JP2003011174A - バルブゲート式金型装置 - Google Patents

バルブゲート式金型装置

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JP2003011174A
JP2003011174A JP2001197212A JP2001197212A JP2003011174A JP 2003011174 A JP2003011174 A JP 2003011174A JP 2001197212 A JP2001197212 A JP 2001197212A JP 2001197212 A JP2001197212 A JP 2001197212A JP 2003011174 A JP2003011174 A JP 2003011174A
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valve
valve pin
gate
casing
pin
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Yoshitaka Takahashi
義登 高橋
Yoshihiro Horikawa
義広 堀川
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形回数が多くなってもバルブピンやバルブ
ピン支持部を交換をしなくとも済むようにしたバルブゲ
ート式金型装置を提供する。 【解決手段】 バルブ装置11のバルブケーシング12は、
ゲート14側に形成されバルブピン25を摺動自在に支持す
るバルブピン支持部31,31Aを備える。バルブピン支持
部31のバルブピン25との摺動面に耐磨耗層34,35を形成
する。耐磨耗層34,35はチタン系材料のコーティングに
より形成される。バルブピン25がバルブピン支持部31,
31Aに摺動しても、磨耗が少なくなり、成形回数を伸ば
すことができる。また、溶融樹脂の剥離性に優れるので
樹脂の材料替えを簡単に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂の射
出成形などに用いられるバルブゲート式金型装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のものと
して特開平7−186203号公報の金型装置が公知で
ある。この装置は互いに開閉し型閉時に製品キャビティ
を相互間に形成する固定型と可動型と、前記固定型に設
けられた材料通路を前記製品キャビティに連通させるゲ
ートを開閉するバルブ装置とを備え、このバルブ装置
は、材料通路を内部に形成するとともにこの材料通路を
加熱するバンドヒータを設けたバルブケーシングと、前
記ゲートを開閉するバルブピンとを有し、前記バルブケ
ーシングには、前記ゲート側に形成され前記バルブピン
を摺動自在に支持するバルブピン支持部を備え、このバ
ルブピン支持部はバルブピンの軸心を中心として放射状
に配置されている。
【0003】そして、従来技術においては成形時には、
可動型と固定型を型閉してこれら型間に製品キャビティ
を形成するとともにゲートを開き、材料通路からゲート
を介して製品キャビティ内に成形材料を充填する。つい
で、バルブピンによりゲートブッシュのゲートを閉じ、
さらに、製品キャビティ内の成形材料が固化した後、型
開して製品キャビティ内の成形材料すなわち成形された
製品を取り出すものである。
【0004】ところで、このようなバルブゲート構造に
おいては、バルブピンをゲートに確実に芯合わせしてい
る状態が必要があり、これによりゲートの開閉動作を確
実なものとしている。しかし、成形のたびにバルブピン
とバルブピン支持部は摺動するので、ある成形回数に達
すると両者或いはいずれか一方は磨耗してしまうので、
交換の必要がある。
【0005】しかしながら、交換にあってはその間成形
を行うことができないばかりか、交換に伴い再調整をも
行なう必要があり、生産性の向上を図ることができなか
った。
【0006】さらに、成形途中にあって成形品の色替え
などを行なうものであるが、このような樹脂替えの際に
は前の樹脂がバルブケーシング内に付着しているので、
これを除去すべく新たな樹脂により成形しても、簡単に
前の樹脂を除去できず、新たな樹脂を無駄に成形してし
まうことがある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、成形回数が多くなってもバルブピンやバ
