JP2003003933A - 燃料噴射ノズル - Google Patents
燃料噴射ノズルInfo
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- JP2003003933A JP2003003933A JP2001186963A JP2001186963A JP2003003933A JP 2003003933 A JP2003003933 A JP 2003003933A JP 2001186963 A JP2001186963 A JP 2001186963A JP 2001186963 A JP2001186963 A JP 2001186963A JP 2003003933 A JP2003003933 A JP 2003003933A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 適切な時期に確実に噴霧パターンを切り替え
る。 【解決手段】 燃料噴射ノズル11は、ノズルボディ1
2とニードル13とによって構成され、ニードル13は
ノズルボディ12の中心孔15に嵌合する中空ニードル
13aと中空ニードル13aの貫通穴16に嵌合するセ
ンターニードル13bとによって構成される。ノズルボ
ディ12には広角噴霧用噴口17と、複数の狭角噴霧用
噴口18とが設けられる。中空ニードル13aには環状
のシート部29が設けられ、中心孔15のシート面15
aと線接触することにより広角噴霧用噴口17及び狭角
噴霧用噴口18へ供給される燃料の量を調節する。セン
ターニードル13bの先端部にはピントル部33が設け
られ、センターニードル13bの軸心方向の移動により
広角噴霧用噴口17を開閉し、広角噴霧用噴口17と狭
角噴霧用噴口18から噴霧される燃料の量を調節する。
る。 【解決手段】 燃料噴射ノズル11は、ノズルボディ1
2とニードル13とによって構成され、ニードル13は
ノズルボディ12の中心孔15に嵌合する中空ニードル
13aと中空ニードル13aの貫通穴16に嵌合するセ
ンターニードル13bとによって構成される。ノズルボ
ディ12には広角噴霧用噴口17と、複数の狭角噴霧用
噴口18とが設けられる。中空ニードル13aには環状
のシート部29が設けられ、中心孔15のシート面15
aと線接触することにより広角噴霧用噴口17及び狭角
噴霧用噴口18へ供給される燃料の量を調節する。セン
ターニードル13bの先端部にはピントル部33が設け
られ、センターニードル13bの軸心方向の移動により
広角噴霧用噴口17を開閉し、広角噴霧用噴口17と狭
角噴霧用噴口18から噴霧される燃料の量を調節する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、噴霧パターンを変
更することができる燃料噴射ノズルに関する。
更することができる燃料噴射ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンは、全負荷域におい
て燃焼効率を高め、更に排気ガス中の窒素酸化物やすす
などの有害物質を大幅に低減することが望まれる。そし
て、通常のディーゼルエンジンでは、噴霧角が狭くて、
貫徹力が強い狭角噴霧用燃料噴射ノズルが用いられてい
る。この狭角噴霧用燃料噴射ノズルにより燃焼室に噴霧
されて圧縮着火された燃料は、燃料噴霧の分散領域内で
燃焼が広がる狭角噴霧燃焼を行う。しかし、この狭角噴
霧燃焼では、混合気の濃度の薄い低負荷運転時には、排
気ガス中の有害物質が多くなることがわかっている。
て燃焼効率を高め、更に排気ガス中の窒素酸化物やすす
などの有害物質を大幅に低減することが望まれる。そし
て、通常のディーゼルエンジンでは、噴霧角が狭くて、
貫徹力が強い狭角噴霧用燃料噴射ノズルが用いられてい
る。この狭角噴霧用燃料噴射ノズルにより燃焼室に噴霧
されて圧縮着火された燃料は、燃料噴霧の分散領域内で
燃焼が広がる狭角噴霧燃焼を行う。しかし、この狭角噴
霧燃焼では、混合気の濃度の薄い低負荷運転時には、排
