JP2002306496A - 外科用処置具 - Google Patents

外科用処置具

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JP2002306496A
JP2002306496A JP2001119905A JP2001119905A JP2002306496A JP 2002306496 A JP2002306496 A JP 2002306496A JP 2001119905 A JP2001119905 A JP 2001119905A JP 2001119905 A JP2001119905 A JP 2001119905A JP 2002306496 A JP2002306496 A JP 2002306496A
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JP2001119905A
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English (en)
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Toru Nagase
徹 長瀬
Katsumi Sasaki
勝巳 佐々木
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作部に片手の親指及び親指以外の指を係合さ
せたまま、その片手のみの操作で処置部を挿入部に対し
て任意に回動させるとともに、処置部を開閉させること
により、組織の縫合・結紮操作が容易に実行できる、操
作性に優れた外科用処置具を提供することにある。 【解決手段】挿入部2の先端部に開閉及び挿入部の軸に
対して回動可能に設けられた処置部3と、挿入部の基端
部に互いに開閉及び挿入部の軸に対して回動可能な操作
部と、挿入部に設けられ操作部の動作を処置部に伝達さ
せる第1の連結部材16及び第2の連結部材18とから
なる外科用処置具において、第1の連結部材16、第2
の連結部材18等の接続部に段差52,53を有し、こ
の段差の低い部位が挿入部の先端側で、かつ段差の高い
部位より挿入部の軸線寄りにあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、術者が挿入部の
基端部に設けられた操作部を把持し、先端部の処置部を
回動及び開閉して外科手術を行う外科用処置具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】外科手術を行う外科用処置具は、例え
ば、USP5、275、608、USP5、702、4
08、USP5、383、888及びUSP4、76
3、669等が知られている。
【0003】USP5、275、608は、シャフト
と、このシャフトの先端部に設けられた開閉可能な処置
部と、前記シャフトの基端部に設けられたハンドルとか
ら構成されている。処置部は開閉以外にハンドル操作に
よって一対の処置部を同一平面内で回動できるように構
成されている。
【0004】USP5、702、408は、リンクレバ
ー状の第1のリンクと、第1のリンクに接続された第2
及び第3のリンクと、第2及び第3のリンクは互いに内
側に移動可能であるとともに、両リンク端部に第4のリ
ンクが接続されている。そして、第1のリンクを第1の
方向に回動すると、第4のリンクも第1の方向に回動す
る平行リンクにより、処置部と操作部が同じ角度になる
ように構成したものである。
【0005】USP5、383、888は、シャフト
と、このシャフトの先端部に設けられた開閉及び回動可
能な処置部と、前記シャフトの基端部に設けられたハン
ドルとから構成されている。ハンドルによって処置部を
開閉するとともに、ハンドル側に設けられたレバーによ
って操作ワイヤを進退させ、処置部を回動させるように
構成したものである。
【0006】USP4、763、669は、シャフト
と、このシャフトの先端部に設けられた開閉及び回動可
能な処置部と、前記シャフトの基端部に設けられたハン
ドルとから構成されている。ハンドルによって処置部を
