JP2003004441A - 距離計測方法および距離計測機能を有する画像入力装置 - Google Patents
距離計測方法および距離計測機能を有する画像入力装置Info
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Abstract
つ高精度に対象の距離計測を行うことができる技術を提
供する。 【解決手段】 光が2以上の異なる通過位置を通過する
よう規制する光通過位置規制手段110と、光通過手段
110を通過した光を収束するレンズ系210と、この
レンズ系210によって収束された光から画像を取り込
む撮像素子240を有する画像取込手段と、異なる通過
位置を通過した光による画像を用いて、撮像素子240
から対象物までの距離を演算する距離演算手段350と
を備える。光通過位置規制手段110は、特定の位置の
み通過するよう規制する。
Description
に行う際に用いられる技術に係り、特に、距離計測装置
および画像入力装置に関するものである。
内の物体の三次元形状や位置の情報を得るために、画像
中の各点におけるカメラからの距離を測定する装置が提
案、製品化されている。
一つとして、レンズと像面の位置関係によって生じるぼ
けと被写体までの距離との関係を用いて距離を計測する
方法が、多数提案されている。
代わりに、距離に対するぼけ量の関係を用いる方法が、
複数提案されている。これらの方法のうち、コロンビア
大学のネイヤーによって提案されたものでは、テレセン
トリック光学系と二重フォーカスカメラを用いている。
また、特許第2963990号公報において提案される
技術では、ぼけ量の解析が容易となるように、構造化さ
れた符号化開口(瞳)を用いた方法が提案されている。
号公報において指摘されているように、ネイヤーによっ
て提案された方法によれば、単なる円形開口のレンズを
用いているにすぎないため、レンズ収差のモデリング、
CCD(電荷結合素子)の精密な位置合わせ、および、
得られた画像からのノイズ除去が必要となる。また、ぼ
けの大きさも比較的小さいものに制限されるので、遠距
離物体の計測や奥行き精度の確保が困難である。
た方法では、ぼけ量の解析が容易となるように光を通過
させる瞳形状を有する光通過手段を用いている。これに
より、上記ネイヤーの方法での不都合を生ずることなく
距離計測を行うことが可能としている。
焦点で撮影した画像のぼけを解析し、距離計測を実施し
ている。複数焦点での画像を撮影する手段として、逐次
的にレンズを駆動し、焦点を変化させて複数回画像を取
り込む方法と、特許第2964990号で提案されてい
るように、プリズムを使うことにより、入射光をn方向
に分光し、複数焦点画像を同時に得る方法とが提案され
ている。
点制御を高精度に行う必要がある。また、プリズムを使
った方法の場合には、入射光をn個に分割するため、各
焦点での観測画像での光の量は1/nとなる。従って、
CCDで得られる電荷の量が少なくなる。そのため、こ
の方法は、電子ノイズに弱くなり、計測精度を向上させ
ることが困難である。
おける焦点制御機構の動作精度に対する要求が非常に高
くなる。その結果、その要求を満たすことが、実用化の
際に大きな問題となる。
持つことなく、安定かつ高精度に対象の距離計測を行う
ことができる距離計測技術を提供することにある。
め、焦点制御機構のない単一焦点のカメラを使った距離
計測装置及び画像入力装置を提案する。
ることのできる光通過位置規制手段と、この光通過位置
規制手段を通過した光を収束するレンズ系と、このレン
ズ系によって収束された光を取り込む画像取込手段と、
これらの取り込んだ画像を用いて、撮像素子から対象物
までの距離を演算する距離演算手段とを備える。
て、図面を参照して説明する。以下では、第1の実施形
態として、距離計測機能を有する画像入力装置を例とし
て説明する。この例では、距離計測機能を用いる画像入
力装置、距離計測方法、および、距離計測装置が実現で
きる。また、第2の実施形態として、距離計測機能を有
する画像入力装置の応用について説明する。もちろん、
本発明は、以下に述べる実施形態に限られるものではな
い。
距離計測機能を有する画像入力装置のブロック図であ
る。図1に示す画像入力装置は、光通過位置規制装置1
00と、撮像機能を有するカメラ200と、カメラ20
0により撮像された画像に基づいて距離計測処理を行う
機能を備えた画像入力制御装置300とを備える。この
画像入力制御装置300は、情報伝送媒体400を介し
て、情報処理システム500等の外部装置と接続するこ
とができる。外部装置としては、情報処理システム50
0の他、例えば、表示装置、印刷装置、記憶装置、通信
装置等が挙げられる。
レンズ系210と、カメラ本体230と、カメラ本体2
30に設けられ対象物の画像を取り込むための手段とし
て機能する撮像素子であるCCD240とを備える。ま
た、カメラ200は、焦点制御機構のない単一焦点のカ
メラを用いる。
0の前方に配置され、光が通過できる位置を規制する装
置である。光通過位置は、少なくとも一組の異なる位置
が想定される。具体的には、光束を特定の位置で通過可
能とすることができるマスク110と、その通過位置を
選択的に変えるための通過位置制御部150とを有す
る。マスク110は、特定位置に開口部112aおよび
112bを持ち、当該開口部112aおよび112b以
外の部分では光を遮る遮蔽部111とを有する。開口部
