JP2003004344A - 空気調和機の製造方法 - Google Patents

空気調和機の製造方法

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JP2003004344A JP2002134214A JP2002134214A JP2003004344A JP 2003004344 A JP2003004344 A JP 2003004344A JP 2002134214 A JP2002134214 A JP 2002134214A JP 2002134214 A JP2002134214 A JP 2002134214A JP 2003004344 A JP2003004344 A JP 2003004344A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エステル系,エーテル系オイル使用のセパレ
ート型空気調和機では、製造時の充分な水分管理が必要
であり、作業工程中に室外機本体中へ混入した水分を充
分に管理しなければならなかった。 【解決手段】 室外機をダミー室内機と接続し、接続配
管経路中またはダミー室内機内に第2の水分吸着機構を
有する物質を内蔵した部品を配置した後、運転して冷媒
を循環させ、室外機本体内の冷凍サイクル中に含まれる
水分を第1および第2の水分吸着機構を有する物質に吸
着させた後、第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵し
た部品を接続配管経路中またはダミー室内機内から取り
外し、その後前記第2の水分吸着機構を有する物質に吸
着した水分量を測定することによって空気調和機室外機
内の水分量を管理することを特徴とする空気調和機の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続配管にて室内
機と室外機を接合させるセパレート型空気調和機の製造
方法、特に水分管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の製造方法では、室外
機本体に冷媒(R22)を注入した後、冷媒の漏れがな
いことを確認して、最終工程で製品の特性検査を行うた
めにダミー室内機を接続し、検査上で問題がなければ製
品完成としていた。製造工程での水分管理方法として
は、冷媒を一定量抜き取ってその中に含まれる水分量を
計量して行ってきた。すなわち、圧縮機内のオイルは吸
湿性の低い鉱油系のものが使用されてきたため、冷凍サ
イクル内における冷媒中に含まれる水分率だけを管理す
れば良かった。
【0003】しかし、近年オゾン層の破壊,地球温暖化
など環境に対する規制の高揚により、塩素を含まないH
FC(Hydro Fluoro Carbon)を使
用した空気調和機の開発が急がれている。HFC冷媒は
塩素を含まないので従来のHCFC(Hydro Ch
loro Fluoro Carbon)のような潤滑
性は望めない。このため、密閉容器に封入するオイル
は、HFC冷媒と相溶性のあるものが特に要求される。
密閉容器に封入されるオイルは、圧縮機構から密閉容器
内に吐出されてくるHFC冷媒によって攪拌されるし、
電動機の回転子によっても攪拌される。この時、オイル
は冷媒と相溶性があることによって、密閉容器内に吐出
される冷媒によく随伴し、各機械摺動部の細部にまでよ
く及ぶので、オイルポンプによるオイルの供給と相まっ
て、潤滑性能が向上する。このようなオイルには特開平
6−235570号公報等で知られるようにエステル系
あるいはエーテル系と言った合成油が用いられようとし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記エ
ステル系あるいはエーテル系オイルはともに吸湿し易
く、このようなオイルを使用した圧縮機に関しては従来
よりも充分な管理下のもとで空気調和機(室外機)を製
造することが要求される。
【0005】本発明は、上記従来の製造方法でHFC冷
媒対応空気調和機を製造した場合の水分管理方法の問題
点を鑑みて、簡単な方式で製品の充分な水分管理が行え
る製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、室外機をダミー室内機と接続し、前記接続
配管経路中または前記ダミー室内機内に水分吸着機構を
有する物質を内蔵した部品を配置して運転し、室外機本
体内の冷凍サイクル中に含まれる水分を前記水分吸着機
構を有する物質に吸着させた後、前記水分吸着機構を有
する物質を内蔵した部品を前記接続配管経路中または前
記ダミー室内機内から着脱し、その後前記水分吸着機構
