JP2003004912A - 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット - Google Patents

光学シート及びこれを用いたバックライトユニット

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JP2003004912A
JP2003004912A JP2001185813A JP2001185813A JP2003004912A JP 2003004912 A JP2003004912 A JP 2003004912A JP 2001185813 A JP2001185813 A JP 2001185813A JP 2001185813 A JP2001185813 A JP 2001185813A JP 2003004912 A JP2003004912 A JP 2003004912A
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optical sheet
back surface
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optical
coating layer
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JP2001185813A
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Keiko Hirakawa
景子 平川
Yutaka Mineo
裕 峯尾
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Keiwa Inc
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Keiwa Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スティッキング防止層等の裏面被覆層を備え
ても光の干渉模様の発生を低減できる光学シート、及
び、この光学シートを用いて輝度ムラを防止できるバッ
クライトユニットの提供を目的とするものである。 【解決手段】 透明な基材層2と、この基材層2の表面
側に形成された光学的機能層3と、基材層2の裏面側に
積層された透明樹脂製の裏面被覆層4とを備えており、
この裏面被覆層4の厚さが4.5μm以上6.4μm以
下である光学シート1である。この裏面被覆層4を構成
する透明樹脂としてアクリル系樹脂を用いるとよい。上
記裏面被覆層4を透明樹脂を含む樹脂組成物のコーティ
ングにより形成し、その塗工量(固形分換算)を5.6
g/m以上9.5g/m以下とするとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散、集光、屈
折、反射等の諸機能を有し、特に液晶表示装置のバック
ライトユニットに好適な光学シート、及び、これを用い
たバックライトユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶層を背面から照ら
して発光させるバックライト方式が普及し、液晶層の下
面側にバックライトユニットが装備されている。かかる
バックライトユニット50は、一般的には図3(a)に
示すように、光源としての棒状のランプ51と、このラ
ンプ51に端部が沿うように配置される方形板状の導光
板52と、この導光板52の表面側に積層された複数枚
の光学シート53とを装備している。この光学シート5
3は、光線のピーク方向を法線方向側へ屈折させる機
能、輝度分布を拡散させる機能等の所定の光学的機能を
有するものであり、具体的には、導光板52の表面側に
配設されるビーズ塗工タイプ等の光拡散シート54やプ
リズムシート55などがある。
【0003】このバックライトユニット50の機能を説
明すると、まず、ランプ51より導光板52に入射した
光線は、導光板52裏面の反射ドット等、導光板52の
裏面側に配設される反射シート(図示していない)及び
導光板52の各側面で反射され、導光板52表面から出
射される。導光板52から出射した光線は光拡散シート
54に入射し、拡散・法線方向側への屈折等の所定の光
学的作用が奏され、光拡散シート54の表面より出射さ
れる。その後、光拡散シート54から出射された光線
は、プリズムシート55に入射し、表面に形成されたプ
リズム部55aによって、略真上方向にピークを示す分
布の光線として出射される。
【0004】このように、ランプ51から出射された光
線は、導光板52により表面側に屈折され、また光拡散
シート54によって拡散等され、さらにプリズムシート
55によって略真上方向にピークを示すように屈折さ
れ、上方の図示していない液晶層全面を照明するもので
