JP2003008898A - 画像処理方法および装置 - Google Patents
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Abstract
らの境界を適切に抽出することを可能とし、主観的に好
ましいダイナミックレンジの圧縮を実現する。 【解決手段】 複数に分割された入力画像Iのそれぞれ
に対して平滑化を行って、平滑化の度合いの異なる複数
の平滑化画像RH0,RH1,R2を生成する。各合成
器25A,25Bでは、相対的に平滑化の度合いが大き
い、少なくとも1つの平滑化画像から生成された中間合
成画像RLn(n=1,2)と、相対的に平滑化の度合
いが小さい他の平滑化画像RHnとに基づいて、エッジ
強度Gを算出すると共に、算出されたエッジ強度Gに基
づいて、中間合成画像RLnと平滑化画像RHnとを合
成し、合成平滑化画像Rnを生成する。第2の合成器2
5Bで生成された第2の合成平滑化画像R0は、照明成
分を表す最終的な合成平滑化画像Rとして出力され、画
素値の変換のための係数の算出に用いられる。
Description
デオテープレコーダー、スチルカメラ、ビデオカメラお
よびプリンタなど、各種の画像の入出力装置に好適に利
用可能なものであり、特に、入力された画像を、相対的
によりダイナミックレンジの狭い画像装置において再現
するための画像処理方法および装置に関する。
入力画像の各画素に対し、そのレベルを図10の実線で
示すような入出力関係を持つ関数(以下、「レベル変換
関数」と記す。)で変換する方法(以下、「レベル変
換」と記す。)がある。図10において、横軸は入力画
像の画素レベル(入力レベル)lを、縦軸はレベル変換
処理による出力画像の画素レベル(出力レベル)T
(l)を表す。Lmaxは、入出力画像の各画素が取り得
る最大レベルを表す。レベル変換後の画像のコントラス
トは、レベル変換関数の傾きが大きいほど増加すること
になる。図10の例では、入力レベルlbを境にして高
レベル側と入力レベルlsを境にして低レベル側とにお
けるレベル変換関数を示す直線の傾きが、中間レベル
(入力レベルls〜lb)の傾きに比べて小さくなって
いる。従って、図10に示した関数を用いたレベル変換
では、高レベルおよび低レベルにおけるコントラストを
犠牲にすることで、中間レベルのコントラストを増加さ
せていることになる。
限らず、例えば図11の実線で示したものを用いること
もできる。図11に示したレベル変換関数は、入力レベ
ルlkを境にして、高レベル側における直線の傾きが、
低レベル、中間レベルでの傾きに比べて小さくなってい
る。従って、図11に示した関数を用いたレベル変換で
は、高レベルでのコントラストを犠牲にすることで、低
レベル、中間レベルでのコントラストを増加させること
ができる。また、以下の(1)式のガンマ関数や(2)
式のLOG関数等、図10および図11に示した関数に
比べて、より連続的なレベル変換関数が用いられること
もある。なお、(1)式におけるgは関数の傾きを調整
するパラメータである。
像の画素レベルの頻度分布に応じて、レベル変換関数を
適応的に変化させる方法があり、その代表例としてはヒ
ストグラムイコライゼーションと呼ばれる方法が挙げら
れる。図12(A),(B)に、このヒストグラムイコ
ライゼーションの原理を示す。図12(A)において、
横軸は入力画像の画素レベル(入力レベル)lを、縦軸
は度数(頻度または累積頻度)を表す。Fmaxは、累積
頻度の最大値であり、頻度を算出するために用いる画素
の総数である。この方法では、図12(A)に示したよ
うに、はじめに入力画像の画素レベルlに関する頻度分
布H(l)が生成され、次に以下の(3)式を用いて累
積頻度分布C(l)が生成される。
の(4)式を用いて出力画像が取り得るレベル範囲に正
規化することにより、レベル変換関数T(l)が生成さ
れる(図12(B))。この関数T(l)を用いること
により、出現頻度の高いレベルによって構成される領域
(面積が大きい領域)のコントラストを増加させること
が可能となる。
ジの小さい、すなわち画素レベルを表現するビット数が
少ない環境で利用する場合(ビット数の少ない伝送路で
伝送する場合や、表示装置に表示する場合、あるいは記
憶装置に保存する場合など)には、ダイナミックレンジ
の圧縮を行う必要がある。従来は、このような目的での
ダイナミックレンジの圧縮処理にも、上述した方法と同
様のレベル変換が用いられている。ただし、この場合に
は、レベル変換関数の出力画像の最大レベルが、入力画
像のそれよりも小さい値となる。
tiscale retinex for color rendition and dynamic ra
nge compression in Applications of Digital image P
rocessing", XIX Proc. SPIE 2847 (1996)」では、空間
的に緩やかに変化する照明光の成分をローパスフィルタ
によって抽出し、これを圧縮することで全体的なダイナ
ミックレンジを圧縮する方法が提案されている(以下、
この方法を「Multiscale retinex法」と記す。)。照明
成分の抽出には帯域の狭い線形ローパスフィルタが用い
られている。この方法では、以下の(5)式に示すよう
に、入力画素の値I(x,y)、およびローパスフィル
タ出力LPF(I(x,y))の対数値を取り、前者か
ら後者を差し引くことによりダイナミックレンジの圧縮
が行われる。
来のレベル変換方法では、不自然な画像が生成されるの
を回避するため、単調増加性を有するレベル変換関数を
