JP2003009633A - 収穫作業機のフロントパネル構造 - Google Patents

収穫作業機のフロントパネル構造

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JP2003009633A
JP2003009633A JP2001194392A JP2001194392A JP2003009633A JP 2003009633 A JP2003009633 A JP 2003009633A JP 2001194392 A JP2001194392 A JP 2001194392A JP 2001194392 A JP2001194392 A JP 2001194392A JP 2003009633 A JP2003009633 A JP 2003009633A
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JP
Japan
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handrail
front panel
vertical wall
arm
panel
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JP2001194392A
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English (en)
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Muneyuki Kawase
宗之 河瀬
Fumio Nagano
文男 長野
Masatomo Fukushima
正知 福島
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントパネルの軽量化や組み付けの容易
化、並びに外観の向上を図れるようにする。 【解決手段】 搭乗運転部7に、搭乗運転部7の足下空
間を覆う縦壁Aと縦壁Aの上部に配備されるアーチ状の
手摺りBとを有するフロントパネル11を立設してある
収穫作業機のフロントパネル構造において、フロントパ
ネル11をブロー成形品で構成するとともに、手摺りB
の後上部に前上がりの傾斜面38を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭乗運転部に、該
搭乗運転部の足下空間を覆う縦壁と該縦壁の上部に配備
されるアーチ状の手摺りとを有するフロントパネルを立
設してある収穫作業機のフロントパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような収穫作業機のフロントパネ
ル構造においては、収穫作業時に、走行機体の前部に装
備されている収穫装置への収穫作物の導入状態などを視
認するために、搭乗運転部にて運転者が立ち上がった状
態で操縦する立ち作業を行う場合が多いことから、その
立ち作業時に支えとして把持可能なアーチ状の手摺りを
縦壁の上部に立設配備することで、立ち作業時において
も安定した姿勢で作業を行えるようにしていた。
【0003】従来、上記のような収穫作業機のフロント
パネル構造においては、例えば特開平9−205852
号公報で開示されているように、走行機体に立設された
鋼管材からなるアーチ状の支持フレームに、所定の形状
にプレス成形された複数の板金部品を溶接やボルト連結
することによって、フロントパネルを、搭乗運転部の足
下空間を覆う縦壁とその上部に配備されるアーチ状の手
摺りとを有するように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術のようにフロントパネルを構成すると、フロン
トパネルを構成する支持フレームや複数の板金部材など
の各部材が金属製であることから、フロントパネルとし
ての重量が嵩むとともに、成形の面での自由度が低いこ
とから外観の向上を図れるデザインの採用が困難とな
り、又、それらの各部材を所定の形状に成形する手間や
溶接あるいはボルト連結する手間を要することから、フ
ロントパネルの組み付けにかなりの手間を要するように
なっていた。
【0005】本発明の目的は、フロントパネルの軽量化
や組み付けの容易化、並びに外観の向上を図れるように
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成
するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、搭
乗運転部に、該搭乗運転部の足下空間を覆う縦壁と該縦
壁の上部に配備されるアーチ状の手摺りとを有するフロ
