JP2003010196A - 外科用処置具 - Google Patents

外科用処置具

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JP2003010196A
JP2003010196A JP2001195223A JP2001195223A JP2003010196A JP 2003010196 A JP2003010196 A JP 2003010196A JP 2001195223 A JP2001195223 A JP 2001195223A JP 2001195223 A JP2001195223 A JP 2001195223A JP 2003010196 A JP2003010196 A JP 2003010196A
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section
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hand operation
drive rod
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Katsumi Sasaki
勝巳 佐々木
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手元操作部の回動操作を挿入部の先端部の処置
部に確実に伝達させることができ、操作性を向上できる
外科用処置具を提供することにある。 【解決手段】挿入部2と、この挿入部2の先端部に開閉
及び挿入部2の軸に対して回動可能に設けられた処置部
3と、挿入部2の基端部に互いに開閉及び挿入部2の軸
に対して回動可能な手元操作部4とからなる外科用処置
具において、前記挿入部2に前記手元操作部4の回動操
作によって進退し、前記処置部3を開閉する第1の駆動
棒5を設けるとともに、前記挿入部の手元操作部4側に
前記第1の駆動棒5の移動を規制する規制手段として持
上がり防止部材51を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、術者が挿入部の
基端部に設けられた手元操作部を把持し、先端部の処置
部を回動及び開閉して外科手術を行う外科用処置具に関
する。
【0002】
【従来の技術】外科手術を行う外科用処置具は、例え
ば、USP5、275、608、USP5、702、4
08、USP5、383、888及びUSP4、76
3、669等が知られている。
【0003】USP5、275、608は、シャフト
と、このシャフトの先端部に設けられた開閉可能な処置
部と、前記シャフトの基端部に設けられたハンドルとか
ら構成されている。処置部は開閉以外にハンドル操作に
よって一対の処置部を同一平面内で回動できるように構
成されている。
【0004】USP5、702、408は、リンクレバ
ー状の第1のリンクと、第1のリンクに接続された第2
および第3のリンクと、第2および第3のリンクは互い
に内側に移動可能であるとともに、両リンク端部に第4
のリンクが接続されている。そして、第1のリンクを第
1の方向に回動すると、第4のリンクも第1の方向に回
動する平行リンクにより、処置部と手元操作部が同じ角
度になるように構成したものである。
【0005】USP5、383、888は、シャフト
と、このシャフトの先端部に設けられた開閉及び回動可
能な処置部と、前記シャフトの基端部に設けられたハン
ドルとから構成されている。ハンドルによって処置部を
開閉するとともに、ハンドル側に設けられたレバーによ
って操作ワイヤを進退させ、処置部を回動させるように
構成したものである。
【0006】USP4、763、669は、シャフト
と、このシャフトの先端部に設けられた開閉及び回動可
能な処置部と、前記シャフトの基端部に設けられたハン
ドルとから構成されている。ハンドルによって処置部を
開閉するとともに、ハンドル側に設けられたレバーによ
ってプッシュロッドを進退させ、処置部を回動させるよ
うに構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の外科用処置具は、回動平面が一面のみであるも
のが殆どであり、特に組織を縫合・結紮などの複雑な操
作を実現させるためには回動自由度において不十分であ
ることが否めない。
【0008】また、前述の外科用処置具においては、手
元操作部側から処置部を回動及び回転できるものの、手
元操作部に片手の親指及び親指以外の指を掛けたまま、