用いている。このため、いずれかのレベル範囲のコント
ラスト(レベル変換関数の傾き)を増加させた場合、他
のレベル範囲では逆にコントラストが低下してしまうと
いった問題がある。
加性を犠牲にすることで、よりコントラストの高い画像
を再現することを可能としているが、照明条件が急激に
切り替わる場合、線形フィルタではその変化を抽出する
ことができず、主観的に好ましくないノイズが発生して
しまうという問題がある。
異なる2つの領域が隣接している画像(図中、実線)に
対して線形ローパスフィルタを施すと、図中、細い破線
で示したように境界のぼけた信号がフィルタ出力として
得られる。これを照明成分と見なした場合、照明境界の
左側の領域(B領域)において、境界付近(BNB領
域)は、境界より離れた部分(BFB領域)よりも照明
レベルが低いことになる。上述の(5)式は入力信号を
照明成分で割り算することと等価であり、照明成分が大
きいほど大きく圧縮されることを意味するため、結果と
して再現画像(図中、太い破線)のBNB領域にはオー
バーシュートが発生する。逆に、照明境界の右側の領域
(D領域)において、境界付近(DNB領域)は、境界
より離れた部分(DFB)に比べて照明レベルが高いと
見なされてアンダーシュートが発生する。Multiscale r
etinex法ではこの問題を回避するためにスケールの異な
る複数の線形ローパスフィルタを用い、それぞれのロー
パスフィルタによって得られる結果を線形荷重によって
合成する方法を用いているが、各スケールに対する重み
は固定されており、上記の問題を十分に抑制できていな
い。
ので、その目的は、複数の異なる照明が存在する場合に
も、それらの境界を適切に抽出することを可能とし、主
観的に好ましいダイナミックレンジの圧縮を実現できる
画像処理方法および装置を提供することにある。
法は、分割された複数の入力画像のそれぞれに対して平
滑化を行い、平滑化の度合いの異なる複数の平滑化画像
を生成する平滑化過程と、複数の平滑化画像に基づい
て、エッジ強度を算出するエッジ強度算出過程と、算出
されたエッジ強度に基づいて、複数の平滑化画像を合成
する合成過程と、複数の平滑化画像を合成することによ
って生成された合成平滑化画像に基づいて、入力画像の
各画素値を変換するための係数を算出する係数算出過程
と、算出された係数により、入力画像の各画素値の変換
を行う画素値変換過程とを含むものである。
の各画素値に対して非線形な変換を施して、各画素値を
変換するための複数の係数を算出し、合成過程におい
て、エッジ強度に基づいて、複数の係数を合成し、その
合成された係数を、係数算出過程において算出される係
数として出力し、画素値変換過程において、複数の係数
を合成することによって生成された係数により、入力画
像の各画素値の変換を行うようにしても良い。
複数の入力画像のそれぞれに対して平滑化を行い、平滑
化の度合いの異なる複数の平滑化画像を生成する平滑化
手段と、複数の平滑化画像に基づいて、エッジ強度を算
出するエッジ強度算出手段と、算出されたエッジ強度に
基づいて、複数の平滑化画像を合成する合成手段と、複
数の平滑化画像を合成することによって生成された合成
平滑化画像に基づいて、入力画像の各画素値を変換する
ための係数を算出する係数算出手段と、算出された係数
により、入力画像の各画素値の変換を行う画素値変換手
段とを備えたものである。
の各画素値に対して非線形な変換を施して、各画素値を
変換するための複数の係数を算出し、合成手段におい
て、エッジ強度に基づいて、複数の係数を合成し、その
合成された係数を、係数算出手段において算出される係
数として出力し、画素値変換手段において、複数の係数
を合成することによって生成された係数により、入力画
像の各画素値の変換を行うようにしても良い。
は、平滑化の度合いの異なる複数の平滑化画像が生成さ
れ、それら複数の平滑化画像に基づいて、エッジ強度が
算出される。そして、算出されたエッジ強度に基づい
て、複数の平滑化画像が合成されると共に、その合成平
滑化画像に基づいて、入力画像の各画素値を変換するた
めの係数が算出され、その係数により、入力画像の各画
素値の変換が行われる。これにより、複数の異なる照明
が存在する場合にも、それらの境界の抽出を適切に行う
ことが可能とされる。
えば、平滑化画像の1次微分と2次微分との荷重和によ
り行われる。このとき、2次微分の値は、例えば、平滑
化の度合いが類似した2つの平滑化画像の差分から算出
される。
は、例えば、相対的に平滑化の度合いが大きい、少なく
とも1つの平滑化画像から生成された中間合成画像と、
相対的に平滑化の度合いが小さく、まだ合成がなされて
いない他の平滑化画像とを合成することにより行われ
る。このとき、中間合成画像と他の平滑化画像との合成
は、例えば、それらの画像の荷重和により行われる。
うための係数は、例えば、合成平滑化画像の各画素値を
非線形に変換することにより算出される。
て図面を参照して詳細に説明する。
に係る画像処理装置において処理される入力画像信号に
つて説明する。本画像処理装置において処理される入力
画像信号は、2次元ディジタル画像を図2に示すように
水平方向、垂直方向の順に走査して得られた時系列な画
素値の信号である。本実施の形態では、2次元画像上の
任意の位置(x,y)に対応する画素値をI(x,y)
と表し、これを入力画像信号として処理する。
構成について説明する。本画像処理装置は、図1に示し
たように、平滑化画像生成器10と、係数算出器11
と、乗算器12とを備えている。
画素値I(x,y)に対して平滑化処理を行う機能を有
