JP2003011651A - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

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JP2003011651A
JP2003011651A JP2001202199A JP2001202199A JP2003011651A JP 2003011651 A JP2003011651 A JP 2003011651A JP 2001202199 A JP2001202199 A JP 2001202199A JP 2001202199 A JP2001202199 A JP 2001202199A JP 2003011651 A JP2003011651 A JP 2003011651A
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JP
Japan
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vehicle
switch
rotation direction
fan
fans
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JP2001202199A
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Toru Komoriya
徹 小森谷
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にエアコンがオフ状態にあっても、敢えて
エアコンをオンにしたり、窓を開けることなく車内を効
率良く換気できる車両用換気装置を提供する。 【解決手段】 荷室空間3の左右に各々ファン11L、
11R及び臭い濃度センサ12L、12Rを設け、特に
換気ファンスイッチ13がオンでエアコンスイッチ5が
オフのときは、臭い濃度センサ12L、12Rからの濃
度情報に基づいてファン11L、11Rの回転を制御す
ることにより、敢えてエアコンをオンにしたり、窓を開
けることなく、車内を効率良く換気でき、燃費を不所望
に低下させたり、乗員に不快感を与えるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、例えばワゴ
ン車のような乗員空間に連通した荷室空間を有する車両
に搭載して上記荷室空間を換気する車両用換気装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ワゴン車のような乗員空間に連通した荷
室空間を有する車両では、荷室空間に異臭を放つ荷物や
動物等、例えば釣具、猟犬、ペット、野菜(ねぎ、たく
あん)等を搭載すると、異臭が車内にこもって乗員空間
に搭乗している乗員に不快感を与えることになる。
【0003】このようなことから、最近、例えば特開平
11−278043号公報或いは特開2000−112
0号公報に開示されるように、荷室空間に車外に連通し
て比較的大容量のカーゴファンを設け、このカーゴファ
ンをスイッチのオン・オフ操作により選択的に駆動して
荷室空間の空気を車外に排出し、これにより車内を換気
するようにした車両用換気装置を搭載した車両が開発さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単にスイッチ
操作によりカーゴファンを駆動して車内を換気する構成
にあっては、エアコンがオフの状態で大容量のカーゴフ
ァンを駆動すると、窓が締まっている場合には車外から
車内に流入する空気量が少ないために、車内の気圧が下
がって換気効率が低下し、特に車内の気密性が高い車両
ではその低下が著しくなる。
【0005】この換気効率の低下を解消する方法として
は、エアコンをオンにしたり、或いは窓を開けることが
考えられる。しかし、前者の場合には換気のためだけに
エアコンをオンにするのは燃費の点で好ましくなく、か
つ乗員には必要もないのにエアコンの風が当たることに
なって不快感を与えることになる。一方、後者の場合に
は雨天時や高速走行時、或いは車外騒音が大きい時に窓
を開けると、やはり乗員に不快感を与えることになるた
め、いずれの場合にも適切な解消法とは言い難い。
【0006】従って、かかる点に鑑みてなされた本発明
の目的は、特にエアコンがオフ状態にあっても、敢えて
エアコンをオンにしたり、窓を開けることなく車内を効
率良く換気できる車両用換気装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の車両用換気装置の発明は、乗員空間に連通
した荷室空間を有する車両に搭載して上記荷室空間を換
気する車両用換気装置において、上記荷室空間の左右に
各々車外に連通して設けた左右のファンと、上記荷室空
間の左右に各々設けた左右の臭い濃度センサと、上記左
右のファンをオン・オフするための換気ファンスイッチ
と、該換気ファンスイッチ、上記左右の臭い濃度センサ
及び車両のエアコンスイッチに基づいて上記左右のファ
ンの駆動を制御する制御手段とを有し、上記制御手段
は、上記換気ファンスイッチがオンで上記エアコンスイ
ッチがオンのときは、上記左右のファンを各々上記荷室
