JP2003005236A - 強誘電体の分極反転方法および光波長変換素子の作製方法 - Google Patents
強誘電体の分極反転方法および光波長変換素子の作製方法Info
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- JP2003005236A JP2003005236A JP2001187643A JP2001187643A JP2003005236A JP 2003005236 A JP2003005236 A JP 2003005236A JP 2001187643 A JP2001187643 A JP 2001187643A JP 2001187643 A JP2001187643 A JP 2001187643A JP 2003005236 A JP2003005236 A JP 2003005236A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単分極化された強誘電体結晶の一表面に、所
定のパターンを有する電極を形成し、この電極を介して
強誘電体結晶の表裏に電場を印加することにより、該強
誘電体結晶に前記電極のパターンに対応した局部的な分
極反転部を形成する方法において、分極反転パターンを
正確に形成可能とする。 【解決手段】 単分極化された強誘電体結晶1の一表面
に、所定のパターンを有する電極2を形成し、この電極
2を介して強誘電体結晶1の表裏に電場を印加すること
により、該強誘電体結晶1に局部的な分極反転部7を形
成する方法において、電極2の端部の少なくとも一部
を、微細屈曲形状が繰り返す形状とする。
定のパターンを有する電極を形成し、この電極を介して
強誘電体結晶の表裏に電場を印加することにより、該強
誘電体結晶に前記電極のパターンに対応した局部的な分
極反転部を形成する方法において、分極反転パターンを
正確に形成可能とする。 【解決手段】 単分極化された強誘電体結晶1の一表面
に、所定のパターンを有する電極2を形成し、この電極
2を介して強誘電体結晶1の表裏に電場を印加すること
により、該強誘電体結晶1に局部的な分極反転部7を形
成する方法において、電極2の端部の少なくとも一部
を、微細屈曲形状が繰り返す形状とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強誘電体結晶に電場
を印加して分極反転部を形成する方法に関し、さらに詳
しくは、電場印加時間を短くして、均一な分極反転パタ
ーンを形成できるようにした強誘電体の分極反転方法に
関するものである。
を印加して分極反転部を形成する方法に関し、さらに詳
しくは、電場印加時間を短くして、均一な分極反転パタ
ーンを形成できるようにした強誘電体の分極反転方法に
関するものである。
【0002】また本発明は、上述のような強誘電体の分
極反転方法を応用した光波長変換素子の作製方法に関す
るものである。
極反転方法を応用した光波長変換素子の作製方法に関す
るものである。
【0003】
【従来の技術】非線形光学効果を有する強誘電体の自発
分極(ドメイン)を周期的に反転させた領域を設けた光
波長変換素子を用いて、基本波を第2高調波に波長変換
する方法が既にBleombergenらによって提案されている
(Phys.Rev.,Vol.127,No.6,1918(1962)参照)。この方
法においては、分極反転部の周期Λを、 Λc=2π/{β(2ω)−2β(ω)} ……(1) ただしβ(2ω)は第2高調波の伝搬定数 β(ω)は基本波の伝搬定数 で与えられるコヒーレント長Λcの整数倍になるように
設定することで、第2高調波の位相整合を取ることがで
きる。非線形光学材料のバルク結晶を用いて波長変換す
る場合は、位相整合する波長が結晶固有の特定波長に限
られるが、上記の方法によれば、任意の波長に対して
(1)式を満足する周期Λを選択することにより、効率良
く位相整合(いわゆる疑似位相整合)を取ることが可能
となる。
分極(ドメイン)を周期的に反転させた領域を設けた光
波長変換素子を用いて、基本波を第2高調波に波長変換
する方法が既にBleombergenらによって提案されている
(Phys.Rev.,Vol.127,No.6,1918(1962)参照)。この方
法においては、分極反転部の周期Λを、 Λc=2π/{β(2ω)−2β(ω)} ……(1) ただしβ(2ω)は第2高調波の伝搬定数 β(ω)は基本波の伝搬定数 で与えられるコヒーレント長Λcの整数倍になるように
設定することで、第2高調波の位相整合を取ることがで
きる。非線形光学材料のバルク結晶を用いて波長変換す
る場合は、位相整合する波長が結晶固有の特定波長に限
られるが、上記の方法によれば、任意の波長に対して
(1)式を満足する周期Λを選択することにより、効率良
く位相整合(いわゆる疑似位相整合)を取ることが可能
となる。
【0004】上述のような周期分極反転構造を形成する
方法の1つとして、特開平7−72521号公報に示さ
れるように、単分極化された非線形光学効果を有する強
誘電体結晶の一表面に所定のパターンの周期電極を形成
した後、この電極と、上記一表面と反対の表面側に配し
たコロナワイヤーとにより強誘電体結晶をコロナ帯電さ
せてそこに電場を印加し、該強誘電体結晶の上記電極に
対向する部分を局部的な分極反転部とする方法が知られ
ている。
方法の1つとして、特開平7−72521号公報に示さ
れるように、単分極化された非線形光学効果を有する強
誘電体結晶の一表面に所定のパターンの周期電極を形成
した後、この電極と、上記一表面と反対の表面側に配し
たコロナワイヤーとにより強誘電体結晶をコロナ帯電さ
せてそこに電場を印加し、該強誘電体結晶の上記電極に
対向する部分を局部的な分極反転部とする方法が知られ
ている。
【0005】またこのコロナ帯電を利用する他、例えば
特許第3005225号公報に示されるように、所定パ
ターンの周期電極を形成した表面の反対側の強誘電体表
面に全面電極を形成し、この全面電極と周期電極とによ
り強誘電体に直接的に電場を印加して、局部的な分極反
転部を形成する方法も知られている。
特許第3005225号公報に示されるように、所定パ
ターンの周期電極を形成した表面の反対側の強誘電体表
面に全面電極を形成し、この全面電極と周期電極とによ
り強誘電体に直接的に電場を印加して、局部的な分極反
転部を形成する方法も知られている。
【0006】なお、以上説明した従来方法で強誘電体結
晶の分極を反転させる場合、いずれの方法においても、
強誘電体結晶の、周期電極の1つに対応する部分に1つ
の分極反転部を形成するようにしていた。
晶の分極を反転させる場合、いずれの方法においても、
強誘電体結晶の、周期電極の1つに対応する部分に1つ
の分極反転部を形成するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な電極を用いて強誘電体結晶に周期的な分極反転部を形
成する際、特に周期の長いものや、大面積の周期分極反
転構造を形成する場合には、長い電場印加時間を要する
ことになる。そしてこのように電場印加時間が長いと、
