JP2003010106A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2003010106A
JP2003010106A JP2001203887A JP2001203887A JP2003010106A JP 2003010106 A JP2003010106 A JP 2003010106A JP 2001203887 A JP2001203887 A JP 2001203887A JP 2001203887 A JP2001203887 A JP 2001203887A JP 2003010106 A JP2003010106 A JP 2003010106A
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Japan
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balloon
endoscope
fluid
unit
conduit
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Application number
JP2001203887A
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English (en)
Inventor
Hiroki Moriyama
宏樹 森山
Ryuichi Toyama
隆一 外山
Hisao Yabe
久雄 矢部
Hidehiro Joko
英洋 上甲
Hidekazu Kobayashi
英一 小林
Yasuta Ishibiki
康太 石引
Haruhiko Kaiya
晴彦 海谷
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルーンによる硬度可変手段を安価に修理可
能な内視鏡を実現する。 【解決手段】 内視鏡1は、軟性部13の長手軸方向に
沿って細長のバルーン21を有するバルーンユニット2
0が着脱可能に取り付けられるようになっている。前記
バルーンユニット20は、前記バルーン21の先端側に
繋がれるワイヤ22を介して接続される固定部23と、
前記バルーン21に連通し、このバルーン21の後端側
に接続される管路24とを設けて構成される。内視鏡本
体1aは、先端部11の先端側で、前記バルーンユニッ
ト20の前記固定部23が水密的に固定される固定受け
部が設けられている。また、前記内視鏡本体1aは、操
作部3の基端側で、前記バルーンユニット20の前記接
続部25に対して着脱自在に接続可能な接続部26が設
けられている。前記接続部26は、前記バルーンユニッ
ト20の前記管路24と連通する管路27が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入部軟性部の可
撓性を変化させることが可能な内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内視鏡は、広く用いられてい
る。上記内視鏡は、細長の挿入部を体腔内に挿入するこ
とにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に応じて
処置具挿通用チャンネル内に挿通した処置具を用いて各
種治療処置ができる。また、工業分野においても、上記
内視鏡は、細長の挿入部を挿入することにより、ボイ
ラ,タービン,エンジン,化学プラントなどの内部の傷
や腐蝕などを観察したり検査することができる。
【0003】また、上記内視鏡は、大腸内や各種プラン
ト配管、ガス配管等への挿入性向上のため、上記挿入部
軟性部の可撓性の硬さを変化させる構造、例えば、挿入
時に上記挿入部軟性部を一時的に硬化させる硬度可変手
段を有するもの等がある。
【0004】このような内視鏡は、例えば、特開平5−
237056号公報に記載されているように、硬度可変
手段としてバルーン(流体圧人工筋)を軟性部内にその
長手軸方向に沿って挿入配置しているものが提案されて
いる。上記内視鏡は、上記バルーン(流体圧人工筋)に
流体供給手段から管路を介して流体を注入、排出して前
記バルーンを膨張、収縮させることで、軟性部の可撓性
を変化させることが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−237056号公報に記載の内視鏡は、上記バ
ルーン(流体圧人工筋)の膨張、収縮を繰り返すうち
に、バルーンの性能が劣化し、孔が開いたりなど破損、
故障する虞れが生じる。このような場合、上記特開平5
−237056号公報は、対応策が述べられていない。
また、このような場合、上記特開平5−237056号
公報に記載の内視鏡は、内視鏡挿入部全体を交換修理す
ることとなると、コストもかかるし、煩雑である。
【0006】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
のであり、バルーンによる硬度可変手段を安価に修理可
能な内視鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、軟
性部を有する細長の挿入部を備えた内視鏡において、前
記軟性部の可撓性を変化させるためのバルーンを、前記
軟性部の長手軸方向に沿って着脱可能に設けたことを特
徴としている。また、本発明の請求項2は、請求項1に
記載の内視鏡において、前記バルーンに連通する管路を
設け、この管路を介して流体供給手段から流体を注入、
排出して前記バルーンを膨張、収縮することで、前記軟
性部の可撓性を変化させることを特徴としている。この
構成により、バルーンによる硬度可変手段を安価に修理
可能な内視鏡を実現する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
に係る内視鏡を示す全体構成図である。図1に示すよう
に本発明の第1の実施の形態を備えた電子内視鏡(以
下、内視鏡という)1は、例えば先端側にCCDなどの
固体撮像素子を有する観察装置を内蔵した細長な挿入部
2と、この挿入部2の基端側に達設され、把持部3aを
有する操作部3と、この操作部3の側部から延出された
ユニバーサルコード4と、このユニバーサルコード4の