空間の空気を車外へ放出する第1の回転方向に第1の回
転速度で回転させ、上記換気ファンスイッチがオンで上
記エアコンスイッチがオフのときは、上記左右の臭い濃
度センサからの濃度情報に基づいて上記左右のファンの
回転を制御することを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によると、換気ファンスイ
ッチがオンでエアコンスイッチがオンのときは、左右の
ファンにより荷室空間の空気が車外へ排出されるので、
車内を効率良く換気することが可能となり、また換気フ
ァンスイッチがオンでエアコンスイッチがオフのとき
は、左右の臭い濃度センサからの濃度情報に基づいて左
右のファンの回転が制御されるので、敢えてエアコンを
オンにしたり、窓を開けることなく車内を効率良く換気
することが可能となる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1の車両
用換気装置において、上記制御手段は、上記換気ファン
スイッチがオンで上記エアコンスイッチがオフのとき
は、上記左右の臭い濃度センサからの濃度情報の大小関
係に応じて、高濃度側のファンを上記第1の回転方向に
上記第1の回転速度で回転させ、低濃度側のファンを上
記第1の回転方向とは逆方向で、車外の空気を上記荷室
空間に導入する第2の回転方向に上記第1の回転速度で
回転させるよう制御することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明によると、換気ファンスイ
ッチがオンでエアコンスイッチがオフのときは、左右の
臭い濃度センサからの濃度情報の大小関係に応じて、低
濃度側のファンから外気が導入されて高濃度側のファン
から排出される空気流が発生するので、窓が締まってい
ても車内の気圧を殆ど下げることなく、かつ乗員空間側
へ臭いを拡散することなく、車内を効率良く換気するこ
とが可能となる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1の車両
用換気装置において、上記制御手段は、上記換気ファン
スイッチがオンで上記エアコンスイッチがオフのとき
は、上記左右の臭い濃度センサからの濃度情報と基準値
とを比較し、上記左右の濃度情報が共に上記基準値以下
のときは、上記左右のファンを上記第1の回転方向に上
記第1の回転速度よりも低速の第2の回転速度で回転さ
せ、上記左右の濃度情報が共に上記基準値を超えるとき
は、上記左右の濃度情報の大小関係に応じて、高濃度側
のファンを上記第1の回転方向に上記第1の回転速度で
回転させ、低濃度側のファンを上記第1の回転方向とは
逆方向で、車外の空気を上記荷室空間に導入する第2の
回転方向に上記第1の回転速度で回転させるように制御
することを特徴とする。
【0012】請求項3の発明によると、換気ファンスイ
ッチがオン、エアコンスイッチがオフで、左右の臭い濃
度センサからの濃度情報が共に基準値以下のときは、左
右のファンが第1の回転方向に低速の第2の回転速度で
回転して荷室空間の空気が車外へ排出されるので、気密
性の高い車両で窓が締まっていても、車内の気圧を殆ど
下げることなく、車内を効率良く換気することが可能と
なる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
車両用換気装置において、上記制御手段は、車両のイグ
ニッションスイッチの状態を監視し、上記イグニッショ
ンスイッチがオフ状態で上記換気ファンスイッチがオン
となったときは、上記左右の臭い濃度センサからの濃度
情報に基づいて所定時間だけ上記左右のファンの駆動を
制御することを特徴とする。
【0014】請求項4の発明によると、イグニッション
スイッチがオフでも換気ファンスイッチをオンにする
と、左右の臭い濃度センサからの濃度情報に基づいて所
定時間だけ左右のファンが駆動制御されるので、駐車中
においてもバッテリの消費を最小限に抑えて、車内を効
率良く換気することが可能となる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4の車両
用換気装置において、上記制御手段は、上記イグニッシ
ョンスイッチがオフ状態で上記換気ファンスイッチがオ
ンとなったときは、上記左右の臭い濃度センサからの濃
度情報と基準値とを比較し、上記左右の濃度情報が共に
上記基準値以下のときは、上記左右のファンを上記第1
の回転方向に上記第1の回転速度よりも低速の第2の回
転速度で回転させ、上記左右の濃度情報が共に上記基準
値を超えるときは、上記左右の濃度情報の大小関係に応
じて、高濃度側のファンを上記第1の回転方向に上記第
1の回転速度で回転させ、低濃度側のファンを上記第1
の回転方向とは逆方向で、車外の空気を上記荷室空間に
導入する第2の回転方向に上記第1の回転速度で回転さ
せるよう制御することを特徴とする。
【0016】請求項5の発明によると、イグニッション
スイッチがオフ状態で換気ファンスイッチがオンとなっ
たときに、左右の臭い濃度センサからの濃度情報が共に
基準値以下のときは、左右のファンが第1の回転方向に
低速の第2の回転速度で回転して荷室空間の空気が車外
へ排出されるので、気密性の高い車両で窓が締まってい
ても、車内の気圧を殆ど下げることなく、車内を効率良
