JP2008165312A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】DR圧縮を行うに際してエッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持された高画質な画像を得る。
【解決手段】基画像から、エッジを維持する度合いであるエッジ維持度の異なる複数の画像を生成する生成手段と、前記基画像及び前記複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報を検出する検出手段と、前記エッジ情報に基づいて前記複数の生成画像を合成する合成手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像の高画質化においてエッジを維持することが可能な画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置においては、高画質化の要請に伴い、撮像センサが扱うことのできる被写体の輝度範囲、すなわちダイナミックレンジ(DR)を拡大させることが1つの大きなテーマとなっている。このDRの拡大に関し、線形特性及び対数特性(線形/対数特性という)からなる光電変換特性を有する撮像センサ(リニアログセンサという)が知られている(リニアログセンサによる線形/対数特性を有した撮影画像のことを線形/対数画像という)。リニアログセンサは、対数特性において入射光量に対して自然対数的に変換された出力が得られることから、線形特性だけの光電変換特性を有する撮像センサと比べてより広いDRが確保される。
ところで、上記線形/対数特性の場合、線形特性は通常のイメージセンサと同じであるので高コントラストである。主被写体が明確な場合、適正露光レベルが線形領域になるように露光制御することで主被写体を高コントラストで撮影できる。しなしながら、対数特性は線形特性の100倍以上の入射光範囲を有するにも拘わらず、出力は線形特性の数分の1に圧縮されているため低コントラストである。このまま通常の処理を行い、モニタやプリンタ等などの出力系に出力すると、主被写体は高コントラストであり、全体としては広DRであるものの、高輝度領域(対数特性領域)は低コントラストな画像となる。また、対数特性を線形特性に変換すると非常に広い出力DRが必要となり、そのままではDRが狭い出力系へは出力できない。DRをこの出力系のDRに合わせて単純に圧縮すると、画像全体が低コントラストとなってしまう。そこで、広DR画像を高コントラストで出力系へ出力できる画像処理が必要となる。
広DR画像をこれより狭いDR画像へ高コントラストで変換する技術は、DR圧縮技術と呼ばれる。このDR圧縮技術に関し、例えばRetinex理論によれば、目に入る光は物体の照明成分と反射率成分との積で決まるが、目の知覚は反射率成分に強い相関を有している。すなわち広DR画像において、照明成分のDRだけを狭くすれば、目の知覚と相関の強い反射率成分は維持されて、高コントラストで且つDRが狭められた画像(圧縮画像)が得られる。
画像から照明成分と反射率成分とを正確に分離するのは困難であるが、通常、DR圧縮では周波数で分離することが多い。照明成分は緩やかに変化している場合が多く、反射率成分に比べて低周波であるとして、ローパスフィルタ(LPF)を用いて照明成分を抽出する。このとき、LPFのサイズが小さい、例えば2次元デジタルフィルタで3×3や5×5のサイズでは、抽出した照明成分に反射率成分が残留し、照明成分を圧縮する際に反射率成分も圧縮されてしまい、コントラストが低下する。したがって、かなり大きなサイズ、例えば50×50のサイズのLPFが必要となる。
上記大きなサイズであって単純に重み付け平均するLPF(線形LPF;ガウシアンLPF)では、画像における照明成分が急激に変化するような箇所でハローと呼ばれる不具合が発生する。これは、抽出された照明成分が真の照明成分と異なることに起因し、特にエッジ部において顕著に現れる。図12は、1次元の信号波形を用いてDR圧縮のプロセスを概念的に示す図である。同図中、符号Aで示す図(A図:以降B〜E図も同様)における画像Iの真の照明成分は、E図の上段に示すようにエッジは保存されて且つ他は平滑化されたものであるが(E図の下段は真の反射率成分を示す)、画像Iを単純なLPFに通すと、B図の上段に示すようにエッジの劣化した照明成分Lが抽出される。このとき照明成分Lと画像Iとから反射率成分Dを求めると、B図の下段に示すものとなり、エッジ付近で異常を来す。C図に示すように照明成分Lを圧縮して照明成分L’を作成し、反射率成分Dとの積を求めると、DR圧縮された画像I’が得られるが、D図に示すようにオーバーシュート及びアンダーシュート(上記ハロー)が発生する。したがって、当該ハローを解消するには、照明成分の抽出に際してできる限りエッジ情報を残すようなLPF、すなわちエッジ維持フィルタと呼ばれる非線形フィルタが必要となる。
このエッジ維持フィルタとしては、例えば非特許文献1に開示されているイプシロンフィルタや、非特許文献2に開示されている両側性フィルタ(bilateral filter)が知られている。図13は、暗部及び明部を有した或る画像Gにおける輝度差が大きな部分すなわちエッジ部901、902について説明するものである。同図上方に示す波形図は、謂わばステップ状の物体におけるエッジ部901について示している。上記線形フィルタは、空間的な重みしか考慮しないが、エッジ維持フィルタは、輝度方向(図中の符号Pで示す上下方向)にも重みや閾値が考慮される。すなわち或るサイズを有したLPFを符号910で示すものとすると、線形フィルタでは、符号911で示す空間方向(水平方向)の大きさを変化させることしかできないが、エッジ維持フィルタでは符号912で示す輝度方向(上下方向)の大きさを変化させることもできる。
イプシロンフィルタを例えば符号920の枠で示すものとすると、イプシロンフィルタによってこの枠内の輝度値は、或る注目輝度値(注目画素値)921を通る直線922で示す値となるよう全て平滑化される。枠外の輝度値、例えば輝度値923は直線922上の輝度値924に置き換えられる。このようなイプシロンフィルタは閾値Eによって輝度方向の大きさが変化する。一方、両側性フィルタは、これを同じく符号920の枠で示すものとすると、注目輝度値921から離間するほど、ウエイトがゼロに近づいていくガウシアン925すなわち上記閾値Eに該当する輝度方向の「重み」によって輝度方向の大きさが変化する。このようにエッジ維持フィルタでは、輝度方向の閾値や重みを変化させることによって輝度方向のフィルタサイズが変化する。
"ε−分離非線形ディジタルフィルタとその応用",信学論(A),Vol.J65-A,No.4,pp.297-304,(Apr.1982). Fredo Durand and Julie Dorsey,’Fast Bilateral Filtering for the Display of High-Dynamic-Range Images’,SIGGRAPH 2002
ところで、出力画像のコントラスト確保のためにも、照明成分は、平滑度を高くする必要があるため、すなわち照明成分に反射率成分が入り込むと平滑度が低くなるため、エッジ維持フィルタのサイズは所定量確保する必要がある。上記画像Gにおけるエッジ部902は、例えば符号903で示す線状或いは棒状物体上の或る箇所を示している。このようなエッジ部902の場合、本来、エッジ部は反射率成分として抽出すべきであるが、符号930の図で示すエッジ維持フィルタの出力931は、符号932で示す実線のように頂上部がへこむ形或いは切り取られる形となり、反射率成分であるエッジ成分が照明成分に残る(ディテイル成分が中途半端に残る)ため、この線状或いは棒状物体のエッジに乱れ(擬似エッジ)が生じるなど、エッジの不具合を招く。