分極反転が最初に始まった初期反転部では反転幅が広
く、遅れて分極反転が始まった後期反転部では反転幅が
狭くなって、分極反転部の幅が不均一になるという問題
が認められる。
な電極を用いて強誘電体結晶に周期的な分極反転部を形
成する際、特に周期の長いものや、大面積の周期分極反
転構造を形成する場合には、長い電場印加時間を要する
ことになる。そしてこのように電場印加時間が長いと、
分極反転が最初に始まった初期反転部では反転幅が広
く、遅れて分極反転が始まった後期反転部では反転幅が
狭くなって、分極反転部の幅が不均一になるという問題
が認められる。
【0008】上記の問題は特に、分極反転の前後で強誘
電体結晶の電気伝導度が大きく変化して、初期反転部に
電荷が集中しやすい、MgO、ZnOもしくはScがド
ープされたLiNbxTa1−xO3(0≦x≦1)結
晶において顕著に認められる。
電体結晶の電気伝導度が大きく変化して、初期反転部に
電荷が集中しやすい、MgO、ZnOもしくはScがド
ープされたLiNbxTa1−xO3(0≦x≦1)結
晶において顕著に認められる。
【0009】非線形光学効果を有する強誘電体結晶に周
期分極反転構造を形成してなる光波長変換素子におい
て、上述のような問題が生じると、分極反転部の周期が
不均一になって波長変換効率の低下を招く。
期分極反転構造を形成してなる光波長変換素子におい
て、上述のような問題が生じると、分極反転部の周期が
不均一になって波長変換効率の低下を招く。
【0010】本発明は上記の事情に鑑み、短い電場印加
時間で、所望のパターンの分極反転部を正確に形成する
ことができる強誘電体の分極反転方法を提供することを
目的とする。
時間で、所望のパターンの分極反転部を正確に形成する
ことができる強誘電体の分極反転方法を提供することを
目的とする。
【0011】また本発明は、強誘電体である非線形光学
結晶に周期性の優れた周期分極反転構造を形成すること
ができる、光波長変換素子の作製方法を提供することを
目的とする。
結晶に周期性の優れた周期分極反転構造を形成すること
ができる、光波長変換素子の作製方法を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の強誘
電体の分極反転方法は、単分極化された強誘電体結晶の
一表面に、所定のパターンを有する電極を形成し、この
電極を介して前記強誘電体結晶の表裏に電場を印加する
ことにより、該強誘電体結晶に局部的な分極反転部を形
成する方法において、滑らかな線状に延びる縁部を有す
る分極反転部を形成するために、この縁部に対応する端
部の少なくとも一部が、微細屈曲形状が繰り返す形状と
された電極を用いることを特徴とするものである。
電体の分極反転方法は、単分極化された強誘電体結晶の
一表面に、所定のパターンを有する電極を形成し、この
電極を介して前記強誘電体結晶の表裏に電場を印加する
ことにより、該強誘電体結晶に局部的な分極反転部を形
成する方法において、滑らかな線状に延びる縁部を有す
る分極反転部を形成するために、この縁部に対応する端
部の少なくとも一部が、微細屈曲形状が繰り返す形状と
された電極を用いることを特徴とするものである。
【0013】この第1の強誘電体の分極反転方法におい
ては、特に前記電極として、複数本の電極が周期的に繰
り返してなる周期電極を用いることにより、これら複数
本の電極の1本毎に1つの分極反転部を形成して、該分
極反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反転構造を
形成することができる。
ては、特に前記電極として、複数本の電極が周期的に繰
り返してなる周期電極を用いることにより、これら複数
本の電極の1本毎に1つの分極反転部を形成して、該分
極反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反転構造を
形成することができる。
【0014】また本発明による第2の強誘電体の分極反
転方法は、本出願人が先に特願2000−346247
で提案した、複数の電極によって所望パターンの1つの
分極反転部を強誘電体結晶に形成する方法において、微
細屈曲形状が繰り返す端部形状を有する電極を用いるよ
うにしたものであり、具体的には、単分極化された強誘
電体結晶の一表面に、所定のパターンを有する電極を形
成し、この電極を介して前記強誘電体結晶の表裏に電場
を印加することにより、該強誘電体結晶に局部的な分極
反転部を形成する方法において、前記電極の複数に各々
対応する強誘電体結晶の部分と、それらの部分の間の部
分とを分極反転させて所望パターンの1つの分極反転部
を形成し、前記複数の電極のうちの少なくとも1つとし
て、別の電極の端部と向かい合う端部の少なくとも一部
が、微細屈曲形状が繰り返す形状とされた電極を用いる
ことを特徴とするものである。
転方法は、本出願人が先に特願2000−346247
で提案した、複数の電極によって所望パターンの1つの
分極反転部を強誘電体結晶に形成する方法において、微
細屈曲形状が繰り返す端部形状を有する電極を用いるよ
うにしたものであり、具体的には、単分極化された強誘
電体結晶の一表面に、所定のパターンを有する電極を形
成し、この電極を介して前記強誘電体結晶の表裏に電場
を印加することにより、該強誘電体結晶に局部的な分極
反転部を形成する方法において、前記電極の複数に各々
対応する強誘電体結晶の部分と、それらの部分の間の部
分とを分極反転させて所望パターンの1つの分極反転部
を形成し、前記複数の電極のうちの少なくとも1つとし
て、別の電極の端部と向かい合う端部の少なくとも一部
が、微細屈曲形状が繰り返す形状とされた電極を用いる
ことを特徴とするものである。
【0015】なおこの本発明による第2の強誘電体の分
極反転方法においても、上記第1の方法と同様、強誘電
体結晶に滑らかな線状に延びる縁部を有する分極反転部
を形成するために、この縁部に対応する端部の少なくと
も一部が、微細屈曲形状が繰り返す形状とされた電極を
用いることが望ましい。
極反転方法においても、上記第1の方法と同様、強誘電
体結晶に滑らかな線状に延びる縁部を有する分極反転部
を形成するために、この縁部に対応する端部の少なくと
も一部が、微細屈曲形状が繰り返す形状とされた電極を
用いることが望ましい。
【0016】またこの第2の強誘電体の分極反転方法に
おいては、特に前記電極として、複数本で1群とされた
電極が複数群周期的に繰り返す周期電極を用いることに
より、前記1群の電極毎に1つの分極反転部を形成し
て、該分極反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反
転構造を形成することができる。
おいては、特に前記電極として、複数本で1群とされた
電極が複数群周期的に繰り返す周期電極を用いることに
より、前記1群の電極毎に1つの分極反転部を形成し
て、該分極反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反
転構造を形成することができる。
【0017】なお本発明による強誘電体の分極反転方法
