JP2003005010A - レンズ駆動装置、レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

レンズ駆動装置、レンズ鏡筒および撮像装置

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JP2003005010A
JP2003005010A JP2001193373A JP2001193373A JP2003005010A JP 2003005010 A JP2003005010 A JP 2003005010A JP 2001193373 A JP2001193373 A JP 2001193373A JP 2001193373 A JP2001193373 A JP 2001193373A JP 2003005010 A JP2003005010 A JP 2003005010A
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lens
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cam
lens barrel
gear
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Tadanori Okada
忠典 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータによって回転駆動されるネジ軸の回転
を光軸方向運動に変換してカム板に伝達するためにスラ
イダを用いると、レンズ鏡筒が大型化する。 【解決手段】 複数のレンズ群1,2をそれぞれ光軸方
向に駆動するためのカム17b,17cが形成された平
板状のカム部材17を有し、このカム部材を光軸方向に
平行に直進駆動して複数のレンズ群を収納領域で移動さ
せ、光軸直交方向に平行な軸回りで回転駆動して上記カ
ムの作用により複数のレンズ群を変倍領域で移動させる
レンズ駆動装置において、カム部材にギア部17dを形
成するとともに、光軸方向に延びて上記ギア部に噛み合
うギア軸部材12を設け、このギア軸部材の回転により
カム部材を直進駆動および回転駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等の
撮像装置に用いられるレンズ駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ等の撮像装置にはコ
ンパクト性が求められており、これに伴い撮影レンズ鏡
筒にも小型化、小径化が求められている。従来、ビデオ
カメラ用のズームレンズとして最も多く用いられている
光学タイプである、被写体側から順に固定の凸、可動の
凹、固定の凸、可動の凸の4つのレンズ群から構成され
るも光学タイプでは、前玉が固定であるため、光学系を
保持する鏡筒全長が長くなるという問題があった。
【0003】このため、鏡筒収納時に前玉位置が撮像装
置本体に対して沈胴する沈胴鏡筒やワイド端にて光学全
長が短くなる前玉位置可変構造の光学タイプが提案され
ている。
【0004】但し、沈胴鏡筒や前玉位置可変鏡筒構造は
ヘリコイド等を用いているため、鏡筒構造が複雑且つ大
きくなり易く、さらに部品点数も増えるためにコストア
ップにつながるという問題がある。
【0005】そこで、本出願人は、変倍時および沈胴時
に移動する前玉レンズ枠に連動して移動する平板状のカ
ム板を用い、このカム板に連動して第2群レンズ枠を駆
動することによって、鏡筒を大型化させるヘリコイドや
筒状のカム環を用いることなく、コンパクトなレンズ鏡
筒を提案している。
【0006】また、第2群の移動量が、第1群の移動量
より大きい場合など、1群に連動させることが機構上お
よび精度上において困難な場合には、図5に示すよう
に、カム板を直接モータによって駆動し、カム板に連動
させて第1群と第2群とを駆動するよう構成している。
【0007】図5はレンズ鏡筒を前から見た断面図であ
り、101は第1群鏡筒、102は第2群鏡筒、103
はカム板を示す。
【0008】第1群鏡筒101はガイドバー101a,
101bに係合して光軸方向にガイドされるとともに、
光軸直交面内での回転が阻止されている。また、第2群
鏡筒102はガイドバー102a,102bに係合して
光軸方向にガイドされるとともに、光軸直交面内での回
転が阻止されている。
【0009】カム板103は変倍時に固定ピン104a
の回りにおいて回転自在となるように保持されており、
カム板103に設けられた端面カム103a,103b
にはそれぞれ、第1群鏡筒101に設けられたカムフォ
ロア101cと第2群鏡筒102に設けられたカムフォ
ロア102cが係合している。
【0010】このため、カム板103の回転角に応じて
第1群鏡筒101と第2群鏡筒102とを所定の距離関