そこで、輝度方向の重みや閾値を大きくする(重みや閾値のレベルを上げる)ことで、符号940で示す図のようにエッジ成分を反射率成分として抽出すればよいのであるが、これによって、エッジ部902とは別の箇所のエッジ部例えば上記エッジ部901において、符号951で示すように実際の輝度レベルとズレを生じる、換言すれば上記通常の線形LPFと同様に全体が平滑化されてしまうため、結果として、すなわちこれがDR圧縮されることにより、上述と同様にエッジ部901にハローが発生してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、低輝度部及び高輝度部の高コントラスト化を図るべくDR圧縮処理を行う場合等において、エッジ部にハロー等を発生させることなくエッジ部を好適に維持することができる、すなわち低輝度部及び高輝度部が高コントラストであるとともに、エッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持された高画質な画像を得ることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、基画像から、エッジを維持する度合いであるエッジ維持度の異なる複数の画像を生成する生成手段と、前記基画像及び前記複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報を検出する検出手段と、前記エッジ情報に基づいて前記複数の生成画像を合成する合成手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、生成手段によって、基画像から、エッジを維持する度合いであるエッジ維持度の異なる複数の画像が生成され、検出手段によって、基画像及び複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報が検出され、合成手段によって、エッジ情報に基づいて複数の生成画像が合成されるので、エッジ維持度の異なる画像、すなわちエッジ維持度の低い画像と高い画像とを生成しておき、これらエッジ維持度の低い画像と高い画像とを、エッジ情報に基づいてつまり例えばエッジ強度から求めた合成係数の情報を用いて、例えばエッジ維持度の低い画像におけるエッジ部がエッジ維持度の高い画像に置き換えられるように合成することが可能となる。これにより、当該合成により得られた画像に対して例えばDR圧縮処理を行う場合、このDR圧縮処理によって低輝度部、高輝度部とも高コントラスト化されるとともに、エッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持された高画質な画像を得ることができる。
また、上記構成において、前記合成手段は、前記エッジ維持度の異なる複数の生成画像を、エッジ維持度の低い生成画像におけるエッジ部の画像がエッジ維持度の高い生成画像に置き換えられるように合成することが好ましい。(請求項2)
これによれば、合成手段によって、エッジ維持度の異なる複数の生成画像が、エッジ維持度の低い生成画像におけるエッジ部の画像がエッジ維持度の高い生成画像に置き換えられるように合成されるので、DR圧縮処理等を行うに際して、エッジ部にハロー等を発生させることなく該エッジ部を好適に維持することが可能となる。
また、上記構成において、前記検出手段は、前記1つの画像を縮小して縮小画像を得る縮小手段と、前記縮小画像から前記エッジ情報としてのエッジ強度を抽出する抽出手段と、前記エッジ強度に基づいて、前記複数の生成画像を合成する際の合成係数を算出する係数算出手段とを備え、前記合成手段は、前記合成係数を用いて前記複数の生成画像を合成
することが好ましい。(請求項3)
これによれば、検出手段において、縮小手段によって基画像及び複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像が縮小されて縮小画像が得られ、抽出手段によって縮小画像からエッジ情報としてのエッジ強度が抽出され、係数算出手段によって、エッジ強度に基づいて、複数の生成画像を合成する際の合成係数が算出される。そして、合成手段によって、この合成係数を用いて複数の生成画像が合成されるので、上記1つの画像からエッジ情報を検出し、このエッジ情報に基づいて複数の生成画像を合成する構成を容易に実現することができる。また、上記縮小画像を得ることで、画像から高周波成分を取り除くことができる(より低周波の画像を得ることができる)とともに、処理の負荷が低減され処理速度が高速になる。
また、上記構成において、前記係数算出手段は、前記合成に関する所定の閾値によって定められる変換特性に基づいて、前記エッジ強度から前記合成係数を算出することが好ましい。(請求項4)
これによれば、係数算出手段によって、合成に関する所定の閾値によって定められる変換特性に基づいて、エッジ強度から合成係数が算出されるので、エッジ強度から合成係数を算出することが容易に行えるようになる。
また、上記構成において、前記生成手段は、前記基画像に対して所定のエッジ維持フィルタを用いたフィルタ処理を行うことによりエッジ維持度の異なる複数の照明成分画像を生成することが好ましい。(請求項5)
これによれば、生成手段によって、基画像に対して所定のエッジ維持フィルタを用いたフィルタ処理を行うことによりエッジ維持度の異なる複数の照明成分画像が生成されるので、基画像から、エッジ維持度の異なる複数の照明成分画像を生成することが容易に行えるようになる。
また、上記構成において、前記生成手段は、下段の階層となるにつれてより低周波画像が得られるように前記基画像を段階的に縮小し、階層毎に、前記低周波画像を拡大する拡大処理と、該低周波画像から検出したエッジ情報に基づいて該低周波画像におけるエッジ部の画像が上段の階層の低周波画像に置き換えられるように合成する合成処理とを行う階層処理によって、エッジ維持度の異なる複数の照明成分画像を生成することが好ましい。(請求項6)
これによれば、生成手段において、下段の階層となるにつれてより低周波画像が得られるように基画像が段階的に縮小され、階層毎に、低周波画像が拡大される拡大処理と、該低周波画像から検出したエッジ情報に基づいて該低周波画像におけるエッジ部の画像が上段の階層の低周波画像に置き換えられるように合成する合成処理とが行われる階層処理によって、エッジ維持度の異なる複数の照明成分画像が生成されるので、当該階層処理によって、エッジ維持度の異なる複数の照明成分画像を容易に生成することができる。また、生成手段においてこのような階層処理が行われるので、より一層、エッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持された高画質な画像を得ることが可能となる。
また、上記構成において、前記合成手段により前記複数の照明成分画像が合成されてなる合成照明成分画像に対するダイナミックレンジ圧縮処理を行う圧縮手段をさらに備えることが好ましい。(請求項7)
これによれば、圧縮手段によって、合成手段により複数の照明成分画像が合成されてなる合成照明成分画像に対するDR圧縮処理が行われるので、低輝度部、高輝度部とも高コントラスト化された画像を得ることが可能となる。ただし、この高コントラスト化処理においてはエッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持される。
また、上記構成において、前記生成手段は、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う圧縮機能を有したものであって、少なくとも前記フィルタ処理及び前記階層処理のいずれかの処理により得られた前記照明成分画像に対する前記ダイナミックレンジ圧縮処理を行い、当該ダイナミックレンジ圧縮された照明成分画像を用いて、エッジ維持度の異なる複数の出力画像を生成することが好ましい。(請求項8)
これによれば、生成手段がDR圧縮処理を行う圧縮機能を有したものとされ、生成手段によって、少なくともフィルタ処理及び階層処理のいずれかの処理により得られた照明成分画像に対するDR圧縮処理が行われ、当該DR圧縮された照明成分画像を用いて、エッジ維持度の異なる複数の出力画像が生成されるので、上述のように複数の照明成分画像が合成されてなる合成照明成分画像を求めておいて、この後でDR圧縮処理を行うのではなく、エッジ維持度の異なる画像を生成する時点で既にDR圧縮処理が行われる構成を実現することができる。ひいては、上述のように低輝度部及び高輝度部が高コントラスト化され且つエッジ部が好適に維持された高画質な画像を得るための構成の自由度が高くなる。
また、上記構成において、前記エッジ維持フィルタは、イプシロンフィルタ又は両側性フィルタであることが好ましい。(請求項9)
これによれば、エッジ維持フィルタがイプシロンフィルタ又は両側性フィルタとされるので、エッジ維持度を、イプシロンフィルタにおける輝度方向の閾値、又は両側性フィルタにおける輝度方向の重みの違いによって制御することができ、エッジ維持度の異なる複数の画像を容易に生成することができる。
また、本発明に係る画像処理方法は、基画像から、エッジを維持する度合いであるエッジ維持度の異なる複数の画像を生成する生成工程と、前記基画像及び前記複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報を検出する検出工程と、前記エッジ情報に基づいて前記複数の生成画像を合成する合成工程とを有することを特徴とする。(請求項10)
