JP2003011391A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003011391A
JP2003011391A JP2001194516A JP2001194516A JP2003011391A JP 2003011391 A JP2003011391 A JP 2003011391A JP 2001194516 A JP2001194516 A JP 2001194516A JP 2001194516 A JP2001194516 A JP 2001194516A JP 2003011391 A JP2003011391 A JP 2003011391A
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ink carriage
scanning
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Katsumi Amakawa
勝己 天川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクキャリッジのインク残量を精度よく検出
でき、かつ、インクキャリッジの無駄な駆動走査をなく
すことができるインクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】インクキャリッジ11の走査領域が、印字
をおこなう印字領域21と、印字ヘッド9をクリーニン
グするためのメンテナンス領域22とからなるインクジ
ェットプリンタにおいて、インク残量検知機構を、イン
クキャリッジ11が停止する位置に対応させて配置し、
インクキャリッジ11が停止状態の時に、インクの残量
を検知すると共に、インクキャリッジ11の基準停止位
置を、前記インク残量検知機構が配置される位置に設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに係り、特に、インクジェットプリンタのインク
キャリッジの駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタでは、イ
ンクキャリッジの駆動制御は以下のようにおこなわれて
いた。すなわち、例えば、図10及び図11に示すよう
に、インクキャリッジ101は、印字ヘッド102と、
インクを収容したインクカートリッジ103とを有し、
スライド軸104に沿って走査移動するように構成され
ると共に、インクキャリッジ101の側面に発光素子と
受光素子からなるタイミングセンサー105を設け、そ
のタイミングセンサー105の両素子間に、表面にタイ
ミングマークが形成されたタイミングフェンス106を
挿入して、そのタイミングフェンス106を前記スライ
ド軸104と平行に配置し、前記タイミングセンサー1
05がタイミングフェンス106のタイミングマークを
検出することによってインクキャリッジ101の位置情
報を得、その位置情報に基づいてインクキャリッジ1の
駆動制御がおこなわれていた。例えば、特開平5−19
7313号公報には、このようなインクキャリッジの駆
動制御をおこなう磁気印字装置の一例が開示されてい
る。
【0003】また、インクカートリッジ102のインク
量を検出するインク残量検知機構107は、インクカー
トリッジ102に設けられたインク残量検出部108
と、そのインク残量検出部108に対応して配置された
発光素子と受光素子とからなる検知センサー109とか
らなり、その検知センサー109の発光素子から出射す
る光を、前記インクカートリッジ102のインク残量検
出部108に照射し、その反射光を受光素子によって検
知することにより、インクカートリッジ103内のイン
ク残量を検知するようにしていた。
【0004】一方、インクキャリッジ101を駆動する
ための駆動機構110は、例えば、インクキャリッジ1
01に接続した無端ベルト111を駆動モータ112の
出力軸に固定した駆動プーリ113で転動させるように
構成され、上述のように、タイミングセンサー105が
タイミングフェンス106のタイミングマークを検出す
ることによって得たインクキャリッジ101の位置情報
に基づいてインクキャリッジ101の駆動制御をおこな
っていた。なお、図10および図11にて、114はプ
ラテンガラス、115は、印字ヘッド102をクリーニ
