JP2000115510A - 非接触型画像読取装置及びそれを用いたシステム - Google Patents

非接触型画像読取装置及びそれを用いたシステム

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JP2000115510A
JP2000115510A JP10276953A JP27695398A JP2000115510A JP 2000115510 A JP2000115510 A JP 2000115510A JP 10276953 A JP10276953 A JP 10276953A JP 27695398 A JP27695398 A JP 27695398A JP 2000115510 A JP2000115510 A JP 2000115510A
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Yoshiharu Konishi
義治 小西
Mitsunari Kano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】折れ曲がった帳票や厚い本などの表面に書かれ
た文字などを操作性良く、高画質に読取可能で、且つ簡
易で自由度の高い非接触型画像読取装置を提供する。 【解決手段】画像を読み取る読取部と、その読取部の読
取条件を変更する読取条件変更部と、変更された2つの
異なる読取条件で読み取った2つの読取画像を記憶する
記憶部と、記憶された2つの読取画像を合成し、平面に
展開する画像補正部とを有し、非接触で画像を読み取
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙などの媒体に書
かれた文書,印字された文字や図形,画像、または押印
された印影等の情報を読み取り認識したり、照合した
り、画像データとして入力する非接触型画像読取装置
と、それに好適な制御方式および、それを用いたシステ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在製品化されている画像の入力装置と
しては、フラットベッドスキャナ,シートスキャナ,デ
ジタルカメラ,書画カメラなどがある。しかし、フラッ
トベッドスキャナは、解像度が高いが、設置面積が大き
く,読取速度が遅い,シートスキャナは設置面積が小さ
いが、シート形状のものしか読めない。デジタルカメラ
は立体物が撮れるが、文書などの高解像度の画像が撮れ
ないし、書画カメラは解像度が高く、立体物を読み取れ
るものもあるが大掛かりな装置でコストが高いというよ
うに、一長一短があり、ユーザーのニーズを満たしてい
なかった。
【0003】非接触で文書を読むための発明としては、
例えば特開平8−9102号(従来例1),特開平8−274955号
(従来例2),特開平8−154153号(従来例3:ミラ
ー)特開平8−97975号(従来例4:ブックコピー),特
開平10−13622 号(従来例5:ホワイトボード),特開
平9−275472 号(従来例6アクティブ照明)に記載され
ている方法がある。
【0004】文献として紹介されているものでは、松山
他、「多重フォーカス画像を用いたエッジ検出と距離
計測」,電子情報通信学会論文誌,Vol.J77−D−
II,pp.1048−1058,1994,(文献1),
児玉他、「焦点の異なる複数画像からの視差を含む任意
焦点画像生成焦点外れ画像の生成を利用した全焦点画像
の強調的取得」信学論Vol.J79−D−II,No.
6,pp.1046−1053,1996/6,(文献
2),Seong Ik CHO etc."Shape Recovery of Book Sur
face Using Two Shade Images Under Perspective Cond
ition”,T.IEE JAPAN,Vol.117−C,No.10,p
p.1384−1390,1997(文献3)などがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、略上方からの平面上の文書読み取りを前提と
しており(従来例1〜3)、また自由な位置からの読み
取りができるわけではなかった。
【0006】また、キャリブレーションマーカを読み取
り測定位置を補正(従来例5:ホワイトボード)する提
案もあるが、操作が複雑であると言う問題があった。
【0007】また、センサから読取面の距離の測定も、
観測物体を横から眺めるもの(従来例4:ブックコピ
ー),アクティブ照明を用いるもの(従来例6:アクテ
ィブ照明),ステレオカメラを用いるものなどが提案さ
れていたが、精度が悪かったり、コストがかかりすぎる
と言う問題があった。
【0008】また、得た距離データから、正面画像を再
構成する提案(文献1〜3)もあるが、計算機によるシ
ミュレーションで、実際の商品として実用化するために
は処理速度を改善する必要があった。
【0009】本発明の目的は、折れ曲がった帳票や厚い
本などの表面に書かれた文字などを操作性良く、高画質
に読取可能な非接触型画像読取装置を提供することにあ
る。また、簡易で自由度の高い非接触型画像読取装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、画像を読み取る読取部と、その読取部
の読取条件を変更する読取条件変更部と、変更された少
なくとも2つの異なる読取条件で読み取った少なくとも
2つの読取画像を記憶する記憶部と、記憶された少なく
とも2つの読取画像を合成し、平面に展開する画像補正
部とを有した構成にする。
【0011】このように読み取り条件を変更して読み取
ることで、その画像の変位を解析し、距離を測定でき
る。その距離から平面へ展開できる。また、原稿の上部
だけではなく、様々な角度からの読み取りが可能とな
る。従って、折れた帳票や厚い本などを押さえることな
く高画質に画像を読み取ることが可能となり、自由度が
高く、操作性の良い簡易な構成の非接触画像読取装置を
提供できる。
【0012】また、本発明は、画像を読み取る読取部
と、その読取部の読取条件を変更する読取条件変更部