上記構成によれば、生成工程において、基画像から、エッジを維持する度合いであるエッジ維持度の異なる複数の画像が生成され、検出工程において、基画像及び複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報が検出され、合成工程において、エッジ情報に基づいて複数の生成画像が合成されるので、エッジ維持度の異なる画像、すなわちエッジ維持度の低い画像と高い画像とを生成しておき、これらエッジ維持度の低い画像と高い画像とを、エッジ情報に基づいてつまり例えばエッジ強度から求めた合成係数の情報を用いて、例えばエッジ維持度の低い画像におけるエッジ部がエッジ維持度の高い画像に置き換えられるように合成することが可能となる。これにより、当該合成により得られた画像に対して例えばDR圧縮処理を行う場合、このDR圧縮処理によって低輝度部、高輝度部とも高コントラスト化されるとともに、エッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持された高画質な画像を得ることができる。
さらに、上記構成において、前記生成工程は、所定の第1のエッジ維持度と該第1のエッジ維持度よりもエッジ維持度が低い第2のエッジ維持度との2つの画像を生成する工程であり、前記検出工程は、前記第2のエッジ維持度の生成画像を縮小して縮小画像を作成し、該縮小画像から前記エッジ情報としてのエッジ強度を抽出し、該エッジ強度に基づいて、前記2つの生成画像を合成する際の合成係数を算出する工程であり、前記合成工程は、前記2つの生成画像を、前記合成係数を用いて合成する工程であることが好ましい。(請求項11)
これによれば、生成工程において、所定の第1のエッジ維持度と該第1のエッジ維持度よりもエッジ維持度が低い第2のエッジ維持度との2つの画像が生成され、検出工程において、第2のエッジ維持度の生成画像が縮小されて縮小画像が作成され、該縮小画像からエッジ情報としてのエッジ強度が抽出され、該エッジ強度に基づいて、2つの生成画像を合成する際の合成係数が算出される。そして、合成工程において、2つの生成画像が、合成係数を用いて合成されるので、第2のエッジ維持度の生成画像からエッジ情報を検出し、このエッジ情報に基づいて第1及び第2のエッジ維持度の生成画像を合成する構成を容易に実現することができる。また、上記縮小画像を作成することで、画像から高周波成分を取り除くことができる(より低周波の画像を得ることができる)とともに、処理の負荷が低減され処理速度が高速になる。
低輝度部及び高輝度部が高コントラストであるとともに、エッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持された高画質な画像を得ることが可能となる。
(実施形態1)
図1は、第1の実施形態に係る画像処理装置が適用される撮像装置の一例であるデジタルカメラ1の主に撮像処理に関するブロック構成図である。デジタルカメラ1は、レンズ部2、撮像センサ3、アンプ4、A/D変換部5、画像処理部6、画像メモリ7、制御部8、モニタ部9及び操作部10を備えている。
レンズ部2は、被写体光(光像)を取り込むレンズ窓として機能するとともに、この被写体光をカメラ本体の内部に配置されている撮像センサ3へ導くための光学レンズ系を構成するものである。レンズ部2は、当該レンズの透過光量を調節するための絞り(図略)やシャッタ(図略)を備えており、制御部8によってこの絞りやシャッタの駆動制御がなされる。
撮像センサ3は、レンズ部2で結像された被写体光像の光量に応じてR、G、B各成分の画像信号に光電変換してアンプ4へ出力するものである。本実施形態では、撮像センサ3として、異なる複数の光電変換特性を有する光電変換特性、すなわち図2に示すようなセンサ入射輝度が低い場合つまり暗時に出力画素信号(光電変換により発生する出力電気信号)が線形的に変換されて出力される線形特性領域と、センサ入射輝度が高い場合つまり明時に出力画素信号が対数的に変換されて出力される対数特性領域とからなる光電変換特性(低輝度側が線形、高輝度側が対数の光電変換特性)を有する固体撮像素子が用いられる。具体的には、NチャンネルやPチャンネルMOSFET、或いはFDを用いた二次元のMOS型固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)である。ただし、CMOSイメージセンサに限らず、VMISイメージセンサやCCDイメージセンサ等であってもよい。なお、撮像センサ3は、上記線形/対数特性からなる光電変換特性だけでなく、線形特性のみ、或いは対数特性のみからなる光電変換特性に任意に切り替えることが可能である。また、この光電変換特性の線形特性領域と対数特性領域との切り替り点(変曲点という)は、撮像センサ3の各画素回路に対する所定の制御信号に基づいて任意に制御可能とされている。
アンプ4は、撮像センサ3から出力された画像信号を増幅するものであり、例えばAGC(オートゲインコントロール)回路を備え、当該出力信号のゲイン(増幅率)調整を行う。アンプ4は、AGC回路の他、アナログ値としての画像信号のサンプリングノイズの低減を行うCDS(相関二重サンプリング)回路を備えていてもよい。なお、AGC回路に対するゲイン値は制御部8によって設定される。A/D変換部5は、アンプ4にて増幅されたアナログ値の画像信号をデジタル値の画像信号に変換するA/D変換処理を行うものであり、撮像センサ3からの画素信号を例えば12ビットの画素データに変換する。
画像処理部6は、上記A/D変換処理により得られた画像信号に対する各種画像処理、具体的には、例えば色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理といった所謂色処理、或いはホワイトバランス(WB)補正処理やDR圧縮処理を行うものである。本実施形態では、DR圧縮処理においてエッジが維持されて且つハロー等の発生が抑止された高コントラストな画像が得られるようにするための処理(高コントラスト化用処理という)を行うことに主な特徴点を有しているが、これについては後に詳述する。
画像メモリ7は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリからなり、画像処理部6にて画像処理される前のRAW画像データ、或いは画像処理部6や制御部8での各種処理時又は処理後の画像データ等のデータを保存(記憶)するものである。制御部8は、各制御プログラム等を記憶するROM、一時的に各種データを格納するRAM、及び制御プログラム等をROMから読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)等からなり、デジタルカメラ1全体の動作制御を司るものである。特に、制御部8は、画像処理部6における後述の高コントラスト化用処理に関する画像処理制御を行う。
モニタ部9は、例えばカメラ背面に配設されたカラー液晶表示素子からなる液晶表示器(LCD;Liquid Crystal Display)等からなり、撮像センサ3で撮影された画像、すなわち画像処理部6で処理された画像や画像メモリ7に保存されている画像等を表示するものである。操作部10は、デジタルカメラ1に対するユーザによる指示入力を行うものであり、例えば電源スイッチ、レリーズスイッチ、各種撮影モードを設定するモード設定スイッチ、メニュー選択スイッチ等の各種の操作スイッチ(ボタン)群からなる。例えばレリーズスイッチがオンされることで、撮像動作すなわち撮像センサ3により被写体光が撮像され、これにより得られた撮影画像に対して所要の画像処理が施された後、画像メモリ7等に記録されるといった一連の撮影動作が実行される。
ここで、画像処理部6には、撮像センサ3による撮影により得られた広DR画像が入力されるが(入力されるこの広DR画像のことを適宜、入力画像或いは基画像とも表現する)、この広DR画像に対する上記高コントラスト化用処理について説明する。図3は、画像処理部6における高コントラスト化用処理に関する機能部(高コントラスト化用処理部60という)の一構成例を示すブロック図である。図3に示すように高コントラスト化用処理部60は、第1エッジ維持部61a、第2エッジ維持部61b、合成係数算出部62、第1乗算部63a、第2乗算部63b及び加算部64を備えている。
第1エッジ維持部61aは、第1のエッジ維持度を有する第1エッジ維持フィルタによって、入力画像Iに対するフィルタ処理(エッジ維持フィルタ処理)を行うものである。第2エッジ維持部61bは、第2のエッジ維持度を有する第2エッジ維持フィルタによって、入力画像Iに対するフィルタ処理(エッジ維持フィルタ処理)を行うものである。第1及び第2エッジ維持部61a、61bによるこのエッジ維持フィルタ処理によって、入力画像Iからそれぞれエッジが維持された照明成分L1、L2が抽出される。