く換気することが可能となり、また、左右の濃度情報が
ともに基準値を超えるときは、その大小関係に応じて低
濃度側のファンから外気が導入されて高濃度側のファン
から排出される空気流が発生するので、車内の気圧を殆
ど下げることなく、かつ乗員空間側へ臭いを拡散するこ
となく、車内を効率良く換気することが可能となる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項2、3ま
たは5の車両用換気装置において、上記左右のファンの
近傍に選択的にオゾンを供給するオゾン供給手段を有
し、該オゾン供給手段を上記左右の臭い濃度センサから
の濃度情報に基づいて上記制御手段により駆動制御し
て、上記第2の回転方向に回転するファン側へオゾンを
供給するようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項6の発明によると、第2の回転方向
に回転するファン側へ供給されるオゾンは、該第2の回
転方向に回転するファンによって導入される外気と共に
第1の回転方向に回転するファン側へ流れるので、車内
の臭いを効率良く換気して脱臭することが可能となる。
【0019】請求項7に記載の車両用換気装置の発明
は、乗員空間に連通した荷室空間を有する車両に搭載し
て上記荷室空間を換気する車両用換気装置において、上
記荷室空間の左右に各々車外に連通して設けた左右のフ
ァンと、該左右のファンをオン・オフするための換気フ
ァンスイッチと、該換気ファンスイッチ及び車両のエア
コンスイッチに基づいて上記左右のファンの駆動を制御
する制御手段とを有し、上記制御手段は、上記換気ファ
ンスイッチがオンで上記エアコンスイッチがオンのとき
は、上記左右のファンを各々上記荷室空間の空気を車外
へ放出する第1の回転方向に回転させ、上記換気ファン
スイッチがオンで上記エアコンスイッチがオフのとき
は、上記左右のファンの一方を上記第1の回転方向に、
他方を上記荷室空間へ車外の外気を導入する第2の回転
方向に回転させるように制御することを特徴とする。
【0020】請求項7の発明によると、換気ファンスイ
ッチがオンでエアコンスイッチがオンのときは、左右の
ファンが第1の回転方向に第1の回転速度で回転するの
で車内を効率良く換気することが可能となり、また換気
ファンスイッチがオンでエアコンスイッチがオフのとき
は、一方のファンから外気が導入されて他方のファンか
ら排出される空気流が発生するので、窓が締まっていて
も車内の気圧を殆ど下げることなく、かつ乗員空間側へ
臭いを拡散することなく、車内を効率良く換気すること
が可能となる。また、臭い濃度センサやオゾン供給手段
を有しないので、構成及び制御も簡単になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用換気装
置の実施の形態について、図1乃至図8を参照して説明
する。
【0022】(第1実施の形態)図1乃至図3は第1実
施の形態を示すもので、図1は概略構成を示す配置図、
図2は制御系のブロック図、図3は動作を説明するため
のフローチャートである。
【0023】本実施の形態は、エアコンを装備したワゴ
ン車1に搭載したもので、ワゴン車1の車内には乗員空
間2に連通して荷室空間3が設けられており、乗員空間
2に配置されたインスツルメントパネル4にはエアコン
をオン・オフするためのエアコンスイッチ5が設けられ
ている。なお、図1では、ワゴン車1の内部を、ルーフ
部を切り欠いて後方から見た斜視図で示している。
【0024】かかるワゴン車1において、本実施の形態
では、荷室空間3の左右の側部にファン11L、11R
を設けると共に、アンモニア、アミン類、アルデヒド類
等の濃度を検出する臭い濃度センサ12L、12Rが配
設されている。
【0025】また、インスツルメントパネル4には、左
右のファン11L、11Rをオン・オフするための換気
ファンスイッチ13が設けてある。換気ファンスイッチ
13は、手動スイッチとして運転席近傍に配置するか、
或いはリモコンからの赤外線や電波によってオン・オフ
されるリモコンスイッチとしてインスツルメントパネル
4の適宜の位置に配置する。
【0026】更に、ワゴン車1には、適宜の部位にオゾ
ン供給手段を構成するオゾン発生装置15を配置する。
オゾン発生装置15には、そのオゾン出力部にダクト1
6を連結し、このダクト16を下流側で二つのダクト1
7Lと17Rに分岐して、ダクト17Lの出口を左ファ
ン11Lの近傍に臨ませ、ダクト17Rの出口を右ファ
ン11Rの近傍に臨ませると共に、分岐部分にはオゾン
発生装置15からのオゾンをダクト17L、17Rの一
方に選択的に導くための切り換え弁18が設けてある。
【0027】本実施の形態では、図2に示すように、上
記のエアコンスイッチ5、左右の臭い濃度センサ12
L、12R及び換気ファンスイッチ13をマイクロコン
ピュータを含んでなる換気ファン制御回路21に接続
し、該換気ファン制御回路21により上記のエアコンス
イッチ5及び換気ファンスイッチ13の状態、左右の臭
い濃度センサ12L、12Rからの濃度情報に基づい
て、左右のファン11L、11R、オゾン発生装置15
及び切り換え弁18の駆動を制御する。
【0028】以下、本実施の形態の動作について、図3