と、変更された少なくとも2つの異なる読取条件で読み
取った少なくとも2つの読取画像を記憶する記憶部と、
記憶された少なくとも2つの読取画像を合成し、平面に
展開する画像補正部とを有するスキャナ部と、スキャナ
部からの出力される画像補正信号を認識し、画像処理を
行う画像処理部と、画像処理されたデータを表示する画
像表示部と、画像処理されたデータを出力する画像記録
部とを有したシステムとする。
【0013】このようなシステム構成を有することによ
り、さらに操作性が良く、高画質な画像の読取が可能に
なることはもちろんのこと、パソコン等の画像処理部
や、スキャナ部等を直接接続できることから、机上等の
接地スペースが小さく、簡易な非接触型画像読取システ
ムを提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例である非接触型画
像読取装置の機能ブロック図を示したものである。本発
明の装置は、スキャナ1で、机上などに置かれた文書を
読み込み、画像の補正を行った後、パーソナルコンピュ
ータ2にデータ転送し、文字や図形の認識,画像の処理
などを実施し、認識結果や対象画像をディスプレイ3や
補助ディスプレイ4に表示し、必要に応じてプリンタ5
に出力する。
【0016】本発明のスキャナ1は、読取部10で画像
を読み取り、ディジタル化し、入力メモリ11に記憶す
る。この読み取りは、焦点位置制御部17の信号に基づ
き焦点を変更させたり、読み取りのあおり角を変えるな
ど読取条件を変更し、複数回読取処理を実施し、入力メ
モリ11には、複数枚の画像を蓄積する。ここで、焦点
位置制御部17では、あらかじめ光学系と原稿の置かれ
る位置関係から求まる適正な複数の焦点位置、あおり角
を設定しておき、順次このパラメータを組み合わせ、ユ
ーザーの読取指示に基づきパルスモータを用いてスキャ
ンしていく。これは例えば、ユーザーが読取指示する
と、原稿台に焦点が合った状態で行きのスキャンを実行
し、次に原稿台から上方3センチメートルの位置に焦点
が合った状態で帰りのスキャンを行うというような往復
のスキャンによる読取処理を行うことができる。
【0017】この複数枚の画像を用いて、特徴点毎距離
測定部12にて、画像間の偏差を計算し、特徴点を抽出
する。ここでは、読取条件によって画像が異なる部分を
特徴点と読んでいる。この特徴点の画像の異なり方によ
って距離を計測する。
【0018】次に前記距離を用いて焦点補正係数計算部
13で、焦点位置による「ボケ」の補正を行い、テクス
チャーマッピング部15で焦点位置の近い画像の比率を
大きくして画像の合成を行う。
【0019】次に、透視補正道程計算部14で、読取時
の幾何学補正,傾き補正,原稿が厚みを持っていたり、
折れ曲がったりすることにより生じる画像歪みの補正量
計算し、テクスチャーマッピング部15で画像を変形補
正し、補正画像をフレームメモリ16に格納する。その
後、パーソナルコンピュータ2にデータ転送する。
【0020】このような構成にすることにより、特別な
距離測定センサを必要としないため低価格な装置が提供
できるという効果がある。また、特徴点毎に距離を計測
できるので、たとえば副走査読取方向に歪んでいる物体
だけではなく、複雑に折れ曲がった帳票や三次元物体表
面の読み取りが可能にできるという効果がある。また、
複数の焦点で読み取った画像を用いて画像を合成するた
めに、ノイズやボケの少ない画像を得られるという効果
がある。また、幾何学補正と距離補正を同時に実行する
ため画質劣化の少ない画像を提供できるという効果があ
る。また、パーソナルコンピュータとスキャナを直接接
続できるため、机上の設置スペースが小さいという効果
がある。以下、各機能に関し、詳細に説明する。
【0021】図2は、本発明のスキャナ1のハードウエ
アブロック図を示したものである。先に説明した機能
は、実際は図2の構成で実現する。処理範囲が大域的
で、処理内容が単純で高速処理が必要な部分はハードウ
エアで、処理範囲が限定され、複雑であるが処理時間が
かかっても良いものはCPU20によるソフトウエアで
実現する。対象の文書画像は、レンズ171を介して読
取部10のリニアセンサ101で光電変換し、入力メモ
リ11に転送する。CPU20で距離計算,係数計算を
実施し、テクスチャーマッピング部15へパラメータを
設定し、フレームメモリ16へ処理後の画像を展開す
る。フレームメモリ16は複数の領域に分割されてお
り、SCSI等のインターフェイス部40を経由して非
同期にパーソナルコンピュータ2へ転送を可能としてい
る。これらの処理の起動は、取り込みボタン199で起
動指示する。
【0022】このような構成にすることにより、複雑な
計算をCPU20で、処理速度が必要な処理をハードウ
エアで実行できるため、低価格なシステムを提供できる
という効果がある。また、フレームメモリ16を用い
て、スキャン処理とパーソナルコンピュータ2への読み
出し処理を同期化する必要がなくなるため、SCSIな
ど標準インターフェイスを利用でき、パーソナルコンピ
ュータ2と直結できるという効果がある。
【0023】図3は、スキャナ1の外観図を示してい
る。スキャナ1は、原稿台174上の原稿175をレン
ズ171を介して読むことが目的で、球形などの筐体に
収められ、リニアセンサ101はパルスモータ179で
駆動される可動部172上に取り付けられリニアセンサ
101を移動することで副走査移動を実現している。こ
こで、読み取りが原稿の真上から読み取れば原稿とセン
サの移動面は平行となるが、真上では利用者の邪魔にな
るし、設置も一般的に困難な場合が多いので斜め上方か
らの読み取りを行っている。このため、焦点位置を平面
上にあわせるため、リニアセンサ101の移動は原稿に
対し「あおり角θ」を有している。処理部のハードウエ
アは制御基板18に搭載し同一筐体内に収められてい
る。支持棒173は、スキャナ1を固定しており、これ
に沿ってパーソナルコンピュータ2へのインターフェイ
スケーブルが敷設されている。このような構成とするこ
とにより、原稿の真上に読取部がないため、利用者があ
やまって頭などを接触させる可能性が少なくなり操作性
が向上するという効果がある。
