JP2002253033A - コンバインのフロントパネル構造 - Google Patents

コンバインのフロントパネル構造

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JP2002253033A
JP2002253033A JP2001056653A JP2001056653A JP2002253033A JP 2002253033 A JP2002253033 A JP 2002253033A JP 2001056653 A JP2001056653 A JP 2001056653A JP 2001056653 A JP2001056653 A JP 2001056653A JP 2002253033 A JP2002253033 A JP 2002253033A
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JP
Japan
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blow
front panel
molded product
panel
meter
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JP2001056653A
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English (en)
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Muneyuki Kawase
宗之 河瀬
Fumio Nagano
文男 長野
Masatomo Fukushima
正知 福島
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントパネルとしての必要強度を確保しな
がら、フロントパネルの軽量化や外観の向上を図れるよ
うにする。 【解決手段】 メータパネル9を備えたフロントパネル
11を搭乗運転部7に立設してあるコンバインのフロン
トパネル構造において、フロントパネル11を、走行機
体2に連結される壁状の第1ブロー成形品Aと、その上
方に配設されるメータパネル9を収納可能に形成された
第2ブロー成形品Bとから構成し、第2ブロー成形品B
に、第1ブロー成形品Aの上部を支持するように走行機
体2に立設された金属製の支持フレーム26に連結され
る脚部35を一体形成し、脚部35に、支持フレーム2
6に接当して第2ブロー成形品Bの支持フレーム26に
対する左右方向での位置ズレを阻止する凹部分35Aを
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メータパネルを備
えたフロントパネルを搭乗運転部に立設してあるコンバ
インのフロントパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなコンバインのフロン
トパネル構造においては、例えば特開平9−20585
2号公報で開示されているように、所定の形状にプレス
成形された複数の板金部品を、走行機体に立設された支
持フレームに溶接やボルト連結することによって、フロ
ントパネルを、メータパネルの装備が可能な中空状に形
成するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術のようにフロントパネルを複数の板金部材で形
成すると、フロントパネルとしての必要強度は容易に確
保することができるものの、組み付けにかなりの手間を
要するとともに重量が嵩むようになり、又、成形の面で
の自由度が低いことから外観の向上を図れるデザインの
採用が困難になっていた。
【0004】本発明の目的は、フロントパネルとしての
必要強度を確保しながら、組み付けの容易化やフロント
パネルの軽量化、並びに外観の向上を図れるようにする
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成
するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、メ
ータパネルを備えたフロントパネルを搭乗運転部に立設
してあるコンバインのフロントパネル構造において、前
記フロントパネルを、走行機体に連結される壁状の第1
ブロー成形品と、その上方に配設される前記メータパネ
ルを収納可能に形成された第2ブロー成形品とから構成
し、前記第2ブロー成形品に、前記第1ブロー成形品の
上部を支持するように前記走行機体に立設された金属製
の支持フレームに連結される脚部を一体形成し、該脚部
に、前記支持フレームに接当して前記第2ブロー成形品
