JP2003006624A - 蛍光パターン検出装置 - Google Patents

蛍光パターン検出装置

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JP2003006624A
JP2003006624A JP2001185084A JP2001185084A JP2003006624A JP 2003006624 A JP2003006624 A JP 2003006624A JP 2001185084 A JP2001185084 A JP 2001185084A JP 2001185084 A JP2001185084 A JP 2001185084A JP 2003006624 A JP2003006624 A JP 2003006624A
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fluorescent
light
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fluorescent substance
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Kenji Miyazaki
賢二 宮▲崎▼
Junji Miura
淳二 三浦
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、簡単な構成により励起光の発光強
度分布をモニタでき、検出対象となる蛍光物質の蛍光パ
ターンを高精度に検出できる蛍光パターン検出装置を提
供することを課題とする。 【解決手段】蛍光パターン検出装置1は、x軸方向に延
びた光源6、光源6からの励起光により励起されて蛍光
を発光する蛍光基準板4、媒体Pに含まれる検出対象と
なる蛍光物質から励起発光される蛍光を受光して蛍光パ
ターンを検出するラインセンサ8a、および蛍光基準板
4から励起発光される蛍光を受光して励起光の管軸方向
に沿った発光強度分布を検出するラインセンサ8bを有
する。そして、ラインセンサ8aで検出される蛍光パタ
ーンがラインセンサ8bで検出される発光強度分布に基
づいて補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、媒体に紫外光を
照射して媒体に含まれる蛍光物質を励起させ、この蛍光
物質から励起発光される蛍光を受光して、その蛍光パタ
ーンを検出する蛍光パターン検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光物質は、その蛍光物質に特有の波長
帯域を有する紫外光によって励起され、その蛍光物質に
特有の波長帯域を有する蛍光を発光する。
【0003】従来、このような蛍光物質の特性を利用し
て、例えば、紙幣の真偽を判定する装置が知られてい
る。この種の装置では、予め紙幣に印刷されたインクに
含まれる蛍光物質や紙幣に鋤き込まれた(蛍光物質を含
む蛍光糸として織り込まれた)蛍光物質に、ブラックラ
イトやUVランプの紫外光を照射し、蛍光物質を励起さ
せ、蛍光物質から励起発光される蛍光を受光し、その蛍
光パターンを検出する。そして、この検出した蛍光パタ
ーンと予め用意した正規の紙幣の蛍光パターンとを照合
し、パターンマッチングにより紙幣の真偽を判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したブラ
ックライトやUVランプは、その寿命により、或いは周
辺温度の変化により、紫外光の発光強度が低下すること
が知られている。紫外光の発光強度が低下すると、蛍光
物質の励起によって蛍光物質から発光される蛍光の発光
強度も低下し、蛍光パターンの検出信号のレベルも低下
する。最悪の場合、蛍光パターンの検出が不能になって
しまう場合も考えられる。
【0005】このため、紫外光をフォトダイオードなど
を用いてモニタし、検出信号のレベルを補正する方法が
提案されている。しかし、この方法では、紫外光をモニ
タするためのレンズなどの光学部材を別途必要とし、装
置構成が複雑になる問題があった。
【0006】また、ブラックライトやUVランプは、そ
の管軸方向に沿って固体特有の発光強度分布を有するた
め、蛍光物質から励起発光される蛍光もこの強度分布に