開閉するとともに、ハンドル側に設けられたレバーによ
ってプッシュロッドを進退させ、処置部を回動させるよ
うに構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の外科用処置具では片手のみの操作によって十分
な回動自由度を実現することが不可能であるため、特に
組織を縫合・結紮などの複雑な操作を実現させるために
は不十分であることが否めない。
【0008】また、般に外科用処置具によって組織を結
紮する際には、縫合針に接続された縫合糸を外科用処置
具に巻き付けて操作する、いわゆる外科結紮等の糸操作
を行うことになる。
【0009】しかしながら、挿入部には操作部の動作を
処置部に伝達させるリンク等の伝達部材が、旋回ピンに
よって相互に回動自在に連結されているため、一般的に
は連接部に段差が生じることになる。このため縫合糸が
段差に引っ掛かり、スムーズな結紮操作を阻害する可能
性がある。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、操作部に片手の親指
及び親指以外の指を係合させたまま、その片手のみの操
作で処置部を挿入部に対して任意に回動させるととも
に、処置部を開閉させることにより、組織の縫合・結紮
操作が容易に実行できる、操作性に優れた外科用処置具
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、請求項1は、挿入部と、前記挿入部の先
端部に開閉及び挿入部の軸に対して回動可能に設けられ
た処置部と、前記挿入部の基端部に互いに開閉及び挿入
部の軸に対して回動可能な操作部と、前記挿入部に設け
られ前記操作部の動作を前記処置部に伝達させる伝達部
材とからなる外科用処置具において、前記伝達部材相互
の接続部に段差を有し、この段差の低い部位が前記挿入
部の先端側で、かつ段差の高い部位より前記挿入部の軸
線寄りにあることを特徴とする。
【0012】前述したように、伝達部材相互の接続部に
段差があっても、段差の低い部位が挿入部の先端側にあ
るため、挿入部に巻き付けた縫合糸の途中が段差に引っ
掛かることはなく、挿入部の先端側からスムーズに繰出
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0014】図1は外科用処置具の全体構成を示す斜視
図である。まず、外科用処置具の概略的構成を説明する
と、外科用処置具1は、挿入部2と、挿入部2の先端部
に設けられた処置部3と、挿入部2の基端部に設けられ
た操作部4とから構成されている。
【0015】次に、図2〜図6に基づいて外科用処置具
1の構成を説明する。図2は処置部3を上方から見た斜
視図、図3は処置部3を下方から見た斜視図、図4は操
作部4を上方から見た斜視図、図5は操作部4のカバー
を取り外したところの上方から見た斜視図、図6は操作
部4のカバーを取り外したところの下方から見た斜視図
である。
【0016】図2〜図6に示すように、挿入部3は長尺
の細径パイプによって構成され、この内部には細径棒か
らなる開閉リンクを構成する第1の駆動棒5と、回動リ
ンクを構成する第2の駆動棒6及び第3の駆動棒7が平
行に挿通されている。第1の駆動棒5は挿入部2の軸心
より上側に偏って配置され、第2と第3の駆動棒6、7
は挿入部2の軸心より下側で左右対称的に配置され、か
つ軸方向に独立して進退自在である。
【0017】まず、処置部3について説明すると、挿入
部2の先端部には前方に向かって突出する剛性を有する
支持部8が一体に設けられている。支持部8の先端部に
はすり割8aが設けられ、このすり割8aには挿入部2
の軸方向と直交する枢支ピン9によって左右方向に回動
する回動板10が連結されている。この回動板10には
枢支ピン9と直交する方向に第1の枢支ピン11が固定
され、この第1の枢支ピン11には第1処置片12の基
端部が回動自在に枢支されている。第1処置片12の基
端部には屈曲部12aが設けられ、この屈曲部12aに
は後述する手段によって第2及び第3の駆動棒6、7が
連結されるようになっている。
【0018】第1処置片12の中間部には第2の枢支ピ
ン13によって第2処置片14が回動自在に連結されて