の前記支持フレームに対する左右方向での位置ズレを阻
止する凹部分を形成した。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、フロントパネルを軽量で成形の面での自由度が高い
ブロー成形品で構成することから、フロントパネルを複
数の板金部品で構成する場合よりも、フロントパネルの
軽量化や組み付けの容易化を図れるとともに外観の向上
を図れるデザインの採用が可能になる。又、フロントパ
ネルを単一のブロー成形品で構成する場合に比較して、
成形の面での自由度をより高くすることができるととも
に、人目に付く箇所(例えば、メータパネルを備える第
2ブロー成形品)などの表面精度を必要に応じて上げる
ことも簡単に行えるようになり、もって、製造コストの
高騰を抑制しながら外観の向上を容易に図れるようにな
る。
【0007】しかも、走行機体に立設した金属製の支持
フレームが第1ブロー成形品の上部を支持することによ
って、第1ブロー成形品の支持強度が高くなる。又、そ
の支持フレームに第2ブロー成形品を連結することによ
って、第1ブロー成形品に第2ブロー成形品を連結する
場合に比較して、メータパネルを収納することで重量が
大きくなる第2ブロー成形品を高い支持強度で支持でき
るようになる。更に、第2ブロー成形品の脚部に凹部分
を形成したことによって、支持フレームとの連結部であ
る脚部の形状が複雑になり、その分、脚部自体の断面係
数が大きくなって剛性が高くなる。その結果、フロント
パネルとしての必要強度を十分に確保することができる
ようになる。
【0008】その上、第2ブロー成形品を支持フレーム
に連結する際には、その脚部の凹部分が支持フレームに
接当することによって、第2ブロー成形品を支持フレー
ムに対する左右方向での位置ズレのない好適な状態に簡
単に組み付けることができ、もって、組み付けの容易化
を図りながら第2ブロー成形品が左右方向に位置ズレす
ることによる見栄えの低下を回避できるようになる。
【0009】〔効果〕従って、フロントパネルとしての
必要強度を十分に確保しながらも、フロントパネルの軽
量化や組み付けの容易化、並びに外観の向上を図れるよ
うになった。
【0010】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発
明では、メータパネルを備えたフロントパネルを搭乗運
転部に立設してあるコンバインのフロントパネル構造に
おいて、前記フロントパネルを、走行機体に連結される
壁状の第1ブロー成形品と、その上方に配設される前記
メータパネルを収納可能に形成された第2ブロー成形品
とから構成し、前記第1ブロー成形品に、前記搭乗運転
部に立設されるサイドパネルの前端縁が係入される縦長
の凹部を形成した。
【0011】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、フロントパネルを軽量で成形の面での自由度が高い
ブロー成形品で構成することから、フロントパネルを複
数の板金部品で構成する場合よりも、フロントパネルの
軽量化や組み付けの容易化を図れるとともに外観の向上
を図れるデザインの採用が可能になる。又、フロントパ
ネルを単一のブロー成形品で構成する場合に比較して、
成形の面での自由度をより高くすることができるととも
に、人目に付く箇所(例えば、メータパネルを備える第
2ブロー成形品)などの表面精度を必要に応じて上げる
ことも簡単に行えるようになり、もって、製造コストの
高騰を抑制しながら外観の向上を容易に図れるようにな
る。
【0012】その上、第1ブロー成形品に縦長の凹部を
形成したことによって第1ブロー成形品の形状が複雑に
なり、その分、第1ブロー成形品自体の断面係数を大き
くすることができて剛性を高めることができ、しかも、
その凹部にサイドパネルの前端縁を係入することによっ
て、第1ブロー成形品及びサイドパネルの支持強度を高
めることができるとともに、第1ブロー成形品とサイド
パネルとの間に隙間が形成されることを防止できるよう
になり、もって、フロントパネルとしての必要強度を十
分に確保することができる上に、サイドパネルの支持強
度の向上を図ることができ、更に、第1ブロー成形品と
サイドパネルとの間に隙間が形成されることによる見栄
えの低下を回避できるようになる。
【0013】〔効果〕従って、フロントパネルとしての
必要強度を十分に確保しながらも、フロントパネルの軽
量化や組み付けの容易化、並びに外観の向上を図れる上
に、サイドパネルの支持強度の向上をも図れるようにな
った。
【0014】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発
明では、メータパネルを備えたフロントパネルを搭乗運