依存し、検出される蛍光パターンのノイズ成分となる。
このため、検出対象となる蛍光物質の蛍光パターンを高
精度に検出することができなかった。
【0007】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、簡単な構成により励起光の発光強度分
布をモニタでき、検出対象となる蛍光物質の蛍光パター
ンを高精度に検出できる蛍光パターン検出装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の蛍光パターン検出装置は、第1の方向に延
設され、励起光を発光する光源と、検出対象となる蛍光
物質に上記光源からの励起光が照射されることで該蛍光
物質から励起発光される第1の蛍光を受光し、上記蛍光
物質の上記第1の方向に沿った蛍光パターンを検出する
第1検出手段と、上記第1の方向に延設され、上記光源
からの励起光を受光することで第2の蛍光を励起発光す
る蛍光基準部材と、上記第2の蛍光を受光して上記励起
光の上記第1の方向に沿った強度分布を検出する第2検
出手段と、この第2検出手段で検出した強度分布に基づ
いて上記第1検出手段で検出した蛍光パターンを補正す
る補正手段と、を備えている。
【0009】上記発明によると、光源からの励起光によ
って蛍光基準部材から励起発光される第2の蛍光を第2
検出手段で受光して励起光の第1の方向に沿った強度分
布を検出し、励起光によって蛍光物質から励起発光され
る第1の蛍光を第1検出手段で受光して蛍光物質の第1
の方向に沿った蛍光パターンを検出する。そして、補正
手段にて、第2検出手段で検出した強度分布に基づいて
第1検出手段で検出した蛍光パターンを補正する。これ
により、第1の方向に沿った強度分布を有する励起光に
よる蛍光パターンに対する影響を排除でき、検出対象と
なる蛍光物質の蛍光パターンを高精度に検出できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】図1には、この発明の第1の実施の形態に
係る蛍光パターン検出装置1(以下、単に検出装置1と
称する)の要部の構成を概略的に示してある。
【0012】検出装置1は、検出対象となる蛍光物質を
含む媒体Pを所定のxy平面に沿ってy軸方向(図中矢
印T方向)に一定速度で搬送する搬送機構2を有する。
例えば、媒体Pが紙幣である場合、紙幣に印刷されるイ
ンクに検出対象となる蛍光物質が含まれており、或いは
紙幣に漉き込まれる蛍光糸に蛍光物質が含まれている。
蛍光物質は、特定の波長帯域を有する紫外光によって励
起され、特定の波長帯域を有する蛍光を発光する特性を
持つ。
【0013】蛍光物質を含む媒体Pは、搬送機構2によ
って、矩形のガラス板3の上面3aに沿って搬送され
る。ガラス板3は、xy平面に沿ってx軸方向(第1の
方向)に延設され、後述する光源6からの紫外光を透過
し、媒体Pに含まれる蛍光物質から励起発光される蛍光
を透過し、且つ自身が紫外光により蛍光を励起発光する
ことのない材質、例えば石英ガラスにより形成されてい
る。
【0014】ガラス板3より媒体Pの搬送方向下流側に
は、ガラス板と略水平にx軸方向に延びた矩形板状の蛍
光基準板4(蛍光基準部材)が並設されている。つま
り、媒体Pは、蛍光基準板4の上面に沿って搬送され
る。蛍光基準板4は、光源からの紫外光によって励起さ
れて特定の波長帯域を有する蛍光を発光する。蛍光基準
板4は、媒体Pに含まれる検出対象となる蛍光物質の発
光波長帯域と異なる発光波長帯域を有するものを使用す
ることが望ましいが、これに限るものではない。
【0015】蛍光基準板4は、その長手方向(x軸方
向)に沿って蛍光物質を均一に含み、自身が励起発光す
る蛍光の発光強度が長手方向に沿って均一であり、且つ
発光強度が経時的に低下しない部材であることが要求さ
れる。例えば、(株)住田光学ガラス製の蛍光発光ガラ
スが適当である。この蛍光発光ガラスには、ルミラス
B、ルミラスG9、ルミラスR7(商品名)などがあ
る。つまり、励起発光する蛍光の色を青にしたい場合に
はルミラスBを蛍光基準板4として使用し、蛍光色を緑
にしたい場合にはルミラスG9、蛍光色を赤にしたい場
合にはルミラスR7を蛍光基準板4として使用する。
【0016】蛍光基準板4より媒体Pの搬送方向下流側