ングするためのメンテナンス装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のイン
ク残量検知機構107においては、インクキャリッジ1
01が印字走査している間にインクカートリッジ102
のインクの量を検出するようにしているため、インクカ
ートリッジ102のインクが不安定な状態で検知される
こととなり、インク残量を精度よく検出することはでき
なかった。すなわち、インクキャリッジ101が走査す
ることによってインクカートリッジ102内のインクに
偏りが発生するため、装置側に配置されるセンサーでイ
ンク量を検出してもインクキャリッジ101の走査方向
によっては偏った状態のインク量が検出されるため、セ
ンサーの信頼性が低下してしまうからであった。
【0006】また、インクキャリッジ101を印字走査
している間にインクカートリッジ102内のインク量を
検知するため、走査途中でインクが無くなった場合にお
いては、検知した位置でインクキャリッジ101を停止
させることができないため、そのあとの駆動走査が無駄
となる。また、インクキャリッジ101を走査終了位置
で一旦停止させた後、インクの補充、または、インクカ
ートリッジ102の交換のために、再度、インクカート
リッジ102を所定位置(インクカートリッジ交換位
置)まで走査しなければならない等、インクキャリッジ
101の駆動走査に無駄を生じていた。
【0007】また、インクキャリッジ101の駆動走査
を制御するために、インクキャリッジ101の側面に発
光素子と受光素子からなるタイミングセンサー105を
設け、該タイミングセンサー105の受光素子と発光素
子との隙間に、インクキャリッジ101の走査領域に対
応する長さのタイミングフェンス106を挿入している
ため、タイミングフェンス106の取り付けに高い精度
が必要とされ、また、駆動機構が複雑なため、インクジ
ェットプリンタの小型化を図ることができなかった。
【0008】更に、上述のようなインクキャリッジ10
1の駆動制御をおこなうためのタイミングセンサー10
5及びインク残量検知機構107においては、高価な発
光素子や受光素子を多く使用しているため、コストが高
くなるという問題を有していた。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、その第1の目的は、インクキャリッジのインク残量
を精度よく検出できるインクジエットプリンタを提供す
ることである。
【0010】また、第2の目的は、インクキャリッジの
無駄な駆動走査をなくすことができるインクジェットプ
リンタを提供することである。
【0011】さらに、第3の目的は、インクキャリッジ
の駆動制御をタイミングセンサーとタイミングフェンス
を用いることなく、高精度に行うことができるインクジ
ェットプリンタを提供することである。
【0012】そして、第4の目的は、構成が簡単で、コ
ストの安価なインクジェットプリンタを提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0014】(1)印字ヘッドと、インクを収容するイ
ンクカートリッジとを有し、走査移動により印字をおこ
なうインクキャリッジと、前記インクキャリッジを走査
駆動するための駆動機構と、前記インクカートリッジ内
のインクの量を検知するためのインク残量検知機構と、
前記印字ヘッドをクリーニングするためのメンテナンス
装置とを具備し、前記インクキャリッジの走査領域が、
印字をおこなう印字領域と、印字ヘッドをクリーニング
するためのメンテナンス領域とからなるインクジェット
プリンタにおいて、前記インク残量検知機構を、前記イ
ンクキャリッジが停止する位置に対応させて配置し、前
記インクキャリッジが停止状態の時に、インクの残量を
検知すると共に、前記インクキャリッジの基準停止位置
を、前記インク残量検知機構が配置される位置に設定す
ることを特徴とする。
【0015】この構成によれば、インクキャリッジの停
止位置を予め設定することによって、次工程でのインク
キャリッジ走査幅の決定、並びに操作中にインクキャリ
ッジがどの位置にあるかが容易に判定でき、インクキャ
リッジの駆動制御が簡便化されると共に、インクキャリ
ッジが停止した状態のときに、インクカートリッジ内の
インクの量を検知して、インクの残量を精度よく検出す
ることができる。
【0016】(2)前記インク残量検知機構を、前記イ
ンクキャリッジの印字領域とメンテナンス領域との間の