112aと112bは、図1では、共に開口した状態が
示されているが、異なるタイミングで開口する構成とす
ることができる。通過位置制御部150は、いずれの開
口部を開口させて、光を通過可能とするかを選択する制
御を行う。
異なるタイミングで、光の通過を可能とする構造とした
理由は、CCD240の撮像面241において、開口部
112aおよび112bのいずれを通過して投影された
画像であるのかを区別することを容易にするためであ
る。従って、区別ができるのであれば、同じタイミング
で、それぞれの開口112aおよび113bを介して投
影された画像について、変位量を検出するようにしても
よい。従って、一組の開口部111aおよび111bが
共に開口したマスク110を用いることができる。な
お、この場合には、通過位置制御部150を省略しても
よい。
2個の開口部112aおよび112bを有するマスク1
10を示している。本発明は、これに限られない。例え
ば、3個以上の開口部を有するマスクとすることができ
る。
や複数のシャッターを用いて構成することが可能であ
る。また、このマスク1は、レンズ系2が複数レンズで
構成されている場合などには、レンズ系2の内部に設置
することもある。
制装置における光通過位置を規制する部材として機能す
るマスクの他の例を示す。ここでは、3枚のマスク12
0a、120b、120cを一組として用いる。図2A
に示すマスク120aは、基準画像(Img0)用マス
クの例である。このマスク120aは、遮蔽部121a
と、そのほぼ中心に位置する開口部122aとで構成さ
れる。開口部122aは、計測時には、その中心軸と光
軸とが同軸になるように配置される。図2Bに示すマス
ク120bは、基準画像(Img1)用マスクの例であ
る。このマスク120bは、遮蔽部121bと、該遮蔽
部121bのやや右より(図2Bに示す状態において)
に位置する開口部122bとで構成される。開口部12
2bは、計測時には、その中心軸と光軸とが平行になる
ように配置される。図2Cに示すマスク120cは、基
準画像(Img2)用マスクの例である。このマスク1
20cは、遮蔽部121cと、該遮蔽部121cのやや
下より(図2Cに示す状態において)に位置する開口部
122cとで構成される。開口部122cは、計測時に
は、その中心軸と光軸とが平行になるように配置され
る。
b、120cを光軸に沿って並べた状態を示す。図4B
に示すように、3枚のマスク120a、120b、12
0cの開口部122a、122b、122cは、いずれ
も異なる位置にある。すなわち、いずれか一つのマスク
のみが配置されたとき、光が通過可能となる。
b、120cは、マスク120aを共通の光通過位置を
決める開口部として用い、他のマスク120bおよび1
20cは、このマスク120aと組み合わせて、それぞ
れで二組の異なる光通過位置を構成する。異なる位置に
開口部を有するマスクをさらに増加させて、組み合わせ
を増やすようにしてもよい。
20cの開口部の位置パターンは、計測する対象や周囲
の明るさなどに応じて、位置、開口形状、大きさ等を決
める。位置、開口形状、大きさ等を変えることで、精度
が変化する場合がある。
口形状の変化のタイミングおよび距離計算処理を制御す
るカメラ制御部310と、CCD240で撮像された画
像を一時記憶する画像一時記憶メモリ330と、画像一
時記憶メモリ330に記憶される画像を用いて、距離を
求める処理を行う距離計算部350と、得られた画像お
よび距離の情報を外部に出力するための外部出力インタ
フェース370と、カメラ制御部310に接続され、ユ
ーザからの読み取り開始指示を受け付ける入力装置とし
て機能する読取開始ボタン360とを有する。
0は、それらを構成するハードウェアシステムを、共通
のコンピュータにより構成することができる。例えば、
中央処理ユニット(CPU)、リードオンリーメモリ
(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を有
する。そして、カメラ制御部310および距離計算部3
50は、対応するソフトウエアを実行することで、それ
ぞれの機能を実現する。もちろん、それぞれを個別のハ
ードウエアにより構成することもできる。例えば、プロ
グラマブルロジックアレイ等の論理回路により構成する
ことができる。
像動作の制御と、読取開始ボタン360からの取込開始
の指示を受け付けると、通過位置制御部150に対し
て、マスク110の選択指示と、CCD240に対し
て、像の取込指示とを行う。また、このカメラ制御部3
10は、CCD240で取り込んだ画像を画像一時記憶
メモリ330に記憶させる指示を行う。像の取込指示
と、画像の記憶指示とは、前述したように、開口部11
2aおよび112bとを異なるタイミングで光束を通過
させる場合には、それぞれごとに行う。また、後述する
ように、複数組の通過位置を介して像を取り込む場合に
は、各組の開口部ごとに行う。ただし、各組に共通する
通過位置がある場合には、その通過位置についての像の
取込処理は、各組に共通して、1回としてもよい。さら
に、カメラ制御部310は、画像一時記憶メモリ330
への画像記憶動作終了後、距離計算部350に対して、
距離計算の開始を指示する。
0に蓄えられた画像を用いて距離計算を行う。距離計算
では、まず、蓄えられている画像について、異なる通過
位置によって生じる撮像面上の像の変位量を求める。こ
の変位量は、いずれかの通過位置を基準として、画像の
