JP2003004999A - 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルにおける光ファイバの接続構造 - Google Patents

光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルにおける光ファイバの接続構造

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JP2003004999A
JP2003004999A JP2001191419A JP2001191419A JP2003004999A JP 2003004999 A JP2003004999 A JP 2003004999A JP 2001191419 A JP2001191419 A JP 2001191419A JP 2001191419 A JP2001191419 A JP 2001191419A JP 2003004999 A JP2003004999 A JP 2003004999A
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core wire
fiber cable
core
optical
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Masao Tachikura
正男 立蔵
Fumiaki Tanaka
郁昭 田中
Masahiro Arima
正裕 在間
Koji Machino
弘二 町野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テープ心線が利用された光配線系において、心
線の使用効率の低下を防止し得る光ファイバケーブル及
び光ファイバケーブルにおける光ファイバの接続構造を
提供する。 【解決手段】テープ心線6と、テープ心線6の光ファイ
バ心数に対して一つ小さい数以上の本数からなる単心線
7とを内部に収容した光ファイバケーブル1とした。ま
た、この光ファイバケーブル1同士を接続するに際し、
局側寄りに位置する一方の光ファイバケーブル1Aにお
いてテープ心線6を単心状に分離させ、分離させた単心
線13の一部を、他方の光ファイバケーブル1B内の単
心線7に、或いは前記光ファイバケーブル1A内の単心
線7に接続する接続構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケーブ
ル及び光ファイバケーブルにおける光ファイバの接続構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の光通信技術の進展とインターネッ
トに代表される通信需要の急増により一般家庭を含めた
加入者系への光ファイバケーブルの導入が進んでいる。
従来、局と加入者とを結ぶ光通信線路は、メタル線路の
場合と同様、太束の幹線用光ファイバケーブルと、該幹
線用光ファイバケーブルから分岐した配線用光ファイバ
ケーブルを経由し、配線用光ファイバケーブルの末端や
配線用光ファイバケーブル同士の接続箇所、或いは配線
用光ファイバケーブルの中間部位からドロップファイバ
を介し加入者に配線する形態が検討されてきた。
【0003】ケーブル内の光ファイバ心線としては、日
本国内では、複数の光ファイバ素線を並列にして全体に
一括被覆を施した、いわゆるテープ心線が多く用いられ
ており、幹線用光ファイバケーブルは8心テープ心線を
集合させたタイプ、配線用光ファイバケーブルは4心テ
ープ心線を集合させたタイプが多用されている。
【0004】ところで配線用光ファイバケーブルにおい
ては、例えば各加入者の個人宅等へ配線する光ファイバ
は通常1心であることから、この場合、ケーブル内のテ
ープ心線を単心線単位に変換させる必要が生じる。図5
はこの変換に使用される単心分離心線31の構造を示
す。単心分離心線31は、中央の変換部となる単心分離
部32を挟んで一方側をテープ心線33、他方側を分離
させた単心線34とした構造からなる。したがって、配
線用光ファイバケーブル内のテープ心線にこの単心分離
心線31のテープ心線33を接続することにより、配線
用光ファイバケーブル内のテープ心線は単心線(単心線
34)に変換される。なお、テープ心線と単心線との接
続は、公知の融着方式やメカニカルスプライス、コネク
タ方式等により行われるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配線用