ントパネルを立設してある収穫作業機のフロントパネル
構造において、前記フロントパネルをブロー成形品で構
成するとともに、前記手摺りの後上部に前上がりの傾斜
面を形成した。
【0007】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、フロントパネルを軽量で成形の面での自由度が高い
ブロー成形品で構成することから、フロントパネルの軽
量化や成形の容易化を図れるとともに、外観の向上を図
れるデザインの採用が可能になる。又、合理的な成形に
よる部品点数の削減を図れることから、部品管理や組み
付けの面で有利にすることができるようになる。
【0008】更に、手摺りの後上部に形成した前上がり
の傾斜面によって、手摺りの後方に居る運転者が手摺り
を把持する際には、手摺りの傾斜面が、手摺りに向けて
差し出した運転者の手の平を、その手の平に面する状態
で受け止めるようになることから、手摺りを、無理なく
簡単に安定性良く把持することができるようになり、こ
れによって、手摺りを支えとしながら操縦する立ち作業
をより安定性良く行えるようになる。
【0009】しかも、フロントパネルを軽量で成形の面
での自由度が高いブロー成形品で構成することによっ
て、そのブロー成形品の成形時における手摺りの形成と
ともに、手摺りの後上部に前上がりの傾斜面が形成され
るようになることから、傾斜面を形成することによって
新たな手間を要することもない。
【0010】〔効果〕従って、フロントパネルの軽量化
や外観の向上、並びに、部品点数の削減による成形や部
品管理及び組み付けの容易化を図れる上に、手摺りを支
えとして把持しながら操縦する立ち作業時での作業性の
向上を図れるようになった。
【0011】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発
明では、上記請求項1記載の発明において、前記手摺り
の前上縁部を前方に向けて膨出した。
【0012】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、手摺りの前上縁部を前方に向けて膨出したことによ
って、手摺りの後方に居る運転者が手摺りを把持する際
には、その前上縁部に指を無理なく簡単に掛けることが
できて、手摺りの把持をより安定性良く行えるようにな
ることから、手摺りを支えとしながら操縦する立ち作業
をより一層安定性良く行えるようになる。
【0013】しかも、手摺りの前上縁部も、フロントパ
ネルを構成するブロー成形品の成形時における手摺りの
形成とともに、前方に向けて膨出する状態に形成される
ようになることから、手摺りの前上縁部を前方に向けて
膨出させることによって新たな手間を要することもな
い。
【0014】〔効果〕従って、新たな手間を招くことな
く、手摺りを支えとして把持しながら操縦する立ち作業
時での作業性の向上を更に図れるようになった。
【0015】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発
明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記
フロントパネルを、前記縦壁と前記手摺りとに分離可能
な2分割構造に構成し、前記縦壁と前記手摺りとの接合
面を前上がりに形成した。
【0016】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、フロントパネルを、縦壁と手摺りとに分離可能な2
分割構造に構成していることから、縦壁と手摺りとを一
体成形する場合に比較して、成形の面での自由度をより
高くすることができるとともに、人目に付く箇所(例え
ば、手摺り)などの表面精度のみを必要に応じて上げる
ことも簡単に行えるようになり、もって、製造コストの
高騰を抑制しながら外観の向上を容易に図れるようにな
る。
【0017】しかも、縦壁と手摺りとの接合面を前上が
りに形成したことによって、手摺りの後方に居る運転者
が手摺りに寄り掛かった際に掛かる荷重を、その荷重方
向と略直交する比較的に広い接合面で安定性良く受け止
めることができるようになり、又、組み付け誤差などに
起因して縦壁と手摺りとの間に発生する隙間を隠すこと
ができるので、精度の高い組み付けなどを行わなくて
も、縦壁と手摺りとの間に隙間が形成されることによる
見栄えの低下を回避できるようになる。
【0018】〔効果〕従って、製造コストの高騰を抑制
しながら、フロントパネル全体としてのより一層の成形
の容易化や外観の向上を図れるようになった。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には収穫作業機の一例である