転部に立設してあるコンバインのフロントパネル構造に
おいて、前記フロントパネルを、走行機体に連結される
壁状の第1ブロー成形品と、その上方に配設される前記
メータパネルを収納可能に形成された第2ブロー成形品
とから構成し、前記第1ブロー成形品の下端部に、後下
がりの載置面を備える形状で後方に向けて膨出する足置
き部を一体形成し、前記載置面に、左右向きの第1溝リ
ブと、該第1溝リブに交差するとともに前記載置面の下
縁にわたる前後向きの第2溝リブを形成した。
【0015】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、フロントパネルを軽量で成形の面での自由度が高い
ブロー成形品で構成することから、フロントパネルを複
数の板金部品で構成する場合よりも、フロントパネルの
軽量化や組み付けの容易化を図れるとともに外観の向上
を図れるデザインの採用が可能になる。又、フロントパ
ネルを単一のブロー成形品で構成する場合に比較して、
成形の面での自由度をより高くすることができるととも
に、人目に付く箇所(例えば、メータパネルを備える第
2ブロー成形品)などの表面精度を必要に応じて上げる
ことも簡単に行えるようになり、もって、製造コストの
高騰を抑制しながら外観の向上を容易に図れるようにな
る。
【0016】しかも、後方に向けて膨出する足置き部を
第1ブロー成形品の下端部に形成したことによって、搭
乗運転部においてより楽な運転姿勢をとれるようになる
ことから搭乗運転部での居住性の向上を図れるようにな
り、更に、第1ブロー成形品の下端部での断面係数や走
行機体に対する接合面積が大きくなることから、第1ブ
ロー成形品自体の剛性や立設姿勢での安定性を高めるこ
とができるようになる。
【0017】その上、足置き部の載置面に第1溝リブ及
び第2溝リブを形成したことによって載置面の形状が複
雑になり、その分、足置き部の断面係数が大きくなって
剛性が高くなることから、第1ブロー成形品の剛性や立
設姿勢での安定性を更に高めることができるようにな
る。しかも、第1溝リブ及び第2溝リブが、足置き部の
載置面に乗せた足の滑りを抑制する滑り止めとして機能
するようになり、又、第1溝リブや第2溝リブに入り込
んだ泥土などを第2溝リブの後端から簡単に流し出すこ
とができるようになる。
【0018】〔効果〕従って、フロントパネルとしての
必要強度を十分に確保しながらも、フロントパネルの軽
量化や組み付けの容易化、並びに外観の向上を図れる上
に、フロントパネルをより安定性良く立設することがで
き、更に、足置き部での足の滑りを効果的に抑制するこ
とができるとともに、第1溝リブや第2溝リブに入り込
んだ泥土などの除去を簡単に行えるようになった。
【0019】〔構成〕本発明のうちの請求項4記載の発
明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明
において、前記第1ブロー成形品における刈取搬送部側
の端部に、その表面部と裏面部とを変形可能な薄板状に
接合させたカバー部を一体形成した。
【0020】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、フロントパネルにカバー部を組み付ける手間を要す
ることなく、刈取搬送部から搭乗運転部へのワラ屑など
の流動を防止することができるようになる。又、カバー
部は、変形可能な薄板状に形成されることから、万一、
刈取搬送部の昇降操作を行った際に、製作誤差などによ
って刈取搬送部がカバー部に接触したとしても、それに
起因したカバー部の破損を回避することができるように
なる。
【0021】〔効果〕従って、組み付けの容易化を図り
ながら、搭乗運転部での作業環境の向上を図れるととも
に刈取搬送部の接触に起因したカバー部の破損を回避で
きるようになった。
【0022】
【発明の実施の形態】図1には自脱形コンバインの全体
側面が示されており、このコンバインは、左右一対のク
ローラ式走行装置1を装備した走行機体2の前部に、植
立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部3を昇降
揺動可能に連結するとともに、走行機体2に、刈取搬送
部3からの刈取穀稈に対して脱穀処理及び選別処理を施
す脱穀装置4や、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒
タンク5などを搭載し、穀粒タンク5に、その内部に貯
留された穀粒を機外に排出するスクリュー式の排出機構
6を装備し、走行機体2における穀粒タンク5の前方箇
所に搭乗運転部7を形成して構成されている。
【0023】図1〜3に示すように、搭乗運転部7は、
