JP2003012083A - ゲル食品包装用容器およびゲル食品包装物 - Google Patents

ゲル食品包装用容器およびゲル食品包装物

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晃司 藤本
Nao Fujimoto
奈央 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でかつ低コストで、特別な分断具
や包丁を用いることなく、食べる直前に塊状のゲル食品
を分断できる機能を備えたゲル食品包装用容器、および
それを有するゲル食品包装物を提供すること。 【解決手段】 塊状のゲル食品を収容し得る内部空間を
有しかつ該食品が通過可能な大きさの開口を有する容器
本体2と、該容器本体2の開口の少なくとも一部を塞ぐ
ように設置可能な前記網状体3とを備えるゲル食品包装
用容器1とする。ところてんの場合には、網状体を通す
ことによって、容器本体外から内へ、細断して収容で
き、また、豆腐の場合には、容器本体から出す際に、包
丁を用いることなく分割することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル食品を包装す
るためのゲル食品包装用容器、および該包装用容器を用
いゲル食品を包装してなるゲル食品包装物に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲル食品は、液状原料を凝固させるプロ
セスを経て製造されるものが多く、このようなものは、
通常、比較的大きな塊状として凝固させ、これを食べる
のに適した形態に分断するのが一般的である。例えば、
ところてんは、最初から細長く凝固させずに、直方体の
塊状として形成された後、細長く分断される。また、豆
腐なども、最初から細かい角切り状に凝固させずに、通
常は1丁の大きさの塊状として形成された後、調理の際
に2〜15分割程度に分断される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように塊状とし
て製造されたのちに分断されるゲル食品を本発明者らが
検討した結果、いずれのゲル食品も、分断具に関する問
題点を有していることがわかった。
【0004】例えば、ところてんは、製造者が塊状とし
て製造しかつ紐状に細く切り分けて、樹脂製の容器、袋
等に水と共に封入して販売するのが通常である。しか
し、このような販売形態では、経時的にところてんが水
を吸って本来の歯ごたえを失ってしまうという問題があ
る。また封入される水には、通常、防腐の目的で酢が添
加されるので、その酸味が好まれない場合があるという
点も問題である。
【0005】このような問題を解決すべく、紐状に細く
切り分ける前の塊状のところてんを、所定の形状の袋に
封入(真空パック)し、これを紐状に細分化するための
突き出し器具と共に販売する形態が知られている。この
販売形態では、封入パック内には水は添加されず、凝固
した塊状のところてんだけが本来の水分を含有して封入
されており、本来の歯ごたえや風味が保たれ易い。突き
出し器具は、所謂「ところてん突き」であって、筒体の
一端に格子形の網目を造り、その中にパックから取り出
した塊状のところてんを入れ、他の一端から棒で突き出
して細長く切る、周知の器具である。
【0006】しかしながら、かかる突き出し器具は、筒
体が塊状のところてんを完全に収容する大きさであるの
で、ところてん購入に際しての付属品としては嵩張るも
のであり、また比較的コストがかかるものであるため安
価とはいい難い。またこのような突き出し器具は、筒体
または突き出し用の棒のいずれか一方を紛失してしまう
と、実質的に無用の長物となってしまう。また、塊状の
ところてんと、本格的な突き出し器具とを販売する形態
の場合、突き出し器具を1つ購入すれば、後はところて
んのパックだけを購入するだけでよいという利点はある
ものの、それはところてんを何度も購入するような消費
者にのみ生じる利点であり、単発的に購入する消費者
は、値頃感が得られず、本格的な突き出し器具を買い揃
えることはせずに圧倒的多数が前者の紐状に細く切り分
けパックしたものを購入する。よって、一般的な消費者
は、上記のような、歯ごたえの無さ、酸味などの不具合
を被る。また販売する側にとっても、突き出し器具を付
属または別売りするような販売形態では、突き出し器具
の追加によって製品点数、管理点数が多くなり、コスト
上、管理上の問題が生じる。
【0007】ところてん以外のゲル食品,即ち、葛きり
やこんにゃく等においても、紐状に細く切り分けたもの
を、上記ところてんにおける前者の販売形態(樹脂製の
容器、袋等に水と共に封入しての販売形態)で販売され
ているのが一般的である。しかし、葛きりやこんにゃく
においても、余分な水を加えることなく、塊状のものを
真空パックで販売し、食べる直前で細断するほうが、本
来の歯ごたえや風味が保たれる。よって、ところてんと
同様の分断具に関する問題を有している。
【0008】また、豆腐の場合、従来、量販店などで販
売される豆腐の包装形態は、図16に示すように、1丁
の大きさの豆腐73がプラスチックの容器71に水と共
に収容され、該容器の開口部をフィルム部材72で密封
された形態とされるのが通常である。
【0009】1丁の豆腐は、通常、分断して食べるが、
その分断には、通常、該豆腐を手のひらに乗せた状態