おり、第1処置片12と第2処置片14は第2の枢支ピ
ン13を支点として回動自在である。第2処置片14の
基端部には第1の連結ピン15を介して第1の連結部材
16の一端が回動自在に連結され、第1の連結部材16
の他端は左右方向の枢支ピン17を介して第2の連結部
材18が連結されている。第2の連結部材18の他端は
第2の連結ピン19を介して前記第1の駆動棒5の先端
部に回動自在に連結されている。
【0019】また、前記第1処置片12の屈曲部12a
には第3の連結ピン20を介して第3の連結部材21が
連結されている。この第3の連結部材21の基端側は左
右方向に幅広であり、この基端側には第4の連結ピン2
2と第5の連結ピン23が左右方向に離間して設けられ
ている。そして、第4の連結ピン22は前記第2の駆動
棒6と連結され、第5の連結ピン23は第3の駆動棒7
と連結されている。
【0020】前述のように構成された外科用処置具1に
よれば、第1の駆動棒5を前進させると、第1の連結部
材16、第2の連結部材18を介して第2処置片14の
基端部を前方に押すため、第2処置片14は第2の枢支
ピン13を支点として回動して第1と第2処置片12、
14が開く。逆に、第1の駆動棒5を後退させると、第
1の連結部材16、第2の連結部材18を介して第2処
置片14の基端部を後方へ引っ張るため、第2処置片1
4は第2の枢支ピン13を支点として回動して第1と第
2処置片12、14が閉じる。
【0021】また、第2及び第3の駆動棒6、7を同時
に前進させると、第3の連結部材21を介して第1処置
片12の屈曲部12aを前方へ押すため、第1処置片1
2が第1の枢支ピン11を支点として回動し、第2処置
片14は第1の連結ピン15を支点として同方向に回動
し、挿入部2の軸に対して第1及び第2処置片12、1
4を略直角まで回動させることができる。
【0022】また、この状態から、第1の駆動棒5を前
進させると、第1及び第2の連結部材16、18を介し
て第2処置片14の基端部が前方へ押されるため、第2
処置片14は第2の枢支ピン13を支点として回動し、
第1と第2処置片12、14が開く。
【0023】次に、第2の駆動棒6を後退させ、第3の
駆動棒7を前進させると、枢支軸9を支点として回動板
10が左方向に回動するため、第1と第2処置片12、
14は枢支軸9を支点として左方向に回動する。逆に、
第2の駆動棒6を前進させ、第3の駆動棒7を後退させ
ると、枢支軸9を支点として回動板10が右方向に回動
するため、第1と第2処置片12、14は枢支軸9を支
点として右方向に回動する。
【0024】本実施形態によれば、開閉可能な第1と第
2処置片12、14を上下及び左右方向に回動させるこ
とができ、第1と第2処置片12、14を目的部位に容
易にアプローチでき、処置の自由度を向上させることが
できる。
【0025】次に、操作部4について説明する。挿入部
2の基端部においても、第1の駆動棒5は挿入部2の軸
心より上側に偏って配置され、第2と第3の駆動棒6、
7は挿入部2の軸心より下側で左右対称的に配置されて
いる。挿入部2の基端部には後方に向かって突出する剛
性を有する支持部31が設けられている。この支持部3
1の基端部における両側部には基端に向かって支持部3
1の幅が狭くなるようにテーパ面からなる当接受け面3
1aが設けられている。さらに、支持部31には上下方
向に枢軸32を有する第1の枢支部33が設けられ、こ
の第1の枢支部33には第1の連結部材34が左右方向
に回動可能に設けられている。
【0026】第1の連結部材34には左右方向(横方
向)に枢軸35を有する第2の枢支部36が設けられ、
この第2の枢支部36には第1操作部としての第1ハン
ドル37が上下方向に回動可能に設けられている。第1
のハンドル37には枢軸38によって第2操作部として
の第2ハンドル39が上下方向に回動自在に設けられて
いる。
【0027】第1ハンドル37には術者が操作時に親指
以外の指を掛ける指掛けリング37aが設けられ、第2
ハンドル39には術者が操作時に親指を掛ける指掛けリ
ング39aが設けられている。
【0028】前記第1の駆動棒5の基端部には上下方向