端部に設けられたコネクタ部5とから構成される。
【0009】前記コネクタ部5は、この側部から延出さ
れた流体コード6及びこの流体コード6の端部に設けら
れた流体コネクタ部7を有している。前記コネクタ部5
は、図示しない光源装置やCCUに着脱自在に接続され
るようになっている。また、前記流体コネクタ部7は、
流体制御装置10に着脱自在に接続されるようになって
いる。尚、前記CCUは、図示しないモニタが接続され
るようになっていて、被検部の光学像を前記固体撮像素
子で撮像した後、前記CCUで信号処理しモニタでその
被検部の画像を表示するようになっている。
【0010】前記挿入部2は、先端に設けられた先端部
11と、この先端部11の基端側に設けられた湾曲自在
の湾曲部12と、この湾曲部12の基端側に設けられた
長尺で可撓性を有する軟性部13とから構成されてい
る。前記操作部3は、この後方側に図示しない湾曲操作
レバーが設けられており、この湾曲操作レバーを回動操
作することにより前記湾曲部12を湾曲動作させること
ができるようになっている。
【0011】また、前記操作部3は、この前端付近に図
示しない生検鉗子やレーザープローブなどの処置具を挿
入する図示しない処置具挿入口が設けられている。この
処置具挿入口は、処置具を挿入することで、その内部に
配設された図示しない処置具挿通用チャンネルを経て処
置具の先端側を突出させることができ、患者組織を採取
する生検などを行うことができる。また、前記操作部3
は、この後端側に送気操作、送水操作や吸引操作を行う
ための送気スイッチ14、送水スイッチ15、吸引スイ
ッチ16やフリーズやレリーズ等の画像制御スイッチ1
7a、17b、17cが設けられている。更に、前記操
作部3は、この後端側に前記挿入部軟性部13の可撓性
の硬度を変化させるための硬度スイッチ18a、18b
が設けられている。
【0012】前記先端部11は、前記観察装置を内蔵
し、この観察装置に被検部の光学像を結像する図示しな
い対物光学系や被検部を照明する図示しない照明光学系
を内蔵している。また、前記先端部11は、図示しない
送気送水チャンネルや処置具挿通用チャンネル等の開口
部が形成されている。前記湾曲部12は、複数の図示し
ない湾曲駒を連設して湾曲自在に構成されている。
【0013】前記軟性部13は、前記観察装置の配線や
前記照明光学系の照明伝達光学系、送気送水チャンネル
や処置具挿通用チャンネル等の内蔵物を挿通して構成さ
れている。前記軟性部13は、この長手軸方向に沿っ
て、上述した他の内蔵物を圧迫することなく、デッドス
ペースに硬度可変手段として細長のバルーン21を有す
るバルーンユニット20が着脱交換可能に取り付けられ
るようになっている。前記バルーンユニット20は、前
記バルーン21の先端側に繋がれるワイヤ22を介して
接続される固定部23と、前記バルーン21に連通し、
このバルーン21の後端側に接続される管路24とを設
けて構成される。
【0014】前記バルーンユニット20が内視鏡本体1
aに取り付けられると、前記ワイヤ22の先端は、前記
湾曲部12に挿通して前記先端部11に至り、この先端
部11で前記固定部23が水密的に固定されるようにな
っている。一方、前記管路24の他端は、前記軟性部1
3に挿通して前記操作部3の基端側に至り、この操作部
3の基端側で前記接続部25が着脱可能に接続されるよ
うになっている。前記バルーン21の先端側は、膨張時
に前記湾曲部12の湾曲機能を阻害しないように前記湾
曲部12にまで至ることなく配設されるようになってい
る。
【0015】尚、前記バルーン21は、膨張時の断面が
円形になるような形状に形成されても良いし、前記軟性
部13内の他の内蔵物との関係でデッドスペースを活用
するために、膨張時の断面が偏平形状に形成されても良
い。また、前記バルーン21は、膨張時に少しテーパ状
になるような形状に形成されていても良いし、膨張時の
硬い状態において軸方向の部位により更に硬さの差を設
けても良い。更に、前記バルーン21は、前記軟性部1
3内に複数又は、軸方向の部位を異ならせて設けても良
い。
【0016】前記内視鏡本体1aは、前記先端部11の
先端側で、前記バルーンユニット20の前記固定部23
が水密的に固定される図示しない固定受け部が設けられ
ている。尚、この固定受け部は、前記バルーンユニット
20の前記固定部23を水密的に固定できるものであれ
ば、前記固定部23が嵌合固定される構成のものでも良
いし、更にねじ等により螺合固定可能な構成のものでも
良い。また、前記内視鏡本体1aは、前記操作部3の基
端側で、前記バルーンユニット20の前記接続部25に
対して着脱自在に接続可能な接続部26が設けられてい
る。
【0017】前記接続部26は、前記バルーンユニット
20の前記管路24と連通する管路27が設けられてい
る。前記管路27は、前記操作部3から前記ユニバーサ
ルコード4及び前記コネクタ部5内、更に前記流体コー
ド6及び流体コネクタ部17に挿通配設されている。
【0018】ここで、前記操作部3は、2つのケーシン
グ部材で覆われており、前記把持部3a近傍で前端側ケ
ーシング部材28と後端側ケーシング部材29とに分か
れている。前記前端側ケーシング部材28は、前記挿入
部2の方向にスライドさせることで、前記バルーンユニ
ット20の前記接続部25及び前記内視鏡本体1aの前
記接続部26が露出するようになっている。このことに
より、前記内視鏡本体1aの前記接続部26に対して前
記バルーンユニット20の前記接続部25を着脱可能と
なっている。
【0019】そして、上記管路24,接続部25,接続
部26,管路27は、流体が挿通可能に連続した管路を
形成するようになっている。尚、前記バルーンユニット
20の前記管路24及び前記内視鏡本体1aの前記管路
27は、流体注入用管路と流体強制排出用管路との2本
構成になっていても良い。こうすることで、内視鏡1
は、速やかな流体の入れ替えが可能である。
【0020】また、前記硬度スイッチ18a、18bか
ら延出する電線30は、前記管路27と同様に前記ユニ
バーサルコード4及び前記コネクタ部5内、更に前記流
体コード6及び流体コネクタ部17に挿通配設されてい
る。
【0021】前記内視鏡1は、前記流体コネクタ部17
を前記流体制御装置10に着脱自在に接続することによ