で、包丁を縦・横に入れて、例えば、8分割や15分割
などを行う。しかし、豆腐は寒天などに比べてさらに脆
弱である上に、豆腐1丁分の大きさは、縦10cm×横
10cm×厚さ約3.5cm程度(地方や製造業者によ
って多少の差異がある)であるために、人によっては手
のひらに載せるには大き過ぎてくずれたり、また手のひ
らに載せることができても、分割した豆腐がこぼれ落ち
たりするなど、豆腐を手のひらに乗せた状態でうまく分
割することは容易ではない。
【0010】上記のような問題は、豆腐のみならず、卵
豆腐やプディングなど、ゲル食品のなかでも極めて脆弱
な凝固状食品を分断する際にも、同様に生じる問題であ
る。
【0011】本発明は、上記のゲル食品の分断に関する
問題を解決し、簡単な構成でかつ低コストで、特別な分
断具や包丁を用いることなく、食べる直前に塊状のゲル
食品を分断できる機能を備えたゲル食品包装用容器、お
よびそれを有するゲル食品包装物を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、本発明を完成す
るに至った。本発明は以下のとおりである。 (1)網状体を通過することで分断可能な塊状のゲル食
品を収容し得る内部空間を有しかつ該ゲル食品が通過可
能な大きさの開口を有する容器本体と、該容器本体の開
口の少なくとも一部を塞ぐように設置可能な前記網状体
とを備えるゲル食品包装用容器。
【0013】(2)上記網状体が、少なくともところて
んを塊状から紐状へと細断し得る網目を有するものであ
って、かつ、容器本体周壁のうち開口縁を含む辺縁部の
少なくとも一部にて支持されて設置され得るものである
上記(1)記載のゲル食品包装用容器。
【0014】(3)上記網状体が、少なくとも豆腐を1
つの塊状から複数の塊状へと分断し得る網目を有するも
のであって、かつ、容器本体の開口全体を塞ぐように該
開口にはめ込まれて設置され得るものである上記(1)
記載のゲル食品包装用容器。
【0015】(4)上記網状体が、容器本体の開口には
め込まれて設置され得るものであり、さらに、該網状体
が設置された状態で、該網状体を覆いかつ開口を密封す
る蓋が付与されるものである上記(3)記載のゲル食品
包装用容器。
【0016】(5)上記網状体が、網状部分とそれを外
周で支持する枠状部分とを有し、かつ容器本体の開口に
はめ込まれて設置され得るものであり、該網状体の枠状
部分には、部分的に外側に張り出した突出部が設けら
れ、容器本体の開口の外周縁部には、該網状体を開口へ
はめ込み可能とするように、前記突出部を受け入れる凹
部が設けられている上記(3)または(4)記載の包装
用容器。
【0017】(6)上記網状体の一部または全部の網目
の形状が、植物の外形、動物の外形、物品の外形、また
はキャラクターの外形を呈するものである上記(3)〜
(5)のいずれかに記載の包装用容器。
【0018】(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記
載のゲル食品包装用容器が用いられ、該ゲル食品包装用
容器の容器本体内に、少なくとも塊状のゲル食品が収容
されているゲル食品包装物。
【0019】(8)上記包装用容器が上記(1)〜
(3)のいずれかに記載の包装用容器であって、該包装
用容器の網状体が、塊状のゲル食品とともに容器本体内
に収容可能である上記(7)記載のゲル食品包装物。
【0020】(9)塊状のゲル食品が袋体内に収容され
ている上記(8)記載のゲル食品包装物。
【0021】(10)上記ゲル食品がところてんである
上記(7)〜(9)のいずれかに記載のゲル食品包装
物。
【0022】(11)上記包装用容器が上記(4)〜
(6)のいずれかに記載の包装用容器であって、塊状の
ゲル食品が容器本体に収容され、上記網状体が容器本体
の開口にはめ込まれた状態で、蓋が、該網状体を覆い開
口を密封している上記(7)記載のゲル食品包装物。
【0023】(12)上記ゲル食品が豆腐である上記
(7)または(11)記載のゲル食品包装物。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の包装用容器に収容されるゲル食品は、網状体を
通過することで分断可能な硬さの食品であって、厳密に
ゲル状態の食品に限定されるものではないが、大きく
は、つぎの2種類に分けることができる。 (あ)1つは、ところてん、こんにゃく、葛きりなど、
比較的弾性を有し、通常細長く切り分けられる類であ
る。特に、上記従来の技術の説明で述べたとおり、とこ
ろてんは、分断具の点で解決すべき問題を顕著に有して
おり、本発明が扱うべき重要な食品である。 (い)他の1つは、豆腐・卵豆腐などの豆腐類、プディ
ングなどであって、上記(あ)のものに比べると極めて
脆弱であり、かつ比較的大きく分割される食品である。
特に、上記従来の技術の説明で述べたとおり、豆腐は、
1丁の大きさで販売される場合が多く、分断行為の点で
解決すべき問題を顕著に有しており、本発明が扱うべき
重要な食品である。
【0025】本発明の包装用容器は、何れの態様でも、
容器本体と網状体とを有するが、上記(あ)のゲル食品
と上記(い)のゲル食品とでは、網状体の通過の方向が
異なる。即ち、(あ)のゲル食品の場合、容器本体外に
あるゲル食品を、網状体を通過させて該ゲル食品を分断
しながら容器本体内に入れるように用いることを意図し
ている。これに対して、(い)のゲル食品の場合、容器