でガラス板3および蛍光基準板4が配設されたxy平面
よりz軸に沿った下方には、x軸方向に延設された光学
フィルタ5を介して、x軸方向に延びた管軸を有する光
源6が設けられている。光源6としては、ブラックライ
トやUVランプなどの紫外光を発光するものが用いられ
る。光学フィルタ5は、光源6から発光される紫外光の
うち、少なくとも、媒体Pに含まれる検出対象となる蛍
光物質を励起発光し且つ蛍光基準板4に含まれる蛍光物
質を励起発光し得る波長帯域の紫外光を透過するととも
に、少なくとも可視光を遮断する特性を有する。
【0017】つまり、光源6から発光された紫外光のう
ち蛍光物質の励起に有効な波長成分の紫外光だけが光学
フィルタ5を透過されて媒体Pおよび蛍光基準板4に照
射されることになる。また、ノイズ成分となる可視光
は、媒体Pおよび蛍光基準板4に照射されることのない
ように、光学フィルタ5で予め遮断される。尚、光源6
としてブラックライトを用いる場合、ブラックライトが
その管面に光学フィルタ5と同様の機能を有するため、
光学フィルタ5を省略することもできる。
【0018】ガラス板3および蛍光基準板4のz軸に沿
った下方には、光学部材7を介して検出部8が配設され
ている。検出部8は、x軸方向に複数の受光素子を並べ
たCCDやフォトダイオードアレイなどのラインセンサ
をy軸方向に2列並べて有する。光学部材7は、紫外光
の照射により媒体Pに含まれる蛍光物質から励起発光さ
れる蛍光を一方のラインセンサ8a上に収束させるとと
もに、紫外光の照射により蛍光基準板4から励起発光さ
れる蛍光を他方のラインセンサ8b上に収束させる。言
い換えると、媒体Pからの蛍光が光学部材7によってラ
インセンサ8a上に収束し且つ蛍光基準板4からの蛍光
が光学部材7によってラインセンサ8b上に収束するよ
うに、2列のラインセンサ8a、8bが位置決めされて
空間的にy軸方向に分離されている。
【0019】このように、媒体Pの蛍光物質からの蛍光
を受光するラインセンサ8aと蛍光基準板4からの蛍光
を受光するラインセンサ8bとを空間的に分離すると、
発光波長帯域が検出対象の蛍光物質の発光波長帯域と異
なる蛍光基準板4を必ずしも選択する必要がなく、各蛍
光を別々に検出できる。しかし、より確実に2系統の蛍
光を別々に検出するためには、検出対象の蛍光物質の発
光波長帯域と異なる発光波長帯域を有する蛍光基準板4
を選択し、且つ各ラインセンサ8a、8bにそれぞれの
蛍光だけを選択的に透過させるバンドパスフィルタ(図
示せず)を設けることが望ましい。
【0020】上記のように構成された検出装置1は、以
下のように動作する。
【0021】まず、光源6からの励起光が光学フィルタ
5およびガラス板3を介して媒体Pに照射される。光学
フィルタ5の作用により、媒体Pに照射される励起光に
は、可視光は含まれておらず、紫外光だけとなってい
る。そして、媒体Pに含まれる蛍光物質が紫外光によっ
て励起され、特定の波長帯域を有する蛍光が発光され
る。媒体Pの蛍光物質から励起発光された蛍光は、ガラ
ス板3を透過して光学部材7によってラインセンサ8a
上に収束される。すなわち、上述した光源6からライン
センサ8aに至る光学系により、媒体Pに含まれる蛍光
物質のx軸方向に沿った蛍光パターンが検出される。
尚、媒体Pをy軸方向に搬送することで2次元の蛍光パ
ターンが検出される。
【0022】一方、光源6からの励起光が光学フィルタ
5を介して蛍光基準板4に照射され、蛍光基準板4に含
まれる蛍光物質が励起され、特定の波長帯域を有する蛍
光が蛍光基準板4から励起発光される。
【0023】このとき、図2(b)に示すように蛍光基
準板4がその長手方向(x軸方向)に沿って均一な量の
蛍光物質を含むことから、図2(a)に示すように光源
6から発光される励起光がその管軸方向に沿って均一な
発光強度を有する場合、図2(c)に示すように蛍光基
準板4の全長に亘って均一な発光強度の蛍光が発光され
る。
【0024】一方、図3(a)に示すように光源6の発
光強度が管軸方向に沿って均一ではない場合、すなわち
光源6がその管軸方向に沿って図示のような紫外光の発
光強度分布を有する場合、図3(b)に示すように蛍光
物質の量がx軸方向に沿って均一であっても、図3
(c)に示すように蛍光基準板4から励起発光される蛍
