JP2003011578A - インキ溜め部材 - Google Patents

インキ溜め部材

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JP2003011578A
JP2003011578A JP2001200870A JP2001200870A JP2003011578A JP 2003011578 A JP2003011578 A JP 2003011578A JP 2001200870 A JP2001200870 A JP 2001200870A JP 2001200870 A JP2001200870 A JP 2001200870A JP 2003011578 A JP2003011578 A JP 2003011578A
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JP
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ink reservoir
ink
reservoir member
resin
thin plate
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JP2001200870A
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Yoshiomi Kamise
芳臣 神瀬
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ溜め部材の径が大いものや、溝部の幅
が狭いものでも樹脂射出成形時に金型の折れや倒れが生
じることを無くして金型の損傷を防止し、かつ成形品に
引けを生じることも防止して歩留まりを向上できるイン
キ溜め部材を提供する。 【解決手段】 インキ溜め部材16では、該インキ溜め
部材16を樹脂成形するときの樹脂のメルトフローレー
トが50以上であり、メルトフローレートを50にした
ときには、金型が折れたり倒れたりすることなく、成形
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インキタンク内の
インキを筆記部まで誘導する誘導芯の外周部に複数の薄
板部材が誘導芯軸方向に間隙を置いて配置され、各薄板
部材に該誘導芯軸方向にセンタースリットが形成され
た、各種の筆記具あるいは塗布具(化粧用具等)に用い
ることができる樹脂成形のインキ溜め部材に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、インキタンク内のインキを筆記部
あるいは塗布部まで誘導する誘導芯の外周部に複数の薄
板部材が誘導芯軸方向に間隙(溝部)を置いて配置された
櫛歯状のインキ貯溜部を有するインキ溜め部材(コレク
ターとも称する)が直液式等の各種筆記具あるいは塗布
具に設けられている。このインキ溜め部材は、外気の温
度変化や気圧変化によりインキタンク内の内圧変化が生
じた場合に、インキタンク内のインキをインキ貯溜部の
薄板部材間の溝部に一時的に溜める機能を有している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ここで、従来のインキ
溜め部材においては、樹脂を金型内キャビティに射出し
て成形しているが、成形時に流動する樹脂の粘度等によ
っては、インキ溜め部材の直径すなわち円盤状の薄板部
材の径が大きいものや、薄板部材間の溝幅が狭いもので
は、成形時の樹脂の射出圧力が影響して板状の薄い金型
が折れたり、倒れたり、引けが生じたりする問題点が生
じることが考えられる。特に、インキ溜め部材におい
て、中央の円筒状部分から径方向外側に展開する薄板部
材は、円筒状部分に対して片持ち梁で支持されており、
この薄板部材の片持ち梁長さは射出成形の条件によりあ
まり長くすると折れ等の問題が生じるので長くすること
には限界がある。 【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、インキ溜め部材の径が大きいもの
や、溝部の幅が狭いものでも樹脂射出成形時に金型の折
れや倒れが生じることを無くして金型の損傷を防止し、
かつ成形品に引けを生じることも防止して歩留まりを向
上できるインキ溜め部材を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため次の構成を有する。本発明は、インキタンク
内のインキを筆記部あるいは塗布部まで誘導する誘導芯
の外周部に複数の薄板部材が誘導芯軸方向に間隙を置い
て配置され、各薄板部材に該誘導芯軸方向にセンタース
リットが形成されたインキ溜め部材であると共に、イン
キタンク内の圧力変化に応じて前記センタースリットを
介してインキを前記薄板部材間の溝部内に流入・排出さ
せてインキの一時溜め機能を発揮するインキ溜め部材に
おいて、インキ溜め部材を樹脂成形するときの樹脂のメ
ルトフローレート(MFR:JIS K 7210)が
50以上であることを特徴とするインキ溜め部材であ
る。本発明によれば、射出成形時のメルトフローレート
が50以上であるので、インキ溜め部材の径が大きくて
も、インキ溜め部材の溝部の幅が狭くても射出成形時に
十分に金型の隅々に樹脂が抵抗少なく流れ得るので、金
型の折れや倒れを無くし、かつ成形品不良を少なくして
歩留まりを向上できる。 【0006】ここで発明者の知見によれば、インキ溜め
部材において、薄板部材の片持ち梁長さが1.6mmで
薄板部材の外径8.2mm、溝幅0.2mmであって、
MFRが25の場合が倒れ等の成形障害の出る限界であ
った。これに対してMFRを50以上にすれば、片持ち
梁長さを、1.6mm以上にでき、倒れなどの障害をよ
り一層効果的に防止することができ、好ましい。なお、
MFRは、現在入手できる樹脂では100程度が最大と
考えられるが、技術進歩によってその限界も解消でき
る。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図に基づき本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る