自脱形コンバインの全体側面が示されており、このコン
バインは、左右一対のクローラ式走行装置1の駆動で走
行する走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方
に向けて搬送する収穫装置の一例である刈取搬送装置3
を駆動昇降可能に連結するとともに、走行機体2に、刈
取搬送装置3からの刈取穀稈に対して脱穀・選別処理を
施す脱穀装置4や、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀
粒タンク5などを搭載し、穀粒タンク5に、その内部に
貯留された穀粒を機外に排出するスクリュー式の排出機
構6を装備し、走行機体2における穀粒タンク5の前方
箇所に搭乗運転部7を形成して構成されている。
【0020】図1〜3に示すように、搭乗運転部7は、
機体フレーム8における搭乗運転部形成箇所の前部にメ
ータパネル9や操縦レバー10などを備えたフロントパ
ネル11を立設し、搭乗運転部形成箇所の左側部に、主
変速レバー12や副変速レバー13などを案内するレバ
ーガイド14Aを備えたサイドパネル14を立設し、搭
乗運転部形成箇所の後部に搭載されたエンジン15など
を覆うエンジンカバー16の上部に運転座席17を配備
し、搭乗運転部形成箇所におけるフロントパネル11と
サイドパネル14とエンジンカバー16とで囲まれたフ
レーム部分に搭乗ステップ18を敷設して形成されてい
る。
【0021】ちなみに、図示は省略するが、メータパネ
ル9には、走行速度などを表示する液晶表示器、エンジ
ン回転計、及び燃料計などが装備されている。
【0022】図1〜5に示すように、フロントパネル1
1は、搭乗運転部7の足下空間を覆う状態となるように
機体フレーム8に連結される縦壁Aと、その上部に連接
配備されるアーチ状の手摺りBとから構成され、縦壁A
及び手摺りBには、ブロー成形された樹脂成形品が採用
されている。つまり、フロントパネル11を構成する縦
壁A及び手摺りBに、軽量で成形の面での自由度が高い
ブロー成形品を採用していることから、フロントパネル
11全体としての軽量化を図れる上に、見栄えの良いデ
ザインの採用が可能になって外観の向上を容易に図れる
ようになっている。又、フロントパネル11に、縦壁A
及び手摺りBによる2分割構造を採用したことによっ
て、単一のブロー成形品からフロントパネル11を構成
する場合に比較して、成形の面での自由度をより高くす
ることができるとともに、人目に付く箇所などの表面精
度を必要に応じて上げることも簡単に行えることから、
より一層の外観の向上を容易に図れるようになってい
る。
【0023】図3〜7に示すように、縦壁Aは、その高
さ方向中間部位に、その中間部位の略横幅全域が前方に
向けて突出するように表面側Aaを屈曲させた隆起段部
a1を有するとともに、その略全域に、裏面側Abの複
数箇所を局部的に凹入して表面側Aaに接合させた厚肉
部19を備えるように、又、その左右の各側縁部20,
21が後方に向けて膨出する中空状となるように、更
に、その上部に、表面側Aaと裏面側Abとを接合させ
た厚肉で左右一対の連結部22を有するように、その上
更に、その下端部に、裏面側Abを後方に向けて膨出さ
せた足置き部23を備えるように形成されている。つま
り、縦壁Aは、それ自体が高い剛性を有するように、左
右の各側縁部20,21が後方に向けて膨出する平面視
弓形状で、かつ、横幅の略全域にわたる隆起段部a1、
複数の厚肉部19や連結部22、及び足置き部23など
を備える比較的複雑な断面係数の大きい形状に形成され
ている。又、その下端部に足置き部23を形成したこと
によって、搭乗運転部7においてより楽な運転姿勢をと
れることから、搭乗運転部7での居住性の向上を図れる
ようになり、更に、機体フレーム8に対する接合面積が
大きくなることから、それ自体が立設姿勢において高い
安定性を有するようになっている。
【0024】図3、図6及び図7に示すように、縦壁A
の左側縁部20には、サイドパネル14の前端縁14a
が係入される縦長の係止溝20aと、その裏面側Abの
上下中央箇所を、係止溝20aの内壁部分が無くなる程
度まで凹入させた凹部20bとが形成されており、これ
によって、左側縁部20自体の剛性を高めることができ
る上に、その係止溝20aにサイドパネル14の14a
を係入することによって、縦壁A及びサイドパネル14
を高い支持強度で安定性良く立設することができるとと
もに、縦壁Aとサイドパネル14との間に隙間が形成さ
れることによる見栄えの低下や、その隙間からの洗浄水
などの不測の浸入を回避することができ、更に、凹部2
0bを形成した分、搭乗運転部7の足下空間を広くする
ことができて、運転者に、その左膝が左側縁部20に当