気ガス中の有害物質が多くなることがわかっている。
【0003】そこで、低負荷運転時における排ガス中の
有害物質を低減させるために、噴霧角が広くて、貫徹力
が弱い広角噴霧用燃料噴射ノズルを用いることが考えら
れている。この広角噴霧用燃料噴射ノズルにより燃料を
早期に燃焼室に噴霧して良好に分散させると、燃焼室の
全体で同時に着火して燃焼が急激に起こる広角噴霧燃焼
が行われ、低負荷運転時においては、排気ガス中の有害
物質を低減することが可能となっている。
有害物質を低減させるために、噴霧角が広くて、貫徹力
が弱い広角噴霧用燃料噴射ノズルを用いることが考えら
れている。この広角噴霧用燃料噴射ノズルにより燃料を
早期に燃焼室に噴霧して良好に分散させると、燃焼室の
全体で同時に着火して燃焼が急激に起こる広角噴霧燃焼
が行われ、低負荷運転時においては、排気ガス中の有害
物質を低減することが可能となっている。
【0004】ところが、この広角噴霧燃焼を高負荷運転
時に行うと、排気中の有害物質が大幅に増加することが
わかっている。そこで、ディーゼルエンジンにおいて、
全負荷域において排気中の有害物質を低減するため、運
転の負荷に応じて狭角噴霧燃焼と広角噴霧燃焼を切り替
えることが可能な燃料噴射ノズルが望まれる。
時に行うと、排気中の有害物質が大幅に増加することが
わかっている。そこで、ディーゼルエンジンにおいて、
全負荷域において排気中の有害物質を低減するため、運
転の負荷に応じて狭角噴霧燃焼と広角噴霧燃焼を切り替
えることが可能な燃料噴射ノズルが望まれる。
【0005】このような噴霧パターン可変式の燃料噴射
ノズルとして、例えば、特開昭54−72318号公報
に開示されているものが知られている。図15に示すと
おり、この従来の燃料噴射ノズル101は、ノズルボデ
ィ102の先端の中心部に第一の噴霧口103を、先端
の周辺部に第二の噴霧口104を備える。そして、ノズ
ルボディ102の中には、軸心方向に移動可能な第一の
ノズル針105と、その第一のノズル針105の中を移
動可能な第二のノズル針106とが備えられる。そし
て、図示しない燃料噴射ポンプより、燃料噴射ノズル1
01に燃料が供給されると、燃料は、ノズルボディ10
2の第一の燃料供給通路107を経て第二の燃料供給通
路108に供給される。このとき、燃料が低圧で供給さ
れると、燃料の圧力によって第二のノズル針106のみ
が上昇し、第二の燃料供給通路108が第一の噴霧口1
03と連通する。また、燃料が高圧で供給されると、燃
料の圧力によって第二のノズル針106に加えて第一の
ノズル針105が上昇し、第一の燃料供給通路107は
第二の噴霧口104と連通する。
ノズルとして、例えば、特開昭54−72318号公報
に開示されているものが知られている。図15に示すと
おり、この従来の燃料噴射ノズル101は、ノズルボデ
ィ102の先端の中心部に第一の噴霧口103を、先端
の周辺部に第二の噴霧口104を備える。そして、ノズ
ルボディ102の中には、軸心方向に移動可能な第一の
ノズル針105と、その第一のノズル針105の中を移
動可能な第二のノズル針106とが備えられる。そし
て、図示しない燃料噴射ポンプより、燃料噴射ノズル1
01に燃料が供給されると、燃料は、ノズルボディ10
2の第一の燃料供給通路107を経て第二の燃料供給通
路108に供給される。このとき、燃料が低圧で供給さ
れると、燃料の圧力によって第二のノズル針106のみ
が上昇し、第二の燃料供給通路108が第一の噴霧口1
03と連通する。また、燃料が高圧で供給されると、燃
料の圧力によって第二のノズル針106に加えて第一の
ノズル針105が上昇し、第一の燃料供給通路107は
第二の噴霧口104と連通する。
【0006】すなわち、ディーゼルエンジンの低負荷運
転時のように、供給される燃料が低圧のときには、第二
のノズル針106のみが上昇し、第一の噴霧口103よ
り燃料が燃焼室に比較的狭角な状態で噴霧される。ま
た、高負荷運転時のように、供給される燃料が高圧のと
きには、第二のノズル針106に加えて第一のノズル針