変位量を、画素数を計数して求めることができる。従っ
て、変位量を画素数で表してもよい。画素の線密度を用
いて長さの次元とすることができる。
ば、光軸上に設けられる通過位置を用いることができ
る。次に、求めた画像の変位量を、キャリブレーション
情報を用いて、変位量に対応する距離を求める。ここ
で、キャリブレーション情報は、次のようにして、距離
計算部350内のメモリに予め記憶させておくことがで
きる。例えば、変位量と対応する距離とをテーブルの形
で記憶することができる。また、計算式として記憶して
おき、変位量を計算式に代入して距離を求めるようにし
てもよい。その場合には、計算式は、距離を求める処理
を行うためのプログラム中に手順および数値として、書
き込んでおくことができる。キャリブレーション情報
は、距離が既知の対象物からの光を、異なる通過位置を
通過させて、それぞれ前記撮像素子の撮像面に投影さ
せ、前記異なる通過位置を介して投影された画像の撮像
面上での変位量を、対象物の撮像素子からの距離を変え
て、各距離について取得し、前記撮像素子から対象物ま
での距離の実測値と、対応して得られた前記変位量との
対応関係を求めることで得られる。
結果の一例を示す。図9では、例えば、図1に示す装置
を用いて測定を行って、キャリブレーションのための対
応関係を求めた例を示す。具体的には、対象物のカメラ
200からの複数の位置での距離を測定して、距離値を
取得する。一方、前記各位置において、前述した図1、
図2A、図2B、図2C等に示したマスクを用いて、異
なる通過位置を通る光束により、それぞれCCD240
の結像面241に結像される像の変位を計測する。そし
て、変位量を、例えば、画素数として取得する。これを
カメラからの各位置で行う。なお、この計測方法につい
ては、距離を実測することを除いて、後述する距離計測
の手順と同じである。
について説明する。図10Aに示すように、カメラ20
0を固定し、カメラ200のレンズ系の位置から距離D
の位置に対象物として原稿50を設置する。この時、レ
ンズの焦点は原稿面にあわせる。この原稿50には、図
10Aに示すように、原稿中心部に小さな黒丸51を描
画したものを使うと、計測が簡単でよい。この状態で、
原稿50をカメラのレンズ系からD1離れた距離に設置
し、開口位置パターンがP0とPiのマスクを使って、画像
の読込を行う。それぞれ得られた画像をImg0、Imgiとす
る。この二つの画像を重ねて表示すると、図10Bのよ
うに、黒丸の像52aおよび52bを、それらの結像位
置がd画素離れた場所に、それぞれ観測することができ
る。この観測方法として、2つの画像内で観測した黒丸
52aと52bの重心座標を、それぞれ求めることで、
dを求めることができる。画素量dと、原稿間の距離
D、D1を使い、開口位置パターンPiのマスクを使って計
測を行った時の距離変換式Eiが、次式で得られる。
…,n)のすべてについて行い、各パターンについて変換
式を求めておく。
=1,…,n-1)について行うことで、距離値di(i=1,…,n-1)
を得る。このdi(i=1,…,n-1)の評価を行って、画素
(x,y)の距離値distx,yとする。この評価には、例え
ば、di(i=1,…,n-1)の平均を求める方法がある。
ンごとに距離を種々変えて得られる変位量の測定値と、
実測した距離値とを用いて、例えば、最小自乗法等によ
り実験式を求める。その結果、例えば、次のような1次
式が得られる。
ション線の一例である。
位量との対応関係を1次式で表すことができる。そのた
め、変位量が与えられれば、この変換式に、計測した変
位量を代入して、yを計算することで、カメラ200か
らの距離Eを求めることができる。すなわち、前記
(2)式は、変位量を距離値に変換するの変換式として
機能する。本実施形態では、この式によるyの計算の手
順は、プログラムで記述される。距離計算部350の中
央処理ユニットがこれを実行して、距離計算を行う。ま
た、他の方法として、前記実験式を用いて、予め、複数
の異なる変位量に対する距離値を計算しておき、これを
テーブルとして記憶することもできる。このテーブル
は、例えば、距離計算部350に内蔵されるメモリに格
納しておく。得られた変位量がテーブルで与えられる、
二つの変位量の間に属する値である場合には、補間演算
を行って、距離を求める構成としてもよい。
合には、それぞれの組について、同様の手順で、実験式
を求める。そして、得られた複数の実験式から、目的に
応じて、適合する実験式を選び、それを前述したよう
に、距離計算の変換式として用いるようにすることがで
きる。また、異なる通過位置が複数組ある場合に、各組
について、同様の手順で求められた実験結果を用いて、
最小自乗法等により一つの実験式を決定するようにして
もよい。
て、対象物についての距離計測を行う。従って、距離計
測装置としては、前述した変換式に基づく距離演算手
順、または、変換式に基づく変位量−距離対応関係テー
ブルを、予め用意しておく必要がある。
部出力インタフェース370、および、情報伝送媒体4
00を通して、情報処理システム500等の外部装置に
対して出力を行う。また、このとき、画像一時記憶メモ
リ330に記憶した画像を、併せて出力することができ
る。このように、画像と共に距離情報を出力すること
で、距離情報に基づいて画像の補正を行うことが可能に
なる。また、距離情報と画像情報とを組み合わせて、三
