JP2003011852A - 自動車の車室フロア構造 - Google Patents

自動車の車室フロア構造

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JP2003011852A
JP2003011852A JP2001202391A JP2001202391A JP2003011852A JP 2003011852 A JP2003011852 A JP 2003011852A JP 2001202391 A JP2001202391 A JP 2001202391A JP 2001202391 A JP2001202391 A JP 2001202391A JP 2003011852 A JP2003011852 A JP 2003011852A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の「前突」により、塑性変形した車室
フロアが乗員に圧接しようとするとき、この圧接に対し
乗員をより確実に保護できるようにする。 【解決手段】 サイドメンバ8が水平フレーム21と、
水平フレーム21から延出する傾斜フレーム22とを備
える。フロアパネル14が水平フレーム21の上面に沿
って延びる水平パネル26と、水平パネル26から延出
する傾斜パネル27とを備える。可動プレート38が水
平パネル26上に載置されて乗員17の踵部34を載置
可能とさせる水平プレート39と、水平プレート39の
前縁部から前上方に向って延出する傾斜プレート40と
を備える。傾斜プレート40の前縁部側から前上方に向
って突出し可動プレート38に取り付けられる突出プレ
ート43を設ける。突出プレート43の幅寸法W1を傾
斜プレート40の幅寸法W2よりも小さくする。突出プ
レート43を傾斜フレーム22の上方に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車の衝突によ
り、塑性変形した車室フロアの前部が乗員の足に圧接し
ようとするとき、上記足を後方に向って強制的にほぼ平
行移動させることにより、この乗員に無理な外力が与え
られないようにした自動車の車室フロア構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体は、一般に、前後方向に延
びる左右一対のサイドフレームと、これらサイドフレー
ムの上面に支持されるフロアパネルとを備え、このフロ
アパネルの上方における車体の内部空間が車室とされ、
この車室に乗員であるドライバーが着座可能とされるシ
ートが設けられている。
【0003】また、上記サイドメンバが、前後方向にほ
ぼ水平に延びる水平フレームと、この水平フレームの前
端部から前上方に向って延出する傾斜フレームとを備
え、上記サイドメンバの上面に支持されるフロアパネル
が、上記水平フレームの上面に沿ってほぼ水平に延びる
水平パネルと、上記傾斜フレームの上面に沿うよう上記
水平パネルの前縁部から前上方に向って延出する傾斜パ
ネルとを備えている。
【0004】また、従来、車室フロア構造には、特開2
000−103367公報で示されるものがある。
【0005】上記公報のものによれば、上記従来の技術
のフロアパネルの水平パネル上に載置され後方に向って
移動可能とされる可動プレートが設けられ、この可動プ
レートは、上記水平パネル上に載置されてほぼ水平に延
び上記シートに着座した乗員の足の踵部を載置可能とさ
せる水平プレートと、この水平プレートの前縁部から前
上方に向って延出し、その前縁部が上記傾斜パネルの上
面近傍に位置する傾斜プレートとを備えている。
【0006】自動車の前進走行中、その前方に位置する
何らかの物体に大きい衝撃力で衝突(以下、これを、
「前突」という)したときには、その衝撃力により、ま
ず、上記水平フレームの前端部をほぼ中心として、上記
傾斜フレームが後方回動させられ、これに伴い上記傾斜
パネルも後方回動させられる。
【0007】すると、上記傾斜パネルは乗員の足のつま
先部側に圧接して後方に押し、このつま先部側は、すね
部と足との互いの枢支点を中心としてすね部側に向って
後方回動させられ、このため、すね部に対する足の交角
が小さくさせられようとする。
【0008】ここで、上記交角があまりに小さくさせら