【0024】図4は、読取部10を含むスキャナ1の読
取動作のフローを示している。取り込みボタンが押下さ
れたら1001、初期化が必要かどうか判定し100
2、必要であれば初期化を行う。初期化は、パーソナル
コンピュータ2内のスキャナドライバを起動したり10
07、シェーディング波形を記憶したり1008、読取
位置を基準マークなどで正規化1009する等である。
正規化が済めば正規化終了をフラグとして記憶してお
く。
【0025】次に、パルスモータ179を正回転100
3し、第1の焦点位置で読み取りを行う1004。これ
で、原稿面上に焦点を合わせた画像を入力する。読取領
域をスキャンしたら、今度は、パルスモータを逆転し1
005、第2の焦点位置にて読取1006を行う。これ
で、厚みのある原稿を読めるよう焦点位置に調整してお
く。必要に応じ、焦点位置やあおり角などの読取条件を
変化させ画像を入力する。これらの画像から距離測定
し、三次元補正1010を実施し、パーソナルコンピュ
ータ2へデータ送信する1011。
【0026】このような構成とすることにより、往復で
読取条件を違えて画像を読み取ることができ、距離測定
のためのオーバーヘッドを削減できるという効果があ
る。また、取り込みボタンをスキャナに装着することで
スキャナの読取位置を調整した直後に位置合わせ構成が
可能となり操作性が向上できるという効果がある。
【0027】図5は、読取部10の詳細ブロック図を示
している。リニアセンサ101で原稿の光学的な信号を
1ライン単位でアナログ電気信号に光電変換し、アンプ
102で増幅し、A/D変換器103でディジタルデータ
に変換し、歪み補正LSI104にデータ転送する。歪み補正
LSI104は、あらかじめ白紙の画像データを歪み補
正メモリ105に記憶しておき、読取時に読み出しなが
らシェーディング補正部107にて歪み補正を行う。次
に、ガンマ補正部108でガンマメモリ106に記憶し
ている変換テーブルに従いリニアリティーの補正を行
う。このガンマメモリ106の内容は、センサで徐々に
濃度を変化させたグレーチャートを読み取り、その信号
から、濃度に比例した信号が出力できるように逆変換し
たテーブルを設定している。その後、ピーク値検出部1
09でライン内の最大輝度値をピーク値110として記
憶し、DMAC(Direct Memory Access Control)11
1を経由して、ラインデータとともに入力メモリ11に
書き込む。ここでDMAC111 は、処理したデータに対しメ
モリへの格納アドレスを発行し、所定領域にデータ書き
込みを実行する。
【0028】このような構成とすることで、蛍光燈のチ
ラツキをピーク値として取り込み、補正することがで
き、高精度な画像を得ることができるという効果があ
る。
【0029】図6は、シェーディング補正部107の原
理を示している。シェーディング補正とは、たとえば白
紙を読み取った信号を参照白レベルとして正規化する処
理である。これは、原稿読み取りを行うと、中央部が明
るく、周辺部が暗い、また、センサのドット毎に感度の
バラツキを補正するために実施している。
【0030】図6(a)は原稿読取時の入力データSi
を白紙読取信号であるシェーディングデータPiで補正
する際の概念図である。Poは、正規化参照値で、最大
レンジと考えて良い。正規化後のデータSoはSi*P
o/Piと表現できる。ここで1回の乗算と、1回の除
算が発生するため、演算で処理すると時間がかかってし
まう。このため、(b)に示す、変換テーブルを用い
て、1回のテーブル索引で補正を実施した。このテーブ
ルは、入力データSi,シェーディングデータPiに対
して、結果Soをすべて計算し記憶しておけば、処理時
は、入力データSi,シェーディングデータPiの2つ
のパラメータでテーブルを検索するだけですむ。このよ
うな構成とすることで、除算器等大きな論理を用いるこ
となく、高速に補正が実現できるという効果がある。
【0031】図7は、読取部10の歪み補正メモリ10
5内の変換テーブルの構成を示している。図7(a)
は、そのアドレスマップの一例を示している。例えば、
8ビット/8ビットの除算結果を格納する64kワード
の除算テーブル領域(0−64kワード)と、ライン毎
の白画像の読取データを示すシェーディングデータを記
憶する領域(64k−128kワード)に別れていると
する。シェーディングデータの領域は、さらに細かく分
割し、図7(b)に示すように、副走査ブロック位置毎
の波形を記憶している。たとえばシェーディング波形S
D0は、読取開始ライン付近のシェーディング波形を示
し、SD7は、読取終了ライン付近のシェーディング波
形を三次元的に表示している。SD2〜SD5は、これ
らの中間位置のラインでのシェーディング波形を示して
いる。これらの分割量は、事前に光学系の特性等から決
定している。これにより、非接触読取のため、照明の当
り方やレンズの特性などによりラインによって大きくシ
ェーディング波形が異なっていることを補正している。
図7(c)では、テーブルアクセスのタイミングチャー
トを示している。このシェーディングデータ読み出しと
除算テーブル検索は、50nS単位で交互に繰り返さ
れ、10MHzのセンサデータ入力に対応している。こ
れらの複数のシェーディング波形は、読取ライン位置に
応じて切り替えて読み出すことにより、読取ラインに近
いシェーディング波形を用いて補正が可能になった。
【0032】このような構成とすることにより、複数の
シェーディング波形を記憶し、これを切り替えて読み出
すことにより、二次元的に光量分布となっている読取条
件下でも、高精度な補正が実現でき、高画質な画像が得
られるという効果がある。
【0033】次に、三次元補正の説明を行う。
【0034】図8は、三次元補正の特徴点毎距離測定部
12の概要を示した機能ブロック図である。入力メモリ
11内の複数の画像データA,Bを用いて、座標位置補
正部121により座標位置の補正を行い、分散画像作成
部122により画像間の偏差を検出するため分散画像を
作成し、これから特徴点抽出部123により特徴点を抽
出し、この特徴点に関して距離計測部124によって距