に枢軸42が設けられ、この枢軸42には第1の連結部
材41が左右方向に回動可能に連結されている。この第
1の連結部材41には左右方向に枢軸40が設けられ、
この枢軸40には第3の連結部材43の一端部が上下方
向に回動可能に連結されている。この第3の連結部材4
3の他端部は第2ハンドル39に左右方向に設けられた
枢軸44に上下方向に回動可能に連結されている。
【0029】前記第1ハンドル37の枢軸35の下方に
は左右方向に枢軸45が設けられ、この枢軸45には第
2の連結部材46の一端部が上下方向に回動可能に連結
されている。第2の連結部材46の他端部の左右両端部
には上下方向に枢軸47、48が設けられている。そし
て、枢軸47、48には前記第2の駆動棒6と第3の駆
動棒7が連結されている。
【0030】従って、挿入部2の基端部に設けられた支
持部31に対して第1及び第2ハンドル37、39が枢
軸32を支点として左右方向に回動自在であり、枢軸3
5を支点として上下方向に回動自在に設けられている。
【0031】次に、図7及び図8に基づいて、前記挿入
部2の先端部に設けられ操作部4の動作を処置部3に伝
達させる伝達手段50について説明を加えると、第1の
駆動棒5の先端部には伝達部材としての連結部材51の
基端部が固定されている。連結部材51は先端に向かっ
て漸次幅広に形成され、その先端部には平面視で、二股
部51aが形成されている。
【0032】連結部材51の二股部51aには第2の連
結ピン19を枢支するピン孔51bが横方向に貫通して
設けられている。さらに、第2の連結ピン19には伝達
部材としての第2の連結部材18の基端部が上下方向に
回動自在に枢支されている。この第2の連結部材18も
先端に向かって漸次幅広に形成され、その先端部には側
面視で二股部18aが形成されている。
【0033】第2の連結部材18の二股部18aには枢
支ピン17を枢支するピン孔18bが上下方向に貫通し
て設けられている。さらに、第2の連結部材18には伝
達部材としての第1の連結部材16の基端部が横方向に
回動自在に枢支されている。この第1の連結部材16も
先端に向かって漸次幅広に形成され、その先端部には平
面視で二股部16aが形成されている。
【0034】第1の連結部材16の二股部16aには第
1の連結ピン15を枢支するピン孔16bが横方向に貫
通して設けられている。さらに、第1の連結部材16に
は第2の処置片14の基端部が上下方向に回動自在に枢
支されている。
【0035】従って、連結部材51と第2の連結部材1
8との連結部には横方向に第1の段差52が形成され、
第2の連結部材18と第1の連結部材16との連結部に
は上下方向に第2の段差53が形成され、第1の連結部
材16と第2の処置片14との連結部には横方向に第3
の段差54が形成されている。
【0036】そして、第1の段差52、第2の段差53
及び第3の段差54は、その段差の低い部位52a,5
3a,54aが前記挿入部2及び処置部3の先端側で、
かつ段差の高い部位より挿入部2の軸線寄りになってい
る。
【0037】従って、外科用処置具によって組織を縫合
・結紮する際には、図9に示すように、縫合針60に通
した縫合糸55が垂れ下がらないように縫合糸55の途
中を挿入部2に巻き付けた状態に縫合糸55を支持し、
縫合・結紮が進むにつれて縫合糸55を繰出す術方法を
採っているが、伝達手段50は挿入部2の先端に向かう
に従って低い段差に形成されているため、縫合糸55の
途中が段差に引っ掛かることはなく、縫合糸55がスム
ーズに繰出されるという効果がある。
【0038】また、図8に示すように、枢支ピン17は
挿入部2の軸と近位の一端に拡径部17aを有し、ピン
孔18bに対して下方から挿入されている。枢支ピン9
は挿入部2の軸と近位の一端に拡径部9aを有し、ピン
孔8aに対して下方から挿入されている。また、第4の
連結ピン22及び第5の連結ピン23は挿入部2の軸と
近位の一端に拡径部22a,23a(一方のみ図示)を
有し、第3の連結部材21のピン孔21aに上方から挿
入されている。
【0039】このように構成することにより拡径部17
aによって枢支ピン17は上方に抜けることはなく、抜