ここで、「エッジ維持度」とは、基画像のエッジをどれだけ維持するかを示すエッジ維持の度合いを示すもの、例えば係数、パラメータであり、上述した輝度方向の閾値や重みに相当する。エッジ維持フィルタが上記イプシロンフィルタである場合には閾値Eによって、また、エッジ維持フィルタが上記両側性フィルタである場合にはガウシアン(影響関数)gの標準偏差σg(両側性フィルタの重み)によって、当該エッジ維持度が決定される。なお、エッジ維持度の代わりに、例えば「エッジ再現度合い」と表現としてもよい。
ここでは、第1エッジ維持部61a(第1エッジ維持フィルタ)は、第2エッジ維持部61b(第2エッジ維持フィルタ)よりもエッジ維持度が高くなっている。すなわち、第1エッジ維持フィルタの閾値Eや標準偏差σgは、第2エッジ維持フィルタの閾値Eや標準偏差σgよりも小さい値となっている(閾値Eや標準偏差σgが小さいほど、図13中の符号930で示す図のように、エッジ成分が残るつまりエッジが維持される)。このことから、高コントラスト化用処理部60は、第1及び第2エッジ維持部61a、61bによって、エッジ維持度を変えてエッジ維持フィルタ処理を行うものである、換言すれば入力画像Iからエッジ維持度の異なる複数の画像(照明成分画像、照明成分L1、L2)を生成するものであると言える。なお、照明成分L1はエッジ維持度の高い処理により得られた画像つまり高周波の画像であり(エッジは反射率成分つまり高周波成分であるので)、照明成分L2はエッジ維持度の低い処理により得られた画像つまり低周波の画像であると言える。
合成係数算出部62は、第1及び第2エッジ維持部61a、61bにより抽出されたエッジ維持度の異なる照明成分L1、L2を合成するに際しての合成係数(後述の加重係数wから得られる合成係数w、1−w)を算出するものである。
第1乗算部63aは、第1エッジ維持部61aから出力された照明成分L1と、合成係数算出部62から出力された照明成分L2(後述の各機能部65〜69による処理が施された照明成分L2)とを合成係数(w)を用いて乗算(合成)するものである。第2乗算部63bは、第2エッジ維持部61bから出力された照明成分L2と、合成係数算出部62からの上記照明成分L2とを合成係数(1−w)を用いて乗算(合成)するものである。加算部64は、第1及び第2乗算部63a、63bそれぞれから出力された照明成分同士を加算(合成)するものである。加算部64はこの加算処理後、照明成分Lとして出力する。
合成係数算出部62は、縮小部65、エッジ抽出部66、LPF部67、LUT部68及び拡大部69を備えている。縮小部65は、第2エッジ維持部61bから出力された照明成分画像(照明成分L2)に対する縮小処理を行うものである。この縮小処理は、例えば通常の線形LPF(単純に重み付け平均するLPF処理)を用いたLPF処理と、画素の間引き処理とを行うこと(LPF+間引き)により実現される。この縮小処理は、謂わば高周波成分を取り除く(より低周波成分だけにする)ために行うものである。この縮小処理によって、照明成分L2は例えば20分の1の画像サイズまで縮小される。このように画像の縮小を行うことで、具体的には例えば後述の図5において、空の部分に送電線等の線状或いは手摺り等の棒状の物体がある場合、これら線状や棒状の物体の絵が消去されることになる。なお、このように画像を縮小する、すなわち縮小画像を扱うので、処理の負荷が低減され、後段の各機能部での処理速度或いは高コントラスト化用処理部60全体としての処理速度が高速になる。
エッジ抽出部66は、照明成分画像からエッジ強度を抽出(算出、検出)するものである。エッジ抽出部66は、Sobel(ソベル)フィルタ等のエッジ強度抽出用フィルタを用いたフィルタ処理(エッジ強度抽出処理)を行うことで、上記縮小画像からエッジ強度を算出する。Sobelフィルタとは、微分計算に基づいて謂わば画像中の各画素値間の傾きを検出するフィルタであり、これにより画像のエッジの強度を検出できる。エッジ抽出部66により抽出されたエッジ強度の情報は、後段のLUT部68へ出力される。なお、Sobelフィルタに限らず例えばPrewitt(プレウィット)フィルタを用いてもよい。
LPF部67は、エッジ抽出部66から出力された照明成分画像(照明成分L2)に対して、上記線形LPF或いはメディアンフィルタ等を用いたフィルタ処理(LPF処理)を行うものである。ただし、LPF部67は、エッジ強度抽出処理後の照明成分画像におけるノイズ成分の除去を行うために備えていることが望ましいが、備えなくてもよい。
LUT部68は、エッジ抽出部66からのエッジ強度の情報を受けて、これを正規化するとともに、この正規化されたエッジ強度に対して所定の閾値例えばth1、th2を用いて、該エッジ強度を所定の加重係数へ変換する変換処理を行うものである。この変換処理はLUT(ルックアップテーブル)を用いて行う。加重係数(記号wで表す)は、照明成分L1及びL2を合成するに際して、これら照明成分L1、L2を謂わばどれ位の割合で合成するのかについての重みを加えるための係数(重み値)である。この加重係数wは、後述の拡大部69により拡大処理された照明成分画像(照明成分L2)と共に、第1乗算部63aでの照明成分L1に対する乗算処理における合成係数「w」として、また第1乗算部63bでの照明成分L2に対する乗算処理における合成係数「1−w」として用いられる。
図4は、上記閾値th1及びth2を用いたLUTによる変換処理について説明するものである。同図中右側の符号210で示す図は、縦軸が画素値、横軸が上記空間方向の座標値である、上記エッジ抽出部66により抽出されたエッジ強度の一例を示すグラフである。同図中左側の符号220で示す図は、縦軸が画素値、横軸が加重係数値である、上記LUTによる変換特性を示すグラフ(変換特性221とする)である。同各図に示すように、閾値th1はエッジ強度が低い側の所定の値であり、閾値th2はエッジ強度が高い側の所定の値となっている。
変換特性221は、画素値がゼロから閾値th1までの区間はwの値がゼロであり、閾値th2より大きいところ(区間)はwの値が1.0であり、閾値th1から閾値th2までの区間はwの値がゼロから1.0に線形的に増加する(ただし閾値での値はいずれの区間に含めてもよい)。すなわち、変換特性221は閾値th1、th2によって、wの値がゼロ、又は1.0、又はゼロから1.0の間の所定の値(中間値と表現する)をとる特性である。換言すれば、閾値th1、th2の値に応じて上記閾値th1から閾値th2までの区間の特性の傾きが異なるものである。
LUT部68は、変換特性221(LUT)に基づいて、エッジ強度に対応する加重係数wを算出する。すなわち、区間231のエッジ強度に対応するwの値はゼロ、区間232のエッジ強度に対応する加重係数wの値はゼロから1.0までの中間値、そして区間233のエッジ強度に対応する加重係数wの値は1.0となるように、当該wの値が算出される。なお、これに従ってLUT部68により加重係数wの値がゼロ(0)と算出された場合、上記拡大部69から第1及び第2乗算部63a、63bに出力される合成係数「w」、「1−w」の値はそれぞれ「0」、「1」となり、加重係数wの値が1.0と算出された場合、合成係数「w」、「1−w」の値はそれぞれ「1」、「0」となる。加重係数wの値が上記中間値であるαと算出された場合、合成係数「w」、「1−w」の値はそれぞれ「α」、「1−α」となる。なお、閾値th1、th2は、例えば制御部8に固定値として記憶されており、当該変換処理に際してこの制御部8から与えられる。
拡大部69は、LUT部68から出力された照明成分画像(照明成分L2)に対する拡大処理を行うものである。この拡大処理は、照明成分L2に対する例えば一般的な線形補間処理である。なお、LUT部68とこの拡大部69との位置、つまり変換処理と拡大処理との処理順を入れ替えてもよい。
ところで、エッジ部の不具合(ハロー等)は、画像における輝度差が大きく且つサイズ(幅)が大きな領域(領域K)における境界部、例えば図5に示す建物;ビル(暗部)と空(明部)との境界部で目立つため、上述のように縮小部65によって照明画像L2を縮小してこの縮小画像からエッジ抽出部66によってエッジ強度を求めるとともに、エッジ強度の大きい部分(例えば上記領域K)はエッジ維持度の高い照明成分L1、それ以外は照明成分L2となるような加重係数wを求める。図4では、エッジ強度における区間233の部分(斜線でハッチングされた部分)が照明成分L1、これ以外の区間232、231の部分が照明成分L2となる。
換言すれば、wが1.0となる範囲(エッジ強度が閾値th2より大きい範囲)は、照明成分L1、L2の合成において照明成分L1が100%使用され、wがゼロとなる範囲(エッジ強度が閾値th1より小さい範囲)は、当該合成において照明成分L2が100%使用される。wがゼロから1.0の中間値となる範囲(エッジ強度が閾値th1からth2までの範囲)は、当該合成において照明成分L1及びL2がそれぞれ所定%(合計して100%)使用される。このことから、閾値th1、th2の値を変化させるつまり大きな値としたり小さい値(ただしいずれも固定値)とすることで、例えば図6の概念図に示すように、照明成分L1と照明成分L2とが混在する領域を広げたり狭めたりすることができる。この場合、例えば閾値th1を下げて(値を小さくして)且つ閾値th2を上げる(値を大きくする)と、エッジ部の近傍位置(周辺)まで合成可能となる、すなわち照明成分L2における照明成分L1に置き換えられる領域の境界を、エッジ部とこのエッジ部の周辺画像との境界に近い位置にまで迫ることが可能となる。
