JP2003009268A - マイクロホン装置、座席及び移動体 - Google Patents

マイクロホン装置、座席及び移動体

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JP2003009268A
JP2003009268A JP2001189647A JP2001189647A JP2003009268A JP 2003009268 A JP2003009268 A JP 2003009268A JP 2001189647 A JP2001189647 A JP 2001189647A JP 2001189647 A JP2001189647 A JP 2001189647A JP 2003009268 A JP2003009268 A JP 2003009268A
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microphone
seat
user
flat surface
voice
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JP2001189647A
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Hitoshi Okubo
仁 大久保
Katsuhiko Nunokawa
克彦 布川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、マイクロホン装置、座席及び移動
体に関し、例えば乗用車に適用して、不自然な姿勢を強
いることなく、簡易な構成で、確実にユーザーの音声を
取得することができるようにする。 【解決手段】 本発明は、ほぼ楕円形状によるほぼ平坦
な面(40)に無指向性のマイク22を操作手段と共に
保持し、この平坦な面(40)の鉛直線L2と、マイク
22とユーザーの口とを結ぶ仮想線L1との成す角度θ
を所定範囲に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロホン装
置、座席及び移動体に関し、例えば乗用車に適用するこ
とができる。本発明は、ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面
に無指向性のマイクを操作手段と共に保持し、この平坦
な面の鉛直線と、マイクとユーザーの口とを結ぶ仮想線
との成す角度を所定範囲に設定することにより、不自然
な姿勢を強いることなく、簡易な構成で、確実にユーザ
ーの音声を取得することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車においては、車内に設置し
たマイクで運転手等の音声を取得して各種の通話等に利
用するようになされたものがある。このような乗用車に
おいては、単一指向性のマイクをサンバイザー、Aピラ
ー等に配置することにより、走行中の騒音の混入を低減
し、確実に搭乗者の音声を取得できるようになされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらユーザー
においては、マイクにより音声を取得する場合、マイク
ロホンの方を向いて話し掛けるように行動する。これに
より従来構成によるマイクの配置においては、自然な姿
勢により発話できない問題があった。
【0004】また走行中の騒音の混入を低減し、確実に
ユーザーの音声を取得するためには、単一指向性のマイ
クを採用せざるを得ず、このため構成が煩雑になる問題
もある。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、不自然な姿勢を強いることなく、簡易な構成で、確
実にユーザーの音声を取得することができるマイクロホ
ン装置、座席及び移動体を提案しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、マイクロホン装置に適用
して、無指向性のマイクと、ほぼ楕円形を成すほぼ平坦
な面に、このマイクを所定の操作手段と共に保持するマ
イク保持部材とを備え、平坦な面の鉛直線と、マイクと
ユーザーの口とを結ぶ仮想線との成す角度を、所定角度
の範囲に設定する。
【0007】また請求項6の発明においては、座席に適
用して、マイクが無指向性のマイクであり、この座席
が、ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面に、マイクを所定の
操作手段と共に保持するマイク保持部材を備え、平坦な
面の鉛直線と、マイクとユーザーの口とを結ぶ仮想線と
の成す角度を、所定角度の範囲に設定する。
【0008】また請求項9の発明においては、移動体に
適用して、マイクが無指向性のマイクであり、座席が、
ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面に、マイクを所定の操作