機体フレーム8における搭乗運転部形成箇所の前部にメ
ータパネル9や操縦レバー10などを備えたフロントパ
ネル11を立設し、搭乗運転部形成箇所の左側部に主変
速レバー12や副変速レバー13などを備えたサイドパ
ネル14を立設し、搭乗運転部形成箇所の後部に搭載さ
れたエンジン15などを覆うエンジンカバー16の上部
に運転座席17を配備し、搭乗運転部形成箇所における
フロントパネル11とサイドパネル14とエンジンカバ
ー16とで囲まれたフレーム部分に搭乗ステップ18を
敷設して形成されている。
【0024】図2〜6に示すように、フロントパネル1
1は、機体フレーム8に連結される壁状の第1ブロー成
形品Aと、その上部に連接される第2ブロー成形品Bと
から構成された樹脂製のものである。つまり、フロント
パネル11を軽量で成形の面での自由度が高いブロー成
形品A,Bで構成していることから、フロントパネル1
1の軽量化を図れるとともに、見栄えの良いデザインの
採用が可能になって外観の向上を容易に図れるようにな
っている。又、フロントパネル11に、第1ブロー成形
品Aと第2ブロー成形品Bによる2分割構造を採用した
ことによって、単一のブロー成形品からフロントパネル
11を構成する場合に比較して、成形の面での自由度を
より高くすることができるとともに、人目に付く箇所な
どの表面精度を必要に応じて上げることも簡単に行える
ことから、より一層の外観の向上を容易に図れるように
なっている。
【0025】図3〜7に示すように、第1ブロー成形品
Aは、その中央部に表面部Aaと裏面部Abとを接合さ
せた複数の環状や点状の厚肉部19,20を備えるよう
に、又、その左右の両側縁部21,22が後方に向けて
膨出する中空状となるように、更に、その上部に表面部
Aaと裏面部Abとを接合させた厚肉で左右一対の連結
部23を有するように形成されるとともに、その下端部
には、後下がりの載置面24Aを備える形状で後方に向
けて膨出する足置き部24が一体形成されている。つま
り、第1ブロー成形品Aは、それ自体が高い剛性を有す
るように、左右の両側縁部21,22が後方に向けて膨
出する平面視弓形状で、かつ、複数の厚肉部19,20
や連結部23及び足置き部24などを備える比較的複雑
な断面係数の大きい形状に形成されている。又、その下
端部に足置き部24を形成したことによって、搭乗運転
部7においてより楽な運転姿勢をとれることから、搭乗
運転部7での居住性の向上を図れるようになり、更に、
機体フレーム8に対する接合面積が大きくなることか
ら、それ自体が立設姿勢において高い安定性を有するよ
うになっている。
【0026】図3、図5及び図7に示すように、第1ブ
ロー成形品Aにおける左側の側縁部21には、サイドパ
ネル14の前端縁14aが係入される縦長の凹部21a
が形成されており、これによって、左側の側縁部21自
体の剛性を高めることができる上に、その凹部21aに
サイドパネル14の14aを係入することによって、第
1ブロー成形品A及びサイドパネル14を高い支持強度
で安定性良く立設することができるとともに、第1ブロ
ー成形品Aとサイドパネル14との間に隙間が形成され
ることによる見栄えの低下や、その隙間からの洗浄水な
どの不測の浸入を回避できるようになっている。
【0027】図3及び図5〜7に示すように、第1ブロ
ー成形品Aにおける足置き部24の載置面24Aには、
左右向きの複数の第1溝リブ24aと、それらの各第1
溝リブ24aに交差するとともに載置面24Aの下縁に
わたる前後向きの複数の第2溝リブ24bとが形成され
ており、これらの各溝リブ24a,24bによって、載
置面24Aに乗せた足の滑りを抑制することができると
ともに、それらの各溝リブ24a,24bに入り込んだ
泥土などを第2溝リブ24bの後端から簡単に流し出す
ことができるようになっている。又、足置き部24の載
置面24Aに複数の溝リブ24a,24bを形成したこ
とによって、足置き部24自体が高い剛性を有するよう
になることから、第1ブロー成形品A自体の立設姿勢で
の安定性を更に向上させることができるようになってい
る。
【0028】図3〜5に示すように、第1ブロー成形品
Aは、刈取搬送部3側の端部となる左側の側縁部21
に、その表面部Aaと裏面部Abとを変形可能な薄板状
に接合させたカバー部25が一体形成されており、これ
によって、フロントパネル11にカバー部25を組み付
ける手間を要することなく、刈取搬送部3から搭乗運転
部7側へのワラ屑などの流動を防止することができて搭
乗運転部7での作業環境の向上を図れるとともに、万
一、刈取搬送部3の昇降操作を行った際に、製作誤差な
どに起因して刈取搬送部3がカバー部25に接触したと
しても、カバー部25が変形して刈取搬送部3との接触
による破損を回避するようになっている。