なお、別法として、上記変換特性221の代わりに例えばガンマ(γ)関数を用いてもよい。この場合、閾値th1、th2に相当するものはガンマの係数である。また、エッジ強度からの合成係数の算出を、上述のように変換テーブル(LUT)を用いるのではなく、所定の変換式(演算式)を用いて行っても構わない。
このように合成係数算出部62により算出された加重係数wを用いて、第1及び第2乗算部63a、63b及び加算部64によって積算、加算(積和演算)が行われ、結果的に、照明成分L2においてそのエッジ部はエッジ維持度の高い照明成分L1が選択されてなる画像(照明成分L)が作成(合成)される。換言すれば、高コントラスト化用処理部60では、エッジ維持度の低い照明成分L2からエッジ部(エッジ領域)を抽出して、そのエッジ部がエッジ維持度の高い照明成分L1に置き換えられる。この「置き換え」とは、謂わば、照明成分L2に対し照明成分L1をどれ位の割合でブレンド(混合)するかを示すものであり、このブレンドする割合を決めるものが加重係数wである。
画像処理部6内において、高コントラスト化用処理部60から出力された上記照明成分Lは、後段に配設されたDR圧縮部(図示省略)によってDR圧縮されて照明成分L’とされる。照明成分L及びこの照明成分L’並びに基画像Iから、出力画像(最終出力画像)O(O=L/L’*I;但し記号「/」は除算、「*」は乗算を示す)が作成される。
図7は、第1の実施形態に係る高コントラスト化用処理に関する動作の一例を示すフローチャートである。先ず撮像センサ3による撮像等により画像Iが取得され、高コントラスト化用処理部60に入力される(ステップS1)。そしてこの入力画像Iに対し、第1エッジ維持部61aによって第1のエッジ維持度によるエッジ維持フィルタ処理が行われて、照明成分L1が抽出される(ステップS2)。一方、入力画像Iに対し、第2エッジ維持部61bによって第2のエッジ維持度によるエッジ維持フィルタ処理が行われて、照明成分L2が抽出される(ステップS3)。照明成分L2は合成係数算出部62に入力され、先ず縮小部65によって縮小処理が施されて縮小画像とされる(ステップS4)。次にエッジ抽出部66によって上記縮小画像(縮小された照明成分L2)からエッジ強度が抽出される(ステップS5)。
次に、エッジ抽出部66からの照明成分画像に対して、LPF部67によってLPF処理が行われた後(ステップS6)、このLPF処理後の照明成分画像に対して、LUT部68によってLUTを用いた変換処理が行われて上記エッジ強度に対応する加重係数wが算出される(ステップS7)。そして、この変換処理後の照明成分画像に対して拡大部69によって拡大処理が行われて、合成係数算出部62に入力された照明成分L2と同様のサイズに復元された照明成分L2が得られる(ステップS8)。そして、第1乗算部63aによって、この復元された照明成分L2と第1エッジ維持部61aからの照明成分L1とが合成係数wを用いて合成(乗算処理)されるとともに、第2乗算部63bによって、上記復元された照明成分L2と第2エッジ維持部61bからの照明成分L2とが合成係数1−wを用いて合成される。さらに、加算部64によって、第1及び第2乗算部63a、63bそれぞれから出力された照明成分L1、K2が加算されて、照明成分Lが出力される(ステップS9)。
(実施形態2)
図8は、第2の実施形態に係る高コントラスト化用処理部60aの一構成例を示すブロック図である。高コントラスト化用処理部60aは、図3に示す高コントラスト化用処理部60と比べて主に第1エッジ維持部61c及び第2エッジ維持部61dが異なっている。第1及び第2エッジ維持部61a、61bでは、イプシロンフィルタや両側性フィルタのエッジ維持フィルタを用いてエッジが維持された照明成分を得るが、第1及び第2エッジ維持部61c、61dでは、階層LPF処理を行うことによってエッジが維持された照明成分を得る。以下に第1及び第2エッジ維持部61c、61dの構成及びこの階層LPF処理について説明する。
図9は、第2エッジ維持部61dの一構成例を示すブロック図である。第2エッジ維持部61dと第1エッジ維持部61cとの構成は同様であるので、ここでは第2エッジ維持部61dについて説明する。第2エッジ維持部61dは、複数の階層における処理すなわち段階的(階層的)な処理ステップに対応する、複数個の例えばLPF部501〜503及びDS部504〜506と、複数個の例えばUS部507〜509と、複数個の例えばMIX部511〜513とを備えている。本実施形態では当該階層を3つの階層(3段)で示しているが、2階層或いは4階層以上でも構わない。なお、4階層以上のn階層である場合には、LPF部501及びDS部504の階層が第1階層目、LPF部503、DS部506及びUS部507の階層が最下段の階層つまり第n階層目となる。
LPF部501〜503は通常のLPF処理すなわち上記単純に重み付け平均するLPF処理を行うものである。DS部504〜506は、それぞれLPF部501〜503によりLPF処理された画像に対するダウンサンプリング(DS)を行うものである。LPF部501とDS部504とは、謂わばペアとなって画像を縮小する縮小部510である。この縮小部510は縮小部65(図3参照)に相当する。すなわちLPF部501によるLPF処理とDS部504による画素の間引き処理と(LPF+間引き)とを行うことにより、入力画像Iから第1階層目の縮小画像を作成する。このように先ずLPF処理することで画像を平滑化しておき、これに対して間引き処理を行うことで、モアレ等の発生を防止することができる。
他の階層についても同様に、縮小部510により得られた縮小画像に対して、縮小部520により上記LPF+間引き処理を行い、さらに縮小部520により得られた縮小画像に対して縮小部530によりLPF+間引き処理を行う。互いに連結されたこれら縮小部510〜530による一連のLPF+間引き処理によって、基画像Iが段階的に縮小される。なお、このように複数の縮小部を連結して画像を縮小していくすなわち画像サイズを小さくしていくことは、フィルタのウインドウサイズの縦幅(高さ)は同じで、横幅を何段階にも変えて広げながら画像を作成していく、すなわち下の階層にいくほどウインドウサイズを大きくしていくことであると言える。
US部507〜509は、画像に対するアップサンプリング(US)を行う、すなわち画像の拡大処理を行うものである。MIX部511〜513は、或る階層のUS部から出力された画像と、この階層より1段上の階層におけるDS部から出力された画像(最上段のMIX部513では入力画像I)とを合成するものである。ただし、MIX部511〜513はそれぞれエッジ強度に応じた合成係数を算出し、この合成係数に基づいて当該画像の合成を行う。
図9中の符号500で示す図は、MIX部511の一構成例を示すものである(他のMIX部も同じ)。MIX部511は、エッジ抽出部521、LUT部522、第1及び第2乗算部523a、523b並びに加算部524を備えている。図9に示すようにMIX部511には、或る階層、ここでは最下段の階層での各処理の結果としての画像(低周波画像(Low))と、この階層より1段上の階層における縮小部、ここでは縮小部520により得られた縮小画像(高周波画像(High))とが入力される。このように低周波画像、高周波画像と称するのは、上記LPF+間引き処理を繰り返すほど、入力画像Iから、より低周波の周波数成分(周波数帯;帯域成分)が分離抽出されて、謂わばボケ度(平滑度)が大きい画像が得られることによる。このことから各MIX部511〜513は、ボケ度の異なる2枚の画像を合成する処理であるとも言える。
エッジ抽出部521及びLUT部522はそれぞれ上記エッジ抽出部66及びLUT部68に相当するものである。エッジ抽出部521は、入力された上記低周波画像からエッジ強度を抽出し、このエッジ強度の情報をLUT部522へ出力する。LUT部522は、LUT部68と同様、エッジ強度の情報を受けて、これを正規化するとともに、この正規化されたエッジ強度に対して閾値thb1、thb2を用いて、該エッジ強度を加重係数uへ変換する変換処理を行う。この加重係数uから合成係数u、1−uが得られ、上記第1及び第2乗算部63a、63b並びに加算部64での処理と同様に、第1及び第2乗算部523a、523b並びに加算部524によって、合成係数u、1−uを用いて高周波画像と低周波画像との積和演算による合成処理が行われ、この合成処理後の画像がUS部508に出力される。MIX部512、513も同様の処理が行われ、最終的に入力画像Iと合成され、照明成分Lが出力される。なお、図9では第2エッジ維持部61dでの処理を説明しているので、MIX部513から出力されるこの照明成分Lは、図8における照明成分L2を示している。また、閾値thb1、thb2は、例えば制御部8に固定値として記憶されており、当該変換処理に際してこの制御部8から与えられる。
