JP2546377B2 - フラットケーブルの製造方法 - Google Patents

フラットケーブルの製造方法

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JP2546377B2
JP2546377B2 JP1166223A JP16622389A JP2546377B2 JP 2546377 B2 JP2546377 B2 JP 2546377B2 JP 1166223 A JP1166223 A JP 1166223A JP 16622389 A JP16622389 A JP 16622389A JP 2546377 B2 JP2546377 B2 JP 2546377B2
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flat cable
fusing
core
twisted
cores
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哲郎 中川
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フラットケーブルの製造方法に係り、特に
ケーブル長手方向に対撚部と平行部とを順次設ける構造
のフラットケーブルに好適な製造方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、この種構造のフラットケーブルの製造方法とし
ていくつかの方法があるが、それらの製造装置は、いず
れもコア送り出し装置、対撚装置、対撚ほぐれ防止のた
めの櫛刃装置、融着装置、巻取装置とからなる。融着装
置の方法としては、熱ロール方式、熱金型方式、高周波
加熱方式などの種々の方式が知られている。また、熱金
型方式、高周波加熱方式は、融着時にケーブルを挟み込
むため、ケーブルの進行速度に合わせて融着装置を移動
させる方式もあるが、この目的は、融着時にケーブル進
行停止を避けるため、止むを得ず移動させているもので
ある。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術の方式は、すべて対撚部の長さが一定、
すなわち、平行部と次の平行部との間隔が製造装置の構
造より決まる数種類の寸法に限定されており、使用目
的、場所に合わせて任意の長さのケーブルが強く要望さ
れているにもかかわらず、上記数種類の寸法のケーブル
のみしか製造できないという欠点があった。
本発明の目的は、対撚部の長さを任意に設定、すなわ
ち、平行部と次の平行部との間隔を任意に設定できるフ
ラットケーブルの製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、コアを整列して融着する融着装置に移動
機構を設けて該コアを移動させるとともに、融着装置と
巻取装置との間に蓄線装置を設けて対撚部と平行部を有
するフラットケーブルを蓄線し、フラットケーブルを連
続的に巻き取りながら、走行中のフラットケーブルを所
定長往復運動させることができるようにして任意の長さ
の対撚部が得られるようにして達成される。
[作用] コアを整列して融着する融着装置に移動機構を設けて
該コアを移動させるとともに、かつ、融着装置と巻取装
置との間に蓄線装置を設けて対撚部と平行部を有するフ
ラットケーブルを蓄線したので、融着装置が対撚装置よ
り離れる方向へ移動するときは、蓄線装置のフラットケ
ーブルが引き戻され、融着装置が対撚装置の方向へ移動
するときは、フラットケーブルが蓄線方向に蓄線される
ので、フラットケーブルを所定長往復運動させることが
でき、対撚装置の回転方向、停止の制御により任意の長
さの対撚部のフラットケーブルが製造できる。
[実 施 例] 以下本発明の方法の実施例を第1図〜第11図を用いて
詳細に説明する。
第1図は本発明のフラットケーブルの製造方法の一実
施例を説明するための製造装置の原理図である。第1図
において、複数個の送り出しボビン1より繰り出される
コア2は、対撚装置3を通り、例えば、コア2に合わせ
た所定ピッチの溝を有する線ガイド5によって整列され
ガイドされた後、引き取りロール9、蓄線装置10を経て
巻取装置11に巻き取られる。コア2は2つの線ガイド5
によって整列配置され平行部を形成しており、この位置
に融着装置7が設置してある。
第10図は第1図を上方より見た図であって、送り出し
ボビン1より送り出されたコア2は、対撚装置3に導入
され、線ガイド5によってガイドされている。対撚装置
3は、すでに多くの提案がなされており、説明は省略す
るが、コア導入孔のピッチは、コア整列時のピッチに合
わせ、極力短ピッチで並ぶように設計されたものであ
る。また、ボビン1の数も必要量掛けられるものであ
り、図に示した数は一例にすぎない。また、第1図、第
10図に示した構成は、原理を示したものであって、実際
の上下左右などの構成を示したものではないことはいう
までもない。
第1図の状態から製造を開始する第2図において、線
押え装置6と線ガイド5とによってコア2を把持した
後、線ガイド5、線押え装置6、融着装置7及び櫛刃8
(以後これらを合わせて融着ユニットと称する)が一体
となって図示矢印方向に移動し、送り出しボビン1より
コア2を引き出すとともに、蓄線装置10に蓄線されてい
るコアを引き戻す。このとき引き取りロール9は作動し
ていない。同時に対撚り装置3が作動し、時計方向に回
転し、引き出されたコア2を対撚加工するとともに、融
着装置7が作動し、平行部の融着加工を行う。また、巻
取装置11は巻取作業を開始する。従って、蓄線装置10