次元の画像情報を容易に合成することが可能となるとい
うメリットがある。この外部出力インタフェース370
は、SCSI、USB、IEEE1394などの汎用インタフェース手
段、Bluetoothのような無線による通信手段により構成
することができる。
離計測について説明する。本実施形態の距離計測装置の
距離計測は、複数の異なる光通過位置を実現することが
できる、開口位置のパターンが異なる複数のマスクを使
って、その開口部を介して対象物の画像をカメラ200
に導き、CCD240の撮像面241に結像させて、画
像情報として取り込む。この際、異なる開口位置ごと
に、対象物の画像を取り込む。従って、複数の画像が取
り込まれることとなる。また、取り込んだ複数の画像
は、画像一時記憶メモリ330に格納される。そして、
格納されている画像を用いて、距離計算部350によ
り、対象物の距離の計算を行う。その際、取り込んだ複
数の画像のうちの一つを基準画像として定義する。そし
て、基準画像と残りの画像とを比較することで、変位量
を求め、得られた変位量に対応する距離値を求める。
示すマスクを用いる。すなわち、基準画像としてレンズ
系の光学中心にあたる位置にピンホール形の開口部12
2aを設けたマスク120aと、基準画像とは違う位置
に、同じ大きさの開口形状を持ち、その開口位置が中心
から右方向に位置するマスク120bと、中心から下方
向に位置するマスク120cとを使用した場合について
説明を行う。そして、マスク120a、120bおよび
120cを通して取り込んだ画像を、順にImg0,Img1 ,I
mg2と呼ぶことにする。
cは、図4Aに示すように、カメラ本体230の鏡筒の
前端に、マスク取付部231を設け、このマスク取付部
231に、必要なマスクを選択的に装着する。マスクの
選択的装着は、図示していないマスク着脱装置により行
うことができる。このマスク着脱装置による選択的な装
着は、通過位置制御部150からの制御信号に基づいて
行う。具体的には、通過位置を示す制御信号が出力され
ると、マスク着脱装置は、それまでに装着されていたマ
スクが、該当するマスクではない場合に、当該マスクを
取り外す。そして、装着すべきマスクを選択して、マス
ク取付部231に装着する。また、マスクの装着を手動
で行う構成とすることもできる。この場合には、通過位
置制御部150に表示装置を接続して、通過位置制御部
150は、当該制御装置に、次に装着すべきマスクを示
す表示を行わせる。例えば、マスクの番号を表示装置に
表示させると共に、マスクを交換して新たなマスクを装
着する旨のメッセージを表示装置に表示させることによ
り、装着すべきマスクを示す。
理から距離計測処理について全体のフローを示す。ここ
では、撮像面241での画像の変位量と対象物の距離と
の関係を示す情報が、前述したようにすでに求められ
て、予め与えられているものとする。なお、距離と変位
量との関係を示す変換式を求めるための実験における手
順についても、同様に行うことができる。
が押下されると、カメラ制御部310は、読取開始ボタ
ン360に対する操作を受け付けて、予め用意してい
る、それぞれ異なる開口位置パターンPi(i=0,…,n)を有
するn個のマスクから、対象物の画像を取り込むために
用いるマスクを選択して、通過位置制御部150に指示
する(ステップ1100)。この処理を、n枚のマスク
について行う。そして、それぞれの開口部を介してCC
D240の撮像面に投影された画像の取込処理を行う。
その後、距離計算部350は、画像一時記憶メモリ35
0に記憶されたn枚の画像を使って、距離計算処理を行
う(ステップ1200)。得られた距離情報と画像一時
記憶メモリ330に格納された画像とを、外部出力イン
タフェース370と、情報伝送媒体400とを経て出力
する(ステップ1300)。これにより、一連の距離計
算処理を終了する(ステップ1400)。
に知られているものでは、取り込んだ画像の画素の値
に、カメラと対象物までの距離値を入力した距離画像と
いう方式がある。本実施形態でも、その方式での出力が
可能である。
ここで、画像を取り込む際に用いる、マスクの開口位置
パターン(開口形状パターン)は、n個( Pi(i=0,…,
n) ただしi=0は基準画像用パターンとする)定義してあ
るものとする。また、CCD240で入力した画像の画素
サイズを、縦HEIGHT画素、横WIDTH画素とし、画像内の
座標系は、左上を(x,y)=(0,0)、右下を(x,y)=(WIDTH,HE
IGHT)となるように決める。
示す。この処理は、主として、カメラ制御部310によ
り実行される。
1)、カメラ制御部310は、ユーザによる読取開始ボ
タン360の押下を待つ。ユーザが読取開始ボタン36
0を押下すると、それを受け付ける(ステップ110
2)。通過位置制御部150に対して、特定のマスクを
レンズ系210の前方にセットするよう指示する。すな
わち、予め定義してある開口位置パターンのうち、はじ
めに基準画像とする開口位置パターンP0を持つマスクを
セットさせる(ステップ1103)。セット完了後に、
CCD240に、画像の読込動作を行うよう指示して、
画像の読み込みを行わせる(ステップ1104)。読み
込んだ画像を、CCD240から画像一時記憶メモリ3
30に転送させ、該画像一時記憶メモリ330に一時的
に記憶させる(ステップ1105)。ここで、この画像
データに、例えば、Img0 というインデックスを付加し