離の計測を行い、特徴点毎の距離データDを作成し、入
力メモリ11に格納する。
【0035】まず、座標位置補正部121は、焦点の変
化に伴う、拡大縮小率の変化を補正する。これらを求め
るには、あらかじめ作成した基準点列を、焦点を変化さ
せて画像を読み取って、そのボケ特性,分散値などを比
較しておけば、容易に特性を把握できる。次に分散画像
作成部122は、複数枚の画像間の分散値を計算する。
ここで分散画像は、複数の画像間の同じ画素位置での画
素データの差を定量化するために用いている。具体的に
は、画像のデータ間の差を二乗したものと、画素のデー
タを二乗したものの差を比較することで定量化する手法
である。次に特徴点抽出部123で、分散値を特定の閾
値で比較すれば、容易に特徴点をこの分散画像データ
が、あらかじめ設定した閾値を越えるもの、つまり画像
間の偏差の大きいものが特徴点として抽出できる。これ
は、たとえば浮き上がった紙片の端部などが候補として
あげられる。
【0036】このような構成とすることにより、読取条
件が異なる複数の画像のみから、距離測定が実現でき、
特殊な距離センサが不要にできるという効果がある。
【0037】図9(a)は、特徴点毎距離測定部12内
の距離計測部124の詳細なブロック図を示している。
まず、特徴点の並びと直交する法線方向輝度変化直線を
作成し1021、これらを用いて同じ輝度をむすんだ等
輝度直線を作成し1022、焦点が結ばれる位置からの
カメラからの距離を計算し1023、これらの位置関係
から三次元の位置情報を計算する1024。図9
(b),(c)光学系の焦点位置と原稿読取位置によって
画像がどのように観測されるかを概念的に示した図であ
る。PA,PBは原稿を置く位置で、図示していない左
側からこれらの原稿を読み取っている。図中の点線は光
軸を示しており、実線は光束の一部を示しており、焦点
位置で集約している。図9(b)の、原稿が読取位置P
Aに置かれており、光学系の焦点がPAの位置にあって
いる場合の画像で、白と黒の境界を読取画像1026の
ようにボケなく読み取ることができる。同じ焦点位置
で、原稿がPBの位置にあった場合は、原稿の白と黒の
境界が、ボケが発生し、読取画像は1025のように境
界がはっきりしない画像となる。この場合は、読取画像
1026をそのまま用いれば良い画像を得ることができる。
図9(c)は、焦点位置が原稿の読取位置PBに近い点
で焦点の合う場合を示しており、原稿の読取位置PAで
もPBでも、読取画像1027,1028のようにボケ
ている。この場合は、これらの二つの読取画像102
7,1028を用いて画像を合成することで高画質な出
力画像を提供する。
【0038】このような構成とすることで、焦点の異な
る画像から精度高く距離データを計測できるという効果
がある。
【0039】次に、焦点補正係数計算部13の機能に付
いて詳しく述べる。
【0040】図10(a)は、画像の高さ位置Zによっ
て線のボケf(Z)が、どのように変化するかの概念図
である。ここでボケf(Z)は、あらかじめ設定した閾
値で分散画像を二値化した際の線の幅と考えられる。単
位は画素のドット数である。第1の焦点位置の高さをZ
0(距離データ),第2の焦点位置の高さをZ1とする
と、第1の焦点位置での画像は実線でのグラフのように
ボケ幅が変化し、単調増加となる。第2の焦点位置での
画像は破線でのグラフのようにボケ幅が変化し、Z1で
最小値を取る二次曲線に似た形状になる。このグラフを
用いて、複数の画像のボケ量から距離が推定できる。図
10(b)は、副走査位置Yによる焦点位置Z0,Z1
の変化の様子である。あおり角のある読取系のため、Z
0は、Y位置に依存しないが、焦点位置を変化させると
Z1は曲面を描いて変化する。このため、副走査位置Y
に応じて距離計算の補正が必要である。
【0041】次に透視補正道程計算部14に関して述べ
る。
【0042】図11(a)は、透視補正道程計算部14
における道程計算の概念図を示している。これは、ある
副走査位置における特徴点の距離データをマッピングし
た図である。本来は、前述したように二次元的に分布す
る特徴点(分散画像で変位が大きいと判定された点)の
それぞれに対し距離データZを計算しているが、ここで
は説明を簡単にするためX方向に関し距離データZを丸
印で示し、測定点の分布を表している。まず、この測定
点を直線近似し、(b)のように直線の端点P,Q,
R,S,Tのみを抽出し、道程距離としての端点間の距
離を測定する。これは、たとえば端点間P,Qの距離は
読取画像データ上ではP,Q間の距離はX軸上に写像し
た形で観測されるが、実際は紙が傾いているため、短く
見えている。これを紙上での端点P,Qの距離を、たと
えば三平方の定理などを用いて測定することで道程を把
握できる。この距離に基づいて、(c)のように基準点
P′を基に、それぞれの道程距離に応じて端点Q′,
R′,S′,T′のように、端点毎に展開した位置情報
を引き継ぎながら、平面に並べて展開する。これは、三
次元グラフィックスで用いられているテクスチャーマッ
ピングの技術の適用が可能である。
【0043】図12は、図11を平面に拡張した概念図
の一例を示す。図12(a)のように折れ曲がった帳票
を、上方から観測した場合、図12(b)のように見え
るが、図11で説明した二次元の道程計算を三次元に拡
張し、距離情報に基づき道程計算し、平面に展開すると
図12(c)のような合成画像が得られる。このように
すれば、折れ曲がった帳票や曲がった曲面に書かれた文
字も、平面に押し付けて、正面から観測した合成画像を
得ることができる。
【0044】図13に、透視補正道程計算部14の処理
フローを示す。特徴点の距離データを入力し、図11で
説明したように、特徴点を直線近似1401し、不要な
特徴点を削除した距離データを生成する。次に、図12
で説明したように、これらの特徴点が作る平面を近似作
成する1402。これは近接する3点を選び、これから
構成される平面と、上記3点の周辺特徴点の距離を計算
し、あらかじめ設定した閾値よりも小さければ、上記平
面に近似し併合するという処理を繰り返す。これらを三
角形に近似しポリゴンとして記述し1403、その座標
