JP2003012232A - 糸条の糸継ぎ方法とその継ぎ目及び糸継ぎ装置を備えた自動ワインダ - Google Patents

糸条の糸継ぎ方法とその継ぎ目及び糸継ぎ装置を備えた自動ワインダ

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JP2003012232A JP2001301416A JP2001301416A JP2003012232A JP 2003012232 A JP2003012232 A JP 2003012232A JP 2001301416 A JP2001301416 A JP 2001301416A JP 2001301416 A JP2001301416 A JP 2001301416A JP 2003012232 A JP2003012232 A JP 2003012232A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸種に限定されずに二本の糸端の撚りの連続
性を確保することができ、継ぎ目強度に優れ、染色性も
良好な糸継ぎ方法とその継ぎ目を提供し、その糸継ぎ方
法を実現化した接着剤による糸継ぎ装置を備えた自動ワ
インダを提供する。 【解決手段】 2本の糸端1a、1b同士を突き合わ
せ、その突き合わせ部分に接着剤3を付与し、接着剤3
を硬化処理して糸条を継ぐようにした。又、自動ワイン
ダに、2本の糸端同士を突き合わせ、その突き合わせ部
分に接着剤を付与し、接着剤を硬化処理して糸条を継ぐ
糸継ぎ装置を搭載した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸条の糸継ぎ方法と、
その糸継ぎ方法によって形成された糸条の継ぎ目、及び
その糸継ぎ方法を具体化した糸継ぎ装置を備えた自動ワ
インダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スパン糸いわゆる紡績糸の糸継ぎ方法と
して、(1)二本の糸端をメカニカルに結ぶノッティン
グ方式、(2)二本の糸端を並行に揃えて旋回空気流の
作用で撚り掛けるエアスプライサ方式などが実用的なも
のとして知れている。
【0003】ノッティング方式には、ノット形式によっ
てフィッシャーマンノット又はウィスバースノットがあ
り、それぞれ対応する自動糸継ぎ装置を用いて所定のノ
ットを形成することができる。このノッティング方式
は、強度があって、比較的大きな番手まで対応できると
いうメリットがある。その反面、継ぎ目がこぶ状の突出
状態になって現れるため、織物や編物にしたとき、こぶ
状の継ぎ目部分を布地の裏側へ押し込む作業が必要とな
る。
【0004】エアスプライサ方式には、二本の糸端を解
撚したあと引き揃え、旋回空気流の作用で撚り掛ける自
動糸継ぎ装置によるものが知られている。このエアスプ
ライサ方式は、継ぎ目に突出部が生じず、織物や編物に
したとき継ぎ目が殆ど目立たなくなるというメリットが
ある。その反面、適用が難しい糸種の範囲がノッティン
グ方式より広く、継ぎ目が20〜25mmと長くなるこ
とが避けられないため、染色したときに長くなった継ぎ
目が変色するという染色性の問題を生じやすく、また継
ぎ目の強度も親糸より低下する傾向があるという欠点が
ある。
【0005】また、実用化に至っていないが、引き揃え
られた糸端部に、熱可塑性の合成樹脂を溶融状態にして
供給し、供給された合成樹脂を固化することにより継ぎ
目を形成する方式も提案されている。しかしながら、溶
融合成樹脂は引き揃えられた糸端部に供給された時点か
ら固化が始まるため、継ぎ目が太くなるとともに、大き
さ及び形状を一定にすることが困難である。
【0006】次に上記の糸継ぎ方法を実現化した糸継ぎ
装置を備えた自動ワインダについて説明する。この自動
ワインダは、給糸ボビンから供給される糸を巻取りパッ
ケージに巻き取る際に、糸の欠点部分を切断して除去
し、その切断によって分離した2本の糸を自動的に継ぐ
ものである。そして、この糸継ぎ装置は、ノット形から
エアスプライサへと発展してきた。このノット形は、上
述のように、切断によって分離した2本の糸の端部同志
をメカニカルに結ぶものであり、結び目の強度が高く、
また、比較的大きな番手の糸まで適用できるというメリ
ットがある。しかしながら、このノッタ形で継いだ糸の
継ぎ目はこぶ状の突出状態になるため、織物や編物に使
用したとき、このこぶ状の突出部を布地の裏側に押し込
まなくてはならないというデメリットがある。
【0007】又、エアスプライサについても上述のよう
に、分離した2本の糸の端部の撚りを圧縮空気でほぐ
し、その後、それぞれの糸端部を重ね合わせ、さらに圧
縮空気で撚りをかけることにより、瞬時に2本の糸を継
ぐことのできる装置である。このエアスプライサの提供