ある。なお、図示していないが、プリズムシート55の
表面側にさらに他のプリズムシートや光拡散シートが配
設されたバックライトユニットもある。
【0005】上記バックライトユニット50に備える光
拡散シート54は、一般的には図3(b)に示すよう
に、基材層56と、基材層56の表面に積層された光学
的機能層(光拡散層)57と、基材層56の裏面に積層
されたスティッキング防止層58とを備えている。この
光学的機能層57は、一般的にはバインダー59中に光
拡散剤60が分散した構造を有し、光拡散剤60により
透過光線に対して拡散等の光学的機能が奏される。ま
た、スティッキング防止層58は、バインダー61中に
少量のビーズ62が離間して分散し、このビーズ62の
下部がバインダー61の裏面から突出した構造を有して
おり、光拡散シート54裏面が導光板52表面と密着し
て干渉縞が生じてしまう不都合を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記光拡散シート54
の裏面に積層されるスティッキング防止層58は、一般
的にはビーズ62を混合した樹脂組成物をコーティング
することで形成されており、一般的には約4μm程度の
厚さに薄く形成されている。
【0007】かかる薄いスティッキング防止層58によ
り、従来の光拡散シート54には光の干渉模様である虹
模様が生じ、液晶表示画面の輝度ムラ等の品質の低下を
招来するおそれがある。
【0008】上記不都合は、スティッキング防止層58
を備える光拡散シート54に限定されるものではなく、
保護等のために積層される透明樹脂製の裏面被覆層を備
える光学シート53に共通するものである。
【0009】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、スティッキング防止層等の裏面被覆層を備
えても光の干渉模様の発生を低減できる光学シート、及
び、この光学シートを用いて輝度ムラを防止できるバッ
クライトユニットの提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、透明な基材層と、この基材層の表面
側に形成された光学的機能層と、基材層の裏面側に積層
された透明樹脂製の裏面被覆層とを備えており、この裏
面被覆層の厚さが4.5μm以上6.4μm以下である
光学シートである。ここで、「透明」とは、無色透明に
限定されず、半透明及び有色透明を含む概念である。
【0011】当該光学シートによれば、スティッキング
防止層、保護層などの裏面被覆層の厚さを4.5μm以
上6.4μm以下とし、従来のものより厚くしているた
め、かかる裏面被覆層による光の干渉模様の発生を低減
することができる。
【0012】上記裏面被覆層を構成する透明樹脂として
アクリル系樹脂を用いるとよい。このように裏面被覆層
を透明性が高いアクリル系樹脂から形成し、その厚さを
上記範囲とすることで、裏面被覆層による光線透過率の
減少を低減しつつ、さらに光の干渉模様の発生低減作用
を促進することができる。
【0013】上記裏面被覆層を透明樹脂を含む樹脂組成
物のコーティングにより形成するとよい。スティッキン
グ防止層や裏面保護層などの裏面被覆層を製造性の高い
コーティングにより形成する場合、当該光学シートのよ
うに裏面被覆層の厚さを4.5μm以上と比較的厚くす
ることで、裏面被覆層の外面(裏面)の平滑性を高め易
く、入射光の散乱を低減し、光線透過率を向上させるこ
とができる。
【0014】なお、裏面被覆層を上記樹脂組成物のコー
ティングで形成する場合、この樹脂組成物の塗工量を固
形分換算で5.6g/m以上9.5g/m以下とす
ることで、厚さが上記範囲の裏面被覆層を形成すること
ができる。
【0015】上記裏面被覆層中にビーズを分散させ、こ
のビーズの下部を裏面から突出させるとよく、つまり裏
面被覆層をスティッキング防止層とするとよい。この手
段によれば、光の干渉模様の発生を低減しつつ、当該光
学シートと重ねて配設される導光板やプリズムシートと
のスティッキングが防止され、液晶表示装置の画面の輝
度ムラが抑えられる。
【0016】従って、ランプから発せられる光線を分散
させて表面側に導く液晶表示装置用のバックライトユニ
ットにおいて、当該光学シートを備えると、光の干渉模
様による液晶表示画面の輝度ムラが防止でき、さらに裏
面被覆層の裏面での入射光の散乱による輝度の低下を低
減することができる。
【0017】当該光学シートにおける上記光学的機能層
としては、(a)バインダーと、このバインダー中に分
散する光拡散剤とを有しているもの(光拡散層)、
(b)エンボス加工により表面に略均一に形成された微
細凹凸を有しているもの(光拡散層)、(c)ポリマー
と、このポリマー中に分散する気泡とを有しているもの
(光拡散層)、(d)三角柱状のプリズム部をストライ
プ状に有するもの(プリズム層)、(e)シリンドリカ