れると、上記傾斜パネル側から上記足に対し与えられる
押圧力により、すね部に対しより大きい曲げ力(以下、
これを「ティビアモーメント」という)が与えられるこ
ととなり、これは乗員にとって好ましくない。
【0009】しかし、上記の場合、後方回動する傾斜パ
ネルは上記可動プレートの傾斜プレートの前縁部を後方
に押動し、上記可動プレートを後方移動させるため、こ
の可動プレートの水平プレート上に載置されている足の
踵部も後方移動させられる。
【0010】よって、上記したように、傾斜パネルの後
方回動に伴い、つま先部側は後方回動させられるが、こ
れと同時に、踵部が後方移動させられることから、上記
足は元の位置から後方に向いほぼ平行移動させられるの
であり、このため、上記交角が小さくなるということが
防止される。この結果、大きい「ティビアモーメント」
の発生や、これが大きくなることが防止されて、乗員に
無理な力が与えられるということが防止され、もって、
乗員の保護が達成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の
「前突」時には、上記したように、その衝撃力により、
まず、傾斜フレームが後方回動させられ、次に、これに
連動して傾斜パネルが後方回動させられ、次に、これに
連動して上記可動プレートが後方移動させられるが、上
記傾斜フレームに対し、車体の幅方向で上記可動プレー
トが偏位しているとすると、上記傾斜パネルが、上記衝
撃力を傾斜フレームから可動プレートに伝達する際、上
記傾斜パネルは多少の撓みを伴うため、その分、上記傾
斜フレームの後方回動に対する可動プレートの後方移動
が遅くなり、よって、乗員の保護が阻害されるおそれを
生じる。
【0012】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、自動車の「前突」により、塑性変形した
車室フロアの前部が乗員の足に圧接しようとするとき、
この圧接に対し、乗員をより確実に保護できるようにす
ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車室フロア構造は、次の如くであ
る。
【0014】請求項1の発明は、サイドメンバ8が、前
後方向にほぼ水平に延びる水平フレーム21と、この水
平フレーム21の前端部から前上方に向って延出する傾
斜フレーム22とを備え、上記サイドメンバ8の上面に
支持されるフロアパネル14が、上記水平フレーム21
の上面に沿ってほぼ水平に延びる水平パネル26と、上
記傾斜フレーム22の上面に沿うよう上記水平パネル2
6の前縁部から前上方に向って延出する傾斜パネル27
とを備え、上記水平パネル26上に載置され後方に向っ
て移動可能とされる可動プレート38を設け、この可動
プレート38が、上記水平パネル26上に載置されてほ
ぼ水平に延び乗員17の足33の踵部34を載置可能と
させる水平プレート39と、この水平プレート39の前
縁部から前上方に向って延出し、その前縁部が上記傾斜
パネル27の上面近傍に位置する傾斜プレート40とを
備えた自動車の車室フロア構造において、
【0015】上記傾斜プレート40の前縁部側から前上
方に向って突出し上記可動プレート38に取り付けられ
る突出プレート43を設け、この突出プレート43の幅
寸法W1を上記傾斜プレート40の幅寸法W2よりも小
さくし、上記突出プレート43を上記傾斜フレーム22
の上方に位置させたものである。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記踵部34の前方近傍における上記水平プレート
39の部分から上方に向って突出し、上記可動プレート
38の後方移動に連動して上記踵部34を後方に押動可
能とする押動部42を設けた自動車の車室フロア構造に
おいて、
【0017】上記押動部42を上記傾斜フレーム22の
上方に位置させたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0019】図2〜5において、図中符号1は自動車の
車体で、矢印Frはこの自動車の前方を示している。ま
た、下記する左右とは、上記前方に向っての車体1の幅
方向をいうものとする。
【0020】上記車体1は、その下端部を構成する車体
フレーム2と、上記車体1の上部側を構成して上記車体