は、引き戻し量と巻き取り量との両方のコアを放出する
ことになる。
第3図は融着ユニットが所定量移動した時点の状態を
示す図で、このときの移動量Lを任意に設定できるよう
にすることにより対撚部の長さを自由にできる。
第4図は次のプロセスとして対撚装置3が停止した
後、櫛刃4を対撚コアに差し込む動作を示す図である。
櫛刃4の目的は、対撚部がほぐれるのを防止すること
で、構造や効果はすでによく知られている。融着装置7
は融着時間に合わせて開閉させる必要があり、第2図及
び第3図の状態の途中で融着終了となった時点で動作を
終了させればよい。
第5図は融着ユニットが対撚装置3の方向へ移動し始
めるとともに、引き取りロール9が作動してコア2の引
き取りを始める図である。櫛刃4は引き取りロール9の
引き取り速度と融着ユニットの戻り速度とによって決ま
るコア2の引き出し速度に合わせて図示矢印方向に移動
する。このとき、同時に融着ユニットの櫛刃8も移動す
る。
第6図は櫛刃4が線ガイド5に到達した瞬間を示す図
で、櫛刃4は線ガイド5と接触することがないように、
図示しない線ガイド5に設けたガイドによって図面上方
へ移動するとともに、コア2の平行部を線ガイド5へ導
入する。
第7図は櫛刃8がコア2の対撚部と平行部との境部に
差し込まれた状態を示す図である。櫛刃8の役割は、櫛
刃4によって保持されてきた対撚部のほぐれ防止を線ガ
イド5を介して引きつぎすることにある。また、櫛刃4
は上昇した後、所定位置まで移動する。さらに、融着ユ
ニット全体も対撚装置3側への移動は継続している。
第8図は櫛刃8によってコア2の平行部をもう一方の
線ガイド5に導入している状態を示す図で、導入法は櫛
刃4と同様であり、説明を省略する。
第9図は櫛刃8によって整列されたコア2を線押え装
置6で把持した後、引き取りロール9が解放され、融着
装置7が作動し、融着作業をしながら対撚装置3が第2
図の方向とは逆方向へ回転し、対撚部を形成している状
態を示す図である。
以後、第3図〜第9図〜第2図と作業を連続すること
により、第11図に示したフラットケーブルを製造するこ
とができる。第11図において、12は平行融着部で、13は
対撚非融着部である。
以上、第2図〜第9図に示した手順のうち、第3図、
第4図、第7図、第8図は一連の動作の瞬間を示したも
のである。また、これらの動作が一部前後することが考
えられるが、本来の目的が達せられれば問題はない。
以上説明した実施例の具体例において、櫛刃4、8は
対撚ほぐれ防止のため設けたものであるから、コア2の
1本分の幅を有したスリット部品や櫛刃の変形したもの
として多数のピンが並んでいるものでもよい。また、線
ガイド5及び線押え装置6についても種々の形状や構造
が考えられる。また、引き取りロール9が設置されてい
ない場合も考えられるが、この場合は、送り出しボビン
1よりコア2が引き出せないため、線送りは間歇動作と
なる。
[発明の効果] 以上説明した本発明の製造方法によれば、対撚部と平
行部とが順次設けられたフラットケーブル製造におい
て、対撚部の長さの設定が任意に行え、平行部の間隔を
任意に設定することができ、配線作業において最適な長
さのフラットケーブルを提供することができ、従来、数
種類の長さのケーブルのみしか用意できなかったもの
が、任意の長さのフラットケーブルが用意できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフラットケーブルの製造方法の一実施
例を説明するための製造装置の原理図、第2図は第1図
の状態から製造を開始する図、第3図は融着ユニットが
所定量移動した時点の状態を示す図、第4図は対撚装置
が停止した後櫛刃を対撚コアに差し込む動作を示す図、
第5図は融着ユニットが対撚装置の方向へ移動し始め、
引き取りロールが作動してコアの引き取りを始める図、
第6図は櫛刃4が線ガイドに到達した瞬間を示す図、第
7図は櫛刃8がコアの対撚部と平行部との境部に差し込
まれた状態を示す図、第8図は櫛刃8によってコアの平
行部をもう一方の線ガイドに導入している状態を示す
図、第9図は櫛刃8によって整列されたコアを線押え装
置で把持した後、引き取りロールが解放され、融着装置
が作動し、融着作業をしながら対撚装置が第2図の方向
とは逆方向へ回転し、対撚部を形成している状態を示す
図、第10図は第1図を上方より見た図、第11図は本発明
の方法で製造されたフラットケーブルの図である。 1:送り出しボビン、 2:コア、 3:対撚装置、 4,8:櫛刃、 5:線ガイド、 6:線押え装置、 7:融着装置 9:引き取りロール、 10:蓄線装置、 11:巻取装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送り出し装置から送り出された複数本のコ
    アを対撚装置に導いて対撚部と平行部とを順次設け、前
    記コアの平行部を融着装置で整列し融着させ、対撚部と
    平行部を有するフラットケーブルを巻取装置で巻き取る
    フラットケーブルの製造方法において、前記コアを整列
    して融着する融着装置に移動機構を設けて該コアを移動
    させるとともに、前記融着装置と前記巻取装置との間に
    対撚部と平行部を有するフラットケーブルを蓄線装置を
    設けて蓄線し、該フラットケーブルを連続的に巻き取り
    ながら、走行中のフラットケーブルを所定長往復運動さ
    せることができるようにして任意の長さの対撚部が得ら
    れるようにしたことを特徴とするフラットケーブルの製
    造方法。
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