により、ノッタ形による糸継ぎのように継ぎ目が突出状
態にならず、さらに継ぎ目が殆ど目立たないため、ノッ
タ形のデメリットを解消することができた。しかしなが
ら、このエアスプライサにもデメリットがあり、エアス
プライサによる糸継ぎでは、継ぎ目部分が長くなり(お
よそ20〜25mm)、さらに、その継いだ糸を染色し
た場合、その継ぎ目部分が変色することもあり、また、
継いでいない部分よりも継ぎ目部分の強度が低下する。
そして、このエアスプライサの適用可能な糸種の範囲
は、その構造上比較的狭いというデメリットもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来の技術の有するこのような問題点を解決し、糸種に限
定されず、二本の糸端の撚りの連続性を確保することが
でき、継ぎ目強度に優れ、染色性も良好な糸継ぎ方法及
び継ぎ目を提供し、その継ぎ目方法を実用化した光硬化
樹脂による糸継ぎ装置を備えた自動ワインダを提供す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の糸継ぎ方法は、2本の糸端同士を突き合わせ、前記
突き合わせた部分に接着剤を付与し、前記接着剤を硬化
処理して糸条を継ぐものである。上記の構成では、糸端
同士を引き揃えずに突き合わせ状にして接着剤で接合す
るため、引き揃えたり結んだりするものに比較して継ぎ
目を細く形成できるとともに、短繊維に浸透した接着剤
により継ぎ目の長さを短い状態にして接合することがで
きる。また、接着剤を選択することにより、継ぎ目の強
度も上がり、継ぎ目の伸び度も適切にすることができ
る。
【0010】本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、前
記接着剤が光の照射で硬化する光硬化性である。上記の
構成では、糸端が切断されたままで解撚されておらず、
両糸端の撚りが継ぎ目において実質的に連続しており、
継ぎ目をより細くより短く形成することができる。
【0011】本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、前
記光が紫外線である。上記の構成では、紫外線照射前は
適度の粘性を保って突き合わせ部に適度に含侵され、紫
外線照射によって瞬時に硬化させることができ、短時間
に継ぎ目を形成できる。
【0012】本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、前
記光がレーザー光線である。上記の構成では、付き合わ
せ部にピンポイントで光を照射することができ、硬化時
間が短く、発光時間も短いため経済性にも優れている。
【0013】本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、糸
条が短繊維に撚りを付与して形成されたスパン糸であっ
て、該スパン糸の糸端同士を突き合わせ、短繊維に対し
て浸透性のある接着剤を突き合わせ部分に付与した状態
にして、前記接着剤を硬化させる。上記の構成では、継
ぎ目を短く且つ細くすることができる。
【0014】本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、前
記継がれる2本の糸端は切断されたままの状態で突き合
わされ、両糸端の撚りが継ぎ目において実質的に連続し
ている。上記の糸条の糸継ぎ方法の構成では、糸端が切
断されたままで解撚されておらず、両糸端の撚りが継ぎ
目において実質的に連続しており、継ぎ目をより細かく
より短く形成することができる。
【0015】本発明の糸条の継ぎ目の構成では、継がれ
るべき2本の糸端同士が突き合わされ、該突き合わせ面
及び/又はその両側部分を接着剤により接合した。又、
前記接着剤による接合部分の長さが糸の平均直径の10
倍以内であり、前記接合部分の最大直径が糸の平均直径
の2.5倍以内である。上記の構成では、継ぎ目が目立
たず、織物や編み物にしたときに欠賂を生じさせない。
【0016】本発明の自動ワインダの構成では、2本の
糸端同士を突き合わせ、前記突き合わせた部分に接着剤
を付与し、前記接着剤を硬化処理して糸条を継ぐ糸継ぎ
装置を搭載した。又、前記糸継ぎ装置が、2本の糸のそ
れぞれを把持し、互いに接近するように移動可能な一対
のクランプ部材と、該各クランプ部材が接近したとき
に、それらが把持した各糸の端面が突き合わされるよう
に切断する一対のカッター部材と、その突き合わせた部
分に光硬化樹脂を塗布する樹脂供給手段と、その塗布し
た光硬化樹脂を硬化するための光照射手段を備えた。上
記の構成では、2本の糸の切断端面を突き合わせて接合
するため、継ぎ目部分の長さが短く、継いだ後の糸の撚
りの連続性を確保することができるため、染色した糸に
おいても継ぎ目部分前後が変色せず、さらに、光硬化樹
脂の種類を選択することにより、継ぎ目の強度も他の部