光がx軸方向に沿って図示のような強度分布を示すこと
になる。ブラックライトやUVランプなどの光源6は、
その管軸方向に沿った発光強度分布を有するのが一般的
であるため、蛍光基準板4から励起発光される蛍光もx
軸方向に沿った図3(c)のような強度分布を有するこ
とになる。
【0025】そして、蛍光基準板4から励起発光された
図3(c)に示すような強度分布を有する蛍光は、光学
部材7を介してラインセンサ8b上に収束される。つま
り、ラインセンサ8bを介して検出される検出信号は、
x軸方向に沿った強度分布を有する図3(c)に示すよ
うな波形となる。この検出結果から光源6の発光強度お
よび管軸方向に沿った強度分布がわかる。
【0026】すなわち、上述した光源6からラインセン
サ8bに至る光学系により、光源6から発光される励起
光の発光強度が検出されるとともに、励起光のx軸方向
に沿った強度分布も検出される。
【0027】ところで、ブラックライトやUVランプな
どの光源6は、上述したようにその管軸方向に沿って強
度分布を有するとともに、その寿命により、或いは周辺
温度の変化などにより、経時的にその発光強度が低下す
ることが知られている。光源6の発光強度が低下する
と、蛍光物質から励起発光される蛍光の発光強度も光源
6の発光強度に略比例して低下し、検出される蛍光パタ
ーンのレベルも低下する。また、光源6が管軸方向に沿
った強度分布を有するため、蛍光物質から励起発光され
る蛍光にも光源6の強度分布が影響し、蛍光パターンを
検出する際のノイズとなる。
【0028】このため、本発明では、上述したように光
源6から発光される励起光の発光強度およびx軸方向に
沿った強度分布をラインセンサ8bでモニタし、ライン
センサ8aによる検出結果、すなわち検出対象となる蛍
光物質の蛍光パターンにフィードバックし、ラインセン
サ8aで検出される蛍光パターンのレベルを補正すると
ともに、蛍光パターン自体を補正するようにした。図4
には、補正回路のブロック図を示してある。
【0029】図4に示すように、媒体Pに含まれる蛍光
物質から励起発光される蛍光を受光するラインセンサ8
aには、蛍光パターンを補正するための補正部12(補
正手段)が接続されている。また、補正部12には、一
時記憶部11を介して補正基準となる蛍光をモニタする
ためのラインセンサ8bが接続されている。
【0030】補正部12では、ラインセンサ8bを介し
て検出した光源6の発光強度および管軸方向に沿った強
度分布に基づいて、ラインセンサ8aを介して検出した
蛍光パターンのレベルを補正するとともに、蛍光パター
ンの波形自体も補正する。これにより、光源6の発光強
度が経時的に低下した場合であっても、検出装置1で検
出する蛍光パターンのレベルを一定に保持でき、長期間
に亘って蛍光パターンを一定レベルで確実に検出でき
る。また、光源6の管軸方向に沿った強度分布が蛍光パ
ターンに影響することを防止でき、媒体Pに含まれる蛍
光物質の実際の蛍光パターンを高精度に検出できる。
【0031】尚、上述した検出装置1で検出した蛍光パ
ターンは、レベル補正部12を介して図示しない比較照
合回路などへ出力され、そこで、予め用意した基準パタ
ーンと照合されてパターンマッチングされる。
【0032】以上のように、本実施の形態の検出装置1
によると、x軸方向に延設された蛍光基準板4を用い
て、光源6の管軸方向に沿った強度分布をその全長に亘
ってモニタし、同じ光源6からの紫外光により媒体Pの
蛍光物質から励起発光される蛍光のx軸方向に沿った蛍
光パターンにフィードバックして補正するようにしてい
る。これにより、光源6の発光強度低下による検出レベ
ルの低下を補正でき、且つ光源6の管軸方向に沿った強
度分布による影響を排除できる。
【0033】また、光源6からの励起光をモニタするた
めの蛍光基準板4を検出対象となる蛍光物質を含む媒体
Pの近くに配設したため、実際に媒体Pに照射される励
起光の発光強度およびx軸方向に沿った強度分布をモニ
タできる。
【0034】また、媒体Pに含まれる検出対象となる蛍
光物質から励起発光される蛍光をラインセンサ8a上に
収束させるための光学部材7を、蛍光基準板4から励起
発光される蛍光をラインセンサ8b上に収束させるため
の光学部材と兼用とすることができ、光源6の発光強度
および強度分布をモニタするための光学系を別途設ける