している。この平滑化画像生成器10は、より詳しく
は、例えば図5に示したように、複数のイプシロンフィ
ルタ20,20A,20Bと、複数の線形ローパスフィ
ルタ(図ではLPFと記す。)21A,21Bと、複数
のダウンサンプリング器22A,22Bと、複数のアッ
プサンプリング器23A,23Bと、複数の補間器24
A,24Bと、複数の合成器25A,25Bとを有して
構成されている。
A,25Bは、より詳しくは、例えば図7に示したよう
に、エッジ強度算出部70と、合成部71とを有して構
成されている。エッジ強度算出部70は、差分器30
と、絶対値算出器31と、1次微分算出器32と、乗算
器33A,33Bと、第1の加算器34Aを含んで構成
されている。合成部71は、乗算器33H,33Lと、
第2の加算器34Bと、正規化器35とを含んで構成さ
れている。
力画像Iを複数に分割し、その複数の入力画像Iのそれ
ぞれに対して平滑化を行って、図5に示したように、平
滑化の度合いの異なる複数の平滑化画像RH0,RH
1,R2を生成する処理が含まれる。
の平滑化画像RH0,RH1,R2の中で、相対的に最
も平滑化の度合いが小さく、解像度が最も高い画像であ
り、第1のイプシロンフィルタ20によって生成される
ものである。第2の平滑化画像RH1は、第1の平滑化
画像RH0に比べて、相対的に平滑化の度合いが大き
く、解像度の低い画像であり、平滑化部51(第1の線
形ローパスフィルタ21A、第1のダウンサンプリング
器22Aおよび第2のイプシロンフィルタ20A)によ
って生成されるものである。第3の平滑化画像R2は、
相対的に最も平滑化の度合いが大きく、最も解像度の低
い画像であり、第1のダウンサンプリング器22Aの出
力画像I1から、平滑化部52(第2の線形ローパスフ
ィルタ21B、第2のダウンサンプリング器22Bおよ
び第3のイプシロンフィルタ20B)によって生成され
るものである。
た、複数の平滑化画像に基づいて、エッジ強度Gを算出
する処理と、算出されたエッジ強度Gに基づいて、複数
の平滑化画像を合成する処理とが含まれる。これらの処
理は、主に合成器25A,25Bによって行われる。す
なわち、エッジ強度Gを算出する処理は、合成器25
A,25Bにおけるエッジ強度算出部70(図5)によ
って行われ、平滑化画像を合成する処理は、合成部71
によって行われる。
おいては、相対的に平滑化の度合いが大きい、少なくと
も1つの平滑化画像から生成された中間合成画像RLn
(n=1,2)と、相対的に平滑化の度合いが小さく、
まだ合成がなされていない他の平滑化画像RHnとに基
づいて、エッジ強度Gを算出すると共に、算出されたエ
ッジ強度Gに基づいて、中間合成画像RLnと平滑化画
像RHnとを合成するようになっている。例えば、第2
の合成器25Bのエッジ強度算出部70においては、平
滑化の度合いが小さい2つの平滑化画像RH1,R2を
合成することによって生成された中間合成画像RL0
と、平滑化の度合いが大きい第1の平滑化画像RH0と
が入力され、これらに基づいて、エッジ強度Gが算出さ
れる。また、第2の合成器25Bの合成部71において
は、算出されたエッジ強度Gに基づいて、中間合成画像
RL0と第1の平滑化画像RH0とが合成され、合成平
滑化画像Rが生成されるようになっている。
滑化画像Rの各画素値R(x,y)は、照明成分として
係数算出器11に送られるようになっている。
で抽出された照明成分としての合成平滑化画像Rの各画
素値R(x,y)から、例えば図3に示すような非線形
な係数算出関数F(l)を用い、以下の(6)式に示す
ように、入力画像Iの画素値I(x,y)を変換するた
めの係数C(x,y)を算出する機能を有している。こ
こで算出された係数C(x,y)は、乗算器12に送ら
れる。
(x,y)に、対応する係数C(x,y)を積算する機
能を有している。積算することによって得られた結果で
ある出力画像O(x,y)は、図示しない伝送路、記憶
装置、または表示装置などに出力される。
(l)は、図4に示すようなレベル変換関数T(l)か
ら、以下の(7)式によって得ることができる。なお、
図4において、Lmax,Mmaxは、それぞれ入力レベルお
よび出力レベルの最大値を表している。
階調特性の変換に用いられてきたが、[従来の技術]の
項でも述べたとおり、出力レベルのダイナミックレンジ
を入力レベルのそれよりも小さく設定する(Mmax<Lm
ax)ことでダイナミックレンジ圧縮処理にも適用でき
る。この場合、図3における係数の最小値CminはMmax
/Lmaxで与えられることになる。(7)式は、このレ
ベル変換関数T(l)によるダイナミックレンジ圧縮前
後の画素値の比として係数算出関数F(l)が与えられ
ることを表している。すなわち、(6)式で算出される
係数C(x,y)は、照明成分である合成平滑化画像R
の各画素値R(x,y)をレベル変換関数T(l)で圧
縮した場合の圧縮率を表している。従って、乗算器12
において、各画素値I(x,y)に係数C(x,y)を
積算することによって、入力画像Iの各画素ごとに画素
値の変換が行われ、ダイナミックレンジの圧縮がなされ
ることになる。
1のイプシロンフィルタ20および平滑化部51,52
(図5)が、本発明における「平滑化手段」の一具体例
に対応する。また、主として乗算器12(図1)が、本
発明における「画素値変換手段」の一具体例に対応す
る。
置の作用、動作を説明する。なお、以下の説明は、本実
施の形態に係る画像処理方法の説明を兼ねている。
体的な動作について説明する。本画像処理装置におい
て、入力画像Iを示す信号は、平滑化画像生成器10と