分よりも高くできる。
【0017】本発明の自動ワインダの構成では、前記樹
脂供給手段の供給口に、光硬化樹脂の供給時には開口
し、光硬化樹脂の供給後には遮蔽する遮蔽手段を備え
た。上記の構成では、光照射手段が照射した際でも、樹
脂供給手段の供給口にある光硬化樹脂の硬化を防ぐこと
ができるため、供給口が塞がらないようになっている。
【0018】本発明の自動ワインダの構成では、前記各
クランプ部材が把持した糸の有無を検知する一対の検知
手段を備え、該各検知手段の検知結果に基づいて前記樹
脂供給手段が光硬化樹脂を塗布する。予め設定された動
作によって各クランプ部材は、2本の糸をそれぞれ把持
し、それぞれの糸の切断端面を突き合わすように構成さ
れているため、各クランプ部材が糸を把持するのに失敗
したときは、それぞれの糸を突き合わすことができな
い。そのため、上記の構成では、各クランプ部材が糸を
把持するのに失敗した際には、樹脂供給手段が光硬化樹
脂を供給しないようにし、それにより光硬化樹脂の無駄
な供給を防ぐことができる。
【0019】本発明の自動ワインダの構成では、前記光
照射手段が、半導体レーザーからなる。上記の構成で
は、付き合わせ部にピンポイントで光を照射することが
でき、硬化時間が短く、発光時間も短いため経済性にも
優れ、又、糸継ぎ装置を全体的にコンパクトにすること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の糸条の糸継ぎ方法
及びその継ぎ目の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は、単糸の接合例を模式的に示す図であり、図2
は、双糸の接合例を模式的に示す図である。
【0021】図1において、親糸1の一方の糸端1aと
親糸1の他方の糸端1bが引き揃えることなく(重ね合
わせることなく)突き合わされ、接着剤3による接合部
分2が形成されている。一方の糸端1a及び他方の糸端
1bは、カッタで糸の中心点に対して垂直に切断された
突き合わせ面1c,1dを有する。この突き合わせ面1
c,1dの間隔Llは、自動糸継ぎ装置による切断後の
糸端の突き合わせ精度が許す程度、例えば0.2mm以
内と少なくなっている。突き合わせ面1c,1dから両
側部分にほぼ等距に接着剤3が短繊維間に浸透するとと
もに、前記間隔Llに充満した接着剤3により接合部分
2が形成されている。
【0022】一方の糸端1a及び他方の糸端1bは切断
された状態のままで突き合わされており、一方の糸端1
aの撚りと他方の糸端1bの撚りとは実質的に連続した
状態になっている。この糸端1a及び他方の糸端1bの
両側部分の短繊維間に接着剤3が浸透し、間隔Llが接
着剤3で埋められることにより、接合部分2の長さL2
が短くても両糸端1a,1bは接着剤3を介して強く接
合される。
【0023】この接合部分又は継ぎ目2は、単糸、強撚
糸、革新紡績糸などに適用される。接着剤3の付与時の
粘度を適切にすることにより、糸番手に関わらず接合部
分2の長さを親糸1の平均直径dlの10倍以内、絶対
値で2mm以内、好ましくは7倍以内、絶対値で1.5
mm以内とすることが可能である。また、親糸1の平均
直径dlに対する接合部分2の最大直径d2の仕率を
2.5倍、好ましくは2倍以内とすることが可能であ
る。この様に接合部分2をコンパクトに形成することに
より、織物や編み物にしたときに、糸の接合部分2が目
立たない。
【0024】図2は、二本の単糸を更に撚り合わせた双
糸が親糸11となった場合の接合部分12を示す。親糸
11の一方の糸端11aと親糸11の他方の糸端11b
とは、双糸の状態を保ったまま切断され、突き合わせ面
11c,11dを対向させている。この状態で、接着剤
13により間隔Lllを塞ぎ、長さL12に接着剤13
を浸透させることにより接合部分12を形成している。
【0025】この接合部分即ち継ぎ目12は、双糸やウ
ール糸などに適用される。接着剤13の付与時の粘度を
適切にすることにより、糸番手に関わらず接合部分12
の長さを親糸11の平均直径dllの10倍以内、好ま
しくは7倍以内とすることが可能であるとともに、接合
部分12の最大直径d12の親糸11の平均直後dll
に対する比率を2.5倍、好ましくは2倍以内とするこ
とが可能である。この様に接合部分12をコンパクトで
均一に形成することにより、継ぎ目の強力のバラツキが
小さくなる。
【0026】図1及び図2の接合部分2,12に使用さ
れる接着剤3,13は、次の条件を満たすものであれ
ば、種々のものが使用できること。(1)硬化前には糸
1,11に対して浸透性があり、糸1,11を構成する
撚られた短繊維の間に入り込むことができ、硬化後は糸
1,11の屈曲に追従できる伸度があること。(2)硬
化処理が好ましくは1秒以内の短時間で行われ、硬化処