り、前記管路27が前記流体制御装置10に接続される
と共に、前記電線30が前記流体制御装置10に電気的
に接続されるようになっている。そして、前記バルーン
21は、前記軟性部13に収納される際において、非常
に柔軟に形成されているが、前記流体制御装置10から
流体が送られ、膨張すると硬くなる(可撓性が低下す
る)ようになっている。このとき、前記バルーン21へ
送られる流体は、気体でもいいし、より硬くするために
液体でもいい。尚、前記バルーン21へ送られる流体
は、液体の場合、さらに硬くするために水より粘度が高
いものを用いても良い。
【0022】前記流体制御装置10は、弁駆動部31
と、流体駆動部32とから構成されている。前記流体制
御装置10は、制御ボタン33a、33b、33cが前
記流体駆動部32に設けられている。また、前記流体制
御装置10は、図示しない液回収用タンクに接続する吸
引チューブ34及び送水タンク35に接続する送水チュ
ーブ36が前記流体駆動部32から延出している。そし
て、前記内視鏡1は、内視鏡検査後に洗滌、消毒する
際、前記流体コネクタ部17を前記流体制御装置10か
ら取り外して行えるようになっている。
【0023】また、前記流体制御装置10は、前記流体
コネクタ部17の代わりに硬度可変プローブ40のコネ
クタ41を接続することができるようになっている。前
記硬度可変プローブ40は、前記コネクタ41を有し、
前記バルーンユニット20の前記バルーン21と同様に
形成されるバルーン42と、このバルーン42の先端側
に設けられた柔軟な先端部43と、前記バルーン21の
後端側に設けられ、このバルーン21に連通する管路4
4とから構成される。前記硬度可変プローブ40は、内
視鏡挿入部2に設けられている処置具挿通用チャンネル
に挿脱可能である。このため、前記硬度可変プローブ4
0は、前記バルーンユニット20が取り付けられない内
視鏡にも用いることができる。
【0024】このように構成された内視鏡1を用いて挿
入部2を体腔内などに挿入する。一般に、大腸(直腸か
ら盲腸まで)に内視鏡挿入部2を挿入するのは容易では
ない。大腸のある部分では、軟性部13が軟らかい方が
挿入し易く、別の部分では軟性部13が硬い方が挿入し
易いことがある。本発明では、前記バルーン21の収縮
・膨張を制御することで、バルーン21が設けられてい
る部分のみ軟性部13の硬さ(可撓性)をユーザの意図
通りに変更できるようになっている。
【0025】先ず、バルーン21が収縮状態のとき、バ
ルーン21及び軟性部13は、軟らかい状態である。も
し、バルーン21及び軟性部13を硬くした方が良い場
合が発生したら、ユーザは硬度スイッチ18aを押下操
作する。すると、硬度スイッチ18aからの信号は、電
線30を介して流体制御装置10に伝達される。そし
て、流体駆動部32(及び弁駆動部31)が駆動して流
体を管路27及び管路44からバルーン21に送ること
でこのバルーン21を膨張させ、このバルーン21及び
軟性部13を硬くする。ここで、再び、バルーン21及
び軟性部13を軟らかくする場合、ユーザは、硬度スイ
ッチ18bを押下操作することで、流体制御装置10が
制御され流体を吸引又は自然排出し、バルーン21を収
縮させる。
【0026】これらバルーン21の膨張、収縮操作は、
操作部3以外でも流体制御装置10で行うことが可能で
ある。例えば、ユーザが制御ボタン33aを押下操作す
るとバルーン21は膨張する。次に、ユーザが制御ボタ
ン33bを押下操作すると、膨張したバルーン21は、
収縮できるようになっている。また、ユーザが制御ボタ
ン33cを押下操作すると、バルーン21は、この内部
の圧力状態を一定に保てるようになっている。
【0027】ここで、ユーザがバルーン21の膨張・収
縮操作を長時間、繰り返し行ううちに、バルーン21の
性能は劣化し、孔が開いたりなど破損、故障する虞れが
生じる。そこで、バルーン21及びこれを駆動するため
の部材の全て(管路27や流体制御装置10も含む)を
交換することはコストもかかるし、煩雑である。本発明
は、バルーン21に関する主に挿入部2内の部材だけを
交換することで、バルーン21を容易に交換できること
である。
【0028】先ず、バルーン21破損の認知について説
明する。例えば、流体制御装置10は、バルーン21の
破損を検知可能な図示しない圧力検知手段を設けてい
る。注入する流体量と圧力との関係が予め分っているの
で、上記圧力検知手段により、流体制御装置10は、流
体を所定量注入している際に、所定の圧力に達しない場
合、バルーン21が破損したと判断可能である。
【0029】また、流体制御装置10は、上記圧力検知
手段で検知したバルーン21の破損を報知する図示しな
い報知手段を設けている。この報知手段は、警告音を発
生するものでも良いし、内視鏡画像に重畳させるように
しても良い。尚、上記圧力検知手段は、バルーン21を
気体で制御するとして、内視鏡内部又はこの内視鏡内部
と連通した外部装置に設けられても良い。この場合、バ
ルーン21が破損して内視鏡内部の流体圧が高まると、
警告音を発生するようにしても良い。また、その他のバ
ルーン21の破損検出手段を設けても良い。
【0030】上述のようにバルーン21の破損が分かれ
ば、バルーンユニット20の交換作業を行う。ユーザ
は、操作部3の前端側ケーシング部材28を挿入部2の
方にスライドさせて開ける。すると、内蔵されているバ
ルーンユニット20の接続部25と内視鏡本体1aの接
続部26とが気密的に接続されている部分は、露出され
る。そして、ユーザは、内蔵されているバルーンユニッ
ト20の接続部25を内視鏡本体1aの接続部26から
取り外す作業を行える。
【0031】次に、ユーザは、内視鏡先端部11に対し
て水密的に固定されているバルーンユニット20の固定
部23を内視鏡本体1aから取り外す。こうすること
で、ユーザは、取り外したバルーンユニット20の固定
部23を挿入部2内に引き込むことが可能な状態とな
る。
【0032】ここで、ユーザは、内蔵されているバルー
ンユニット20の固定部23と、新たなバルーンユニッ
ト20Bの接続部25bとを直接又はひもなどを用いて
接続しておく。そして、ユーザは、露出したバルーンユ
ニット20の接続部25を操作部3から外に引き出しな
がら、新たなバルーンユニット20Bの接続部25bを