光ファイバケーブルのテープ心線の心線数と接続部位付
近の配線需要は必ずしも一致しないことから、この場合
にはテープ心線において未使用の心線がそのまま放置さ
れることとなる。例えば、図6において、配線用光ファ
イバケーブル41が4心タイプのテープ心線42を有し
ている場合、このテープ心線42を取り出して、前記し
た単心分離部32等を介して単心線34に分離させたう
えで加入者43側に引き込むこととなるが、付近の加入
者件数が例えば1件のみである場合には、テープ心線4
2の内の残りの3心分が未使用としてそのまま放置され
ることとなる。このように従来においてはファイバ心線
の使用効率において問題があった。
【0006】また、光加入者系については、通信システ
ムの経済性を考慮してパッシブダブルスター(PDS)
と呼ばれる配線形態が採用されている。この配線形態を
図7に示す。局側の光伝送ユニット44を複数の加入者
43で共有するため、局側の光ファイバ1心(単心線4
5)を複数の光ファイバ(単心線46)に分岐させる光
スプリッタ47が光線路の途中に介設される。光スプリ
ッタ47は局側の光伝送ユニット44からの光信号を複
数の加入者43側の光伝送装置(図示せず)に分配する
とともに、反対方向の光信号、つまり複数の加入者43
側からの光信号を局の光伝送ユニット44に送る働きを
する。複数の加入者43側の光伝送装置からの光信号
は、相互に混じらないように時間を調整して光伝送ユニ
ット44に送られる。
【0007】以上の配線形態において、前記光スプリッ
タ47が局内に設置されている場合には、光スプリッタ
端子は無駄なく利用可能である。しかし、光スプリッタ
47が局外に設置されている場合には次のような問題が
ある。例えば、光スプリッタ47が単心線1心を8心に
分岐させるタイプである場合、付近に1心分しか需要が
ないときには残り7心が未使用として放置されることと
なる。そして、前記した配線用光ファイバケーブル41
が4心タイプのテープ心線42を有している場合には、
この8心に分岐させる光スプリッタ47により32心が
得られる、つまり32件の加入者件数に対応可能となる
わけであるが、付近に1心分しか需要がないときには実
に残り31心が未使用として放置されることとなる。
【0008】本発明は、以上のような問題を解決するた
めに創作されたものであり、テープ心線が利用された光
配線系において、心線の使用効率の低下を防止し得る光
ファイバケーブル及び光ファイバケーブルにおける光フ
ァイバの接続構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、テープ心線と、該テープ心線の光ファイバ心
数に対して一つ小さい数以上の本数からなる単心線とを
内部に収容した光ファイバケーブルとした。
【0010】また、前記光ファイバケーブル同士を接続
するに際し、局側寄りに位置する一方の光ファイバケー
ブルにおいてテープ心線を単心状に分離させ、該分離さ
せた単心線の一部を、他方の光ファイバケーブル内の単
心線に、或いは前記一方の光ファイバケーブル内の単心
線に接続する接続構造とした。
【0011】また、前記光ファイバケーブル同士を接続
するに際し、局側寄りに位置する一方の光ファイバケー
ブルにおいてテープ心線を単心状に分離させ、少なくと
も1本の該分離させた単心線を光スプリッタにより複数
の単心線に分岐させ、該分岐させた単心線の一部を、他
方の光ファイバケーブル内の単心線に、或いは前記一方
の光ファイバケーブル内の単心線に接続する接続構造と
した。
【0012】さらに、光ファイバケーブルの中間部位に
おいて、ケーブル外被を剥離させて、前記光ファイバケ
ーブル内に収容され、テープ心線と光学的に接続された
単心線を選択的に切断し、該切断した単心線をドロップ
心線に接続する接続構造とした。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。図1は本発明にかかる光ファ
イバケーブルの実施例を示す断面図であり、(a)は第
1実施例、(b)は第2実施例を示す。先ず、第1実施
例は、表面にスロットを設けたスロットロッドのスロッ
ト中にテープ心線を積層収容した、いわゆるスロットロ
ッド形の光ファイバケーブル1とした場合を示す。符号
2はケーブル外被であり、通常は難燃化ポリエチレンか
らなる。ケーブル外被2内には、樹脂材料等からなるス
ロットロッド3が収装され、その中心には布設張力を分
担する抗張力体(テンションメンバ)4が埋め込まれて
いる。抗張力体4は通常、単線或いは縒り線からなる鋼