必要がなく、装置構成を簡略化できる。
【0035】さらに、光源6と媒体Pとの間に可視光を
遮断する光学フィルタ5を設けたため、媒体Pおよび蛍
光基準板4に可視光が照射されることがなく、媒体Pに
含まれる蛍光物質から励起発光される蛍光および蛍光基
準板4から励起発光される蛍光のノイズ成分となり得る
可視光を排除でき、蛍光パターンをより確実に検出でき
る。
【0036】尚、上述した実施の形態では、蛍光基準板
4をガラス板3に対して略同じ平面内でy軸方向に並設
した場合について説明したが、光源6からの距離が励起
光が媒体Pに照射される位置までの距離と略同じ距離に
なる位置に蛍光基準板4を配置すれば良い。例えば、光
源6および光学フィルタ5から見て媒体Pの搬送経路
(つまりガラス板3の上面3a)の反対側に蛍光基準板
4を配置しても良い。言い換えると、図5に示すよう
に、ガラス板3の上方で媒体Pと重なる位置に蛍光基準
板4を配置しても良い。
【0037】この場合、ガラス板3の上面3aに沿って
媒体Pが搬送されていないとき、蛍光基準板4から励起
発光される蛍光をラインセンサ8bでモニタし、一時記
憶部11(図4)に一時的に記憶しておく。そして、媒
体Pを搬送して検出対象となる蛍光物質からの蛍光をラ
インセンサ8aで検出し、一時記憶部11から読み出し
た補正基準データ、すなわち図3(c)に示すような蛍
光基準板4の蛍光パターンに基づいて、検出対象となる
蛍光物質の蛍光パターンを補正する。
【0038】また、上述した第1の実施の形態では、蛍
光を収束させるための光学部材7として1つの集光レン
ズを用いた場合について説明したが、光学部材7とし
て、例えば、図6に示すような2つのロッドレンズアレ
イを用いても良い。この場合、検出対象となる蛍光物質
からの蛍光と蛍光基準板4からの蛍光を独立してそれぞ
れのラインセンサ8a、8bに導くことができるため、
検出対象の蛍光と発光波長帯域の異なる蛍光基準板4を
選択する必要がなく、且つ各ラインセンサ8a、8bに
それぞれ透過波長帯域の異なるバンドパスフィルタを設
ける必要がなく、部材を選択する自由度が増すととも
に、部材点数を少なくできる。
【0039】また、上述した第1の実施の形態では、搬
送機構2によって媒体Pをy軸方向に搬送しつつ、x軸
方向に沿って複数の受光素子を並設したラインセンサ8
aを用いて検出対象の蛍光物質からの蛍光を検出する場
合について説明したが、例えば、図7に示すように、媒
体Pを搬送しつつ、1つのフォトダイオード8cをx軸
方向に振動させるように移動させても良い。
【0040】さらに、上述した第1の実施の形態では、
蛍光基準板4からの蛍光をモニタするためのラインセン
サ8aの他に、検出対象の蛍光物質からの蛍光を受光す
るための1つのラインセンサ8bを設けた場合について
説明したが、これに限らず、ラインセンサ8aの他に、
検出対象となる蛍光物質からの蛍光を受光するための複
数本のラインセンサを設けても良い。つまり、媒体Pに
含まれる蛍光物質が、その発光波長帯域を異ならせて複
数種類ある場合、各蛍光物質それぞれに対応してライン
センサを設けることで、複数種類の蛍光物質それぞれの
蛍光パターンを独立して検出できる。この場合、検出対
象となる複数種類の蛍光物質それぞれと発光波長帯域の
異なる蛍光基準板4を選択し、且つ各ラインセンサにそ
れぞれの蛍光だけを透過可能なバンドパスフィルタを設
ける必要がある。
【0041】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
蛍光パターン検出装置20(以下、単に検出装置20と
称する)について、図8を参照して説明する。尚、上述
した第1の実施の形態の検出装置1と同様に機能する構
成要素については同一符号を付してその詳細な説明を省
略する。
【0042】検出装置20は、上述した第1の実施の形
態の検出部8の代わりにx軸方向に延びた3本のライン
センサ22R、22G、22Bを有するカラーラインセ
ンサ22を備えている。本実施の形態では、蛍光基準板
4からの蛍光が光学部材7によってラインセンサ22R
上に収束され、媒体Pに含まれる2種類の蛍光物質それ
ぞれから励起発光される2種類の蛍光がそれぞれライン
センサ22G、22B上に収束されるように、カラーラ
インセンサ22を配置した。