内視鏡先端部11から挿入部2内、操作部3内へと引き
込むように作業する。
【0033】こうして、新たなバルーンユニット20B
の接続部25bは、内蔵されていたバルーンユニット2
0の接続部25の位置に到達すると共に、新たなバルー
ンユニット20Bの固定部23bが内蔵されていたバル
ーンユニット20の固定部23の位置に達する。そし
て、ユーザは、新たなバルーンユニット20Bの接続部
25bを内視鏡本体1aの接続部26に気密的に接続す
ると共に、固定部23bを内視鏡先端部11に水密的に
接続する。最後に、ユーザは、外した前端側ケーシング
部材28を水密的に後端側ケーシング部材29に対して
閉めれば、交換作業が終了する。
【0034】このような作業手順により、新たなバルー
ンユニット20Bは、挿入部2内において、元(内蔵さ
れていた)のバルーンユニット20のバルーン21,ワ
イヤ22,管路44と同じ配列で収納でき、内視鏡本体
1aの他の内蔵物との相対的位置関係において絡まった
りすることがない。
【0035】尚、新たなバルーンユニット20Bは、例
えば、固定部23bから接続部25bまでの長さがバル
ーンユニット20の固定部23から接続部25までと同
じであるが、バルーン21の長さが異なるような別の仕
様のものでもいい。こうすることで、一つの内視鏡1
で、その時々のニーズに対応して異なる硬度可変機能の
内視鏡を実現できる。
【0036】このようにして、バルーン21が破損して
も、このバルーン21を膨張・収縮させるのに必要な全
部材を交換するのではなく、管路の途中を分断できるこ
とで、主に挿入部2側の部材だけを交換することができ
る。
【0037】また、上述のようにバルーン21の管路の
着脱作業は、操作部3において行えるので作業性が良
い。仮に、挿入部2内で管路の着脱作業をするようだ
と、作業性が悪いだけでなく、管路接続部を挿入部2内
に設けると挿入部2が太径化する虞れがある。また、バ
ルーン21は交換可能であるが、できるだけ長持ちさせ
るために、以下に記載するように構成しても良い。
【0038】例えば、コネクタ8内にメモリ部を設け、
流体制御装置10による加圧回数、圧力などを内視鏡毎
に記録できるように構成する。そして、ある所定圧力で
ある所定回数の加圧がなされると、バルーン21の交換
時期であることをユーザに報知するようにしても良い。
或いは、ある所定圧力に達するまでの流体の注入量を流
体制御装置10で検知し、所定圧力に対して、所定以上
の注入量が必要になった場合にユーザに交換時期として
報知するようにしても良い。また、バルーン21を異常
に膨張させるようなことを防ぐために、流体制御装置1
0から注入できる流体容積を設定し、一定流量以上はバ
ルーン21に注入できないようにしても良いし、管路の
一部にリリーフ弁構造を設け、管路内が所定の圧力以上
の圧力になると、そこから流体がリークされ(漏れ)、
バルーン21に到達しないようにしても良い。この場
合、例えば、流体制御装置10が何らかの要因で一部故
障し、流体が絶えずバルーン21に送られるような場合
に有効である。
【0039】また、バルーン21の膨張時、流体制御装
置10でそれ以上加圧しなくても、挿入部軟性部13を
ストレート状態から曲がった状態にすると、バルーン2
1内の所定圧力が高くなる場合がある。この所定圧力と
は、挿入部軟性部13を所定量曲げた時の最大圧力であ
る。また、流体制御装置10がバルーン21を膨張させ
るように流体を駆動しているときは、必ずユーザにわか
るレベルの音(バルーン21を収縮させるように流体制
御装置10が駆動するよりも大きな音)を発生するよう
に構成することで、流体制御装置10の一部が故障して
バルーン21を膨張させ続けるようなことをが発生して
も、ユーザはすぐに気づくことができる。この結果、本
実施の形態は、バルーンによる硬度可変手段を安価に修
理可能な内視鏡を実現できる。
【0040】尚、一般的に、内視鏡は、挿入部先端部1
1に設けられた図示しない観察光学系である対物レンズ
窓(不図示)に汚物などが付着した場合、それを洗い流
すための図示しない送水機能が設けられている。また、
内視鏡は、体内を膨らますため、挿入部先端部11から
送気できる送気機能が設けられている。或いは、内視鏡
は、対物レンズ窓ではなく、体壁の汚れや出血部を洗う
ために、挿入部先端部11から前方に放水する前方送水
機能等を備えたものもある。更に、内視鏡は、体内の流
体を挿入部先端部11から吸引する吸引機能を備えたも
のもある。
【0041】そこで、前記流体制御装置10は、流体圧
による硬度可変機能だけでなく、上述の送水や送気な
ど、他の流体制御機能も行うことが可能なように構成し
ても良い。この場合、前記流体制御装置10は、例えば
送気スイッチ14、送水スイッチ15、吸引スイッチ1
6を押下操作することで、前記流体駆動部32により前
記弁駆動部31の弁制御を行なうことで、実施すること
ができる。
【0042】また、前記流体制御装置10は、各制御系
ごとに制御弁があることに加えて、減圧弁又は減圧弁及
び制圧タンクを設けることで、(一方の操作による他方
への流量、圧力変化が影響しないように)複数の制御系
を同時に操作可能とするように構成しても良い。このこ
とにより、一つの流体制御装置10によって、硬度可変
機能だけでなく、その他の流体駆動も行なえるので、効
率的なシステムを実現可能である。
【0043】尚、本実施の形態は、挿入部先端部11に
図示しない観察装置を内蔵した電子内視鏡を用いて構成
しているが、本発明はこれに限定されず、挿入部先端部
11に設けた対物光学系で被検部の光学像を取り込み、
取り込んだ光学像を伝達光学系で伝達して操作部上部に
設けた接眼光学系で観察する光学式内視鏡に本発明を適
用して構成しても勿論構わない。
【0044】(第2の実施の形態)図2は本発明の第2
の実施の形態に係るバルーンユニット及びこのバルーン
ユニットを収納する管体を示す説明図である。上記第1
の実施の形態は、前記内視鏡軟性部13に前記バルーン
ユニット20をそのまま取り付け内蔵するように構成し
ているが、本第2の実施の形態は、非膨張性の管体を前
記内視鏡軟性部13に挿通して設け、この非膨張性の管
体にバルーンユニットを挿入するように構成する。それ
以外の構成は、上記第1の実施の形態と同様なので説明