フレーム2に支持される車体本体3とを備え、上記車体
フレーム2はそれぞれ左右一対の前、後車輪4により走
行路面5上に支持されている。上記車体1は、その幅方
向の中央を通る車体中央6を基準として左右ほぼ対称形
とされている。
【0021】上記車体フレーム2は、それぞれ前後方向
に延びる左右一対の板金製サイドメンバ8と、これら両
サイドメンバ8を互いに結合させる前後方向で複数本の
クロスメンバ9とを備えている。上記各サイドメンバ8
は、その長手方向の各下部側を構成して横断面が倒立ハ
ット形状とされるメンバ本体10と、このメンバ本体1
0の上端面に固着される上面板11とを備え、その長手
方向の各部が閉断面とされて、十分の強度と剛性とを有
している。
【0022】上記車体本体3は、上記各サイドメンバ8
の上面に載置されて支持される板金製フロアパネル14
と、このフロアパネル14の前縁部から上方に向って延
びるダッシュパネル15とを備えている。上記フロアパ
ネル14の上方、かつ、上記ダッシュパネル15の後方
における上記車体本体3の内部空間が車室16とされ、
この車室16に乗員17であるドライバーが前方に向っ
て着座可能とされるシート18が設けられ、このシート
18は上記フロアパネル14上に支持されている。ま
た、上記フロアパネル14の上面にはカーペット19が
敷設されている。
【0023】上記サイドメンバ8は、前後方向にほぼ水
平に延びる水平フレーム21と、この水平フレーム21
の前端部から前上方に向って一体的に延出する傾斜フレ
ーム22と、この傾斜フレーム22の前端部から前方
に、かつ、ほぼ水平方向に向って一体的に延出する他の
水平フレーム23とを備えている。
【0024】上記フロアパネル14は、上記水平フレー
ム21の上面に沿って、かつ、左右水平フレーム21に
跨るようにほぼ水平に延びると共に、左右水平フレーム
21の上面に支持される水平パネル26と、上記傾斜フ
レーム22の上面に沿うよう上記水平パネル26の前縁
部から前上方に向って一体的に延出し、かつ、左右傾斜
フレーム22に跨るように延びると共に、左右傾斜フレ
ーム22の上面に支持される傾斜パネル27とを備え、
この傾斜パネル27の前縁部から上記ダッシュパネル1
5が上方に向って一体的に延びている。
【0025】上記傾斜パネル27の右側部の上方近傍に
アクセルペダル29が配置され、このアクセルペダル2
9は上下に揺動自在となるよう上記傾斜パネル27に枢
支具30により枢支されている。上記シート18に着座
した乗員17はそのすね部32を上記シート18側から
前下方に向って延ばした姿勢をとっており、その足33
の踵部34を上記カーペット19を介し水平パネル26
上に載置させた状態で、足33のつま先部35により上
記アクセルペダル29の踏動操作が可能とされている。
図5中実線は、上記アクセルペダル29を踏み込んだ加
速操作状態であり、一点鎖線は上記アクセルペダル29
への踏動を解除した自由状態を示している。
【0026】上記フロアパネル14の水平パネル26上
に載置されこの水平パネル26上を後方に向って摺動す
るよう移動可能とされる板金製でプレス加工により成形
された可動プレート38が設けられている。
【0027】上記可動プレート38はほぼ水平に延びる
水平プレート39を備え、この水平プレート39は上記
シート18の前方で、上記カーペット19と水平パネル
26との間に配置されると共に、この水平パネル26上
に載置されて上記シート18に着座した乗員17の足3
3の踵部34を上記カーペット19を介し載置可能とさ
せている。
【0028】また、上記可動プレート38は、上記水平
プレート39の前縁部から上記傾斜パネル27の上面近
傍(接合含む)に沿うよう前上方に向って一体的に延出
する傾斜プレート40を備え、この傾斜プレート40の
前縁部は上記傾斜パネル27の上面近傍(接合含む)に
位置させられている。
【0029】上記水平プレート39上に載置された踵部
34の前方近傍における上記水平プレート39の部分か
ら上方に向って突出する板金製の押動部42が設けら
れ、この押動部42は上記水平プレート39の部分にス
ポット溶接Sにより固着させられている。上記押動部4
2は、上記可動プレート38の後方移動に連動して上記
踵部34を後方に押動可能とする。