ルブピン支持部を交換をしなくとも済むようにしたバル
ブゲート式金型装置を提供することを目的とする。ま
た、成形の樹脂替えの際に、前の樹脂を簡単に除去でき
るようにしたバルブゲート式金型装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のバルブ
ゲート式金型装置は、前記目的を達成するために、互い
に開閉し型閉時に製品キャビティを相互間に形成する複
数の型体と、この型体に設けられた材料通路を前記製品
キャビティに連通させるゲートを開閉するバルブ装置と
を備え、このバルブ装置は、材料通路を内部に形成する
とともにこの材料通路を加熱する加熱手段を設けたバル
ブケーシングと、前記ゲートを開閉するバルブピンとを
有し、前記バルブケーシングは、前記ゲート側に形成さ
れ前記バルブピンを摺動自在に支持するバルブピン支持
部を備え、前記バルブピン支持部の前記バルブピンとの
摺動面に耐磨耗層を形成したものである。
【0009】これにより、バルブピン支持部とバルブピ
ンとの摺動において、耐磨耗層が介在するようになる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明のバル
ブゲート式金型装置において、前記耐磨耗層はコーティ
ングにより形成されるものである。
【0011】これにより、コーティングにより前記耐磨
耗層が形成される。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の発明のバル
ブゲート式金型装置において、前記コーティングはチタ
ン系材料からなるものである。
【0013】これにより、前記耐磨耗層における溶融樹
脂との剥離性に優れる。
【0014】請求項4の発明のバルブゲート式金型装置
は、前記目的を達成するために、互いに開閉し型閉時に
製品キャビティを相互間に形成する複数の型体と、この
型体に設けられた材料通路を前記製品キャビティに連通
させるゲートを開閉するバルブ装置とを備え、このバル
ブ装置は、材料通路を内部に形成するとともにこの材料
通路を加熱する加熱手段を設けたバルブケーシングと、
前記ゲートを開閉するバルブピンとを有し、前記バルブ
ケーシングは、前記ゲート側に形成され前記バルブピン
を摺動自在に支持するバルブピン支持部を備え、前記バ
ルブピンの前記バルブピン支持部との摺動面に耐磨耗層
を形成したものである。
【0015】これにより、バルブピン支持部とバルブピ
ンとの摺動において、耐磨耗層が介在するようになる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の発明のバル
ブゲート式金型装置において、前記耐磨耗層はコーティ
ングにより形成されるものである。
【0017】これにより、コーティングにより前記耐磨
耗層が形成される。
【0018】請求項6の発明は、請求項5の発明のバル
ブゲート式金型装置において、前記コーティングはチタ
ン系材料からなるものである。
【0019】
【発明の実施形態】以下、本発明のバルブゲート式金型
装置の第1実施形態について、図1および図3を参照し
ながら説明する。1は一方の型体である固定型、2は他
方の型体である可動型で、これら固定型1および可動型
2は、図示上下方向(型開閉方向)に互いに移動して開
閉し、型閉時に相互間に製品形状の製品キャビティ3を
形成するものである。固定型1は、その本体部としての
固定側型板4と、この固定側型板4における可動型2と
反対側の面に固定された固定側受け板5とを備えてい
る。固定側型板4に貫通形成されたブッシュ組込み孔6
にはケーシングブッシュ7が嵌合されている。このケー
シングブッシュ7の先端部にはケーシング組込み孔8が
形成されている。前記固定側受け板5に貫通形成された
組込み孔9および前記ケーシングブッシュ7の内部に形
成された組込み孔10にはバルブ装置11の鉄系金属製のバ
ルブケーシング12が組み込まれているとともに、バルブ
ケーシング12の先端側の鉄系金属製のバルブケーシング
小径体13が前記ケーシングブッシュ7のケーシング組込
み孔8に嵌合状態で組み込まれている。そして、バルブ
ケーシング12はバルブケーシング本体12Aと前記バルブ
ピン小径体13とからなる。前記バルブケーシング12はほ
ぼ筒状になっており、前記小径体13の先端部には前記製
品キャビティ3へ開口するゲート14が形成されている。
また前記バルブケーシング12の内部は前記ゲート14に連
通する材料通路15になっている。前記バルブケーシング