その同一の片手のみの操作により処置部を回動させて目
的の部位にアプローチし、さらには処置部を開閉させる
ことが困難であるものが殆どであり、同様に縫合・結紮
操作への転用は困難である。さらには、回動が任意で、
かつ片手で回動及び開閉操作が実施し得る外科用処置具
は存在しない。
【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、手元操作部の操作で
処置部を挿入部に対して任意に回動させるとともに、処
置部を開閉させることにより、組織の縫合・結紮操作が
容易に実行することができる。さらに、手元操作部の回
動操作を挿入部の先端部の処置部に確実に伝達させるこ
とができ、操作性を向上でき、組織を縫合・結紮操作が
容易に実行することができ、操作性に優れた外科用処置
具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、請求項1は、挿入部と、前記挿入部の先
端部に開閉及び挿入部の軸に対して回動可能に設けられ
た処置部と、前記挿入部の基端部に互いに開閉及び挿入
部の軸に対して回動可能な手元操作部とからなる外科用
処置具において、前記挿入部に前記手元操作部の回動操
作によって軸方向に進退し、前記処置部を開閉する駆動
軸を設けるとともに、前記挿入部の手元操作部側に前記
駆動軸の上方向の移動を規制する規制手段を設けたこと
を特徴とする。
【0011】請求項2は、請求項1の前記規制手段は、
前記駆動軸と当接して駆動軸の移動を規制する持上がり
防止部材であることを特徴とする。
【0012】請求項3は、請求項1の前記規制手段は、
前記駆動軸と前記手元操作部とを連結する連結部材に当
接して駆動軸の移動を規制する持上がり防止部材である
ことを特徴とする。
【0013】前記構成によれば、手元操作部の回動操作
によって軸方向に駆動軸が進退し、挿入部の先端部に設
けられた処置部が開閉する。このとき、駆動軸の上方向
の移動が規制手段によって規制されているため、駆動軸
の持上がりを防止でき、手元操作部の回動を確実に処置
部に伝達させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0015】図1は外科用処置具の全体構成を示す斜視
図である。まず、外科用処置具の概略的構成を説明する
と、外科用処置具1は、挿入部2と、挿入部2の先端部
に設けられた処置部3と、挿入部2の基端部に設けられ
た手元操作部4とから構成されている。
【0016】次に、図2〜図15に基づいて外科用処置
具1の構成を説明する。図2は処置部3を上方から見た
斜視図、図3は処置部3を下方から見た斜視図、図4は
手元操作部4が閉じている状態の側面図、図5は手元操
作部4が開いている状態の側面図、図6は規制手段が無
く、手元操作部4が閉じているときの挿入部2の基端側
を示す側面図、図7は規制手段が無く、手元操作部4が
開いているときの挿入部2の基端側を示す側面図、図8
は規制手段があり、手元操作部4が閉じているときの挿
入部2の基端側を示す側面図、図9は規制手段があり、
手元操作部4が開いているときの挿入部2の基端側を示
す側面図、図10は規制手段が無く、処置部3が開いて
いるときを示す側面図、図11は規制手段があり、処置
部3が開いているときを示す側面図、図12は手元操作
部4を上方から見た斜視図、図13は手元操作部4のカ
バーを取り外したところの上方から見た斜視図、図14
は手元操作部4のカバーを取り外したところの下方から
見た斜視図、図15は持上がり防止部材の斜視図であ
る。
【0017】図2〜図15に示すように、挿入部3は長
尺の細径パイプによって構成され、この内部には細径棒
からなる開閉リンクを構成する駆動軸としての第1の駆
動棒5と、回動リンクを構成する第2の駆動棒6及び第
3の駆動棒7が平行に挿通されている。第1の駆動棒5
は挿入部2の軸心より上側に偏って配置され、第2と第
3の駆動棒6、7は挿入部2の軸心より下側で左右対称
的に配置され、かつ軸方向に独立して進退自在である。
【0018】まず、処置部3について説明すると、図2
及び図3に示すように、挿入部2の先端部には前方に向
かって突出する剛性を有する支持部8が一体に設けられ
ている。支持部8の先端部にはすり割8aが設けられ、
このすり割8aには挿入部2の軸方向と直交する枢支軸
9によって左右方向に回動する回動板10が連結されて
いる。この回動板10には枢支軸9と直交する方向に第
1の枢支ピン11が固定され、この第1の枢支ピン11