【0043】この場合、検出対象となる2種類の蛍光物
質のうち一方の蛍光物質がラインセンサ22Gによる受
光波長範囲内の発光波長帯域を有する緑色の蛍光を励起
発光する蛍光物質であり、他方の蛍光物質がラインセン
サ22Bによる受光波長範囲内の発光波長帯域を有する
青色の蛍光を励起発光する蛍光物質であり、且つ、蛍光
基準板4がラインセンサ22Rによる受光波長範囲内の
発光波長帯域を有する赤色の蛍光を励起発光する蛍光物
質を含むことが条件となる。
【0044】本実施の形態によると、蛍光パターンを検
出可能な蛍光物質の種類が限定されてしまうといった不
具合があるが、上述した第1の実施の形態のようにライ
ンセンサに比較的高価なバンドパスフィルタを設ける必
要がなく、一般的なカラーラインセンサを代用でき、装
置を安価に製造できる。
【0045】また、上述したカラーラインセンサ22の
他に、ラインセンサ(図示せず)をもう1ライン追加す
ることで、検出対象となる蛍光物質から励起発光される
蛍光をカラーで検出することができる。つまり、追加し
たラインセンサによって蛍光基準板4からの蛍光を検出
し、カラーラインセンサ22で検出対象となる蛍光物質
からの蛍光を検出する。これにより、検出対象となる蛍
光物質が複数種類ある場合でも、それぞれの蛍光物質か
ら励起発光される蛍光をそれぞれカラーで検出できるた
め、カラーラインセンサ22で検出した3つの検出信号
を後で演算処理することで全ての蛍光物質の蛍光パター
ンを検出でき、全ての蛍光物質を特定できる。この場合
においても、当然のことながら、追加したラインセンサ
で検出した蛍光基準板4からの蛍光パターンに基づい
て、検出対象となる各蛍光物質の蛍光パターンが補正さ
れることは言うまでもない。
【0046】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
蛍光パターン検出装置30(以下、単に検出装置30と
称する)について、図9を参照して説明する。尚、ここ
でも、上述した第1の実施の形態の検出装置1と同様に
機能する構成要素については同一符号を付してその詳細
な説明を省略する。
【0047】検出装置30は、上述した第1の実施の形
態の検出部8の代わりにカラーエリアセンサ32を備え
ている。そして、媒体Pに含まれる蛍光物質から励起発
光される蛍光がカラーエリアセンサ32上のx軸方向に
延びた特定のエリア32a内に収束され、蛍光基準板4
から励起発光される蛍光がエリア32aに対してy軸方
向に隣接したエリア32bに収束されるようになってい
る。
【0048】カラーエリアセンサ32は、各エリア32
a、32bにおいて、それぞれ赤色光、緑色光、青色光
を選択的に受光可能な領域を有するため、発光波長帯域
によらず全ての蛍光をカラーで受光できる。このため、
本実施の形態においても、上述した第2の実施の形態と
同様の効果を奏することができる。
【0049】また、本実施の形態では、媒体Pをy軸方
向に搬送することで2次元の蛍光パターンを検出するよ
うにしているが、例えば、図10に示すように、y軸方
向に比較的長くしたガラス板3’の上面3a上に媒体P
を載置して、媒体Pを搬送することなく2次元の蛍光パ
ターンを検出することもできる。この場合、カラーエリ
アセンサ32内のy軸方向に比較的長くしたエリア32
cで媒体P全面から励起発光される全ての蛍光を一度に
検出する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の蛍光パ
ターン検出装置は、上記のような構成および作用を有し
ているので、簡単な構成により励起光の発光強度分布を
モニタでき、検出対象となる蛍光物質の蛍光パターンを
高精度に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る蛍光パター
ン検出装置の要部の構成を示す概略図。
【図2】光源の管軸方向に強度分布を持たない励起光を
蛍光物質に照射したとき蛍光物質から励起発光される蛍
光の検出レベルを説明するための図。
【図3】光源の管軸方向に強度分布を有する励起光を蛍
光物質に照射したとき蛍光物質から励起発光される蛍光
の検出レベルを説明するための図。
【図4】図1の検出装置による蛍光パターンの補正回路
を示す図。
【図5】図1の検出装置の第1の変形例を示す図。