本体内にあるゲル食品を、網状体を通過させて分断しな
がら容器本体外に出すように用いることを意図してい
る。
【0026】先ず、上記(あ)のゲル食品を扱う場合
の、包装用容器とその包装物について説明する。図1
(a)は、本発明の好ましい一例のゲル食品包装用容器
1を簡略化して示す上面図であり、図1(b)は図1
(a)の切断面線IB−IBからみた断面図である。本
発明のゲル食品包装用容器1は、ゲル食品をその内部に
収容して包装するのに供される容器であって、容器本体
2と網状体3とを基本的に備える。なお本明細書におい
ては、便宜上、網状体3通過前のゲル食品を「塊状のゲ
ル食品」、網状体3通過後の細断されたゲル食品を「紐
状のゲル食品」と呼ぶものとする。
【0027】本発明における容器本体2は、塊状のゲル
食品を収容し得る内部空間4を有し、かつ塊状のゲル食
品が通過可能な大きさの開口5を有する。該開口5は内
部空間4と連通しており、この開口5を通過させること
で塊状のゲル食品を容器本体2内に収容したり、予め内
部空間4に収容されていた塊状のゲル食品を容器本体2
内から取り出したりすることができる。図1に示す例で
は、容器本体2は直方体状であり、内部空間4を取り囲
む周壁のうち、一つの面を形成する部分が切り欠かれた
ようにして開口5が形成されて実現されるが、本発明に
おける容器本体の形状、開口の形状および開口の形成の
され方はこれに限定されず、従来公知の種々の形状を採
り得る。容器本体2を形成する材料としては、各種の合
成樹脂、金属材料、木材などを用いることができ、特に
限定されるものではない。
【0028】本発明における網状体3は、前記開口5の
少なくとも一部を塞ぐようにして、換言すると、前記開
口5を正面から(開口に対し略垂直な方向から)みたと
きに網状体3の少なくとも一部が上記開口の少なくとも
一部と重なるように、容器本体2に設置できるものであ
る。網状体3は、このように開口を塞ぐように設置され
るならば、開口に対し上方に設置されていてもよいし、
また開口に対し下方に設置されていてもよい。無論、厳
密に開口の少なくとも一部を塞ぐ高さ位置に設置されて
いてもよい。網状体3の設置の仕方に特に限定はなく、
容器本体2に対して着脱可能であってもよいし、容器本
体2に固定されてもよい。本発明における網状体3は、
開口を塞ぐように設置された状態で、略平面に形状保持
される。網状体3は、形状保持された略平面に対し略垂
直にみたときに、網状に形成されているならば、その形
状は特に限定はされない。
【0029】図2は本発明における好ましい一例の網状
体3aを簡略化して示す斜視図であり、図3は本発明に
おける好ましい他の例の網状体3bを簡略化して示す斜
視図である。本発明における網状体は、たとえば図2に
示すように複数本の線状体8が略規則的に交差して網目
を形成する網状部分6aと、該網状部分6aの外周を囲
む枠部分7aとを有するように形成されてもよく、また
図3に示すように複数枚の帯状体9が略規則的に交差し
て網目を形成する(この場合、帯状体9の厚み方向が上
記略平面と略平行となるように配置される。)網状部分
6bと、該網状部分6bの外周を囲む枠部分7bとを有
するように形成されてもよい。
【0030】網状体3a,3bを形成する材料として
は、特に限定はなく、上記(あ)のゲル食品の細分化、
特に、ところてんの細分化において従来から広く用いら
れている各種材料を挙げることができる。網状部分6
a,6bは、各種の金属材料、合成樹脂などで形成され
た線状体8または帯状体9を用いることができ、枠部分
7a,7bは、各種の金属材料、合成樹脂、木材で形成
することができる。
【0031】なお本発明における網状体3a,3bは、
合成樹脂で形成するとより低いコストで作製することが
可能であるが、図2に示した態様の網状体3aの場合、
線状体8の形成材料に合成樹脂を用いると、作製可能な
線径の下限値が大きく(線径が太く)、ゲル食品の切れ
がよくない場合がある。低いコストで切れのよい網状体
を作製可能であるという観点からは、図3に示した態様
の網状体3bが好ましい。
【0032】本発明において網状体3の網目のピッチに
特に限定はなく、目的とする紐状のゲル食品の断面の大
きさに応じて適宜選択できる。また網状体3の網目の形
状にも特に限定はなく、正方形状、矩形状、菱形状、平
行四辺形状、真円状、楕円状、三角形状など、目的とす
る紐状のゲル食品の断面形状に応じて適宜選択できる。
また本発明において、開口5の網状体3によって塞がれ
る割合(開口を正面からみたときに、網状体と重なる開
口部分の割合)に特に限定はなく、開口5の一部を塞い
でいても全部を塞いでいてもよいが、後述するようにし
て塊状のゲル食品を細断し易い観点からは、開口5の一
部を塞ぐようにして設けるのが好ましい。なお上述のよ
うに網状体3が容器本体2に固定される場合、開口5の
うち網状体3で塞がれた部分を除く残余の開口部分が塊
状のゲル食品を通過させ得る大きさであるように、網状
体3によって塞がれる開口部分の大きさが選ばれる。図
1には、開口5の面積のうち約半分が塞がれるようにし
て網状体3が設置された例を示している。
【0033】本発明のゲル食品包装用容器1は、上述し
た構造を有することで、従来の突き出し器具などのよう
な細断用の付属品を用いることなく、該容器のみを用い
て、ゲル食品の細断を行うことができる。図4(a),