たることに起因した窮屈感を覚えさせ難くすることがで
きるようになっている。
【0025】図3、図5及び図7に示すように、縦壁A
における足置き部23の載置面23Aには、上方に向け
て突出する左右向きの複数のリブ23aと、それらの各
リブ23aと直交する方向の複数の溝リブ23bとが形
成されており、各リブ23aによって、載置面23Aに
乗せた足の滑りを抑制することができるとともに、載置
面23Aに堆積した泥土などを溝リブ23bの後端から
簡単に流し出すことができるようになっている。又、足
置き部23の載置面23Aに複数のリブ23a及び溝リ
ブ23bを形成したことによって、足置き部23自体が
高い剛性を有するようになることから、縦壁A自体の立
設姿勢での安定性を更に向上させることができるように
なっている。
【0026】図3、図4及び図6に示すように、縦壁A
において、刈取搬送装置3側の端部となる左側の側縁部
20には、刈取搬送装置3に向けて延出するカバー部2
4が一体形成されており、これによって、フロントパネ
ル11にカバー部24を組み付ける手間を要することな
く、刈取搬送装置3から搭乗運転部7側へのワラ屑など
の流動を防止することができ、もって、搭乗運転部7で
の作業環境の向上を図れるようになっている。
【0027】図3〜5に示すように、縦壁Aの各連結部
22は、機体フレーム8に立設された角鋼管材からなる
支持フレーム25に対する連結用の左右一対の貫通孔2
2aが穿設されており、これによって、縦壁Aの上部
を、機体フレーム8に立設された金属製の支持フレーム
25に支持させることができて、縦壁Aの支持強度を高
めることができるようになっている。又、縦壁Aの表面
側Aaと裏面側Abとを接合させた厚肉の連結部22に
貫通孔22aを穿設して支持フレーム25に対する連結
を行うことから、支持フレーム25による縦壁Aの支持
をより高い支持強度で行えるとともに、縦壁Aの中空部
分26に貫通孔22aを穿設した場合に生じる貫通孔2
2aから中空部分26への洗浄水やゴミなどの入り込み
を阻止できるようになっている。
【0028】尚、図3〜5に示す符号27は、縦壁Aの
下端部において表面側Aaと裏面側Abとを接合させる
ことで厚肉に形成された脚部であり、この脚部27が機
体フレーム8にボルト連結されるようになっている。
【0029】図2〜5及び図8〜17に示すように、手
摺りBには、その上部略中央から後方に向けて延出する
状態に連接された上部部品28Aに対して、その上部部
品28Aに屈曲変形可能な薄肉の左右のヒンジ28Bを
介して連接された下部部品28Cを、各ヒンジ28Bの
屈曲変形によって接合するとともに、手摺りBに、下部
部品28Cの遊端に備えられた左右の連結部28aを、
ボルト29Aと手摺りBに埋設されたインサートナット
29Bとからなる連結具29を介して連結することで、
メータパネル9を収納する収納空間28Dを有する形状
で手摺りBから後方に向けて膨出する状態となるメータ
ボックス28が一体成形されている。尚、下部部品28
Cの各連結部28aは、その表面側28Caを裏面側2
8Cbに接合させた高い剛性を有する厚肉に形成されて
いる。
【0030】つまり、縦壁Aの上部に配備される手摺り
Bに一体成形したメータボックス28にメータパネル9
を装備できることから、縦壁Aの上部にメータパネル9
を装備する場合のように、メータパネル9の表示を視認
する際に手摺りBが邪魔になる不都合を回避できるよう
になっている。
【0031】又、手摺りBにメータボックス28を一体
成形することから、手摺りBとメータボックス28とを
個別に成形する場合に比較して、それらの成形や組み付
けに要する手間を削減できるとともに、部品点数の削減
による部品管理の容易化を図れるようになっている。
【0032】図3〜5及び図8〜16に示すように、手
摺りBには、その左右の両下端から下方に向けて延出す
る脚部30が形成されており、これらの脚部30は、支
持フレーム25の左右両端部に溶接された帯綱製で上向
きのブラケット25Aにボルト連結されるようになって
いる。つまり、手摺りBは支持フレーム25に連結され
るようになっており、これによって、手摺りBを樹脂製
の縦壁Aに連結する場合に比較して、メータパネル9を
収納することで重量が大きくなり、又、運転者が搭乗運
転部7にて立ち上がった状態で操縦する立ち作業時には
運転者の支えとなる手摺りBを高い支持強度で支持する
ことができるようになっている。
【0033】図4、図5、図10〜14及び図16に示
すように、縦壁Aの上端には手摺りBを載置するための
接合面31が、又、手摺りBの左右両下端には縦壁Aに
載置される接合面32が、それぞれ前上がりに形成され
ており、これらの接合面31,32を接合して縦壁Aに