ておく(ステップ1105)。これは、画像データへの
アクセスを容易にするためのものである。
ーンPiすべてについて、同様にマスクのセットを行い
(ステップ1103)、画像の読込を行い(ステップ1
104)、メモリ330への転送処理を行う(ステップ
1105)。こうして、それぞれ異なる開口位置に対応
する開口位置パターンを持つ各マスクについて、画像読
込の動作が完了したことを確認し(ステップ110
6)、確認できたとき、読込処理は終了する(ステップ
1107)。
一時記憶メモリ330に記憶され、各マスクを介して取
り込んだ画像には、インデックスImgi (i=1,2,…,n-
1)が付加されている。以後、Imgi (i=0,1,…,n-1)を
使い、距離計算処理を行う。
の処理は、主として、距離計算部350により実行され
る。距離計算部350は、カメラ制御部310の起動指
示に応じて、処理を開始する(ステップ1201)。
y)=(0,0)の画素から距離計算処理を開始する(ステップ
1202)。まず、基準画像の座標(x,y)の周辺の画
像の切り出しを行う(ステップ1203)。この処理
は、例えば、図8Aに示すように、注目する画素(x,
y)の周辺部の画像をテンプレート画像80として切り
出しを行う処理である。この切り出す画像の画素サイズ
は、入力画像の画素サイズにより変化する。そこで、後
で行うパターンマッチングの際に、マッチングミスが少
なく、かつ、できるだけ小さな画素サイズを、あらかじ
め実験を行い、決めておく。
1,2,…,n-1)とを用いて、パターンマッチング処理を行
う(ステップ1205)。この処理は、図8Bに示すよ
うに、このテンプレート画像80が、読み込んだ基準画
像以外の画像Imgi (i=1,2,…,n-1)のどの位置にある
かを、パターンマッチング処理を用いて画像検索を行
う。このパターンマッチング処理は、一般に、画像処理
の書籍等などで紹介されている方式を用いることが可能
であり、実現することは容易である。この処理により、
テンプレート画像80がImgi のどの位置に存在するか
を求めることができる。二つの画像がマッチした座標
(xi', yi')が得られる(ステップ1206)。座標
(x,y)と(xi', yi')の2つの座標間の画素数が注目
画素(x,y)の変位量としてえられる。なお、この現象
は、画像が撮像素子の画素面上をあたかも移動した可能
用に見えるので、画素移動量と称してもよい。この量を
dとする。
に示す、2つの座標間のユークリッド距離を用いる。
変位量と距離値の変換式を使って、画素(x,y)におけ
る距離値diを求める(ステップ1208)。
て行い、画素ごとに距離値を求める。また、画像全体の
画素に対して計算を行う場合、計算量が多くなるため、
距離値の必要な部分の座標のみで計算し、残りの画素は
近似処理を行うことで処理時間の短縮をすることも可能
である。
明の距離計測機能を有する画像入力装置を用いた応用例
の一つとして、非接触スキャナに適用する場合について
説明する。
フラットベッドスキャナ、シートスキャナなどに比べ
て、原稿の設置の際の制約が少ないというメリットがあ
る。すなわち、従来のスキャナの場合、裏返す、シート
フィーダーに通すといった操作が必要であるが、非接触
スキャナは、その必要がない。原稿台に置くだけで良
く、従来の製品にはない使いやすいという点で大きなメ
リットがある。
けの操作で画像を取り込む場合に、原稿に、しわ、紙の
折れ、曲がりなどの凹凸があると、カメラで読み込んだ
画像の原稿内の文字や絵・写真が歪んで写ってしまうと
いう大きな欠点がある。
置は、画像の取得と共に、距離情報を取得することがで
きる。そのため、本発明の距離計測機能を有する画像入
力装置を画像入力用のカメラとして用いると、画像の歪
みを補正することが可能となる。すなわち、非接触スキ
ャナの特徴である使いやすさを残したまま、従来のフラ
ットベッドスキャナ、シートスキャナ等のような、歪み
の少ない画像を得る装置を実現することが可能となる。
る画像入力装置を適用した、画像歪み補正機能を有する
非接触スキャナの斜視図を示す。
710と、これに設けられた支柱720と、支柱720
から原稿台710の上方に張り出すアーム730と、ア
ーム730で指示されるカメラ200と、原稿台710
に内蔵される画像入力制御装置300とを有する。原稿
台710の一部には、外部に露出した状態で、読取開始
ボタン360が設けられている。
て、原稿台710の上方から原稿台710の上面のほぼ
全体を望み得る位置に配置される。カメラ200の対象
物側には、レンズ系210、光通過位置規制装置100
のマスク110が装着される。なお、マスク110に限
定されるものではない。
置300は、情報伝送媒体400、例えば、ケーブルを
介して情報処理システム500のコンピュータ510と
接続され、取り込んだ画像情報と共に、距離情報をコン
ピュータ510に送る。コンピュータ510には、指示
等の入力を受け付ける入力装置520と、画像表示を行
う表示装置530とが接続される。
触スキャナ装置の機能ブロックを示す。図12に示すス
キャナ700は、大きく分けて、同図には図示していな
いカメラの光学系部分と、画像読取部320と、距離計
算部350と、画像一時記憶メモリ330と、出力デー
タ一時保存メモリ390と、外部出力インタフェース3
70とで構成される。
ン360、カメラ制御部310、通過位置制御部15
0、および、CCD等で構成される読取部240により