【0029】図3〜6に示すように、第1ブロー成形品
Aの各連結部23には、機体フレーム8に立設された角
鋼管材からなる支持フレーム26に対する連結用の左右
一対の貫通孔23aが穿設されており、これによって、
第1ブロー成形品Aの上部を、機体フレーム8に立設さ
れた金属製の支持フレーム26に支持させることができ
て、第1ブロー成形品Aの支持強度を高めることができ
るようになっている。又、第1ブロー成形品Aの表面部
Aaと裏面部Abとを接合させた厚肉の連結部23に貫
通孔23aを穿設して支持フレーム26に対する連結を
行うようにしていることから、支持フレーム26による
第1ブロー成形品Aの支持をより高い支持強度で行える
とともに、第1ブロー成形品Aの中空部27に貫通孔2
3aを穿設した場合に生じる貫通孔23aから中空部2
7への洗浄水やゴミなどの入り込みを阻止できるように
なっている。
【0030】尚、図3〜6に示す符号28は、第1ブロ
ー成形品Aの下端部において表面部Aaと裏面部Abと
を接合させて厚肉に形成された左右一対の脚部であり、
これらの脚部28が機体フレーム8にボルト連結される
ようになっている。
【0031】図3〜6及び図8〜11に示すように、第
2ブロー成形品Bは、上カバー体29と下カバー体30
とが屈曲変形可能な薄肉の左右のヒンジ31を介して連
なる状態にブロー成形されたものであり、左右のヒンジ
31を屈曲変形させて上カバー体29と下カバー体30
とを重ね合わせることによって、メータパネル9を収納
するボックス部32を形成することができるようになっ
ている。
【0032】図9及び図10に示すように、上カバー体
29は、下カバー体30に対する左右の合わせ面29A
の各外側縁29aが凹入形成されるのに対し、下カバー
体30は、上カバー体29に対する左右の合わせ面30
Aの各外側縁30aが突出形成されており、上カバー体
29と下カバー体30とを重ね合わせてそれらの左右の
連結部29B,30B同士をボルト連結した状態では、
上カバー体29の各外側縁29aに下カバー体30の対
応する外側縁30aが係入するようになっている。これ
によって、上カバー体29と下カバー体30とを重ね合
わせた状態において、第2ブロー成形品Bの製作誤差な
どによって、それらの合わせ面29A,30A同士の間
に隙間が形成されることを防止でき、結果、その隙間が
形成されることに起因した見栄えの低下や、その隙間か
らの洗浄水やゴミなどの浸入を抑制できるようになって
いる。
【0033】図8〜12に示すように、上カバー体29
における右側の連結部29Bと下カバー体30における
左右の両連結部30Bは、第2ブロー成形品Bの表面部
Baと裏面部Bbとを接合させた高い剛性を有する厚肉
に形成されている。
【0034】図2〜6及び図8〜11に示すように、上
カバー体29には、下方に向けて延出する左右一対の支
柱33と左方に向けて延出する手摺り34とが一体形成
され、左右の各支柱33の延出端には、支持フレーム2
6の左右両端部に溶接された帯綱製で上向きのブラケッ
ト26Aにボルト連結される脚部35が、又、手摺り3
4の延出端には、サイドパネル14とともに支持フレー
ム26にボルト連結される連結部36がそれぞれ一体形
成されている。
【0035】つまり、第2ブロー成形品Bは支持フレー
ム26に連結されるようになっており、これによって、
第2ブロー成形品Bを第1ブロー成形品Aに連結する場
合に比較して、メータパネル9を収納することで重量が
大きくなる第2ブロー成形品Bを高い支持強度で支持す
ることができるようになっている。
【0036】図4〜6及び図8〜13に示すように、各
脚部35には、その左右中間の表面部Baを裏面部Bb
に接合することによって形成される凹部分35Aが設け
られ、それらの各凹部分35Aには、支持フレーム26
に対する連結用の貫通孔35aが穿設されており、これ
によって、各脚部35を対応する第1ブラケット26A
に連結する際には、各脚部35の凹部分35Aとそれに
係入される第1ブラケット26Aとが接当して、第2ブ
ロー成形品Bの支持フレーム26に対する左右方向での
位置ズレを阻止するようになることから、第2ブロー成
形品Bを支持フレーム26に対する左右方向での位置ズ
レのない好適な位置に簡単に組み付けることができ、も
って、組み付けの容易化を図りながら第2ブロー成形品
Bが左右方向に位置ズレすることによる見栄えの低下を
回避できるようになっている。又、凹部分35Aを形成
したことによって、脚部35自体の断面係数が大きくな
って剛性が高くなることから、第2ブロー成形品Bをよ
り高い支持強度で支持フレーム26に支持させることが
できるようになり、しかも、表面部Baと裏面部Bbと