には第1処置片12の基端部が回動自在に枢支されてい
る。第1処置片12の基端部には屈曲部12aが設けら
れ、この屈曲部12aには後述する手段によって第2及
び第3の駆動棒6、7が連結されるようになっている。
【0019】第1処置片12の中間部には第2の枢支ピ
ン13によって第2処置片14が回動自在に連結されて
おり、第1処置片12と第2処置片14は第2の枢支ピ
ン13を支点として回動自在である。第2処置片14の
基端部には第1の連結ピン15を介して第1の連結部材
16の一端が回動自在に連結され、第1の連結部材16
の他端は左右方向の枢支ピン17を介して第2の連結部
材18が連結されている。第2の連結部材18の他端は
第2の連結ピン19を介して前記第1の駆動棒5の先端
部に回動自在に連結されている。
【0020】また、前記第1処置片12の屈曲部12a
には第3の連結ピン20を介して第3の連結部材21が
連結されている。この第3の連結部材21の基端側は左
右方向に幅広であり、この基端側には第4の連結ピン2
2と第5の連結ピン23が左右方向に離間して設けられ
ている。そして、第4の連結ピン22は前記第2の駆動
棒6と連結され、第5の連結ピン23は第3の駆動棒7
と連結されている。
【0021】前述のように構成された外科用処置具1に
よれば、第1の駆動棒5を前進させると、第1の連結部
材16、第2の連結部材18を介して第2処置片14の
基端部を前方に押すため、第2処置片14は第2の枢支
ピン13を支点として回動して第1と第2処置片12、
14が開く。逆に、第1の駆動棒5を後退させると、第
1の連結部材16、第2の連結部材18を介して第2処
置片14の基端部を後方へ引っ張るため、第2処置片1
4は第2の枢支ピン13を支点として回動して第1と第
2処置片12、14が閉じる。
【0022】また、第2及び第3の駆動棒6、7を同時
に前進させると、第3の連結部材21を介して第1処置
片12の屈曲部12aを前方に押すため、第1処置片1
2が第1の枢支ピン11を支点として回動し、第2処置
片14は第1の連結ピン15を支点として同方向に回動
し、挿入部2の軸に対して第1及び第2処置片12、1
4を略水平まで回動させることができる。
【0023】また、この状態から、第1の駆動棒5を前
進させると、第1及び第2の連結部材16、18を介し
て第2処置片14の基端部が前方へ押されるため、第2
処置片14は第2の枢支ピン13を支点として回動し、
第1と第2処置片12、14が開く。
【0024】次に、第2の駆動棒6を後退させ、第3の
駆動棒7を前進させると、枢支軸9を支点として回動板
10が左方向に回動するため、第1と第2処置片12、
14は枢支軸9を支点として左方向に回動する。逆に、
第2の駆動棒6を前進させ、第3の駆動棒7を後退させ
ると、枢支軸9を支点として回動板10が右方向に回動
するため、第1と第2処置片12、14は枢支軸9を支
点として右方向に回動する。
【0025】本実施形態によれば、開閉可能な第1と第
2処置片12、14を上下及び左右方向に回動させるこ
とができ、第1と第2処置片12、14を目的部位に容
易にアプローチでき、処置の自由度を向上させることが
できる。
【0026】次に、図4〜図14に基づいて、手元操作
部4について説明する。挿入部2の基端部においても、
第1の駆動棒5は挿入部2の軸心より上側に偏って配置
され、第2と第3の駆動棒6、7は挿入部2の軸心より
下側で左右対称的に配置されている。挿入部2の基端部
には後方に向かって突出する剛性を有する支持部31が
設けられている。支持部31には上下方向に第1の枢支
部33が設けられ、この第1の枢支部33には第1の連
結部材34が左右方向に回動可能に設けられている。
【0027】第1の連結部材34には左右方向に枢軸3
5を有する第2の枢支部36が設けられ、この第2の枢
支部36には第1ハンドル37が上下方向に回動可能に
設けられている。第1のハンドル37には枢軸38によ
って第2ハンドル39が上下方向に回動自在に設けられ
ている。
【0028】第1ハンドル37には術者が操作時に親指
以外の指を掛ける指掛けリング37aが設けられ、第2
ハンドル39には術者が操作時に親指を掛ける指掛けリ
ング39aが設けられている。
【0029】前記第1の駆動棒5の基端部には上下方向
に枢軸42が設けられ、この枢軸42には第1の連結部
材41が左右方向に回動可能に連結されている。この第
1の連結部材41には左右方向に枢軸40が設けられ、
この枢軸40には第3の連結部材43の一端部が上下方
向に回動可能に連結されている。この第3の連結部材4