インクキャリッジの停止位置に対応させて配置したこと
を特徴とする。
【0017】この構成によれば、印字領域とメンテナン
ス領域との間のインクカートリッジの停止位置におい
て、インクキャリッジが停止しているときにインクカー
トリッジ内のインクの量を検知するため、インクの量を
精度よく検知することができると共に、インクの量を検
知し、その結果に基づいて、インクキャリッジを印字領
域あるいはメンテナンス領域に移動させることができる
ため、インクキャリッジの無駄な走査を無くすことがで
きる。
【0018】(3)インクキャリッジを走査駆動させる
ための駆動機構が、インクキャリッジの速度制御及び位
置決め制御を行うことができる駆動モータからなること
を特徴とする。
【0019】この構成によれば、インクキャリッジを精
度の高い速度で走査させることができると共に、精度の
高い位置決めを行うことができる。
【0020】(4)前記駆動モータは、正逆回転可能で
あることを特徴とする。
【0021】この構成によれば、駆動機構の構成が簡素
化されるとともに,インクジェットプリンタの軽量・小
型化を図ることができる。すなわち、停止基準位置に対
し正回転(逆回転)の時に印字工程、逆回転(正回転)
の時にメンテナンス工程とすることによって、インクキ
ャリッジの走査制御も簡潔になると共に、誤動作による
インクキャリッジを含む装置の破壊を防止することがで
きる。
【0022】(5)前記駆動機構による駆動制御が、イ
ンクカートリッジ内のインクの量に対応して制御される
ことを特徴とする。
【0023】この構成によれば、インクキャリッジ駆動
の電圧制御(電流制御)を、インクカートリッジ内のイ
ンク量に対応して制御することにより、インク残量の相
違によるインクキャリッジ負荷抵抗を除去した高精度の
駆動走査が可能となる。
【0024】(6)前記駆動モータがステッピングモー
タであることを特徴とする。
【0025】この構成によれば、駆動制御がステッピン
グモータのパルス数で管理でき、インクキャリッジが何
時、どの位置にあるかが容易に判断でき、インクキャリ
ッジの駆動制御が容易となる。
【0026】(7)前記駆動モータがDCサーボモータ
であることを特徴とする。
【0027】この構成によれば、駆動モータをDCサー
ボモータとしたことで、(ステッピングモータよりも)
高速性(最大速度および最大加速度)、高精度、かつ、
大出力が得やすく、インクキャリッジの高精度な位置決
めが可能となり、記録の高密度化、印字速度の高速化に
対処しやすくなる。
【0028】(8)前記DCサーボモーターの駆動制御
が、印字解像度に対応して制御されることを特徴とす
る。
【0029】この構成によれば、印字解像度に対応し
て、DCサーボモーターの駆動制御をおこなうことで、
インクキャリッジを高精度に走査駆動させることができ
る。
【0030】(9)前記DCサーボモータの駆動回転を
検出するためのロータリーエンコーダーを設け、該ロー
タリーエンコーダーの検出信号に基づいて、前記DCサ
ーボモータが駆動制御されることを特徴とする。
【0031】この構成によれば、ロータリーエンコーダ
ーにより、DCサーボモータの駆動回転を検出すること
で、閉ループ制御により、インクキャリッジの位置決め
制御や速度制御を高い精度でおこなうことができる。
【0032】(10)前記ロータリーエンコーダーの1
パルスが、前記インクキャリッジの印字解像度に対応し
て設定されることを特徴とする。
【0033】この構成によれば、(7)〜(9)項と併
せて、DCサーボモータを用いた時のモータの駆動制御
と、インクキャリッジの走査距離の互換性が取れ、エン
コーダーを基にした印字品位とインクキャリッジの走査
距離の関係が確立し、印字品位の向上、並びにインクタ
ンク内のインク容量の変化が生じた時の駆動制御の簡略
化が可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態に係る
画像形成装置について、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0035】図1はインクジェットプリンタの構成を示
す概略図、図2はインクキャリッジの走査領域を示す説
明図、図3はインクキャリッジの駆動機構およびインク
残量検知機構を示す斜視図である。
【0036】図1に示すように、インクジェットプリン
タ1には、印字用紙2を収容した給紙カセット3を有し