手段と共に保持するマイク保持部材を備え、平坦な面の
鉛直線と、マイクとユーザーの口とを結ぶ仮想線との成
す角度を、所定角度の範囲に設定する。
【0009】請求項1の構成においては、マイクロホン
装置に適用して、無指向性のマイクが、ほぼ楕円形を成
すほぼ平坦な面にに保持され、さらに平坦な面の鉛直線
と、マイクとユーザーの口とを結ぶ仮想線との成す角度
が、所定角度の範囲となるように設定されることによ
り、音声の明瞭度に最も重要な中高域の周波数帯域につ
いて、無指向性マイクにより、音源に対して適切な単一
指向性を確保することができる。またこのマイクが所定
の操作手段と共にマイク保持部材に保持されていること
により、ユーザーにおいては、操作手段を操作する際の
姿勢により発話して、自然な姿勢により音声を発生する
ことができる。これにより不自然な姿勢を強いることな
く、簡易な構成で、確実にユーザーの音声を取得するこ
とができる。
【0010】これにより請求項6又は請求項9の構成に
よれば、不自然な姿勢を強いることなく、簡易な構成
で、確実にユーザーの音声を取得することができる座席
及び移動体を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0012】(1)実施の形態の構成 図2は、本発明の実施の形態に係る娯楽システムを示す
ブロック図である。この娯楽システム1は、乗用車に搭
載されて、各座席の搭乗者にそれぞれ各人が所望する音
楽、映画等を提供する。
【0013】このためこの娯楽システム1において、本
体装置2は、各座席ユニット3A〜3Dで検出される搭
乗者の操作により、各搭乗者の所望するビデオデータ及
びオーディオデータを対応する座席ユニット3A〜3D
に出力する。
【0014】すなわち本体装置2において、電源管理部
4は、本体装置2及び座席ユニット3A〜3Dの電源を
供給する。記憶手段5は、ハードディスク装置等により
構成され、データ管理部7を介して実行されるシート制
御部6の制御により、ビデオデータ、オーディオデータ
等を記録し、また記録したデータを出力する。データ管
理部7は、シート制御部6の制御により、記憶手段5を
アクセスし、記憶手段5に保持したビデオデータ及びオ
ーディオデータを読み出して映像音声処理部8に出力す
る。
【0015】映像音声処理部8は、データ管理部7を介
して得られるビデオデータ及びオーディオデータをデコ
ードして有線により各座席ユニット3A〜3Dに出力す
る。また各座席ユニット3A〜3Dより得られる音声デ
ータを音声認識処理し、搭乗者の音声による各種指示を
検出する。また各座席ユニット3A〜3Dより得られる
ビデオデータを処理することにより、搭乗者の口の動き
を解析し、この解析結果により口の動きによる各種指示
を検出する。映像音声処理部8は、このようにして得ら
れる各種指示をシート制御部6に通知する。
【0016】シート制御部6は、この娯楽システム1全
体の動作を制御するコントローラであり、各座席ユニッ
ト3A〜3Dにおけるユーザーの操作により、また映像
音声処理部8の処理結果により、提供可能なサービスの
メニュー画面を各座席ユニット3A〜3Dに提供する。
またこのようなメニュー画面を提供して、各座席ユニッ
ト3A〜3Dにおけるユーザーの操作により、ユーザー
の所望するビデオデータ、オーディオデータの送出をデ
ータ管理部7、映像音声処理部8等に指示する。
【0017】これによりこの娯楽システム1では、各座
席ユニット3A〜3Dからの指示に応じて、本体装置2
に記録して保持したビデオデータ、オーディオデータを
対応する座席ユニット3A〜3Dに送出するようになさ
れている。
【0018】各座席ユニット3A〜3Dは、同一に構成
されて各座席にそれぞれ配置されることにより、以下に
おいては、座席ユニット3Aについて説明し、他の座席
ユニット3B〜3Dについての重複した説明は省略す
る。座席ユニット3Aは、座席に設けられたシート部1
1と、座席の肘掛けに設けられたディスプレイ部12と
により構成される。
【0019】ここでシート部11は、本体装置2より出
力されるオーディオデータをアンプ13によりディジタ
ルアナログ変換処理してアナログ信号によるオーディオ
信号を生成し、このオーディオ信号を増幅する。さらに
この増幅したオーディオ信号により座席に配置された右
チャンネル及び左チャンネルのスピーカ14L及び14
Rを駆動する。またオーディオ信号の低周波数帯域の信
号により座席に配置された振動、低音スピーカ15を駆
動する。ここで振動、低音スピーカ15は、人間の可聴
周波数帯域の下限近傍の周波数帯域におけるオーディオ
信号を再生し、またこのような極めて低い周波数帯域の
オーディオ信号による振動を発生するスピーカである。
これによりこの娯楽システム1では、各座席に配置され
たスピーカによりそれぞれ各搭乗者に専用の音場を形成
するようになされ、またこの音場において、いわゆる重