3の他端部は第2ハンドル39に左右方向に設けられた
枢軸44に上下方向に回動可能に連結されている。
【0030】前記第1ハンドル37の枢軸35の下方に
は左右方向に枢軸45が設けられ、この枢軸45には第
2の連結部材46の一端部が上下方向に回動可能に連結
されている。第2の連結部材46の他端部の左右両端部
には上下方向に枢軸47,48が設けられている。そし
て、枢軸47,48には前記第2の駆動棒6と第3の駆
動棒7が連結されている。従って、挿入部2の基端部に
設けられた支持部31に対して第1及び第2ハンドル3
7、39が左右方向に回動自在であり、枢軸35を支点
として上下方向に回動自在に設けられている。
【0031】また、前記挿入部2の手元操作部4側には
図4,図5及び図9に示すように、第1の駆動棒5の移
動を規制する規制手段としての持上がり防止部材51が
設けられている。図15に持上がり防止部材51を示
す。この持上がり防止部材51は、金属板あるいは合成
樹脂材料からなり、挿入部2に上方から嵌合するコ字状
の本体部52と、この本体部52から第1の駆動棒5の
上面に沿って手元操作部4側へ一体に突出する突出片5
3から構成されている。この持上がり防止部材51の本
体部52の両側部54はビス55によって支持部8に固
定されている。
【0032】そして、手元操作部4の第2のハンドル3
9を回動して処置部3を開く操作を行なったとき、第1
の駆動棒5の基端部側が持上がり防止部材51の突出片
53に当接し、それ以上持上がらないように規制し、手
元操作部4の回動操作が第1の駆動棒5を介して処置部
3に確実に伝達させるようにしている。
【0033】ここで、図6に示すように、第1の駆動棒
5の移動を規制する規制手段としての持上がり防止部材
51が無い場合を仮定して説明すると、図7に示すよう
に、手元操作部4の第2のハンドル39を回動して処置
部3を開く操作を行なったとき、第3の連結部材43に
よって第1の駆動棒5の基端部側が持上がってしまい、
第1の駆動棒5が十分に前進しないため、図10に示す
ように、処置部3の開く角度が小さいという問題が発生
する。しかし、前述のように、持上がり防止部材51に
よって第1の駆動棒5の基端部側の持上がりを防止する
ことにより、図11に示すように、処置部3の開く角度
が大きくなり、操作性を向上できる。
【0034】次に、前述のように構成された手術用処置
具の作用について説明する。
【0035】手元操作部4における第1ハンドル37の
指掛けリング37aに親指以外の指を掛け、第2ハンド
ル39の指掛けリング39aに親指を掛ける。そして、
手首を動作して第1ハンドル37と第2ハンドル39を
枢軸35を支点として下方へ回動して第1ハンドル37
と第2ハンドル39とを水平にすると、第3の連結部材
43及び第1の連結部材41を介して第1の駆動棒5が
手元操作部4側に後退する。
【0036】従って、第1の駆動棒5に連結された処置
部3側の第1の連結部材16を介して第1の連結ピン1
5が手元操作部4側に引き寄せられるため、第1の枢支
ピン11を支点として第1及び第2処置片12、14が
閉じた状態で真っ直ぐになる。
【0037】次に、手元操作部4における第1ハンドル
37及び第2ハンドル39を平行状態のまま上方へ90
°回動すると、第2の連結部材46を介して第2と第3
の駆動棒6、7が同時に挿入部2に沿って後退する。
【0038】従って、第1の駆動棒5に連結された処置
部3側の第1の連結部材16を介して第1の連結ピン1
5が先端側へ突出されるため、第1の枢支ピン11を支
点として第1及び第2処置片12、14が閉じた状態で
90°下向きになる。従って、手元操作部4側の第1と
第2ハンドル37、39を枢軸35を支点として上下方
向に回動することにより、処置部3を挿入部2の延長方
向に真っ直ぐにしたり、挿入部2に対して角度を持たせ
ることができる。
【0039】また、第1ハンドル37及び第2ハンドル
39を水平にして平行状態のまま左横方向へ45°回動
させると、第1及び第2処置片12、14を閉じた状態
で右横方向へ45°回動することができる。
【0040】すなわち、第1ハンドル37と第2ハンド
ル39を一緒に枢軸32を支点として左方向に回動する
と、第2の連結部材46を介して第2の駆動棒6が前進
し、第3の駆動棒7が後退する。
【0041】従って、処置部3における第4の連結ピン
22は前進し、第5の連結ピン23が後退するため、第
3の連結部材21が枢支軸9を支点として右方向に回動