【0030】上記傾斜プレート40の前縁部側から上記
傾斜パネル27の上面近傍(接合含む)に沿うよう前上
方に向って一体的に突出する板金製の突出プレート43
が設けられている。この突出プレート43の後縁部は上
記可動プレート38の傾斜プレート40の前縁部の下面
に接合させられると共に、この前縁部にスポット溶接S
により取り付けられている。また、上記突出プレート4
3の前縁部は上記傾斜パネル27の上面近傍(接合含
む)に位置させられている。
【0031】上記突出プレート43は全体的に矩形をな
し、その幅寸法W1は上記傾斜プレート40の前縁部の
幅寸法W2よりも小さくされ、上記突出プレート43の
幅方向の少なくとも一部分が、上記サイドメンバ8の傾
斜フレーム22の上方近傍に位置させられている。
【0032】図1,2において、自動車の前進走行中、
「前突」したときには、その衝撃力により、まず、上記
サイドメンバ8の水平フレーム21の前端部をほぼ中心
として、上記傾斜フレーム22が図1中二点鎖線と図
2,5中実線とで示す元の位置から、図1中実線で示す
ように後方回動Aさせられ、これに連動して上記傾斜パ
ネル27も図1中二点鎖線と図2,5中実線とで示す元
の位置から、図1中実線で示すように後方回動Aさせら
れる。
【0033】すると、上記傾斜パネル27は上記アクセ
ルペダル29等を介し乗員17の足33のつま先部35
側に圧接して後方に押し、このつま先部35側は、すね
部32と足33との互いの枢支点45を中心としてすね
部32側に向って後方回動させられ、このため、すね部
32に対する足33の交角αが小さくさせられようと
し、これに伴い、すね部32に対し大きい「ティビアモ
ーメント」が与えられようとする。
【0034】しかし、上記の場合、後方回動Aする傾斜
パネル27は上記突出プレート43の前縁部を後方に押
動し、上記可動プレート38を後方移動させるため、こ
の可動プレート38の水平プレート39上に載置されて
いるカーペット19の部分と足33の踵部34とが共に
後方移動させられる。
【0035】よって、上記したように、傾斜パネル27
の後方回動Aに伴い、つま先部35側は後方回動させら
れるが、これと同時に、踵部34が後方移動させられる
ことから、上記足33は図5で示した元の位置から、図
1中実線のように後方に向いほぼ平行移動させられるの
であり、このため、上記すね部32に対する足33の交
角αが小さくなるということが防止される。
【0036】ここで、上記したように、後方回動Aする
傾斜パネル27に押動される突出プレート43は、上記
可動プレート38の傾斜プレート40側から前上方に向
って突出したものであるため、後方回動Aする傾斜パネ
ル27が傾斜プレート40の前縁部を後方に押動する場
合(図1中一点鎖線)に比べて、上記可動プレート38
の後方移動の距離が長くなり、つまり、上記足33の踵
部34がより大きく後方移動させられる。
【0037】よって、その分、上記すね部32に対する
足33の交角αが小さくなることがより確実に防止され
て、大きい「ティビアモーメント」の発生や、これが大
きくなることが、より確実に防止されて、乗員17に無
理な力が与えられるということがより確実に防止され、
もって、乗員17のより確実な保護が達成される。
【0038】また、上記突出プレート43は、上記可動
プレート38の補強材として働き、この可動プレート3
8の強度と剛性を向上させるため、後方回動Aする傾斜
パネル27に押動される可動プレート38に変形の生じ
ることが防止され、その分、この可動プレート38はよ
り確実に後方移動して、乗員17のより確実な保護が達
成される。
【0039】また、前記したように、突出プレート43
の幅寸法W1を上記傾斜プレート40の幅寸法W2より
も小さくしてあるため、突出プレート43が無用に重く
なるということが防止される。
【0040】また、前記したように、突出プレート43
を上記傾斜フレーム22の上方に位置させたため、上記
傾斜フレーム22の後方回動Aに対し、上記傾斜パネル
27の撓みを伴うことなく、より直接的に上記突出プレ
ート43を介し可動プレート38が後方移動させられる
こととなる。
【0041】よって、上記傾斜フレーム22の後方回動
Aに連動する可動プレート38の後方移動が追従性よく
迅速になされることから、上記踵部34の後方移動も迅