乗算器12とに入力される。平滑化画像生成器10で
は、後に詳述するように、入力画像Iを分割入力し、そ
の分割された複数の入力画像Iのそれぞれに対して平滑
化を行い、平滑化の度合いの異なる複数の平滑化画像R
H0,RH1,R2(図7)を生成する。また、平滑化
画像生成器10では、複数の平滑化画像RH0,RH
1,R2に基づいて、エッジ強度Gを算出し、さらに、
算出されたエッジ強度Gに基づいて、複数の平滑化画像
RH0,RH1,R2を合成する。平滑化画像生成器1
0は、複数の平滑化画像RH0,RH1,R2を合成す
ることによって生成された合成平滑化画像Rの各画素値
R(x,y)を、照明成分として係数算出器11に出力
する。
0で抽出された照明成分としての合成平滑化画像Rの各
画素値R(x,y)から、例えば図3に示すような非線
形な係数算出関数F(l)を用い、上述の(6)式に示
すように、入力画像Iの画素値I(x,y)を変換する
ための係数C(x,y)を算出する。係数算出器11
は、算出した係数C(x,y)を、乗算器12に出力す
る。
(x,y)に、対応する係数C(x,y)を積算する。
この乗算器12での演算により、入力画像Iの各画素ご
とに画素値の変換が行われ、ダイナミックレンジの圧縮
が施される。
る画像信号O(x,y)は、入力画像Iよりも相対的に
ダイナミックレンジの狭い画像装置、すなわち画素レベ
ルを表現するビット数が少ない環境(ビット数の少ない
伝送路で伝送する場合や、表示装置に表示する場合、あ
るいは記憶装置に保存する場合など)において利用され
る。
て、平滑化画像生成器10での処理について、詳しく説
明する。図5に示したように、平滑化画像生成器10に
入力された画像Iは、第1のイプシロンフィルタ20と
第1の線形ローパスフィルタ21Aとに分割入力され
る。
画像Iに対して以下の(8)式((8A)(8B))に
示すような非線形フィルタリング処理を行い、最も平滑
化の度合いが小さく、解像度の最も高い第1の平滑化画
像RH0を生成し、それを第2の合成器25Bに出力す
る。
タリング処理における近傍領域を定義する相対座標の集
合でり、Eはあらかじめ設定されたしきい値である。ま
た、h(dx,dy)は、第1のイプシロンフィルタ2
0内の図示しない線形ローパスフィルタを構成するため
のフィルタ係数であり、例えば図6に示すようなものを
用いることができる。
下で説明するダウンサンプリング処理およびフィルタ処
理を施すことにより、第1の平滑化画像RH0に比べ
て、相対的に平滑化の度合いが大きく、解像度の低い第
2の平滑化画像RH1を生成する。また、平滑化部52
では、平滑化部51における第1のダウンサンプリング
器22Aの出力画像I1に対して、平滑化部51と実質
的に同様のダウンサンプリング処理およびフィルタ処理
を施し、相対的に最も平滑化の度合いが大きく、最も解
像度の低い第3の平滑化画像R2を生成する。
フィルタ21Aは、後段の第1のダウンサンプリング器
22Aでのダウンサンプリング処理においてエリアシン
グの発生を回避するためのものであり、ダウンサンプリ
ングのレートに応じて適当なフィルタ処理を施す。第1
の線形ローパスフィルタ21Aの出力ILは、第1のダ
ウンサンプリング器22Aに入力され、そこで、あらか
じめ設定されたレートによりダウンサンプリング処理が
なされる。第1の線形ローパスフィルタ21Aおよび第
1のダウンサンプリング器22Aによって縮小された画
像I1は、第2のイプシロンフィルタ20Aおよび第2
の線形ローパスフィルタ21Bに入力される。
2の線形ローパスフィルタ21Bは、入力画像Iの大き
さが異なる以外、すなわち、入力画像として第1のダウ
ンサンプリング器22Aからの画像I1が入力される以
外、それぞれ、第1のイプシロンフィルタ20および第
1の線形ローパスフィルタ21Aと実質的に同じ働きを
する。
Aでは、第1のダウンサンプリング器22Aからの出力
画像I1に対して、非線形フィルタリング処理を行うこ
とによって第2の平滑化画像RH1を生成し、それを第
1の合成器25Aに出力する。また、第2の線形ローパ
スフィルタ21Bでは、後段の第2のダウンサンプリン
グ器22Bでのダウンサンプリングのレートに応じて適
当なフィルタ処理を施す。
IL1は、第2のダウンサンプリング器22Bに入力さ
れ、そこで、あらかじめ設定されたレートによりダウン
サンプリング処理がなされる。これにより縮小された画
像I2は、第3のイプシロンフィルタ20Bに入力され
る。
のイプシロンフィルタ20と実質的に同じ働きをする。
すなわち、第3のイプシロンフィルタ20Bでは、第2
のダウンサンプリング器22Bからの出力画像I2に対
して、非線形フィルタリング処理を行うことによって第
3の平滑化画像R2を生成し、それを、第1のアップサ
ンプリング器23Aに出力する。
第3の平滑化画像R2に対して、第2のダウンサンプリ
ング器22Bと同じレートでアップサンプリング処理を
行う。すなわち、第2のダウンサンプリング器22Bに
おけるダウンサンプルレートが1/Nである場合、第1
のアップサンプリング器23Aでは、隣接する画素の間
に値が0であるN−1個の画素を挿入する処理を行う。
ング処理の施された画像に対して適当な補間処理を行う
ことにより中間合成画像RL1を生成し、第1の合成器
25Aに出力する。
うにエッジ強度Gの算出を行い、それに基づいて、第2
のイプシロンフィルタ20Aからの第2の平滑化画像R
H1と第1の補間器24Aからの中間合成画像RL1と
を合成して、第1の合成平滑化画像R1を生成し、それ
を第2のアップサンプリング器23Bに出力する。