係を維持しながら移動させることができる。
【0011】105はカム板103を駆動するためのス
ライダであり、ガイドバー105a,105bに係合し
て光軸方向にガイドされる。このスライダ105には、
ピン105cが取り付けられており、このピン105c
はカム板103に形成された長穴部103cに係合して
いる。
【0012】スライダ105にはラック106が取り付
けられており、このラック106はステッピングモータ
107の出力軸である回転ネジ軸に噛み合っている。こ
のため、ステッピングモータ107を回転させると、回
転ネジ軸とラック106との噛み合い作用によってスラ
イダ105が光軸方向に平行に移動し、スライダ105
のピン105cを介してカム板103に駆動力が伝達さ
れる。カム板103はスライダ105の位置によって直
進駆動および回転駆動され、第1および第2群鏡筒10
1,102が沈胴領域および変倍領域で光軸方向に移動
する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
5に示すように、モータによって回転駆動されるネジ軸
の回転を光軸方向運動に変換してカム板に伝達するため
にスライダを用いると、このスライダの移動範囲がレン
ズ鏡筒の前端から後端までの広範囲に渡るため、その分
スペース効率が悪くなり、レンズ鏡筒が大型化するとい
う問題がある。
【0014】また、スライダを直進ガイドするためにガ
イドバーを必要としていたため。鏡筒内に配置する部品
点数が増え、レンズ鏡筒の大型化やコストアップにつな
がるという問題がある。
【0015】そこで、本発明は、直進駆動および回転駆
動されることにより複数のレンズ群を移動させるカム板
を用いたレンズ駆動装置において、カム板への駆動力伝
達機構を簡素化し、よりコンパクトで収納時の全長を短
くすることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、複数のレンズ群をそれぞれ光軸方向
に駆動するためのカムが形成された平板状のカム部材を
有し、このカム部材を光軸方向に平行に直進駆動して複
数のレンズ群を収納領域で移動させ、光軸直交方向に平
行な軸回りで回転駆動して上記カムの作用により複数の
レンズ群を変倍領域で移動させるレンズ駆動装置におい
て、カム部材にギア部を形成するとともに、光軸方向に
延びて上記ギア部に噛み合うギア軸部材を設け、このギ
ア軸部材の回転によりカム部材が直進駆動および回転駆
動されるようにしている。
【0017】これにより、図5に示したスライダを用い
なくても、カム部材にこれを直進駆動および回転駆動す
るための駆動力を伝達することが可能となる。したがっ
て、広範囲で移動するスライダやこのスライダをガイド
するガイドバー等が不要となり、カム板を用いたレンズ
駆動装置のさらなるコンパクト化および低コスト化を図
ることが可能となる。
【0018】なお、上記ギア軸部材としてウォームギア
を設けたものを用いることにより、減速比を大きくとる
ことが可能となる。このため、駆動源からギア軸部材に
駆動力を減速して伝達するための減速ギアを有する場合
に、減速ギア段数を少なくすることが可能である。な
お、ギア軸部材として平歯車を形成したものを使用した
場合には、収納領域での移動の際にカム部材を直進移動
させるための直線状に並べたギアが必要になるが、ウォ
ームギアを使用することによって、直線状のギアが必要
なくなり、さらなるコンパクト化および低コスト化を図
ることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施形態であ
るビデオカメラ用ズームレンズの光学系を示している。
また、図2には、図1の光学系を配置したレンズ鏡筒の
構成を示し、図3には上記レンズ鏡筒の動作を示してい
る。さらに、図4には、図2のレンズ鏡筒を図中のA−
A線で切断したときの断面を示している。
【0020】図1において、L1は第1群レンズである
凸レンズ、L2は第2群レンズであり、1群ンズL1と
共にズーミングを行う凹レンズである。L3は固定の凸
レンズ、L4はフォーカス調整を行う凸レンズである。
【0021】図1には、上から沈胴(収納)状態、ワイ
ド状態およびテレ状態を示しており、矢印で示すよう
に、撮影を行わない沈胴状態からワイド状態へ繰り出す
ために、第1群レンズL1および第2群レンズL2がほ
ぼ同間隔を保ちながら被写体側に移動する。また、ワイ
ド状態からテレ状態にズーミングすることによって、第
1群レンズL1は被写体側へ、第2群レンズL2は像面
側へ移動する。
【0022】次に、上記光学系を移動させる構成につい
て図2および図3を用いて説明する。
【0023】これらの図において、1は第1群レンズL
1を保持する1群鏡筒であり、この1群鏡筒1は2本の
ガイドバー6a,6b(図3参照)によって光軸方向に