線である。
【0014】なお、光ファイバケーブル1が電柱を利用
して配線する架空配線用のケーブルである場合、例えば
支持線5が取り付けられる。支持線5は通常、単線或い
は縒り線からなる鋼線である。図示したものは支持線5
を一体的に形成しているが、架空配線の形態によって
は、支持線5を別体的に構成して、光ファイバケーブル
1と平行に架設する場合もある。
【0015】スロットロッド3の断面円周上には5個の
スロット3aが等間隔をもって形成されており、そのう
ちの4個のスロット3aにはそれぞれテープ心線6が5
本ずつ積層して収容される。本例では光ファイバ素線6
aを4本有した、いわゆる4心タイプのテープ心線とし
てある。スロット3aは長手方向に単純なスパイラル状
として加工されるものであっても良いが、本例ではその
向きを交互に変える、いわゆるSZスロットの構造を採
用している。
【0016】さて、本発明は、光ファイバケーブル1に
おいて、前記テープ心線6と、このテープ心線6の光フ
ァイバ心数に対して一つ小さい数以上の本数からなる単
心線7とを収容させたことを主な特徴とする。4心のテ
ープ心線6の内、例えば1心のみの需要が発生した場
合、従来においては残りの3心がそのまま放置されてい
たことは既述した通りである。本発明では、この残りの
光ファイバ心を他の接続場所に融通させるべく、つまり
1心のみの需要の場合を考慮して、少なくとも、テープ
心線6の光ファイバ心数に対して一つ小さい数以上の本
数からなる単心線7を収容するものである。
【0017】本例の場合、テープ心線6の光ファイバ心
数が4(心)であるので、この4(心)に対して一つ小
さい数、つまり3(心)以上の本数の単心線7を収容さ
せる。単心線7が少なくとも3本あれば、前記したテー
プ心線6の内の残りの3心をこの3本の単心線7にそれ
ぞれ接続することにより、光ファイバ心線の使用効率の
低下は防止される。ただし、加入者の契約打ち切り等に
よって、それまで全心を使用していたテープ心線6に空
きの心線が発生するという場合もあり得るので、それも
融通可能にするには、より多数の単心線7を収容させる
ことが望ましい。本例では当該問題を考慮して単心線7
を7本収容している。
【0018】図1(a)は、この7本の単心線7をバン
ドル形状に束ねたうえで残りのひとつ余ったスロット3
aに収容した例を示しているが、単心線7を束ねること
なくスロット3aに収容しても良い。図1(b)に示す
第2実施例は、第1実施例におけるスロットロッド3を
省いた構造である。この第2実施例においては、4心タ
イプのテープ心線6の積層体(図ではテープ心線6を5
層としている)とバンドル化した単心線7を光ファイバ
ケーブル1内に収容している。その他、従来の光ファイ
バケーブルには多々の構造があるが、本発明は多くの光
ファイバケーブル構造において適用可能である。
【0019】図2及び図3は本発明に係る光ファイバケ
ーブル1を用いた接続形態を示す模式図である。図2に
おいて、ケーブル接続部11は、光ファイバケーブル1
Aと光ファイバケーブル1Bを接続する箇所であって、
加入者への配線引き落としも行われる部位となる。本図
において光ファイバケーブル1Aが局側寄りに位置する
光ファイバケーブルである。このケーブル接続部11に
おいて1心のみの引き落とし需要が生じた場合を例にと
ると、先ず、光ファイバケーブル1Aにおいて複数収容
されているテープ心線6の内のいずれか一つを選択して
単心線に分離させる作業を行う(なお、残りのテープ心
線6については公知のテープ心線接続部(融着スリーブ
やコネクタ等)12等を介して光ファイバケーブル1B
側のテープ心線6と接続する)。この分離形態は公知の
方法、例えばテープ心線接続部12や前記した単心分離
部32(図5)等を介して行われるもので、これにより
テープ心線6は本例においては4本の単心線(この分離
後の単心線には符号13を付す)に分離される。
【0020】分離させた単心線13の内、1本の単心線
13は公知の単心接続部(融着スリーブやコネクタ等)
14を介し、加入者側に配線されるドロップ光ファイバ
ケーブルのドロップ単心線15に接続する。これによ
り、加入者への配線引き落としがなされる。そして、分
離させた心線の一部、つまり残り3本の単心線13は単
心接続部14等を使用して、他方の光ファイバケーブル
1B内に収容される7本の単心線7の内、適宜に選択し
た3本の単心線7に接続する。これにより、光ファイバ
ケーブル1B内の単心線7は光学的に光ファイバケーブ