低音を試聴し、さらには体感できるようになされてい
る。
【0020】ディスプレイ部12において、電源部18
は、本体装置2の電源管理部4より供給される電源を受
け、この座席ユニット3Aの各部に供給する。LCD
(liquid Crystal Dispiay)17は、本体装置2より出
力されるビデオデータにより表示画面を形成し、これに
より本体装置2より提供される各種メニュー画面、各種
の映像を表示する。インターフェース(I/F)19
は、このディスプレイ部12に設けられた操作子等によ
る操作手段の操作を本体装置2に通知する。
【0021】ここでこのディスプレイ部12には、押圧
操作可能な回転操作子であるジョグダイヤル20、LC
D17上に配置された透過型のタッチパネル21が配置
され、インターフェース19は、これらジョグダイヤル
20、タッチパネル21の操作を本体装置2に通知す
る。またディスプレイ部12には、音声認識用のマイク
22が配置され、インターフェース19は、このマイク
22で取得される音声信号を増幅してアナログディジタ
ル変換処理し、その結果得られる音声データを本体装置
2に通知する。またこのディスプレイ部12には、上述
した口の動きによりユーザーの指示を検出するためのC
CDカメラ23が配置され、インターフェース19は、
このカメラ23で取得される映像信号を増幅してアナロ
グディジタル変換処理し、その結果得られるビデオデー
タを本体装置2に通知する。またこのディスプレイ部1
2には、メモリカード25の挿入口が配置され、インタ
ーフェース19は、ユーザーの操作に応じた本体装置2
の指示により、このメモリカード25に記録された各種
データを本体装置2に送出する。
【0022】図3は、この娯楽システム1に係る乗用車
の室内を示す斜視図である。この乗用車は、独立した4
つの座席31A〜31Dが室内に配置され、各座席31
A〜31Dに座席ユニット3A〜3Dが配置される。こ
れら座席31A〜31Dのうち、前列側の座席31A及
び31Bにおいては、それぞれ独立して回転できるよう
に構成され、これにより図4に示すように、例えば前列
側の座席31A及び31Bを共に回転させて、対面によ
り座席31A〜31Dを配置できるようになされてい
る。
【0023】前列側の座席31A及び31B、後列側の
座席31C及び31Dは、それぞれ内側に肘掛けが配置
され、この肘掛けにそれぞれディスプレイ部12が脱着
可能に配置されるのに対し、各座席の座面及び背の部分
に、シート部11が配置されるようになされている。な
おこの図3及び図4においては、ディスプレイ部12が
取り外されている状態を示す。また本体装置2において
は、ダッシュボード等に配置されるようになされてい
る。
【0024】図5及び図6は、これら座席31A〜31
Dのうち、運転手の座席31Aを示す斜視図である。な
お他の座席31B〜31Dにおいては、この座席31A
に対して肘掛けの位置に応じた対応する構成が異なる点
を除いて、同一に構成されることにより、重複した説明
は省略する。
【0025】この座席31Aは、ヘッドレスト31AA
の両端にそれぞれ右チャンネル用及び左チャンネル用の
スピーカ14R及び14Lが配置される。これにより座
席31Aは、着席する搭乗者に対して、個人的にステレ
オによる音場を形成するようになされている。これらス
ピーカ14R及び14Lは、この座席31Aに着席する
搭乗者に対して前方に音像を形成するように、アンプ1
3によりオーディオ信号に位相差が与えられて駆動され
る。これによりこの座席31Aにおいては、耳元後方に
スピーカ14R及び14Lを配置しても、何ら違和感な
くステレオにより音楽等を楽しむことができるようにな
されている。
【0026】さらに座席31Aは、座面及び背の部分
に、振動、低音スピーカ15が配置され、これによりこ
の座席31Aに着席する搭乗者に専用に重低音を提供す
るようになされ、さらに骨振動によりこの搭乗者に重低
音の振動を体感させるようになされている。
【0027】さらに座席31Aは、肘掛け31ABにデ
ィスプレイ部12が脱着可能に配置される。すなわち座
席31Aは、肘掛け31ABの先端の部位にアーム12
AAが保持され、このアーム12AAの先端に、ディス
プレイ部12が配置される。ここでアーム12AAは、
棒状の部材により作成され、座席31A及び31B間の
床近傍より肘掛け31AAの前方、やや上方の位置に
(図6において、破線により示す状態である)、先端に
保持したディスプレイ部12を持ち来すことができるよ
うに、矢印Aにより示すように、付け根の部分を回動中
心にして回動できるように肘掛け31AAに配置される
ようになされている。
【0028】これに対してディスプレイ部12は、図5
において矢印Bにより示すように、このアーム12AA
の延長する方向の回動軸を回動中心にして、アーム12
AAの先端にて回動できるように保持される。ディスプ
レイ部12は、全体が平板形状によりほぼ楕円形状に形