ガイドされるとともに、光軸直交面内での回転が阻止さ
れている。
【0024】2は第2群レンズL2を保持する2群鏡筒
であり、この2群鏡筒2は1群鏡筒1と同様に、2本の
ガイドバー7a,7b(図3参照)によって光軸方向に
ガイドされるとともに、光軸直交面内での回転が阻止さ
れている。
【0025】3は固定レンズL3を保持するアフォーカ
ル鏡筒であり、このアフォーカル鏡筒3は、固定鏡筒5
と、ローパスフィルタ(不図示)を保持した後部鏡筒8
とによって挟持され、図示しないビスによって固定され
ている。なお。固定鏡筒3、後部鏡筒8およびアフォー
カル鏡筒3によって鏡筒(装置)本体が構成される。
【0026】後部鏡筒8には、その後部に図示しないC
CD等からなる撮像素子が取り付けられる。
【0027】フォーカス調節を行う第4群レンズL4は
図4に二点鎖線で示した4群鏡筒4に保持されており、
前述のガイドバー6bとガイドバー7bによって光軸方
向にガイドされるとともに、光軸直交面内での回転が阻
止されている。
【0028】ガイドバー6a,6bおよびガイドバー7
a,7bは固定鏡筒5と後部鏡筒8によって両端が保持
されている。
【0029】11はズームモータであり、このズームモ
ータ11は後部鏡筒8にビスで固定されている。ズーム
モータ11の出力軸にはピニオンギア11aが圧入固定
されており、ピニオンギア11aは後部鏡筒8に回転自
由に保持された段ギア11bに噛合している。
【0030】12はウォームギア軸(ギア軸部材)を示
し、光軸方向に略平行に延びるように配置されていて、
その先端は固定鏡筒5に、後端は後部鏡筒8にそれぞれ
回転自由に保持されている。モータ11の駆動力は、ピ
ニオンギア11aおよび段ギア11bによって減速さ
れ、ウォームギア軸12の後端側に設けられた平歯車部
12aに伝達される。これにより、ウォームギア軸12
が回転駆動される。
【0031】図4に示す14はフォーカスモータであ
り、このフォーカスモータ14は後部鏡筒8にビスで固
定されている。4群鏡筒4には図示しないラックが取り
付けられており、このラックがフォーカスモータ14の
出力軸であるネジ軸に噛合し、ネジ送りされることで光
軸方向に駆動される。
【0032】なお、本実施形態では、ズームモータ11
およびフォーカスモータ14としてステッピングモータ
を使用している。
【0033】17は平板状の部材に1群および2群カム
面17b,17cを形成したカム板(カム部材)であ
る。このカム板17には、直線状の長穴部(直進溝部)
17aが形成されており、この長穴部17aにはアフォ
ーカル鏡筒3に光軸直交方向に平行となるように一体的
に取り付けられた固定ピン(軸部)3aが係合してい
る。
【0034】このため、カム板17は、長穴部17aと
固定ピン3aとが相対移動する範囲で長穴部17aの長
手方向への直進移動が可能であるとともに、長穴部17
aの後端面と固定ピン3aとが当接した状態で固定ピン
3aを中心とした回転が可能である。
【0035】1群鏡筒1にはピン1aが設けられてお
り、このピン1aは、板カム17に形成された1群カム
面17bに当接している。1群鏡筒1はガイドバー6a
の外周に配置されたコイルバネ20によって被写体側に
付勢されており、ピン1aは1群カム面17bに常に当
接する。
【0036】また、2群鏡筒2にはピン2aが設けられ
ており、このピン2aは、板カム17に形成された2群
カム面17cに当接している。2群鏡筒2はガイドバー
7aの外周に配置されたコイルバネ21によって被写体
側に付勢されており、ピン2aは2群カム面17cに常
に当接する。
【0037】また、カム板17の下側部分は長穴部17
aの後端位置を中心とする円弧形状に形成されており、
この円弧形状部分にハスバギア部17dが形成されてい
る。
【0038】次に、本実施形態のレンズ鏡筒内のレンズ
駆動機構について説明する。ズームモータ11を回転駆
動させると、ピニオンギア11aおよび段ギア11bに
よって減速されながら駆動力がウォームギア軸12に伝
達される。ウォームギア軸12はカム板17の外周に形
成されたハスバギア部17dに噛み合っているため、ウ
ォームギア12軸の送りネジ機構によってハスバギア部
17d、つまりはカム板17に光軸方向への駆動力が伝
達される。
【0039】図2(a)に示す沈胴端から図2(b)に
示すワイド端までの沈胴(収納)領域において、沈胴端
からワイド端に向かう場合に、モータ11を駆動してウ
ォームギア軸12を回転させると、ハスバギア部17d
を介してカム板17に駆動力が伝達されるが、このとき
カム板17は固定ピン3aと長穴部17aとの係合状態
での相対移動によって光軸方向に平行な方向に直進ガイ
ドされているため、カム板17は光軸方向前方(図中の
左方向)に直進移動する。
【0040】そして、コイルバネ20,21によって前