を有する物質に吸着した水分量を測定することによって
空気調和機室外機内の水分量を管理する。
【0007】上記構成で水分管理することによって、室
外機完成品に対して製造工程中に混入したと思われる水
分量の絶対量を比較的簡単な方法で管理可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するための請求
項1に記載の発明は、室内機と室外機の両者を接続配管
を用いて接続して構成し、室外機本体内に第1の水分吸
着機構を有する物質を内蔵した部品を有する空気調和機
において、前記室外機をダミー室内機と接続し、前記接
続配管経路中または前記ダミー室内機内に第2の水分吸
着機構を有する物質を内蔵した部品を配置して運転し、
室外機本体内の冷凍サイクル中に含まれる水分を第1お
よび第2の水分吸着機構を有する物質に吸着させた後、
前記第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品を
前記接続配管経路中または前記ダミー室内機内から着脱
し、その後前記第2の水分吸着機構を有する物質に吸着
した水分量を測定することによって空気調和機室外機内
の水分量を管理する。このことにより、室外機本体中に
含まれる水分量は第1と第2の水分吸着機構を有する物
質を内蔵した部品にほぼ均等に水分吸着されるので、第
2の水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品だけの水
分量を測定することによって室外機本体中の水分も推測
可能となる。請求項2に記載の発明は、水分吸着機構を
有する物質を内蔵した部品に室外機本体内の冷凍サイク
ル中に含まれる水分を吸着させるため、暖房断続運転を
行う。このことにより、連続運転よりも冷凍サイクル内
を冷媒が循環,滞留を繰り返し、水分が迅速に水分吸着
機構を有する物質へ吸着される。請求項3に記載の発明
は、水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品に室外機
本体内の冷凍サイクル中に含まれる水分を吸着させるた
め、冷暖切換運転を行う。このことにより、冷凍サイク
ル内に混入している隅々の水分が迅速に拡散し、水分吸
着機構を有する物質へ吸着される。請求項4に記載の発
明は、第2の水分吸着機構を有する物質を第1の水分吸
着機構を有する物質よりも重量的に大きくする。このこ
とにより、第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵した
部品のほうにより多くの水分が吸着されるので、室外機
本体中の水分を推測する精度が向上する。請求項5に記
載の発明は、第2の水分吸着機構を有する物質中を冷媒
が通過する流路面積を第1の水分吸着機構を有する物質
中を冷媒が通過する流路面積よりも小さくする。このこ
とにより、第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵した
部品のほうにより多くの水分が吸着されるので、室外機
本体中の水分を推測する精度がさらに向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (実施例1)図1は、第1の発明の実施例を示す空気調
和機である。図中、1は圧縮機、2は室外熱交換器、3
は絞り装置、4は室内熱交換器、5は内外接続配管、6
は水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品で、1〜3
の構成部品は室外機に内蔵されている。また、室内機は
構成部品の室内熱交換器4にて表している。製造工程に
おける水分管理検査ではダミー室内機と室外機完成品を
内外接続配管5にて接続し、暖房運転を連続4時間行っ
た後、ポンプダウンした。この時、本実施例ではエステ
ル系オイルを使用した圧縮機で、ほぼ絶乾状態にしたゼ
オライトを内蔵してなる部品を暖房の液ラインに配置し
た。その後、ゼオライトを内蔵してなる部品を加熱処理
してゼオライトに吸着されている水分量をカールフィッ
シャー方式で測定した結果、240mgであった。ま
た、ポンプダウンした後の室外機に対して冷媒中の水分
を測定した後、圧縮機を着脱して内部水分を測定すると
ともに、その他冷凍サイクル中に残留している水分を乾
燥窒素で追い出しながら測定した結果、室外機本体中に
残留していた水分は60mgであった。したがって、本
実施例によって室外機完成品中の水分は約80%がゼオ
ライトに吸着され、その結果を基に製造完成品中の水分
を管理可能であることが解った。本実施例では製造仕掛
かり品を想定して、圧縮機を開栓後に35℃、85%の