12の外周面には材料通路15内の成形材料である熱可塑性
樹脂を常時溶融状態に保つための手段であるバンドヒー
タ16と、このバンドヒータ16を外側から覆うヒータカバ
ー17とが設けられている。前記バルブケーシング12には
前記バンドヒーター16の内側に沿わせて温度センサー18
が設けられている。前記バルブケーシング12の基端部は
フランジ部19になっていてマニホールド20および固定側
受け板7間に固定されて支持されている。前記バルブケ
ーシング12の基端部には入子21およびバルブピン支持部
であるガイドブッシュ22が固定されている。このガイド
ブッシュ22は、入子21を貫通している。前記バルブケー
シング12内の材料通路15は屈曲部23により前記マニホー
ルド20内のランナー24と連通している。
【0020】前記バルブケーシング12には、図示してい
ない油圧シリンダー装置などの駆動装置の駆動により前
記型開閉方向に移動して前記ゲート14を開閉するほぼ円
柱状の鉄系金属製のバルブピン25が内蔵されている。こ
のバルブピン25は、バルブケーシング12内に位置するピ
ン本体26の先端部にストレート部として形成されたゲー
ト閉塞部27がゲート14に挿脱自在に嵌合してこのゲート
14を閉じるものであり、ピン本体26とゲート閉塞部27と
の間にテーパ部26Aが形成され、ゲート閉塞部27よりピ
ン本体26が径大に形成されている。そして、これらゲー
ト14,ゲート閉塞部27,ピン本体26及びバルブピン支持
部31は同軸上に配置される。また、前記ピン本体26とピ
ン基端部28との間には、ピン基端部28側に向って拡大す
る拡大部26Bが形成され、ピン基端部28はピン本体26よ
り径大に形成されている。前記バルブピン25のピン基端
部28はマニホールド20側において前記ガイドブッシュ22
により支持されている。すなわち、このガイドブッシュ
22内をバルブピン25のピン基端部28が摺動自在に貫通し
ている。
【0021】また、バルブピン25は前記型開閉方向を軸
方向としており、直線状の前記材料通路15内を同軸的に
貫通しているが、前記バルブケーシング12のゲート14側
に形成されたバルブピン支持部31の内側縁に、前記ピン
本体26の外周面が常時摺動自在に接触している。前記バ
ルブピン支持部31は図3に示すように前記バルブケーシ
ング12の軸方向に沿って該軸を中心として複数、実施例
では三方向に放射状の第1の支持羽根32によりリブ状に
構成され、これによりバルブピン25のゲート14側のピン
本体26が摺動自在に支持されている。また、前記第1の
支持羽根32間には前記材料通路15と前記ゲート14とを連
通する凹溝部33が形成されている。
【0022】そして、前記バルブピン支持部31の第1の
支持羽根32におけるバルブピン25との摺動面に、炭化チ
タン(TiC)や窒化チタン(TiN)チタン系材料から
なる第1の耐磨耗層34を形成する。この第1の耐磨耗層
34は第1の支持羽根32におけるバルブピン25との摺動面
の全域に、すなわち第1の支持羽根32の軸方向の両端間
に、コーティング、すなわち薄い膜状に覆うようにして
形成されている。
【0023】前記バルブケーシング12の一部を構成する
前記小径体13は、該バルブケーシング本体12Aに着脱可
能に設けられている。具体的には、バルブケーシング本
体12Aの先端部に組込み凹部41を設け、前記小径体13を
前記組込み凹部41に装着している。また、組込み状態
で、前記組込み凹部41と小径体13との間には、バルブケ
ーシング12の長さ方向の隙間42が設けられ、この隙間42
によりバルブケーシング本体12Aの長さ方向の熱膨張を
吸収できるようになっている。また、前記バルブケーシ
ング本体12Aの先端側に、前記バルブピン支持部31が設
けられている。さらに、バルブピン25は、バルブケーシ
ング小径体13内に形成されたバルブピン支持部31Aの内
側縁に外周面が摺動自在に接触する。前記バルブケーシ
ング小径体13は、前記材料通路15と同径の基端材料通路
43と、これより径小でゲート14に連続するゲート側材料
通路44とを有し、このゲート側材料通路44に前記バルブ
ピン支持部31Aが設けられている。図1及び図2に示す
ように、ゲート閉塞部27がゲート14から後退した位置で
は、バルブピン25のピン本体26はバルブピン支持部31に
より支持され、ゲート14を閉じる位置では、バルブピン
25のピン本体26は両バルブピン支持部31,31Aにより支
持される。前記バルブピン支持部31Aは、前記バルブピ