105が上昇し、第一の噴霧口103と第二の噴霧口1
04より燃料が密実な状態で噴霧される。従って、低負
荷運転時には燃料噴射ノズル101より燃焼室に比較的
狭角な状態の噴霧が行われ、高負荷運転時には密実な噴
霧が行われる。
転時のように、供給される燃料が低圧のときには、第二
のノズル針106のみが上昇し、第一の噴霧口103よ
り燃料が燃焼室に比較的狭角な状態で噴霧される。ま
た、高負荷運転時のように、供給される燃料が高圧のと
きには、第二のノズル針106に加えて第一のノズル針
105が上昇し、第一の噴霧口103と第二の噴霧口1
04より燃料が密実な状態で噴霧される。従って、低負
荷運転時には燃料噴射ノズル101より燃焼室に比較的
狭角な状態の噴霧が行われ、高負荷運転時には密実な噴
霧が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、将来に向け
たさらなる低エミッション化を図るには、適切な時期に
確実に噴霧パターンを切り替えることが必要である。し
かし、上記従来の方法では、噴霧パターンの切り替えが
噴射圧力に応じて自動的に行われるようになっており、
このような高度な噴霧パターンの切り替えには不十分で
ある。
たさらなる低エミッション化を図るには、適切な時期に
確実に噴霧パターンを切り替えることが必要である。し
かし、上記従来の方法では、噴霧パターンの切り替えが
噴射圧力に応じて自動的に行われるようになっており、
このような高度な噴霧パターンの切り替えには不十分で
ある。
【0008】さらに、上記従来の方法の低負荷運転時に
おける燃料噴霧は比較的狭角なものであり、燃焼室全体
に均一な混合気を形成させるような高分散噴霧とはいえ
ず、低負荷運転時における排気ガス中の有害物質の低減
は完全でない。また、高負荷運転時には、燃料は第一の
噴霧口103と第二の噴霧口104の両方より分散され
て噴霧されるので、燃料の貫徹力が比較的弱く、高負荷
運転時における排気ガス中の有害物質の低減も完全では
ない。
おける燃料噴霧は比較的狭角なものであり、燃焼室全体
に均一な混合気を形成させるような高分散噴霧とはいえ
ず、低負荷運転時における排気ガス中の有害物質の低減
は完全でない。また、高負荷運転時には、燃料は第一の
噴霧口103と第二の噴霧口104の両方より分散され
て噴霧されるので、燃料の貫徹力が比較的弱く、高負荷
運転時における排気ガス中の有害物質の低減も完全では
ない。
【0009】本発明の目的は、上記問題点を解消するた
めに、適切な時期に確実に噴霧パターンを切り替えるこ
とができる燃料噴射ノズルを提供することにある。
めに、適切な時期に確実に噴霧パターンを切り替えるこ
とができる燃料噴射ノズルを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、本体の上端を開口する
ようにしてその本体と同心円に位置するように中心孔を
備えた略円筒型のノズルボディと、そのノズルボディに
嵌合されて、軸心方向に移動可能なニードルとによって
構成される燃料噴射ノズルにおいて、前記ノズルボディ
は、前記中心孔の下端側に下方に向かって横断面積が減
少する円錐形状をなすシート面と、前記シート面の下端
から下方に本体を貫通するようにして設けられる広角噴
霧用噴口と、その広角噴霧用噴口の管路途中から分岐さ
れて前記広角噴霧用噴口の外側に向かって放射状に伸び
て前記本体を貫通するようにして設けられた前記広角噴
霧用噴口より小径の複数の狭角噴霧用噴口と、前記中心
孔の内部に燃料を供給する燃料供給通路とを備え、前記
ニードルは、前記ノズルボディの中心孔に嵌合可能な大
きさを有しその中心軸上に貫通穴が設けられている中空
ニードルと、前記中空ニードルの前記貫通穴に嵌合され
て前記中空ニードルに対して軸心方向に移動可能なセン
ターニードルとによって構成され、前記中空ニードル
は、同中空ニードルを前記ノズルボディに対して軸心方
向に移動可能とする摺動部と、前記燃料供給通路より前
記中心孔に供給される燃料を前記広角噴霧用噴口及び前
