JPH05275260A - コイル用線材の補強方法 - Google Patents

コイル用線材の補強方法

Info

Publication number
JPH05275260A
JPH05275260A JP4066963A JP6696392A JPH05275260A JP H05275260 A JPH05275260 A JP H05275260A JP 4066963 A JP4066963 A JP 4066963A JP 6696392 A JP6696392 A JP 6696392A JP H05275260 A JPH05275260 A JP H05275260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
self
wire
line
guide
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4066963A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuro Komuro
勝郎 小室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittoku Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nittoku Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittoku Engineering Co Ltd filed Critical Nittoku Engineering Co Ltd
Priority to JP4066963A priority Critical patent/JPH05275260A/ja
Priority to EP93104950A priority patent/EP0562602B1/en
Priority to DE69304577T priority patent/DE69304577T2/de
Publication of JPH05275260A publication Critical patent/JPH05275260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ループを作らずに線材を補強する。 【構成】 線材3と自己融着線14とをガイド7により
相互に接触状態で一定区間に渡って案内する。この案内
区間において接触部を加熱して自己融着線14を線材3
に一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルボビンの巻線の
端部をコイルボビンの端子に絡げるための補強方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】コイル製造工程において、コイルボビン
へ線材を巻き付ける作業は回転駆動されたコイルボビン
に対してテンション装置からノズルを介して一定の張力
のもとで線材を供給し、コイルボビンがこの線材を巻取
ることで行っている。そして、巻取りに応じてノズルが
コイルボビンの回転軸と平行に移動することにより、線
材はコイルボビンに均等に層状に巻き付けられる。
【0003】線材の両端部は巻き付け作業の最初と最後
にコイルボビンの端子にそれぞれ絡げられる。この作業
はノズルが端子の周囲を動き回ることで行うが、線材が
コイルボビンから端子へと引き出される途中で断線しや
すいため、絡げる部分の線材をあらかじめ補強しておく
必要がある。このための方法や装置として、例えば特開
平2−198983号、特開平3−85707号及び特
開平3−227508号が知られている。
【0004】これらは、線材を別に設けたピンとフック
部材とにかけ回した後、フック部材を回転させることに
より線材をツイストし、最後にピンとフック部材を線材
から取り外すもので、線材を部分的に多重化することで
補強部を形成している。
【0005】
【発明の課題】この場合に、ツイスト部の端には線材の
ループが形成されるが、ツイスト部は2〜3ターン分コ
イルボビンに巻き込まれるため、このループもコイルの
中に巻き込まれる。しかしながら、ループが立った状態
でコイルに巻き込まれると、電位差の大きな別の層の巻
線と接触して耐圧不良を起こす恐れがあった。
【0006】また、線材をピンとフックとの間で複数回
往復させてツイストする場合にはループも複数になる
が、これらのループを巻き込ん状態でコイルを成形剤で
モールド成型すると、ループ間に挟まれた線材がモール
ド圧力により断線する恐れもあった。
【0007】さらに、この補強工程をノズルの手前で行
う場合には、ループ部分がノズルを介して供給される際
にノズルに引っ掛かり、断線する恐れもあった。
【0008】このようにツイスト部の端に形成されるル
ープはコイル巻線作業の信頼性を低下させる要因とな
る。
【0009】本発明は、コイル巻線の線材の補強におけ
る上記問題点を解決すべくなされたものでループを作ら
ない線材の補強を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】本発明は、コイルボビン
に巻き付けた線材の端部を補強するコイル用線材の補強
方法において、線材と所定の条件下で熔融する接着層を
備えた自己融着線とをガイドにより相互に接触状態で一
定区間に渡って案内し、この案内区間において前記接着
層を熔融させて自己融着線を線材に一体化する。
【0011】また、ガイドによる案内に先立って自己融
着線の先端の接着層を熔融させて線材に接着する。
【0012】
【作用】ガイドにより接触状態に保持された線材と補強
用の自己融着線とが熔融した接着層により一体に包み込
まれ、剛性を強化した補強部を形成する。
【0013】また、あらかじめ自己融着線の先端を線材
に接着することにより、ガイドによる線材と自己融着線
との案内が容易になる。
【0014】
【実施例】図1〜図5に本発明の実施例を示す。
【0015】図1において、1はコイルボビン、2はボ
ビン1に線材3を供給するノズルである。ノズル2はテ
ンション装置5からローラ6を介して一定の張力で送り
出される線材3を所定の位置に供給する。
【0016】コイルボビン1への線材3の巻き付けは、
ノズル2を動かして線材3の端部をコイルボビン1に設
けた図示されない2つの端子の一方に絡げた上で、コイ
ルボビン1を駆動装置4の駆動により回転させ、ノズル
2から供給される線材3をコイルボビン1に巻取ること
で行われる。巻取りに応じてノズル2がコイルボビン1
の回転軸と平行に移動することで、線材3は均等に層状
にコイルボビン1に巻き付けられる。
【0017】そして、テンション装置5からノズル2に
至る途中に必要に応じて線材3を補強する補強装置が設
けられる。補強装置はガイドとしての案内治具7、熱風
装置8、チャック9、ディスペンサ10、アルコール塗
布装置11、カッター12及び自己融着線14を一定張
力のもとで送り出すテンション装置13により構成され
る。この自己融着線14はアルコールと熱により熔融す
る接着層を備える。
【0018】チャック9はテンション装置13から送り
出される自己融着線14の端部を把持してテンション装
置5とノズル2の間の所定位置に誘導し、線材3に接触
させるものである。
【0019】ディスペンサ10はこの接触位置において
即乾性の接着剤を線材3と自己融着線14の接触部に塗