ルレンズ部をストライプ状に有するもの(異方性拡散
層)が可能である。このように、光学的機能層として上
記各構造のものを採用することで、光の干渉模様の発生
を低減しつつ、これらの光学的機能層の各光学的機能
(拡散、異方性拡散、屈折等)を効果的に奏することが
できる。
【0018】なお、上記光拡散剤として繊維状光拡散剤
を用い、この繊維状光拡散剤を略平行に引き揃えること
で、主に繊維状光拡散剤と垂直方向の拡散作用を発揮
し、繊維状光拡散剤と平行方向の拡散作用が小さい異方
性拡散機能を奏することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係る光学シートを示す模式的断面図で、図2は図1の
光学シートとは異なる形態に係る光学シートを示す模式
的断面図である。
【0020】図1の光学シート1は、いわゆるビーズ塗
工タイプの光拡散シートであり、基材層2と、この基材
層2の表面に積層された光学的機能層3と、基材層2の
裏面に積層された裏面被覆層4とから構成されている。
【0021】基材層2は、光線を透過させる必要がある
ので透明、特に無色透明の合成樹脂から形成されてい
る。かかる基材層2に用いられる合成樹脂としては、特
に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹
脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィ
ン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル等が挙げ
られる。この基材層2の厚みは、特には限定されない
が、例えば10μm以上500μm以下、好ましくは3
8μm以上250μm以下とされる。基材層2の厚みが
上記範囲未満であると、光学的機能層3を形成するため
の樹脂組成物を塗工した際にカールが発生しやすくなっ
てしまう、取扱いが困難になる等の不都合が発生する。
逆に、基材層2の厚みが上記範囲を超えると、液晶表示
装置の輝度が低下してしまうことがあり、またバックラ
イトユニットの厚みが大きくなって液晶表示装置の薄型
化の要求に反することにもなる。
【0022】光学的機能層3は、光拡散層であり、バイ
ンダー5と、このバインダー5中に分散する光拡散剤6
とから構成されている。このように分散した光拡散剤6
により、この光学的機能層3を裏側から表側に透過する
光線を略均一に拡散させることができる。また、光拡散
剤6により光学的機能層3の表面に凹凸を形成すること
で、光拡散性を高めることができる。なお、光学的機能
層3の厚みは特には限定されないが、例えば1μm以上
50μm以下程度とされている。
【0023】バインダー5に用いられる合成樹脂として
は、例えばアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。また
バインダー5には、上記のポリマーの他、例えば可塑
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、劣化防止剤等
が配合されてもよい。バインダー5に用いられる合成樹
脂は光線を透過させる必要があるので透明とされてお
り、特に無色透明が好ましい。
【0024】光拡散剤6は、光線を拡散させる性質を有
する粒子であり、無機フィラーと有機フィラーに大別さ
れる。無機フィラーとしては、具体的には、シリカ、水
酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫化
バリウム、マグネシウムシリケート、又はこれらの混合
物を用いることができる。有機フィラーの具体的な材料
としては、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリ
ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリアミド(ナイロン)等を用いることが
できる。
【0025】光拡散剤6の形状は、特に限定されるもの
ではなく、例えば球状、立方状、針状、棒状、紡錘形
状、板状、鱗片状、繊維状などが挙げられ、中でも光拡
散性に優れる球状のビーズが好ましい。
【0026】光拡散剤6の粒径の下限としては3μm、
特に5μm、さらに8μmが好ましく、光拡散剤6の粒
径の上限としては25μm、特に20μm、さらに15
μmが好ましい。これは、光拡散剤6の粒径が上記範囲
未満であると、光拡散剤6によって形成される光学的機
能層3表面の凹凸が小さくなり、光拡散シートとして必
要な光拡散性を満たさないおそれがあり、逆に、光拡散
剤6の平均粒径が上記範囲を越えると、光学シート1の
厚さが増大し、かつ、均一な拡散が困難になることから
である。
【0027】光拡散剤6の配合量(バインダー5中のポ
リマー分100部に対する配合量)の下限としては0.