方に付勢された1群鏡筒1および2群鏡筒2はそれぞ
れ、ピン1a,2aとカム面17b,17cとの当接が
維持された状態でカム板17と一体的に前方に移動し、
ワイド端に達する。ワイド端に到達したとき、固定ピン
3aは長穴部17aの後端面に当接する。
【0041】図2(b)に示すワイド端から図2(c)
に示すテレ端までのズーム(変倍又は撮影)領域におい
て、カム板17が図2(b)に示す位置まで直進移動し
てきた後、さらにモータ11を同方向に回転させると、
カム板17は長穴部17aの後端が固定ピン3aに当接
してそれ以上直進移動できないため、固定ピン3aを中
心として図中、時計回り方向に回転し始める。
【0042】これにより、カム面17b,17cは、1
群および2群鏡筒1,2のピン1a,1bに対して摺動
し、1群および2群鏡筒1,2はそれぞれカム面17
b,17cのリフトに応じて光軸方向に移動する。ワイ
ド側からテレ側に向かう場合、1群鏡筒1はコイルバネ
20の付勢力によってさらに前側(被写体側)に、2群
鏡筒2はコイルバネ21の付勢力に抗して後側(像面
側)に移動する。
【0043】こうして1群および2群鏡筒1,2は、カ
ム板17の回転角度(位置)に応じた所定の光軸方向位
置関係を保って駆動される。
【0044】なお、テレ側からワイド側に向かう場合お
よびワイド端から沈胴端に向かう場合には、モータ11
を逆回転させればよい。
【0045】以上説明したレンズ駆動機構は、図4に示
すように、角形の略U字形状断面を有する後部鏡筒8
と、この後部鏡筒8の開放部分を覆う平板状のカバー部
材9とにより囲まれるスペース内に収容されている。
【0046】ここで、カム板17に設けられたボス17
eは、沈胴端とワイド端との間では、カム板17の直進
ガイドとなり、かつ回転を阻止するようにカバー部材9
の内側に形成された直進溝部9bに係合し、ワイド端と
テレ端の間では、カム板17の回転ガイドとなるように
カバー部材9の内側に上記直進溝部9bにつながって形
成された円弧溝部9cに係合する。これにより、カム板
17は安定して直進移動および回転移動することができ
る。
【0047】さらに、カム板17には、円弧状の遮光壁
部(検出部)17fが設けられており、カバー部材9に
取り付けられた不図示のフォトインタラプタの投受光部
間に対して進退することによってカム板17が基準回転
位置(例えば、ワイド端に対応する回転位置)に位置し
たか否かを検出することが可能である。基準回転位置に
位置したことが検出された後は、ステッピングモータで
あるズームモータ11の入力パルス数を数えることによ
って、現在のカム板17の回転位置、つまりはズーム位
置を知ることができる。
【0048】なお、板カム17におけるカム面17b,
17cの後方にはそれぞれに空間が広くとってある。こ
れは1群鏡筒1および2群鏡筒2が繰り出されている時
に前方から不意に外力が加わった場合に、コイルバネ2
0,21の付勢力に抗した1群鏡筒1および2群鏡筒2
の後方への引込みを許容してレンズ駆動機構に過大な力
が加わるのを防止するためである。
【0049】すなわち、レンズ駆動機構を構成するカム
板17のカム面17b,17cやピン1a,2aに傷等
ができてしまうと、その後のレンズの動きや光学性能に
悪影響を与えてしまうので、ピン1a,2aが逃げる空
間を用意し、カム板17まで外力が伝わらないようにし
ている。
【0050】このように本実施形態によれば、モータ1
1からカム板17への駆動力伝達にウォームギア軸12
を使用し、直接このウォームギア軸12にカム板17の
ギヤ部17dを噛み合わせるようにしたので、図5に示
すようなスライダを用いた場合の鏡筒内の余分なスペー
スやガイドバーなどの案内部材が不要となり、コンパク
トで低コストのレンズ鏡筒を実現することができる。
【0051】また、簡単な構成の1枚のカム板17を用
い、1つのアクチュエータ(モータ11)で2つのレン
ズ群を駆動することができ、しかも、カム板17で2つ
のレンズ群を直接駆動するため、1つの移動枠に連動さ
せる場合に比べて、2つの群を独立して駆動でき、光学
設計上の自由度を高くすることができる。
【0052】その上、カム環やヘリコイド環を使用する
場合に比べてコンパクト化を阻害しないばかりか、モー
タ11の負荷トルクも小さくて済むため、消費電力も少
なくて済む。また、1枚のカム板17を追加するだけな
ので、組立性も良好であり、部品コストや型コストを安
く抑えることができる。
【0053】なお、上記実施形態では、カム板17を駆
動するためのアクチュエータとしてステッピングモータ
を使用した場合について説明したが、DCモータやリニ
アアクチュエータ等、他のアクチュエータを使用しても
よい。また、カム板17の回転位置検出に光学式の検出
手段を使用した場合について説明したが、磁気式や変抵