では、特に、強誘電体結晶の一表面と反対側の表面側に
コロナワイヤーを配し、このコロナワイヤーと電極とを
用いて、コロナ帯電法により電場の印加を行なうことが
望ましい。
では、特に、強誘電体結晶の一表面と反対側の表面側に
コロナワイヤーを配し、このコロナワイヤーと電極とを
用いて、コロナ帯電法により電場の印加を行なうことが
望ましい。
【0018】また、本発明による強誘電体の分極反転方
法は、強誘電体結晶が、LiNbxTa1−xO3
(0≦x≦1)結晶、またはそれにMgO、ZnOもし
くはScがドープされた結晶である場合に適用されると
特に効果的である。
法は、強誘電体結晶が、LiNbxTa1−xO3
(0≦x≦1)結晶、またはそれにMgO、ZnOもし
くはScがドープされた結晶である場合に適用されると
特に効果的である。
【0019】一方本発明による光波長変換素子の作製方
法は、上述した複数本の電極が1本ずつ周期的に繰り返
してなる周期電極、あるいは複数本で1群とされた電極
が複数群周期的に繰り返す周期電極を用いる分極反転方
法を応用したものであり、前記単分極化された強誘電体
結晶として非線形光学結晶を用い、該非線形光学結晶に
前記周期電極のパターンに対応した周期分極反転構造を
形成することを特徴とするものである。
法は、上述した複数本の電極が1本ずつ周期的に繰り返
してなる周期電極、あるいは複数本で1群とされた電極
が複数群周期的に繰り返す周期電極を用いる分極反転方
法を応用したものであり、前記単分極化された強誘電体
結晶として非線形光学結晶を用い、該非線形光学結晶に
前記周期電極のパターンに対応した周期分極反転構造を
形成することを特徴とするものである。
【0020】
【発明の効果】一般に強誘電体結晶の分極を反転させる
際には、まず反転の核が発生し、その反転核を中心に反
転成長して行くことが実験により確認されている。そし
て、強誘電体結晶に電極を介して電場印加する場合は、
図7の(1)に示すように、まず電極51の端部において強
誘電体結晶52に反転核(斜線で示す部分)が発生し、そ
れらが同図(2)のように成長し、それらが互いに繋がり
広がって、最終的に同図(3)のように電極51に対応した
形状の分極反転部53が形成される。
際には、まず反転の核が発生し、その反転核を中心に反
転成長して行くことが実験により確認されている。そし
て、強誘電体結晶に電極を介して電場印加する場合は、
図7の(1)に示すように、まず電極51の端部において強
誘電体結晶52に反転核(斜線で示す部分)が発生し、そ
れらが同図(2)のように成長し、それらが互いに繋がり
広がって、最終的に同図(3)のように電極51に対応した
形状の分極反転部53が形成される。
【0021】そして従来方法によって周期分極反転構造
を形成する場合は、図8の(1)に示すように強誘電体結
晶52に周期状の電極51を形成しておき、この電極51から
ある時間電場印加することにより、同図(2)に示すよう
に電極51よりも幅広い領域まで分極反転部53を太らせ
て、所望パターンの分極反転部を形成していた。特に周
期が長くなると、例えばアスペクト比1:1の所望パタ
ーンを形成する場合は、電場印加時間を長くする必要が
あった。
を形成する場合は、図8の(1)に示すように強誘電体結
晶52に周期状の電極51を形成しておき、この電極51から
ある時間電場印加することにより、同図(2)に示すよう
に電極51よりも幅広い領域まで分極反転部53を太らせ
て、所望パターンの分極反転部を形成していた。特に周
期が長くなると、例えばアスペクト比1:1の所望パタ
ーンを形成する場合は、電場印加時間を長くする必要が
あった。
【0022】この従来方法のように電場印加時間つまり
反転時間が長いと、初期反転部つまり最初に反転核が生
じた部分に電荷が集中しやすく、それが反転幅の不均一
を招いていることが判明した。この現象は特に、分極反
転の前後で強誘電体結晶の電気伝導度が大きく変化し
て、初期反転部に電荷が集中しやすい、MgO、ZnO
もしくはScがドープされたLiNbxTa1−xO3
(0≦x≦1)結晶において顕著に認められる。
反転時間が長いと、初期反転部つまり最初に反転核が生
じた部分に電荷が集中しやすく、それが反転幅の不均一
を招いていることが判明した。この現象は特に、分極反
転の前後で強誘電体結晶の電気伝導度が大きく変化し
て、初期反転部に電荷が集中しやすい、MgO、ZnO
もしくはScがドープされたLiNbxTa1−xO3
(0≦x≦1)結晶において顕著に認められる。
【0023】上述した通り分極反転の核は、電極の端部
において発生する。また電場印加時に電荷は、電極端部
でも特に形状が屈曲している所に集中しやすいことが分
かった。この知見に基づいて本発明による第1の強誘電
体の分極反転方法においては、滑らかな線状に延びる縁
部を有する分極反転部を形成するために、この縁部に対
応する端部の少なくとも一部が、微細屈曲形状が繰り返
す形状とされた電極を用いるようにしたものである。
において発生する。また電場印加時に電荷は、電極端部
でも特に形状が屈曲している所に集中しやすいことが分
かった。この知見に基づいて本発明による第1の強誘電
体の分極反転方法においては、滑らかな線状に延びる縁
部を有する分極反転部を形成するために、この縁部に対
応する端部の少なくとも一部が、微細屈曲形状が繰り返
す形状とされた電極を用いるようにしたものである。
【0024】すなわちこのような形状の電極は、従来用
いられている直線状の端部を有する電極と比べると、端
部がより長くなり、また屈曲していることにより電荷が
より集中しやすくなっている。そこでこのような形状の
電極を用いる本発明の第1の強誘電体の分極反転方法に
よれば、反転核がより高密度で発生するので、より短い
電場印加時間で所定パターンの分極反転部を形成可能と
なる。このように電場印加時間が短くて済めば、初期反
転部と後期反転部とで反転幅が異なって分極反転部の幅
が不均一になることを防止して、分極反転部を所望通り
のパターンに正確に形成できるようになる。
いられている直線状の端部を有する電極と比べると、端
部がより長くなり、また屈曲していることにより電荷が
より集中しやすくなっている。そこでこのような形状の
電極を用いる本発明の第1の強誘電体の分極反転方法に
よれば、反転核がより高密度で発生するので、より短い
電場印加時間で所定パターンの分極反転部を形成可能と
なる。このように電場印加時間が短くて済めば、初期反
転部と後期反転部とで反転幅が異なって分極反転部の幅
が不均一になることを防止して、分極反転部を所望通り
のパターンに正確に形成できるようになる。
【0025】この第1の強誘電体の分極反転方法におい
て、特に前記電極として、複数本の電極が周期的に繰り
返してなる周期電極を用いることにより、これら複数本
の電極の1本毎に1つの分極反転部を形成して、該分極
反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反転構造を形
成する場合は、上記のように正確に所望パターンの分極
反転部を形成できることから、周期が精度良く均一化さ