成され、このようにしてアーム12AAの先端にて回動
させた状態で(図5に示す状態である)、標準的な体格
による搭乗者が着席してこのディスプレイ部12を見た
とき、ディスプレイ部12の面に対して視線がほぼ垂直
に交わるようになされている。
【0029】これらによりディスプレイ部12は、必要
に応じて座席31A及び31B間の収納位置より取り出
して、映像を楽しむことができるようになされ、さらに
は種々のメニューを表示できるようになされている。
【0030】図7は、このように搭乗者が映像等を楽し
んでいる状態におけるディスプレイ部12を、ディスプ
レイ部12の上方より見て示す平面図である。ディスプ
レイ部12は、全体がほぼ平坦な略楕円形状により形成
される。すなわちディスプレイ部12は、このように搭
乗者が映像等を楽しんでいる状態において、アーム12
AA側より搭乗者側に広がるように延長し、先端が大き
な円弧を描くように形成される。ディスプレイ部12
は、このアーム12AA側の付け根より搭乗者側に延長
した部位のほぼ中央に、LCD17による表示画面が配
置され、さらにこの表示画面に重なるようにタッチパネ
ル21が配置されるようになされている。またこの表示
画面の上方に、カメラ23の撮像部が配置され、これに
より表示画面を目視する搭乗者の表情を撮像できるよう
になされている。また表示画面の下方、先端側に偏った
位置に、マイク22が配置され、このマイク22により
搭乗者の音声を取得できるようになされている。さらに
ディスプレイ部12は、上方側の側面に、メモリカード
25を挿入する挿入口が形成され、この挿入口よりメモ
リカード25を差し込んで装着できるようになされてい
る。
【0031】さらにディスプレイ部12は、このアーム
12AA側の付け根の部分に、円形形状による操作部3
6が配置され、この操作部36の中心を回動中心にし
て、表面にほぼ平行な面内にて回動できるように構成さ
れ、これにより図8に示すように、ほぼ90度回動させ
て、LCD17による表示画面の向きを縦長に代えるこ
とができるようになされている。ディスプレイ部12
は、この操作部36の内側に、スイッチが内蔵され、デ
ィスプレイ部12の回動をこのスイッチにより検出し
て、LCD17による表示画面の向きに応じて、この表
示画面による表示の向きを切り換えるようになされてい
る。
【0032】さらにディスプレイ部12において、この
操作部36は、アーム12AAに固定されて保持され、
中央にジョグダイヤル20が配置されると共に、ジョグ
ダイヤル20の下方に押圧操作子37、38が配置され
るようになされている。ここでジョグダイヤル20は、
この図8において、上下方向に回転できるように構成さ
れ、この回転操作により表示画面に表示されたメニュー
等を速やかに選択できるようになされ、また押圧操作に
より選択したメニューを本体装置2に通知できるように
なされている。また操作子37、38の操作によりこの
ようにして選択したメニューを逆に辿ることができるよ
うになされている。かくするにつきディスプレイ部12
においては、この操作部36がアーム12AAに固定さ
れて保持されていることにより、LCD17による表示
画面の向きが切り換えられた場合でも、ジョグダイヤル
20、操作子37、38については、元の配置に保持さ
れるようになされ、これにより使い勝手を向上できるよ
うになされている。
【0033】このようにしてタッチパネル21、ジョグ
ダイヤル20、操作子37、38等による操作手段をマ
イク22と共に板状の保持部材に保持してなるディスプ
レイ部12においては、この板状の保持部材40の先端
側、円弧形状による部位が、直径20〔cm〕以上のほ
ぼ平坦な面となるように形成される。またマイク22
が、単一指向性によるマイクに比して構成が簡易な無指
向性マイクにより構成される。
【0034】また図1に示すように、種々の体格による
ユーザーが着席した場合に、このユーザーの口とマイク
22とを結ぶ仮想線L1と、保持部材40の鉛直線L2
との成す角度θが、所定の角度範囲、好ましくは0度〜
±45度の範囲となるように、ディスプレイ部12が保
持される。なお実際上、この実施の形態において、θ
は、特に45度〜−20度の範囲となるように設定さ
れ、このように角度θの偏りに対応するようにLCD1
7の視野角が設定されるようになされ、これらにより使
い勝手を向上するようになされている。
【0035】これによりディスプレイ部12において
は、人間の音声において、最も明瞭度に影響を与える中
高域の周波数帯域について、簡易な構成による無指向性
マイクにより、適切な単一指向性を確保し、さらにこの
指向性により搭乗者の音声を取得するようになされてい
る。
【0036】すなわち図9に示すように、このように直
径20〔cm〕以上のほぼ平坦な面に無指向性のマイク
22を配置した場合、回折効果により、マイク22の正
面では、周波数500〔Hz〕近傍より高い周波数側で
感度が増大するのに対し、マイク22の側面では、マイ