布し、接触部を固着する。
【0020】また、案内治具7は図2に示す略V型断面
の長い溝7Aに沿って線材3を案内する治具であり、ア
ルコール塗布装置11は案内治具7とディスペンサ10
との間で線材3と自己融着線14にアルコールを塗布す
る。
【0021】熱風装置8は案内治具7の溝7Aに向けて
熱風を吹き付ける装置、カッター12は自己融着線14
を切断するものである。
【0022】次に作用を説明する。
【0023】コイルボビン1への線材3の巻き付けが完
了したら、コイルボビン1の回転を停止し、テンション
装置5とノズル2の間で静止した線材3に対して、チャ
ック9が自己融着線14の先端を接触させ、ディスペン
サ10により即乾性接着剤を塗布する。これによりテン
ション装置13から送り出された自己融着線14の先端
が線材3に係止される。なお、自己融着線14を図に破
線で示すように複数のテンション装置13から送り出す
こととして、チャック9が複数の自己融着線14の先端
をまとめて把持するようにしても良い。
【0024】この状態で駆動装置4の駆動によりコイル
ボビン1を低速で回転させると、線材3に先端を係止さ
れた自己融着線14が線材3とともに一体に案内治具7
の溝7A内に送り込まれる。
【0025】案内治具7の入口でアルコール塗布装置1
1が線材3と自己融着線14とにアルコールを塗布し、
案内治具7の溝に向けて熱風装置8が熱風を吹き付け
る。アルコールと熱風とにより自己融着線14の接着層
が熔融し、V型断面の溝7Aの内側に密着保持された線
材3と自己融着線14とを接着する。このため、案内治
具7から出て来る線材3は自己融着線14と一体化さ
れ、補強されている。
【0026】このようにして自己融着線14を線材に接
着した後、カッター12を用いて自己融着線14を切断
する。切断部から線材3側の自己融着線14は案内治具
7に引き込まれるので、この切断部が通過するまで引き
続きアルコール塗布装置11によるアルコールの塗布と
熱風装置8による熱風の吹き付けとを続行することによ
り、線材3には所定の長さに渡って自己融着線14と一
体化された補強部が形成される。
【0027】自己融着線14の接着層は線材3の全体を
覆うようにして自己融着線14を線材3に一体化するの
で、単に接着剤を用いて自己融着線14を線材3に接着
するよりも接着力が強く、強固に一体化する。また、全
断面で一体化することにより線材3と自己融着線14は
好ましい柔軟性を保持する。
【0028】ノズル2はこの補強部をコイルボピン1の
端子に絡げる。その際、補強部は線材3のループ部分を
持たないのでノズル2内で引っ掛かる恐れがなく、コイ
ルボビン1に向けてスムーズに送り出される。また、補
強部の端はコイルの中に巻き込まれるがループ部分がな
いので線材3を傷める恐れがない。巻き付けた残りの部
分は図示されないカッターで切断する。なお、切断後し
た残りの補強部は次のコイルボビン1への巻き付け開始
時に端子の一方に巻き付けられる。
【0029】なお、案内治具7に線材3と自己融着線1
4を押さえる押さえ具を備えればこれらの接着を一層確
実に行える。案内治具7内に線材3と自己融着線14を
加熱するヒータを備えても良い。
【0030】案内治具7に変えて図3に示すように熱風
装置8の両側に案内ローラ20を設け、案内ローラ20
が線材3と自己融着線14を一緒に案内することにより
線材3と自己融着線14を接触状態に保持してアルコー
ル塗布と熱風の吹き付けを行うこともできる。
【0031】また、図4に示すようにディスペンサ10
に変えて小型の案内治具21、熱風装置22及びアルコ
ール塗布装置23とを案内治具7の手前に設け、チャッ
ク9が自己融着線14の先端を線材3に密着させたとこ
ろにアルコールを塗布して自己融着線14の先端を線材
3に仮止めし、自己融着線14を案内治具21内に線材
3とともに導き入れた上で熱風を吹き付けて自己融着線
14の先端部を線材3へ接着することも可能である。
【0032】図5は本発明のさらに別の実施例を示す。
ここでは、あらかじめ、チャック9により自己融着線1
4を案内治具7内に案内して、所定のテンションを与え
ておき、この案内治具7を線材3に押し当てることで線
材3に自己融着線14を接触させる。接触状態でアルコ
ール塗布装置11により接触部分にアルコールを塗布
し、接触部に熱風装置8により熱風を吹き付ける。線材
3と自己融着線14を接着させた後、接着部の両側の自
己融着線14をカッター12により切断する。あるい
は、案内治具7の両端に刃面を設けて、チャック9が自
己融着線14を刃面に当接するように引っ張って接着部
の前後を切断する。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、線材と接着層を
備えた自己融着線とをガイドにより接触状態に保持し、
この案内区間において接触部を加熱して自己融着線を線
材に一体化することにより、線材と自己融着線とを強固
に一体化した補強部を形成する。このため、補強部の端
部で線材をループさせる必要がなく、コイルに巻き込ま
れたループが上層の巻線と接触して耐圧不良を起こした
り、成型時に線材がループに挟まれて損傷したり、ルー
プがノズルに引っ掛かるなどの不都合を防止することが
でき、コイルの信頼性や耐久性を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す線材補強装置の構成図で
ある。
【図2】案内治具の横断面図である。
【図3】ガイドについて別の実施例を示す線材補強装置
の構成図である。
【図4】自己融着線の先端の線材への接着に関する別の
実施例を示す線材補強装置の構成図である。
【図5】ガイドの適用に関する別の実施例を示す線材補
強装置の構成図である。
【符号の説明】
1 コイルボビン 2 ノズル 3 線材 7 案内治具 14 自己融着線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンに巻き付けた線材の端部を
    補強するコイル用線材の補強方法において、線材と所定
    の条件下で熔融する接着層を備えた自己融着線とをガイ
    ドにより相互に接触状態で一定区間に渡って案内し、こ
    の案内区間において前記接着層を熔融させて自己融着線
    を線材に一体化することを特徴とするコイル用線材の補
    強方法。
  2. 【請求項2】 ガイドによる案内に先立って自己融着線
    の先端の接着層を熔融させて線材に接着する請求項1記
    載のコイル用線材の補強方法。
JP4066963A 1992-03-25 1992-03-25 コイル用線材の補強方法 Pending JPH05275260A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4066963A JPH05275260A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 コイル用線材の補強方法
EP93104950A EP0562602B1 (en) 1992-03-25 1993-03-25 Method and device for reinforcing coil wires
DE69304577T DE69304577T2 (de) 1992-03-25 1993-03-25 Verfahren und Vorrichtung zur Verstärkung von Wicklungsdrähten