理前は流動性を保っていること。(3)好ましくは、酸
や人油に反応せず、綿油やポリ油剤に反応して硬化する
様に紡績糸に似た性状を有すること。
【0027】以上の条件のうち、少なくとも(1)
(2)を満たすものとして、紫外線硬化性樹脂による接
着剤がある。樹脂組成を選択することにより、(3)の
条件もある程度満たすことができる。紫外線照射前は、
流動性があって短繊維に浸透し、表面張力によって、間
隔Ll,Lll内に充満し、長さL2,L12に浸透し
た状態を安定して保つ。この状態で紫外線を照射する
と、1秒以内の瞬時に硬化する。硬化後は樹脂としてあ
る程度の伸度を有する。また、硬化前には流動性を有
し、ハロゲンランプ等の熱線照射によって1秒以内の瞬
時に硬化する様な熱硬化性の樹脂も使用可能である。
【0028】図3により、図1及び図2の如き縦ぎ目
2,12の形成工程を説明する。図3Aにおいて、継ご
うとする一対の糸の各々を開閉自在且つ移動自在なクラ
ンプ30,30で保持し、一対の糸の各々にカッター3
1,31を糸中心方向と直角な方向に作動させ、糸端1
a及び糸端1bを形成する。
【0029】図3Bにおいて、クランプ30,30によ
り糸端1a及び糸端1bを接着剤塗布位置に移動させ、
糸端1aの突き合わせ面1c及び糸端1bの突き合わせ
面1dに紫外線硬化性樹脂を先端から所定長さまで含侵
させる。
【0030】図3Cにおいて、クランプ30,30によ
り糸端1a及び糸端1bを突き合わせ位置に移動させ、
糸端1aの突き合わせ面1cと糸端1bの突き合わせ面
1dとを突き合わせる。糸端1aの接着剤と糸端1bの
接着剤とは表面張力で一体となる。
【0031】図3Cにおいて、糸端1a及び糸端1bを
突き合わせたままで、紫外線ランプ32から紫外線を照
射し、接着剤を硬化させ、継ぎ目2を形成する。継ぎ目
2が形成された後は、クランプ30,30を開放し、図
示されない駆動装置により糸を送りだす。
【0032】なお、接着剤の付与は、図3Cの様に、糸
端1a及び糸端1bを突き合わせた状態にして、突き合
わせ面の間に塗布することによって行っても良い。ま
た、図3Aのカッター31の作動と連動して、切断中又
は切断直後の糸端に接着剤を付与するものであってもよ
い。
【0033】また、熱硬化性樹脂を塗布する場合には、
紫外線ランプ32に代わり、熱線を照射するハロゲンラ
ンプを使用するか、内面に半円溝が形成された一対の熱
板を圧着することにより、熱硬化性樹脂の硬化を行って
もよい。又、光硬化樹脂を用いる場合でも、紫外線ラン
プ32の代わりに半導体レーザーを使用して、糸端1a
と糸端1bの突き合わせ部分にレーザー光線を当てるこ
とによって接着剤を硬化してもよい。
【0034】上述した工程により形成される図1及び図
2の継ぎ目2,12は以下のような特性を有する。 (1)接合部分の糸端の短繊維に接着剤が浸透するた
め、接合部分に供給される接着剤の量が少なくても、強
固に接着でき、継ぎ目を短く且つ小さく形成することが
できる。 (2)切断後の突き合わせ状態を接着剤で固定するた
め、切断してばらばらにならない限り接合が可能である
ため、糸種によらず接合ができる。 (3)接着剤の成分配合を適切にすることにより、硬化
を短時間で行うことができ、継ぎ目の形成が早くなる。 (4)接着剤の成分配合を適切にすることにより、硬化
後の柔軟性を親糸と同程度にすることが可能になる。
【0035】以下、本発明の自動ワインダの実施例を詳
細に説明する。
【0036】図4において、これは糸継ぎ装置101を
備えた自動ワインダであって、下方に給糸ボビンBを、
上方に巻取りパッケージPを有しており、給糸ボビンB
から供給された糸YPを、回転する巻取りパッケージP
に巻き取るものである。給糸ボビンBから給糸される糸
YPは、ガイドGを経て、テンサーTで糸YPに適当な
張力を付与し、回転する綾振りドラムDを経ることによ
って巻取りパッケージPに所定厚の糸YPを巻き取るも
のである。そして、この巻取りパッケージPに欠点部分
を有した糸が巻き取られないよう、検出装置Fが、常
に、通過する糸YPの太さを検知している。
【0037】図4に続き、図5において、巻取りパッケ
ージPが給糸ボビンBから給糸される糸YPを巻き取っ
ている際、検出装置Fが、予め設定された糸の太さの情
報と比較することによって、通過する糸YPの糸欠点を
検出するようになっている。そして、その検出装置Fが
糸欠点を検出した際には、検出装置Fに備えられたカッ
ター(図示略)が、その糸YPを切断し、そして、巻取
りパッケージPの回転が停止し、一旦、給糸ボビンBか
らの巻取りを中止する。それにより、上糸Y1はパッケ
ージに巻き取られた状態に、下糸Y2はガイドG上側に
ある糸吸い込み口(ヤーントラップ)Wに吸われた状態
になる。
【0038】図5に続き、図6において、図5状態で、