を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0045】図2に示すように本発明の第2の実施の形
態のバルーンユニット20Cは、上記第1の実施の形態
で説明したバルーンユニット20と比べて、バルーン2
1cから基端側の管路形態が同様であるが、このバルー
ン21cの先端に柔軟で比較的短い先端部51を設けて
構成される。尚、前記バルーンユニット20Cは、前記
先端部51の先端側にワイヤなどがないように構成され
ている。また、前記バルーンユニット20Cは、このユ
ニットを構成している前記先端部51、バルーン21
c、管路44cが可撓性を有して形成されている。
【0046】一方、前記内視鏡本体1aは、前記バルー
ンユニット20Cを挿通可能な径方向に対して非膨張性
の管体52が設けられている。この管体52は、例えば
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)チューブや、
金属製密巻きコイルで形成されている。尚、前記管体5
2は、この先端側が軟性部13か湾曲部12又は内視鏡
先端部11の一部に挿通設けられて閉鎖され、後端側は
操作部3の一部に挿通設けられるようになっている。
【0047】そして、この管体52内で前記バルーンユ
ニット20Cは、前記先端部51、バルーン21c、管
路44cが前後にスライド可能なクリアランスをもって
収納されるようになっている。尚、前記バルーンユニッ
ト20Cは、スライドし易いように、少なくとも前記バ
ルーン21cの外周部に潤滑剤が塗布されても良い。こ
うすることで、前記バルーン21cは膨張時であっても
スライド可能となる。
【0048】また、前記バルーンユニット20Cは、前
記バルーン21cが膨張して硬いときにスライドして
も、硬状態のバルーン21cよりは軟らかい先端部51
があることで、バルーン21cのある軟性部13の周辺
が曲がった状態でも管体52を座屈させたり、損傷させ
るようなことはない。
【0049】このように構成されたバルーンユニット2
0C及び管体52を内蔵する内視鏡を用いて、上記第1
の実施の形態で説明したのと同様に挿入部2を体腔内な
どに挿入する。
【0050】上記第1の実施の形態では、バルーン21
の周辺にその膨張を規制するものを設けていないため、
バルーン21がかなり大きく膨らむことも考えられる。
バルーン21の外径が膨張すると、他の内蔵物を圧迫し
て損傷させる可能性もあるし、圧迫するほど膨張しなく
ても、軟性部13内の充填率が大きく変化すると、他の
内蔵物の挙動に影響し、他の内蔵物の劣化を早める虞も
ある。特に、軟性部13外径の小さな内視鏡ほど、その
傾向が強くなる。
【0051】しかしながら、本第2の実施の形態では、
バルーンユニット20Cは、管体52によってバルーン
21cの膨張が規制される。このため、内視鏡は、バル
ーン21cが膨張収縮しても、軟性部13内の他の内蔵
物に対して充填率は変わらず、他の内蔵物の耐久性を確
保でき、安定化できる。
【0052】また、バルーンユニット20Cは、バルー
ン21c自体も膨張時に径方向だけでなく軸方向にも伸
びるので、バルーン21c前方にその伸びを規制するも
のが無く、このバルーン21cが管体52にスライド可
能なことで、バルーン21c自体の耐久性も確保でき
る。
【0053】そして、バルーンユニット20Cを交換す
る場合、前端側ケーシング部材28だけを開ければ、接
続部25を接続部26から取り外して、そのままバルー
ンユニット20Cを引き抜き、新たなバルーンユニット
20Cを管体52内に容易に挿通できる。
【0054】従って、上記第1の実施の形態よりも交換
作業が簡略化でき、管体52を外さないので、その配列
が交換前後で変わることがない。この結果、本第2の実
施の形態は、バルーン21cの膨張、収縮による他の内
蔵物への損傷を防止できると共に、バルーン21cの交
換作業も簡易にできる。
【0055】(第3の実施の形態)図3及び図4は本発
明の第3の実施の形態に係わり、図3は本発明の第3の
実施の形態を備えた内視鏡の要部説明図、図4は図3の
変形例を示す内視鏡の要部説明図である。本第3の実施
の形態は、上記第1の実施の形態で説明した硬度可変プ
ローブ40を用い、上記第2の実施の形態で説明した管
体52として前記処置具挿通用チャンネルに挿通するよ
うに構成する。それ以外の構成は、上記第1の実施の形
態と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を
付して説明する。
【0056】即ち、図3に示すように本発明の第3の実
施の形態の内視鏡60は、上記第1の実施の形態で説明
したの同様な硬度可変プローブ40を用い、この硬度可
変プローブ40を上記第2の実施の形態で説明した管体
52として処置具挿通用チャンネル61に挿通するよう
に構成している。前記処置具挿通用チャンネル61は、
内視鏡操作部3に設けられた処置挿入口62に連通して
いる。
【0057】前記硬度可変プローブ40は、前記処置挿
入口62内に固定されるようになっている。前記処置挿
入口62は、固定用リング63が設けられている。この
固定用リング63の回動操作によって、前記硬度可変プ
ローブ40の前記管路44は、前記処置挿入口62内に
固定又は解除されるようになっている。尚、前記硬度可
変プローブ40の前記コネクタ41は、上記第1の実施
の形態で説明したように前記流体制御装置10に対して
接続可能となっている。
【0058】このように構成された内視鏡60を用い
て、上記第1の実施の形態で説明したのと同様に挿入部
2を体腔内などに挿入する。
【0059】上記第1の実施の形態では、バルーンユニ
ット20が劣化破損した場合、バルーンユニット20を
交換するが、内視鏡操作部3の前端側ケーシング部材2
8を外すと言う作業は容易ではあるが、ユーザには困難
である。
【0060】しかしながら、本第3の実施の形態では、
固定用リング63を回動操作するだけで、処置挿入口6
2(または操作部3)に対する管路44の固定又は解除
ができる。このため、本第3の実施の形態では、ユーザ
でも硬度可変プローブ40の交換作業が容易に行える。
【0061】尚、固定用リング63を回動操作して管路
44を処置挿入口62に固定した場合、処置具挿通用チ