し、第1と第2処置片12、14が右方向に回動する。
逆に、第1ハンドル37と第2ハンドル39を一緒に右
方向に回動すると、第2の連結部材46を介して第2の
駆動棒6が後退し、第3の駆動棒7が前進する。
【0042】従って、処置部3における第4の連結ピン
22は後退し、第5の連結ピン23が前進するため、第
3の連結部材21が枢支軸9を支点として左方向に回動
し、第1と第2処置片12、14が左方向に回動する。
【0043】つまり、第1と第2ハンドル37、39の
右方向の回動に連動して第1と第2処置片12、14が
左方向に回動し、第1と第2ハンドル37、39と第1
と第2処置片12、14が略平行状態となり、第1と第
2ハンドル37、39によって処置部3の向きを任意の
方向に操作することができる。
【0044】また、第1ハンドル37及び第2ハンドル
39を上向きにして平行状態のまま左横方向へ45°回
動すると、下向きの第1及び第2処置片12、14が閉
じた状態で右横方向へ45°回動する。
【0045】次に、手元操作部4における第1ハンドル
37に対して親指によって第2ハンドル39を枢軸38
を支点として下方へ回動して第1ハンドル37と第2ハ
ンドル39とを開くと、第3の連結部材43及び第1の
連結部材41を介して第1の駆動棒5が前進する。
【0046】このとき、図9に示すように、第1の駆動
棒5の基端部側が持上がり防止部材51の突出片53に
当接し、第1の駆動棒5の上面が突出片53の下面を摺
動しながら前進し、第1の駆動棒5がそれ以上持上がら
ないように規制されている。従って、第1の駆動棒5に
連結された処置部3側の第1の連結部材16を介して第
1の連結ピン15が先端側へ突出するため、図11に示
すように、第2の枢支ピン13を支点として第2処置片
14が第1処置片12に対して大きな角度で開く。
【0047】また、第1ハンドル37と第2ハンドル3
9を枢軸35を支点として上方へ45°回動して処置部
3を45°回動した状態で、第1ハンドル37と第2ハ
ンドル39とを開くと、第3の連結部材43及び第1の
連結部材41を介して第1の駆動棒5が前進する。
【0048】従って、第1の駆動棒5に連結された処置
部3側の第1の連結部材16を介して第1の連結ピン1
5が先端側へ突出するため、第2の枢支ピン13を支点
として第2処置片14が第1処置片12に対して開く。
同様に、第1ハンドル37と第2ハンドル39を枢軸3
5を支点として上方へ90°回動して処置部3を90°
回動した状態で、第1ハンドル37と第2ハンドル39
とを開くと、第2の連結軸43及び第1の連結軸41を
介して第1の駆動棒5が前進する。
【0049】従って、第1の駆動棒5に連結された処置
部3側の第1の連結部材16を介して第1の連結ピン1
5が先端側へ突出するため、第2の枢支ピン13を支点
として第2処置片14が第1処置片12に対して開く。
【0050】図16及び図17は第2の実施形態を示
し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。図16は手元操作部4が閉じていると
きを示す側面図、図17は手元操作部を開いているとき
を示す側面図である。
【0051】本実施形態は、第1の駆動棒5の移動を規
制する規制手段としての持上がり防止部材51aのコ字
状の本体部52aから第1の駆動棒5の上面に沿って手
元操作部4側へ一体に突出する突出片53aが支持部8
の基端部より後方まで長く突出している。
【0052】前記構成によれば、図17に示すように、
手元操作部4の第2のハンドル39を回動して処置部3
を開く操作を行なったとき、第3の連結部材43の上面
が持上がり防止部材51aの突出片53aの下面に当接
し、それ以上持上がらないように規制される。従って、
第3の連結部材43に連結された第1の駆動棒5の基端
部側が持上がることなく前進し、手元操作部4の回動操
作が第1の駆動棒5を介して処置部3に確実に伝達させ
ることができる。
【0053】このため、第1の駆動棒5に連結された処
置部3側の第1の連結部材16を介して第1の連結ピン
15が先端側へ突出し、図11に示すように、第2の枢
支ピン13を支点として第2処置片14が第1処置片1
2に対して大きな角度で開く。
【0054】図18〜図21は手元操作部4に力量制限
機構を備えた開示例を示し、図18は手元操作部4が閉
じているときを示す側面図、図19は手元操作部4が開
いているときを示す側面図、図20は力量制限機構が作
用しているときの手元操作部4を示す側面図、図21は
手元操作部4が閉じているときを示す一部断面した側面