た給紙部4と、給紙カセット3に収容された用紙2を1
枚ずつ給紙するためのピックアップローラ5からなる給
紙機構6と、給紙後の用紙2を送り移動するこめの送り
ローラ7と、に印字するために、用紙2を案内するプラ
テン8と、印字ヘッド9と、を有し、交換可能なインク
カートリッジ10が搭載されたインクキャリッジ11か
らなる印字部12と、該印字部12によって印字された
用紙2を排紙トレイ14に排出するための排出ローラ1
3が設けられている。
【0037】これによって、給紙機構6のピックアップ
ローラ5を駆動させ、給紙カセット3から用紙2を給紙
し、送りローラ7を介して、印字部12のプラテン8上
に搬送し、用紙2の搬送方向と直交する方向(主走査方
向)にインクキャリッジ11を走査移動することによ
り、用紙2上に印字を行い、その後、用紙2を排紙トレ
イ14に排出するように構成されている。
【0038】インクキャリッジ11は、図2及び図3に
示すように、インクキャリッジ11をプラテン8の上方
に配置されて用紙2の幅方向(主走査方向)に移動させ
るための駆動機構15と連結されている。
【0039】その駆動機構15は、インクキャリッジ1
1が走査移動するとき、インクキャリッジ11に設けら
れた軸受部16を介して案内するためのスライド軸17
と、インクキャリッジ11に一部が固定され、駆動モー
タとして正逆転可能な、例えば、ステッピングモータ1
8と、その駆動モータ18の駆動ギヤ19に巻回されて
駆動回転する駆動ベルト20からなり、走査信号によ
り、そのステッピングモータ18が駆動すると、その駆
動力が駆動ギヤ19を介して駆動ベルト20に伝達さ
れ、これにより、インクキャリッジ11は、軸受部16
を介して、スライド軸17に沿って、主走査方向に往復
移動する。
【0040】また、インクキャリッジ11は、図2に示
すように、プラテン8上に送られてくる用紙2に印字す
るための移動領域(以下、印字走査領域という)21
と、インクキャリッジ11に設けられた印字ヘッド9を
クリーニングするための移動領域(以下、メンテナンス
領域という)22とに移動するように設けられており、
印字するときは、インクキャリッジ11が印字走査領域
21を往復移動させ、その間に、印字ヘッド9により印
字が行われる。
【0041】また、印字ヘッド9をクリーニングすると
きは、インクキャリッジ11をメンテナンス領域22に
移動させ、メンテナンス装置23を作動させることによ
って、印字ヘッド9のクリーニングを行うようになって
いる。
【0042】図2に示すラインAで示す位置は、インク
キャリッジ11のホームポジション、すなわち、走査開
始位置を表し、ラインBで示す位置は、インクキャリッ
ジ11の主走査方向における往行程の走査終了位置を表
し、ラインCで示す位置は、インクキャリッジ11の印
字ヘッド9をクリーニングする位置(メンテナンス位
置)を表す。
【0043】また、前記インクキャリッジ11に搭載さ
れているインクカートリッジ10内のインクの量(残
量)を検出するためのインク残量検知機構24が設けら
れている.インク残量検知機構24は、図3に示すよう
に、前記インクカートリッジ10の前面に設けられ、イ
ンクの残量を検知するために用いられるインク残量検知
部(以下、検知部という)25と、該検知部25を通し
てインクの残量を検知するインク残量検知センサー(以
下、検知センサーという)26とから構成されている。
【0044】インク残量検知センサー26は、ホトダイ
オードからなる発光部と、ホトトランジスタからなる受
光部からなり、発光部から照射する光が、インク残量検
知部25に向けて照射され、反射する光を受光部により
検知することによって、インクカートリッジ10のイン
クの残量を検知するように構成されている。
【0045】本実施形態では、インク残量を検出するイ
ンク残量検知センサー26を、図2に示すように、イン
クキャリッジジ11の印字走査領域21とメンテナンス
領域22との中間に配置し、この位置をインクキャリッ
ジ11の基準停止位置としている。その印字走査領域2
1とメンテナンス領域22との中間位置では、インクキ
ャリッジ11が、1ラインの印字走査を終了する位置
で、インクキャリッジ11の走査速度が0となる位置で
ある(インクキャリッジ11の走査速度の変化を示す図
4参照)。
【0046】従って、上述したように、インク残量検知
機構24によりインクカートリッジ10内のインクの残