上糸用サクションアームS1は上軸D1を中心に時計回
りに旋回し、さらに、下糸用サクションアームS2は下
軸D2を中心に反時計回りに旋回する。それぞれのサク
ションアームS1、S2は、共に内部が空洞となってお
り、吸気ダクトKPに接続されている。そして、その吸
気ダクトKPの吸気によって、各サクションアームS
1、S2の先端部分S1a、S2aが吸引口となってお
り、上糸用サクショアームS1が上糸Y1を、下糸用サ
クションアームS2が下糸Y2をそれぞれ吸引し、各糸
Y1、Y2を把持するようになっている。
【0039】図6に続き、図7において、それぞれのサ
クションアームS1、S2が各糸Y1、Y2を把持した
状態で、上糸用サクションアームS1は上軸D1を中心
に反時計回りに回転することによって降り下げられ、さ
らに、下糸用サクションアームS2は下軸D2を中心に
時計回りに回転することによって振り上げられる。それ
によって、上糸Y1、下糸Y2のそれぞれが、糸継ぎ装
置101の前面側101aを経由し、その糸継ぎ装置1
01の所定の位置に案内されるようになっている。
【0040】続いて、糸継ぎ装置1が上糸Y1と下糸Y
2の糸継ぎをする際の説明をする。図8において、これ
は糸継ぎ装置101の前面101aを示すものであっ
て、機台101Aの上方に上糸用クランプ部材110
を、下方に下糸用クランプ部材111を備えており、そ
れぞれのクランプ部材110、111は、第1クランパ
ー110a、111aと第2クランパー110b、11
1bからなっている。それらは通常、離れた状態となっ
ており、その状態で、図7に示すように、各サクション
アームS1、S2が、上糸Y1を上糸用クランプ部材1
10の各クランパー110a、110bの間に、下糸Y
2を下糸用クランプ部材111の各クランパー111
a、111bの間に導き、その状態を維持するようにな
っている。そして、それらの糸Y1、Y2は、機台10
1Aに対して同じ高さを有する一対の基準ブロックB
1、B2の上に載っており、上糸Y1は上糸用基準ブロ
ックB1に、下糸Y2は下糸用基準ブロックB2に載っ
ている。
【0041】図8に続き、図9において、それぞれのク
ランプ部材110、111の各クランパー110a、1
10b、111a、111bの間に各糸Y1、Y2が位
置した状態で、それぞれの第1クランパー110a、1
11aが移動し、そのクランパーの有するプレート面
が、それに対峙する各第2クランパー110b、111
bのプレート面に当接することによって、それらの間に
位置する各糸Y1、Y2を把持するようになっている。
その際においても、各糸Y1、Y2は共に基準ブロック
B1、B2の上に載っているため、それぞれの糸Y1、
Y2は、機台101Aに対して、常に同じ高さを保って
いる。
【0042】図10に示すように、各クランプ部材11
0、111の間にあって、各クランプ部材110、11
1の近接した位置に、一対のカッター部材120、12
1が配置されている。そして、上糸用クランプ部材11
0に近接した位置に上糸用カッター部材120が、下糸
用クランプ部材111に近接した位置に下糸用カッター
部材121が配置されている。それぞれのカッター部材
120、121は、共に、固定刃120a、121aと
可動刃120b、121bとからなっており、可動刃1
20b、121bの移動によって、上糸用カッター部材
120が上糸Y1を、下糸用カッター部材121が下糸
Y2を切断するように構成されている。そして、図9に
続き、図10において、各クランプ部材110、111
が、各糸Y1、Y2を把持した状態で、それぞれの可動
刃120b、121bの移動によって各糸Y1、Y2を
切断する。
【0043】図10に続き、図11において、各クラン
プ部材110、111が切断した上糸Y1と下糸Y2を
把持した状態で、各クランプ部材110、111は互い
に接近する方向に移動し、上糸Y1と下糸Y2の切断端
面が突き合わされるようになっている。その際、それぞ
れの糸Y1、Y2は、各基準ブロックB1、B2上に載
置した状態であるため、それぞれの糸Y1、Y2の軸方
向を合わすように各クランプ部材110、111が左右
に移動するように構成すれば、それぞれの糸Y1、Y2
の切断面は正確に突き合わされる。そして、上糸Y1に
ついては上糸用カッター部材110よりも下側の切断さ
れた糸、下糸Y2については下糸用カッター部材111
よりも上側の切断された糸は、それぞれ各クランプ部材
110、111に把持されていないため、各サクション
アームS1、S2に吸引され、それによって、欠点部分
を有した糸は吸気パイプKPに廃棄されるようになって
いる。
【0044】図11に続き、図12において、それぞれ
の糸Y1、Y2の切断端面が突き合わされた状態で、樹
脂供給手段130の供給口131が、その突き合わせ部
分に接近し、供給口131から光硬化樹脂を塗布するよ