ク22単体における周波数特性が得られる。またマイク
22の背面では、周波数500〔Hz〕近傍より高い周
波数側で感度が低下し、これにより中高域の周波数帯域
について適切な単一指向性、正面感度特性を確保するこ
とができる。
【0037】またユーザーの口とマイク22とを結ぶ仮
想線L1と、保持部材40の鉛直線L2との成す角度θ
が、0度〜±45度の範囲となるように、ディスプレイ
部12を保持すれば、この単一指向性により感度が増大
してなる方向に、音源であるユーザーの口が位置するよ
うに設定することができ、これにより簡易な構成で、確
実にユーザーの音声を取得することができる。
【0038】さらに図1(B)に示すように、ディスプ
レイ部12は、窓の下辺を境にしてユーザーの膝側であ
る、ユーザーの大腿部の付近(標準的な体格によるユー
ザーの場合である)にマイク22が位置するように保持
され、これにより走行中のノイズの混入を低減できるよ
うになされている。
【0039】(2)実施の形態の動作 以上の構成において、この娯楽システム1が適用される
乗用車においては、各座席31A〜31Dのうち、前列
側の座席31A及び31Bの向きが変更できるように構
成され(図3及び図4)、これにより必要に応じて座席
31A及び31Bの向きを変更して、例えば後列の搭乗
者と対面して会話等を楽しむことができ、これにより室
内空間を単なる移動空間としてだけでなく、娯楽の空間
として利用することができる。
【0040】各座席31A〜31Dにおいては、ヘッド
レスト31AAにスピーカ14R及び14Lが配置され
(図1、図3及び図4)、このスピーカ14R及び14
Lにより各座席31A〜31Dに着席した搭乗者にそれ
ぞれ音楽等が提供される。また各座席31A〜31Dに
おいては、アーム12AAを介して肘掛け31ABにデ
ィスプレイ部12が配置され、このディスプレイ部12
に配置されたLCD17により、各座席31A〜31D
に着席した搭乗者にそれぞれ映像、メニューが提供され
る。
【0041】この娯楽システム1では、このようにして
映像及び音楽等を提供するLCD17、スピーカ14R
及び14Lが各座席31A〜31Dにそれぞれ配置され
ていることにより、搭乗者においては、座席31A〜3
1Dの向きを変化させた場合でも、何ら違和感なく映像
を楽しむことができる。これによりこの娯楽システム1
では、座席の向きを種々に変化させる場合等にあって
も、各人が所望する映画等を楽しむことができる。
【0042】娯楽システム1において、このようにして
提供される映像、音楽等にあっては、ディスプレイ部1
2に配置したジョグダイヤル20、操作子37、38、
タッチパネル21の操作が各ディスプレイ部12より本
体装置2に通知され(図2、図6及び図7)、またマイ
ク22で取得される搭乗者の音声が本体装置2に通知さ
れて音声認識処理され、またカメラ23で取得される搭
乗者の口の動きが本体装置2に通知されて解析され、こ
れらによりユーザーによる各種指示が本体装置2に通知
され、この通知により記憶手段5よりビデオデータ及び
又はオーディオデータを読み出してエンコードした後、
それぞれ各座席31A〜31Dに送出して提供される。
これによりこの娯楽システム1においては、本体装置2
に蓄積された音楽、映画等を各人がそれぞれ楽しむこと
ができるようになされている。
【0043】このようにして音声等により各種指示を発
するにつき、娯楽システム1では、ほぼ楕円形状による
ほぼ平坦な面である、直径20〔cm〕以上のほぼ平坦
な面に無指向性のマイク22が配置されていることによ
り、マイク22においては、単一指向性のマイクに比し
て簡易な構成による無指向性の場合でも、最も明瞭度に
影響を与える中高域の周波数帯域について、単一指向性
を確保することができる(図1)。
【0044】またユーザーの口とマイク22とを結ぶ仮
想線L1と、保持部材40の鉛直線L2との成す角度θ
が、所定の角度範囲となるように、すなわち0度〜±4
5度の範囲となるように、ディスプレイ部12が保持さ
れていることにより、この単一指向性により感度が増大
してなる方向に、音源であるユーザーの口が位置するよ
うに設定することができ、これにより簡易な構成により
ユーザーの音声を確実に取得することができる。
【0045】またマイク22による音声の入力において
は、各種操作の指示であり、このような操作を指示する
操作手段がマイク22と共にディスプレイ部12に配置
されていることにより、さらには操作対象であるLCD
17がマイク22と共にディスプレイ部12に配置され
ていることにより、またこのディスプレイ部12が大腿
部の上に配置されていることにより、ユーザーにおいて
は、自然な姿勢によりマイク22に口を向けて音声を入
力することができる。これにより不自然な姿勢を強いる
ことなく、確実に音声を取得することができ、さらには
良好な操作性を確保することができる。
【0046】またマイク22においては、窓の下辺を境