手摺りBを載置することによって、立ち作業時に、手摺
りBの後方に居る運転者に把持されることで比較的大き
い荷重がかかる手摺りBを、そのときの荷重方向と略直
交する比較的に広い接合面31,32による両持ち状の
高い支持強度で縦壁Aに安定性良く受け止めさせること
ができるとともに、メータパネル9を収納することで重
量が大きくなった手摺りBを縦壁Aの上部に安定性良く
連接することができ、結果、手摺りBに掛かる荷重が左
右の脚部30に集中することに起因した脚部30の変形
や破損を回避できるようになっている。又、縦壁Aと手
摺りBの各接合面31,32が前上がりであることによ
って、組み付け誤差などに起因して縦壁Aと手摺りBと
の間に発生する隙間を隠すことができるので、精度の高
い組み付けなどを行わなくても、縦壁Aと手摺りBとの
間に隙間が形成されることによる見栄えの低下を回避で
きるようになっている。
【0034】図5、図9、図10及び図12〜14に示
すように、メータボックス28の下部部品28Cは、そ
の底面部28bの前部側に、裏面側28Cbを上方に向
けて局部的に突出させた2つの凸状部分28cが、その
後部側に、下部部品28Cの裏面側28Cbを局部的に
凹入して表面側28Caに接合させた3つの厚肉の凹状
部分28dがそれぞれ形成されており、これによって、
下部部品28Cの剛性を高めることができるようになっ
ている。又、各凹状部分28dには水抜き孔28eが穿
設されており、メータボックス28内に入り込んだ洗浄
水や雨水などは、各凹状部分28dに流れ込んで水抜き
孔28eから中空部分33に入り込むことなく、メータ
ボックス28外に円滑に排出されるようになっている。
【0035】図2〜5、図8〜12及び図14に示すよ
うに、手摺りBには、その左側部から左外側方に向け
て、サイドパネル14の前端部を覆う状態で延出するア
ーム34が一体成形され、そのアーム34の延出端に
は、支持フレーム25にボルト連結される連結部34A
が形成されている。又、アーム34の高さ位置は、その
上縁34aが手摺りBの上縁Baよりも低くなる位置に
設定されている。
【0036】つまり、アーム34を手摺りBから刈取搬
送装置3側に延出していることから、そのアーム34を
把持することによって、搭乗運転部7からの刈取搬送装
置3の覗き込みが行い易くなっており、これによって、
収穫作業時における刈取搬送装置3への収穫作物の導入
状態や刈取搬送装置3による収穫作物の刈り取り搬送状
態などの視認を搭乗運転部7から容易に行えるようにな
っている。
【0037】又、手摺りBにアーム34を一体成形する
ことから、手摺りBとアーム34とを個別に成形する場
合に比較して、それらの成形や組み付けに要する手間を
削減できるとともに、部品点数の削減による部品管理の
容易化を図れるようになっている。
【0038】更に、アーム34の延出端を支持フレーム
25に連結することで、アーム34を強度の高い両持ち
状にすることができ、しかも、アーム34の高さ位置
を、その上縁34aが手摺りBの上縁Baよりも低くな
る位置に設定したことによって、手摺りBとアーム34
との連接箇所35を、手摺りBの上縁Baとアーム34
の上縁34aとの間に縦向きのリブ36を有する比較的
複雑な断面係数の高い形状にすることができ、もって、
アーム34を含む手摺りB全体としての剛性を高くする
ことができるようになっている。
【0039】図5及び図12〜14に示すように、手摺
りBは、その前下縁Bbが下部部品28Cの下端よりも
下方に位置する上下方向の幅広に形成されており、これ
によって、フロントパネル11の前方からの洗浄水が、
手摺りBと下部部品28Cの遊端との隙間からメータボ
ックス28内に入り込むことを防止できるようになって
いる。又、手摺りBの下縁Bbは、その中央側ほど下方
に位置する状態に湾曲形成され、アーム34の下縁34
bは、手摺りBの下縁Bbに連なる状態となるように湾
曲形成されている。つまり、手摺りBとアーム34は、
それらの下縁Bb,34bが一連の流れに沿って湾曲す
るように形成されており、これによって、アーム34を
含む手摺りB全体としての外観の向上を図れるようにな
っている。
【0040】図2、図3、図8〜10及び図16に示す
ように、メータボックス28の上部部品28Aにおける
右側部と、手摺りBにおける上部部品28Aの右側部と
の隣接箇所とにわたって、メータボックス28側ほど手
摺りBから大きく後方に向けて膨出する連接部37が形
成されている。
【0041】つまり、連接部37を形成したことによっ
て、成形時における手摺りBとそれから膨出するメータ
ボックス28とにわたる空気の流動を円滑にすることが
できて、空気の流動が滞ることに起因した偏肉や成形不