記狭角噴霧用噴口とに導く燃料通路を前記中心孔との間
に形成するガイド部と、前記中空ニードルの軸心方向の
移動に伴って前記シート面と接したり離間したりするこ
とにより前記燃料通路と前記広角噴霧用噴口及び前記狭
角噴霧用噴口との間の連通部の流路面積を変化させるシ
ート部とを備え、前記センターニードルは、同センター
ニードルの前記軸心方向の移動に伴って前記広角噴霧用
噴口の開口面積を変化させ前記燃料通路内の前記燃料の
圧力を変化させるバルブを先端部に備えたことを要旨と
する。
めに、請求項1に記載の発明は、本体の上端を開口する
ようにしてその本体と同心円に位置するように中心孔を
備えた略円筒型のノズルボディと、そのノズルボディに
嵌合されて、軸心方向に移動可能なニードルとによって
構成される燃料噴射ノズルにおいて、前記ノズルボディ
は、前記中心孔の下端側に下方に向かって横断面積が減
少する円錐形状をなすシート面と、前記シート面の下端
から下方に本体を貫通するようにして設けられる広角噴
霧用噴口と、その広角噴霧用噴口の管路途中から分岐さ
れて前記広角噴霧用噴口の外側に向かって放射状に伸び
て前記本体を貫通するようにして設けられた前記広角噴
霧用噴口より小径の複数の狭角噴霧用噴口と、前記中心
孔の内部に燃料を供給する燃料供給通路とを備え、前記
ニードルは、前記ノズルボディの中心孔に嵌合可能な大
きさを有しその中心軸上に貫通穴が設けられている中空
ニードルと、前記中空ニードルの前記貫通穴に嵌合され
て前記中空ニードルに対して軸心方向に移動可能なセン
ターニードルとによって構成され、前記中空ニードル
は、同中空ニードルを前記ノズルボディに対して軸心方
向に移動可能とする摺動部と、前記燃料供給通路より前
記中心孔に供給される燃料を前記広角噴霧用噴口及び前
記狭角噴霧用噴口とに導く燃料通路を前記中心孔との間
に形成するガイド部と、前記中空ニードルの軸心方向の
移動に伴って前記シート面と接したり離間したりするこ
とにより前記燃料通路と前記広角噴霧用噴口及び前記狭
角噴霧用噴口との間の連通部の流路面積を変化させるシ
ート部とを備え、前記センターニードルは、同センター
ニードルの前記軸心方向の移動に伴って前記広角噴霧用
噴口の開口面積を変化させ前記燃料通路内の前記燃料の
圧力を変化させるバルブを先端部に備えたことを要旨と
する。
【0011】請求項2に記載の発明は、本体の上端を開
口するようにしてその本体と同心円に位置するように中
心孔を備えた略円筒型のノズルボディと、そのノズルボ
ディに嵌合されて、軸心方向に移動可能なニードルとに
よって構成される燃料噴射ノズルにおいて、前記ノズル
ボディは、前記中心孔の下端側に下方に向かって横断面
積が減少する円錐形状をなすシート面と、同シート面の
下端から下方に本体を貫通するようにして設けられる広
角噴霧用噴口と、その広角噴霧用噴口の管路途中から分
岐されて前記広角噴霧用噴口の外側に向かって放射状に
伸びて前記本体を貫通するようにして設けられた前記広
角噴霧用噴口より小径の複数の狭角噴霧用噴口と、前記
中心孔の内部に燃料を供給する燃料供給通路とを備え、
前記ニードルは、前記ノズルボディの中心孔に嵌合可能
な大きさを有し前記ニードルを軸心方向に移動可能とす
る摺動部と、前記燃料供給通路より中心孔に供給される
燃料を前記広角噴霧用噴口および前記狭角噴霧用噴口と
に導く燃料通路を前記中心孔との間に形成するガイド部
と、前記ニードルの軸心方向の移動に伴って前記シート
面と接したり離間したりすることにより前記燃料通路と
前記広角噴霧用噴口及び前記狭角噴霧用噴口との間の連
通部の流路面積を開閉するシート部と、前記ニードルの
先端部に設けられ前記ニードルの前記軸心方向の移動に
伴って前記広角噴霧用噴口の開口面積を変化させ前記燃
料通路内の前記燃料の圧力を変化させるバルブとを備え
たことを要旨とする。
口するようにしてその本体と同心円に位置するように中
心孔を備えた略円筒型のノズルボディと、そのノズルボ
ディに嵌合されて、軸心方向に移動可能なニードルとに
よって構成される燃料噴射ノズルにおいて、前記ノズル