条件下で40時間放置したものを使用した。 (比較例1)実施例1と同様な圧縮機および条件で製造
し、水分管理検査では従来通り冷媒中の水分率だけを測
定した。その結果、この完成品について室外機本体内水
分量は冷媒分析値だけからの判断で、約50mgであっ
た。 (実施例2)本実施例では実施例1と同様な圧縮機およ
び条件で製造した後、運転条件を暖房連続27分間後に
一旦停止して再起動させながら3時間30分運転し、ポ
ンプダウンした。その後、ゼオライトを内蔵してなる部
品を加熱処理してゼオライトに吸着されている水分量を
測定した結果、250mgであった。 (実施例3)本実施例では実施例1と同様な圧縮機およ
び条件で製造した後、運転条件を暖房22分間、冷房5
分間を1サイクルとして3時間運転し、ポンプダウンし
た。その後、ゼオライトを内蔵してなる部品を加熱処理
してゼオライトに吸着されている水分量を測定した結
果、270mgであった。実施例2では暖房断続運転を
行い、実施例3では冷暖切換運転を行ったが、このこと
によって冷媒は絶えず一定に循環するのではなくなる。
一定の速度で冷媒循環していれば、拡散しにくいよどみ
点等からの水分も追い出され拡散されやすくなった。そ
の結果、短い時間でより多くの水分を捕集させることが
できた。捕集率を向上させることによって製造完成品中
の水分管理に対する精度も向上した。また、冷暖切換を
行うことによってバイパス回路あるいは逆止弁が内蔵さ
れる回路にも冷媒が循環され易くなり、ゼオライトへの
水分吸着を促進することができた。 (実施例4)図2は、第4の発明の実施例を示す空気調
和機である。図中、7は圧縮機、8は室外熱交換器、9
は絞り装置、10は第1の水分吸着機構を有する物質を
内蔵した部品、11は室内熱交換機、12は内外接続配
管、13は第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵した
部品で、7〜10の構成部品は室外機に内蔵されてい
る。また、室内機は構成部品の室内熱交換器11にて表
している。本実施例では実施例1と同様な圧縮機および
条件で製造した後、運転条件を暖房22分間、冷房5分
間を1サイクルとして3時間行い、ポンプダウンした。
その時、圧縮機は製造仕掛かり品を想定して、開栓後に
35℃、85%の条件下で40時間放置したものを使用
し、第1および第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵
した部品には本実施例の効果を明らかにするためほぼ絶
乾状態のゼオライト20gを内蔵した部品を使用した。
その後、第2の水分吸着機構を有する部品中のゼオライ
トを加熱処理してゼオライトに吸着されている水分量を
測定した結果、135mgであった。さらに、ポンプダ
ウンした後の室外機に対して冷媒中の水分を測定した
後、圧縮機と第1の水分吸着機構を有する物質を内蔵し
た部品を着脱して、圧縮機内部水分を測定するととも
に、その他冷凍サイクル中に残留している水分を乾燥窒
素で追い出しながら測定した結果、室外機本体中に残留
していた水分は30mgであった。また、第1の水分吸
着機構を有する部品中のゼオライトを加熱処理してゼオ
ライトに吸着されている水分量を測定した結果、135
mgであった。したがって、室外機内の第1の水分吸着
機構を有する部品と接続配管経路中に配置された第2の
水分吸着機構を有する部品は等しく冷凍サイクル中の水
分を吸着することが明らかとなった。また、本実施例に
よって室外機完成品中の水分は約80%が第1および第
2の水分吸着機構を有する部品中のゼオライトに吸着さ
れた。その結果を基に製造完成品中の水分を管理可能で
あることが解った。 (実施例5)本実施例では図2と同様な冷凍サイクル構
成において、第1の水分吸着機構を有する部品中に20
gのゼオライトを使用し、第2の水分吸着機構を有する
部品中に40gのゼオライトを使用して、実施例4と同
様に運転条件を暖房22分間、冷房5分間を1サイクル
として3時間行い、ポンプダウンした。その時、圧縮機
は製造仕掛かり品を想定して、開栓後に35℃、85%
の条件下で40時間放置したものを使用し、第1および
第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品には本
実施例の効果を明らかにするためほぼ絶乾状態のゼオラ
イトを内蔵した部品を使用した。その後、第2の水分吸
着機構を有する部品中のゼオライトを加熱処理してゼオ
ライトに吸着されている水分量を測定した結果、180
mgであった。さらに、ポンプダウンした後の室外機に
対して冷媒中の水分を測定した後、圧縮機と第1の水分
吸着機構を有する物質を内蔵した部品を着脱して、圧縮