1部、特に5部、さらに10部が好ましく、光拡散剤6
の配合量の上限としては500部、特に300部、さら
に200部が好ましい。これは、光拡散剤6の配合量が
上記範囲未満であると、光拡散性が不十分となってしま
い、一方、光拡散剤6の配合量が上記範囲を越えると全
光線透過率が低下することからである。
【0028】裏面被覆層4は、傷付き等の防止を目的と
して基材層2の裏面に略均一に積層されるものであり、
上記光学的機能層3のバインダー5と同様の材料を用い
ることができる。特に、透明性が高く、保護性も良好な
アクリル系樹脂が好ましい。また、この裏面被覆層4を
構成する材料としてハードコート剤を用いてもよい。ハ
ードコート剤により裏面被覆層4を形成すると、当該光
学シート1裏面の傷付き防止性がさらに促進され、表面
に凹凸を有するビーズ塗工タイプの光拡散シートやプリ
ズムシートの表面側に配設しても光学シート1の裏面へ
の傷付きが低減される。
【0029】上記ハードコート剤としては、有機系ハー
ドコート剤、有機系+シリコーン系ハードコート剤、シ
リコーン系ハードコート剤等が挙げられる。有機系ハー
ドコート剤としては、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、ア
ルキド樹脂、アクリル樹脂、多官能アクリル等がある。
また有機系+シリコーン系ハードコート剤としては、ポ
リエステルポリオール、エーテル化メチロールメラミ
ン、アルキルトリアルコキシシラン及びテトラアルコキ
シシランの部分加水分解物などがある。さらにシリコー
ン系ハードコート剤としては、a)アミノシラン、エポ
キシシランの部分加水分解物、b)シランカップリング
剤、アルキルトリアルコキシシラン、テトラアルコキシ
シランの部分加水分解物、c)アルキルトリアルコキシ
シラン、テトラアルコキシシランの部分加水分解物、
d)コロイダルシリカ、アルキルトリアルコキシシラン
の部分加水分解物などがある。傷付き防止のためには比
較的硬いシリコーン系ハードコート剤が好ましい。
【0030】裏面被覆層4の厚さの下限としては4.5
μm、特に4.7μm、さらに5.2μmが好ましく、
一方、裏面被覆層4の厚さの上限としては6.4μmが
好ましい。これは、裏面被覆層4の厚さを上記範囲と
し、従来のものより厚くすることで光の干渉模様、特に
球状の干渉模様の発生を低減できるからであり、逆に、
裏面被覆層4の厚さを上記上限より大きくすると、当該
光学シート1の厚さが増大し、バックライトユニットの
薄型化の要請に反するためである。
【0031】次に、当該光学シート1の製造方法につい
て説明する。当該光学シート1は、(1)バインダー5
を構成する樹脂組成物中に光拡散剤6を混合した光学的
機能層3用の塗工液を調製し、この塗工液を基材層2の
表面にをコーティングし、乾燥させる光学的機能層3の
形成工程と、(2)裏面被覆層4を構成する樹脂組成物
を含む裏面被覆層4用の塗工液を調製し、この塗工液を
基材層2の裏面にコーティングし、乾燥させる裏面被覆
層4の形成工程とによって製造される。この裏面被覆層
4の形成工程において、裏面被覆層4を構成する樹脂組
成物の塗工量としては固形分換算で5.6g/m以上
9.5g/m以下とされる。
【0032】上記構造の当該光学シート1によれば、光
学的機能層3によって透過光線を略均一に拡散すること
ができ、裏面被覆層4によって裏面への傷付きを防止す
ることができる。また、裏面被覆層4が前述のように比
較的厚いので、光の干渉模様の発生が低減される。さら
に、裏面被覆層4を比較的厚くすることで、裏面被覆層
4の裏面の平滑性が促進され、入射光の余計な散乱を防
止し、光線ロスを低減することができる。
【0033】図2の光学シート11は、基材層2と、こ
の基材層2の表側に積層された光学的機能層3と、基材
層2の裏面に積層された裏面被覆層12とから構成され
ている。この基材層2及び光学的機能層3は、上記図1
の光学シート1と同様であるため、同一番号を付して説
明を省略する。
【0034】裏面被覆層12は、上記図1の光学シート
1の裏面被覆層4と同様の材料から構成され、かつ、上
記裏面被覆層4と同様の厚さとされており、加えてビー
ズ13を分散含有している。そのため、この裏面被覆層
12はいわゆるスティッキング防止層となる。このビー
ズ13としては上記光拡散剤6と同様のものが用いられ
る。
【0035】ビーズ13の配合量は比較的少量とされて