ボディは、前記中心孔の下端側に下方に向かって横断面
積が減少する円錐形状をなすシート面と、同シート面の
下端から下方に本体を貫通するようにして設けられる広
角噴霧用噴口と、その広角噴霧用噴口の管路途中から分
岐されて前記広角噴霧用噴口の外側に向かって放射状に
伸びて前記本体を貫通するようにして設けられた前記広
角噴霧用噴口より小径の複数の狭角噴霧用噴口と、前記
中心孔の内部に燃料を供給する燃料供給通路とを備え、
前記ニードルは、前記ノズルボディの中心孔に嵌合可能
な大きさを有し前記ニードルを軸心方向に移動可能とす
る摺動部と、前記燃料供給通路より中心孔に供給される
燃料を前記広角噴霧用噴口および前記狭角噴霧用噴口と
に導く燃料通路を前記中心孔との間に形成するガイド部
と、前記ニードルの軸心方向の移動に伴って前記シート
面と接したり離間したりすることにより前記燃料通路と
前記広角噴霧用噴口及び前記狭角噴霧用噴口との間の連
通部の流路面積を開閉するシート部と、前記ニードルの
先端部に設けられ前記ニードルの前記軸心方向の移動に
伴って前記広角噴霧用噴口の開口面積を変化させ前記燃
料通路内の前記燃料の圧力を変化させるバルブとを備え
たことを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記ニードルは、前
記燃料通路と前記広角噴霧用噴口及び前記狭角噴霧用噴
口との間に、燃料に旋回流を与える旋回流形成手段を備
えたことを要旨とする。
に記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記ニードルは、前
記燃料通路と前記広角噴霧用噴口及び前記狭角噴霧用噴
口との間に、燃料に旋回流を与える旋回流形成手段を備
えたことを要旨とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記バ
ルブは、下方に向かって横断面面積が増大する円錐台形
状を有し、前記広角噴霧用噴口に同心円に位置すること
を要旨とする。
いずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記バ
ルブは、下方に向かって横断面面積が増大する円錐台形
状を有し、前記広角噴霧用噴口に同心円に位置すること
を要旨とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記バ
ルブは、前記広角噴霧用噴口に嵌合可能な大きさである
ことを要旨とする。
いずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記バ
ルブは、前記広角噴霧用噴口に嵌合可能な大きさである
ことを要旨とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記バ
ルブは、前記広角噴霧用噴口より大きな径であり、前記
広角噴霧用噴口の下方に位置することを要旨とする。
いずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記バ
ルブは、前記広角噴霧用噴口より大きな径であり、前記
広角噴霧用噴口の下方に位置することを要旨とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記ガ
イド部は、その一部分を前記ノズルボディの前記中心孔
の内壁面に摺動可能に接して前記ニードルを支持する支
持部を備えたことを要旨とする。
いずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記ガ
イド部は、その一部分を前記ノズルボディの前記中心孔
の内壁面に摺動可能に接して前記ニードルを支持する支
持部を備えたことを要旨とする。
【0017】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
中空ニードルの軸心方向の移動に伴って、燃料噴射ノズ
ルのノズルボディの中心孔に設けられたシート面と中空