ン支持部31と同様に、前記バルブケーシング12の軸方向
に沿って該軸を中心として複数、実施例では三方向に放
射状の第2の支持羽根32Aにより構成され、これら第2
の支持羽根32A間には前記基端側材料通路43と前記ゲー
ト14とを連通する凹溝部33Aが形成されている。
【0024】そして、前記バルブピン支持部31Aの第2
の支持羽根32Aにおけるバルブピン25との摺動面に、炭
化チタン(TiC)や窒化チタン(TiN)チタン系材料
からなる第2の耐磨耗層35を形成する。この第2の耐磨
耗層35は第2の支持羽根32Aにおけるバルブピン25との
摺動面の全域、すなわちゲート14側から基端側材料通路
43までにコーティング、すなわち薄い膜状に覆うように
に形成されている。
【0025】さらに、前記バルブピン25における第1及
び第2の支持羽根32,32Aに摺動する摺動面にも、炭化
チタン(TiC)や窒化チタン(TiN)チタン系材料か
らなる第3の耐磨耗層36をコーティング、すなわち薄い
膜状に覆うように形成する。
【0026】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。まず固定型1と可動型2とを型閉して、これ
ら固定型1および可動型2間に製品キャビティ3を形成
した後、バルブピン25を可動型2から離れる方向へ移動
させてゲート14を開放する。そして、射出成形機から固
定型1内に熱可塑性の成形材料である溶融した熱可塑性
樹脂を射出する。この樹脂は、マニホールド20のランナ
ー24などを通り、さらにバルブケーシング12内の材料通
路15、バルブピン25が嵌合している支持羽根32間の凹溝
部33を通り、バルブケーシング12先端部のゲート14から
製品キャビティ3内に流入する。このようにして製品キ
ャビティ3内に樹脂が充填された後、保圧を経て、バル
ブピン25が可動型2の方へ移動し、ゲート14に嵌合して
このゲート14を閉じる。そして、製品キャビティ3内の
樹脂が冷却して固化した後、固定型1と可動型2とを型
開して、製品キャビティ3内の樹脂すなわち成形された
製品を取り出す。その後、再び型閉して以上の成形サイ
クルを繰り返す。
【0027】このような成形サイクルにおいて、ゲート
14の開閉を行うバルブピン25は、バルブケーシング12の
ゲート14側に設けられたバルブピン支持部31,31Aに案
内支持されながらゲート14を開閉する。この際、バルブ
ピン25の開閉作動により第3の耐磨耗層36が、前記バル
ブピン支持部31,31Aの第1,2の支持羽根32,32Aの
第1,2の耐磨耗層34,35を摺動する。
【0028】また、第1,2,3の耐磨耗層34,35,36
の表面はチタン系のコーティングのために鏡面状となっ
て溶融状態の樹脂の剥離性に優れ、すなわち溶融状態の
樹脂が付着し難く、このために材料替えを行なう際に
は、前の樹脂が付着して残っているようなことはなく、
比較的早期に新たな樹脂のみによる成形を始めることが
できる。
【0029】このように本実施形態では、請求項1に対
応して、互いに開閉し型閉時に製品キャビティ3を相互
間に形成する複数の型体たる固定型1及び可動型2と、
この固定型1に設けられた材料通路15を製品キャビティ
3に連通させるゲート14を開閉するバルブ装置11とを備
え、このバルブ装置11は、材料通路15を内部に形成する
とともにこの材料通路15を加熱する加熱手段たるバンド
ヒータ16を設けたバルブケーシング12と、ゲート14を開
閉するバルブピン25とを有し、バルブケーシング12は、
ゲート14側に形成されバルブピン25を摺動自在に支持す
るバルブピン支持部31,31Aを備え、前記バルブピン支
持部31の前記バルブピン25との摺動面に耐磨耗層34,35
を形成したことにより、バルブピン25によりゲート14の
開閉作動の際、バルブピン25がバルブピン支持部31,31
Aに摺動しても、バルブピン支持部31,31Aには耐磨耗
層34,35が形成されているので、磨耗が少なくなり、成
形回数を伸ばすことができる。
【0030】さらに、請求項2に対応して前記第1,2
の耐磨耗層34,35は、コーティングにより形成したこと
により熱処理などをすることなく耐磨耗層34,35を簡単
に形成することができる。
【0031】また、請求項3に対応して前記第1,2の
耐磨耗層34,35のコーティングはチタン系材料からなる
ことにより、溶融樹脂の剥離性に優れるので、樹脂替え
などを短時間で行うことができる。
【0032】さらに、請求項4に対応して前記バルブピ