機内部水分を測定するとともに、その他冷凍サイクル中
に残留している水分を乾燥窒素で追い出しながら測定し
た結果、室外機本体中に残留していた水分は30mgで
あった。また、第1の水分吸着機構を有する部品中のゼ
オライトを加熱処理してゼオライトに吸着されている水
分量を測定した結果、90mgであった。したがって、
室外機内の第1の水分吸着機構を有する部品と接続配管
経路中に配置された第2の水分吸着機構を有する部品に
は、内蔵されたゼオライトの重量比に比例して冷凍サイ
クル中の水分が吸着されることが明らかとなった。ま
た、本実施例によって室外機完成品中の水分は約90%
が第1および第2の水分吸着機構を有する部品中のゼオ
ライトに吸着された。その結果、製造完成品中の水分は
第2の水分吸着機構を有する部品中のゼオライトに吸着
された水分量を測定することによって約60%が把握で
き、これを基にして全体の管理可能であることが解っ
た。 (実施例6)本実施例では図2と同様な冷凍サイクル構
成において、第1の水分吸着機構を有する部品中に20
gのゼオライトを使用し、内蔵されたゼオライトを冷媒
が通過する流路面積を5cm2 とし、第2の水分吸着機
構を有する部品中に40gのゼオライトを使用し、内蔵
されたゼオライトを冷媒が通過する流路面積を2cm 2
として、実施例4と同様に運転条件を暖房22分間、冷
房5分間を1サイクルとして3時間行い、ポンプダウン
した。その時、圧縮機は製造仕掛かり品を想定して、開
栓後に35℃、85%の条件下で40時間放置したもの
を使用し、第1および第2の水分吸着機構を有する物質
を内蔵した部品には本実施例の効果を明らかにするため
ほぼ絶乾状態のゼオライトを内蔵した部品を使用した。
その後、第2の水分吸着機構を有する部品中のゼオライ
トを加熱処理してゼオライトに吸着されている水分量を
測定した結果、210mgであった。さらに、ポンプダ
ウンした後の室外機に対して冷媒中の水分を測定した
後、圧縮機と第1の水分吸着機構を有する物質を内蔵し
た部品を着脱して内部水分を測定するとともに、その他
冷凍サイクル中に残留している水分を乾燥窒素で追い出
しながら測定した結果、室外機本体中に残留していた水
分は30mgであった。また、第1の水分吸着機構を有
する部品中のゼオライトを加熱処理してゼオライトに吸
着されている水分量を測定した結果、60mgであっ
た。したがって、室外機内の第1の水分吸着機構を有す
る部品と接続配管経路中に配置された第2の水分吸着機
構を有する部品には内蔵されたゼオライトを冷媒が通過
する流路面積が小さいほうが冷凍サイクル中の水分を多
く吸着することが明らかとなった。また、本実施例によ
って室外機完成品中の水分は約90%が第1および第2
の水分吸着機構を有する部品中のゼオライトに吸着され
た。その結果、製造完成品中の水分は第2の水分吸着機
構を有する部品中のゼオライトに吸着された水分量を測
定することによって約70%が把握でき、これを基にし
て全体の管理可能であることが解った。実施例1〜6で
は、エステル系オイルについて本発明の効果が明らかと
なったが、エーテル系オイルに対しても水分吸着機構を
有する物質を内蔵する部品を配置することによって、ほ
ぼ同様な効果が得られた。また、実施例1〜6では水分
吸着機構を有する物質を内蔵した部品を接続配管経路中
に配置した場合について示したが、ダミー室内機内に水
分吸着機構を有する物質を内蔵した部品を配置しても同
様な効果が得られた。しかし、この場合には水分吸着機
構を有する物質を内蔵した部品を着脱する場合に多少煩
雑さを伴った。
【0010】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明は、室内機と室外機の両者を接続配管を用
いて接続して構成し、室外機本体内に第1の水分吸着機
構を有する物質を内蔵した部品を有する空気調和機にお
いて、室外機をダミー室内機と接続し、接続配管経路中
またはダミー室内機内に第2の水分吸着機構を有する物
質を内蔵した部品を配置して運転し、室外機本体内の冷
凍サイクル中に含まれる水分を第1および第2の水分吸
着機構を有する物質に吸着させた後、第2の水分吸着機
構を有する物質を内蔵した部品を着脱し、その後第2の
水分吸着機構を有する物質に吸着した水分量を測定する
ことによって空気調和機室外機内の水分量を管理する。
このことにより、室外機本体中に含まれる水分量は第1
と第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品にほ
ぼ均等に水分吸着されるので、第2の水分吸着機構を有
する物質を内蔵した部品だけの水分量を測定することに
よって室外機本体中の水分も推測可能となった。また、