を接合させた凹部分35Aに支持フレーム26に対する
連結用の貫通孔35aを穿設することによって、第2ブ
ロー成形品Bの中空部37に貫通孔35aを穿設した場
合に生じる貫通孔35aから中空部37への洗浄水やゴ
ミなどの入り込みを阻止できるようになっている。
【0037】図3〜5及び図8〜11に示すように、連
結部36は、脚部35と直交する金型の合わせ方向に沿
う姿勢に形成されるものでありながら、手摺り34の延
出端に形成されることによって樹脂材が溜まり易く、
又、金型の抜き勾配によって絞られることなどに起因し
て中実に形成されるようになっており、これによって、
高い剛性を有するとともに、支持フレーム26に対する
連結用の貫通孔36aを穿設しても、その貫通孔36a
から中空部37への洗浄水やゴミなどの入り込みを阻止
できるようになっている。
【0038】図2、図3、図5、図6、図8及び図11
に示すように、フロントパネル11には白色のものが採
用されていることから、上カバー体29において、メー
タパネル9のパネル面9Aに隣接する内縁部29Cに
は、パネル面9Aを見易くする黒などのダーク色の第1
銘板38が貼着されるようになっている。内縁部29C
は、パネル面9Aから離れた外縁部29Dよりも一段低
くなるように形成されており、これによって、第1銘板
38を内縁部29Cに位置ズレのない状態に容易に貼り
付けることができるとともに、上カバー体29の剛性を
高めることができるようになっている。
【0039】図4、図6、図8、図11及び図12に示
すように、上カバー体29において、左右の支柱33の
間に位置する前壁部29Eには第2銘板39が貼着され
るようになっており、これによって、上カバー体29の
右側の連結部29Bと下カバー体30の右側の連結部3
0Bとを連結するボルト40を隠すことができる上に、
正面からの意匠感の向上を図れるようになっている。
【0040】ちなみに、第2ブロー成形品Bを成形する
際において、合わせ金型における上カバー体29の内縁
部29C形成箇所には第1銘板38を、又、合わせ金型
における上カバー体29の前壁部29Eには第2銘板3
9を前もって配設するようにすれば、第2ブロー成形品
Bの成形に伴って、第1銘板38が上カバー体29の内
縁部29Cに、又、第2銘板39が上カバー体29の前
壁部29Eに、それぞれ融着されるようになることか
ら、第2ブロー成形品Bの成形後に第1銘板38及び第
2銘板39を貼り付ける手間を省けるようになってい
る。
【0041】図8、図9及び図11に示すように、下カ
バー体30の略中央部には、第2ブロー成形品Bの表面
部Baに裏面部Bbを接合させた厚肉部41が形成され
ており、これによって、メータパネル9が載置される下
カバー体30の剛性を高めることができるようになって
いる。又、その厚肉部41には水抜き孔41aが穿設さ
れており、ボックス部32に入り込んだ水やゴミなどを
簡単に排出することができるようになっている。
【0042】要するに、上述したように第1ブロー成形
品Aと第2ブロー成形品Bとからフロントパネル11を
構成して、フロントパネル11の軽量化や外観の向上な
どを図れるようにしながらも、フロントパネル11とし
ての必要強度を十分に確保することができる上に、立ち
作業時には、それ自身が高い剛性を有するとともに支持
フレーム26により高い支持強度で支持された第2ブロ
ー成形品Bの手摺り34を支えとして把持することがで
きるので、立ち作業時での作業性の向上を図れるように
なっている。
【0043】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 〔1〕コンバインとしては全稈投入形のものであっても
よい。 〔2〕第2ブロー成形品Bとしては、上カバー体29と
下カバー体30とが分割形成されたものであってもよ
く、又、手摺り34が分割形成されたものや、手摺り3
4を備えないように形成されたものであってもよい。 〔3〕第2ブロー成形品Bの脚部35としては、図14
の(イ)に示すように、左右の各脚部35における内方
側の表面部Baを裏面部Bbに接合することによって形
成される凹部分35A、又は、図14の(ロ)に示すよ
うに、左右の各脚部35における外方側の表面部Baを
裏面部Bbに接合することによって形成される凹部分3
5Aが設けられ、それら左右の凹部分35Aとそれらに
係入される第1ブラケット26Aとの接当によって、第
2ブロー成形品Bの支持フレーム26に対する左右方向
での位置ズレを阻止するようにしてもよい。 〔4〕第1ブロー成形品Aの脚部28に、第2ブロー成
形品Bの脚部35に設けた凹部分35Aと同様のものを
設けるようにしてもよい。 〔5〕第1ブロー成形品Aとしては、その成形時に、変
形可能な薄板状のカバー部25が刈取搬送部3側の端部