に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0029】先ず、換気ファンスイッチ13の状態を監
視し(ステップS1)、換気ファンスイッチ13がオン
(ON)となったら、次にエアコンスイッチ5がONか
否かを判定する(ステップS2)。
【0030】ここで、エアコンスイッチ5がONと判定
された場合には、左右のファン11L、11Rを各々荷
室空間3の空気を車外へ排出する第1の回転方向(以
下、正回転とも言う)に第1の回転速度(通常の回転速
度)で回転させる(ステップS3)。
【0031】このように、エアコンスイッチ5がONの
ときは、左右のファン11L、11Rを第1の回転速度
で正回転させて荷室空間3の空気を車外へ排出すること
によって、エアコンの作動により車内の気圧が下がるこ
とはないので、車内を効率良く換気することができる。
【0032】これに対し、ステップS2において、エア
コンスイッチ5がOFFであると判定された場合には、
その時点の左右の臭い濃度センサ12L及び12Rから
の濃度情報CLHi、CRHiを取り込んで(ステップ
S4)、各々基準値Cよりも大きいか否かを判定する
(ステップS5)。
【0033】ここで、濃度情報CLHi、CRHiが共
に基準値C以下と判定された場合(Noの場合)に
は、臭いが比較的低濃度であるので、左右のファン11
L、11Rを第1の回転速度よりも遅い第2の回転速度
で正回転させて荷室空間3の空気を車外へ排出する(ス
テップS6)。
【0034】このように、エアコンスイッチ5がOFF
状態で、荷室空間3の左右側の臭いが比較的低濃度のと
きは、左右のファン11L、11Rを通常よりも低速で
正回転させて荷室空間3の空気を車外へ排出すれば、ワ
ゴン車1の気密性が高く窓が締まっている場合であって
も、車内の気圧を殆ど下げることもないので、車内を効
率良く換気することができる。
【0035】一方、ステップS5において、濃度情報C
LHi、CRHiが共に基準値Cを超えると判定され
た場合(Yesの場合)には、オゾン発生装置15をO
Nにして(ステップS7)、濃度情報CRHi≧濃度情
報CLHiか否かを判定する(ステップS8)。
【0036】ここで、濃度情報CRHi<濃度情報C
LHiの場合(Noの場合)、即ち、荷室空間3の右側
よりも左側の方が臭い濃度が高い場合には、左側のファ
ン11Lは第1の回転速度で正回転させて荷室空間3内
の空気を車外へ排出し、右側のファン11Rは荷室空間
3へ外気を導入する第2の回転方向(以下、逆回転とも
言う)に第1の回転速度で回転させると共に、ダクト1
6とダクト17Rとが連通するように切り換え弁18を
右開にして、オゾン発生装置15で発生したオゾンをダ
クト16及びダクト17Rを経て荷室空間3の右側から
放出する(ステップS9)。
【0037】このように、エアコンスイッチ5がOFF
状態で、荷室空間3の全体の臭い濃度が比較的高く、し
かも左側の方に臭いが偏っている場合には、オゾン発生
装置15を作動させ、切り換え弁18を右開にして荷室
空間3の右側からオゾンを放出すると共に、左側のファ
ン11Lは第1の回転速度で正回転させ、右側のファン
11Rは第1の回転速度で逆回転させることにより、荷
室空間3には右側から外気を導入してオゾンとともに左
側へ排出する空気流を発生させることができるので、車
内の臭いを効率良く換気して脱臭することができる。
【0038】これに対して、濃度情報CRHi≧濃度情
報CLHiの場合(Yesの場合)、即ち、荷室空間3
の臭い濃度が両側で等しいか、或いは左側よりも右側の
方が高い場合には、右側のファン11Rは第1の回転速
度で正回転させて荷室空間3内の空気を車外へ排出し、
左側のファン11Lは第1の回転速度で逆回転させて荷
室空間3へ外気を導入すると共に、切り換え弁18を左
開にして、オゾン発生装置15で発生したオゾンをダク
ト16及びダクト17Lを経て荷室空間3の左側から放
出する(ステップS10)。
【0039】このように、エアコンスイッチ5がOFF
状態で、荷室空間3の全体の臭い濃度が比較的高く、し
かも両側で等しいか、或いは右側の方に臭いが偏ってい
る場合には、ステップS9の場合とは逆に、オゾン発生
装置15からのオゾンを荷室空間3の左側から放出する
と共に、右側のファン11Rは第1の回転速度で正回転
させ、左側のファン11Lは第1の回転速度で逆回転さ
せることにより、荷室空間3には左側から外気を導入し
てオゾンとともに右側へ排出する空気流を発生させるこ
とができるので、車内の臭いを効率良く換気して脱臭す
ることができる。
【0040】上記のステップS3、ステップS6、ステ
ップS9、及びステップS10の動作後は、ステップS
1に戻って換気ファンスイッチ13がON状態で上述し
たフローチャートに従って処理を繰り返し実行し、ステ
ップS1において換気ファンスイッチ13がOFFにな
ったら、その時点で左右のファン11L、11R、オゾ
ン発生装置15をOFFとする(ステップS11)。な
お、ステップS3及びステップS6では、オゾン発生装
置15がOFF状態にあるので、これらの場合には換気
ファンスイッチ13のOFFにより左右のファン11
L、11RのみをOFFとする。
【0041】以上のように、本実施の形態によると、換