ン25の前記バルブピン支持部31,31Aとの摺動面に第3
の耐磨耗層34を形成したことにより、バルブピン25によ
りゲート14の開閉作動の際、バルブピン25がバルブピン
支持部31に摺動しても、バルブピン25には耐磨耗層36が
形成されているので、磨耗が少なくなり、成形回数を伸
ばすことができる。
【0033】さらに、請求項5に対応して前記第3の耐
磨耗層36は、コーティングにより形成したことにより熱
処理などをすることなく耐磨耗層36を簡単に形成するこ
とができる。
【0034】また、請求項6に対応して前記第3の耐磨
耗層36のコーティングはチタン系材料からなることによ
り、溶融樹脂の剥離性に優れるので、樹脂替えなどを短
時間で行うことができる。
【0035】図4は本発明の第2実施形態を示し、上記
第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な
説明を省略して詳述すると、この例は、バルブケーシン
グ小径体13にはバルブピン支持部を設けずに、バルブケ
ーシング本体12Aの先端側に前記バルブピン支持部31を
設けている。
【0036】そして、バルブピン支持部31の第1の支持
羽根32及びバルブピン25のそれぞれの摺動面にそれぞれ
上記と同様な第1,3の耐磨耗層34,36を設けることに
より上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0037】図5は本発明の第3実施形態を示し、上記
第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な
説明を省略して詳述すると、この例では、バルブケーシ
ング本体12Aにはバルブピン支持部を設けずに、バルブ
ケーシング小径体13にバルブピン支持部31Bを設けてい
る。図6に示すように、ゲート閉塞部27がゲート14から
後退した位置(ゲート14から最大離れた位置)でも、バ
ルブピン25のピン本体26はバルブピン支持部31Bにより
支持され、ゲート14を閉じる位置まで、バルブピン25の
ピン本体27はバルブピン支持部31Bにより支持されてい
る。そして、第1実施形態に比べて、小径体13は長く形
成されており、ゲート14近傍を除いてほぼ全長にバルブ
ピン支持部31Bが設けられ、このバルブピン支持部31B
も前記バルブピン支持部31と同様に、複数の放射状の支
持羽根32Bにより構成され、これら支持羽根32B間には
前記材料通路15と前記ゲート14とを連通する凹溝部33B
が形成されている。
【0038】そして、バルブピン支持部31Bの支持羽根
32B及びバルブピン25の摺動面にそれぞれ上記と同様な
第2,3の耐磨耗層35,36を設けることにより上記第1
実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0039】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施形態では、バルブケーシング小径体を着脱可能
としたものを示したが、バルブケーシングはバルブケー
シング本体とバルブケーシング小径体が一体となったも
のでもよい。また、実施形態では、バルブケーシングに
ゲートを設けるものを示したが、ケーシングブッシュ7
にゲートを設けてもよいし、製品キャビティを形成する
キャビティ部材にゲートを設けてもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、互いに開閉し
型閉時に製品キャビティを相互間に形成する複数の型体
と、この型体に設けられた材料通路を前記製品キャビテ
ィに連通させるゲートを開閉するバルブ装置とを備え、
このバルブ装置は、材料通路を内部に形成するとともに
この材料通路を加熱する加熱手段を設けたバルブケーシ
ングと、前記ゲートを開閉するバルブピンとを有し、前
記バルブケーシングは、前記ゲート側に形成され前記バ
ルブピンを摺動自在に支持するバルブピン支持部を備
え、前記バルブピン支持部の前記バルブピンとの摺動面
に耐磨耗層を形成したことにより、バルブピン支持部の
磨耗を低減して成形回数の向上を図ることができる。
【0041】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において前記耐磨耗層はコーティングにより形成される
ものであり、比較的容易に前記耐磨耗層を形成すること
ができる。
【0042】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
