JP2003010280A - 液の吸取材及び該吸取材を用いた洗浄器具 - Google Patents
液の吸取材及び該吸取材を用いた洗浄器具Info
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Abstract
らの液を吸い取ることが出来る液の吸取材と、この吸取
材をノズルに取り付けた洗浄器具を提供する。 【解決手段】吸取材は、人体に向けて噴射され該噴射部
位から落下した洗浄液や薬液等の液を吸い取る吸取材で
あって、液の吸収性を有し所定の形状と寸法を持ったシ
ート1としてに形成され、該シート1の内部に人体に向
けて噴射する液のノズルを挿通する穴2を形成すると共
に該穴2を起点として外周方向に複数の折り線1b,1
c又は切断線1eを形成し、前記折り線1b,1cに沿
って折り曲げ、或いは切断線1eの両側部位を重ねるこ
とで略碗状に成形する。
Description
や肛門等に洗浄液や薬液を噴射して噴射部位を洗浄或い
は薬剤投与を行なったとき、噴射部位から落下した洗浄
液や薬液を吸い取る吸取材と、この吸取材を用いた洗浄
器具とに関するものである。
微細な粒子、及び雑菌等或いはハウスダストと呼ばれる
黴等を含む微細な粒子が、人の呼吸に伴って鼻腔内に侵
入し、呼吸器系に悪影響を及ぼしたり、アレルギー反応
を引き起こすことがある。このため、最近では鼻腔内に
洗浄液を噴射して侵入した粒子を洗浄して排出したり、
薬液を噴射して投与することが行われている。また用便
時に肛門や膣に洗浄液を噴射して洗浄したり、薬液を噴
射して投与することも行なわれている。
めの器具としては、出先で簡単に使用し得るように小型
の(例えばペンタイプ)ポンプを利用するものが一般的
である。またこのような器具では、容器の上部に細長い
ノズルが設けられており、このノズルを噴射の対象とな
る部位に向けた後、所定の操作を行なって容器の内部に
収容された洗浄液或いは薬液を吸い上げてノズルから噴
射する。従って、ノズルから噴射された洗浄液や薬液に
よって目的の部位を洗浄し、或いは薬液を投与すること
で出来る。
薬液を上方に向けて噴射することになることが多く、且
つ噴射された洗浄液や薬液は必ずしも全てが噴射部位に
付着した状態を保持するものではなく、噴射部位から落
下することが多い。特に、噴射された液が洗浄液である
場合、この洗浄液は噴射部位から垂れ落ちるのが一般的
である。垂れ落ちた洗浄液や薬液はノズルの周辺に落下
し、該ノズルや、器具を操作する手を汚すという問題が
ある。
が垂れ落ちたときこれらの液を吸い取ることが出来る液
の吸取材と、この吸取材をノズルに取り付けた洗浄器具
を提供することにある。
に本発明に係る液の吸取材は、人体に向けて噴射され該
噴射部位から落下した液を吸い取る吸取材であって、液
の吸収性を有し所定の形状と寸法を持ったシート状に形
成され、該シート状面の内部に人体に向けて噴射する液
の噴射部材を挿通する穴を形成すると共に該穴を起点と
して外周方向に複数の折り線又は切断線を形成し、前記
折り線に沿って折り曲げ、或いは切断線の両側部位を重
ねることで略碗状に成形し得るようにしたものである。
人体に向けて噴射され、噴射部位から該吸取材上に落下
した液を吸い取ることが出来る。また穴を起点として形
成された折り線を折り曲げて、或いは切断線を基準とし
て両側を重ね合わせて略碗状に形成することによって人
体の噴射部位を覆うことが出来、これにより、噴射部位
の周辺に飛散した液を広い範囲に浮遊させることなく、
吸取材に接触したものを吸い取ることが出来る。
射するノズルを有する洗浄器具と、洗浄液の吸収性を有
し所定の形状と寸法を持ったシート状に形成され且つ面
内に前記ノズルを挿通する穴を形成すると共に該穴を起
点として外周方向に複数の折り線又は切断線を形成した
吸取材と、を有し、前記吸取材に形成した穴に前記洗浄
器具のノズルを挿通すると共に該吸取材を折り線に沿っ
て折り曲げ或いは切断線の両側部位を重ねることで略碗
状に形成してノズルから噴射されて噴射部位から落下し
た洗浄液を吸い取るようにしたものである。
ルをシート状の吸取材に形成した穴に挿通することで取
り付けることが出来る。この状態で洗浄器具を操作して
人体に向けてノズルから洗浄液を噴射することが出来、
且つ噴射された洗浄液が、付着部位からノズルに落下し
たとき、落下した洗浄液を吸取材で吸い取ることが出来
る。
材に形成した折り線に沿って折り、或いは切断線の両側