良を回避することができるとともに、手摺りBにメータ
ボックス28を膨出形成したことによって弱くなる手摺
りBとメータボックス28との境界部分の強度を高める
ことができるようになっている。
【0042】又、メータボックス28の下部部品28C
における右側の連結部28aと、手摺りBに埋設された
右側のインサートナット29Bとからなる手摺りBと下
部部品28Cとの右側の連結箇所は、それらを連結する
ボルト29Aが連接部37の下方に位置するように設定
されており、これによって、メータボックス28を構成
した状態では、そのボルト29Aが連接部37の下方に
位置して隠れるようになることから、そのボルト29A
を隠すための専用部品を新たに設けることなく、そのボ
ルト29Aが露出することによる見栄えの低下を回避で
きるようになっている。
【0043】図2、図3、図9、図11、図15及び図
16に示すように、手摺りBにおける左右の両後上部に
は前上がりの傾斜面38が形成されている。一方、アー
ム34は、その上面34Bが前上がりの傾斜面となるよ
うに形成されている。そして、これらの傾斜面38,3
4Bによって、手摺りBの後方に居る運転者が手摺りB
やアーム34を把持する際には、手摺りB及びアーム3
4の各傾斜面38,34Bが、手摺りBやアーム34に
向けて差し出した運転者の手の平を、その手の平に面す
る状態で受け止めるようになることから、手摺りBやア
ーム34を、無理なく簡単に安定性良く把持することが
できるようになり、これによって、手摺りBやアーム3
4を支えとしながら操縦する立ち作業をより安定性良く
行えるようになっている。
【0044】図4、図5、図9、図12〜14及び図1
6に示すように、メータボックス28が連接された手摺
りBの上部略中央箇所は、その前上縁部Bcが前方に向
けて膨出する形状となるように形成されており、これに
よって、手摺りBの後方に居る運転者が手摺りBの上部
略中央箇所を把持する際には、その前上縁部Bcに指を
無理なく簡単に掛けることができるようになって、メー
タボックス28が連接された手摺りBの上部略中央箇所
の把持をも簡単に安定性良く行えることから、手摺りB
の上部略中央箇所にメータボックス28を連接している
にもかかわらず、手摺りBを支えとしながら操縦する立
ち作業を容易に安定性良く行えるようになっている。
【0045】しかも、前述したように、フロントパネル
11を軽量で成形の面での自由度が高いブロー成形品で
構成することから、そのブロー成形品の成形に伴って、
手摺りBを、その後上部に前上がりの傾斜面38を有す
るとともに、その前上縁部Bcが前方に向けて膨出する
状態に容易に形成できるようになっている。
【0046】要するに、上述したようにブロー成形品の
縦壁Aと手摺りBとからフロントパネル11を構成し
て、フロントパネル11の軽量化や外観の向上などを図
れるようにしながらも、フロントパネル11としての必
要強度を十分に確保することができるようになり、又、
搭乗運転部7にて運転者が立ち上がった状態で操縦する
立ち作業時には、それ自身が高い剛性を有するとともに
支持フレーム25や縦壁Aにより高い支持強度で好適に
支持された手摺りBやアーム34を支えとして把持する
ことができるので、立ち作業を安定した好適な状態で行
えるようになっている。
【0047】図5に示すように、縦壁Aの底面39は、
その前半部39Aに、図外の金型を前方に向けて抜くた
めの前上がりの抜き勾配を有するとともに、その後半部
39Bに、図外の金型を後方に向けて抜くための後上が
りの抜き勾配を有するように形成され、その前半部39
Aが、搭乗運転部7への立設時に機体フレーム8に接合
する接合面に設定されている。そして、その前半部39
Aを機体フレーム8に接合した際に機体フレーム8と底
面39の後半部39Bとの間に形成される隙間40は、
搭乗運転部7に敷設される搭乗ステップ18の前部に形
成された上向きの膨出部分18Aによって隠されるよう
になっており、これによって、その隙間40を隠すため
の専用部品を設けることなく、その隙間40が露出する
ことに起因した見栄えの低下を回避できるようになって
いる。
【0048】図2、図8及び図17に示すように、手摺
りBの左後方に位置するレバーガイド14Aには、主変
速レバー12や副変速レバー13の操作位置などが付設
されたガイドカバー41が、レバーガイド14Aの上方
を覆う状態で装備されている。ガイドカバー41は、そ
の前端部41Aが手摺りBとアーム34の延出端との間
に入り込むようになっている。ガイドカバー41の前端
部41Aは、その右側部分が、表面側28Caから裏面
側28Cbに向けて凹入する下部部品28Cの左側の連
結部28aに、その左側の連結部と手摺りBに埋設され