にしてユーザーの膝側である、ユーザーの大腿部の付近
に保持されていることにより、走行中のノイズの混入を
低減することができ、これによっても確実に音声を取得
することができる。すなわちこのような車内のノイズに
おいては、窓の下辺より高い位置で大きくなり、窓より
低くなれば、少なくなる特徴がある。これによりこの実
施の形態では、ノイズの混入を少なくすることができる
ようになされている。
【0047】(3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、ほぼ楕円形状によるほぼ平坦な面
に無指向性のマイクを操作手段と共に保持し、この平坦
な面の鉛直線と、マイクとユーザーの口とを結ぶ仮想線
との成す角度が所定範囲となるように設定することによ
り、不自然な姿勢を強いることなく、簡易な構成で、確
実にユーザーの音声を取得することができる。
【0048】特にこの楕円形状によるほぼ平坦な面を、
先端が直径20〔cm〕以上の円弧形状となるような所
定面積以上の面とすることにより、明瞭度の確保に特に
必要な周波数帯域について、好適な指向性を確保するこ
とができる。
【0049】また窓の下辺を境にして、ユーザーの膝側
にマイクを配置することにより、走行中のノイズの混入
を低減することができ、さらには良好な操作性を確保す
ることができる。
【0050】またこの平坦な面に、画像表示手段を配置
することによっても、自然な姿勢により音声を入力する
ことができる。
【0051】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、アームを介して肘掛
けにディスプレイ部を保持する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば図10に示すように、ア
ームを介して座席に直接ディスプレイ部12を配置して
もよい。
【0052】また上述の実施の形態においては、単にア
ームを回動できるようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、アームを伸縮できるようにしても
よい。
【0053】また上述の実施の形態においては、ディス
プレイ部にジョグダイヤル、カメラ等の種々の操作手段
を配置する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、必要に応じてこれら各種の操作手段を選択的に配置
するようにしてもよい。
【0054】また上述の実施の形態においては、ビデオ
データ及びオーディオデータを有線により各座席ユニッ
ト3A〜3Bに提供する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、IEEE802.11b等の無線通信
によりこれらビデオデータ及びオーディオデータを各座
席ユニット3A〜3Bに提供するようにしてもよく、ま
た各座席ユニット3A〜3B側でビデオデータ、オーデ
ィオデータをデコードしてもよく、さらにはアナログ信
号に変換して座席ユニットに提供してもよい。なおこの
ように無線通信による場合には、ディスプレイ部を携帯
して各搭乗者が楽しむことが考えられる。
【0055】また上述の実施の形態においては、本体装
置側よりビデオデータ及びオーディオデータを提供する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
各座席の装置でテレビジョン放送よりビデオデータ及び
オーディオデータを取得して提供する場合、さらには各
座席の装置でビデオデータ及びオーディオデータを蓄積
して提供する場合等にも広く適用することができる。
【0056】また上述の実施の形態においては、マイク
により音声認識に供する音声を取得する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば電話により車外
と通話する音声を取得する場合等、各種の処理に供する
音声の取得に広く適用することができる。
【0057】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ほぼ楕円
形状による平坦な面に無指向性のマイクを操作手段と共
に保持し、この平坦な面の鉛直線と、マイクとユーザー
の口とを結ぶ仮想線との成す角度を所定範囲に設定する
ことにより、不自然な姿勢を強いることなく、簡易な構
成で、確実にユーザーの音声を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る娯楽システムに適用
されるマイクの説明に供する平面図及び側面図である。
【図2】図1の娯楽システムのブロック図である。
【図3】図1の娯楽システムにおける座席の配置を示す
斜視図である。
【図4】図1の娯楽システムにおいて前列の座席の向き
を変えた場合の配置を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る娯楽システムに適用