に融着されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱形コンバインの全体側面図
【図2】搭乗運転部の平面図
【図3】搭乗運転部の縦断背面図
【図4】(イ)フロントパネルの分解正面図 (ロ)フロントパネルの正面図
【図5】(イ)フロントパネルの分解斜視図 (ロ)フロントパネルの斜視図
【図6】(イ)フロントパネルの縦断側面図 (ロ)フロントパネルの分解縦断側面図
【図7】フロントパネルの横断平面図
【図8】第2ブロー成形品の展開表面図
【図9】第2ブロー成形品の展開裏面図
【図10】(イ)第2ブロー成形品の展開側面図 (ロ)第2ブロー成形品の側面図
【図11】(イ)第2ブロー成形品の展開縦断側面図 (ロ)第2ブロー成形品の縦断側面図
【図12】第2ブロー成形品の上カバー体と下カバー体
の連結部を示す縦断側面図
【図13】第2ブロー成形品の脚部の横断平面図
【図14】(イ)脚部の内方側に凹部分を設けた別実施
形態を示す左右の脚部の横断平面図 (ロ)脚部の外方側に凹部分を設けた別実施形態を示す
左右の脚部の横断平面図
【符号の説明】
2 走行機体 3 刈取搬送部 7 搭乗運転部 9 メータパネル 11 フロントパネル 14 サイドパネル 14a 前端縁 21a 凹部 24 足置き部 24A 載置面 24a 第1溝リブ 24b 第2溝リブ 25 カバー部 26 支持フレーム 35 脚部 35A 凹部分 A 第1ブロー成形品 Aa 表面部 Ab 裏面部 B 第2ブロー成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 正知 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B076 AA03 BA03 CD02 3D003 AA04 BB12 CA06 DA09 DA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メータパネルを備えたフロントパネルを
    搭乗運転部に立設してあるコンバインのフロントパネル
    構造であって、 前記フロントパネルを、走行機体に連結される壁状の第
    1ブロー成形品と、その上方に配設される前記メータパ
    ネルを収納可能に形成された第2ブロー成形品とから構
    成し、前記第2ブロー成形品に、前記第1ブロー成形品
    の上部を支持するように前記走行機体に立設された金属
    製の支持フレームに連結される脚部を一体形成し、該脚
    部に、前記支持フレームに接当して前記第2ブロー成形
    品の前記支持フレームに対する左右方向での位置ズレを
    阻止する凹部分を形成してあるコンバインのフロントパ
    ネル構造。
  2. 【請求項2】 メータパネルを備えたフロントパネルを
    搭乗運転部に立設してあるコンバインのフロントパネル
    構造であって、 前記フロントパネルを、走行機体に連結される壁状の第
    1ブロー成形品と、その上方に配設される前記メータパ
    ネルを収納可能に形成された第2ブロー成形品とから構
    成し、前記第1ブロー成形品に、前記搭乗運転部に立設
    されるサイドパネルの前端縁が係入される縦長の凹部を
    形成してあるコンバインのフロントパネル構造。
  3. 【請求項3】 メータパネルを備えたフロントパネルを
    搭乗運転部に立設してあるコンバインのフロントパネル
    構造であって、 前記フロントパネルを、走行機体に連結される壁状の第
    1ブロー成形品と、その上方に配設される前記メータパ
    ネルを収納可能に形成された第2ブロー成形品とから構
    成し、前記第1ブロー成形品の下端部に、後下がりの載
    置面を備える形状で後方に向けて膨出する足置き部を一
    体形成し、前記載置面に、左右向きの第1溝リブと、該
    第1溝リブに交差するとともに前記載置面の下縁にわた
    る前後向きの第2溝リブを形成してあるコンバインのフ
    ロントパネル構造。
  4. 【請求項4】 前記第1ブロー成形品における刈取搬送
    部側の端部に、その表面部と裏面部とを変形可能な薄板
    状に接合させたカバー部を一体形成してある請求項1〜
    3のいずれか一つに記載のコンバインのフロントパネル
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110091643A (ko) * 2008-10-31 2011-08-12 가부시끼 가이샤 구보다 콤바인
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