気ファンスイッチ13をONにしたときに、エアコンス
イッチ5がOFFにあるときは、左右の臭い濃度センサ
12L、12Rからの濃度情報CLHi、CRHiが取
り込まれて基準値Cと比較され、濃度情報CLHi
RHiが共に基準値C以下の比較的低濃度の場合に
は、左右のファン11L、11Rが低速度の第2の回転
速度で正回転して荷室空間3内の空気が車外へ排出さ
れ、濃度情報CLHi、CRHiが共に基準値C を超
える比較的高濃度の場合には、臭いが偏っている側のフ
ァンが第1の回転速度で正回転して荷室空間3内の空気
が車外へ排出され、、反対側のファンは第1の回転速度
で逆回転して荷室空間3に外気を導入するので、いずれ
の場合においても車内の気圧を殆ど下げることなく、か
つ乗員空間2側へ臭いを拡散することなく、車内を効率
良く換気することができる。更に臭いが比較的高濃度の
場合には、オゾン発生装置15がONとなって、逆回転
するファン側からオゾンが放出されるので、車内を効率
良く脱臭することができる。従って、エアコンがOFF
状態にあっても、エアコンを敢えてONしたり、窓を開
ける必要がないので、燃費を不所望に低下させたり、乗
員に不快感を与えることもない。
【0042】(第2実施の形態)図4及び図5は第2実
施の形態の要部を説明するための図で、図4は左右のフ
ァン11L、11Rの制御マップを示しており、図5は
オゾン発生装置15及び切り換え弁18の制御マップを
示している。
【0043】即ち、本実施の形態は、第1実施の形態に
おいて、図3に示したステップS5からステップS10
による左右のファン11L、11Rの駆動を図4に示す
制御マップに従って制御し、オゾン発生装置15及び切
り換え弁18の駆動を図5に示す制御マップに従って制
御するようにしたもので、その他の構成及び動作は第1
実施の形態と同様である。なお、これら制御マップは、
図2に示した換気ファン制御回路21の内蔵メモリに予
め格納するか、或いは換気ファン制御回路21に接続し
た外部メモリに格納する。
【0044】本実施の形態によると、左右のファン11
L、11Rの駆動と、オゾン発生装置15及び切り換え
弁18の駆動とを、各々制御マップを用いて制御するの
で、制御を簡便にでき、より迅速な制御が可能となる。
【0045】(第3実施の形態)図6は第3実施の形態
の動作を示すフローチャートである。なお、図6におい
て図3に示したフローチャートにおける処理と同一処理
を行なうステップには同じステップ符号を付して該部の
詳細な説明を省略する。
【0046】上記第1実施の形態及び第2実施の形態で
は、エアコンスイッチ5がOFFで、左右の臭い濃度セ
ンサ12L、12Rからの濃度情報CLHi、CRHi
が共に基準値Cを超える比較的高濃度の場合には、そ
の時点での濃度情報CLHiとCRHiの大小関係に応
じて左右のファン11L、11Rの回転方向及び切り換
え弁18を制御するようにしたので、左右の濃度差が少
ない場合には、ファン11L、11Rの回転方向及び切
り換え弁18の開方向が頻繁に切り換わって騒音が発生
したり、消費電力が増加することが懸念される。
【0047】そこで、本実施の形態では、ステップS1
において換気ファンスイッチ13がONになったら、そ
の時点の左右の臭い濃度センサ12L,12Rからの濃
度情報を初期濃度情報CLH0、CRH0として取り込
む(ステップS21)。
【0048】その後、エアコンスイッチ5がOFF状態
にあるときは、左右の臭い濃度センサ12L,12Rか
らの濃度情報CLHi、CRHiを取り込んで基準値C
と比較し、濃度情報CLHi及びCRHiが共に基準
値Cよりも大きいときは、既に取り込んだ初期濃度情
報CLH0とCRH0の大小関係を判定し(ステップS
22)、その大小関係に応じて初期濃度情報CRH0
初期濃度情報CLH0の場合(Noの場合)にはステッ
プS9の処理を実行するように決定し、初期濃度情報C
RH0≧初期濃度情報CLH0の場合(Yesの場合)
にはステップS10の処理を実行するように決定する。
【0049】ステップS3、ステップS6、ステップS
9、及びステップS10の動作後は、再び換気ファンス
イッチ13がONか否かを判定し(ステップS23)、
ONのときはステップS2に戻って上述したフローチャ
ートに従って処理を繰り返し実行し、OFFのときはス
テップS11へ移行する。
【0050】本実施の形態によると、エアコンスイッチ
5がOFFで、各時点での濃度情報CLHi、CRHi
が共に基準値Cよりも大きいときは、換気ファンスイ
ッチ13がONとなった時点での初期濃度情報CLH0
とCRH0の大小関係に従ってステップS9またはステ
ップS10の処理が決定され、その決定された処理がエ
アコンスイッチ5がONとなるまで、または濃度情報C
LHi、CRHiが共に基準値C以下となるまで、或
いは換気ファンスイッチ13がOFFとなるまで継続さ
れるので、左右の濃度差が少ない場合でも、ファン11
L、11Rの回転方向及び切り換え弁18の開方向が頻
繁に切り換わることはない。従って、騒音の発生や消費
電力の増加を有効に抑えることができる。
【0051】なお、本実施の形態においては、換気ファ
ンスイッチ13及びエアコンスイッチ5がともにON
で、左右のファン11L、11RがステップS3により
通常速度で正回転している間にエアコンスイッチ5がO