第2の補間器24Bは、それぞれ第1のアップサンプリ
ング器23Aおよび第1の補間器24Aと実質的に同様
の働きをする。これらによって生成された中間合成画像
RL0は、第2の合成器25Bに送られる。
Aと実質的に同様の働きをする。すなわち、第2の合成
器25Bは、第1のイプシロンフィルタ20から出力さ
れた第1の平滑化画像RH0と第2の補間器24Bから
出力された中間合成画像RL0とを合成して、第2の合
成平滑化画像R0を生成する。第2の合成器25Bは、
生成された第2の合成平滑化画像R0を、照明成分を表
す最終的な合成平滑化画像Rとして、係数算出器11
(図1)に出力する。
しくは、例えば図7に示した構成により、以下のように
行われる。本実施の形態では、生成された複数の平滑化
画像の数に応じた数の合成器が設けられ、各合成器にお
いて、所定の数ごとに複数の平滑化画像の合成処理を行
う。この合成処理が、すべての平滑化画像が1つに合成
されるまで行われる。
うに中間合成画像と平滑化画像とが入力される。ところ
で、図7に示した平滑化画像生成器10の構成では、平
滑化画像として、第1、第2および第3の平滑化画像R
H0,RH1,R2が生成される。また、中間合成画像
として生成されるのは、第3の平滑化画像R2に基づい
て生成された中間合成画像RL1と、第2および第3の
平滑化画像RH1,R2に基づいて生成された中間合成
画像RL0とがある。各合成器25A,25Bには、そ
れらの画像のうち、平滑化の度合いが相対的に類似して
いる2つの画像が入力される。すなわち、第1の合成器
25Aには、中間合成画像RL1と第2の平滑化画像R
H1とが入力される。第2の合成器25Bには、中間合
成画像RL0と第1の平滑化画像RH0とが入力され
る。
平滑化の度合いが大きく解像度の低い、少なくとも1つ
の平滑化画像から生成された中間合成画像RLnと、よ
り解像度が高い平滑化画像RHnとが入力される。この
うち、平滑化画像RHnは、エッジ強度算出部70にお
ける差分器30と、合成部71における第3の乗算器3
3Hとに入力される。中間合成画像RLnは、エッジ強
度算出部における差分器30および1次微分算出器32
と、合成部71における第4の乗算器33Lとに入力さ
れる。
0では、中間合成画像RLnの各画素値RLn(x,
y)と平滑化画像RHnの各画素値RHn(x,y)と
の差分により2次微分値D2(x,y)を算出する。差
分器30は、算出した2次微分値D2(x,y)を絶対
値算出器31に出力する。
された差分値、すなわち2次微分値D2(x,y)の絶
対値AD2(x,y)を算出し、それを第1の乗算器3
3Aに出力する。
画像RLnの各画素値RLn(x,y)の1次微分の絶
対値AD1(x,y)を、例えば以下の(9)式のよう
に算出し、第2の乗算器33Bに出力する。(9)式に
おいて、dは微分を算出するための微小距離を示す定数
である。
は、それぞれ、2次微分の絶対値AD2(x,y)およ
び1次微分の絶対値AD1(x,y)に対して、あらか
じめ設定された重み係数p2,p1を積算し、その結果
を第1の加算器34Aに出力する。
の乗算器33A,33Bから送られてくる重み付けのな
された2次微分の絶対値AD2(x,y)と1次微分の
絶対値AD1(x,y)とを加算することにより、すな
わち、2次微分の絶対値AD2(x,y)と1次微分の
絶対値AD1(x,y)との荷重和により、各画素ごと
にエッジ強度G(x,y)を算出する。第1の加算器3
4Aは、算出した各画素ごとのエッジ強度G(x,y)
を正規化器35に出力する。
算出されたエッジ強度G(x,y)を、例えば以下の
(10)式のように正規化し、平滑化画像RHnの各画
素値RHn(x,y)に対する重み係数w(x,y)を
算出して第3の乗算器33Hに送ると共に、{1−w
(x,y)}の値を中間合成画像RLnの各画素値RL
n(x,y)に対する重み係数として第4の乗算器33
Lに送る。なお、(10)式において、Gmin,Gmax
は、それぞれ、エッジ強度G(x,y)のあらかじめ設
定された最小値および最大値である。(10)式から分
かるように、重み係数w(x,y)は、エッジ強度G
(x,y)に基づいて画素ごとに変化する係数である。
また、重み係数w(x,y)は、エッジ強度G(x,
y)が大きいほど大きくなる。従って、エッジ強度G
(x,y)が小さいほど、中間合成画像RLn(x,
y)の重み係数{1−w(x,y)}は大きくなる。
ら送られてくる重み係数w(x,y)を平滑化画像RH
nの各画素値RHn(x,y)に積算し、その結果を第
2の加算器34Bに出力する。また、第4の乗算器33
Lでは、正規化器35から送られてくる重み係数{1−
w(x,y)}を中間合成画像RLnの各画素値RLn
(x,y)に積算し、その結果を第2の加算器34Bに
出力する。
の乗算器33H,33Lから送られてくる重み付けのな
された平滑化画像RHnと中間合成画像RLnとを加算
することにより、すなわち、平滑化画像RHnと中間合
成画像RLnとの荷重和により、平滑化画像RHnと中
間合成画像RLnとを合成し、合成平滑化画像Rnを生
成する。
る。線形ローパスフィルタを用いた従来法の問題点は、
既に[発明が解決しようとする課題]の項目において図
13を用いて説明したとおりであるが、その問題点を解
決するためには、照明条件の異なる領域の境界(照明境
界)を保存したまま、同一照明下の領域内を平滑化する
必要がある。ところで、経験上、照明強度の変化に起因
する画素レベルの変化は、物体表面の反射率に起因する
画素レベルの変化よりもはるかに大きく、その結果、照