関係や接続関係の整合性をチェックし、修正し、距離デ
ータで作成した三次元モデルから二次元の原稿台平面へ
テクスチャーマッピングするための座標位置や拡大縮小
率などの展開係数を計算する1404。
【0045】いわゆる、凹凸のある原稿の特徴点を直線
近似し、傾きのある直線を道程計算し、平面に引き伸ば
して、水平な凹凸の無い原稿を真上から読み取ったよう
な状態に展開することを、ポリゴン毎に行い、高画質な
画像とする。
【0046】このような構成とすることで、特徴点につ
いて求めた距離データを用いて画像を平面展開でき、折
れ曲がった帳票や厚い本の表面でも正しく原稿を補正し
て読むことができるという効果がある。
【0047】次に、透視変換について述べる。本実施例
では、透視変換を上述した透視補正道程計算部14にて
計算され、テクスチャーマッピング部15にて実行され
る。これは、読み取りを文書の正面上方ではなく、斜め
上方から読むため、近くは大きく、遠くは小さく観測さ
れる。これを正面から見たように変更するのが透視変換
である。
【0048】図14(a)は、透視変換の概念図を示し
ている。正面から観測した画像を矩形PBCQとする
と、斜め上方から観測すると矩形ABCDのように見え
る。辺ADが近くの辺で、辺BCが遠くの辺である。斜
め読みの光学系は、遠くの辺でも読取解像度を保証でき
るように設計されるため、辺BCを共通に揃えるとする
と、辺ADは、辺PQに比べ長く、また、辺ABも辺P
Bに比べ長い。透視変換の目的は、観測した矩形ABC
Dを矩形PBCQに変換することにある。図15(b)
は、変換のための変数定義を示している。辺ADの長さ
をSrc_Width ,辺BCの長さをDest_Width,座標Aと
座標Bのx方向の差をDx_Left ,y方向の差をDy_Lef
tとする。このハッチがかかった部分が読取領域であ
る。
【0049】図15は、透視変換のフローを示してい
る。まず、入力メモリ11内の読取領域の画像取り出し
スタート位置を計算する1501。このスタート位置x
iは、始めはA点であるが、副走査ラインyの関数であ
り、y*Dx_Left/Dy_Leftと表現できる。次にライン
単位に長さをDest_Width に揃える必要があるため、ラ
イン毎に縮小率を計算する1502。これは、まず注目
ラインの長さx_widthを計算する。これは、簡単な比
例計算により、 x_width=(Dest_Width+((Src_Width-Dest _Widt
h)*(Dest_Length-y)/Dest_Length)) と表現できる。縮小率は、Dest_Width/x_widthとな
る。しかし、小数点を用いる計算は、時間がかかるの
で、実際の処理はDDA(Digital DifferentialAnalyz
er)を用いる1503。その後縮小処理を終了するか否
かを判断し1504、否の場合は、再び上記工程を繰り返
す。
【0050】このような構成とすることで、処理時間の
かかるテクスチャーマッピング処理を簡単なハードウエ
アで実現でき低価格で高速な処理システムが提供できる
という効果がある。
【0051】図16は、テクスチャーマッピング部15
における画像合成の方式とハードウエア構成図を示して
いる。図16(a)は、計測されたレンズ位置から原稿
の特徴点までの距離データZによって、第1の焦点距離
Z0での画像g0(Z)と第2の焦点距離Z1での画像
とg1(Z)の混合比率を表わすグラフである。Z軸の
Z1からgn(Z)軸上の1までの破線は距離データZ
に対する第1の焦点距離Z1での画像g1(Z)の混合
比率を示し、Z軸のZ0からgn(Z)軸上の0までの
直線は距離データZに対する第2の焦点距離Z0での画
像g0(Z)の混合比率を示している。焦点距離がZ0
にあっていれば、第1の焦点距離Z0での画像g0
(Z)だけを用いれば良く、焦点距離がZ1にあってい
れば、第2の焦点距離Z1での画像g1(Z)だけを用
いれば良い。もし、焦点距離がZ0とZ1の中間にあっ
ていれば、第1の焦点距離Z0での画像g0(Z)と第
2の焦点距離Z1での画像g1(Z)を半分ずつ用いれ
ば良い。一般的にいえば、測定距離がZpであった際、
第1の焦点距離での画像はg0(Zp)、第2の焦点距
離での画像はg1(Zp)で混合することで、出力画像
を生成している。
【0052】上記実施例では、2つの異なる焦点距離で
の画像を読み取り、画像合成した例を示したが、本発明
は、2つのみだけではなく、複数、異なった焦点距離に
て画像を読み取っても適応できる。複数の異なった読取
条件である焦点距離にて、複数の画像を読み取った場
合、望ましくは、実際の原稿のある焦点位置を挟む焦点
距離2つを用いて上述したような画像合成を行うほうが
ノイズの少ない高画質な画像を得られる。
【0053】また、上記例では、読取条件に焦点距離を
用いたが、あおり角θを用いて行っても上記と同様な効
果を得ることができる。
【0054】図16(b)は、画像合成部のハードウエ
ア構成図である。入力メモリ11内の第1の焦点距離で
の画像1301を読み込み、画像1301のボケを補正
するボケ補正フィルタ1304を通して、配分器130
7で比率調整し、入力メモリ11内の第2の焦点距離で
の画像1302を読み込み、画像1302のボケを補正
するボケ補正フィルタ1305を通して、配分器130
8で比率調整し、調整された2つの画像を加算器131
0で合成し、ラッチ1311でタイミング調整し出力信
号G_Out1312を出力する。ここで、ボケ補正フィ
ルタ1304,1305は、距離に応じて画像に生じた
ボケを修復するフィルタであり、一般的にはエッジ強調
フィルタで代用が可能である。このフィルタの係数は、
距離に応じて変化する必要があり、中心値と周辺値の係
数を距離に応じて変化させることで実現している。この
ボケ補正フィルタ係数設定部1306のみならず、配分
器の比率設定部1309はCPU20で図10,図16
(a)のテーブルに基づき計算され、バス1303を介
して設定される。
【0055】このような構成とすることで、複数の画像
をボケ修正した画像を距離に応じて合成することにより
ホワイトノイズを削減し、高画質な画像を合成できると