ル1Aのテープ心線6と接続する。なお、局側寄りにお
いて接続したい場合には、図2に仮想線にて示すよう
に、局側寄りの光ファイバケーブル1A内の単心線7に
単心接続部14等を介し単心線13を接続させれば良
い。
【0021】以上のように、本発明に係る光ファイバケ
ーブル1同士を接続するに際し、局側寄りに位置する一
方の光ファイバケーブル1Aにおいてテープ心線6を単
心状に分離させ、該分離させた単心線13の一部を、他
方の光ファイバケーブル1B内の単心線7に、或いは光
ファイバケーブル1A内の単心線7に接続する構成とす
れば、この光ファイバケーブル1同士の接続部において
加入者等への引き落とし需要が生じ、その結果、分離さ
せた単心線、つまり光ファイバ端子に余りが生じた場合
であっても、光ファイバケーブル1B内、或いは光ファ
イバケーブル1A内の単心線7に接続させることでこの
余りの光ファイバ端子を無駄なく利用でき、例えば遠方
下流側、或いは上流側における他のケーブル接続部での
光需要に対して前記余り分の融通がきくという効果が奏
される。
【0022】次いで図3は、局側の光ファイバ1心を複
数の光ファイバに分岐させる光スプリッタ16を備えた
場合の接続形態を示す模式図である。本図の光スプリッ
タ16は4分岐タイプのものとして示される。なお、本
接続構造において、前記した図2における接続構造で使
用した部材と同一のものについては同一の符号を付して
いる。本接続構造においても、先ず、光ファイバケーブ
ル1Aにおいて複数収容されているテープ心線6の内の
いずれかを選択し、テープ心線接続部12や単心分離部
32等を介して単心線13に分離させる。
【0023】通常、光スプリッタ16は、その単心側、
多心側(分岐先側)にそれぞれ単心線(当該単心線には
符号17を付す)が取り付けられた状態のユニットとし
て構成されていて、前記分離された単心線13を単心接
続部14により光スプリッタ16の単心側の単心線17
に接続する。そして、光スプリッタ16の多心側、本例
では4心の単心線17に、単心接続部14を介し加入者
側に配線されるドロップ光ファイバケーブルのドロップ
単心線15をそれぞれ接続する。そして、図3に示され
るように、4心に対して需要が2心のみであった場合に
は、残りの単心線17、つまり光スプリッタ16により
分岐された単心線17の一部を、他方の光ファイバケー
ブル1B内の単心線7に単心接続部14等を介し接続さ
せる。
【0024】以上のように、本発明に係る光ファイバケ
ーブル1同士を接続するに際し、局側寄りに位置する一
方の光ファイバケーブル1Aにおいてテープ心線6を単
心状に分離させ、少なくとも1本の該分離させた単心線
13を光スプリッタ16により複数の単心線17に分岐
させ、該分岐させた単心線17の一部を、他方の光ファ
イバケーブル1B内の単心線7に接続する構成とすれ
ば、この光ファイバケーブル1同士の接続部において加
入者等への引き落とし需要が生じ、その結果、分離させ
た単心線、つまり光ファイバ端子に余りが生じた場合で
あっても、光ファイバケーブル1B内の単心線7に接続
させることでこの余りの光ファイバ端子を無駄なく利用
でき、遠方下流側での光需要に対応できる。特に、光ス
プリッタ16を備えた構成においては、分岐により光フ
ァイバ端子数が増えることとなるので、当該構成は光フ
ァイバ端子の使用効率面において大きな効果を奏する。
【0025】また、図3に示した接続構造において、局
側寄りにおいて接続させたい場合には、残りの単心線1
7、つまり光スプリッタ16により分岐された単心線1
7の一部を、局側寄りの光ファイバケーブル1A内の単
心線7に単心接続部14等を介して接続すれば良い。こ
れにより、局側寄りでの光需要に対して前記余り分の融
通がきくという効果が奏される。
【0026】次いで、図2及び図3において符号21は
ケーブル中間接続部を示し、前記光ファイバケーブル1
Bの途中から例えば加入者へ心線を引き落とす箇所とな
る。ケーブル外被2(図1)を剥離させると、前記した
SZスロットの効果により心線には余長ができるので、
前記ケーブル接続部11にて光ファイバケーブル1Aの
光信号線、つまりテープ心線6側と光学的に接続する単
心線7を当該部位で引き出し、切断して加入者側に配線
されるドロップ光ファイバケーブルのドロップ単心線1
5に、単心接続部14等を介して接続する。
【0027】当該構造によれば、ケーブル中間接続部2
1においてドロップ単心線15に接続するに当たり、テ
ープ心線から単心線に分離させる作業が不要になるので