において前記コーティングをチタン系材料としたことに
より、材料替えなどを容易に行うことができる。
【0043】請求項4の発明によれば、互いに開閉し型
閉時に製品キャビティを相互間に形成する複数の型体
と、この型体に設けられた材料通路を前記製品キャビテ
ィに連通させるゲートを開閉するバルブ装置とを備え、
このバルブ装置は、材料通路を内部に形成するとともに
この材料通路を加熱する加熱手段を設けたバルブケーシ
ングと、前記ゲートを開閉するバルブピンとを有し、前
記バルブケーシングは、前記ゲート側に形成され前記バ
ルブピンを摺動自在に支持するバルブピン支持部を備
え、前記バルブピンの前記バルブピン支持部との摺動面
に耐磨耗層を形成したことにより、バルブピン支持部の
磨耗を低減して成形回数の向上を図ることができる。
【0044】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
において前記耐磨耗層はコーティングにより形成される
ものであり、比較的容易に前記耐磨耗層を形成すること
ができる。
【0045】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
において前記コーティングをチタン系材料としたことに
より、材料替えなどを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブゲート式金型装置の第1実施形
態を示す断面図である。
【図2】同上ゲート近傍の断面図である。
【図3】同上バルブ装置のバルブピン支持部を示す断面
図である。
【図4】本発明のバルブゲート式金型装置の第2実施形
態を示すゲート近傍の断面図である。
【図5】本発明のバルブゲート式金型装置の第3実施形
態を示すゲート近傍の断面図である。
【符号の説明】
1 固定型(型体) 2 可動型(型体) 3 製品キャビティ 11 バルブ装置 12 バルブケーシング 14 ゲート 15 材料通路 16 ヒーター(加熱手段) 25 バルブピン 26 ピン本体 27 ゲート閉塞部 31 バルブピン支持部 31A バルブピン支持部 31B バルブピン支持部 34 35 36 耐磨耗層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉し型閉時に製品キャビティを
    相互間に形成する複数の型体と、この型体に設けられた
    材料通路を前記製品キャビティに連通させるゲートを開
    閉するバルブ装置とを備え、このバルブ装置は、材料通
    路を内部に形成するとともにこの材料通路を加熱する加
    熱手段を設けたバルブケーシングと、前記ゲートを開閉
    するバルブピンとを有し、前記バルブケーシングは、前
    記ゲート側に形成され前記バルブピンを摺動自在に支持
    するバルブピン支持部を備え、前記バルブピン支持部の
    前記バルブピンとの摺動面に耐磨耗層を形成したことを
    特徴とするバルブゲート式金型装置。
  2. 【請求項2】 前記耐磨耗層はコーティングにより形成
    されることを特徴とする請求項1記載のバルブゲート式
    金型装置。
  3. 【請求項3】 前記コーティングはチタン系材料からな
    ることを特徴とする請求項2記載のバルブゲート式金型
    装置。
  4. 【請求項4】 互いに開閉し型閉時に製品キャビティを
    相互間に形成する複数の型体と、この型体に設けられた
    材料通路を前記製品キャビティに連通させるゲートを開
    閉するバルブ装置とを備え、このバルブ装置は、材料通
    路を内部に形成するとともにこの材料通路を加熱する加
    熱手段を設けたバルブケーシングと、前記ゲートを開閉
    するバルブピンとを有し、前記バルブケーシングは、前
    記ゲート側に形成され前記バルブピンを摺動自在に支持
    するバルブピン支持部を備え、前記バルブピンの前記バ
    ルブピン支持部との摺動面に耐磨耗層を形成したことを
    特徴とするバルブゲート式金型装置。
  5. 【請求項5】 前記耐磨耗層はコーティングにより形成
    されることを特徴とする請求項4記載のバルブゲート式
    金型装置。
  6. 【請求項6】 前記コーティングはチタン系材料からな
    ることを特徴とする請求項5記載のバルブゲート式金型
    装置。
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