速になされ、このため、乗員17が更に確実に保護され
る。
【0042】また、上記押動部42の少なくとも一部が
上記サイドメンバ8の傾斜フレーム22の上方に位置さ
せられている。
【0043】このため、上記傾斜フレーム22の後方回
動Aに対し、上記傾斜パネル27の撓みを伴うことな
く、より直接的に上記可動プレート38と共に押動部4
2が後方移動させられることとなる。
【0044】よって、上記傾斜フレーム22の後方回動
Aに連動する押動部42の後方移動が追従性よく迅速に
なされることから、上記踵部34の後方移動も迅速にな
され、このため、乗員17が更に確実に保護される。
【0045】なお、以上は図示の例によるがフロアパネ
ル14の水平パネル26に対し可動プレート38を仮止
めする仮止め具を設け、所定以上の衝撃力で上記仮止め
具が破断して上記可動プレート38が後方移動可能とな
るようにしてもよい。
【0046】また、上記可動プレート38と突出プレー
ト43とは互いに一体成形してもよい。また、上記傾斜
フレーム22の幅方向のほぼ全体にわたり、この傾斜フ
レーム22の上方に上記突出プレート43を位置させて
もよい。
【0047】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0048】請求項1の発明は、サイドメンバが、前後
方向にほぼ水平に延びる水平フレームと、この水平フレ
ームの前端部から前上方に向って延出する傾斜フレーム
とを備え、上記サイドメンバの上面に支持されるフロア
パネルが、上記水平フレームの上面に沿ってほぼ水平に
延びる水平パネルと、上記傾斜フレームの上面に沿うよ
う上記水平パネルの前縁部から前上方に向って延出する
傾斜パネルとを備え、上記水平パネル上に載置され後方
に向って移動可能とされる可動プレートを設け、この可
動プレートが、上記水平パネル上に載置されてほぼ水平
に延び乗員の足の踵部を載置可能とさせる水平プレート
と、この水平プレートの前縁部から前上方に向って延出
し、その前縁部が上記傾斜パネルの上面近傍に位置する
傾斜プレートとを備えた自動車の車室フロア構造におい
て、
【0049】上記傾斜プレートの前縁部側から前上方に
向って突出し上記可動プレートに取り付けられる突出プ
レートを設け、この突出プレートの幅寸法を上記傾斜プ
レートの幅寸法よりも小さくし、上記突出プレートを上
記傾斜フレームの上方に位置させてあり、次の効果が生
じる。
【0050】即ち、自動車の前進走行中、「前突」した
ときには、その衝撃力により、まず、上記サイドメンバ
の水平フレームの前端部をほぼ中心として、上記傾斜フ
レームが元の位置から後方回動させられ、これに連動し
て上記傾斜パネルも元の位置から後方回動させられる。
【0051】すると、上記傾斜パネルは乗員の足のつま
先部側に圧接して後方に押し、このつま先部側は、すね
部と足との互いの枢支点を中心としてすね部側に向って
後方回動させられ、このため、すね部に対する足の交角
が小さくさせられようとし、これに伴い、すね部に対し
大きい「ティビアモーメント」が与えられようとする。
【0052】しかし、上記の場合、後方回動する傾斜パ
ネルは上記突出プレートの前縁部を後方に押動し、上記
可動プレートを後方移動させるため、この可動プレート
の水平プレート上に載置されている足の踵部も後方移動
させられる。
【0053】よって、上記したように、傾斜パネルの後
方回動に伴い、つま先部側は後方回動させられるが、こ
れと同時に、踵部が後方移動させられることから、上記
足は元の位置から後方に向いほぼ平行移動させられるの
であり、このため、上記すね部に対する足の交角が小さ
くなるということが防止される。
【0054】ここで、上記したように、後方回動する傾
斜パネルに押動される突出プレートは、上記可動プレー
トの傾斜プレート側から前上方に向って突出したもので
あるため、後方回動する傾斜パネルが傾斜プレートの前
縁部を後方に押動する場合に比べて、上記可動プレート
の後方移動の距離が長くなり、つまり、上記足の踵部が
より大きく後方移動させられる。
【0055】よって、その分、上記すね部に対する足の
交角が小さくなることがより確実に防止されて、大きい
「ティビアモーメント」の発生や、これが大きくなるこ
とが、より確実に防止されて、乗員に無理な力が与えら