(b)は、図1に示したゲル食品包装用容器1を用いた
ゲル食品の細断を模式的に示す図である。まず、図4
(a)に示すように、塊状のゲル食品10aを、網状体
3を通過して内部空間4に到達するように網状体3に向
かわせる。これによって塊状のゲル食品10aは、網状
体3を通過する際に、網状体3の網目の形状を断面形状
とする紐状のゲル食品10bへと細断される。この際、
ゲル食品を円滑に細断する点からは、網状体3に対して
略垂直となるように塊状のゲル食品10aを網状体3に
向かわせるのがよい。またゲル食品の種類にもよるが、
自身の重量のみで網状体3を通過し得ないものの場合に
は、網状体3に対して略垂直に向かうような圧力を塊状
のゲル食品10aに加えながら、上記ゲル食品の細断を
行えばよい。また塊状のゲル食品は、通常、真空パック
など袋体内に収容された状態で包装されるが、上述の細
断の際に、この袋体を破いて口を設け、袋体の口から塊
状のゲル食品を押出しながら網状体3に向かわせると、
作業性よくゲル食品を細断することが可能となる。
【0034】このように本発明のゲル食品包装用容器
は、ゲル食品を食するに際して、容器自身のみで塊状の
ゲル食品を紐状のゲル食品に細断し得る機能を有する。
これによって従来のように突き出し器具などの付属品と
共に販売する必要がないため、ゲル食品の本来の歯ごた
えや風味を保持できるゲル食品包装用容器を、小型かつ
低コストに実現できる。また本発明のゲル食品包装用容
器においては、塊状のゲル食品の細断に際し、開口の少
なくとも一部を塞ぐようにして網状体を容器本体に設置
するため、網状体通過後の紐状のゲル食品が容器本体の
内部空間に必ず入り込むように構成されており、細断後
の紐状のゲル食品の一部が容器の外に飛散してしまう心
配もない(従来のところてんの突き出し器具「ところて
ん突き」では、勢い余って飛散することがあった。)。
【0035】本発明のゲル食品包装用容器1において網
状体3は、容器本体2周壁の辺縁部11の少なくとも一
部にて支持されることによって、上述したように容器本
体2の開口の少なくとも一部を塞ぐようにして設置可能
であることが好ましい。上記「辺縁部11」とは、容器
本体2周壁のうち、開口5付近に位置する壁部を指し、
開口5の外周を形成する開口縁12をも含むものとす
る。本発明において、開口5の少なくとも一部を塞ぐよ
うにして網状体3を支持する構造としては特に限定はな
く、たとえば内部空間への突出部分を形成して支持す
る、テーパによって支持する、フックにて吊り下げて支
持する、網状体3が嵌合し得る構造を形成する、など種
々の支持構造を前記辺縁部11に形成することで実現さ
れる。図1に示す例では、前記辺縁部11において内部
空間4に向かって突出するようにくびれた部分(以下、
「くびれ部分13」ということがある。)が形成され、
このくびれ部分13によって網状体3が支持される。
【0036】図5(a)は、本発明の好ましい他の例の
ゲル食品包装用容器16を簡略化して示す上面図であ
り、図5(b)は図5(a)の切断面線VB−VBから
みた断面図である。図5に示す例では、容器本体17が
ゲル食品を収容し得るゲル食品収容部18から張り出し
た張出部19を有し、この張出部19において網状体2
0が容器本体17の開口21の一部を塞ぐように設けら
れる。詳しく述べると、容器本体17は、図5(a)に
示す上面図でみて、第一の方形状部分(ゲル食品収容部
18の上面)の一角から、該第一の方形状部分よりも小
さな第二の方形状部分(張出部19の上面)が張り出し
たような形状を有する。容器本体17は、図5(a)に
示す上面図でみて、第一の方形状部分と第二の方形状部
分とが各々の一角にて連なったような形状の開口21を
有し、この開口21のうち、第二の方形状部分における
開口部分を、方形状の略平面に形状保持された網状体2
0にて塞がれてなる。
【0037】張出部19は、ゲル食品収容部18の半分
位の高さ位置より、張り出しの方向に向かって立ち上が
るような傾斜面22を成して張り出しており、前記開口
部分付近の高さ位置(容器本体周壁の辺縁部23)に形
成された段差部分24を有する。図5に示す例のゲル食
品包装用容器16は、この辺縁部23に形成された段差
部分24によって網状体20を支持することで、略平面
に形状保持される網状体20にて前記容器本体17の開
口21の一部を塞ぐように実現される。該段差部分24
は、図5の例においては、前記開口部分の第一の方形状
部分に連なる箇所を除く外周に形成されるが、網状体を
上記のように支持できればよく、これに限定されるもの
ではない。
【0038】このようなゲル食品包装用容器16を、上
述したようなゲル食品の細断に用いると、図5(b)に
仮想線にて示すように塊状のゲル食品25aが網状体2
0にて紐状のゲル食品25bに細断されるが、この際、
細断後の紐状のゲル食品25bが傾斜面22をつたい、
容器本体17の内部空間26の中でもゲル食品収容部1
8側へと運ばれる。上述したようにゲル食品収容部18
における開口部分は網状体20にて塞がれていないの
で、消費者はこのゲル食品収容部18における開口部分
より箸などを挿入して紐状のゲル食品を容易に食するこ
とができる。また細断後の紐状のゲル食品が傾斜面22
をつたってゲル食品収容部18側へと運ばれることで、
容器本体の内部空間を有効に利用して紐状のゲル食品を
収容することができる。
【0039】図6(a)は、本発明の好ましいさらに他