れた周期分極反転構造を形成可能となる。
て、特に前記電極として、複数本の電極が周期的に繰り
返してなる周期電極を用いることにより、これら複数本
の電極の1本毎に1つの分極反転部を形成して、該分極
反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反転構造を形
成する場合は、上記のように正確に所望パターンの分極
反転部を形成できることから、周期が精度良く均一化さ
れた周期分極反転構造を形成可能となる。
【0026】また、本発明による第2の強誘電体の分極
反転方法においては、所望パターンの1つの分極反転部
を形成するために用いられる複数の電極のうちの少なく
とも1つとして、別の電極の端部と向かい合う端部の少
なくとも一部が、微細屈曲形状が繰り返す形状とされた
電極を用いるようにしたので、この電極形状によって当
然上述の効果が得られる上に、複数の電極を用いること
による別の効果も得られる。この効果については、前述
した特願2000−346247の明細書にも詳しい記
述があるが、以下、その効果について説明する。
反転方法においては、所望パターンの1つの分極反転部
を形成するために用いられる複数の電極のうちの少なく
とも1つとして、別の電極の端部と向かい合う端部の少
なくとも一部が、微細屈曲形状が繰り返す形状とされた
電極を用いるようにしたので、この電極形状によって当
然上述の効果が得られる上に、複数の電極を用いること
による別の効果も得られる。この効果については、前述
した特願2000−346247の明細書にも詳しい記
述があるが、以下、その効果について説明する。
【0027】強誘電体結晶の分極反転させたい領域にそ
れよりも小さい複数の電極を配置しておいて、それら複
数の電極を介して強誘電体結晶に電場を印加する際に
は、分極反転させたい領域にそれに対応した形状の1つ
の電極を配置する従来方法と比べると、1つの分極反転
させたい領域において電極端部がより多く存在すること
になる。このように、反転核が発生する電極端部がより
多く存在すれば、反転核がより高密度に発生するので、
短い電場印加時間で所望領域に分極反転部を形成するこ
とができる。したがってこの第2の強誘電体の分極反転
方法においては、複数の電極を用いることから電場印加
時間がより短くて済むようになり、さらに正確に所望パ
ターンの分極反転部を形成可能となる。
れよりも小さい複数の電極を配置しておいて、それら複
数の電極を介して強誘電体結晶に電場を印加する際に
は、分極反転させたい領域にそれに対応した形状の1つ
の電極を配置する従来方法と比べると、1つの分極反転
させたい領域において電極端部がより多く存在すること
になる。このように、反転核が発生する電極端部がより
多く存在すれば、反転核がより高密度に発生するので、
短い電場印加時間で所望領域に分極反転部を形成するこ
とができる。したがってこの第2の強誘電体の分極反転
方法においては、複数の電極を用いることから電場印加
時間がより短くて済むようになり、さらに正確に所望パ
ターンの分極反転部を形成可能となる。
【0028】また、この第2の強誘電体の分極反転方法
において、前記第1の方法と同様、強誘電体結晶に滑ら
かな線状に延びる縁部を有する分極反転部を形成するた
めに、この縁部に対応する端部の少なくとも一部が、微
細屈曲形状が繰り返す形状とされた電極を用いるように
した場合は、当然この点からも電場印加時間がより短く
て済むようになり、より一層正確に所望パターンの分極
反転部を形成可能となる。
において、前記第1の方法と同様、強誘電体結晶に滑ら
かな線状に延びる縁部を有する分極反転部を形成するた
めに、この縁部に対応する端部の少なくとも一部が、微
細屈曲形状が繰り返す形状とされた電極を用いるように
した場合は、当然この点からも電場印加時間がより短く
て済むようになり、より一層正確に所望パターンの分極
反転部を形成可能となる。
【0029】この第2の強誘電体の分極反転方法におい
て、特に前記電極として、複数本で1群とされた電極が
複数群周期的に繰り返す周期電極を用いることにより、
前記1群の電極毎に1つの分極反転部を形成して、該分
極反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反転構造を
形成する場合は、上記のように正確に所望パターンの分
極反転部を形成できることから、周期が精度良く均一化
された周期分極反転構造を形成可能となる。
て、特に前記電極として、複数本で1群とされた電極が
複数群周期的に繰り返す周期電極を用いることにより、
前記1群の電極毎に1つの分極反転部を形成して、該分
極反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反転構造を
形成する場合は、上記のように正確に所望パターンの分
極反転部を形成できることから、周期が精度良く均一化
された周期分極反転構造を形成可能となる。
【0030】一方、本発明による光波長変換素子の作製
方法は、上述した本発明による強誘電体の分極反転方法
を適用して、非線形光学結晶である強誘電体結晶に周期
電極のパターンに対応した周期分極反転構造を形成する
ようにしたから、周期が均一な周期分極反転構造を備え
て波長変換効率の高い光波長変換素子を作製可能とな
る。
方法は、上述した本発明による強誘電体の分極反転方法
を適用して、非線形光学結晶である強誘電体結晶に周期
電極のパターンに対応した周期分極反転構造を形成する
ようにしたから、周期が均一な周期分極反転構造を備え
て波長変換効率の高い光波長変換素子を作製可能とな
る。
【0031】なおこの本発明による光波長変換素子の作
製方法は、赤外域の光を波長変換する光波長変換素子を
作製する場合に適用するとより効果的である。すなわ
ち、その種の光波長変換素子は分極反転部の周期が比較
的長い、つまり分極反転部の幅が比較的広いため、必要
な電場印加時間が長くて反転幅が不均一になりやすい
が、本発明を適用すればその不具合発生を確実に防止で
きる。
製方法は、赤外域の光を波長変換する光波長変換素子を
作製する場合に適用するとより効果的である。すなわ
ち、その種の光波長変換素子は分極反転部の周期が比較
的長い、つまり分極反転部の幅が比較的広いため、必要
な電場印加時間が長くて反転幅が不均一になりやすい
が、本発明を適用すればその不具合発生を確実に防止で
きる。
【0032】また、上述のように分極反転部の周期が比
較的長ければ、電極間隔が比較的広くなるので、本発明
の第2の方法において分割された1群の電極を形成する
際にその形成が容易になる。それに対して短周期の分極
反転部を形成する場合は、分割された1群の電極の各電
極幅を非常に細くする必要があり、電極の加工が困難な
ものとなる。
較的長ければ、電極間隔が比較的広くなるので、本発明
の第2の方法において分割された1群の電極を形成する
際にその形成が容易になる。それに対して短周期の分極
反転部を形成する場合は、分割された1群の電極の各電
極幅を非常に細くする必要があり、電極の加工が困難な
ものとなる。
【0033】なお、1群の電極を構成する電極の数は、