される座席を示す斜視図である。
【図6】図1の娯楽システムの座席において、ディスプ
レイ部を収納した状態を示す斜視図である。
【図7】ディスプレイ部を詳細に示す平面図である。
【図8】ディスプレイ部を回動させた状態を示す平面図
である。
【図9】マイクの指向性を示す特性曲線図である。
【図10】他の実施の形態に係る座席を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1……娯楽システム、2……本体装置、3A〜3D……
座席ユニット、5……記録手段、11……シート部、1
2……ディスプレイ部、スピーカ14L、14R、振
動、低音スピーカ……15、17……LCD、22……
マイク、31A〜31D……座席

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体の座席に着席したユーザーの音声を
    取得するマイクロホン装置であって、 無指向性のマイクと、 ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面に、前記マイクを所定の
    操作手段と共に保持するマイク保持部材とを備え、 前記平坦な面の鉛直線と、前記マイクと前記ユーザーの
    口とを結ぶ仮想線との成す角度を、所定角度の範囲に設
    定したことを特徴とするマイクロホン装置。
  2. 【請求項2】前記ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面は、 外周がほぼ直径20〔cm〕以上の円弧形状を備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン装置。
  3. 【請求項3】前記所定角度の範囲は、 0度〜45度の範囲であることを特徴とする請求項2に
    記載のマイクロホン装置。
  4. 【請求項4】窓の下辺を境にして、前記ユーザーの膝側
    に前記マイクが配置されたことを特徴とする請求項1、
    請求項2又は請求項3に記載のマイクロホン装置。
  5. 【請求項5】前記平坦な面に、画像表示手段が配置され
    たことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に
    記載のマイクロホン装置。
  6. 【請求項6】着席したユーザーの音声を取得可能にマイ
    クを保持する座席であって、 前記マイクが無指向性のマイクであり、 前記座席は、 ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面に、前記マイクを所定の
    操作手段と共に保持するマイク保持部材を備え、 前記平坦な面の鉛直線と、前記マイクと前記ユーザーの
    口とを結ぶ仮想線との成す角度を、所定角度の範囲に設
    定したことを特徴とする座席。
  7. 【請求項7】前記ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面は、 外周がほぼ直径20〔cm〕以上の円弧形状を備えるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の座席。
  8. 【請求項8】前記所定角度の範囲は、 0度〜45度の範囲であることを特徴とする請求項7に
    記載の座席。
  9. 【請求項9】座席に着席したユーザーの音声を取得可能
    にマイクが配置された移動体であって、 前記マイクが無指向性のマイクであり、 前記座席が、 ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面に、前記マイクを所定の
    操作手段と共に保持するマイク保持部材を備え、 前記平坦な面の鉛直線と、前記マイクと前記ユーザーの
    口とを結ぶ仮想線との成す角度を、所定角度の範囲に設
    定したことを特徴とする移動体。
  10. 【請求項10】前記ほぼ楕円形を成すほぼ平坦な面は、 外周がほぼ直径20〔cm〕以上の円弧形状を備えるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の移動体。
  11. 【請求項11】前記所定角度の範囲は、 0度〜45度の範囲であることを特徴とする請求項9に
    記載の移動体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008067854A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 電動車椅子搭載用音声入力装置
CN104276099A (zh) * 2013-07-03 2015-01-14 Gn奈康有限公司 车载免提电话

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