た左側のインサートナット29Bとを連結するボルト2
9Aに被さる状態で係入するように形成されており、こ
れによって、左側のボルト29Aを隠すための専用部品
を新たに設けなくても、ガイドカバー41によって左側
のボルト29Aを隠すことができ、もって、部品点数の
増加による部品管理や組み付けの複雑化などを招くこと
なく、そのボルト29Aが露出することによる見栄えの
低下を回避できるようになっている。
【0049】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)作業機としては、全稈投入形のコンバインあるい
はニンジン収穫機や大根収穫機などであってもよい。 (2)フロントパネル11としては、縦壁Aと手摺りB
とが一体成形されたものであってもよい。 (3)手摺りBとしては、メータボックス28やアーム
34が一体成形されていないものであってもよく、又、
アーム34が、手摺りBの右側部から右外側方に向けて
延出する状態に一体成形されたものであってもよい。 (4)手摺りBの後上部の全域にわたって前上がりの傾
斜面38を形成するようにして、手摺りBの上部略中央
箇所を把持する際にも、その傾斜面38が、手摺りBに
向けて差し出した運転者の手の平を、その手の平に面す
る状態で受け止めるように構成してもよい。 (5)手摺りBを、その前上縁部Bcの全域が前方に向
けて膨出するように形成して、手摺りBの左右両端側箇
所を把持する際にも、その前上縁部Bcに指を無理なく
簡単に掛けられるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱形コンバインの全体側面図
【図2】搭乗運転部の平面図
【図3】搭乗運転部の縦断背面図
【図4】(イ)フロントパネルの分解正面図 (ロ)フロントパネルの正面図
【図5】(イ)フロントパネルの縦断側面図 (ロ)フロントパネルの分解縦断側面図
【図6】縦壁における上部側の横断平面図
【図7】縦壁における下部側の横断平面図
【図8】手摺りの支持構造を示す横断平面図
【図9】手摺りの展開表面図
【図10】手摺りの展開裏面図
【図11】(イ)手摺りの展開側面図 (ロ)手摺りの側面図
【図12】(イ)手摺りの展開縦断右側面図 (ロ)手摺りの縦断右側面図
【図13】(イ)手摺りの展開縦断左側面図 (ロ)手摺りの縦断左側面図
【図14】手摺りの左側の支持構造を示す要部の縦断右
側面図
【図15】手摺りの右側の支持構造を示す要部の縦断左
側面図
【図16】メータボックスにおける上部部品と下部部品
の連結構造を示す要部の縦断左側面図
【図17】手摺りとガイドカバーの位置関係を示す要部
の横断平面図
【符号の説明】
7 搭乗運転部 11 フロントパネル 31 接合面 32 接合面 38 傾斜面 A 縦壁 B 手摺り Bc 前上縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 正知 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B076 AA03 BA03 CD04 CD08 3D003 AA04 AA14 BB13 CA01 DA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭乗運転部に、該搭乗運転部の足下空間
    を覆う縦壁と該縦壁の上部に配備されるアーチ状の手摺
    りとを有するフロントパネルを立設してある収穫作業機
    のフロントパネル構造であって、 前記フロントパネルをブロー成形品で構成するととも
    に、前記手摺りの後上部に前上がりの傾斜面を形成して
    ある収穫作業機のフロントパネル構造。
  2. 【請求項2】 前記手摺りの前上縁部を前方に向けて膨
    出してある請求項1記載の収穫作業機のフロントパネル
    構造。
  3. 【請求項3】 前記フロントパネルを、前記縦壁と前記
    手摺りとに分離可能な2分割構造に構成し、前記縦壁と
    前記手摺りとの接合面を前上がりに形成してある請求項
    1又は2記載の収穫作業機のフロントパネル構造。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000236736A (ja) * 1999-02-23 2000-09-05 Kubota Corp コンバインの運転部構造
JP2000324934A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Kubota Corp 収穫機の運転部構造

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