を重ね合わせて吸取材を碗状にし、この吸取材によって
鼻腔を覆うことで、噴射された洗浄液の飛散を防止して
液滴を吸取材によって吸い取ることが出来る。
形態と、この吸取材を用いた洗浄器具の好ましい実施形
態について図を用いて説明する。図1は第1実施例に係
る吸取材の構成を説明する図である。図2は第2実施例
に係る吸取材の構成を説明する図である。図3は第3実
施例に係る吸取材の構成を説明する図である。図4は洗
浄器具の例としての鼻腔洗浄エアゾールの構成を説明す
る図である。図5は鼻腔洗浄エアゾールに吸取材を取り
付けて使用する際の状態を説明する図である。
例に係る吸取材Aの構成について説明する。吸取材A
は、洗浄液や薬液等の液に対し好ましい吸収性を有し、
且つ適度な強さのコシを持ったシート状の材料からなる
シート1を用いて構成されている。シート1は例えば吸
取紙に代表される液体に対する良好な吸収性を有するこ
とが必要であり、この吸収性と適度なコシがあれば材質
を限定するものではない。
のようなパルプ繊維、木綿のような天然繊維からなる
布、不織布、多孔質の発泡合成樹脂、高分子吸収剤を塗
布或いは貼付したパルプ繊維又は布等があり、これらを
単品或いは複数の種類を選択的に使用することが可能で
ある。前記高分子吸収剤の材料としては、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム,アクリル酸重合体ナトリウ
ム塩,デンプン・アクリル酸・グラフト重合体等があ
る。しかし、後述する洗浄用具のノズルに装着されて落
下する液を吸収し得る高分子であれば良く、前記種類に
限定するものではない。そして前記材料を適度な厚さと
コシを持ったシート状に形成することで、吸取材A〜C
の材料としてのシート1を構成することが可能である。
るものではなく、後述する洗浄器具のノズルに装着され
て落下する液を吸い取ることが可能な形状であれば良
い。また吸取材Aの寸法も特に限定するものではなく、
後述するように碗状に形成した顔面を覆うことが可能な
寸法を有していれば良い。
円形のシート1の外周の一部を略円弧状に切断した切欠
部1aを有する形状を持って形成されている。この切欠
部1aは洗浄器具を操作して洗浄液を鼻腔に噴射する際
に吸取材Aを碗状に形成したとき、鼻孔の下方の顔面に
当接される部位となるものである。
えば略中心と対応する位置)には穴2が形成されてい
る。この穴2は、後述する洗浄器具のノズルを挿通する
機能を有するものであり、該ノズルの外径と略等しい径
を持って形成されている。また穴2を起点として外周方
向(半径方向)に1本の山折り線1bが形成されると共
に、該山折り線1bの両側に夫々1本の谷折り線1cが
形成され、各折り線1b,1cの間に2つの片1dが形
成されている。
(b)に示すように、山折り線1b及び各谷折り線1c
を夫々折り曲げて2つの片1dを立ち上げて互いに重ね
合わせると、立ち上げた片1dが指でつまむことを可能
としたつまみ状となり、これに伴って吸取材Aは碗状、
或いはロート状に形成される。
が片1dをつまんでノズルを鼻孔に挿入し、切欠部1a
を唇の上部に当接させると共につまんだ部位を鼻梁に接
近させることで、吸取材Aによって鼻孔の周辺を覆うこ
とが可能である。このため、鼻腔内に洗浄液を噴射し、
或いは鼻腔内に薬液を噴射したとき、これらの液の飛散
を防止すると共に鼻孔から落下した液を受け入れて吸い
取ることが可能となり、ノズルの周辺を液によって汚染
することなく有効な洗浄、或いは薬液の投与を行なうこ
とが可能となる。他の部位を洗浄し或いは薬液を噴射す
る場合も同様に、目的の噴射部位を覆って液の飛散を防
止し、且つノズルの周囲に落下した液を受け入れて該ノ
ズルの周囲の汚染を防止することが可能となる。
2により説明する。尚、図に於いて前述の第1実施例と
同一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号
を付して説明を省略する。
には、所定位置に形成された穴2を起点として外周方向
(半径方向)に切断線1eが形成されている。また穴2
を中心として直交する方向に夫々谷折り線1cが形成さ
れている。
(b)に示すように、切断線1eの両側を互いに引き寄
せて重ね合わせて重ね合わせ部位を指でつまむことで、
碗状に形成することが可能である。従って、穴2にノズ
ルを挿通すると共に前記の如くして碗状に形成すること