の例のゲル食品包装用容器31を簡略化して示す上面図
であり、図6(b)は図6(a)の切断面線VIB−V
IBからみた断面図である。図6に示す例のゲル食品包
装用容器31は、張出部および網状体の形状、ならびに
網状体の支持構造を除いては、図5に示した例のゲル食
品包装用容器16と同様であり、同じ構成を有する部分
については同一の参照符を付して説明を省略する。ゲル
食品包装用容器31の容器本体32は、図5の例と同様
にゲル食品収容部33と張出部34を有し、図6(a)
に示す上面図でみて、方形状部分(ゲル食品収容部33
の上面)の一角から、円形状部分(張出部34の上面)
が張り出したような形状を有する。容器本体32は、図
6(a)に示す上面図でみて、前記方形状部分の一角と
円形状部分とが連なったような形状の開口35を有し、
この開口35のうち、円形状部分における開口部分を、
円形状の略平面に形状保持された網状体36にて塞がれ
てなる。
【0040】張出部34は、ゲル食品収容部33の半分
位の高さ位置より、張り出しの方向に向かって立ち上が
るような曲面37を成して張り出しており、前記開口部
分付近の高さ位置(容器本体周壁の辺縁部38)に、前
記開口部分の方形状部分に連なる箇所を除く外周に形成
されたテーパ状部分39を有する。図6に示す例のゲル
食品包装用容器31は、この辺縁部38に形成されたテ
ーパ状部分39によって網状体36を支持することで、
略平面に形状保持される網状体36にて前記容器本体3
2の開口35の一部を塞ぐように実現される。
【0041】本発明のゲル食品包装用容器は、塊状のゲ
ル食品を容器本体内に収容した状態(いわば塊状のゲル
食品を包装した状態)でゲル食品包装物として、販売、
流通などにてゲル食品を提供するのに使用されるのが好
ましい。たとえば、塊状のゲル食品に真空パックなどを
施し、これを容器本体の内部空間に収容した状態にて容
器本体の開口を密封するなど、ゲル食品包装用容器に適
宜のパッケージングを施して、ゲル食品包装物として供
される。ゲル食品包装物は、ゲル食品の種類に応じた適
宜の調味料などを塊状のゲル食品とともに収容していて
もよい。
【0042】また本発明のゲル食品包装物は、網状体が
容器本体内に収容された形態、容器本体の外側に貼着す
るなどして付属品とされた形態のいずれでゲル食品包装
物として供されてもよいが、網状体が塊状のゲル食品と
ともに容器本体内に収容可能であるような大きさおよび
形状を有し、網状体が塊状のゲル食品とともに容器本体
内に収容された形態でゲル食品包装物として供されるの
が好ましい。上述した図1、図5、図6に例示した各態
様のゲル食品包装用容器1,16,31は、このような
ゲル食品包装物における包装用容器としていずれも好適
に使用できる。
【0043】図7は、本発明の好ましいまたさらに他の
例のゲル食品包装用容器42と、塊状のゲル食品43と
を備えるゲル食品包装物41を簡略化して示す斜視図で
ある。図7(a)は包装用容器42内に塊状のゲル食品
43および網状体45を収容した状態を示し、図7
(b)は包装用容器42を用いて塊状のゲル食品43を
紐状のゲル食品に細断し得るようにした状態を示す。図
7に示す例のゲル食品包装用容器42は、一方向に長手
の直方体状の容器本体44と、一方向に長手の網状体4
5とを備える。容器本体44は、一方の面において長手
方向Aに沿って延びる開口46を有する。網状体45
は、その長手方向Bにおける長さおよび幅方向における
幅が、どちらも容器本体44の長手方向Aにおける長さ
および幅方向における幅よりも小さく、かつ前記長手方
向Bにおける長さが容器本体44の前記幅よりも大きく
選ばれる。
【0044】容器本体44と網状体45とが上記のよう
な大きさの関係を有するゲル食品包装用容器42では、
網状体45の長手方向Bを容器本体44の長手方向Aに
略平行に配置すれば、図7(a)に示すように、網状体
45を塊状のゲル食品43と共に容器本体44の内部空
間47に収容でき、ゲル食品包装物41として供するこ
とができる。さらに、塊状のゲル食品43と網状体45
とを容器本体44から取り出し、網状体45の長手方向
Bが容器本体44の長手方向Aに対して適宜の角度を成
して交差するよう配置させ、開口縁48で網状体45を
支持させることで、前記開口46の少なくとも一部を塞
ぐようにして網状体45を設けることができ、これによ
り塊状のゲル食品の細断が可能となる。このような態様
のゲル食品包装用容器において、ゲル食品を細断可能と
した状態で網状体の長手方向が容器本体の長手方向に対
して成す角度は、網状体を前記開口縁にて安定して支持
し得る角度であるならば、特に限定されない。図7
(b)には、網状体45の長手方向Bが容器本体44の
長手方向Aに対して略垂直となるように配置されてなる
例を示している。このように開口縁で網状体を支持する
態様も、本発明に包含される。
【0045】次に、上記(い)のゲル食品を扱う包装用
容器とその包装物を説明する。以下の説明では、ゲル食
品の例として豆腐を挙げながら本発明を説明するが、こ
れに限定されるものではなく、他の食品に応じて寸法等
を任意に変更してよい。本発明による包装用容器は、図
8(a)、(b)に示すように、容器本体51と、網状
体52とを少なくとも有する。容器本体51は、一点鎖
線で示したゲル食品60を収容し得る内部空間を有し、
かつ該食品が形状をくずさずそのまま通過し得る大きさ