明境界では画素レベルの大きなエッジが発生することに
なる。一方、イプシロンフィルタは、エッジを保存する
能力に優れた平滑化手段として知られており、これを導
入することで、より正確な照明成分の抽出が可能となる
ことが期待できる。
は、一般的に画像上の広い範囲にわたる。従って、照明
成分を効果的に抽出するには、注目画素に対して非常に
大きな近傍領域を有するフィルタが必要となるが、この
ことは大きな演算量を要求することになる。この演算量
を軽減するための1つの方法としては、比較的小さなフ
ィルタとダウンサンプリング器とを用いて等価的に大き
なフィルタを実現することが考えられる。しかし、たと
えエッジ保存能力に優れたフィルタを用いても、ダウン
サンプリングの施された低解像度の画像ではサンプリン
グ間隔の範囲においてエッジの位置情報があいまいにな
ることは避けられない。照明境界を保存したまま、同一
照明下の領域内を平滑化するためには、低解像度の画像
と共に高解像度の画像を用い、エッジ近傍では平滑化の
度合いの小さい高解像度画像を、それ以外の部分では平
滑化の度合いの大きい低解像度画像を選択して合成を行
う必要がある。
差分器30、絶対値算出器31、1次微分算出器32、
第1の乗算器33A、第2の乗算器33B、および第1
の加算器34Aを有するエッジ強度算出部70によっ
て、エッジ強度G(x,y)を算出しているが、この演
算は数学的には以下の(11)式のように表すことがで
きる。
像度画像(RLn)の1次微分値であり、エッジ中央部
において大きな値を示すのに対して、低解像度画像(R
Ln)と高解像度画像(RHn)との差分に基づく第2
項は、2次微分的にエッジ周辺部で大きな値を示す。こ
のため、これらの和によってエッジ近傍を良好に検出す
ることが可能となっている。本実施の形態では、エッジ
強度算出部70において、このような演算を行っている
ため、エッジ近傍を良好に検出することができる。ま
た、複数の画像を切り替える場合、画像間の差が大きい
部分における不連続な切り替わりを回避する必要がある
が、本実施の形態では、図7の差分器30において、2
次微分情報を低解像度画像と高解像度画像との差として
算出し、それに応じた重み付けを行うことにより、合成
部71において、合成する2つの画像の差が大きい場合
には常に高解像度画像が選択される。このため、複数の
画像を切り替える場合にも、不連続な切り替わりは発生
しにくい。
ば、図5に示したように、複数のフィルタ処理とダウン
サンプリング処理とを行って複数の平滑化画像を生成
し、さらにそれらを合成することにより、入力画像Iに
対して等価的に規模の大きなフィルタ処理(平滑化処
理)を施すようにしているので、個々のフィルタ処理と
ダウンサンプリング処理とに要求される演算量を軽減す
ることができ、単一の大きなフィルタを用いた場合より
も、平滑化のための演算量を軽減することができる。ま
た、図7に示したように、複数の平滑化画像(画像RH
n,RLn)に基づいてエッジ強度Gを算出し、そのエ
ッジ強度Gに基づいて、複数の平滑化画像を合成するよ
うにしたので、ダウンサンプリング処理を行ったとして
も、エッジの検出を良好に行うことができる。これによ
り、演算量を軽減しつつ、複数の異なる照明が存在する
場合にも、それらの境界を適切に抽出することを可能と
し、主観的に好ましいダイナミックレンジの圧縮を実現
できる。
成するためにイプシロンフィルタ20,20A,20B
(図5)を用いる場合について説明したが、メディアン
フィルタなど、他の非線形フィルタを用いることも可能
である。また、演算規模のさらなる削減を目的として線
形フィルタを用いることもできる。
る際に、各解像度ごとに異なるパラメータを用いること
もできる。例えば、ダウンサンプリング器22A,22
Bおよびアップサンプリング器23A,23Bにおける
ダウンサンプリングおよびアップサンプリングのレート
や、イプシロンフィルタ20,20A,20Bのしきい
値などを解像度ごとに変えることも可能である。
の平滑化画像RH0,RH1,R2を合成する例につい
て説明したが、入力画像Iの画素数に応じて、生成する
平滑化画像の数を増減することが可能なことはいうまで
もない。
において、平滑化画像RHnと中間合成画像RLnとの
入力関係を逆にし、高解像度側の平滑化画像RHnの1
次微分値を算出するようにしても良い。すなわち、中間
合成画像RLnを、差分器30と、第3の乗算器33H
とに入力し、平滑化画像RHnを、差分器30および1
次微分算出器32と、第4の乗算器33Lとに入力する
ようにしても良い。
の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で
は、上記第1の実施の形態における構成要素と実質的に
同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、適宜説
明を省略する。
画像処理装置の構成を示している。本実施の形態に係る
画像処理装置では、上記第1の実施の形態における係数
算出器11の機能を平滑化画像生成器10の内部に組み
込み、両者の機能を併せ持ったものを、合成係数算出器
13としてあらたに設置している。
入力画像Iから、その画素値I(x,y)を変換するた
めの係数C(x,y)を算出し、それを乗算器12に出
力する。乗算器12では、上記第1の実施の形態と同
様、入力画像上の各画素値I(x,y)に、対応する係
数C(x,y)を積算し、その結果の画像信号O(x,
y)を図示しない伝送路、記憶装置または表示装置など
に出力する。
ている。合成係数算出器13の構成は、上記第1の実施