ける方向は下方に限定されるが、処置部3を組立て後に
おいては、枢支ピン17の下方には支持部8が接近して
いるため枢支ピン17が抜け落ちることはない。
【0040】また、拡径部9aによって枢支ピン9は上
方に抜けることはなく、抜ける方向は下方に限定される
が、処置部3を組立て後においては、枢支ピン9の下方
には第3の連結部材21が接近しているため枢支ピン9
が抜け落ちることはない。同様に、拡径部22a,23
aによって第4及び第5の連結ピン22,23は下方に
抜けることはなく、抜ける方向は上方に限定されるが、
処置部3を組立て後においては、第4及び第5の連結ピ
ン22,23の上方には支持部8が接近しているため第
4及び第5の連結ピン22,23が抜け落ちることはな
い。
【0041】次に、前述のように構成された手術用処置
具の作用について説明する。
【0042】操作部4における第1ハンドル37と第2
ハンドル39に手指を掛ける。そして、図1の状態から
手首を動作して第1ハンドル37と第2ハンドル39を
枢軸35を支点として下方へ回動して第1ハンドル37
と第2ハンドル39を水平にすると、第3の連結部材4
3及び第1の連結部材41を介して第1の駆動棒5が操
作部4側に後退する。
【0043】従って、第1の駆動棒5に連結された処置
部3側の第1の連結部材16を介して第1の連結ピン1
5が操作部4側に引き寄せられるため、第1の枢支ピン
11を支点として第1及び第2処置片12、14が閉じ
た状態で真っ直ぐになる。
【0044】次に、操作部4における第1ハンドル37
及び第2ハンドル39を平行状態のまま一緒に枢軸35
を支点として上方へ回動すると、第2の連結部材46を
介して第2と第3の駆動棒6、7が同時に挿入部2に沿
って後退する。
【0045】従って、第1の駆動棒5に連結された処置
部3側の第1の連結部材16を介して第1の連結ピン1
5が先端側へ突出されるため、第1の枢支ピン11を支
点として第1及び第2処置片12、14が閉じた状態で
下向きになる。従って、操作部4側の第1と第2ハンド
ル37、39を枢軸35を支点として上下方向に回動す
ることにより、処置部3を挿入部2の延長方向に真っ直
ぐにしたり、挿入部2に対して角度を持たせることがで
きる。
【0046】次に、手術用処置具を用いて組織の切開部
を縫合する方法について説明する。図10(a)は、第
1の駆動棒5を前進させ、第1と第2処置片12、14
を挿入部2の軸線に対して略直角に回動して下向きにし
た状態であり、第1と第2処置片12、14によって糸
付きの縫合針60を把持した状態を示す。この状態で、
組織61の切開部62の近傍に縫合針60を位置して挿
入部2の先端部を組織61方向へ押し下げると、縫合針
60が組織61に穿刺される。
【0047】次に、第1の駆動棒5を後退させると、第
1処置片12の基端部が引かれるため、第1処置片12
及び第2処置片14は第1の枢支ピン11を支点として
前方に回動し、図10(b)に示すように、縫合針60
が切開部62を有する組織61に穿刺され、縫合針60
の先端部が組織61の表層から突出する。このように縫
合針60の軸線方向に第1と第2処置片12、14を回
動させることができ、縫合針60の穿刺が容易に行うこ
とができる。
【0048】また、前述したように第1と第2処置片1
2、14を挿入部2の軸線方向に向けた状態において
も、また軸線に対して略直角に下向きに回動変位させた
状態においても第1と第2処置片12、14を回動して
開閉することができ、目的部位に確実にアプローチで
き、また縫合のみならず、組織61の把持したり、剥離
することも容易に行うことができる。
【0049】さらに、例えば、縫合針60を第1と第2
処置片12、14によって把持して縫合する際に、第1
と第2ハンドル37、39を第1の枢支部32を支点と
して左右方向に回動することにより、第1と第2処置片
12、14を左右方向に回動することができるため、縫
合方向が挿入部2の軸線方向から軸線方向に対して角度
を持っていても、縫合針60を持ち替えることなく縫合
でき、また手術用処置具1を別の方向から挿入し直すと
いう面倒な操作が不要となる。
【0050】前記実施形態によれば、次のような構成が