の開口51aを有する。また、網状体52は、容器本体
51の開口全体を塞ぐように設置され得、その網状を呈
する領域全体の外周の大きさは、該食品の外形を包含し
得る大きさである。
【0046】上記構成とすることによって、例えばゲル
食品を1丁の大きさの豆腐として、これを容器本体内に
収容し、開口部に網状体を設置して保持し、図9に示す
ように逆さに向けるだけで、豆腐は自重で網状体を通過
し、網目の形状に応じた分割状態61となる。
【0047】容器本体の全体的な形状は、収容すべきゲ
ル食品が収まるように適度なクリアランスを持たせて決
定すればよい。例えば、1丁の大きさの豆腐を収容する
には、容器本体の全体的な形状は、1丁の豆腐にあわせ
た直方体状が好ましく、該直方体の上面全体が四角形の
開口となる。また、プディングなどでは円筒状や中空の
円錐台状の形状となる。この場合の収容に係る部分の容
積、寸法は、従来公知の包装用容器のものを参照しても
よい。開口部には、後述のように、網状体を保持するた
めの段差51bや、該開口部を密封するプラスチックフ
ィルムを接合するためのフランジ部51cなどの構造を
設けてもよい。
【0048】容器本体の材料としては、特に限定はない
が、各ゲル食品のパッケージ容器(特に1丁の豆腐をパ
ックした公知の容器)において従来から広く用いられて
いる各種の合成樹脂を用いてよい。
【0049】上記網状体は、網状を呈する網状部分を少
なくとも有するものであればよいが、ゲル食品を、欠け
などの無い良好な切断形状、より滑らかな切断面となる
ように分断するには、該網状部分を構成する線状部材
(または帯状部材)を、より細く(帯状部材の場合はよ
り薄く)形成することが好ましい。よって、強度を補強
する点からは、図10(a)に示すように、網状部分5
2aの外周を囲んでこれを補強し支持する枠部分52b
が付与された構成が好ましい。
【0050】上記網状部分は、図10(a)に示すよう
に、線材が格子状に交差した構造や、図10(b)に示
すように、帯状部材が格子状に交差した構造などが挙げ
られる。いずれも直線状の部材を編むように交差させ組
合せて網状部分を構成してもよいが、格子状の網として
一体的に樹脂成形する態様がコスト面でも、交差点での
切断性の点でも好ましい。
【0051】上記網状部分を帯状部材で構成する場合、
その断面形状は、図11に示すように、少なくとも容器
内部側の側縁部52eを鋭利な刃として形成し、豆腐が
自重で分断され易くし、網状部分を容易に通過し得る構
成とすることが好ましい。
【0052】網状部分の材料としては、ゲル食品を細く
薄くするために充分な機械的強度を有する材料を用いる
ことが好ましく、例えば、金属、各種の合成樹脂などが
挙げられる。枠部分の材料としては、前記材料の他、網
状部分を強度的に支持し得るものであればよい。
【0053】ゲル食品が豆腐である場合、該網状体を水
に浸漬した状態で容器本体内に封入する態様が多いた
め、網状体には良好な耐水性、耐食性が必要となる。ま
た、豆腐は極めて容易に切断できる脆弱な凝固状食品で
あるから、比較的太い線材(厚い帯状部材)からなる網
状部分でも切断は可能である。よって、ゲル食品が豆腐
である場合には、前記の点や製造コストを考慮して、網
状体は、上記樹脂材料を用いた成形品、特に、枠部分・
網状部分を一体的に成形したものが好ましい態様とな
る。
【0054】豆腐類を切断するための網状部分の線材の
太さは、容器本体内の豆腐類が自重によって切り分けら
れながら通過し得る太さを選択すればよい。線材の替り
に帯状部材を用いる場合も、該帯状部材の厚さもこれと
同様である。
【0055】網状体における網状部分全体の外形は、収
容すべきゲル食品の外周形状を包含し得る大きさの形
状、即ち、該食品がもれなく網状部分を通過し得るよ
う、適度な余裕を持ってゲル食品の外周形状に適合した
寸法形状(例えば、容器本体の開口形状と同等以上の形
状)とすることが好ましい。
【0056】網状部分の網目パターンには限定はなく、
ゲル食品の大きさや、分断しようとする目的の形状に応
じて適宜選択すればよい。ゲル食品が1丁の豆腐の場
合、有用となり得る網目のパターン例としては、従来、
1丁の豆腐を手のひらに乗せて切り分けていたような、
4分割、8分割(図9に示した4列×2行の分割)〜1
5分割(5列×3行の分割)程度の分割が可能な格子状
の網目パターンが挙げられる。
【0057】また、網目の形状は、長方形・正方形など
の四角形が最も基本的な形状であるが、菱形、平行四辺
形、三角形、異形、またはこれらの組み合せなど、繰り
返しパターンに限らず、自由に選択してよい。また、図
12(a)に示すように、網状部分52aを構成する線
材(または帯状部材)を波状とすることによって、ゲル
食品の切断面を波状とすることもできる。
【0058】網目の形状は、上記のような幾何学的な形
状以外にも、図12(b)の52cに示すように、一部
の網目または全部の網目の形状を、植物(例えば、花や
草木)、動物、乗り物、その他の物品、人気キャラクタ
ーなどの外形を模した形状としてもよい。図12
(a)、(b)の態様によって、ゲル食品の盛り付けが
多彩になり、特に図12(b)の態様では、例えば、幼
児が好むような形状の豆腐等も容易に得ることができ
る。
【0059】当該包装用容器を用いた当該包装体の態様
としては、包装用容器の容器本体内に少なくともゲル食
品を収容し、該容器本体の開口部に網状体を設置した構