の形態における平滑化画像生成器10とほぼ同じである
が、係数算出器11A,11B,11Cが設置されてい
る点が異なる。係数算出器11Aは、第1のイプシロン
フィルタ20と第2の合成器25Bとの間の信号経路中
に設置されている。係数算出器11Bは、第2のイプシ
ロンフィルタ20Aと第1の合成器25Aとの間の信号
経路中に設置されている。係数算出器11Cは、第1の
補間器24Aと第1の合成器25Aとの間の信号経路中
に設置されている。
上記第1の実施の形態で用いられている係数算出器11
(図1)と実質的には同様の働きをするものである。係
数算出器11Aは、第1の平滑化画像RH0の各画素値
RH0(x,y)から、上述の(6)式によって画素値
を変換するための係数CH0(x,y)を算出し、それ
を第2の合成器25Bに送る。また、係数算出器11B
は、第2の平滑化画像RH1の画素値RH1(x,y)
から、同様にして係数CH1(x,y)を算出し、それ
を第1の合成器25Aに送る。また、係数算出器11C
は、中間合成画像RL1の画素値RL1(x,y)か
ら、同様にして係数CL1(x,y)を算出し、それを
第1の合成器25Aに送る。このようにして算出された
係数CH0(x,y),CH1(x,y),CL1
(x,y)は、それぞれ異なる解像度を有している。
構成により、各合成器25A,25Bにおいて、中間合
成画像RLnと平滑化画像RHnとを入力し、それらを
合成して合成平滑化画像Rnを生成したが、本実施の形
態では、中間合成画像RLnと平滑化画像RHnとに代
えて係数CHn,CLn(n=0または1)が、各合成
器25A,25Bに入力され、それらを合成して合成係
数Cnが生成される。そして、最終段の第2の合成器2
5Bによって算出された合成係数C0が、最終的な係数
C(x,y)として、乗算器12に出力される。
形態においても、各合成器25A,25Bにおいて、
(11)式によって算出されるエッジ強度G(x,y)
に基づいて、低解像度画像RLnに対応する係数CLn
と高解像度画像RHnに対応する係数CHnとを切り替
えて係数の合成処理を行う。このとき、(11)式の第
2項の効果により、上記第1の実施の形態と同様、合成
平滑化画像Rnに対応する合成係数Cnには、画素値の
差が大きい部分においても、切り替えによる大きな不連
続性は発生しにくい。しかし、最終的に入力画像Iに積
算される係数C(x,y)の空間的な変化は、係数算出
関数F(l)にも依存するため、合成係数Cnのわずか
な変化が、係数算出関数F(l)によって増幅され、最
終的な係数C(x,y)に大きな不連続をもたらす可能
性もある。
A,11B,11Cにおいて、各解像度の平滑化画像ご
とに係数算出関数F(l)による演算を施した後、それ
によって得られた係数CHn,CLnのエッジ強度G
(x,y)を各合成器25A,25Bにおいて求め、さ
らに、そのエッジ強度G(x,y)に基づいて、合成部
71(図7)において、2つの係数CLn,CHnを切
り替えて係数の合成処理を行うようにしたので、合成に
よる係数Cの不連続の発生を最小限に抑えることが可能
となる。
のいずれか1項に記載の画像処理方法または請求項10
ないし18のいずれか1項に記載の画像処理装置によれ
ば、平滑化の度合いの異なる複数の平滑化画像に基づい
て、エッジ強度を算出し、その算出されたエッジ強度に
基づいて、複数の平滑化画像を合成すると共に、その合
成平滑化画像に基づいて、さらに、入力画像の各画素値
を変換するための係数を算出し、その係数により、入力
画像の各画素値の変換を行うようにしたので、複数の異
なる照明が存在する場合にも、それらの境界を適切に抽
出することが可能となり、主観的に好ましいダイナミッ
クレンジの圧縮を実現できる。
の構成を示すブロック図である。
において用いられる係数算出関数の例について示す説明
図である。
において用いられるレベル変換関数の例について示す説
明図である。
生成器の構成を示すブロック図である。
ーパスフィルタの例について示す説明図である。
の構成について示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
出器の構成について示すブロック図である。
いて示す説明図である。
について示す説明図である。
いて示す説明図である。
するための図である。
…平滑化画像、RL0,RL1…中間合成画像、p1,
p2,w…重み係数、10…平滑化画像生成器、11,
11A,11B,11C…係数算出器、12,33A,
33B,33H,33L…乗算器、13…合成係数算出
器、20,20A,20B…イプシロンフィルタ、21
A,21B…線形ローパスフィルタ(LPF)、22
A,22B…ダウンサンプリング器、23A,23B…
アップサンプリング器、24A,24B…補間器、25
A,25B…合成器、30…差分器、31…絶対値算出
器、32…1次微分算出器、34A,34B…加算器、
35…正規化器、51,52…平滑化部、70…エッジ
強度算出部、71…合成部。
Claims (18)
- 【請求項1】 入力された画像を、相対的によりダイナ
ミックレンジの小さい画像に変換するための画像処理方
法であって、 分割された複数の入力画像のそれぞれに対して平滑化を
行い、平滑化の度合いの異なる複数の平滑化画像を生成
する平滑化過程と、 前記複数の平滑化画像に基づいて、エッジ強度を算出す
るエッジ強度算出過程と、 算出された前記エッジ強度に基づいて、前記複数の平滑
化画像を合成する合成過程と、 前記複数の平滑化画像を合成することによって生成され
た合成平滑化画像に基づいて、前記入力画像の各画素値