ニードルのシート部とが接したり離れたりし、連通部の
流路面積が変化する。これにより、燃料通路から広角噴
霧用噴口及び狭角噴霧用噴口に供給される燃料の供給量
が調節される。さらに、センターニードルの軸心方向の
移動に伴って、センターニードルの先端部に設けられて
いるバルブが広角噴霧用噴口を開閉し、広角噴霧用噴口
から噴霧される燃料の噴霧量が調節される。そして、広
角噴霧用噴口より噴霧される燃料が多いときは、燃料通
路内の圧力が低下し、広角噴霧用噴口より噴霧される燃
料の噴霧量が少ないときは、燃料通路内の圧力が上昇す
る。これにより、燃料通路の圧力が狭角噴霧用噴口より
噴霧可能な圧力になると、狭角噴霧用噴口より燃料が噴
霧される。
中空ニードルの軸心方向の移動に伴って、燃料噴射ノズ
ルのノズルボディの中心孔に設けられたシート面と中空
ニードルのシート部とが接したり離れたりし、連通部の
流路面積が変化する。これにより、燃料通路から広角噴
霧用噴口及び狭角噴霧用噴口に供給される燃料の供給量
が調節される。さらに、センターニードルの軸心方向の
移動に伴って、センターニードルの先端部に設けられて
いるバルブが広角噴霧用噴口を開閉し、広角噴霧用噴口
から噴霧される燃料の噴霧量が調節される。そして、広
角噴霧用噴口より噴霧される燃料が多いときは、燃料通
路内の圧力が低下し、広角噴霧用噴口より噴霧される燃
料の噴霧量が少ないときは、燃料通路内の圧力が上昇す
る。これにより、燃料通路の圧力が狭角噴霧用噴口より
噴霧可能な圧力になると、狭角噴霧用噴口より燃料が噴
霧される。
【0018】従って、中空ニードルとセンターニードル
とをそれぞれ別個に軸心方向に移動させることによっ
て、広角噴霧用噴口及び狭角噴霧用噴口から噴霧される
燃料の噴霧量を複雑に制御することが可能となる。すな
わち、噴射圧力依存の制御方法では困難な噴霧パターン
の確実な切り替えを容易に行うことができるようにな
る。
とをそれぞれ別個に軸心方向に移動させることによっ
て、広角噴霧用噴口及び狭角噴霧用噴口から噴霧される
燃料の噴霧量を複雑に制御することが可能となる。すな
わち、噴射圧力依存の制御方法では困難な噴霧パターン
の確実な切り替えを容易に行うことができるようにな
る。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、ニードル
の軸心方向の移動に伴って、燃料噴射ノズルのノズルボ
ディの中心孔に設けられたシート面とニードルのシート
部とが接したり離れたりする。これにより、燃料通路か
ら広角噴霧用噴口および狭角噴霧用噴口に供給される燃
料の供給量が調節される。さらに、ニードルの軸心方向
の移動に伴って、ニードルの先端部に設けられているバ
ルブが広角噴霧用噴口を開閉し、広角噴霧用噴口から噴
霧される燃料の噴霧量が調節される。そして、広角噴霧
用噴口より噴霧される燃料の噴霧量が多いときは、燃料
通路内の圧力が低下し、広角噴霧用噴口より噴霧される
燃料の噴霧量が少ないときは、燃料通路内の圧力が上昇
する。これにより、燃料通路内の圧力が狭角噴霧用噴口
より噴霧可能な圧力になると狭角噴霧用噴口より燃料が
噴霧される。
の軸心方向の移動に伴って、燃料噴射ノズルのノズルボ
ディの中心孔に設けられたシート面とニードルのシート
部とが接したり離れたりする。これにより、燃料通路か
ら広角噴霧用噴口および狭角噴霧用噴口に供給される燃
料の供給量が調節される。さらに、ニードルの軸心方向
の移動に伴って、ニードルの先端部に設けられているバ
ルブが広角噴霧用噴口を開閉し、広角噴霧用噴口から噴
霧される燃料の噴霧量が調節される。そして、広角噴霧
用噴口より噴霧される燃料の噴霧量が多いときは、燃料
通路内の圧力が低下し、広角噴霧用噴口より噴霧される
燃料の噴霧量が少ないときは、燃料通路内の圧力が上昇
する。これにより、燃料通路内の圧力が狭角噴霧用噴口
より噴霧可能な圧力になると狭角噴霧用噴口より燃料が
噴霧される。
【0020】従って、ニードルを軸心方向に移動させる
ことによって、広角噴霧用噴口及び狭角噴霧用噴口から