れるということがより確実に防止され、もって、乗員の
より確実な保護が達成される。
【0056】また、前記したように、突出プレートの幅
寸法を上記傾斜プレートの幅寸法よりも小さくしてある
ため、突出プレートが無用に重くなるということが防止
される。
【0057】また、前記したように、突出プレートを上
記傾斜フレームの上方に位置させたため、上記傾斜フレ
ームの後方回動に対し、上記傾斜パネルの撓みを伴うこ
となく、より直接的に上記突出プレートを介し可動プレ
ートが後方移動させられることとなる。
【0058】よって、上記傾斜フレームの後方回動に連
動する可動プレートの後方移動が追従性よく迅速になさ
れることから、上記踵部の後方移動も迅速になされ、こ
のため、乗員が更に確実に保護される。
【0059】請求項2の発明は、上記踵部の前方近傍に
おける上記水平プレートの部分から上方に向って突出
し、上記可動プレートの後方移動に連動して上記踵部を
後方に押動可能とする押動部を設けた自動車の車室フロ
ア構造において、
【0060】上記押動部を上記傾斜フレームの上方に位
置させてある。
【0061】このため、上記傾斜フレームの後方回動に
対し、上記傾斜パネルの撓みを伴うことなく、より直接
的に上記可動プレートと共に押動部が後方移動させられ
ることとなる。
【0062】よって、上記傾斜フレームの後方回動に連
動する押動部の後方移動が追従性よく迅速になされるこ
とから、上記踵部の後方移動も迅速になされ、このた
め、乗員が更に確実に保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5に相当する図で作用説明図である。
【図2】車体前部の側面簡略図である。
【図3】車体前部の平面簡略図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】図4の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車体 8 サイドメンバ 14 フロアパネル 16 車室 17 乗員 18 シート 21 水平フレーム 22 傾斜フレーム 26 水平パネル 27 傾斜パネル 32 すね部 33 足 34 踵部 35 つま先部 38 可動プレート 39 水平プレート 40 傾斜プレート 42 押動部 43 突出プレート 45 枢支点 W1 幅寸法 W2 幅寸法 α 交角 A 後方回動

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドメンバが、前後方向にほぼ水平に
    延びる水平フレームと、この水平フレームの前端部から
    前上方に向って延出する傾斜フレームとを備え、上記サ
    イドメンバの上面に支持されるフロアパネルが、上記水
    平フレームの上面に沿ってほぼ水平に延びる水平パネル
    と、上記傾斜フレームの上面に沿うよう上記水平パネル
    の前縁部から前上方に向って延出する傾斜パネルとを備
    え、上記水平パネル上に載置され後方に向って移動可能
    とされる可動プレートを設け、この可動プレートが、上
    記水平パネル上に載置されてほぼ水平に延び乗員の足の
    踵部を載置可能とさせる水平プレートと、この水平プレ
    ートの前縁部から前上方に向って延出し、その前縁部が
    上記傾斜パネルの上面近傍に位置する傾斜プレートとを
    備えた自動車の車室フロア構造において、 上記傾斜プレートの前縁部側から前上方に向って突出し
    上記可動プレートに取り付けられる突出プレートを設
    け、この突出プレートの幅寸法を上記傾斜プレートの幅
    寸法よりも小さくし、上記突出プレートを上記傾斜フレ
    ームの上方に位置させた自動車の車室フロア構造。
  2. 【請求項2】 上記踵部の前方近傍における上記水平プ
    レートの部分から上方に向って突出し、上記可動プレー
    トの後方移動に連動して上記踵部を後方に押動可能とす
    る押動部を設けた自動車の車室フロア構造において、 上記押動部を上記傾斜フレームの上方に位置させた請求
    項1に記載の自動車の車室フロア構造。
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