を変換するための係数を算出する係数算出過程と、 算出された前記係数により、前記入力画像の各画素値の
変換を行う画素値変換過程とを含むことを特徴とする画
像処理方法。 - 【請求項2】 前記エッジ強度算出過程では、前記平滑
化画像の1次微分と2次微分との荷重和により前記エッ
ジ強度を算出することを特徴とする請求項1記載の画像
処理方法。 - 【請求項3】 前記エッジ強度算出過程では、前記2次
微分の値を、平滑化の度合いが類似した2つの平滑化画
像の差分から算出することを特徴とする請求項2記載の
画像処理方法。 - 【請求項4】 前記合成過程では、相対的に平滑化の度
合いが大きい、少なくとも1つの平滑化画像から生成さ
れた中間合成画像と、相対的に平滑化の度合いが小さ
く、まだ合成がなされていない他の平滑化画像とを合成
する処理を行うと共に、この合成処理をすべての平滑化
画像が1つに合成されるまで繰り返すことを特徴とする
請求項1記載の画像処理方法。 - 【請求項5】 前記合成過程では、前記中間合成画像と
前記他の平滑化画像との合成を、前記中間合成画像と前
記他の平滑化画像との荷重和により行うことを特徴とす
る請求項4記載の画像処理方法。 - 【請求項6】 前記合成過程では、前記荷重和の重み
を、前記エッジ強度に基づいて画素ごとに変化させるこ
とを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。 - 【請求項7】 前記合成過程では、前記中間合成画像と
前記他の平滑化画像とを合成するときに、前記エッジ強
度が小さいほど前記中間合成画像の重みを大きくするこ
とを特徴とする請求項6記載の画像処理方法。 - 【請求項8】 前記係数算出過程では、前記合成平滑化
画像の各画素値を非線形に変換することにより前記係数
を算出することを特徴とする請求項1記載の画像処理方
法。 - 【請求項9】 前記平滑化過程において、前記各平滑化
画像の各画素値に対して非線形な変換を施して、各画素
値を変換するための複数の係数を算出し、 前記合成過程において、前記エッジ強度に基づいて、前
記複数の係数を合成し、その合成された係数を、前記係
数算出過程において算出される係数として出力し、 前記画素値変換過程において、前記複数の係数を合成す
ることによって生成された係数により、前記入力画像の
各画素値の変換を行うことを特徴とする請求項1記載の
画像処理方法。 - 【請求項10】 入力された画像を、相対的によりダ
イナミックレンジの小さい画像に変換するための画像処
理装置であって、 分割された複数の入力画像のそれぞれに対して平滑化を
行い、平滑化の度合いの異なる複数の平滑化画像を生成
する平滑化手段と、 前記複数の平滑化画像に基づいて、エッジ強度を算出す
るエッジ強度算出手段と、 算出された前記エッジ強度に基づいて、前記複数の平滑
化画像を合成する合成手段と、 前記複数の平滑化画像を合成することによって生成され
た合成平滑化画像に基づいて、前記入力画像の各画素値
を変換するための係数を算出する係数算出手段と、 算出された前記係数により、前記入力画像の各画素値の
変換を行う画素値変換手段とを備えたことを特徴とする
画像処理装置。 - 【請求項11】 前記エッジ強度算出手段は、前記平滑
化画像の1次微分と2次微分との荷重和により前記エッ
ジ強度を算出するよう構成されていることを特徴とする
請求項10記載の画像処理装置。 - 【請求項12】 前記エッジ強度算出手段は、前記2次
微分の値を、平滑化の度合いが類似した2つの平滑化画
像の差分から算出するよう構成されていることを特徴と
する請求項11記載の画像処理装置。 - 【請求項13】 前記合成手段は、相対的に平滑化の度
合いが大きい、少なくとも1つの平滑化画像から生成さ
れた中間合成画像と、相対的に平滑化の度合いが小さ
く、まだ合成がなされていない他の平滑化画像とを合成
する処理を行うよう構成されていることを特徴とする請
求項10記載の画像処理装置。 - 【請求項14】 前記合成手段は、前記中間合成画像と
前記他の平滑化画像との合成を、前記中間合成画像と前
記他の平滑化画像との荷重和により行うよう構成されて
いることを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。 - 【請求項15】 前記合成手段は、前記荷重和の重み
を、前記エッジ強度に基づいて画素ごとに変化させるよ
う構成されていることを特徴とする請求項14記載の画
像処理装置。 - 【請求項16】 前記合成手段は、前記中間合成画像と
前記他の平滑化画像とを合成するときに、前記エッジ強
度が小さいほど前記中間合成画像の重みを大きくするよ
う構成されていることを特徴とする請求項15記載の画
像処理装置。 - 【請求項17】 前記係数算出手段は、前記合成平滑化
画像の各画素値を非線形に変換することにより前記係数
を算出するよう構成されていることを特徴とする請求項
10記載の画像処理装置。 - 【請求項18】 前記平滑化手段において、前記各平滑
化画像の各画素値に対して非線形な変換を施して、各画
素値を変換するための複数の係数を算出し、 前記合成手段において、前記エッジ強度に基づいて、前
記複数の係数を合成し、その合成された係数を、前記係
数算出手段において算出される係数として出力し、 前記画素値変換手段において、前記複数の係数を合成す
ることによって生成された係数により、前記入力画像の
各画素値の変換を行うことを特徴とする請求項10記載
の画像処理装置。
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