いう効果がある。
【0056】図17は、テクスチャーマッピング部15
を実行するハードウエア構成を示す。画像合成部の出力
信号G_Out1312 は、透視変換の縮小時にデータが
失われないように多値データで平均化しながらデータを
生成し出力データMW_DATを得ている。これは、縮小
率に応じて、入力データを配分器1331で比率調整
し、加算器1332で合成する。この出力は入力データ
と同様配分器1333で比率調整し一時、記憶部133
4で記憶し、加算器1332で蓄積加算する。図14
(b)で示した変数パラメータは、図17のレジスタ1
341,1343,1345,1351,1349にセ
ットすると、ハードウエア透視変換を実行する。まず、
注目ラインの長さx_Width が格納されたレジスタ13
43は、1ライン単位に、レジスタ1341に格納され
た変位DX_Width ずつ減算器1342で減算し作成する。
これに対して、1クロック毎にDDA用の一時記憶レジ
スタX_DDA1348を用いてレジスタ1345に格納され
た出力長さDest_Widthを加算器1346で加算する。
ただし、レジスタX_DDA1348の出力からX_Widthを減
算器1344で減算しレジスタX_DDA1348 を減算でき
れば、減算結果をセレクタ1347を介してレジスタX
_DDA1348 にセットする。減算器1344のボローを制
御信号X_Skip として用いる。読み出し開始アドレス
X_Startが格納されたレジスタ1351は、レジスタ
1349に格納された1ラインごとの変位DX_Start
ずつ加算器1350で加算し、X方向カウンタX_Coun
t1352へロードする。このカウンタは読み込みアド
レスとして用いる。メモリへの書き込みアドレスは、他
のメモリカウンタM_Count1355 を用いて出力されるア
ドレスMW_ADRを管理する。このカウントアップ制
御をX_Skipを用いてコントロールすることで出力長さ
を均一に揃えることができる。
【0057】このような構成とすることで、CPUから
数個のレジスタを設定するだけで透視変換機能付きテク
スチャーマッピング処理が実現できるという効果があ
る。
【0058】図18は、補正後のデータを受け取ったパ
ーソナルコンピュータ2での処理の概要フローを示す。
まず、受け取った多値データを二値化し2002、認識
処理2003の後、ディスプレイ3に表示する。さらに
認識できなかった文字などを、修正する2004。この
ような構成とすることで、パーソナルコンピュータ2で
二値化、ノイズ除去などの処理を行うことで、スキャナ
の処理を軽減し、トータルなシステムコストを低減でき
るという効果がある。
【0059】図19は、二値化2002の概念図(a)
の一例と詳細フロー(b)を示している。ここでの二値
化は、背景濃度の影響を受けにくく、安定した二値化が
可能な浮動閾値二値化方式を用いている。主走査方向X
WIN画素,副走査方法YWIN画素のブロックで合計値を
求め、これから平均値を算出する。ここで、計算結果を
利用することで、処理時間を短縮している。つまり、図
19(b)に示す通り、合計値SUMは、スティックSt
ick[x],Stick[x−XWIN]を用いて、SUM=
SUM+Stick[x]−Stick[x−XWIN]:406
1と記述でき、スティクも同様に、Stick[x]=Stick
「x」+pImg[x+y_old_adr]−pImg[x+y_ol
d_adr]:4060と表すことができる。このため、ウ
インドウサイズに依存すること無く、1ウインドウにつ
き、4メモリアクセス,4加減算で合計値を求めること
ができる。この合計値に、係数をかけて閾値を作成し、
入力値と比較することで二値化を実行する。
【0060】このような構成とすることで、ウインドウ
を移動しながら平均値を求める処理を、タイル形状に画
像を分割し、このタイル内の平均値を求めて二値化する
場合と同程度のメモリアクセス量で処理が実現可能とな
るという効果がある。
【0061】図20は、スキャナ1の光学系の詳細構成
の一実施例を示している。リニアセンサ101は、ブリ
ッジ176,177でオピニオン178に接続され、レ
ール183上を移動する。オピニオン178は、パルス
モータ179で駆動され、正転,逆転させることでセン
サを移動できる。レンズ171は、パルスモータ184で
ギア185を回転させることで前後させることができ、
これにより焦点を調節する。リニアセンサ101の支持
体182はパルスモータ180,ギア181によりあお
り角を変化させることができる。ここでは、3つのパル
スモータを用いたが、それぞれ同時に動く必要性はない
ため、一つのモータでクラッチを用いて構成することは
可能である。また、処理部のハードウエアは制御基板1
8に搭載し同一筐体内に収められている。
【0062】スキャナ部1を上述のように構成すること
で、あおり角、焦点距離を自由に制御できるため、スキ
ャナ部をスタンドタイプのように読取距離を固定される
ことなく、自由な位置から読み取りすることができると
いう効果がある。この例では、リニアセンサ101を副
走査方向に移動するスキャナ1を例に用いたが、リニア
センサ101は固定し、ミラーでスキャンを行うスキャ
ナに適用も可能である。
【0063】図21は、本発明の他の実施形態を示して
いる。図21(a)は、スキャナ1の可動支持体190
1が腕のように自在に動く構造になっていて、原稿17
5を様々な角度から読み取ることが可能になっている。
スキャナ1に備えている画像取り込みボタン199を操
作することで、原稿台174上に形成された基準座標マ
ーカ1913a〜1913dを用いて、あおり角,焦点
位置を自動調節する。これは、基準座標マーカ1913
a〜1913dを画像入力し、パーソナルコンピュータ
2で基準位置を計算する。この位置が正しく読めるよう
に、焦点位置とあおり角の変化をスキャナ1に指示し、
再度画像入力し、これを繰り返す。このようにすれば、
読取位置がどこであっても、正しく焦点の合った画像を
入力することができる。図21(b)は、スキャナ1を
パーティション1914にクリップなどで固定するタイ
プのものである。このような構成とすることで、机上の