量を検知するとき、インクキャリッジ11が停止した状
態となっているため、インクカートリッジ10内のイン
クが安定した状態にあるため、インク残量を精度よく検
出することができる。
【0047】また、インクカートリッジ10を印字走査
領域21とメンテナンス領域22の中間の位置で、イン
ク残量検知機構24によりインクの残量を検知し、その
結果、インクカートリッジ10のインクの『残量がな
い』と指示が出たときは、その位置にて、インクカート
リッジ10の交換を行うことができ、インクカートリッ
ジ10の交換後は、前記の走査を引き続き行うことがで
き、従来のような無駄な走査を行わなくてもよい。
【0048】また、印字ヘッド9のメンテナンス(クリ
ーニング)にあっても、インクカートリッジ10のイン
ク残量を確認した後、メンテナンス位置(ラインC)へ
移動することができるため、インク残量がない状態でメ
ンテナンスを行うといった、無駄な操作を除くことがで
きる。
【0049】すなわち、インクがない状態でメンテナン
ス工程のインク吸引、および不良インクの廃棄を行うと
インクノズルからの空気の混入が発生し、次印字工程で
印字インクノズルの電極に電圧が印加された時、高熱
(インクという液体がないため電極部が冷却されない)
となりインクノズルの破壊を招来する。
【0050】また、インクキャリッジ11の走査駆動に
おいては、図5に示すように、インクカートリッジ10
のインクの量(残量)によって駆動負荷が変化し、図6
に示すように、インクカートリッジ10内のインクの残
量が多いときは、駆動負荷が大きく、同じ駆動力で駆動
した場合、その移動距離が短く、他方、インクの残量が
少ないときは、駆動負荷も小さくなり、その移動距離が
長くなる。
【0051】本実施形態では、図5に示すインクの残量
(負荷)と、それに対するインクカートリッジ10の移
動距離の関係を、駆動モータ18の回転を制御する駆動
制御部27にメモリし、図6に示すように、そのデータ
と、インク残量検知機構24から検出されるインクの残
量とを比較し、それに基づいてインクキャリッジ11を
駆動制御するようにしている。これにより、インクキャ
リッジ11の駆動走査を精度よくおこなうことができ
る。
【0052】また、インクカートリッジ10を駆動走査
させるための駆動モータ18は、ステッピングモータに
限らず、図7乃至図10に示すように、DCサーボモー
タを用い、該DCサーボモータ18の駆動力が、減速ギ
ヤ列31を介して伝達される駆動軸に設けられ、円周部
に多くのタイミングマークまたはスリットが形成された
スリット円板32と、該スリット円板32のスリット3
3を検知して、DCサーボモータ18の回転速度及び停
止位置を検知するための検知部34からなるロータリー
エンコーダ35を設ける。
【0053】その検知部34がスリット円板32に形成
されたスリット33を検出する幅(パルス幅)を、イン
クジェットプリンタ1の印字解像度に対応させ、例え
ば、1パルスが印字解像度の1ピッチに等しくなるよう
に構成する(前記1パルスが印字解像度の1ピッチに等
しくなるように構成しても良いし、1パルスが複数ピッ
チと等しくなるようにしても良いが、1パルス1ピッチ
の方が印字品位の向上が図れる)。
【0054】これにより、DCサーボモータ18の回転
速度及び停止位置を、前記ロータリーエンコーダー35
にて検出し、その結果をフィードバックすることによっ
て、DCサーボモータ18の回転速度及び停止位置を制
御し、インクキャリッジ11の走査移動および停止位置
を、インクジェットプリンタ1の印字解像度のピッチ幅
に対応して、精度よくコントロールすることができ、高
精度の駆動制御が可能となる。
【0055】尚、前記検スリット円板32と、そのスリ
ット33を検出する透過型検出部に代えて、図示は省略
するが、タイミングマークが印された円板と、このタイ
ミングマークを検出する反射型検出部を使用することも
できる。
【0056】以上のように、本実施形態では、インクキ
ャリッジ11が停止状態にあるときにインクの残量を検
知するようにしたため、インクの残量を精度よく検知す
ることができる。また、インクキャリッジ11の印字走
査領域21とメンテナンス領域22の中間にてインクの
残量を検知するため、インクキャリッジ11の無駄な駆
動走査をなくすこともできる。そして、インクキャリッ
ジ11の駆動を、インクの残量(駆動負荷)に応じて制