成を有する態様であればよいが、ゲル食品は通常、水分
を多量に含む場合が多く、特に豆腐類の場合には、液体
に浸漬した状態で収容する場合が多いので、蓋を用いて
開口部を密封する態様が好ましい。
【0060】蓋を用いる場合、網状体をパッケージ内に
一体的に含む態様として、図13に示すように、容器本
体51内にゲル食品60を収容し、網状体52を開口に
はめ込んだ状態で、蓋53で該網状体を覆い開口を密封
する態様が挙げられる。蓋の材料や形態は限定されない
が、液漏れの無いよう、従来公知のプラスチックフィル
ムを用いた封入が好ましい。該フィルムの表面には、従
来公知の態様のように、商品名、製造者名など、必要な
表示事項を印刷してもよい。
【0061】網状体を開口にはめ込んだ状態とは、所謂
「締まりばめ」のような強いはめ合い関係だけを意味す
るものではなく、間隙を生じながら網状体が開口部内に
緩やかに入り込んだ状態であってもよい。例えば、図1
4(a)に示すように、網状体を容器本体内に単純に落
とし込んで、ゲル食品上に乗せただけの態様や、図14
(b)に示すように、開口部に段差51bを設け、網状
体52の外形をそれより大きくして、開口部付近に保持
する態様などが挙げられる。また、ゲル食品の出し入れ
に悪影響を与えない範囲で、容器本体の開口部内壁に突
起を設け、該突起によって網状体を保持する態様として
もよい。これらのなかでも、図14(b)の態様は、ゲ
ル食品が網状部分の領域をスムーズに確実に通過し得る
好ましい態様である。また、網状体が、容器本体の開口
部の外周側壁まで覆いかぶさる様な、逆のはめ込み関係
であってもよい。
【0062】容器本体の開口部には、図13、図14な
どに示すように、蓋(特にプラスチックフィルム)53
で密封するための接着面として用いるフランジ部51c
を設ける態様が好ましい。フランジ部の幅は、従来公知
の形態を参照してもよい。フランジ部は、図14
(a)、(b)などに示すように、外側へ張り出す態様
であってもよいが、図14(c)に示すように、段差5
1bによって外側へ張り出た状態から、網状体の枠部分
を保持するように内側へ返る態様としてもよい。
【0063】図15(a)に示すように、網状体52の
枠部分の一部には、外側に張り出した突出部52dを設
けてもよい。容器本体を逆さに向けてゲル食品を網状体
で分断する際に、この突出部52dで網状体を保持する
ことによって、指先などが、網状部分の領域に入り込ん
でゲル食品の通過の障害になるということが無くなる。
同図の例では、突出部52dを枠部分の長辺に設けてい
るが、短辺でもよく、その他、枠部分のどの位置にどの
程度の区間で設けるかは任意である。また、どの程度の
張り出し量として設けるかも限定されず、指先などで保
持し易い形状、また、容器全体として、過度に広がらな
い程度の寸法として設計すればよい。取扱い性やバラン
スの点から、突出部は、互いに対向する辺に設けること
が好ましい。
【0064】図15(a)に示すように、網状体の枠部
分の一部に突出部52dを設ける場合、容器本体51の
開口部の外周縁部には、該網状体を開口部へはめ込み可
能とするように、前記突出部を受け入れる凹部51dを
設けることが好ましい。これによって、フランジ部51
cと蓋(プラスチックフィルム)との接合を、網状体が
阻害することがなくなる。
【0065】以上の説明では、上記(あ)、(い)のゲ
ル食品を扱う場合として、本発明による包装用容器と包
装物を別個に説明したが、例えば、(あ)のゲル食品を
扱う場合として説明した包装用容器を、他方の(い)の
ゲル食品を扱うために用いるなど、互いに他方のゲル食
品を扱う包装用容器として用いてよく、用途を各々の食
品に限定するものではない。
【0066】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ゲル食品が有する分断に係る種々の問題を解決
することができる。特に、ところてん等のゲル食品に対
しては、小型化できかつ低コストであり、食べる直前に
塊状のゲル食品を紐状のゲル食品に細断できるゲル食品
包装用容器、およびそれを有するゲル食品包装物を提供
することができる。また、豆腐などのゲル食品に対して
は、該食品を当該容器から出すだけで、包丁を用いずに
分割することが可能となる。とりわけ、1丁の大きさの
豆腐に対しては、手のひらに載せての困難な分割が回避
できるので、本発明の有用性はより顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の好ましい一例のゲル食
品包装用容器1を簡略化して示す上面図であり、図1
(b)は図1(a)の切断面線IB−IBからみた断面
図である。
【図2】本発明における好ましい一例の網状体3aを簡
略化して示す斜視図である。
【図3】本発明における好ましい他の例の網状体3bを
簡略化して示す斜視図である。
【図4】図4(a),(b)は、図1に示したゲル食品
包装用容器1を用いたゲル食品の細断を模式的に示す図
である。
【図5】図5(a)は、本発明の好ましい他の例のゲル
食品包装用容器16を簡略化して示す上面図であり、図
5(b)は図5(a)の切断面線VB−VBからみた断
面図である。
【図6】図6(a)は、本発明の好ましいさらに他の例
のゲル食品包装用容器31を簡略化して示す上面図であ
り、図6(b)は図6(a)の切断面線VIB−VIB
からみた断面図である。