おり、ビーズ13は互いに離間して分散している。そし
て、ビーズ13の多くはその下端が裏面被覆層12の裏
面からごく少量突出している。従って、この光学シート
11をバックライトユニット(図3(a)参照)に積層
すると、突出したビーズ13の下端が導光板等の表面に
点で当接し、光学シート11と導光板等とのスティッキ
ングが防止され、液晶表示装置の画面の輝度ムラが抑え
られる。
【0036】当該光学シート11は、(1)バインダー
5を構成する樹脂組成物中に光拡散剤6を混合した光学
的機能層3用の塗工液を調製し、この塗工液を基材層2
の表面にをコーティングし、乾燥させる光学的機能層3
の形成工程と、(2)裏面被覆層12を構成する樹脂組
成物中にビーズ13を混合した裏面被覆層12用の塗工
液を調製し、この塗工液を基材層2の裏面にをコーティ
ングし、乾燥させる裏面被覆層12の形成工程とにより
製造される。
【0037】当該光学シート11の裏面被覆層12も上
記光学シート1の裏面被覆層4と同様に比較的厚いの
で、光の干渉模様の発生が低減される。また、平滑性の
高い裏面被覆層12により入射光の余計な散乱を低減
し、光線ロスを低減することができる。
【0038】従って、図3(a)に示すようなバックラ
イトユニット50に図1又は図2の光学シート1、11
を使用すると、当該光学シート1、11の干渉模様の発
生が低減されるため、輝度ムラの発生が低減され、品質
が高められる。また、当該光学シート1、11裏面の高
い平滑性によって入射光の乱反射が低減され、輝度が向
上する。
【0039】なお、本発明の光学シートは上記実施形態
に限定されるものではなく、例えば裏面被覆層の形成手
段としてはコーティングに限定されず、他の公知手段を
採用することも可能である。また、当該光学シートとし
ては、上記ビーズ塗工タイプの光拡散シートに限定され
ず、(a)エンボス加工により表面に略均一に形成され
た微細凹凸を有するいわゆるエンボスタイプの光拡散シ
ート、(b)ポリマー中に気泡を分散含有する光学的機
能層を備える光拡散シート、(c)表面に三角柱状のプ
リズム部をストライプ状に有するプリズムシート、
(d)表面にシリンドリカルレンズ部をストライプ状に
有する異方性拡散シート、(e)バインダー中に繊維状
光拡散剤を略平行に引き揃えて分散含有する光学的機能
層を備える異方性拡散シートなどにも適用可能であり、
これらの光学シートの裏面被覆層の厚さを本発明のよう
に4.5μm以上6.4μm以下とすることで、これら
の光学的機能層の各光学的機能を光の干渉模様の発現を
低減しつつ効果的に奏することができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきものではないことはもちろんである。
【0041】[実施例1]図2に示す光学シートと同様
の構造であり、裏面被覆層用の塗工液の塗工量(固形分
換算)を5.6g/mとすることで、裏面被覆層の厚
さが4.51μmの実施例1の光学シートを得た。
【0042】[実施例2]裏面被覆層用の塗工液の塗工
量(固形分換算)を7.1g/mとした以外は実施例
1と同様にして、裏面被覆層の厚さが4.70μmの実
施例2の光学シートを得た。
【0043】[実施例3]裏面被覆層用の塗工液の塗工
量(固形分換算)を8.2g/mとした以外は実施例
1と同様にして、裏面被覆層の厚さが5.20μmの実
施例3の光学シートを得た。
【0044】[比較例1]裏面被覆層用の塗工液の塗工
量(固形分換算)を3.0g/mとした以外は実施例
1と同様にして、裏面被覆層の厚さが2.55μmの比
較例1の光学シートを得た。
【0045】[比較例2]裏面被覆層用の塗工液の塗工
量(固形分換算)を4.3g/mとした以外は実施例
1と同様にして、裏面被覆層の厚さが4.00μmの比
較例2の光学シートを得た。
【0046】[特性の評価]上記実施例1〜3の光学シ
ート及び比較例1、2の光学シートにおける光の干渉模
様の発生の有無を目視により判定した。この判定基準
は、虹模様がはっきり確認される場合を×、虹模様が僅
かに確認される場合を△、虹模様が殆ど確認されない場
合を○、虹模様が確認されない場合を◎とした。その判
定結果を下記表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】上記表1に示すように、裏面被覆層の厚さ
が4.5μm未満の比較例1及び2の光学シートは光の
干渉模様がはっきりと発現しているが、裏面被覆層の厚