筆記具の全体縦断面視図である。 【0008】図1に示すように、実施形態に係る筆記具
は、ユーザが筆記時に軸筒10外周面を握り筆記部12
のペン芯14先端をシート面などの対象面上に滑らせ
て、該ペン芯14から対象面にインキを供給・塗布して
筆記する。前記軸筒10は先端が開口(10a)し、後
端が閉鎖された概略筒状体であり、軸筒開口10a付近
には、先端開口10aを塞いで筆記部12のペン芯14
周囲が突出して固定されており、軸筒先端側部内部には
筆記部12に続いて一時インキ溜め部材16が収容され
る。軸筒10のインキ溜め部材16よりも後方側の内部
空間が生インキなどのインキ20を収容するインキタン
ク18になっている。 【0009】なお、筆記部12のペン芯14は、後端鍔
状部22aが軸筒10内周に嵌着したホルダー22でペ
ン芯14先端14aを露出した状態で保持し、かつ、イ
ンキ溜め部材16軸心部の挿通孔16aに挿嵌してい
る。また、ペン芯14は、繊維束芯、樹脂成形芯、多孔
質体成形芯を用いることできる。また、筆記部12は筆
記先端部が別体でも良く、フェルトペン、ボールペン、
万年筆など種々の筆記具に用いて構成できる。また、ホ
ルダー22の空気孔22bが各薄板部材24に形成され
た空気溝に連通し、これにより、外気とインキ溜め部材
16との空気路を確保してスムーズな空気置換機能を発
揮できるようになっている。 【0010】前記インキ溜め部材16は、インキタンク
18内のインキ20を筆記部12まで誘導するペン芯
(誘導芯)14の外周部に複数の円形薄板状の薄板部材
24がペン芯14軸方向(軸筒10およびインキ溜め部
材16の軸方向でもある)に間隙(溝部26になる)を
置いて配置され、各薄板部材24に該ペン芯14の軸方
向にセンタースリット(縦溝ともいう)28が形成され
たインキ溜め部材16であると共に、インキタンク18
内の圧力変化に応じて前記センタースリット28を介し
てインキを前記薄板部材24間の溝部26内に流入・排
出させてインキの一時溜め機能を発揮するインキ溜め部
材16である。インキ溜め部材16は、金型を用いて樹
脂射出成形されたものである。 【0011】また、前記インキ溜め部材16は、軸芯部
に内部孔がペン芯14を挿通する挿通孔16aがある筒
状部16bが形成され、薄板状の薄板部材24はこの筒
状部16b周囲に溝部26を置いて軸方向に配列されか
つ径方向に拡がるように一体に樹脂成形されている。ま
た、前記インキ溜め部材16挿通孔16aを通るペン芯
14は、その後端14bがインキタンク18内に突出し
ており、該インキタンク18に収容されたインキ20に
触れるようになっている。 【0012】さらに詳細に説明する。実施形態のインキ
溜め部材16では、該インキ溜め部材16を樹脂成形す
るときの樹脂のメルトフローレート(MFR:JIS
K7210)が50以上である。実施形態では、インキ
溜め部材16において、薄板部材24の形成されたイン
キ貯溜部では直径が13mmで溝部26の幅が狭いとこ
ろで0.1mmである。この場合にメルトフローレート
が30の時には、射出成形においてインキ溜め部材16
の溝部26やセンタースリット28を形成する薄い金型
が折れてしまう場合があった。これに対して、メルトフ
ローレートが50のものの場合には、金型が折れたり倒
れたりすることなく、品質の良好な成形が可能になっ
た。したがって、実施形態では、メルトフローレート5
0で射出成形するのでインキ溜め部材16の径が大きく
ても、あるいは溝部26の幅が狭くても射出成形時に十
分に金型の隅々に樹脂が抵抗少なく流れ得るので、金型
の折れや倒れを無くし、かつ成形品不良を少なくして歩
留まりを向上できる。 【0013】なお、インキ溜め部材において、薄板部材
の片持ち梁長さが1.6mmで薄板部材の外径8.2m
m、溝幅0.2mmであって、MFRが25の場合が倒
れ等の成形障害の出る限界であった。これに対してMF
Rを50以上にすれば、片持ち梁長さを、1.6mm以
上にでき、倒れなどの障害をより一層効果的に防止する
ことができる。なお、MFRは、現在入手できる樹脂で
は100程度が最大と考えられるが技術進歩によってそ
の限界も解消できる。 【0014】前記実施形態では、図1に示すようにイン
キ溜め部材を例示したが、別の構成のインキ溜め部材を
有する筆記具あるいは各種塗布部(筆先等)を有する塗
布具も本発明の範囲内ではある。 【0015】 【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、インキ溜め部材における射出成形時のメルトフロー
レートが50以上であるので、インキ溜め部材の径が大
きくても、インキ溜め部材の溝部の幅が狭くても射出成
形時に十分に金型の隅々に樹脂が抵抗少なく流れ得るの
で、金型の折れや倒れを無くし、かつ成形品不良を少な
くして歩留まりを向上できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態に係る筆記具の全体縦断面視
図である。 【符号の説明】 10 軸筒 12 筆記部 16 インキ溜め部材 18 インキタンク 24 薄板部材 26 薄板部材間の溝部 28 センタースリット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 インキタンク内のインキを筆記部や塗布
    部まで誘導する誘導芯の外周部に複数の薄板部材が誘導
    芯軸方向に間隙を置いて配置され、各薄板部材に該誘導
    芯軸方向にセンタースリットが形成されたインキ溜め部
    材であると共に、インキタンク内の圧力変化に応じて前
    記センタースリットを介してインキを前記薄板部材間の
    溝部内に流入・排出させてインキの一時溜め機能を発揮
    するインキ溜め部材において、インキ溜め部材を樹脂成
    形するときの樹脂のメルトフローレート(MFR)が5
    0以上であることを特徴とするインキ溜め部材。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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