請求項2記載の発明は、水分吸着機構を有する物質を内
蔵した部品に室外機本体内の冷凍サイクル中に含まれる
水分を吸着させるために暖房断続運転を行うので、連続
運転よりも冷凍サイクル内を冷媒が循環,滞留を繰り返
し、水分が迅速かつ効果的に水分吸着機構を有する物質
へ吸着された。また、請求項3に記載の発明は、水分吸
着機構を有する物質を内蔵した部品に室外機本体内の冷
凍サイクル中に含まれる水分を吸着させるために冷暖切
換運転を行うので、冷凍サイクル内に混入している隅々
の水分が迅速に拡散し、水分吸着機構を有する物質へ吸
着される。たとえば、バイパス回路あるいは逆止弁回路
を有するものに対して特に効果的であった。また、請求
項4に記載の発明は、第2の水分吸着機構を有する物質
を第1の水分吸着機構を有する物質よりも重量的に大き
くすることにより、第2の水分吸着機構を有する物質を
内蔵した部品のほうにより多くの水分が吸着された。そ
の傾向は重量比で決まり、その比を大きくすることで室
外機本体中の水分を推測する精度が向上した。また、請
求項5に記載の発明は、第2の水分吸着機構を有する物
質中を冷媒が通過する流路面積を第1の水分吸着機構を
有する物質中を冷媒が通過する流路面積よりも小さくす
ることにより、第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵
した部品のほうにより多くの水分が吸着された。その流
路面積比を大きくすることで、室外機本体中の水分を推
測する精度がさらに向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によって行われる空気調和機
の製造方法での水分管理工程構成図
【図2】本発明の実施例4によって行われる空気調和機
の製造方法での水分管理工程構成図
【符号の説明】
1,7 圧縮機 2,8 室外熱交換機 3,9 絞り装置 4,11 室内熱交換機 5,12 内外接続配管 6 水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品 10 第1の水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品 13 第2の水分吸着機構を有する物質を内蔵した部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤高 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安田 透 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機と室外機の両者を接続配管を用い
    て接続して構成し、室外機本体内に第1の水分吸着機構
    を有する物質を内蔵した部品を有する空気調和機におい
    て、前記室外機をダミー室内機と接続し、前記接続配管
    経路中または前記ダミー室内機内に第2の水分吸着機構
    を有する物質を内蔵した部品を配置した後、運転して冷
    媒を循環させ、室外機本体内の冷凍サイクル中に含まれ
    る水分を第1および第2の水分吸着機構を有する物質に
    吸着させた後、前記第2の水分吸着機構を有する物質を
    内蔵した部品を前記接続配管経路中または前記ダミー室
    内機内から取り外し、その後前記第2の水分吸着機構を
    有する物質に吸着した水分量を測定することによって空
    気調和機室外機内の水分量を管理することを特徴とする
    空気調和機の製造方法。
  2. 【請求項2】 水分吸着機構を有する物質を内蔵した部
    品に室外機本体内の冷凍サイクル中に含まれる水分を吸
    着させるため、暖房断続運転を行うことを特徴とする請
    求項1記載の空気調和機の製造方法。
  3. 【請求項3】 水分吸着機構を有する物質を内蔵した部
    品に室外機本体内の冷凍サイクル中に含まれる水分を吸
    着させるため、冷暖切換運転を行うことを特徴とする請
    求項1記載の空気調和機の製造方法。
  4. 【請求項4】 第2の水分吸着機構を有する物質を第1
    の水分吸着機構を有する物質よりも重量的に大きくする
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 第2の水分吸着機構を有する物質中を冷
    媒が通過する流路面積を第1の水分吸着機構を有する物
    質中を冷媒が通過する流路面積よりも小さくすることを
    特徴とする請求項1記載の空気調和機の製造方法。
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