多いほど反転核が発生する電極端部がより多く存在する
ことになって、前述した本発明の効果が顕著化する。し
かし、電極の数が多いほど各電極の幅が小さくなって加
工が困難になるので、この1群の電極を構成する電極の
数は、効果と加工性の双方を考慮して適切に設定するの
が望ましい。
多いほど反転核が発生する電極端部がより多く存在する
ことになって、前述した本発明の効果が顕著化する。し
かし、電極の数が多いほど各電極の幅が小さくなって加
工が困難になるので、この1群の電極を構成する電極の
数は、効果と加工性の双方を考慮して適切に設定するの
が望ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態による強誘電体の分極反転方法における工程を概略的
に示すものである。本実施の形態では、強誘電体結晶と
して非線形光学結晶を用いるとともに、電場印加用の電
極として周期パターンを有する周期電極を用い、非線形
光学結晶に上記電極の周期パターンに対応した周期分極
反転構造を形成して、光波長変換素子を作製する。
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態による強誘電体の分極反転方法における工程を概略的
に示すものである。本実施の形態では、強誘電体結晶と
して非線形光学結晶を用いるとともに、電場印加用の電
極として周期パターンを有する周期電極を用い、非線形
光学結晶に上記電極の周期パターンに対応した周期分極
反転構造を形成して、光波長変換素子を作製する。
【0035】この図1中、1は非線形光学効果を有する
強誘電体である、MgOが5mol%ドープされたLiN
bO3(MgO−LN)結晶の基板である。このMgO
−LN基板1は単分極化処理がなされて厚さ0.4 mmに
形成され、最も大きい非線形光学定数d33が有効に利
用できるようにZ面でカット、光学研磨されている。
強誘電体である、MgOが5mol%ドープされたLiN
bO3(MgO−LN)結晶の基板である。このMgO
−LN基板1は単分極化処理がなされて厚さ0.4 mmに
形成され、最も大きい非線形光学定数d33が有効に利
用できるようにZ面でカット、光学研磨されている。
【0036】このMgO−LN基板1の−Z面1a上に
Crを蒸着あるいはスパッタして例えば厚さ50nmのC
r薄膜を形成した後、フォトリソグラフィーにより、こ
のCr薄膜からなる周期電極2を形成する。この周期電
極2は図2に概略平面形状を示す通り、例えば基板1の
X軸方向に多数繰り返すように形成されたものである。
なお、これらの周期電極2は全て図示外の共通の基部か
ら延ばされて、互いに電気的に導通する状態となってい
る。
Crを蒸着あるいはスパッタして例えば厚さ50nmのC
r薄膜を形成した後、フォトリソグラフィーにより、こ
のCr薄膜からなる周期電極2を形成する。この周期電
極2は図2に概略平面形状を示す通り、例えば基板1の
X軸方向に多数繰り返すように形成されたものである。
なお、これらの周期電極2は全て図示外の共通の基部か
ら延ばされて、互いに電気的に導通する状態となってい
る。
【0037】図2(1)に示される通り、本例においてM
gO−LN基板1の長さ(X軸方向寸法)は45mm、幅
(Y軸方向寸法)は5mmである。そして周期電極2の
各々は、波形に繰り返す屈曲した端部を有する形状とさ
れ、それらは一定の周期Λ=19μmで繰り返すように形
成されている。
gO−LN基板1の長さ(X軸方向寸法)は45mm、幅
(Y軸方向寸法)は5mmである。そして周期電極2の
各々は、波形に繰り返す屈曲した端部を有する形状とさ
れ、それらは一定の周期Λ=19μmで繰り返すように形
成されている。
【0038】また図2(2)に拡大して示す通り、本例に
おいて各周期電極2の屈曲部の周期Aは5μm以下、波
形の高さBは2μm以下とされる。また同図に示すよう
に左右の波形の谷部どうし間の距離をCとすると、後出
する分極反転部7の幅を良好に制御する上で好ましくは
(C+2B)≦Λ/2であり、さらに好ましくはそれに
B/Λ≦0.11なる条件を加える。なお本例においてB=
2μmとすると、B/Λ=2μm/19μm=0.105とな
って、上記条件を満足する。
おいて各周期電極2の屈曲部の周期Aは5μm以下、波
形の高さBは2μm以下とされる。また同図に示すよう
に左右の波形の谷部どうし間の距離をCとすると、後出
する分極反転部7の幅を良好に制御する上で好ましくは
(C+2B)≦Λ/2であり、さらに好ましくはそれに
B/Λ≦0.11なる条件を加える。なお本例においてB=
2μmとすると、B/Λ=2μm/19μm=0.105とな
って、上記条件を満足する。
【0039】次に図1(2)に示すように、周期電極2を
接続線3を介して高圧電源4に接続するとともに、Mg
O−LN基板1の+Z面1bに向かい合う位置に配した
コロナワイヤー5を、接続線6を介して高圧電源4に接
続する。それによりMgO−LN基板1に、コロナ帯電
により電場が印加される。なお本実施の形態では、電場
印加時の温度は100℃である。また印加電圧は3kV、印
加電流は−600μA、電場印加時間は9s(秒)であ
る。
接続線3を介して高圧電源4に接続するとともに、Mg
O−LN基板1の+Z面1bに向かい合う位置に配した
コロナワイヤー5を、接続線6を介して高圧電源4に接
続する。それによりMgO−LN基板1に、コロナ帯電
により電場が印加される。なお本実施の形態では、電場
印加時の温度は100℃である。また印加電圧は3kV、印
加電流は−600μA、電場印加時間は9s(秒)であ
る。
【0040】この電場印加により、図1(3)に示すよう
に、周期電極2が形成されていた部分において、MgO
−LN基板1の−Z面1aから+Z面1bまで貫通する
分極反転部7が形成される。これらの分極反転部7は、
電極群の周期Λと同じ周期で繰り返して、周期分極反転
構造を構成するものとなる。なお図2(1)において2点
鎖線で示すように、分極反転部7の端部は、周期電極2
の屈曲した端部に整合した形状にはならずに、周期電極
2が延びる方向に平行な直線状となる。
に、周期電極2が形成されていた部分において、MgO
−LN基板1の−Z面1aから+Z面1bまで貫通する
分極反転部7が形成される。これらの分極反転部7は、
電極群の周期Λと同じ周期で繰り返して、周期分極反転
構造を構成するものとなる。なお図2(1)において2点
鎖線で示すように、分極反転部7の端部は、周期電極2
の屈曲した端部に整合した形状にはならずに、周期電極
2が延びる方向に平行な直線状となる。
【0041】本実施の形態におけるものと同様の分極反
転部を、前述した図8のような直線状の端部を有する周
期電極を用いて従来方法で形成する場合、電場印加時間
は12s(秒)を要した。このように本実施の形態の方法
によれば、より短い電場印加時間で分極反転部7を形成
することができる。そして、このように短い電場印加時
間で分極反転部7を形成できれば、先に詳しく説明した
理由により分極反転部7の幅が均一化されるので、周期
性の優れた周期分極反転構造を形成可能となる。