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4066963A JPH05275260A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 コイル用線材の補強方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05275260A true JPH05275260A (ja) 1993-10-22

Family

ID=13331189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4066963A Pending JPH05275260A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 コイル用線材の補強方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05275260A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7928822B2 (en) 2007-05-23 2011-04-19 Minebea Co., Ltd. Bobbin, coil-wound bobbin, and method of producing coil-wound bobbin

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7928822B2 (en) 2007-05-23 2011-04-19 Minebea Co., Ltd. Bobbin, coil-wound bobbin, and method of producing coil-wound bobbin

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3769736A (en) Heat sealed thread winding as for fishing rods
JPH05275260A (ja) コイル用線材の補強方法
JP4478344B2 (ja) チーズを製作する紡織機の作業箇所の運転を開始する装置
CN112334401B (zh) 带材卷绕装置
CN110520394B (zh) 光纤制造装置及其调机方法
JP5200094B2 (ja) 光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法、光ファイバユニットを用いた光ファイバーケーブル
JP2978698B2 (ja) 電熱線の巻回方法及びその装置
JPH05333227A (ja) 光ファイバの融着接続方法
EP2539262A1 (en) Spliced carbon fiber tow and method and apparatus for splicing carbon fiber tow
EP0444728B1 (en) Method of manufacturing a catheter with braided sheath
JP4742914B2 (ja) 巻線装置及び巻線方法
JPH0669060A (ja) コイル用線材の補強装置
EP0562602B1 (en) Method and device for reinforcing coil wires
JPH11106147A (ja) マルチスプライサー
US6257295B1 (en) Button shank wrapping machine
JPH08340Y2 (ja) 光ファイバ線引き装置
KR100302960B1 (ko) 스틸코드용 소선 권취장치
JP2842746B2 (ja) テープの切断方法
JP2915283B2 (ja) 熱可塑性樹脂製紐の巻体及びその製造方法
JP2546377B2 (ja) フラットケーブルの製造方法
JPH11228026A (ja) 線状体の巻取装置
JPS6131064B2 (ja)
JP2020203795A (ja) 2つの糸端部を結節点なしに結合するための糸結合装置
JP2852665B2 (ja) 端子ピン付きボビン巻線用ノズル並びに端子ピンへのからげ付け方法
JPH0756072A (ja) プラスチック光ファイバ・コードの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991026