うになっている。この樹脂供給手段130は、注射器状
の容器からなっており、本体132、供給口131、シ
リンダー33から構成されている。そして、本体132
は、進退自在な台座CAに取り付けられており、その本
体132の内部には、光硬化樹脂が収容されている。そ
して、上糸Y1、下糸Y2の切断端面が突き合わされた
状態で、台座CAが進出し、それと同時に、後述する遮
蔽手段150が上方に移動し、樹脂供給手段130の供
給口131を開口するようになっている。そして、樹脂
供給手段130の供給口131が各糸Y1、Y2の突き
合わせ部分に近接し、シリンダー133を作動させ、本
体132内部にある所定量の光硬化樹脂を排出すること
によって、その突き合わせ部分に光硬化樹脂を塗布する
ように構成されている。
【0045】図12に続き、図13において、上糸Y1
と下糸Y2の切断端面が突き合わされた部分に、光硬化
樹脂が塗布した状態で、光照射手段140が照射し、そ
れによって、その突き合わせ部分に塗布された光硬化樹
脂が硬化するようになっている。この光照射手段140
は、光硬化樹脂が硬化するための光を照射するようにな
っており、この実施例においては、光硬化樹脂は紫外線
硬化樹脂であって、光照射手段140は紫外線を照射す
るようになっている。この光照射手段140が照射する
際、台座CAは元の位置に退き、それによって樹脂供給
手段130の供給口131が各糸Y1、Y2の突き合わ
せ部分から離れるようになっており、それと同時に遮蔽
手段150も元の位置に戻ることによって、遮蔽手段1
50のプレート部分151が供給口131を遮蔽するよ
うになっている。それによって、樹脂供給手段130の
供給口131に存在する光硬化樹脂に、光照射手段14
0からの光があたることを防ぐことができ、供給口13
1が塞がることがないように構成されている。この光照
射手段140は、光がフラッシュ状に照射するように構
成されており、そのフラッシュ回数は、光硬化樹脂の種
類によって、予め設定されている。それによって、光照
射手段140による照射のための消費電力を最小限にす
ることができるようになっている。また、樹脂供給手段
130の近くにヒータ(図示略)を備えることにより、
周囲温度が低いときには、それを作動させ、樹脂供給手
段130の内部にある光硬化樹脂の粘度を調整すること
ができ、それによって、常に、糸継ぎをする糸の番手に
適した粘度とすることができるようになっている。
【0046】さらに、各クランプ部材110、111の
付近に一対の検知手段160、161を備えており、各
検知手段160、161は、図9における、各クランプ
部材110、111のそれぞれのクランパー110a、
110b、111a、111bが当接した際に作動する
ように設定されている。上糸用クランプ部材110の近
くに上糸用検知手段160が、下糸用クランプ部材11
1の近くに下糸用検知手段161が配置されている。そ
して、上糸用検知手段160が上糸Y1を、下糸用検知
手段161が下糸Y2を検知するように構成されてお
り、各検知手段160、161が各糸Y1、Y2を検知
しなかった場合、つまり、各クランプ部材110、11
1のそれぞれが各糸Y1、Y2を把持することに失敗し
た場合は、上糸Y1と下糸Y2を継ぐことができないた
め、図11以降の動作を中止するように設定し、光硬化
樹脂の無駄な供給や液垂れなどを防ぐことができるよう
になっている。そして、再度、図5以降の動作をするよ
うに設定し、糸継ぎが成功するまでこの動作を繰り返
す。そして、糸継ぎが成功した際、つまり、各検知手段
160、161のそれぞれが各糸Y1、Y2を検知し、
図13までの動作を行った際には、再度、巻取りパッケ
ージPが回転し、給糸ボビンBからの糸YPを巻き取る
ようになっており、常に、欠点部分を有しない糸YPを
巻き取ることができるようになっている。上記実施例で
は、継ぐべき糸をスパン糸としたが、もちろん、フィラ
メント糸のような化合繊維にも適用可能である。
【0047】次に上記第1実施例とは別の第2実施例に
ついて説明する。尚、第1実施例と同様の部分について
は説明を省略する。図14から図16は、第1実施例と
異なる糸継ぎ装置を示す図であり、第2実施例の図14
は、第1実施例の図13に対応するものである。第1実
施例の光照射手段140は、例えばハロゲンランプ等の
拡散する光を発して光硬化樹脂を硬化させるものである
が、第2実施例では、この光照射手段140が半導体ダ
イオードにレンズを装着した半導体レーザー140’で
あって、半導体ダイオードが発する光をレンズで集光す
ることによってレーザー141を発し、そのレーザー1
41を2本の糸端の突き合わせ部分に当て、その部分に
塗布した光硬化樹脂を硬化するようになっている。又、
この半導体レーザー140’の波長域は、好ましくは4