ャンネル61(管体52)端部は、外部に対して水密的
に閉じられるようになっている。このため、本第3の実
施の形態では、硬度可変プローブ40を固定状態で洗
滌、消毒作業も行える。尚、この場合、内視鏡60は、
前記内視鏡先端部11に開口した前記処置具挿通用チャ
ンネル61の開口部に図示しない洗滌装置又は消毒装置
を接続し、洗浄液又は消毒液を供給することで、前記硬
度可変プローブ40の洗滌、消毒を行うようになってい
る。
【0062】また、本第3の実施の形態では、ユーザが
硬度可変プローブ40の固定、解除を容易に行えるの
で、交換以外にも、管路44(つまりバルーン42)を
軸方向の好みの位置に移動でき、その状況に適した仕様
の硬度可変機能を実現できる。この結果、本第3の実施
の形態では、ユーザが適宜、硬度可変プローブ40の交
換又は固定位置変更を行うことができる。
【0063】また、図4に示すように硬度可変プローブ
は、構成しても良い。図4に示すように硬度可変プロー
ブ70は、前記管路44が同様に固定用リング63に固
定されるが、この固定用リング63から延出した部分に
カフ71を設けて構成される。前記カフ71は、この端
部に流体制御ボタン72が設けられている。尚、前記カ
フ71は、柔軟なバルーン状で、自然状態で図4に示し
たように膨らんだ形状をしている。
【0064】本変形例の場合、上述したような流体制御
装置10による流体駆動制御は行なわない。ユーザがカ
フ71を握り締めれば、カフ71内の気体又は液体がバ
ルーン21cに送られる。カフ71と管路44との接続
部付近には、図示しない弁が設けられており、流体制御
ボタン72が押下操作され押しこまれた状態では、カフ
71を握り潰した後に手を離しても、バルーン42の膨
張状態が維持されるがカフ71は元に戻らないようにな
っている。そして、ユーザが流体制御ボタン72を引く
と、バルーン21c内の流体は、カフ71に戻るように
なっている。そして、硬度可変プローブ70の交換にお
いては、固定用リング63を操作するだけである。
【0065】上述した実施の形態では、接続部25やコ
ネクタ41を流体制御装置10に接続するなど、バルー
ン42を駆動させるには管路と駆動源との接続作業が必
要であった。
【0066】しかしながら、本変形例では、バルーン4
2が流体操作部であるカフ71と一体なので、固定用リ
ング63の操作だけで交換作業が全て終わり、バルーン
42の駆動が行なえる状態になる。また、本変形例で
は、内視鏡全体としての構成も手動のために単純とな
り、コストが安くなる。この結果、本変形例では、バル
ーンとその流体操作部を一体で交換可能なので、作業が
容易であり、システム全体としてコスト安が可能であ
る。
【0067】(第4の実施の形態)図5は本発明の第4
の実施の形態に係る内視鏡の要部説明図である。本第4
の実施の形態は、上記第1,2の実施の形態で説明した
バルーンユニット20の管路24を内視鏡操作部3の後
端部まで延出して構成する。それ以外の構成は、上記第
1の実施の形態と同様なので説明を省略し、同じ構成に
は同じ符号を付して説明する。
【0068】即ち、図5に示すように本第4の実施の形
態の内視鏡80は、バルーン21の後端側に設けられる
管路24が内視鏡操作部3の後端部まで延出し、この内
視鏡操作部3の外部に開放されて形成されている。前記
管路24は、この後端に固定部81が設けられている。
この固定部81の一部は、ネジ構造になっており、内視
鏡操作部3に着脱自在に組み付いている。また、この固
定部81は、流体を注入、排出する流体駆動操作部82
に着脱自在に接続されるようになっている。
【0069】前記流体駆動操作部82は、この装置本体
82aに対して、足踏み台83及び解除レバー84が設
けられている。前記装置本体82aは、主に流体収容器
の機能を有し、内部に流体が収容されるようになってい
る。また、前記装置本体82aは、管路85が設けられ
ている。この管路85の先端は、前記内視鏡操作部3の
前記固定部81に着脱自在に接続する接続部86が設け
られている。
【0070】前記足踏み台83は、ピストンの機能を有
している。この足踏み台83は、装置本体82aに向け
て押し込むと、図示しないラチェット機構により、元に
は戻らないようになっている。そして、前記解除レバー
84を動かすことにより、前記ラチェット機構が解除さ
れて、足踏み台83は元に戻るように構成されている。
【0071】このように構成された内視鏡80を用い
て、上記第1の実施の形態で説明したのと同様に挿入部
2を体腔内などに挿入する。先ず、ユーザは、流体駆動
操作部82の接続部86を内視鏡80の固定部81に接
続する。ユーザは、足踏み台83を足で踏んで押し込
む。すると、装置本体82a内の流体は、管路85を通
ってバルーンユニット20の管路24へ送られ、バルー
ン21を膨張させることができる。この状態で、ユーザ
が足を足踏み台83から離しても、ラチェット機構によ
り、足踏み台83は動かない。このため、バルーン21
の膨張は保たれる。
【0072】そして、ユーザは、バルーン21を収縮さ
せるときに、足で解除レバー84を操作する。すると、
足踏み台83が元に戻り、バルーン21は、収縮する。
このようにユーザは、足で軟性部13の硬度変更操作が
できるので、両手は他の操作に使うことができる。
【0073】また、ユーザは、内視鏡操作部3の固定部
81を回動操作することで、バルーンユニット20を簡
単に取り外して交換できる。更に、万が一、流体駆動操
作部82が故障して、バルーン21に圧力がかかりっぱ
なしの状態になったとしても、ユーザは流体駆動操作部
82の接続部86を内視鏡操作部3の固定部81から容
易に外せるので、バルーン21及び管路24の内部は大
気に開放される。この結果、本第4の実施の形態は、足
で操作可能なので、ユーザの両手は他の操作に使える。
【0074】(第5の実施の形態)図6は本発明の第5
の実施の形態に係る内視鏡の要部説明図である。本第5
の実施の形態は、上記第1の実施の形態で説明した流体
制御装置10の代わりにシリンジを取り付けて構成す
る。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態と同様な
ので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明