それぞれ噴霧される燃料の噴霧量が調節され、適切な時
期に確実に噴霧パターンを切り替えることができる。す
なわち、1つのニードルを軸心方向に移動させるのみで
噴霧パターンを切り替えることができるので、噴霧パタ
ーンの制御が容易となる。
ことによって、広角噴霧用噴口及び狭角噴霧用噴口から
それぞれ噴霧される燃料の噴霧量が調節され、適切な時
期に確実に噴霧パターンを切り替えることができる。す
なわち、1つのニードルを軸心方向に移動させるのみで
噴霧パターンを切り替えることができるので、噴霧パタ
ーンの制御が容易となる。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、燃料通路
から広角噴霧用噴口に導かれる燃料は、旋回流形成手段
により、旋回されて広角噴霧用噴口より噴霧される。従
って、広角噴霧用噴口から燃焼室全体に良好に均一化さ
れた混合気を形成することができる。
から広角噴霧用噴口に導かれる燃料は、旋回流形成手段
により、旋回されて広角噴霧用噴口より噴霧される。従
って、広角噴霧用噴口から燃焼室全体に良好に均一化さ
れた混合気を形成することができる。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、バルブが
下方に移動するに従って、広角噴霧用噴口の開口面積が
大きくなり、バルブが上方に移動するに従って、広角噴
霧用噴口の開口面積が小さくなる。そして、広角噴霧用
噴口より噴霧される燃料は、バルブの円錐台形状に沿っ
て流出し、中空円錐状の広角噴霧が形成される。
下方に移動するに従って、広角噴霧用噴口の開口面積が
大きくなり、バルブが上方に移動するに従って、広角噴
霧用噴口の開口面積が小さくなる。そして、広角噴霧用
噴口より噴霧される燃料は、バルブの円錐台形状に沿っ
て流出し、中空円錐状の広角噴霧が形成される。
【0023】従って、バルブを軸心方向に移動させるこ
とにより、広角噴霧用噴口の開口面積が線形的に変化
し、広角噴霧用噴口から噴霧される燃料の噴霧量の制御
がしやすくなる。このとき、広角噴霧用噴口の開口面積
がニードルのシート部とノズルボディのシート面間に形
成される連通部の流路面積よりも大きくなるような位置
にニードルを制御すれば、燃料の持つ圧力エネルギの大
部分がシート下流では運動エネルギに変換されるので、
シート下流の圧力が低下し、広角噴霧用噴口から燃料が
噴出する。さらに、噴霧される燃料は、中空円錐状の広
角噴霧となるため、燃焼室全体に均一な混合気を形成す
ることができる。
とにより、広角噴霧用噴口の開口面積が線形的に変化
し、広角噴霧用噴口から噴霧される燃料の噴霧量の制御
がしやすくなる。このとき、広角噴霧用噴口の開口面積
がニードルのシート部とノズルボディのシート面間に形
成される連通部の流路面積よりも大きくなるような位置
にニードルを制御すれば、燃料の持つ圧力エネルギの大
部分がシート下流では運動エネルギに変換されるので、
シート下流の圧力が低下し、広角噴霧用噴口から燃料が
噴出する。さらに、噴霧される燃料は、中空円錐状の広
角噴霧となるため、燃焼室全体に均一な混合気を形成す
ることができる。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、バルブが
上方に移動すると、広角噴霧用噴口にバルブが嵌合さ
れ、広角噴霧用噴口を閉鎖する。従って、広角噴霧用噴
口を閉鎖する際には、バルブが広角噴霧用噴口に嵌合さ
れるので、ニードルの着座時においてニードルのシート
部の下流と広角噴霧用噴口に形成されるサックの容積を
低減することができる。また、ノズルボディにニードル
を取り付ける際には、バルブが広角噴霧用噴口を通過す
ることができるので、ノズルボディの上方よりニードル
を容易に取り付けることができる。
上方に移動すると、広角噴霧用噴口にバルブが嵌合さ
れ、広角噴霧用噴口を閉鎖する。従って、広角噴霧用噴
口を閉鎖する際には、バルブが広角噴霧用噴口に嵌合さ
れるので、ニードルの着座時においてニードルのシート