00〜420nmであって、例えば日亜化学株式会社製
の青色又は紫色半導体レーザーである。
【0048】図14から図16は、上糸Y1と下糸Y2
の切断端面が突き合わされた部分に光硬化樹脂が塗布し
た状態であって、半導体レーザー140’からレーザー
141が照射し、そのレーザー141を突き合わせ部分
に当てることによって、光硬化樹脂が硬化するようにな
っている。この半導体レーザー140’は、コンパクト
な形状をなしており、糸継ぎ装置101全体を小型化す
ることができ、光量に比して消費電力が低く、経済性に
優れたものである。又、第1実施例の光硬化手段140
では、光が拡散してしまい、糸Y1、Y2とクランプ1
10、111に光硬化樹脂が付着した際、クランプ11
0、111に糸Y1、Y2がくっついてしまい、糸Y
1、Y2を継ぐのに失敗することがあったが、この第2
実施例では、レーザー141を糸Y1、Y2の突き合わ
せ部分にピンポイントで照射するため、仮に糸Y1、Y
2とクランプ110、111に光硬化樹脂が付着して
も、その糸Y1、Y2とクランプ110、111の樹脂
付着部分にはレーザー141が当たらないためそれぞれ
がくっつかず、糸Y1、Y2を継ぐのに失敗しないよう
になっている。更に、ピンポイントで照射することによ
って、第1実施例に比して硬化性が高く、光硬化樹脂が
瞬時に硬化するため作業スピードが速くなり、光照射手
段140の寿命も長くなるという利点もある。又、遮蔽
手段150は、光照射手段140から発せられる光によ
って樹脂供給手段130の供給口131が塞がらないよ
うに設けられたものであるため、ピンポイントで光を当
てることができる第2実施例の半導体レーザー140’
では、遮蔽手段150を設ける必要がなく、構成要素を
少なくすることができ全体的に単純化することができ
る。
【0049】
【実施例】以下、本発明の糸継ぎ方法とその継ぎ目の具
体的な実施例を説明する。この実施例において、糸種が
綿であり、番手が40番の紡績糸に対して、市販の紫外
線硬化樹脂(ロックタイト社製363番)を用いて、継
ぎ目を16個形成した。
【0050】図1の継ぎ目の長さL2は1.4mmであ
り、糸の平均直径dlが0.2mmであるため、継ぎ目
長さの糸直径に対する比率は7倍である。また、継ぎ目
の最大直径d2は0.4mmであり、継ぎ目太さの糸直
径に対する比率は2倍である。継ぎ目の不連続部の長さ
は1.4mmと短く、エアスプライサ方式に比べると不
連続部の長さは1/10以下であり、織物や編み物にし
たときの光沢や風合いに及ぼす影響が無視できる。
【0051】このように形成された継ぎ目を有する糸の
16本と親糸の16本の強力などの物性を測定した。そ
の結果を表1に示す。表1に示されるように、継ぎ目物
性は親糸と大差がない。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の糸継ぎ方
法及びその継ぎ目によると、糸種によらず継ぎ目を形成
でき、強撚糸や双糸のように糸継ぎが難しいとされてき
た糸も接合できる。また、継ぎ目を短く且つ小さく形成
することができるため、染色時の変色部分も短くなり、
目立ちにくくなるため、織物や編み物にしたときに欠陥
にならない。また、接着剤を適切に選択することによ
り、短時間の硬化が可能になり、糸継ぎ装置の高速化も
可能になる。
【0054】本発明に係る糸継ぎ装置を備えた自動ワイ
ンダによれば、分離した2本の糸の端面同志を突き合わ
せ、光硬化樹脂により継ぐものであるため、継ぎ目部分
が短い。また、従来のように糸端部の撚りをほぐすこと
がないため、継ぎ目部分が変色することなく継ぐことが
できる。さらに、光硬化樹脂の種類を選択することによ
り、継ぎ目部分の強度を他の部分よりも高くすることが
でき、また、従来例のノッタ形より継ぎ目部分が小さい
ため、継ぎ目部分が問題とならずに、その継いだ糸を織
物や編物に使用することができる。そして、分離した糸
を樹脂により接合するため、従来例に比し、適用できる
糸の種類、番手が広いという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】単糸の継ぎ目の形成例を模式的に示す図であ
る。
【図2】双糸の継ぎ目の形成例を模式的に示す図であ
る。
【図3】継ぎ目の形成工程を示す工程図である。
【図4】図4は、本発明の糸継ぎ装置を備えた自動ワイ
ンダの実施例の作動状態を説明する側面図である。
【図5】図5は、図4に続く、作動状態を説明する側面
図である。
【図6】図6は、図5に続く、作動状態を説明する側面
図である。
【図7】図7は、図6に続く、作動状態を説明する側面
図である。
【図8】図8は、本発明の糸継ぎ装置の第1実施例の作
動状態を説明する正面図である。
【図9】図9は、図8に続く、作動状態を説明する正面
図である。
【図10】図10は、図9に続く、作動状態を説明する