上記第2エッジ維持部61dの処理は、下段の階層となるにつれてより低周波画像が得られるように(解像度の異なる画像が得られるように)基画像Iを段階的に縮小し、階層毎に、低周波画像を拡大する拡大処理と、該低周波画像から検出したエッジ情報に基づいて該低周波画像におけるエッジ部の画像が上段の階層の低周波画像に置き換えられるように合成する合成処理とを行う処理であると言える。別の表現をすれば、単純に重み付け平均するLPF処理とDSとを繰り返して多重解像度化し、エッジを置き換えながらUSしていく処理であると言える。なお、この処理のことを適宜、階層LPF処理と表現する。
第2エッジ維持部61dでも上記高コントラスト化用処理部60と同様、低周波画像からエッジ部を抽出し(エッジ強度から合成係数u、1−uを求め)、このエッジ部は高周波画像を使用し、エッジ部でない部分は低周波画像を使用するという処理を行う。第1エッジ維持部61cでも当該第2エッジ維持部61dと同様の処理が行われるが、各MIX部に与えられる上記2つの閾値は、tha1、tha2となる。ただし、これら閾値tha1、tha2と閾値thb1、thb2とは互いに異なる値となっている。また、第1エッジ維持部61cは第2エッジ維持部61dよりもエッジ維持度を高くするので、閾値の値は、tha1>thb1、tha2<thb2となっている。なお、上記第1の実施形態では、エッジ維持フィルタの輝度方向の閾値(E)や重み(標準偏差σg)がエッジ維持度に相当したが、ここでは閾値tha1、tha2及びthb1、thb2がエッジ維持度に相当するとしてもよい(後述の第3の実施形態も同様)。
このように、高コントラスト化用処理部60aは、高コントラスト化用処理部60に対してさらに第1及び第2エッジ維持部61c、61dでの上記高コントラスト化用処理が追加されたものとされるので、高画質化の性能を向上させることができる、すなわち、エッジを維持し且つハロー等を防止してDR圧縮するといったことを高精度で行うことが可能となり、ひいてはより高画質な画像を得ることができる。
図10は、第2の実施形態に係る高コントラスト化用処理に関する動作の一例を示すフローチャートである。ただし、第2の実施形態は、高コントラスト化用処理部60における第1及び第2エッジ維持部61a、61bによる処理が第1及び第2エッジ維持部61c、61dによる処理に置き換えられたものであることから、第1の実施形態のフローチャート(図7参照)におけるステップS2、S3の動作がこの図10のフローチャートに示す動作であるとして説明する。ここでは、図9で説明した第2エッジ維持部61dの場合におけるステップS3での動作について説明する(第1エッジ維持部61cの動作に相当するステップS2については以下の動作と同様でありその説明を省略する)。
本実施形態では上記ステップS3において、第2エッジ維持部61dへの入力画像Iに対して、図9に示すように各縮小部510〜530によって各階層毎に順々にLPF+間引き処理が行われて、より低周波の画像が作成されていく(ステップS21)。この各階層の低周波画像に対してUS部によって画像拡大処理が行われる。すなわち、先ず最下段の階層におけるUS部507によって画像拡大処理が行われる(ステップS22)。当該画像拡大された低周波画像と、上段の階層の低周波画像(高周波画像;下段の低周波画像よりは高周波である)とがMIX部511に入力され、該MIX部511のエッジ抽出部521によって低周波画像からエッジ強度が抽出される(ステップS23)。そして、LUT部522によって、LUT(閾値thb1、thb2)に基づいてエッジ強度が加重係数uへ変換され、この加重係数uから合成係数u、1−uが算出される(ステップS24)。この合成係数を用いて、第1及び第2乗算部523a、523b並びに加算部524によって低周波画像と高周波画像との積和演算による合成処理が行われ、次の上段階層における低周波画像として出力される(ステップS25)。この処理が下段の階層から上段の階層へと繰り返される(ステップS26のNOからステップS22へと戻り、ステップS22〜S25のループが繰り返される)。全階層に亘って当該処理が終了すると(ステップS26のNO)、図9に示すように照明成分Lとして、すなわち図8では照明成分L2として出力される。
(実施形態3)
図11は、第3の実施形態に係る高コントラスト化用処理部60bの一構成例を示すブロック図である。高コントラスト化用処理部60bは、上記高コントラスト化用処理部60又は60aと比べて主に第1DR圧縮部61e及び第2DR圧縮部61fが異なっている。第1及び第2エッジ維持部61a、61b(図3参照)、並びに第1及び第2エッジ維持部61c、61d(図8参照)では、いずれもDR圧縮前の画像を扱うものであったが、換言すれば加算部64から出力される照明成分Lは、高コントラスト化用処理部60、60aの後段におけるDR圧縮部によってDR圧縮されるものであったが、第1DR圧縮部61e及び第2DR圧縮部61fにおいてDR圧縮処理が行われた画像を扱うようにしてもよい。この場合、第1DR圧縮部61e及び第2DR圧縮部61fでは、それぞれ、入力画像Iから照明成分Lを求め、この照明成分LをDR圧縮して照明成分L’とした後、上述と同様のO=L/L’*Iの処理を行うことによってそれぞれ出力画像O1、O2を出力する。
第1DR圧縮部61eと第2DR圧縮部61fとは、当該入力画像Iから照明成分Lを求める際のエッジ維持度が異なる。ただし、第1DR圧縮部61e(出力画像O1)の方が第2DR圧縮部61f(出力画像O2)よりもエッジ維持度が高く設定されている。このエッジ維持度が異なるように各照明成分Lを求める方法は、例えば第1の実施形態による方法、すなわち第1及び第2エッジ維持部61a、61bにおけるエッジ維持度の異なるエッジ維持フィルタ(イプシロンフィルタや両側性フィルタ)を用いる方法であってもよいし、例えば第2の実施形態による方法、すなわち第1及び第2エッジ維持部61c、61dにおける階層LPF処理(図9参照)による方法であってもよい。なお、当該エッジ維持度の異なる画像は、第1及び第2の実施形態のように中間画像(一連の処理における中間段階の画像)であってもよいし、本実施形態のように謂わば最終的な画像(例えばDR圧縮後の画像)であってもよいと言える。
このようにして得られた画像O1、O2は、上記第1及び第2の実施形態における照明成分L1、L2の場合と同様に、エッジ維持度の低い画像O2から、エッジ強度を抽出して加重係数(w)ひいては合成係数(w、1−w)を算出し、この合成係数を用いて画像O1と画像O2とを合成して合成画像Oを出力する。本実施形態のフローチャートは、図7のステップS2、S3の動作がそれぞれ第1DR圧縮部61e及び第2DR圧縮部61fにおける上述の動作となり、ステップS9の動作が、合成係数を用いた画像O1、O2の合成(画像Oの出力)となる。
以上のように各実施形態における画像処理装置(画像処理部6)によれば、生成手段(第1及び第2エッジ維持部61a、61b、第1及び第2エッジ維持部61c、61d、第1及び第2DR圧縮部61e、61f)によって、基画像Iから、エッジを維持する度合いであるエッジ維持度の異なる複数の画像(例えば照明成分L1、L2、出力画像O1、O2)が生成され、検出手段(合成係数算出部62)によって、基画像I及び複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報(例えばエッジ強度)が検出され(基画像I或いはエッジ維持度の高い画像から検出する場合は、後述の変形態様に記載している。以降同様。)、合成手段(第1及び第2乗算部63a、63b、加算部64)によって、エッジ情報に基づいて(例えばエッジ強度から算出した合成係数w、1−wを用いて)上記エッジ維持度の異なる複数の生成画像(照明成分L1、L2、出力画像O1、O2)が合成される。
また、上記各実施形態における画像処理方法によれば、生成工程において、基画像Iから、エッジ維持度の異なる複数の画像(例えば照明成分L1、L2、出力画像O1、O2)が生成され、検出工程において、基画像I及び複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報(例えばエッジ強度)が検出され、合成工程において、エッジ情報(例えばエッジ強度から算出した合成係数w、1−wを用いて)に基づいて上記エッジ維持度の異なる複数の生成画像が合成される。