FFになっても、その時点での濃度情報CLHi、C
RHiが依然として共に基準値Cよりも大きい場合に
は、換気ファンスイッチ13がONとなった時点での初
期濃度情報CLH0、C H0の大小関係によってステ
ップS9またはステップS10の処理が決定されること
になるが、このようにエアコンスイッチ5が途中でOF
Fとなった場合には、その時点での臭い濃度センサ12
L、12Rからの濃度情報を初期濃度情報C LH0、C
RH0として、その初期濃度情報CLH0、CRH0
大小関係によりステップS9またはステップS10の処
理を決定するようにすることもできる。このようにすれ
ば、最新の臭い濃度分布に応じてステップS9またはス
テップS10の処理が決定されるので、車内の換気及び
脱臭をより効率的に行なうことができる。
【0052】(第4実施の形態)図7及び図8は第4実
施の形態を示すもので、図7は制御系のブロック図、図
8は動作を説明するためのフローチャートである。
【0053】本実施の形態は、イグニッションスイッチ
がOFF時の駐車中でも換気ファンスイッチ13をON
することで車内を換気するようにしたものである。この
ため、図7に示すように、換気ファン制御回路21によ
りイグニッションスイッチ25の状態を監視すると共
に、図示しないが換気ファン制御回路21の内部または
外部にタイマを設ける。
【0054】そして、図8に示すように、先ず、イグニ
ッションスイッチ25がONか否かを判定し(ステップ
S31)、OFFの場合(Noの場合)には次に換気フ
ァンスイッチ13がONか否かを判定し(ステップS3
2)、OFFの場合(Noの場合)にはステップS31
へ戻る。
【0055】ステップS32で換気ファンスイッチ13
がONの場合(Yesの場合)には、次にタイマによる
カウントをスタートさせて時間を計測し(ステップS3
3)、その計測時間Timeが予め設定した所定時間T
endに対して計測時間Time<所定時間Tend
否かを判定する(ステップS34)。
【0056】ここで、計測時間Timeが所定時間T
endに達しない場合(Yesの場合)には、左右の臭
い濃度センサ12L、12Rからの濃度情報CLHi
RH を取り込んで(ステップS35)、各々が基準
値Cよりも大きいか否かを判定し(ステップS3
6)、共に基準値C以下の場合(Noの場合)には、
上述したステップS6の場合と同様に、左右のファン1
1L、11Rを低速度で正回転させて(ステップS3
7)、ステップS34に戻る。
【0057】一方、濃度情報CLHi、CRHiが共に
基準値Cを超える場合(Yesの場合)には、オゾン
発生装置15をONにして(ステップS38)、濃度情
報C RHi≧濃度情報CLHiか否かを判定し(ステッ
プS39)、濃度情報CRH <濃度情報CLHiの場
合(Noの場合)には、上記ステップS9の場合と同様
に、左側のファン11Lは通常速度で正回転させ、右側
のファン11Rは通常速度で逆回転させると共に、切り
換え弁18の右側を開にし(ステップS40)、濃度情
報CRHi≧濃度情報CLHiの場合(Yesの場合)
には、上記ステップS10の場合と同様に、右側のファ
ン11Rは通常速度で正回転させ、左側のファン11L
は通常速度で逆回転させると共に、切り換え弁18の左
側を開にして(ステップS41)、各々ステップS34
に戻る。
【0058】また、ステップS34において、計測時間
Timeが所定時間Tendに達した場合(Noの場
合)には、その時点で左右のファン11L、11R、オ
ゾン発生装置15をOFFとする(ステップS42)。
なお、ステップS37では、オゾン発生装置15がOF
F状態にあるので、この場合には左右のファン11L,
11RのみをOFFとする。
【0059】一方、ステップS31において、イグニッ
ションスイッチ25がONと判定された場合(Yesの
場合)には、上記第1実施の形態または第2実施の形態
或いは第3実施の形態と同様にして、左右のファン11
L、11R、オゾン発生装置15及び切り換え弁18の
駆動を制御する。
【0060】本実施の形態によると、イグニッションス
イッチ25がOFFでも、換気ファンスイッチ13をO
Nにすると、所定時間だけ、左右の臭い濃度センサ12
L,12Rからの濃度情報CLHi、CRHiに基づい
て、第1、第2実施の形態と同様に、左右のファン11
L、11R、オゾン発生装置15及び切り換え弁18の
駆動が制御されるので、駐車中においてもバッテリの消
費を最小限に抑えて、車内を効率良く換気したり、更に
脱臭して不快な臭いを除去することができる。
【0061】なお、本実施の形態では、ステップS36
で左右の臭い濃度センサ12L、12Rからの濃度情報
LHi、CRHiが共に基準値Cを超える比較的高
濃度の場合に、その時点の濃度情報CLHiとCRHi
の大小関係に応じて左右のファン11L、11Rの回転
方向及び切り換え弁18を制御するようにしたが、ステ
ップS32で換気ファンスイッチ13がONとなった時
点での左右の臭い濃度センサ12L,12Rからの濃度
情報を初期濃度情報CLH0、CRH0として取り込
み、その大小関係に応じて第3実施の形態と同様に、初
期濃度情報CRH <初期濃度情報CLH0の場合には
ステップS40の処理を実行するように決定し、初期濃
