結する。
【0036】こうして組み付けたハウジング3の上側半
部の断面は、図3のように略方形に形成され、その四隅
内周面に凸状ビ−ド8,9と略相似形状の係止溝が形成
される。また、ハウジング3下部の短管ピ−ス17,1
8の対向部に円筒スペ−スが形成され、更に係合段部1
9,20の対向部に短小の円筒スペ−スが形成される。
【0037】そこで、前記円筒スペ−スにハウジング3
の内側からブシュ34を挿入し、次いで駆動ギア32を
前記ハウジング3の内側から前記円筒スペ−スに挿入
し、その軸部33を前記ブシュ34に差し込み、該軸部
33の突出部にハンドルジョイント35を嵌合し、これ
らをピン36で連結する。
【0038】一方、トッププレ−ト48を取り付け前の
ラム47の下端部に、ラムナット42を溶接し、該ラム
47の上側開口部から、第2スクリュ−シャフト40と
第1スクリュ−シャフト29のアセンブリを挿入し、ま
た前記ラム47の上方からラムガイド45を挿入し、該
ラムガイド45をラムナット42に掛け止める。
【0039】すなわち、前記スクリュ−シャフト40,
29のアセンブリは、第2スクリュ−シャフト40の上
端部にピン43を差し込み、その下端部のネジ部41に
第1スクリュ−シャフト29をねじ込み、これらをピン
39を介して掛け止める。そして、前記第1スクリュ−
シャフト29の下端の小径軸部29aに、ベベルギア3
0を取り付け、該ギア30の直下に連結ピン31を差し
込んで、これらを一体的に連結する。
【0040】こうして、トッププレ−ト48取り付け前
のラム47およびラムガイド45、第1および第2スク
リュ−シャフト29,40、ベベルギア30等を一体的
に組み付け、このアセンブリをハウジング3に組み付け
る。すなわち、基板1を作業台上に置き、その凹部27
にベアリング28を収容し、該ベアリング28のセンタ
−孔に前記アセンブリの小径軸部29aを差し込み、前
記アセンブリの立設状態を保持する。
【0041】次にハウジング3を前記アセンブリの上方
から挿入し、その脚片5の通孔25を基板1の所定位置
に合致させ、前記通孔25にカシメ用鋲37を挿入し、
これを殴打して、脚片5を基板1にカシメる。
【0042】このようにハウジング3と基板1との連結
法として、従来の溶接を廃しているから、両者を確実か
つ容易にしかも安価に連結できる。この後、ラム47の
上端部にトッププレ−ト48をカシメ、その係合軸49
に車載用受台50をカシメれば、一連の組み立てが終了
する。
【0043】こうして組み付けた車載ジャッキは、不使
用時には図5のように縮小して小形化され、第2スクリ
ュ−シャフト40とラム47とラムガイド45が最小に
縮小して、ハウジング3内に内外三重筒に収容され、ラ
ムナット42が最下位置に置かれて、ハウジング3の上
端部直上に受台50が位置している。
【0044】このような状況の下で車載ジャッキを使用
し、車両をジャッキアップする場合は、前記ジャッキを
車両のジャッキポイント、例えばタイヤハウス周辺のジ
ャッキポイント直下に位置付け、その係合溝38に操作
ハンドル(図示略)の先端部を差し込み、該ハンドルを
軸回りに回動する。
【0045】このようにすると駆動ギア32が回動し、
該ギア32に噛合するベベルギア38が回動して、該ギ
ア38と一体的な第1スクリュ−シャフト29が回動す
る。このため、第2スクリュ−シャフト40が雌ネジ部
41を介して、第1スクリュ−シャフト29に沿って上
動し、前記雌ネジ部41の上端部が第1スクリュ−シャ
フト29のピン39に当接したところで、つまり第2ス
クリュ−シャフト40がフルストロ−ク伸長したところ
で、該シャフト40の上動が制止され、当該位置で空転
する。
【0046】前記第2スクリュ−シャフト40の空転に
伴い、ラムナット42が前記スクリュ−シャフト40の
雄ネジ部に沿って回転することなく上動し、これに縮径
部45aが係合してラムガイド45が引き上げられ、ま
たラムナット42の上動に伴なって、該ナット42に固
定したラム47が押し上げられる。
【0047】その際、ラムガイド45の内面にラムナッ
ト42が嵌合し、またラムガイド45の外面がハウジン
グ3内に嵌合して、その移動姿勢が安定する。この状況
は図3,4のようである。そして、ラム47の上動時に
受台50が車両のタイヤハウス周辺のジャッキポイント
に係合し、車両をジャッキアップする。
【0048】こうして、ラムナット42が第2スクリュ
−シャフト40の最上位置に移動すると、ラムナット4
2の上端部がピン43に係合し、その上動を制止され
る。その際、ラムガイド45の下端部に設けた突起(図
示略)が係止部10,11に係合し、その上動位置を規
制される。
【0049】そして、ラム47がフルストロ−ク伸長
し、その上端部の受台50が最高位置に到達して、車両
のタイヤハウス周辺が所定高さジャッキアップされ、タ
イヤ交換が可能になる。この状況は図1のようである。
【0050】一方、車載ジャッキの使用後は、前記操作
ハンドルを逆転し、駆動ギア32およびベベルギア30
を逆転して、第1スクリュ−シャフト29を逆転する。
このようにすると、第2スクリュ−シャフト40が逆転
し、該シャフト40が第1スクリュ−シャフト29に沿
って下動し、これにラムナット42およびラムガイド4
5が同動し、第2スクリュ−シャフト40とラムガイド
45がハウジング3内に収納される。
【0051】前記収納後、ラムナット42が第2シャフ
ト40の上端部で、かつハウジング3の上端部に位置す
る。この後、操作ハンドルを逆転操作すると、第2スク
リュ−シャフト40が前記収納位置で空転し、ラムナッ
ト42が回転することなく第2シャフト40に沿って下