実現される。画像読取部320で読み取った画像は、画
像一時記憶メモリ330に転送され、当該メモリ330
において記憶される。距離計算部350は、その機能と
して、画像切り出し部351、パターンマッチング処理
部352、および、距離値変換部353を有する。距離
計算部350で計算された距離情報は、出力データ一時
保存メモリ390に転送され、該メモリ390で一時保
持される。距離計算が終了した後、外部出力インタフェ
ース370を通して、外部からのデータ読み出しの指示
を受けると、外部出力インタフェース370を通して、
情報処理システム500のコンピュータ510などの外
部機器に対して、画像と距離情報とが転送される。
た本発明の距離計測機能を有する画像入力装置と同様の
機能を有するものである。そして、その処理内容も同じ
ものである。また、距離計算部350を外部機器(コン
ピュータ)で、ソフトウエアによる処理を行い、スキャ
ナ本体には、画像読取部と出力インタフェースのみで構
成することも可能である。この場合、従来製品化されて
いるスキャナの読み取り部に、開口位置制御部と開口形
状可変型マスクを追加することで同等のスキャナを実現
することも可能となり、これまで製品化されたものを有
効に活用するというメリットがある。
報は、コンピュータ510に転送される。受け取った画
像と距離情報は、コンピュータ510でソフトウエアに
より処理され、画像の歪みを補正した画像の出力が行わ
れる。コンピュータ510で行うソフトウエアにより処
理されることで実現される機能として、距離情報を基
に、原稿の折れや曲がりの形状をモデル化するための形
状モデル作成処理511、歪みを補正するために、読み
込んだ画像を形状モデルに従ってポリゴン分割を行うポ
リゴン分割処理513、および、分割したポリゴンごと
に画像をテクスチャマッピングの技術を用いて、歪みを
補正した画像を作り出す画像合成処理515がある。コ
ンピュータ510は、歪みを補正した画像を、表示装置
530、プリンタ540に出力することができる。表示
装置530およびプリンタ540には、歪みの少ない画
像が出力される。
転送にBluetoothなどの無線を用いた方法を適用するこ
とができる。このようにすることにより、ケーブルがな
くなり、設置の自由度が増す。このため、使い勝手が向
上する。さらに、カメラ200に、画像入力制御装置3
00と読取開始ボタン360とを取り付けて、ユニット
にすることができる。このように構成しておくと、支柱
からこのユニットを取り外して利用することが可能とな
り、机の端や壁に取り付けてスキャナを利用することが
可能となり、さらに使い勝手のよいものとなる。
ここでは、原稿台360上に原稿50が載せられた状態
で原稿50のスキャンを行うものとする。
下による読取開始指示を受け付け、画像入力制御装置3
00がカメラ200により画像を取り込むことにより行
われる。画像入力制御装置300は、前述したように、
原稿50からの光を、前記マスク110により異なる通
過位置を通過させて、カメラ200の撮像素子の撮像面
にそれぞれ投影させ、画像の撮像面上での変位量を検出
し、前記対象物の距離と前記変位量との対応関係を示す
情報から、検出された変位量に対応する対象物の距離を
求める。そして、カメラ200により取得した原稿の像
と共に、距離の情報を、コンピュータ510に出力す
る。コンピュータ510は、画像入力制御装置300か
らの入力された信号のうち、距離情報を用いて、原稿の
凹凸による画像情報の歪みを補正する。
ける仮想的な3次元空間VSにプロットして、原稿50
の各点の距離の分布状態Ldを可視的に表現したもので
ある。図11Aには、原稿台310上に、谷折り状態に
折れ曲がり、その一部が浮き上がった状態で原稿50が
載置されている。そのため、図11Bの仮想空間に示す
ように、原稿50のうち、原稿台360上に載っている
部分に相当する領域の各点は、カメラからの距離が一定
の位置に分布し、フラットな状態となっている。一方、
原稿50のうち、浮き上がった部分に相当する領域の各
点は、谷折り位置から端に向かうほどカメラからの距離
が小さくなっていることがわかる。この可視的な状態
は、距離情報をコンピュータ510で処理することで得
られる。処理結果は、表示装置530に表示させること
で、例えば、図11Bのような状態を示すことができ
る。
物について、カメラからの距離の分布を示す情報を取得
できる。そのため、これを用いて、表面が凹凸状態とな
っている対象物の画像を平坦な状態に補正することが可
能となる。図11Bの例でいえば、折れ線部分からの対
象物の曲がりを補正して、フラットな状態にすることが
できる。
う、歪み補正処理について説明する。図13Aから図1
4を参照して説明する。
部が浮き上がった状態において撮像された画像の例を示
す。図13Aに示すように、原稿画像55の左側部分5
5Lが、本来、長方形の一部となるべき形であるにもか
かわらず、その形が歪んでしまっている。そこで、本発
明のスキャナを使って、画像入力と同時にカメラと原稿
の各点における距離情報を取得する。出力された距離情
報から、図13Bに示すように、原稿の形状を3次元空
間上にプロットすることができる。この3次元情報を元
に、原稿が原稿面から浮き上がっている部分について、
距離の変化に応じて三角形のポリゴンに分割をする。こ
のポリゴン分割の方法として、3次元の点群データから