度情報CRH0≧初期濃度情報CLH0の場合にはステ
ップS41の処理を実行するように決定することもでき
る。これにより、左右の濃度差が少ない場合でも、ファ
ン11L、11Rの回転方向及び切り換え弁18の開方
向が頻繁に切り換わることはないので、切り換えによる
騒音の発生や消費電力の増加を有効に抑えることができ
る。
【0062】本発明は上記実施の形態に限定されること
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。例えば、オゾン発生装置15からのオゾンの排出口
を荷室空間3の中央部に臨ませて、換気ファンスイッチ
13のONによりオゾン発生装置15を駆動して荷室空
間3の中央部からオゾンを放出させるようにしたり、或
いはオゾン発生装置15を省略して、構成及び制御をよ
り簡単にすることもできる。
【0063】また、左右の臭い濃度センサ12L、12
Rからの濃度情報と基準値とを比較することなく、左右
の濃度情報の大小関係に応じて高濃度側のファンを第1
の回転速度で正回転させ、低濃度側のファンを第1の回
転速度で逆回転させるようにすることもできる。このよ
うにすれば、臭いが比較的低濃度の場合により迅速に換
気できるという利点があると共に、左右のファン11
L、11Rを第2の回転速度で回転させる必要がなくな
るので、制御がより簡単になる利点がある。
【0064】更に、左右の臭い濃度センサ12L、12
Rを省略し、換気ファンスイッチ13がONになった時
点で、エアコンスイッチ5がONのときは、左右のファ
ン11L、11Rを正回転させ、エアコンスイッチ5が
OFFのときは、予め定めた左右のファン11L、11
Rの一方を正回転、他方を逆回転させたり、その正回転
及び逆回転を周期的に変換したりすることもできる。こ
のようにすれば、構成及び制御がより簡単になる利点が
ある。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両用換気装置
によれば、荷室空間の左右に各々ファン及び臭い濃度セ
ンサを設け、特に換気ファンスイッチがオンでエアコン
スイッチがオフのときは、左右の臭い濃度センサからの
濃度情報に基づいて左右のファンの回転を制御するよう
にしたので、敢えてエアコンをオンにしたり、窓を開け
ることなく、車内を効率良く換気することができ、燃費
を不所望に低下させたり、乗員に不快感を与えるのを防
止することができる。
【0066】また、イグニッションスイッチがオフ状態
で換気ファンスイッチがオンとなったときは、左右の臭
い濃度センサからの濃度情報に基づいて所定時間だけ左
右のファンの駆動を制御する構成においては、駐車中に
おいてもバッテリの消費を最小限に抑えて、車内を効率
良く換気することができる。
【0067】更に、左右のファンの近傍に選択的にオゾ
ンを供給するオゾン供給手段を設けて、第2の回転方向
に回転するファン側へオゾンを供給する構成において
は、車内の臭いを効率良く脱臭することができる。
【0068】更にまた、荷室空間の左右に各々ファンを
設け、換気ファンスイッチがオンでエアコンスイッチが
オフのときは、左右のファンの一方を荷室空間内の空気
を車外へ排出する第1の回転方向に、他方を荷室空間へ
車外の外気を導入する第2の回転方向に回転させる構成
においては、簡単な構成及び制御により、敢えてエアコ
ンをオンにしたり、窓を開けることなく、車内を効率良
く換気することができ、燃費を不所望に低下させたり、
乗員に不快感を与えるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用換気装置の第1実施の形態
の概略構成を示す配置図である。
【図2】第1実施の形態の制御系のブロック図である。
【図3】第1実施の形態の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図4】第2実施の形態における左右のファンの制御マ
ップを示す図である。
【図5】同じく、オゾン発生装置及び切り換え弁の制御
マップを示す図である。
【図6】第3実施の形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】第4実施の形態の制御系のブロック図である。
【図8】第4実施の形態の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 ワゴン車(車両) 2 乗員空間 3 荷室空間 4 インスツルメントパネル 5 エアコンスイッチ 11L、11R ファン 12L、12R 臭い濃度センサ 13 換気ファンスイッチ 15 オゾン発生装置 16、17L、17R ダクト 18 切り換え弁 21 換気ファン制御回路 25 イグニッションスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員空間に連通した荷室空間を有する車
    両に搭載して上記荷室空間を換気する車両用換気装置に
    おいて、 上記荷室空間の左右に各々車外に連通して設けた左右の
    ファンと、 上記荷室空間の左右に各々設けた左右の臭い濃度センサ
    と、 上記左右のファンをオン・オフするための換気ファンス
    イッチと、 該換気ファンスイッチ、上記左右の臭い濃度センサ及び