図である。
【0055】図18及び図19に示すように、挿入部2
の基端部には後方に向かって突出する剛性を有する支持
部31が設けられている。支持部31には上下方向に第
1の枢支部33が設けられ、この第1の枢支部33には
第1の連結部材34が左右方向に回動可能に設けられて
いる。
【0056】第1の連結部材34には左右方向に枢軸3
5を有する第2の枢支部36が設けられ、この第2の枢
支部36には第1ハンドル37が上下方向に回動可能に
設けられている。第1ハンドル37には枢軸38によっ
て第2ハンドル39が上下方向に回動自在に設けられて
いる。
【0057】第1ハンドル37には術者が操作時に親指
以外の指を掛ける指掛けリング37aが設けられ、第2
ハンドル39には術者が操作時に親指を掛ける指掛けリ
ング39aが設けられている。
【0058】第2ハンドル39の取付け構造について詳
述すると、図20に示すように、枢軸38には取付け部
材60の基端部が回動自在に枢支され、この取付け部材
60の先端部に対して第2ハンドル39の基端部が、そ
の開閉方向に回動自在に取り付けられている。すなわ
ち、取付け部材60の先端部側における下方には枢支ピ
ン61が貫通して設けられ、上方にはストッパピン62
が貫通して設けられている。そして、枢支ピン61に第
2ハンドル39の基端部が回動自在に枢支され、ストッ
パピン62は第2ハンドル39に穿設されたガイド孔6
3に挿入されている。ガイド孔63は枢支ピン61を中
心とする曲率の円弧状長孔であり、ストッパピン62が
ガイド孔63の長孔の範囲内で回動し、取付け部材60
に対する第2ハンドル39の回動量が規制されている。
【0059】さらに、図21に示すように、すり割によ
って凹部64が設けられている。凹部64の隅部には固
定ピン65が突設されている。凹部64には枢支ピン6
1に巻回し、両脚部を拡開方向に付勢された付勢手段と
しての捻りばね66が設けられ、この捻りばね66の一
方の脚部66aはストッパピン62に係合され、他方の
脚部66bは他方の脚部66bに係合されている。従っ
て、取付け部材60に対して枢支ピン61を支点として
回動自在に枢支された第2ハンドル39は捻りばね66
の付勢力によって第1ハンドル37と平行になるように
保持されている。
【0060】前述した手元操作部4の構成によれば、図
21に示すように、捻りばね66の付勢力によって第1
ハンドル37と第2ハンドル39との基端部は平行に保
たれており、第1ハンドル37に対して第2ハンドル3
9を閉じたときには指掛けリング37aと39aとは僅
かに離間した状態にある。従って、処置部3も閉じた状
態にある。
【0061】この状態から、操作者が第1ハンドル37
に対して第2ハンドル39をさらに強く握り、その力量
が捻りばね66の付勢力に勝ると、図20に示すよう
に、ストッパピン62が相対的にガイド孔63内を移動
して第2ハンドル39は枢支ピン61を支点として回動
する。そして、第2ハンドル39の指掛けリング39a
が第1ハンドル37の指掛けリング37aに当接して停
止する。
【0062】従って、操作者が第1ハンドル37に対し
て第2ハンドル39を強く握っても力量制限機構によっ
て力量をキャンセルすることができ、処置部3及び処置
部3と手元操作部4とを連結する機構には一定の力しか
掛からないという効果がある。
【0063】前記実施形態によれば、次のような構成が
得られる。
【0064】(付記1)挿入部と、前記挿入部の先端部
に開閉及び挿入部の軸に対して回動可能に設けられた処
置部と、前記挿入部の基端部に互いに開閉及び挿入部の
軸に対して回動可能な手元操作部とからなる外科用処置
具において、前記手元操作部に前記処置部を閉じる方向
に設定以上の力量が作用したとき、その力量をキャンセ
ルする力量制限機構を設けたことを特徴とする外科用処
置具。
【0065】(付記2)前記力量制限機構は、第1ハン
ドルと、この第1ハンドルに対して回動自在に枢支され
た取付け部材と、この取付け部材に回動自在に枢支され
た第2ハンドルと、前記取付け部材と第2ハンドルとの
枢支部に設けられ、前記第1ハンドルに対して第2ハン
ドルを閉じる力量が設定値以下の場合には前記取付け部
材と第2ハンドルとが一体的で、前記力量が設定値以上
の場合には前記取付け部材に対する第2ハンドルの回動
を許容する付勢手段とから構成されていることを特徴と
する付記1記載の外科用処置具。
【0066】(付記3)前記付勢手段は、捻りばねであ