配線作業効率が向上するという効果が奏される。なお、
スロットのない簡易構造の光ファイバケーブル(例えば
図1(b)に示した光ファイバケーブル)の場合には、
中間接続部21に心線余長が生じないので、光ファイバ
ケーブル自体に余長を持たせて配線し、中間接続部21
で光ファイバケーブルを寄せることにより心線余長を生
じさせれば良い。
【0028】以上のように、光ファイバケーブル1内に
収容した単心線7による配線の融通性は、このようなケ
ーブル中間接続部21ばかりでなく、他のケーブル端末
接続部、具体的には光ファイバケーブル1Bの下流側
(局から遠い側)の端部の接続部にも勿論適用され、当
該端部の接続部でさらに別の光ファイバケーブル1の単
心線7に接続すれば、遠方における光需要にも対応可能
となる。
【0029】以上に述べたケーブル接続部11やケーブ
ル中間接続部21は通常、架空用光クロージャ(以降、
単に光クロージャという)の内部にレイアウトされる。
ここで、この光クロージャの内部において従来より実施
されてきた光ファイバの接続形態は以下に示す(1)〜
(4)の通りである。なお、以下の説明では局に近い側
を上流側、局から遠い側を下流側と呼ぶ。 (1)上流側のテープ心線と下流側のテープ心線との接
続 (2)上流側のテープ心線と単心分離心線との接続 (3)単心分離心線(単心側)とドロップ単心線との接
続 (4)上流側のテープ心線とドロップ光ファイバケーブ
ル(テープ心線)との接続 上記(4)は、加入者までテープ心線単位で配線供給す
る場合であって、従来から主に企業向けに適用されてき
た接続形態である。
【0030】なお、最近は光スプリッタも光クロージャ
に設置することが検討されているため、次の接続形態も
考慮されている。 (5)単心分離心線(単心側)と光スプリッタ(1心
側)との接続 (6)光スプリッタ(多心側)とドロップ単心線との接
続 なお、上流側,下流側のテープ心線、単心分離心線、光
スプリッタの出力端子で使用されないものはこの光クロ
ージャの内部に保留しておく。
【0031】そして、本発明においては前記(1)〜
(6)に加え、図2及び図3で説明したように以下の接
続形態が追加される。 (7)単心分離心線(単心側)と上流側の単心線(符号
7)との接続 (8)単心分離心線(単心側)と下流側の単心線との接
続 (9)光スプリッタ(多心側)と上流側の単心線との接
続 (10)光スプリッタ(多心側)と下流側の単心線との
接続 (11)上流側の単心線と下流側の単心線との接続
【0032】このように本発明では従来にない新たな接
続形態が生じるが、これらの接続部位を収容することは
従来公知の光クロージャにおいて容易に可能である。図
4は光クロージャ22の内部の配線構造を示す概略図で
ある。光クロージャ22において、内部には多数のトレ
イ23が積層収容されている。心線の接続部はトレイ2
3内に固定し、その両側の心線余長はトレイ23内にお
いて巻いて収容する。テープ心線6同士の接続であれ
ば、一つのトレイ23に例えば10個程度までの接続部
(テープ心線接続部12)を収容できる。トレイ23に
は心線(テープ心線,単心線)の出入り口が両側に設け
られており、通常では、一方の出入り口側から入った心
線は反対側の出入り口から出て行くように収容される
が、本発明においては同一の光ファイバケーブルに戻っ
て行く接続形態(例えば図2に仮想線で示した接続配
線)があるため、同一の出入り口から出て行く場合があ
る。但しこの心線の出口の変更は、内部に収容する心線
の長さ調整により容易に実施できるものである。
【0033】なお、光スプリッタ16や単心分離心線3
1(単心分離部32)も同様の構造の別のトレイ23に
収容する形態も採られる。この場合、前記心線の接続部
を収容したトレイ23からの配線、或いは光スプリッタ
16と単心分離心線31を各々別のトレイ23に収容し
た場合には、光スプリッタ16を収容したトレイ23と
単心分離心線31を収容したトレイ23間の配線が必要
となるが、トレイ23の外側は光クロージャ22の筐体
内において比較的開放された空間となっているため、い
ずれの配線作業も容易に行えるものである。このよう
に、本発明に係る光ファイバケーブルにおける光ファイ
バの接続構造は従来の光クロージャにおいて容易に適用
可能となる。勿論、ケーブル中間接続部21における接
続構造についても同光クロージャ22において容易に適
用可能となるものである。
【0034】以上、本発明について好適な実施形態を説
明したが、本発明はこれらの形態に限られることなく、