転部を、前述した図8のような直線状の端部を有する周
期電極を用いて従来方法で形成する場合、電場印加時間
は12s(秒)を要した。このように本実施の形態の方法
によれば、より短い電場印加時間で分極反転部7を形成
することができる。そして、このように短い電場印加時
間で分極反転部7を形成できれば、先に詳しく説明した
理由により分極反転部7の幅が均一化されるので、周期
性の優れた周期分極反転構造を形成可能となる。
【0042】以下、実際に周期分極反転構造の周期性を
評価した結果について説明する。周期分極反転構造が形
成されたMgO−LN基板1を室温に保ったHF(フッ
酸):HNO3(硝酸)=1:2の混合液に30分浸漬す
ると、分極方向の違いに起因するエッチングレートの差
異により、分極反転に対応したエッチング段差が生じ、
分極反転パターンを確認することができる。この分極反
転パターンを光学顕微鏡によって観察したところ、上記
従来方法によって分極反転部を形成した場合と比べて、
MgO−LN基板1の45mmの全長に亘って、分極反転
部7の幅がより均一になっていることが確認された。
評価した結果について説明する。周期分極反転構造が形
成されたMgO−LN基板1を室温に保ったHF(フッ
酸):HNO3(硝酸)=1:2の混合液に30分浸漬す
ると、分極方向の違いに起因するエッチングレートの差
異により、分極反転に対応したエッチング段差が生じ、
分極反転パターンを確認することができる。この分極反
転パターンを光学顕微鏡によって観察したところ、上記
従来方法によって分極反転部を形成した場合と比べて、
MgO−LN基板1の45mmの全長に亘って、分極反転
部7の幅がより均一になっていることが確認された。
【0043】以上説明した第1の実施の形態により周期
分極反転構造を形成したMgO−LN基板1の中央部を
切り出し、+X面および−X面を研磨し、そこに適宜の
コートを施して、光通過長が3mmの光波長変換素子を
作製した。そして図3に示すように、この光波長変換素
子10に、Arレーザー励起チタンサファイアレーザー11
から発せられた波長λ1=1000nmのレーザー光12を、
集光レンズ13により集光して入射させた。
分極反転構造を形成したMgO−LN基板1の中央部を
切り出し、+X面および−X面を研磨し、そこに適宜の
コートを施して、光通過長が3mmの光波長変換素子を
作製した。そして図3に示すように、この光波長変換素
子10に、Arレーザー励起チタンサファイアレーザー11
から発せられた波長λ1=1000nmのレーザー光12を、
集光レンズ13により集光して入射させた。
【0044】この基本波としてのレーザー光12は、光波
長変換素子10により波長λ2=500nmの第2高調波14
に変換された。なおこの場合は、3次の疑似位相整合が
取られる。このときの波長変換効率を測定し、その測定
値から上記光波長変換素子10の非線形光学定数dを求め
たところ、d=3.2pm/Vであった。
長変換素子10により波長λ2=500nmの第2高調波14
に変換された。なおこの場合は、3次の疑似位相整合が
取られる。このときの波長変換効率を測定し、その測定
値から上記光波長変換素子10の非線形光学定数dを求め
たところ、d=3.2pm/Vであった。
【0045】また、図8のような周期電極を用いて従来
方法で分極反転させたMgO−LN基板から、上記と同
様にして比較例としての光波長変換素子を作製した。こ
の光波長変換素子も図3のように使用して、第2高調波
を発生させた。このときの波長変換効率を測定し、その
測定値から上記比較例の光波長変換素子の非線形光学定
数dを求めたところ、d=2.7pm/Vであった。
方法で分極反転させたMgO−LN基板から、上記と同
様にして比較例としての光波長変換素子を作製した。こ
の光波長変換素子も図3のように使用して、第2高調波
を発生させた。このときの波長変換効率を測定し、その
測定値から上記比較例の光波長変換素子の非線形光学定
数dを求めたところ、d=2.7pm/Vであった。
【0046】以上説明の通り、本発明方法により作製さ
れた光波長変換素子10は、従来方法による光波長変換素
子と比較して非線形光学定数が著しく向上しており、こ
の点からも、本発明方法によれば分極反転部を均一に成
長させて、周期性の優れた周期分極反転構造を形成可能
であることが裏付けられた。このような効果が得られる
理由は、前述したように、直線状の端部を持つ周期電極
を用いる場合と比較して、周期電極2の端部がより長く
なっている、そして周期電極2の端部に電荷が集中しや
すい屈曲部がより多く存在してる、という点にあると考
えられる。
れた光波長変換素子10は、従来方法による光波長変換素
子と比較して非線形光学定数が著しく向上しており、こ
の点からも、本発明方法によれば分極反転部を均一に成
長させて、周期性の優れた周期分極反転構造を形成可能
であることが裏付けられた。このような効果が得られる
理由は、前述したように、直線状の端部を持つ周期電極
を用いる場合と比較して、周期電極2の端部がより長く
なっている、そして周期電極2の端部に電荷が集中しや
すい屈曲部がより多く存在してる、という点にあると考
えられる。
【0047】次に、図4を参照して本発明の第2の実施
の形態について説明する。なおこの図4において、図2
中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それら
についての説明は特に必要のない限り省略する。
の形態について説明する。なおこの図4において、図2
中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それら
についての説明は特に必要のない限り省略する。
【0048】図4は、本発明の第2の実施の形態により
周期分極反転構造が形成されるMgO−LN基板1と、
そこに電場印加用に形成された周期電極2の形状を示す
ものである。ここに示される通り本実施の形態では、1
つの分極反転部を形成するために2本1群の周期電極2
が形成されるが、その他の点はMgO−LN基板1の形
状等も含めて、基本的に全て第1の実施の形態における
のと同様とされている。周期電極2の各々の形状は、第
1の実施の形態におけるのと同じである。
周期分極反転構造が形成されるMgO−LN基板1と、
そこに電場印加用に形成された周期電極2の形状を示す
ものである。ここに示される通り本実施の形態では、1
つの分極反転部を形成するために2本1群の周期電極2
が形成されるが、その他の点はMgO−LN基板1の形
状等も含めて、基本的に全て第1の実施の形態における
のと同様とされている。周期電極2の各々の形状は、第
1の実施の形態におけるのと同じである。
【0049】以上のように形成された周期電極2を用
い、図1に示したのと同様の構成を用いてコロナ帯電に
より電場印加を行なって、MgO−LN基板1に周期分
極反転構造を形成した。この場合、電場印加時の温度、
印加電圧、印加電流を第1の実施の形態におけるのと同
様にしたとき電場印加時間は5s(秒)で済み、第1の
実施の形態における9s(秒)よりさらに短縮される。