上記画像処理装置及び画像処理方法によれば、エッジ維持度の異なる画像、すなわちエッジ維持度の低い画像と高い画像とを生成しておき、これらエッジ維持度の低い画像と高い画像とを、エッジ情報に基づいてつまり例えばエッジ強度から求めた合成係数の情報を用いて、例えばエッジ維持度の低い画像におけるエッジ部がエッジ維持度の高い画像に置き換えられるように合成することが可能となる。これにより、当該合成により得られた画像に対して例えばDR圧縮処理を行う場合、このDR圧縮処理によって低輝度部、高輝度部とも高コントラスト化されるとともに、エッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持された高画質な画像を得ることができる。
また、上記合成手段によって、エッジ維持度の異なる複数の生成画像が、エッジ維持度の低い生成画像(例えば照明成分L2、出力画像O2)におけるエッジ部の画像がエッジ維持度の高い生成画像(例えば照明成分L1、出力画像O1)に置き換えられるように合成されるので、DR圧縮処理等を行うに際して、エッジ部にハロー等を発生させることなく該エッジ部を好適に維持することが可能となる。
また、上記検出手段において、縮小手段(縮小部65)によって基画像I及び複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像(例えば照明成分L2、出力画像O2)が縮小されて縮小画像が得られ、抽出手段(エッジ抽出部66)によって縮小画像からエッジ情報としてのエッジ強度が抽出され、係数算出手段(LUT部68)によって、エッジ強度に基づいて、複数の生成画像を合成する際の合成係数(w、1−w)が算出される。そして、上記合成手段によって、この合成係数を用いてこのエッジ維持度の異なる複数の生成画像が合成されるので、上記1つの画像からエッジ情報を検出し、このエッジ情報に基づいて複数の生成画像を合成する構成を容易に実現することができる。また、上記縮小画像を得ることで、画像から高周波成分を取り除くことができる(より低周波の画像を得ることができる)とともに、処理の負荷が低減され処理速度が高速になる。
また、上記係数算出手段によって、合成に関する所定の閾値(例えばth1、th2)によって定められる変換特性に基づいて、すなわち変換テーブル(LUT;変換特性221)或いは所定の変換式を用いて、エッジ強度から合成係数(或いは加重係数w)が算出されるので、エッジ強度から合成係数を算出することが容易に行えるようになる。
また、上記生成手段によって、基画像Iに対して所定のエッジ維持フィルタを用いたフィルタ処理(エッジ維持フィルタ処理)を行うことによりエッジ維持度の異なる複数の照明成分画像(照明成分L1、L2)が生成されるので、基画像Iから、エッジ維持度の異なる複数の照明成分画像を生成することが容易に行えるようになる。
また、上記生成手段において、下段の階層となるにつれてより低周波画像が得られるように基画像Iが段階的に縮小され(縮小部510、520及び530による処理)、階層毎に、低周波画像が拡大される拡大処理(US部507〜509による処理)と、該低周波画像から検出したエッジ情報(エッジ抽出部521により抽出されたエッジ強度)に基づいて該低周波画像におけるエッジ部の画像が上段の階層の低周波画像(高周波画像)に置き換えられるように合成する合成処理(MIX部511〜513による処理)とが行われる階層処理(階層LPF処理)によって、エッジ維持度の異なる複数の照明成分画像(照明成分L1、L2;図9での照明成分L)が生成されるので、当該階層処理によって、エッジ維持度の異なる複数の照明成分画像(照明成分L1、L2)を容易に生成することができる。また、生成手段においてこのような階層処理が行われるので、より一層、エッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持された高画質な画像を得ることが可能となる。
また、圧縮手段(例えば画像処理部6内における高コントラスト化用処理部60、60aの後段に配設されたDR圧縮部)によって、上記合成手段により複数の照明成分画像が合成されてなる合成照明成分画像(図3及び図8に示す加算部64から出力される照明成分L)に対するDR圧縮処理が行われるので、低輝度部、高輝度部とも高コントラスト化された画像を得ることが可能となる。ただし、この高コントラスト化処理においてはエッジ部にハロー等が発生することなく該エッジ部が好適に維持される。
また、生成手段(第1及び第2DR圧縮部61e、61f)がDR圧縮処理を行う圧縮機能を有したものとされ、この生成手段によって、少なくとも上記エッジ維持フィルタ処理及び階層処理のいずれかの処理により得られた照明成分画像に対するDR圧縮処理が行われ、当該DR圧縮された照明成分画像を用いて、エッジ維持度の異なる複数の出力画像O1、O2が生成されるので、上述のように複数の照明成分画像(照明成分L1、L2)が合成されてなる合成照明成分画像(照明成分L)を求めておいて、この後でDR圧縮処理を行うのではなく、エッジ維持度の異なる画像を生成する時点で既にDR圧縮処理が行われる構成を実現することができる。ひいては、上述のように低輝度部及び高輝度部が高コントラスト化され且つエッジ部が好適に維持された高画質な画像を得るための構成の自由度が高くなる。
また、エッジ維持フィルタがイプシロンフィルタ又は両側性フィルタとされるので、エッジ維持度を、イプシロンフィルタにおける輝度方向の閾値、又は両側性フィルタにおける輝度方向の重みの違いによって制御することができ、エッジ維持度の異なる複数の画像を容易に生成することができる。
また、上記画像処理方法の生成工程において、所定の第1のエッジ維持度と該第1のエッジ維持度よりもエッジ維持度が低い第2のエッジ維持度との2つの画像(照明成分L1、L2、出力画像O1、O2)が生成され、検出工程において、第2のエッジ維持度の生成画像(照明成分L2、出力画像O2)が縮小されて縮小画像が作成され、該縮小画像からエッジ情報としてのエッジ強度が抽出され、該エッジ強度に基づいて、2つの生成画像を合成する際の合成係数(w、1−w)が算出される。そして、合成工程において、この2つの生成画像が合成係数を用いて合成されるので、第2のエッジ維持度の生成画像からエッジ情報を検出し、このエッジ情報に基づいて第1及び第2のエッジ維持度の生成画像を合成する構成を容易に実現することができる。また、上記縮小画像を作成することで、画像から高周波成分を取り除くことができる(より低周波の画像を得ることができる)とともに、処理の負荷が低減され処理速度が高速になる。なお、本発明は、以下の態様をとることができる。
(A)上記各実施形態では、広DR画像の撮影が可能な、複数の異なる光電変換特性を有する撮像センサ3として、低輝度側が線形特性、高輝度側が対数特性(線形/対数特性)である光電変換特性を有するリニアログセンサを用いているが、これに限らず、例えば、低輝度側及び高輝度側共に線形の光電変換特性(第1線形特性及び第2線形特性)を有しており、輝度レベルに応じて各線形特性におけるグラフ上の傾きが変化するつまり傾きが異なるようなセンサを用いてもよい。また、このように2つの異なる光電変換特性(線形特性及び対数特性、或いは第1線形特性及び第2線形特性)からなる撮像センサでなくともよく、3つ以上の異なる光電変換特性からなる撮像センサであってもよい。また、一度の撮影(露光)で高輝度領域の画像と低輝度領域の画像との2枚の画像を取得し、これらを合成することで広DR画像を得るような撮像センサであってもよい。要は、DRの広い画像が取得可能な撮像センサであれば何れの撮像センサであってもよい。
(B)上記第1〜第3の実施形態では、エッジ維持度の低い側からエッジ強度すなわち合成係数を求める構成であるが、これに限らず、エッジ維持度の高い側から合成係数を求める構成としてもよい。この場合、第1の実施形態と同様、第1エッジ維持部61aの方がエッジ維持度が高くなるようにしておき、合成係数算出部62の入力ライン621を、第1エッジ維持部61aの出力ライン(例えば符号622の箇所)に接続してもよい。この場合、照明成分L1とL2とのエッジ維持度の違いが吸収される(なくなる)まで、或いは照明成分L2の方がL1よりもエッジ維持度が小さくなるまで、縮小部65によって、より大きな圧縮度合いで照明成分L2が圧縮されるものとする。ただしこの場合は、照明成分L1とL2との合成におけるウエイトが逆となる、すなわち、照明成分L1に対して合成係数1−wが、照明成分L2に対して合成係数wが用いられる。このことは、図8及び図11に示す場合も同様である。