得られる。
【0051】(付記1)挿入部と、前記挿入部の先端部
に開閉及び挿入部の軸に対して回動可能に設けられた処
置部と、前記挿入部の基端部に互いに開閉及び挿入部の
軸に対して回動可能な操作部と、前記挿入部に設けられ
前記操作部の動作を前記処置部に伝達させる伝達部材と
からなる外科用処置具において、前記伝達部材相互の接
続部に段差を有し、この段差の低い部位が前記挿入部の
先端側で、かつ段差の高い部位より前記挿入部の軸線寄
りにあることを特徴とする外科用処置具。
【0052】(付記2)前記伝達部材は、前記処置部の
回動動作を前記挿入部の軸に対して第一側で実行し、前
記操作部の回動動作を前記挿入部の軸に対して第二側で
実行し、前記第一側と第二側は挿入部の軸を挟んで略対
称位置にあることを特徴とする付記1記載の外科用処置
具。
【0053】(付記3)前記伝達部材は、挿入部の基端
側から先端側に向かって幅広に形成されていることを特
徴とする付記1記載の外科用処置具。
【0054】(付記4)前記伝達部材は、挿入部の先端
側が凹形状で、基端側が凸形状であることを特徴とする
付記1記載の外科用処置具。
【0055】(付記5)前記伝達部材は、枢支ピン及び
この枢支ピンが挿入されるピン孔を有し、この枢支ピン
は挿入部の軸心と近位の第一端と、挿入部の軸心と遠位
の第二端を有しており、前記第一端の軸径は前記ピン孔
より大径であることを特徴とする付記1に記載の外科用
処置具。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、操作部に片手の親指及び親指以外の指を係合させた
まま、その片手のみの操作で処置部を挿入部に対して任
意に回動させるとともに、処置部を開閉させることによ
り、組織の縫合・結紮操作が容易に実行することができ
る。
【0057】さらに、一般に外科用処置具によって組織
を縫合・結紮する際には、縫合針に接続された縫合糸を
外科用処置具に巻き付けて操作する、いわゆる外科結紮
等の糸操作を行うこととなるが、挿入部のリンク等の伝
達部材の段差が挿入部の前方側に低く構成されているた
め、縫合糸が段差に引っ掛かることはなく、スムーズな
結紮操作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の外科用処置具の全
体構成を示す斜視図。
【図2】同実施形態を示し、処置部を上方から見た斜視
図。
【図3】同実施形態を示し、処置部を下方から見た斜視
図。
【図4】同実施形態を示し、操作部を上方から見た斜視
図。
【図5】同実施形態を示し、操作部のカバーを取り外し
たところの上方から見た斜視図。
【図6】同実施形態を示し、操作部のカバーを取り外し
たところの下方から見た斜視図。
【図7】同実施形態を示し、処置部の斜視図。
【図8】同実施形態を示し、処置部の縦断側面図。
【図9】同実施形態を示し、作用を説明するための処置
部の斜視図。
【図10】(a)(b)は外科用処置具の使用状態を示
す図。
【符号の説明】
1…手術用処置具 2…挿入部 3…処置部 4…操作部 14…第2処置片(伝達部材) 16…第1の連結部材(伝達部材) 18…第2の連結部材(伝達部材) 51…連結部材(伝達部材) 52,53,54…段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C060 BB23 GG05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部と、 前記挿入部の先端部に開閉及び挿入部の軸に対して回動
    可能に設けられた処置部と、 前記挿入部の基端部に互いに開閉及び挿入部の軸に対し
    て回動可能な操作部と、 前記挿入部に設けられ前記操作部の動作を前記処置部に
    伝達させる伝達部材とからなる外科用処置具において、 前記伝達部材相互の接続部に段差を有し、この段差の低
    い部位が前記挿入部の先端側で、かつ段差の高い部位よ
    り前記挿入部の軸線寄りにあることを特徴とする外科用
    処置具。
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