【図7】本発明の好ましいまたさらに他の例のゲル食品
包装用容器42と、塊状のゲル食品43とを備えるゲル
食品包装物41を簡略化して示す斜視図であり、図7
(a)は包装用容器42内に塊状のゲル食品43を収容
した状態を示し、図7(b)は包装用容器42を用いて
塊状のゲル食品43を紐状のゲル食品に細断し得るよう
にした状態を示す。
【図8】本発明の包装用容器の一例を示す模式図であ
る。図8(a)は上面図であり、図8(b)は、図8
(a)の包装用容器のX−X切断面を示す図である。
【図9】本発明による包装用容器を使用状態の一例を示
す斜視図である。
【図10】本発明における網状体の構成例を模式的に示
す斜視図である。
【図11】本発明において網状部分を帯状部材で構成す
る場合に、該帯状部材の断面形状の一例を示すために、
網状部分を部分的に拡大し断面を見せた斜視図である。
【図12】本発明における網状体の態様のバリエーショ
ンを例示する模式図である。
【図13】本発明による包装物の構成例を示す斜視図で
ある。
【図14】本発明において、容器本体の開口部と網状体
との関係を示す図である。
【図15】本発明において、網状体の枠部分に突出部を
設ける際の好ましい態様例を示す図である。図15
(a)は上面図であり、図15(b)は、図15(a)
の包装用容器のY−Y切断面を示す図である。
【図16】従来における、豆腐の包装形態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1,16,31,42 ゲル食品包装用容器 2,17,32,44,51 容器本体 3,20,36,45,52 網状体 4,26 内部空間 5,21,35,46 開口 41 ゲル食品包装物 43,60 塊状のゲル食品
フロントページの続き Fターム(参考) 3E035 AA15 AA20 BB10 4B020 LB02 LP21 LP27 4B041 LD01 LE08 LE10 LP11 LP12 LP18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網状体を通過することで分断可能な塊状
    のゲル食品を収容し得る内部空間を有しかつ該ゲル食品
    が通過可能な大きさの開口を有する容器本体と、 該容器本体の開口の少なくとも一部を塞ぐように設置可
    能な前記網状体とを備えるゲル食品包装用容器。
  2. 【請求項2】 上記網状体が、少なくともところてんを
    塊状から紐状へと細断し得る網目を有するものであっ
    て、かつ、容器本体周壁のうち開口縁を含む辺縁部の少
    なくとも一部にて支持されて設置され得るものである請
    求項1記載のゲル食品包装用容器。
  3. 【請求項3】 上記網状体が、少なくとも豆腐を1つの
    塊状から複数の塊状へと分断し得る網目を有するもので
    あって、かつ、容器本体の開口全体を塞ぐように該開口
    にはめ込まれて設置され得るものである請求項1記載の
    ゲル食品包装用容器。
  4. 【請求項4】 上記網状体が、容器本体の開口にはめ込
    まれて設置され得るものであり、さらに、該網状体が設
    置された状態で、該網状体を覆いかつ開口を密封する蓋
    が付与されるものである請求項3記載のゲル食品包装用
    容器。
  5. 【請求項5】 上記網状体が、網状部分とそれを外周で
    支持する枠状部分とを有し、かつ容器本体の開口にはめ
    込まれて設置され得るものであり、該網状体の枠状部分
    には、部分的に外側に張り出した突出部が設けられ、容
    器本体の開口の外周縁部には、該網状体を開口へはめ込
    み可能とするように、前記突出部を受け入れる凹部が設
    けられている請求項3または4記載の包装用容器。
  6. 【請求項6】 上記網状体の一部または全部の網目の形
    状が、植物の外形、動物の外形、物品の外形、またはキ
    ャラクターの外形を呈するものである請求項3〜5のい
    ずれかに記載の包装用容器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のゲル食
    品包装用容器が用いられ、該ゲル食品包装用容器の容器
    本体内に、少なくとも塊状のゲル食品が収容されている
    ゲル食品包装物。
  8. 【請求項8】 上記包装用容器が請求項1〜3のいずれ
    かに記載の包装用容器であって、該包装用容器の網状体
    が、塊状のゲル食品とともに容器本体内に収容可能であ
    る請求項7記載のゲル食品包装物。
  9. 【請求項9】 塊状のゲル食品が袋体内に収容されてい
    る請求項8記載のゲル食品包装物。
  10. 【請求項10】 上記ゲル食品がところてんである請求
    項7〜9のいずれかに記載のゲル食品包装物。
  11. 【請求項11】 上記包装用容器が請求項4〜6のいず
    れかに記載の包装用容器であって、塊状のゲル食品が容
    器本体に収容され、上記網状体が容器本体の開口にはめ
    込まれた状態で、蓋が、該網状体を覆い開口を密封して
    いる請求項7記載のゲル食品包装物。
  12. 【請求項12】 上記ゲル食品が豆腐である請求項7ま
    たは11記載のゲル食品包装物。
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