御したり、プリンターの印字解像度に合わせて制御する
ことができるため、高精度な走査駆動を行うことがで
き、構成が簡単で、コストの安価なインクジェットプリ
ンタ1を提供することができる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、以下の効果を奏する。
【0058】請求項1によれば、インクキャリッジの停
止位置を予め設定することによって、次工程でのインク
キャリッジ走査幅の決定、並びに操作中にインクキャリ
ッジがどの位置にあるかを容易に判定することができ、
インクキャリッジの駆動制御が簡便化されると共に、イ
ンクキャリッジが停止した状態のときに、インクカート
リッジ内のインクの量を検知して、インクの残量を精度
よく検出することができる。
【0059】請求項2によれば、印字領域とメンテナン
ス領域との間のインクカートリッジの停止位置におい
て、インクキャリッジが停止しているときにインクカー
トリッジ内のインクの量を検知するので、インクの量を
精度よく検知することができると共に、インクの量を検
知し、その結果に基づいて、インクキャリッジを印字領
域あるいはメンテナンス領域に移動させることができる
ため、インクキャリッジの無駄な走査を無くすことがで
きる。
【0060】請求項3によれば、インクキャリッジの駆
動機構が、速度制御及び位置決め制御が可能な駆動モー
タからなるので、インクキャリッジを精度の高い速度で
走査させることができると共に、精度の高い位置決めが
可能となる。
【0061】請求項4によれば、駆動モータを、正逆回
転可能としたので、駆動機構の構成を簡素化できるとと
もに,インクジェットプリンタの軽量・小型化を図るこ
とができる。すなわち、停止基準位置に対し正回転(逆
回転)の時に印字工程、逆回転(正回転)の時にメンテ
ナンス工程とすることによって、インクキャリッジの走
査制御も簡潔になると共に、誤動作によるインクキャリ
ッジを含む装置の破壊を防止することもできる。
【0062】請求項5によれば、インクキャリッジ駆動
の電圧制御(電流制御)を、インクカートリッジ内のイ
ンク量に対応して制御するので、インク残量の相違によ
るインクキャリッジ負荷抵抗を除去した高精度の駆動走
査が可能となる。
【0063】請求項6によれば、インクキャリッジの駆
動モータをステッピングモータとしたので、インクキャ
リッジの駆動制御がステッピングモータのパルス数で管
理でき、インクキャリッジが何時、どの位置にあるかが
容易に判断でき、インクキャリッジの駆動制御が容易と
なる。
【0064】請求項7によれば、インクキャリッジの駆
動モータをDCサーボモータとしたので、(ステッピン
グモータよりも)高速性、高精度、かつ、大出力が得や
すく、インクキャリッジの高精度な位置決めが可能とな
り、記録の高密度化、印字速度の高速化に対処しやすく
なる。
【0065】請求項8によれば、DCサーボモーターの
駆動制御を、印字解像度に対応しておこなうので、イン
クキャリッジを高精度に走査駆動させることができる。
【0066】請求項9によれば、ロータリーエンコーダ
ーにより、DCサーボモータの駆動回転を検出するの
で、閉ループ制御により、インクキャリッジの位置決め
制御や速度制御を高い精度でおこなうことができる。
【0067】請求項10によれば、ロータリーエンコー
ダーの1パルスを、インクキャリッジの印字解像度に対
応して設定するので、インクジェットプリンタの印字解
像度のピッチ幅に応じて、インクキャリッジの走査移動
および停止位置を高精度にコントロールすることがで
き、高精度の駆動制御が可能となり、印字品位の向上、
並びにインクタンク内のインク容量の変化が生じた時の
制御応答性が顕著に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タの概略構成図である。
【図2】同インクキャリッジの走査領域を示す説明図で
ある。
【図3】同インクキャリッジの駆動機構とインク残量検
知機構を示す斜視図である。
【図4】同インクキャリッジの移動速度の変化状態を示
すグラフである。
【図5】同インクの残量と、それに対するインクカート
リッジの移動距離の関係を示すグラフである。
【図6】同インクキャリッジの駆動制御系統図である。
【図7】同別の実施形態に係るインクキャリッジの駆動
機構とインク残量検知機構を示す斜視図である。
【図8】同駆動機構の要部斜視図である。