ポリゴン分割を行うソフトウエアが製品化されている。
そこで、このソフトウエアを用いることにより、ポリゴ
ン分割することは実現可能である。その結果、図13C
の場合、二つ三角形のポリゴンP1、P2に分割するこ
とができる。分割したポリゴンP1、P2は、コンピュ
ータグラフィックス技術のテクスチャマッピング処理を
用いて、本来の歪みのないポリゴン形状へ、画像のマッ
ピング操作を用いて画像の合成を行い、図13Dのよう
な歪みのない画像が得られる。
のフローチャートを示す。処理開始後2000、前述の
本発明の画像入力装置における処理に従って、距離計測
を行う(ステップ2001)。距離情報を取得する。取
得した距離情報を元に原稿の形状のモデル化を行う(ス
テップ2002)。原稿50とカメラ200(レンズ系
の中心または撮像素子)との間の距離計測を行い、原稿
各点とカメラ(レンズ系または撮像素子)との間の距離
情報を求め、原稿50の折れ、曲がりの情報をモデル化
する。このモデル化した情報を元に、ポリゴン分割を行
う(ステップ2003)。分割したポリゴンすべてにつ
いて、テクスチャマッピングを行う(ステップ200
4)。テクスチャマッピングした画像を出力(ステップ
2005)し、処理が完了する(ステップ2006)。
であるが、本発明が適用される非接触式のスキャナは、
原稿の折れ状態が緩やかであっても、また、全体に凹凸
があっても、対応可能である。少なくとも、画像が取得
できれば対応できる。
の例について説明する。
過位置規制部材の例を示す。液晶パネル130は、図3
Cに示すように、例えば、カメラのレンズ系210の前
方に取り付けられる。液晶パネルの大きさおよび解像度
は、使用するレンズ系210に合わせて決めることがで
きる。なお、取付位置によっては、大きさおよび解像度
を変える必要がある。取付位置は、光学的に可能であれ
ば、図3Cに示す位置に限定されない。例えば、それと
共役な位置に取り付けることができる。液晶パネル13
0の取り付けは、図3Cに示すように、レンズ系210
の前面にぴったりと取り付け、すきまから光が入りこま
ないようにする。
個マトリクス状に配置して構成される。セル131
ijは、それぞれ電圧が印加されて、図3Aに示すよう
に、光が通過または不通過の状態となる。この性質を利
用して、マトリクスを構成するセルについて、任意のア
ドレスのセルを光通過状態となるように制御して、通過
位置を任意の位置の設けることができる。どの位置を光
通過可能とするかの制御は、液晶ディスプレイについて
通常用いられる制御技術で対応することができる。
位置を光通過可能とすることができるため、計測時に、
光の通過位置と、測定データとの対応関係を持たせるこ
とが容易に、しかも、自動的に行える利点がある。ま
た、開口部の面積、開口形状等についても、指示に応じ
て任意に変えることができるという利点がある。開口位
置、開口形状および開口面積を選ぶことにより、対象物
の光学的な性質に応じて最適な距離計測が行い得る。
を持つことなく、安定かつ高精度に対象の距離計測を行
うことができる。
計測機能を有する画像入力装置のブロック図である。
クの一例を示す正面図、図2Bは異なる位置に開口を有
するマスクの他の例を示す正面図、図3Cはさらに異な
る位置に開口を有するマスクのさらに他の例を示す正面
図である。
態を示す説明図、図3Bは液晶表示素子を用いて実現す
るマスクの一例を示す説明図である。
を示す説明図、図4Bは光通過位置を異ならせるための
各マスクの開口位置が相違することを示す説明図であ
る。
処理手順を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
ーチャートである。
図、図8Bは切り出した画像を用いて行うパターンマッ
チング処理について示す説明図である。
ラフである。
の位置を異ならせ手、それぞれの位置で開口位置の異な
るマスクを用いて距離計測を行うことを示す説明図、図
10Bは開口位置の異なるマスクにより撮像面に形成さ
れた像の変位量を示す説明図である。
す斜視図、図11Bはスキャナにより計測された原稿面
の位置の三次元分布を示す説明図である。
スキャナ装置の機能構成を示すブロック図である。
れる対象物についての像の歪みを補正する処理の概要を
模式的に示す説明図である。
ートである。
…光通過規制部材(マスク)、200…カメラ、210
…レンズ系、230…カメラ本体、240…撮像素子、
300…画像入力装置、310…カメラ制御部、330
…画像一時記憶メモリ、350…距離計算部、370…
外部出力インタフェース、500…情報処理システム、
510…コンピュータ、700…スキャナ、50…原
稿。
Claims (16)
- 【請求項1】 対象物の画像を光学的に取り込んで撮像
素子により撮像して、撮像素子から対象物までの距離を
計測するための距離計測方法において、 撮像素子からの距離が既知の対象物からの光を、異なる
通過位置を通過させて、それぞれ前記撮像素子の撮像面
に投影させ、前記異なる通過位置を介して投影された画
像の撮像面上での変位量を、撮像素子から対象物までの
距離を変えて取得し、得られた前記撮像素子から対象物
までの距離値と前記変位量との対応関係を示す情報を予
め記憶しておき、 距離を計測すべき対象物からの光を、前記異なる通過位
置を通過させて、それぞれ前記撮像素子の撮像面に投影
させ、前記異なる通過位置を介して投影された画像の撮
像面上での変位量を検出し、前記撮像素子から対象物ま