【図6】図1の検出装置の第2の変形例を示す図。
【図7】図1の検出装置の第3の変形例を示す図。
【図8】この発明の第2の実施の形態に係る蛍光パター
ン検出装置の要部の構成を示す概略図。
【図9】この発明の第3の実施の形態に係る蛍光パター
ン検出装置の要部の構成を示す概略図。
【図10】図9の検出装置の変形例を示す図。
【符号の説明】
1…蛍光パターン検出装置、2…搬送機構、3…ガラス
板、4…蛍光基準板、5…光学フィルタ、6…光源、7
…光学部材、8…検出部、8a、8b…ラインセンサ、
11…一時記憶部、12…補正部、P…媒体、T…搬送
方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 G01N 21/64 Z 5C072 // G01N 21/64 H04N 1/04 E Fターム(参考) 2G020 AA05 AA08 BA03 BA17 CA01 CB34 CB43 CC26 CC63 CD06 CD14 CD24 CD32 CD37 CD38 DA22 DA23 DA32 DA43 DA63 2G043 AA04 DA05 GA07 GB19 HA01 JA02 KA03 LA03 MA04 NA01 NA06 2G051 AA34 AB11 BA05 BB07 BB09 CB10 DA06 EA17 EA24 EA25 3E041 AA03 BB04 5B047 AA04 AB04 BA01 BB03 BC07 CB05 5C072 AA01 BA02 BA04 FA07 QA05 RA10 UA18 VA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向に延設され、励起光を発光す
    る光源と、 検出対象となる蛍光物質に上記光源からの励起光が照射
    されることで該蛍光物質から励起発光される第1の蛍光
    を受光し、上記蛍光物質の上記第1の方向に沿った蛍光
    パターンを検出する第1検出手段と、 上記第1の方向に延設され、上記光源からの励起光を受
    光することで第2の蛍光を励起発光する蛍光基準部材
    と、 上記第2の蛍光を受光して上記励起光の上記第1の方向
    に沿った強度分布を検出する第2検出手段と、 この第2検出手段で検出した強度分布に基づいて上記第
    1検出手段で検出した蛍光パターンを補正する補正手段
    と、 を備えていることを特徴とする蛍光パターン検出装置。
  2. 【請求項2】 上記蛍光基準部材は、上記光源からの励
    起光が上記蛍光物質に照射される位置近くに配設されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の蛍光パターン検
    出装置。
  3. 【請求項3】 上記第1および第2検出手段は、それぞ
    れ上記第1の方向に延びたラインセンサを有することを
    特徴とする請求項1に記載の蛍光パターン検出装置。
  4. 【請求項4】 上記第1検出手段は、発光波長帯域の異
    なる複数種類の蛍光物質それぞれから励起発光される蛍
    光をそれぞれ受光し、各蛍光物質の蛍光パターンをそれ
    ぞれ検出するための上記第1の方向に延びた複数本のラ
    インセンサを有することを特徴とする請求項3に記載の
    蛍光パターン検出装置。
  5. 【請求項5】 上記複数本のラインセンサは、対応する
    蛍光物質から励起発光される蛍光だけを選択的に透過可
    能なバンドパスフィルタをそれぞれ備えていることを特
    徴とする請求項4に記載の蛍光パターン検出装置。
  6. 【請求項6】 上記第1検出手段は、上記第1の方向に
    延びた3本のラインセンサを有するカラーラインセンサ
    であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光パターン
    検出装置。
  7. 【請求項7】 上記第1および第2検出手段は、赤色の
    蛍光、緑色の蛍光、および青色の蛍光を検出可能なカラ
    ーエリアセンサであることを特徴とする請求項1に記載
    の蛍光パターン検出装置。
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