スペースを有効に利用できるという効果がある。
【0064】図22は、本発明のスキャナ1をディスプ
レイ3と一体化させた一実施例である。ディスプレイ下
部にセンサおよびセンサ筐体1920を取り付け、ディ
スプレイ上部に回転ミラー1921を取り付け、原稿台
174上に置かれた画像を回転ミラー1921に反射さ
せセンサ1920で読み取る。この時、キーボード19
23等の操作手段によって、原稿の読み取りを行う。こ
のようにすることで、従来のフラットベッドスキャナの
ように場所を取ることなく、簡易に高速に画像入力がで
きるようになった。
【0065】図23は、本発明のスキャナを携帯電話,
PHS,PDAなど携帯端末1925に適用した一実施例で
ある。携帯端末1925の上部にセンサ1920を設
け、そのセンサ1920から原稿台174に置かれた原
稿を読み取る。斜めからの読み取りでも、歪みが補正で
きるため、従来のデジタルカメラのように正面から構え
てとる必要がなく、手軽に画像入力できる。また、携帯
電話等の持ち運び可能な小型な携帯端末に本発明の画像
読取を適応すれば、環境にとらわれずに手軽に原稿等を
読み取ることが可能となる。
【0066】更には、この携帯端末に外部との通信機能
を有していれば、読み取った画像を他の携帯端末等に、
簡易に高速に送信できる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、折れ曲がった帳票や厚
い本などの表面に書かれた文字などを操作性良く、高画
質に読取可能な非接触型画像読取装置を提供できる。
【0068】また、簡易で自由度の高い非接触型画像読
取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明からなる非接触型画像読取装置の一実施
例を示す図である。
【図2】本発明のスキャナのハードウェアの一実施例を
示す図である。
【図3】本発明からなる非接触型画像読取装置の外観図
を示す図である。
【図4】本発明のスキャナによる読取動作を説明する図
である。
【図5】本発明の読取部の一実施例を示す図である。
【図6】本発明の読取部のシェーディング補正部の原理
を説明する図である。
【図7】本発明の読取部の歪み補正メモリの変換テーブ
ルの一実施例を示す図である。
【図8】本発明の特徴点毎距離測定部の一実施例を示す
図である。
【図9】本発明の特徴点毎距離測定部の距離計測部を説
明する図である。
【図10】本発明の焦点補正係数計算部の原理を説明す
る図である。
【図11】本発明の透視補正道程計算部の二次元概念図
の一例を示す図である。
【図12】本発明の透視補正道程計算部の三次元概念図
の一例を示す図である。
【図13】本発明の透視補正道程計算部の処理手順を説
明する図である。
【図14】本発明の透視変換の原理を説明する図であ
る。
【図15】本発明の透視変換の処理手順を説明する図で
ある。
【図16】本発明のテクスチャーマッピング部の一実施
例を示す図である。
【図17】本発明のテクスチャーマッピング部のブロッ
ク図を示す図である。
【図18】本発明のパーソナルコンピュータの処理手順
を説明する図である。
【図19】本発明のパーソナルコンピュータの二値化処
理を説明する図である。
【図20】本発明のスキャナの光学系の一実施例を示す
図である。
【図21】本発明からなる非接触型画像読取装置の他の
実施例を示す図である。
【図22】本発明からなる非接触型画像読取装置の他の
実施例を示す図である。
【図23】本発明からなる非接触型画像読取装置の他の
実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…スキャナ、2…パーソナルコンピュータ、3…ディ
スプレイ、4…補助ディスプレイ、5…プリンタ、10
…読取部、11…入力メモリ、12…特徴点毎距離測定
部、13…焦点補正係数計算部、14…透視補正道程計
算部、15…テクスチャーマッピング部、16…フレー
ムメモリ、17…焦点位置制御部、18…制御基板、2
0…CPU、40…インターフェイス部、101…リニ
アセンサ、102…アンプ、103…A/D変換器、1
04…歪み補正LSI、105…歪み補正メモリ、10
6…ガンマメモリ、107…シェーディング補正部、10
8…ガンマ補正部、109…ピーク値検出部、110…
ピーク値、111…DMAC、121…座標位置補正部、1
22…分散画像作成部、123…特徴点抽出部、124
…距離計測部、171…レンズ、172…可動部、17
3…支持棒、174…原稿台、175…原稿、176,1
77…ブリッジ、178…オピニオン、179,18
0,184…パルスモータ、182…支持体、183…
レール、181,185…ギア、199…取り込みボタ
ン、1001…取り込みボタン押下、1002…初期化
判定、1003…パルスモータ正回転、1004…第1
の焦点位置読取、1005…パルスモータ逆回転、10
06…第2の焦点位置読取、1007…スキャナドライ
バ起動、1008…シェーディング波形記憶、1009…読
取位置正規化、1010…三次元補正、1011…デー
タ送信、1021…法線方向輝度変化直線作成、102
2…等輝度直線作成、1023…距離計算、1024…
位置情報計算、1025〜1028…読取画像、130
1…第1の焦点距離画像、1302…第2の焦点距離画
像、1303…バス、1304,1305…ボケ補正フィル
タ、1306…ボケ補正フィルタ係数設定部、130
7,1308,1331,1333…配分器、1309…比
率設定部、1310,1332,1346,1350…
加算器、1311…ラッチ、1312…出力信号G_Ou
t、1334…記憶部、1341,1343,134
5,1348,1349,1351…レジスタ、134
2,1344…減算器、1347…セレクタ、1352,1
355…カウンタ、1401…直線近似、1402…平
面近似、1403…ポリゴン分割、1404…展開係数
計算、1501…スタート位置計算、1502…縮小値計
算、1503…DDA縮小処理、1504…処理終了判
断、1901…可動支持体、1913a〜1913d…