で、第1実施例の場合と同様に、鼻腔内或いは他の部位
を洗浄し又は薬液を噴射したとき、目的の噴射部位を覆
って液の飛散を防止し、且つノズルの周囲に落下した液
を受け入れて該ノズルの周囲の汚染を防止することが可
能となる。
図3により説明する。尚、図に於いて前述の第1実施例
と同一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符
号を付して説明を省略する。
第1実施例を基本としており、該第1実施例に於ける切
欠部1aを形成することなく、折り曲げることで鼻梁に
対応し得るように構成したものである。このため、吸取
材Cを構成するシート1には第1実施例に於ける切欠部
1aを形成するための切断線に対応して谷折り線1fが
形成されており、更に、所定位置に形成された穴2を起
点として1本の山折り線1bと、該梁折り線1bの両側
に夫々1本の谷折り線1cが形成されている。
(b)に示すように、谷折り線1fに沿ってシート1を
谷折りし、且つ山折り線1b及び各谷折り線1cを夫々
折り曲げて2つの片1dを立ち上げて互いに重ね合わせ
ると、立ち上げた片1dが指でつまむことを可能とした
つまみ状となり、これに伴って吸取材Aは碗状、或いは
ロート状に形成される。
が片1dをつまんでノズルを鼻孔に挿入し、谷折り線1
fに沿って折り曲げたシート1を唇の上部に当接させる
と共につまんだ部位を鼻梁に接近させることで、吸取材
Aによって鼻孔の周辺を覆うことが可能である。このた
め、鼻腔内に洗浄液を噴射し、或いは鼻腔内に薬液を噴
射したとき、これらの液の飛散を防止すると共に鼻孔か
ら落下した液を受け入れて吸い取ることが可能となり、
ノズルの周辺を液によって汚染することなく有効な洗
浄、或いは薬液の投与を行なうことが可能となる。他の
部位を洗浄し或いは薬液を噴射する場合も同様に、目的
の噴射部位を覆って液の飛散を防止し、且つノズルの周
囲に落下した液を受け入れて該ノズルの周囲の汚染を防
止することが可能となる。
付ける洗浄器具としては、図4に示すエアゾールDや図
示しないポンプがあり、夫々選択的に使用することが可
能である。図4によりエアゾールDの場合について説明
する。このエアゾールDは鼻腔洗浄用として使用するの
に有利なように構成されており、剛性を有する容器本体
10に、塩化ナトリウムを主成分とする洗浄液が収容され
ている。
ルバルブが設けられており、該エアゾールバルブにボタ
ン11が接続されている。ボタン11にはノズル12が一体的
に形成されており、該ノズル12が鼻腔内に挿入し得るよ
うな形状を持って形成されている。従って、ノズル12を
鼻腔内に挿入してボタン11を押すことで、容器に充填さ
れている洗浄液は、噴射剤の圧力により、ノズル12より
霧状に噴霧される仕組みになっている。
り、精製水に塩化ナトリウムを0.1重量%〜1.5重
量%の範囲で含んでいる。このような洗浄液をミスト状
に鼻腔に噴射することによって、鼻腔内に吸入された大
気中に含まれた埃や花粉,自動車の排気成分或いはハウ
スダスト等を洗浄して排出することが可能である。
噴射剤として、不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスが充
填されている。この場合、不活性ガスとしては窒素ガス
又は二酸化炭素を用いることが好ましく、これらの不活
性ガスに対し、酸素ガスを15重量%〜35重量%の範
囲で混合させたものであることが好ましく、20重量%
〜25重量%の範囲であることがより好ましい。
量%未満で混合させた混合ガスを噴射剤として利用した
場合、容器本体10の内部にある洗浄液の量が減少しノズ
ル11の操作に伴って洗浄液と共に噴射剤が噴霧されたと
き、酸素不足によりむせたり、息苦しさを参じる虞があ
る。また不活性ガスに対し酸素ガスを35重量%以上で
混合させた混合ガスを噴射剤として利用した場合、過剰
酸素量による洗浄液び酸化現象を引き起こす虞がある。
挿入されて該鼻腔内に鼻腔洗浄剤を噴射する機能を有す
るものである。このため、ノズル12はボタン11から斜め
上方に突起するように形成されており、この形状によっ
てエアゾールDを顔の近くに接近させた場合であって
も、容器本体10が邪魔にならないように構成されてい
る。
填条件は、温度35℃に於いて容器本体10の内部圧力が
1MPa未満であり、且つ洗浄液の体積が容器本体10の
内部容積の90%以下となるように設定されている。通
常容器本体10の内部圧力は、温度35℃で0.5MPa