い、図1に示したのと同様の構成を用いてコロナ帯電に
より電場印加を行なって、MgO−LN基板1に周期分
極反転構造を形成した。この場合、電場印加時の温度、
印加電圧、印加電流を第1の実施の形態におけるのと同
様にしたとき電場印加時間は5s(秒)で済み、第1の
実施の形態における9s(秒)よりさらに短縮される。
【0050】このように電場印加時間がさらに短縮され
れば、周期分極反転構造の周期性はより優れたものとな
る。この第2の実施の形態により周期分極反転構造が形
成されたMgO−LN基板1から、実際に図3に示した
ものと同様の光波長変換素子10を作成して、Arレーザ
ー励起チタンサファイアレーザー11から発せられた波長
λ1=1000nmのレーザー光12を該光波長変換素子10に
より波長λ2=500nmの第2高調波14に変換させたと
ころ、波長変換効率d=4.2pm/Vであった。これ
は、第1の実施の形態による光波長変換素子10の波長変
換効率d=3.2pm/Vよりも高く、この点から、周期
分極反転構造の周期性がより優れていることが裏付けら
れている。
れば、周期分極反転構造の周期性はより優れたものとな
る。この第2の実施の形態により周期分極反転構造が形
成されたMgO−LN基板1から、実際に図3に示した
ものと同様の光波長変換素子10を作成して、Arレーザ
ー励起チタンサファイアレーザー11から発せられた波長
λ1=1000nmのレーザー光12を該光波長変換素子10に
より波長λ2=500nmの第2高調波14に変換させたと
ころ、波長変換効率d=4.2pm/Vであった。これ
は、第1の実施の形態による光波長変換素子10の波長変
換効率d=3.2pm/Vよりも高く、この点から、周期
分極反転構造の周期性がより優れていることが裏付けら
れている。
【0051】また、本実施の形態で形成された分極反転
パターンを第1の実施の形態と同様にして光学顕微鏡に
よって観察したが、この場合も、従来方法によって分極
反転部を形成した場合と比べて分極反転部の幅がより均
一になっていることが確認された。
パターンを第1の実施の形態と同様にして光学顕微鏡に
よって観察したが、この場合も、従来方法によって分極
反転部を形成した場合と比べて分極反転部の幅がより均
一になっていることが確認された。
【0052】なお2本1群をなす周期電極2の各々は、
他方の周期電極2の端部と向かい合う波形の端部と、そ
の反対側の波形の端部とを有しており、後者の端部から
外側に延びて行く分極反転部の外縁部が最終的に直線状
となって、図2(1)に示したのと同様の分極反転部7が
形成されることになる。つまり、周期電極2の前者の端
部は分極反転部7の縁部と対応するするものではない。
本発明では、このような2通りの端部のうちの一方のみ
を屈曲形状としておいても、所要電場印加時間を短縮す
る効果が得られる。
他方の周期電極2の端部と向かい合う波形の端部と、そ
の反対側の波形の端部とを有しており、後者の端部から
外側に延びて行く分極反転部の外縁部が最終的に直線状
となって、図2(1)に示したのと同様の分極反転部7が
形成されることになる。つまり、周期電極2の前者の端
部は分極反転部7の縁部と対応するするものではない。
本発明では、このような2通りの端部のうちの一方のみ
を屈曲形状としておいても、所要電場印加時間を短縮す
る効果が得られる。
【0053】次に、図5を参照して本発明の第3の実施
の形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施
の形態により周期分極反転構造が形成されるMgO−L
N基板21と、そこに電場印加用に形成された周期電極22
の形状を示すものである。ここに示される通り本実施の
形態では、周期電極22の端部が、矩形状の凹凸が繰り返
す形状とされている。本発明における電極端部の「微細
屈曲形状が繰り返す形状」とは、このような形状も含む
ものとする。
の形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施
の形態により周期分極反転構造が形成されるMgO−L
N基板21と、そこに電場印加用に形成された周期電極22
の形状を示すものである。ここに示される通り本実施の
形態では、周期電極22の端部が、矩形状の凹凸が繰り返
す形状とされている。本発明における電極端部の「微細
屈曲形状が繰り返す形状」とは、このような形状も含む
ものとする。
【0054】上述のような端部形状を有する周期電極22
においても、従来用いられている直線状の端部形状を有
する周期電極と比べれば、端部の長さがより長くなり、
また端部に屈曲した部分が形成されるので、前述の波形
の端部形状を持つ周期電極2を用いる場合と基本的に同
様に効果が得られる。
においても、従来用いられている直線状の端部形状を有
する周期電極と比べれば、端部の長さがより長くなり、
また端部に屈曲した部分が形成されるので、前述の波形
の端部形状を持つ周期電極2を用いる場合と基本的に同
様に効果が得られる。
【0055】以上、周期状のライン分極反転パターンを
形成する実施の形態について説明したが、本発明による
強誘電体の分極反転方法は、それ以外の分極反転パター
ンを形成する場合にも同様に適用可能で、そして同様の
効果を奏するものである。
形成する実施の形態について説明したが、本発明による
強誘電体の分極反転方法は、それ以外の分極反転パター
ンを形成する場合にも同様に適用可能で、そして同様の
効果を奏するものである。
【0056】例えば図6の(2)に示すように、強誘電体
結晶31にドット状の分極反転パターン37を形成する場合
には、同図(1)に示す同心円状のパターンを有する電極3
2を強誘電体結晶31に形成し、これらの電極31を介して
電場印加することができるが、その際も各電極32の端部
を図示のように屈曲した形状としておけば、既述の各実
施の形態におけるのと同様の効果を得ることができる。
結晶31にドット状の分極反転パターン37を形成する場合
には、同図(1)に示す同心円状のパターンを有する電極3
2を強誘電体結晶31に形成し、これらの電極31を介して
電場印加することができるが、その際も各電極32の端部
を図示のように屈曲した形状としておけば、既述の各実
施の形態におけるのと同様の効果を得ることができる。
【0057】なお上記同心円状のパターンを有する電極
32のうち、最も外側の電極は、その内側の電極の端部と
向かい合う内周端部と、その反対側の外周端部とを有し
ており、外周端部から外側に延びて行く分極反転部の外
縁部が最終的に弧状となって、円形の分極反転部37が形
成されることになる。つまり、この電極の内周端部は分
極反転部37の縁部と対応するするものではないが、この
内周端部を曲形状としておいても、所要電場印加時間を
短縮する効果が得られる。
32のうち、最も外側の電極は、その内側の電極の端部と
向かい合う内周端部と、その反対側の外周端部とを有し
ており、外周端部から外側に延びて行く分極反転部の外
縁部が最終的に弧状となって、円形の分極反転部37が形
成されることになる。つまり、この電極の内周端部は分
極反転部37の縁部と対応するするものではないが、この