    車両のエアコンスイッチに基づいて上記左右のファンの
    駆動を制御する制御手段とを有し、 上記制御手段は、上記換気ファンスイッチがオンで上記
    エアコンスイッチがオンのときは、上記左右のファンを
    各々上記荷室空間の空気を車外へ放出する第1の回転方
    向に第1の回転速度で回転させ、上記換気ファンスイッ
    チがオンで上記エアコンスイッチがオフのときは、上記
    左右の臭い濃度センサからの濃度情報に基づいて上記左
    右のファンの回転を制御することを特徴とする車両用換
    気装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、 上記換気ファンスイッチがオンで上記エアコンスイッチ
    がオフのときは、上記左右の臭い濃度センサからの濃度
    情報の大小関係に応じて、高濃度側のファンを上記第1
    の回転方向に上記第1の回転速度で回転させ、低濃度側
    のファンを上記第1の回転方向とは逆方向で、車外の空
    気を上記荷室空間に導入する第2の回転方向に上記第1
    の回転速度で回転させるよう制御することを特徴とする
    請求項1に記載の車両用換気装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、 上記換気ファンスイッチがオンで上記エアコンスイッチ
    がオフのときは、上記左右の臭い濃度センサからの濃度
    情報と基準値とを比較し、上記左右の濃度情報が共に上
    記基準値以下のときは、上記左右のファンを上記第1の
    回転方向に上記第1の回転速度よりも低速の第2の回転
    速度で回転させ、上記左右の濃度情報が共に上記基準値
    を超えるときは、上記左右の濃度情報の大小関係に応じ
    て、高濃度側のファンを上記第1の回転方向に上記第1
    の回転速度で回転させ、低濃度側のファンを上記第1の
    回転方向とは逆方向で、車外の空気を上記荷室空間に導
    入する第2の回転方向に上記第1の回転速度で回転させ
    るように制御することを特徴とする請求項1に記載の車
    両用換気装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、車両のイグニッション
    スイッチの状態を監視し、上記イグニッションスイッチ
    がオフ状態で上記換気ファンスイッチがオンとなったと
    きは、上記左右の臭い濃度センサからの濃度情報に基づ
    いて所定時間だけ上記左右のファンの駆動を制御するこ
    とを特徴とする請求項1〜3に記載の車両用換気装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、 上記イグニッションスイッチがオフ状態で上記換気ファ
    ンスイッチがオンとなったときは、上記左右の臭い濃度
    センサからの濃度情報と基準値とを比較し、上記左右の
    濃度情報が共に上記基準値以下のときは、上記左右のフ
    ァンを上記第1の回転方向に上記第1の回転速度よりも
    低速の第2の回転速度で回転させ、上記左右の濃度情報
    が共に上記基準値を超えるときは、上記左右の濃度情報
    の大小関係に応じて、高濃度側のファンを上記第1の回
    転方向に上記第1の回転速度で回転させ、低濃度側のフ
    ァンを上記第1の回転方向とは逆方向で、車外の空気を
    上記荷室空間に導入する第2の回転方向に上記第1の回
    転速度で回転させるよう制御することを特徴とする請求
    項4に記載の車両用換気装置。
  6. 【請求項6】 上記左右のファンの近傍に選択的にオゾ
    ンを供給するオゾン供給手段を有し、該オゾン供給手段
    を上記左右の臭い濃度センサからの濃度情報に基づいて
    上記制御手段により駆動制御して、上記第2の回転方向
    に回転するファン側へオゾンを供給するようにしたこと
    を特徴とする請求項2、3または5に記載の車両用換気
    装置。
  7. 【請求項7】 乗員空間に連通した荷室空間を有する車
    両に搭載して上記荷室空間を換気する車両用換気装置に
    おいて、 上記荷室空間の左右に各々車外に連通して設けた左右の
    ファンと、 該左右のファンをオン・オフするための換気ファンスイ
    ッチと、 該換気ファンスイッチ及び車両のエアコンスイッチに基
    づいて上記左右のファンの駆動を制御する制御手段とを
    有し、 上記制御手段は、 上記換気ファンスイッチがオンで上記エアコンスイッチ
    がオンのときは、上記左右のファンを各々上記荷室空間
    の空気を車外へ放出する第1の回転方向に回転させ、上
    記換気ファンスイッチがオンで上記エアコンスイッチが
    オフのときは、上記左右のファンの一方を上記第1の回
    転方向に、他方を上記荷室空間へ車外の外気を導入する
    第2の回転方向に回転させるように制御することを特徴
    とする車両用換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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