での距離と前記変位量との対応関係を示す情報から、検
出された変位量に対応する撮像素子から対象物までの距
離を求めることを特徴とする距離計測方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の距離計測方法におい
て、 前記異なる通過位置を複数組用意し、それぞれについて
撮像素子から対象物までの距離値と前記変位量との対応
関係を示す情報を記憶しておき、 距離を計測すべき対象物からの光を、前記複数組の通過
位置を通過させて、それぞれ前記撮像素子の撮像面に投
影させ、投影された前記異なる通過位置を介して投影さ
れた画像の撮像面上での変位量を検出し、対応する組の
通過位置についての前記撮像素子から対象物までの距離
値と前記変位量との対応関係を示す情報から、検出され
た変位量に対応する撮像素子から対象物までの距離を求
め、各組ごとに得られた距離を統計的に処理して対象物
の距離を求めることを特徴とする距離計測方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の距離計測方法におい
て、 前記複数組の通過位置のうち、一の通過位置は、各組に
共通の位置であることを特徴とする距離計測方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の距離計測方法におい
て、 前記各組に共通の通過位置は、対象物の画像を光学的に
取り込む際の光軸上に位置することを特徴とする距離計
測方法。 - 【請求項5】 請求項1、2、3および4のいずれか一
項に記載の距離計測方法において、 前記異なる通過位置での光の通過を、通過位置ごとに異
なるタイミングで行い、撮像面上での位置を記憶して、
前記異なる通過位置を通過した光の撮像面上での変位量
を、前記記憶されている位置を用いて求めることを特徴
とする距離計測方法。 - 【請求項6】 光が2以上の異なる通過位置を通過する
よう規制する光通過位置規制手段と、 前記光通過手段を通過した光を収束するレンズ系と、 このレンズ系によって収束された光から画像を取り込む
画像取込手段と、 異なる通過位置を通過した光による画像を用いて、撮像
素子から対象物までの距離を演算する距離演算手段とを
備え、 前記光通過位置規制手段は、特定の位置のみ通過するよ
う規制するものであることを特徴とする、距離計測機能
を有する画像入力装置。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記画像取込手段は、画像取込開始信号を出力し、該画
像取込開始信号の出力に応じて、前記光通過位置規制手
段は、光の通過位置の規制動作を実行することを特徴と
する距離計測機能を有する画像入力装置。 - 【請求項8】 請求項6および7のいずれか一項におい
て、 光通過位置規制手段に液晶パネルを有することを特徴と
する距離計測装置。 - 【請求項9】 請求項6および7のいずれか一項におい
て、 光通過位置規制手段は、開口位置の異なる複数のマスク
を有することを特徴とする距離計測装置。 - 【請求項10】 請求項6から9のいずれかにおいて、 レンズ系が複数枚のレンズにより構成されている場合、
光通過位置規制手段がレンズ系のレンズの間に配置され
ることを特徴とする距離計測装置。 - 【請求項11】 請求項6から10のいずれかにおい
て、 前記光通過位置手段は、その開口部の形状として複数個
のピンホールを用いることを特徴とする距離計測装置。 - 【請求項12】 請求項1から11のいずれか一項にお
いて、 前記距離演算手段は、 撮像素子からの距離が既知の対象物からの光を、異なる
通過位置を通過させて、それぞれ前記撮像素子の撮像面
に投影させ、前記異なる通過位置を介して投影された画
像の撮像面上での変位量を、撮像素子から対象物までの
距離を変えて取得して得られた前記撮像素子から対象物
までの距離値と前記変位量との対応関係を示す情報を記
憶する手段と、 距離を計測すべき対象物からの光を、前記異なる通過位
置を通過させて、それぞれ前記撮像素子の撮像面に投影
させ、前記異なる通過位置を介して投影された画像の撮
像面上での変位量を検出する手段と、 前記撮像素子から対象物までの距離と前記変位量との対
応関係を示す情報から、検出された変位量に対応する撮
像素子から対象物までの距離を求める手段とを有するこ
とを特徴とする距離計測装置。 - 【請求項13】 請求項1から12のいずれか一項にお
いて、計測した距離情報及び画像を同時に出力すること
を特徴とする距離計測装置機能を有する画像入力装置。 - 【請求項14】 可視的に描かれている画像を光学的に
読み取る画像入力装置であって、 取り込むべき対象について走査して、画像を取り込むス
キャナと、 読み取った結果を表示するディスプレイまたはプリンタ
とを有する非接触画像入力装置において、 前記スキャナとして、請求項13に記載の画像入力装置
を用いたことを特徴とする非接触画像入力装置。 - 【請求項15】 請求項14において、測定した距離情
報から画像を平面へ展開する手段を有することを特徴と
する非接触文書画像入力装置。 - 【請求項16】 請求項15において、画像を平面へ展
開する動作の可否を指示するためのスイッチまたはイン
タフェースを有することを特徴とする非接触文書画像入
力装置。
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