する。
【0075】即ち、図6に示すように本第5の実施の形
態の内視鏡90は、前記ユニバーサルコード4の端部に
設けた前記コネクタ部5に管路91を介してシリンジ9
2が着脱自在に取り付けられて構成される。
【0076】前記管路91は、接続部93によって前記
コネクタ部5に着脱自在に取り付けられるようになって
いる。尚、前記管路91は、可撓性を有しているが、非
膨張性に形成されている。また、前記管路91の長さ
は、前記ユニバーサルコード4と同等以上である。
【0077】このように構成された内視鏡90を用い
て、上記第1の実施の形態で説明したのと同様に挿入部
2を体腔内などに挿入する。そして、ユーザがシリンジ
92を操作することで、シリンジ92の管路91からバ
ルーンユニット20に流体は送られる。
【0078】本第5の実施の形態は、シリンジ92とい
うありふれた器材を用いた手動の硬度可変機構なので、
全体の構成は非常にシンプルである。また、本第4の実
施の形態は、電動で流体制御を行っている訳ではないの
で、看護婦などユーザ以外の補助者が操作することを想
定している。
【0079】また、コネクタ部5が図示しない電光源や
ビデオプロセッサに接続されているので、コネクタ部5
を基点として、ユーザは、把持された操作部3がユニバ
ーサルコード4の可動範囲で動くことが可能である。一
方、看護婦などの補助者は、ユーザの近くでユーザの動
きに合わせるように補助をし、また、ユーザから少し離
れて補助作業をする。
【0080】そこで、本第5の実施の形態は、管路91
がユニバーサルコード4と同等以上の可動範囲を有する
ことで、様々な場面での補助作業がやり易くなる。ま
た、本第5の実施の形態は、シリンジ92を操作して
も、管路91自体は殆ど硬くならないので、補助者の可
動性を抑制しない。この結果、本第5の実施の形態は、
補助者が操作し易い硬度可変機構を有することが可能で
ある。
【0081】(第6の実施の形態)図7は本発明の第6
の実施の形態に係る内視鏡の要部説明図である。本第6
の実施の形態は、バルーンを内視鏡軟性部13の外周に
設けて構成する。それ以外の構成は、上記第1の実施の
形態と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号
を付して説明する。
【0082】即ち、図7に示すように本第6の実施の形
態の内視鏡100は、バルーン101を前記軟性部13
の外周に被せて構成される。この内視鏡本体100aに
設けられる管路102の先端側は、操作部3の外周に形
成される開口部103で開口している。尚、前記管路1
02の基端側は、上記第1の実施の形態で説明した管路
27と同様な構造である。
【0083】前記バルーン101の後端固定部101a
は、凸状に形成されており、前記内視鏡本体100aに
形成されている凹部104に嵌合するにして着脱自在に
固定されるようになっている。一方、前記バルーン10
1の先端固定部61も凸状に形成されており、(Oリン
グのように)前記軟性部13の表面に気密的に被さるよ
うになっている。尚、前記開口部103は、前記凹部1
04より基端側の位置で、且つ前記バルーン101の内
側に開口するように形成されている。前記バルーン10
1は、ディスポーサルでも良い。また、バルーン101
は、滑らかな挿入が可能なようにこの表面に親水潤滑処
理などの潤滑処理が施されていても良い。
【0084】このように構成された内視鏡100を用い
て、上記第1の実施の形態で説明したのと同様に挿入部
2を体腔内などに挿入する。そして、上記第1の実施の
形態で説明したようにスイッチ操作で流体制御装置10
を駆動させることで、流体が内視鏡本体100aの管路
102を通って開口部103からバルーン101内に入
り、バルーン101を膨張させる。
【0085】バルーン101は、多少径方向に膨らむ
が、生体内への挿入を妨げるほどには膨張せず、硬くな
る。また、バルーン101は、膨張時に軸方向にも伸び
るが、先端固定部61は凹部に嵌合しているわけではな
いので、軟性部13の表面上を多少スライド可能であ
る。
【0086】ここで、実際、軟性部13及び挿入部2の
境界は、図7中、矢印に示すA部なので、バルーン10
1が硬度可変の作用をするのはA部までである。このた
め、このA部より基端側のバルーン101は、管路の機
能も有している。
【0087】バルーン101は、先端固定部61や後端
固定部101aを広げるようにして容易に取り外せる。
バルーン101は、挿入部2の外側に装着するものなの
で、挿入部2内部の構造はシンプルに構成できる。開口
部103、後端固定部101a、凹部104は、上記A
部より基端側、つまり軟性部13より充分大きい操作部
3の一部に設けられている。このため、内視鏡100
は、容易にバルーン101を着脱できると共に、体腔内
に挿入される軟性部13の太径化を極力防止可能であ
る。この結果、本第6の実施の形態は、交換対象のバル
ーンが外側に露出しているので、交換作業が非常にやり
易いという効果を得る。
【0088】尚、本発明は、上記した実施の形態にのみ
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0089】[付記] (付記項1) 軟性部を有する細長の挿入部を備えた内
視鏡において、前記軟性部の可撓性を変化させるための
バルーンを、前記軟性部の長手軸方向に沿って着脱可能
に設けたことを特徴とする内視鏡。
【0090】(付記項2) 前記バルーンに連通する管
路を設け、この管路を介して流体供給手段から流体を注
入、排出して前記バルーンを膨張、収縮することで、前
記軟性部の可撓性を変化させることを特徴とする付記項
1に記載の内視鏡。
【0091】(付記項3) 前記長手軸方向の位置を変
更して前記バルーンを取り付け可能に構成したことを特
徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0092】(付記項4) 前記管路の外側で、この管
路を分離せずに前記バルーンを着脱可能に構成したこと
を特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0093】(付記項5) 前記軟性部内に設けた非膨