ることを特徴とする付記1記載の外科用処置具。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、手元操作部の操作で処置部を挿入部に対して任意に
回動させるとともに、処置部を開閉させることにより、
組織の縫合・結紮操作が容易に実行することができる。
さらに、手元操作部の回動操作を挿入部の先端部の処置
部に確実に伝達させることができ、組織を縫合・結紮操
作が容易に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の外科用処置具の全
体構成を示す斜視図。
【図2】同実施形態を示し、処置部を上方から見た斜視
図。
【図3】同実施形態を示し、処置部を下方から見た斜視
図。
【図4】同実施形態を示し、手元操作部が閉じている状
態の側面図。
【図5】同実施形態を示し、手元操作部が開いている状
態の側面図。
【図6】規制手段が無く、手元操作部が閉じているとき
の挿入部の基端側を示す側面図。
【図7】規制手段が無く、手元操作部が開いているとき
の挿入部の基端側を示す側面図。
【図8】同実施形態を示し、規制手段があり、手元操作
部が閉じているときの挿入部の基端側を示す側面図。
【図9】同実施形態を示し、規制手段があり、手元操作
部が開いているときの挿入部の基端側を示す側面図。
【図10】規制手段が無く、処置部が開いているときを
示す側面図。
【図11】同実施形態を示し、規制手段があり、処置部
が開いているときを示す側面図。
【図12】同実施形態の手元操作部を上方から見た斜視
図。
【図13】同実施形態を示し、手元操作部のカバーを取
り外したところの上方から見た斜視図。
【図14】同実施形態を示し、手元操作部のカバーを取
り外したところの下方から見た斜視図。
【図15】同実施形態を示し、持上がり防止部材の斜視
図。
【図16】この発明の第2の実施形態を示し、手元操作
部が閉じているときを示す側面図。
【図17】同実施形態を示し、手元操作部を開いている
ときを示す側面図。
【図18】開示例を示し、手元操作部に力量制限機構を
備え、手元操作部が閉じているときを示す側面図。
【図19】開示例を示し、手元操作部が開いているとき
を示す側面図。
【図20】開示例を示し、力量制限機構が作用している
ときの手元操作部を示す側面図。
【図21】開示例を示し、手元操作部が閉じているとき
を示す一部断面した側面図。
【符号の説明】
1…手術用処置具 2…挿入部 3…処置部 4…手元操作部 5…第1の駆動棒(駆動軸) 37…第1ハンドル 39…第2ハンドル 51…持上がり防止部材(規制手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部と、前記挿入部の先端部に開閉及
    び挿入部の軸に対して回動可能に設けられた処置部と、 前記挿入部の基端部に互いに開閉及び挿入部の軸に対し
    て回動可能な手元操作部と、 からなる外科用処置具において、 前記挿入部に前記手元操作部の回動操作によって軸方向
    に進退し、前記処置部を開閉する駆動軸を設けるととも
    に、前記挿入部の手元操作部側に前記駆動軸の上方向の
    移動を規制する規制手段を設けたことを特徴とする外科
    用処置具。
  2. 【請求項2】 前記規制手段は、前記駆動軸と当接して
    駆動軸の移動を規制する持上がり防止部材であることを
    特徴とする請求項1記載の外科用処置具。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、前記駆動軸と前記手元
    操作部とを連結する連結部材に当接して駆動軸の移動を
    規制する持上がり防止部材であることを特徴とする請求
    項1記載の外科用処置具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004255081A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Olympus Corp 外科用処置具
JP2012205618A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Mizuho Co Ltd バイポーラ処置具
US8632563B2 (en) 2003-05-08 2014-01-21 Olympus Corporation Surgical instrument

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