(C)上記変形態様(B)に関し、要は、いずれかの画像からエッジ強度を抽出し、エッジ維持度の異なる画像を合成するに際しての合成係数を求めることができればよいので、例えば入力画像Iから当該合成係数を求めるようにしてもよい。具体的には例えば図3に示すように、合成係数算出部62の入力ライン621を符号623で示す箇所(第1及び第2エッジ維持部61a、61bへ入力される前段のライン位置)に接続してもよい。このことは、図8及び図11に示す場合も同様である。
(D)上記各実施形態では、エッジ維持度が異なる画像として2つの画像(照明成分L1、L2或いは出力画像O1、O2)が生成される構成であるが、これに限らず、3つ以上のエッジ維持度が異なる画像、例えばエッジ維持度の高い2つの画像、エッジ維持度の低い2つの画像の合成4つの画像が生成される構成としてもよい。この場合、これらのうちから少なくとも1つの画像を縮小し(複数の画像を縮小してもよい)、上述と同様にこの縮小画像からエッジ強度を抽出して合成係数を算出し、この合成係数を用いて当該複数のエッジ維持度が異なる画像の合成を行えばよい。
(E)上記各実施形態においては、撮影画像に対するノイズ除去に関する各種処理(周波数分離・合成処理、コアリング処理やエッジ保存処理など)を、デジタルカメラ1内における画像処理部6の処理により実行する構成となっているが、これに限らず、当該各種処理をカメラ外の所定の処理部において実行する構成としてもよい。具体的には、例えばUSB等を用いたデジタルカメラ1との直接接続(有線)又は無線LAN等によるネットワーク接続がなされた、或いはメモリカードといったストレージメディア等を用いて情報伝達可能に構成された、ユーザーインターフェイスを備える所定のホスト、例えばPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistant)において当該処理が実行されてもよい。
第1の実施形態に係る画像処理装置が適用される撮像装置の一例であるデジタルカメラの主に撮像処理に関するブロック構成図である。 図1に示す撮像センサの光電変換特性の一例を示すグラフ図である。 図1に示す画像処理部における高コントラスト化用処理部の一構成例を示すブロック図である。 図3に示すLUT部における閾値th1及びth2を用いたLUTによる変換処理について説明するグラフ図である。 エッジ部におけるハロー等の不具合について説明するための一風景画像である。 閾値th1、th2と照明成分L1及びL2の混在領域との関係等について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る高コントラスト化用処理に関する動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る高コントラスト化用処理部の一構成例を示すブロック図である。 図8に示す第2エッジ維持部の一構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る高コントラスト化用処理に関する動作の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る高コントラスト化用処理部の一構成例を示すブロック図である。 1次元の信号波形を用いてDR圧縮のプロセスを説明するための模式図である。 暗部及び明部を有した或る画像Gにおける輝度差が大きな部分(エッジ部)について説明するための模式図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
3 撮像センサ
6 画像処理部(画像処理装置)
60、60a、60b 高コントラスト化用処理部
61a、61c 第1エッジ維持部(生成手段)
61b、61d 第2エッジ維持部(生成手段)
61e 第1DR圧縮部(生成手段)
61f 第2DR圧縮部(生成手段)
62 合成係数算出部(検出手段)
63a 第1乗算部(合成手段)
63b 第2乗算部(合成手段)
64 加算部(合成手段)
65 縮小部(縮小手段)
66 エッジ抽出部(抽出手段)
67 LPF部
68 LUT部(係数算出手段)
69 拡大部
221 変換特性
501〜503 LPF部
510、520、530 縮小部
504〜506 DS部
507〜509 US部
511〜513 MIX部
521 エッジ抽出部
522 LUT部
523a 第1乗算部
523b 第2乗算部
524 加算部

Claims (11)

  1. 基画像から、エッジを維持する度合いであるエッジ維持度の異なる複数の画像を生成する生成手段と、
    前記基画像及び前記複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報を検出する検出手段と、
    前記エッジ情報に基づいて前記複数の生成画像を合成する合成手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記合成手段は、前記エッジ維持度の異なる複数の生成画像を、エッジ維持度の低い生成画像におけるエッジ部の画像がエッジ維持度の高い生成画像に置き換えられるように合成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記1つの画像を縮小して縮小画像を得る縮小手段と、
    前記縮小画像から前記エッジ情報としてのエッジ強度を抽出する抽出手段と、
    前記エッジ強度に基づいて、前記複数の生成画像を合成する際の合成係数を算出する係数算出手段とを備え、
    前記合成手段は、前記合成係数を用いて前記複数の生成画像を合成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記係数算出手段は、前記合成に関する所定の閾値によって定められる変換特性に基づいて、前記エッジ強度から前記合成係数を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記基画像に対して所定のエッジ維持フィルタを用いたフィルタ処理を行うことによりエッジ維持度の異なる複数の照明成分画像を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、下段の階層となるにつれてより低周波画像が得られるように前記基画像を段階的に縮小し、階層毎に、前記低周波画像を拡大する拡大処理と、該低周波画像から検出したエッジ情報に基づいて該低周波画像におけるエッジ部の画像が上段の階層の低周波画像に置き換えられるように合成する合成処理とを行う階層処理によって、エッジ維持度の異なる複数の照明成分画像を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記合成手段により前記複数の照明成分画像が合成されてなる合成照明成分画像に対するダイナミックレンジ圧縮処理を行う圧縮手段をさらに備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う圧縮機能を有したものであって、
    少なくとも前記フィルタ処理及び前記階層処理のいずれかの処理により得られた前記照明成分画像に対する前記ダイナミックレンジ圧縮処理を行い、当該ダイナミックレンジ圧縮された照明成分画像を用いて、エッジ維持度の異なる複数の出力画像を生成することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
  9. 前記エッジ維持フィルタは、イプシロンフィルタ又は両側性フィルタであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  10. 基画像から、エッジを維持する度合いであるエッジ維持度の異なる複数の画像を生成する生成工程と、
    前記基画像及び前記複数の生成画像のうちの少なくとも1つの画像からエッジ情報を検出する検出工程と、
    前記エッジ情報に基づいて前記複数の生成画像を合成する合成工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  11. 前記生成工程は、所定の第1のエッジ維持度と該第1のエッジ維持度よりもエッジ維持度が低い第2のエッジ維持度との2つの画像を生成する工程であり、
    前記検出工程は、前記第2のエッジ維持度の生成画像を縮小して縮小画像を作成し、該縮小画像から前記エッジ情報としてのエッジ強度を抽出し、該エッジ強度に基づいて、前記2つの生成画像を合成する際の合成係数を算出する工程であり、
    前記合成工程は、前記2つの生成画像を、前記合成係数を用いて合成する工程であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
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