抗式等、他の検出手段を用いてよい。
【0054】また、上記実施形態では、ビデオカメラ用
のレンズ駆動装置について説明したが、本発明は、デジ
タルスチルカメラ等、他の撮像装置のレンズ駆動装置に
も適用することもできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カム部材にギア部を形成し、これに噛み合うギア軸部材
の回転によりカム部材を直進駆動して複数のレンズ群を
収納領域で移動させ、回転駆動して複数のレンズ群を変
倍領域で移動させるようにしているので、従来のように
ネジ軸の回転を光軸方向運動に変換するスライダを用い
なくても、カム部材に駆動力を伝達することができる。
したがって、広範囲で移動するスライダやこのスライダ
をガイドするガイドバー等が不要となり、平板状のカム
部材を用いたレンズ駆動装置のさらなるコンパクト化お
よび低コスト化を図ることができる。
【0056】なお、上記ギア軸部材としてウォームギア
を設けたものを用いることにより、減速比を大きくとる
ことができる。このため、駆動源からギア軸部材に駆動
力を減速して伝達するための減速ギアを有する場合に、
減速ギア段数を少なくすることができる。なお、ギア軸
部材として平歯車を形成したものを使用した場合には、
収納領域での移動の際にカム部材を直進移動させるため
の直線状に並んでギアが必要になるが、ウォームギアを
使用することによって、直線状のギアが必要なくなり、
さらなるコンパクト化および低コスト化を図ることがで
きる。
【0057】また、レンズ群を直接駆動するカム板に回
転位置検出のための検出部を設けることにより、カム板
の回転位置つまりはレンズ群の位置(ズーム位置)を精
度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるレンズ鏡筒の光学系を
説明する図。
【図2】上記光学系を搭載したレンズ鏡筒の断面図。
【図3】上記レンズ鏡筒におけるレンズ駆動機構を説明
する要部斜視図。
【図4】図2のレンズ鏡筒をA−A線で切断した断面
図。
【図5】従来のレンズ駆動機構を示す断面図。
【符号の説明】
1 1群鏡筒 1a ピン 2 2群鏡筒 2a ピン 3 アフォーカル鏡筒 3a 固定ピン 4 4群鏡筒 5 固定鏡筒 6a,6b,7a,7b ガイドバー 8 後部鏡筒 11 ズームモータ 12 ウォームギア 17 カム板 17a 直進溝部 17b,17c カム面 20,21 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/04 E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群をそれぞれ光軸方向に駆
    動するためのカムが形成された平板状のカム部材を有
    し、このカム部材を光軸方向に平行に直進駆動して前記
    複数のレンズ群を収納領域で移動させ、光軸直交方向に
    平行な軸回りで回転駆動して前記カムの作用により前記
    複数のレンズ群を変倍領域で移動させるレンズ駆動装置
    であって、 前記カム部材にギア部を形成するとともに、光軸方向に
    延びて前記ギア部に噛み合うギア軸部材を設け、 前記ギア軸部材の回転駆動により前記カム部材が直進駆
    動および回転駆動されることを特徴とするレンズ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記カム部材は、装置本体に設けられた
    光軸直交方向に平行な軸部に光軸方向に相対移動可能に
    係合する直進溝部を有し、 このカム部材は、前記軸部と前記直進溝部とが相対移動
    可能な範囲で直進駆動され、前記軸部が前記直進溝部の
    端面に当接した状態で前記軸部を中心に回転駆動される
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ギア軸部に形成されたギアがウォー
    ムギアであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ギア軸部材がステッピングモータに
    より回転駆動されることを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記カム部材に、このカム部材の回転位
    置検出のための検出部を設けたことを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のレン
    ズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のレンズ鏡筒を備えたこ
    とを特徴とする撮像装置。
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