張性の管体内に前記バルーンを収納するように構成した
ことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0094】(付記項6) 前記管路の取り付け部は、
操作部ケーシング内に設けたことを特徴とする付記項1
に記載の内視鏡。
【0095】(付記項7) 前記管路の取り付け部は、
前記挿入部の基端側に設けた操作部外表面に設けたこと
を特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0096】(付記項8) 前記バルーンの一端を前記
挿入部外周面に着脱自在に取り付け可能で、且つ前記バ
ルーンの他端を前記操作部に着脱自在に取り付け可能で
あることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0097】(付記項9) 前記流体供給手段は、前記
挿入部先端部から外部の流体を排出又は吸引する作動も
制御可能としたことを特徴とする付記項1に記載の内視
鏡。
【0098】(付記項10) 前記流体供給手段は、前
記操作部から延出するユニバーサルコード端部に設けた
コネクタ部に対し、柔軟なチューブ体を介して接続可能
であることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0099】(付記項11) 前記非膨張性の管体に対
して前記バルーンがスライド可能なクリアランスを有し
て収納することを特徴とする付記項5に記載の内視鏡。
【0100】(付記項12) 前記非膨張性の管体は、
処置具挿通用チャンネルであることを特徴とする付記項
5に記載の内視鏡。
【0101】(付記項13) 前記チューブ体は、前記
ユニバーサルコードの長さと同等以上の長さであること
を特徴とする付記項11に記載の内視鏡。
【0102】(付記項14) 前記流体供給手段を操作
して前記バルーンを膨張させても、前記チューブ体が硬
くならないように形成したことを特徴とする付記項13
に記載の内視鏡。
【0103】(付記項15) 膨張、収縮可能なバルー
ン及びこのバルーンに連通して流体を注入、排出する管
路を具備し、内視鏡の処置具挿通用チャンネルに挿脱可
能に挿通され、前記管路を介して流体供給手段から流体
を注入、排出して前記バルーンを膨張、収縮すること
で、前記内視鏡の挿入部軟性部の可撓性を変化させるこ
とを特徴とする硬度可変プローブ。
【0104】(付記項16) 前記硬度可変プローブ
は、前記バルーンの先端側に柔軟な先端部を設けたこと
を特徴とする付記項15に記載の硬度可変プローブ。
【0105】(付記項17) 前記硬度可変プローブ
は、前記管路の後端側に前記流体供給手段と接続するコ
ネクタを設けたことを特徴とする付記項15に記載の硬
度可変プローブ。
【0106】(付記項18) 前記硬度可変プローブ
は、前記管路の後端側に前記流体供給手段を直接設けた
ことを特徴とする付記項15に記載の硬度可変プロー
ブ。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ルーンによる硬度可変手段を安価に修理可能な内視鏡を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡を示す
全体構成図
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るバルーンユニ
ット及びこのバルーンユニットを収納する管体を示す説
明図
【図3】本発明の第3の実施の形態を備えた内視鏡の要
部説明図
【図4】図3の変形例を示す内視鏡の要部説明図
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る内視鏡の要部
説明図
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る内視鏡の要部
説明図
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る内視鏡の要部
説明図
【符号の説明】
1 …内視鏡 1a …内視鏡本体 2 …挿入部 3 …操作部 6 …流体コード 7 …流体コネクタ部 10 …流体制御装置 13 …軟性部 18a,18b…硬度スイッチ 20,20B …バルーンユニット 21 …バルーン 22 …ワイヤ 23 …固定部 24,27 …管路 25,26 …接続部 40 …硬度可変プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢部 久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 上甲 英洋 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小林 英一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 石引 康太 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 海谷 晴彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 AA02 DA16 DA54 DA57 4C061 DD03 FF29 GG25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟性部を有する細長の挿入部を備えた内
    視鏡において、 前記軟性部の可撓性を変化させるためのバルーンを、前
    記軟性部の長手軸方向に沿って着脱可能に設けたことを
    特徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記バルーンに連通する管路を設け、こ
    の管路を介して流体供給手段から流体を注入、排出して
    前記バルーンを膨張、収縮することで、前記軟性部の可
    撓性を変化させることを特徴とする請求項1に記載の内
    視鏡。
JP2001203887A 2001-07-04 2001-07-04 内視鏡 Pending JP2003010106A (ja)

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