〜0.9MPaの範囲にあるように調整することが好ま
しい。特に、低温時に於ける全量噴射を保証するために
は、容器本体10の内部圧力を0.5MPaを超えて設定
することが望ましい。
エアゾールDのノズル12に吸取材A〜Cが選択的に装着
される。例えば、吸取材aをノズル12に装着するには、
該吸取材Aに形成した穴2にノズル12を挿通することで
行なわれる。そして前述したように各折り線1b,1c
を夫々折り曲げると共に片1dを指でつまみ、その後、
人が容器本体10を把持して顔に接近させ、ボタン11のノ
ズル12を鼻腔に挿入する。
ズル12に装着した吸取材Aが鼻腔の周囲を遮蔽し、顔面
と吸取材Aによって簡易な空間を形成する。そしてボタ
ン11を押し下げ操作すると、この操作に伴って、容器本
体10に充填された洗浄液がノズル12から鼻腔内に噴射さ
れ、ボタン11の押し下げ操作を停止すると、洗浄剤の噴
射が停止する。
はミスト状になり、鼻腔内外に飛散する。また鼻腔内に
噴射された洗浄液は該鼻腔内にある埃や花粉,自動車の
排気成分或いはハウスダスト等を洗浄して排出する。こ
のとき、鼻腔の周囲が吸取材Aによって覆われるため、
飛散した洗浄液は吸取材Aに付着して吸収される。また
鼻腔から垂れ落ちた洗浄液は、該鼻腔の下方にある吸取
材Aに受け取られで吸収される。
き、エアゾールDを顔面から離隔させると共に、ノズル
12に装着した吸取材Aを該ノズル12から離脱させて廃棄
することで、常に、ノズル12及びボタン11の周辺に於け
る洗浄液による汚染を防止することが可能である。
ールに充填した場合について説明したが、洗浄器具をエ
アゾールのみに限定するものではなく、ポンプ機構を用
いたものであっても良い。この場合であっても、吸取材
A〜Cのノズルに対する装着手順や使用手順は同一であ
る。
吸取材では、所定位置に設けた穴にノズルを挿通すると
共に碗状に形成することで、使用の際に周囲を覆うこと
が出来る。このため、飛散した液を吸取材によって吸収
し、且つ垂れ落ちた液を吸取材に受け入れて吸収するこ
とが出来る。従って、ノズルの周囲を液によって汚染す
ることなく、美麗な状態で使用することが出来る。
吸取材を着脱させることが可能であり、使用の都度、新
たな吸取材をノズルに装着して該ノズルの周囲の汚染を
防止することが出来る。このため、常に美麗な使用状態
を保持することが出来る。
ある。
ある。
ある。
成を説明する図である。
する際の状態を説明する図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 人体に向けて噴射され該噴射部位から落
下した液を吸い取る吸取材であって、液の吸収性を有し
所定の形状と寸法を持ったシート状に形成され、該シー
ト状面の内部に人体に向けて噴射する液の噴射部材を挿
通する穴を形成すると共に該穴を起点として外周方向に
複数の折り線又は切断線を形成し、前記折り線に沿って
折り曲げ、或いは切断線の両側部位を重ねることで略碗
状に成形し得るようにしたことを特徴とする液の吸収
材。 - 【請求項2】 人体に向けて洗浄液を噴射するノズルを
有する洗浄器具と、洗浄液の吸収性を有し所定の形状と
寸法を持ったシート状に形成され且つ面内に前記ノズル
を挿通する穴を形成すると共に該穴を起点として外周方
向に複数の折り線又は切断線を形成した吸取材と、を有
し、前記吸取材に形成した穴に前記洗浄器具のノズルを
挿通すると共に該吸取材を折り線に沿って折り曲げ或い
は切断線の両側部位を重ねることで略碗状に形成してノ
ズルから噴射されて噴射部位から落下した洗浄液を吸い
取るようにしたことを特徴とする吸収材を用いた洗浄器
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001201773A JP4627387B2 (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | 液の吸取材及び該吸取材を用いた洗浄器具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2001-07-03 JP JP2001201773A patent/JP4627387B2/ja not_active Expired - Fee Related
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