基準座標マーカ、1914…パーティション、1920
…センサ、1921…回転ミラー、1923…キーボー
ド、1925…携帯端末、2002…二値化、2003…認
識処理、2004…修正処理、4060…スティックの
更新、4061…合計値の更新、θ…あおり角、Si…
入力データ、Pi…シェーディングデータ、Po…正規
化参照値、So…正規化後データ、SD0〜SD7…シ
ェーディング波形、A,B…画像データ、D…距離デー
タ、PA,PB…読取位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 敏明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 篠田 伸一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小西 義治 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 加納 光成 愛知県名古屋市中区栄三丁目10番22号 日 立中部ソフトウェア株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA01 AA24 BA02 BA03 BB02 BC04 CA13 CA17 CB10 CB11 CB23 CB30 DA04 DB06 DC02 DC20 5C072 AA01 BA02 BA10 BA17 DA23 LA03 LA12 LA17 RA12 RA16 UA02 UA07 UA11 UA13 UA20 VA06 WA01 XA10 5C076 AA12 AA21 AA22 AA23 AA40 BA01 BA06 BB32 5C077 LL02 LL16 LL17 LL19 MM03 MM25 MM30 PP01 PP03 PP06 PP09 PP15 PP20 PP23 PP43 PP44 PP47 PP51 PP55 PP57 PP68 PP71 PP72 PQ08 PQ12 PQ18 PQ20 PQ22 PQ23 RR04 SS01 SS03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を読み取る読取部と、 前記読取部の読取条件を変更する読取条件変更部と、 前記読取条件変更部で変更された少なくとも2つの異な
    る読取条件で読み取った少なくとも2つの読取画像を記
    憶する記憶部と、 前記記憶部で記憶された少なくとも2つの読取画像を合
    成し、平面に展開する画像補正部とを有する非接触型画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】請求項1の非接触型画像読取装置におい
    て、 前記画像補正部は、前記少なくとも2つの読取画像から
    特徴点を検出し、前記特徴点から距離を計測する距離計
    測部を有し、前記計測された距離に基づいて平面に展開
    される非接触型画像読取装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の非接触型画像読取装置
    において、 前記読取条件変更部の前記読取条件は、焦点位置、また
    はあおり角である非接触型画像読取装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2の非接触型画像読取装置
    において、 前記読取条件変更部は、前記読取部の走査動作の往復で
    前記読取条件を少なくとも2つ変更する非接触型画像読
    取装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2の非接触型画像読取装置
    において、 前記画像補正部は、前記読取部が、前記画像に対して斜
    め上方から読み取る場合、前記読取画像の歪みを補正す
    る幾何学補正をする非接触型画像読取装置。
  6. 【請求項6】請求項2の非接触型画像読取装置におい
    て、 前記画像補正部は、複数の前記特徴点から直線近似して
    複数の直線の端点を検出し、前記端点間の距離を計測
    し、前記距離に基づいて平面に展開する位置を計算し、
    平面に展開する非接触型画像読取装置。
  7. 【請求項7】請求項6の非接触型画像読取装置におい
    て、 前記画像補正部は、前記読取画像の平面に対して凹凸の
    あるポリゴン領域毎に処理される非接触型画像読取装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1の非接触型画像読取装置におい
    て、 前記読取部で前記画像を読み取る前に、白紙を読み取り
    記憶しておく手段を有する非接触型画像読取装置。
  9. 【請求項9】原稿上の画像を読み取る読取部と、 前記読取部の読取条件を変更する読取条件変更部と、 前記読取条件変更部で変更された少なくとも2つの異な
    る読取条件で読み取った少なくとも2つの読取画像を記
    憶する記憶部と、 前記記憶部で記憶された少なくとも2つの読取画像を合
    成し、平面に展開する画像補正部とを有するスキャナ部
    と、 前記スキャナ部を支える支持部と、 前記原稿を置く原稿台とを有し、 前記原稿台に、前記原稿を置く目安となるマークを設け
    る非接触型画像読取装置。
  10. 【請求項10】画像を読み取る読取部と、 前記読取部の読取条件を変更する読取条件変更部と、 前記読取条件変更部で変更された少なくとも2つの異な
    る読取条件で読み取った少なくとも2つの読取画像を記
    憶する記憶部と、 前記記憶部で記憶された少なくとも2つの読取画像を合
    成し、平面に展開する画像補正部とを有するスキャナ部
    と、 前記スキャナ部からの出力される画像補正信号を認識
    し、画像処理を行う画像処理部と、 前記画像処理されたデータを表示する画像表示部と、 前記画像処理されたデータを出力する画像記録部とを有
    する非接触型画像読取システム。
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