各構成要素の形状やレイアウト等についてその趣旨を逸
脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、テープ心線が利用され
た光配線系において、心線の使用効率が大幅に向上する
ことになる。このように本発明は、テープ心線の利点と
単心線の利点の両方を兼ね揃えた光ファイバの配線形態
を実現するものであるため、今後の光通信サービスの普
及に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ファイバケーブルの実施例を
示す断面図であり、(a)は第1実施例、(b)は第2
実施例を示す。
【図2】本発明に係る光ファイバケーブルを用いた接続
形態を示す模式図である。
【図3】本発明に係る光ファイバケーブルを用いた他の
接続形態を示す模式図である。
【図4】光クロージャの内部の配線構造を示す概略図で
ある。
【図5】単心分離心線の構造を示す説明図である。
【図6】従来構造の光ファイバケーブルの問題点を示す
説明図である。
【図7】パッシブダブルスター(PDS)の配線形態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル 1A 光ファイバケーブル(局側寄り) 1B 光ファイバケーブル 2 ケーブル外被 3 スロットロッド 6 テープ心線 6a 光ファイバ素線 7 単心線 11 ケーブル接続部 12 テープ心線接続部 13 単心線(分離後) 14 単心接続部 15 ドロップ単心線(ドロップ心線) 16 光スプリッタ 17 単心線(分岐後) 21 ケーブル中間接続部 22 架空用光クロージャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 在間 正裕 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 町野 弘二 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H001 BB14 BB27 FF07 2H036 KA01 KA02 MA11 QA00 RA11 5G355 AA10 BA01 BA11 5G375 AA18 CA02 CA19 DB16 EA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ心線と、該テープ心線の光ファイ
    バ心数に対して一つ小さい数以上の本数からなる単心線
    とを内部に収容したことを特徴とする光ファイバケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ファイバケーブル同
    士を接続するに際し、局側寄りに位置する一方の光ファ
    イバケーブルにおいてテープ心線を単心状に分離させ、
    該分離させた単心線の一部を、他方の光ファイバケーブ
    ル内の単心線に、或いは前記一方の光ファイバケーブル
    内の単心線に接続することを特徴とする光ファイバケー
    ブルにおける光ファイバの接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光ファイバケーブル同
    士を接続するに際し、局側寄りに位置する一方の光ファ
    イバケーブルにおいてテープ心線を単心状に分離させ、
    少なくとも1本の該分離させた単心線を光スプリッタに
    より複数の単心線に分岐させ、該分岐させた単心線の一
    部を、他方の光ファイバケーブル内の単心線に、或いは
    前記一方の光ファイバケーブル内の単心線に接続するこ
    とを特徴とする光ファイバケーブルにおける光ファイバ
    の接続構造。
  4. 【請求項4】 光ファイバケーブルの中間部位におい
    て、ケーブル外被を剥離させて、前記光ファイバケーブ
    ル内に収容され、テープ心線と光学的に接続された単心
    線を選択的に切断し、該切断した単心線をドロップ心線
    に接続することを特徴とする請求項2又は請求項3に記
    載の光ファイバケーブルにおける光ファイバの接続構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025444A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバーケーブルとその布設方法

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