動し、これにラム47およびラムガイド45が同動す
る。
【0052】その際、ラムガイド45の内面にラムナッ
ト42が嵌合し、またラムガイド45の外面がハウジン
グ3内に嵌合して、その移動姿勢が安定する。そして、
受台50が車両のジャッキアップポイントから離れ、ラ
ム47およびラムガイド45が原位置に復帰したところ
で、車両直下から車載ジャッキを取り出せる。
【0053】なお、車載ジャッキの使用時に駆動ギア3
2が回動すると、その軸部33とブシュ34との間の接
触摩擦によって、当該部周辺が発熱する。しかし、前記
ブシュ34の接触面は平滑で接触摩擦を低減するから、
短管ピ−ス17,18の内面に軸部33を直接接触させ
る場合に比べ、前記発熱を低減し正常な使用を維持し
て、当該部の寿命を改善する。
【0054】なお、前述の実施形態のブシュ34を取り
付ける短管ピ−ス17,18と、係合段部19,20の
各内面に、金属製若しくは合成樹脂製の薄膜の軸受層を
塗布し、前記ブシュ34を省略することも可能である。
【0055】その際、前記軸受層を前記表面処理層上に
重合して形成し、または前記表面処理層を省略し、直接
軸受層を設けても良く、そのようにすることで前者の場
合は、軸受層を容易に形成でき、後者の場合は前記軸受
層の定着力を強化し、軸受層の経年的な剥離や磨耗を防
止できる。
【0056】また、前述の実施形態はハウジングピ−ス
6,7を鋼板で構成しているが、これを鋳鉄若しくはダ
イカスト、または合成樹脂製としても良く、そのように
することで、ハウジングピ−ス6,7の成形を容易かつ
安価にできる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、ハウ
ジングを縦割りの複数のハウジングピ−スに分割し、相
隣接するハウジングピ−スの両側部を機械的に接合した
から、複雑かつ困難な成形を廃し、その容易かつ均質な
成形を実現するとともに、煩雑かつ高価な溶接を廃し、
成形および組み立てを能率良く行なえ、これを安価かつ
合理的に製作できるとともに、ハウジングピ−ス等の錆
び止め等の表面処理を容易かつ精密に行なえ、その寿命
の向上と強度の強化を図ることができる。
【0058】請求項2の発明は、前記ハウジングを前記
軸筒部の軸心位置で縦割りしたから、ハウジングピ−ス
の成形の容易化を図ることができる。請求項3の発明
は、前記ハウジングピ−スに軸筒部の二つ割り部を一体
成形したから、軸筒部を別設する従来の不合理を廃し、
製作の合理化を図ることができる。
【0059】請求項4の発明は、前記ハウジングを二つ
に縦割りし、この一対のハウジングピ−スを左右対称に
形成したから、構成の簡潔化と製作の容易化を図ること
ができる。請求項5の発明は、前記軸筒部の二つ割り部
内面と駆動ギアとの間に、ブシュまたは軸受層を介在し
たから、駆動ギアの円滑な回動と、その駆動操作時の労
力の軽減を図れ、しかも軸筒部周辺の発熱を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図で、使用時の伸
長状態を示している。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図5】本発明の実施形態を示す部分断面図で、不使用
時の縮小状態を示している。
【図6】図5の平面図である。
【図7】本発明の組み立て途中の状態を示す平面図で、
ラムおよびラムガイドを省略している。
【図8】本発明に適用した一方のハウジングピ−スを示
す平面図である。
【図9】本発明に適用した一方のハウジングピ−スの内
面を示す正面図である。
【図10】本発明に適用した一対のハウジングピ−スを
示す斜視図である。
【図11】図8のD−D線に沿う断面図である。
【図12】図9のE−E線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 基板 3 ハウジング 4 軸筒部 6,7 ハウジングピ−ス 32 駆動ギア 34 ブシュ 45 ラムガイド 47 ラム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に立設した筒状のハウジングと、該
    ハウジング内に伸縮可能に装着したラムガイドと、該ラ
    ムガイド内に伸縮可能に装着したラムとを備え、前記ハ
    ウジングの周面に軸筒部を突設し、該軸筒部内に駆動ギ
    アを回動自在に支持したテレスコ−プ式の車載ジャッキ
    において、前記ハウジングを縦割りの複数のハウジング
    ピ−スに分割し、相隣接するハウジングピ−スの両側部
    を機械的に接合したことを特徴とする車載ジャッキ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングを前記軸筒部の軸心位置
    で縦割りした請求項1記載の車載ジャッキ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングピ−スに軸筒部の二つ割
    り部を一体成形した請求項2記載の車載ジャッキ。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングを二つに縦割りし、この
    一対のハウジングピ−スを左右対称に形成した請求項2
    記載の車載ジャッキ。
  5. 【請求項5】 前記軸筒部の二つ割り部内面と駆動ギア
    との間に、ブシュまたは軸受層を介在した請求項3また
    は請求項4記載の車載ジャッキ。
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