正面図である。
【図11】図11は、図10に続く、作動状態を説明す
る正面図である。
【図12】図12は、図11に続く、作動状態を説明す
る正面図である。
【図13】図13は、図12に続く、作動状態を説明す
る正面図である。
【図14】図14は、図12に続く、本発明の糸継ぎ装
置の第2実施例の作動状態を説明する正面図である。
【図15】図15は、図14の斜視図である。
【図16】図16は、図15の側面図である。
【符号の説明】
1、11 親糸 2、12 継ぎ目 3、13 接着剤 1a、11a 一方の糸端 1b、11b 他方の糸端 1c、11c 一方の糸端の突き合わせ面 1d、11d 他方の糸端の突き合わせ面 d1、d11 親糸の平均直径 d2、d12 接合部分の最大直径 L1、L11 突き合わせ面の間隔 L2、L12 接合部分の長さ 101 糸継ぎ装置 110、111 一対のクランプ部材 120、121 一対のカッター部材 130 樹脂供給手段 131 樹脂供給手段の供給口 140 光照射手段 150 遮蔽手段 160、161 検知手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の糸端同士を突き合わせ、前記突き
    合わせた部分に接着剤を付与し、前記接着剤を硬化処理
    して糸条を継ぐことを特徴とする糸条の糸継ぎ方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤が光の照射で硬化する光硬化
    性であることを特徴とする請求項1に記載の糸条の糸継
    ぎ方法。
  3. 【請求項3】 前記光が紫外線であることを特徴とする
    請求項2に記載の糸条の糸継ぎ方法。
  4. 【請求項4】 前記光がレーザー光線であることを特徴
    とする請求項2に記載の糸条の糸継ぎ方法。
  5. 【請求項5】 糸条が短繊維に撚りを付与して形成され
    たスパン糸であって、該スパン糸の糸端同士を突き合わ
    せ、短繊維に対して浸透性のある接着剤を突き合わせ部
    分に付与した状態にして、前記接着剤を硬化させること
    を特徴とする糸条の糸継ぎ方法。
  6. 【請求項6】 前記継がれる2本の糸端は切断されたま
    まの状態で突き合わされ、両糸端の撚りが継ぎ目におい
    て実質的に連続していることを特徴とする請求項5に記
    載の糸条の糸継ぎ方法。
  7. 【請求項7】 継がれるべき2本の糸端同士が突き合わ
    され、該突き合わせ面及び/又はその両側部分を接着剤
    により接合したことを特徴とする糸条の継ぎ目。
  8. 【請求項8】 前記接着剤による接合部分の長さが糸の
    平均直径の10倍以内であり、前記接合部分の最大直径
    が糸の平均直径の2.5倍以内であることを特徴とする
    請求項7に記載の糸条の糸継ぎ目。
  9. 【請求項9】 2本の糸端同士を突き合わせ、前記突き
    合わせた部分に接着剤を付与し、前記接着剤を硬化処理
    して糸条を継ぐ糸継ぎ装置を搭載したことを特徴とする
    自動ワインダ。
  10. 【請求項10】 前記糸継ぎ装置が、2本の糸のそれぞ
    れを把持し、互いに接近するように移動可能な一対のク
    ランプ部材と、該各クランプ部材が接近したときに、そ
    れらが把持した各糸の端面が突き合わされるように切断
    する一対のカッター部材と、その突き合わせた部分に光
    硬化樹脂を塗布する樹脂供給手段と、その塗布した光硬
    化樹脂を硬化するための光照射手段を備えたことを特徴
    とする請求項9に記載の自動ワインダ。
  11. 【請求項11】 前記樹脂供給手段の供給口に、光硬化
    樹脂の供給時には開口し、光硬化樹脂の供給後には遮蔽
    する遮蔽手段を備えたことを特徴とする請求項10に記
    載の自動ワインダ。
  12. 【請求項12】 前記各クランプ部材が把持した糸の有
    無を検知する一対の検知手段を備え、該各検知手段の検
    知結果に基づいて前記樹脂供給手段が光硬化樹脂を塗布
    することを特徴とする請求項10又は11に記載の自動
    ワインダ。
  13. 【請求項13】 前記光照射手段が、半導体レーザーか
    らなることを特徴とする請求項10から12のいずれか
    に記載の自動ワインダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007154366A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Noritaka Okada 単子葉植物繊維の連続体及びその製造方法
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