さが4.5μm以上の実施例1〜3の光学シートは光の
干渉模様の発現が低減されている。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学シー
トによれば、保護層やスティッキング防止層などの裏面
被覆層を積層しても光の干渉模様の発生が低減され、か
つ、光線透過率の減少が低減される。そのため、当該光
学シートを備えるバックライトユニットによれば、輝度
ムラの発生が低減され、かつ、輝度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光学シートを示す模
式的断面図である。
【図2】図1の光学シートとは異なる形態の光学シート
を示す模式的断面図である。
【図3】(a)は一般的なエッジライト型のバックライ
トユニットを示す模式的斜視図で、(b)は従来の一般
的なビーズ塗工タイプの光拡散シートを示す模式的断面
図である。
【符号の説明】
1・・・光学シート 2・・・基材層 3・・・光学的機能層 4・・・裏面被覆層 5・・・バインダー 6・・・光拡散剤 11・・・光学シート 12・・・裏面被覆層 13・・・ビーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 F21Y 103:00 // F21Y 103:00 G02B 1/10 Z Fターム(参考) 2H038 AA55 BA06 2H042 BA02 BA04 BA05 BA12 BA15 BA20 2H091 FA23Z FA32Z FB02 FD06 LA03 LA18 LA21 2K009 BB13 BB14 BB24 BB28 CC09 CC24 CC42 DD02 EE00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な基材層と、この基材層の表面側に
    形成された光学的機能層と、基材層の裏面側に積層され
    た透明樹脂製の裏面被覆層とを備えており、 この裏面被覆層の厚さが4.5μm以上6.4μm以下
    である光学シート。
  2. 【請求項2】 上記裏面被覆層を構成する透明樹脂とし
    てアクリル系樹脂が用いられている請求項1に記載の光
    学シート。
  3. 【請求項3】 上記裏面被覆層が透明樹脂を含む樹脂組
    成物のコーティングにより形成されている請求項1又は
    請求項2に記載の光学シート。
  4. 【請求項4】 上記樹脂組成物の塗工量が固形分換算で
    5.6g/m以上9.5g/m以下である請求項3
    に記載の光学シート。
  5. 【請求項5】 上記裏面被覆層中にビーズが分散し、こ
    のビーズの下部が裏面から突出している請求項1から請
    求項4のいずれか1項に記載の光学シート。
  6. 【請求項6】 上記光学的機能層が、バインダーと、こ
    のバインダー中に分散する光拡散剤とを有する請求項1
    から請求項5のいずれか1項に記載の光学シート。
  7. 【請求項7】 上記光拡散剤として繊維状光拡散剤を用
    い、この繊維状光拡散剤が略平行に引き揃えられている
    請求項6に記載の光学シート。
  8. 【請求項8】 上記光学的機能層が、エンボス加工によ
    り表面に略均一に形成された微細凹凸を有する請求項1
    から請求項5のいずれか1項に記載の光学シート。
  9. 【請求項9】 上記光学的機能層が、ポリマーと、この
    ポリマー中に分散する気泡とを有する請求項1から請求
    項5のいずれか1項に記載の光学シート。
  10. 【請求項10】 上記光学的機能層が、三角柱状のプリ
    ズム部をストライプ状に有する請求項1から請求項5の
    いずれか1項に記載の光学シート。
  11. 【請求項11】 上記光学的機能層が、シリンドリカル
    レンズ部をストライプ状に有する請求項1から請求項5
    のいずれか1項に記載の光学シート。
  12. 【請求項12】 ランプから発せられる光線を分散させ
    て表面側に導く液晶表示装置用のバックライトユニット
    において、請求項1から請求項11のいずれか1項に記
    載の光学シートを備えていることを特徴とする液晶表示
    装置用のバックライトユニット。
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