内周端部を曲形状としておいても、所要電場印加時間を
短縮する効果が得られる。
【図1】本発明の第1の実施の形態による強誘電体の分
極反転方法の工程を示す概略図
極反転方法の工程を示す概略図
【図2】上記第1の実施の形態の方法に用いられる周期
電極の平面図
電極の平面図
【図3】上記第1の実施の形態の方法により作製された
光波長変換素子の使用状態を示す概略図
光波長変換素子の使用状態を示す概略図
【図4】本発明の第2の実施の形態による強誘電体の分
極反転方法に用いられる周期電極の平面図
極反転方法に用いられる周期電極の平面図
【図5】本発明の第3の実施の形態による強誘電体の分
極反転方法に用いられる周期電極の平面図
極反転方法に用いられる周期電極の平面図
【図6】本発明の強誘電体の分極反転方法に用いられる
電極の別の例を示す平面図
電極の別の例を示す平面図
【図7】分極反転部の成長の様子を示す概略図
【図8】従来方法における電場印加用電極の形状と分極
反転パターンとの関係を示す概略図
反転パターンとの関係を示す概略図
1 MgO−LN基板
1a MgO−LN基板の−Z面
1b MgO−LN基板の+Z面
2 周期電極
4 高圧電源
5 コロナワイヤー
7 分極反転部
10 光波長変換素子
11 Arレーザー励起チタンサファイアレーザー
12 レーザー光(基本波)
13 集光レンズ
14 第2高調波
21、31 強誘電体結晶
22 電極
32 同心円状電極
51 電極
52 強誘電体結晶
53 分極反転部
Claims (8)
- 【請求項1】 単分極化された強誘電体結晶の一表面
に、所定のパターンを有する電極を形成し、 この電極を介して前記強誘電体結晶の表裏に電場を印加
することにより、該強誘電体結晶に局部的な分極反転部
を形成する方法において、 滑らかな線状に延びる縁部を有する分極反転部を形成す
るために、この縁部に対応する端部の少なくとも一部
が、微細屈曲形状が繰り返す形状とされた電極を用いる
ことを特徴とする強誘電体の分極反転方法。 - 【請求項2】 前記電極として、複数本の電極が周期的
に繰り返してなる周期電極を用い、 前記複数本の電極の1本毎に1つの分極反転部を形成し
て、該分極反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反
転構造を形成することを特徴とする請求項1記載の強誘
電体の分極反転方法。 - 【請求項3】 単分極化された強誘電体結晶の一表面
に、所定のパターンを有する電極を形成し、 この電極を介して前記強誘電体結晶の表裏に電場を印加
することにより、該強誘電体結晶に局部的な分極反転部
を形成する方法において、 前記電極の複数に各々対応する強誘電体結晶の部分と、
それらの部分の間の部分とを分極反転させて所望パター
ンの1つの分極反転部を形成し、 前記複数の電極のうちの少なくとも1つとして、別の電
極の端部と向かい合う端部の少なくとも一部が、微細屈
曲形状が繰り返す形状とされた電極を用いることを特徴
とする強誘電体の分極反転方法。 - 【請求項4】 滑らかな線状に延びる縁部を有する分極
反転部を形成するために、この縁部に対応する端部の少
なくとも一部が、微細屈曲形状が繰り返す形状とされた
電極を用いることを特徴とする請求項2記載の強誘電体
の分極反転方法。 - 【請求項5】 前記電極として、複数本で1群とされた
電極が複数群周期的に繰り返す周期電極を用い、 前記1群の電極毎に1つの分極反転部を形成して、該分
極反転部が周期的に繰り返してなる周期分極反転構造を
形成することを特徴とする請求項3または4記載の強誘
電体の分極反転方法。 - 【請求項6】 前記強誘電体結晶の一表面と反対側の表
面側にコロナワイヤーを配し、このコロナワイヤーと前
記電極とを用いて、コロナ帯電法により前記電場の印加
を行なうことを特徴とする請求項1から5いずれか1項
記載の強誘電体の分極反転方法。 - 【請求項7】 前記強誘電体結晶が、LiNbxTa
1−xO3 (0≦x≦1)結晶、またはそれにMg
O、ZnOもしくはScがドープされた結晶であること
を特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の強誘電
体の分極反転方法。 - 【請求項8】 請求項2、5、6、7いずれか1項記載
の強誘電体の分極反転方法を用いた光波長変換素子の作
製方法であって、 前記単分極化された強誘電体結晶として非線形光学結晶
を用い、 該非線形光学結晶に前記周期電極のパターンに対応した
周期分極反転構造を形成することを特徴とする光波長変
換素子の作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001187643A JP2003005236A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 強誘電体の分極反転方法および光波長変換素子の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001187643A JP2003005236A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 強誘電体の分極反転方法および光波長変換素子の作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003005236A true JP2003005236A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19026909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001187643A Withdrawn JP2003005236A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 強誘電体の分極反転方法および光波長変換素子の作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003005236A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010152403A (ja) * | 2010-03-31 | 2010-07-08 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 分極反転形成方法 |
-
2001
- 2001-06-21 JP JP2001187643A patent/JP2003005236A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010152403A (ja) * | 2010-03-31 | 2010-07-08 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 分極反転形成方法 |
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