【図9】同スリット円板の正面図である。
【図10】従来のインクキャリッジの走査領域を示す説
明図である。
【図11】同インクキャリッジの駆動機構とインク残量
検知機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
9−印字ヘッド 10−インクカートリッジ 11−インクキャリッジ 15−駆動機構 18−駆動モータ 21−印字領域 22−メンテナンス領域 24−インク残量検知機構 35−ロータリエンコーダー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドと、インクを収容するインク
    カートリッジとを有し、走査移動により印字をおこなう
    インクキャリッジと、前記インクキャリッジを走査駆動
    するための駆動機構と、前記インクカートリッジ内のイ
    ンクの量を検知するためのインク残量検知機構と、前記
    印字ヘッドをクリーニングするためのメンテナンス装置
    とを具備し、前記インクキャリッジの走査領域が、印字
    をおこなう印字領域と、印字ヘッドをクリーニングする
    ためのメンテナンス領域とからなるインクジェットプリ
    ンタにおいて、 前記インク残量検知機構を、前記インクキャリッジが停
    止する位置に対応させて配置し、前記インクキャリッジ
    が停止状態の時に、インクの残量を検知すると共に、 前記インクキャリッジの基準停止位置を、前記インク残
    量検知機構が配置される位置に設定することを特徴とす
    るインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記インク残量検知機構を、前記インク
    キャリッジの印字領域とメンテナンス領域との間のイン
    クキャリッジの停止位置に対応させて配置したことを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 インクキャリッジを走査駆動させるため
    の駆動機構が、インクキャリッジの速度制御及び位置決
    め制御を行うことができる駆動モータからなることを特
    徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 前記駆動モータは、正逆回転可能である
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記駆動機構による駆動制御が、インク
    カートリッジ内のインクの量に対応して制御されること
    を特徴とする請求項1乃至4記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  6. 【請求項6】 前記駆動モータがステッピングモータで
    あることを特徴とする請求項3乃至5記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記駆動モータがDCサーボモータであ
    ることを特徴とする請求項3乃至5記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記DCサーボモーターの駆動制御が、
    印字解像度に対応して制御されることを特徴とする請求
    項7に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記DCサーボモータの駆動回転を検出
    するためのロータリーエンコーダーを設け、該ロータリ
    ーエンコーダーの検出信号に基づいて、前記DCサーボ
    モータが駆動制御されることを特徴とする請求項8に記
    載のインクジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記ロータリーエンコーダーの1パル
    スが、前記インクキャリッジの印字解像度に対応して設
    定されることを特徴とする請求項9に記載のインクジェ
    ットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102529455A (zh) * 2011-12-28 2012-07-04 艾塔斯科技(镇江)有限公司 一种打印机及其打印速度的控制方法

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