部の下流と広角噴霧用噴口に形成されるサックの容積を
低減することができる。また、ノズルボディにニードル
を取り付ける際には、バルブが広角噴霧用噴口を通過す
ることができるので、ノズルボディの上方よりニードル
を容易に取り付けることができる。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、バルブが
上方に移動すると、広角噴霧用噴口の下端にバルブが押
し付けられ、広角噴霧用噴口を閉鎖する。従って、広角
噴霧用噴口を確実に閉鎖することができる。
上方に移動すると、広角噴霧用噴口の下端にバルブが押
し付けられ、広角噴霧用噴口を閉鎖する。従って、広角
噴霧用噴口を確実に閉鎖することができる。
【0026】請求項7に記載の発明によれば、ニードル
が軸心方向に移動する際には、ガイド部の支持部がニー
ドルを支持する。従って、ガイド部の支持部がニードル
の摺動部と中心孔との間の隙間によって生ずるニードル
の傾斜を制限し、芯振れを低減することができる。
が軸心方向に移動する際には、ガイド部の支持部がニー
ドルを支持する。従って、ガイド部の支持部がニードル
の摺動部と中心孔との間の隙間によって生ずるニードル
の傾斜を制限し、芯振れを低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第一実施形態)以下、本発明を
具体化した第一実施形態を図1〜図3に従って説明す
る。
具体化した第一実施形態を図1〜図3に従って説明す
る。
【0028】本実施形態の燃料噴射ノズル11は、ディ
ーゼルエンジンの燃料噴射装置において燃焼室に燃料を
噴射するためのものである。そして、図1に示すとお
り、燃料噴射ノズル11は、円形横断面のノズルボディ
12と、ニードル13とによって構成される。そして、
ニードル13は、中空ニードル13aと、センターニー
ドル13bとによって構成される。中空ニードル13a
は、ノズルボディ12の上端側が開口するように同心に
形成された中心孔15に対して、軸心方向に移動可能に
嵌合されている。センターニードル13bは、中空ニー
ドル13aの中心軸上に設けられている貫通穴16に対
して、軸心方向に移動可能に嵌合されている。
ーゼルエンジンの燃料噴射装置において燃焼室に燃料を
噴射するためのものである。そして、図1に示すとお
り、燃料噴射ノズル11は、円形横断面のノズルボディ
12と、ニードル13とによって構成される。そして、
ニードル13は、中空ニードル13aと、センターニー
ドル13bとによって構成される。中空ニードル13a
は、ノズルボディ12の上端側が開口するように同心に
形成された中心孔15に対して、軸心方向に移動可能に
嵌合されている。センターニードル13bは、中空ニー
ドル13aの中心軸上に設けられている貫通穴16に対
して、軸心方向に移動可能に嵌合されている。
【0029】ノズルボディ12の中心孔15の下端側に
は下方に向かって横断面積が減少するような円錐形状を
なすシート面15aが設けられている。そして、そのシ
ート面15aの下端の中心部には、広角噴霧用噴口17
が前記センターニードル13bを軸心方向に貫通するよ
うにして設けられている。広角噴霧用噴口17の径は前
記中空ニードル13aの貫通穴16よりも大きくなって
いる。さらに、その広角噴霧用噴口17の周辺部には、
広角噴霧用噴口17より小径の複数の狭角噴霧用噴口1
8が等間隔に設けられている。これら各狭角噴霧用噴口
18は、広角噴霧用噴口17から分岐されたものであ
り、貫通穴16の軸心方向と径方向の中間の傾斜方向に
向かって貫通するようにして設けられている。また、前
記ノズルボディ12の中心孔15には、環状の凹部19
が設けられ、その凹部19とノズルボディ12の上端面
21とを連通させるようにして燃料供給通路22が設け
られている。この燃料供給通路22は図示しない燃料噴
射ポンプと接続されている。
は下方に向かって横断面積が減少するような円錐形状を
なすシート面15aが設けられている。そして、そのシ
ート面15aの下端の中心部には、広角噴霧用噴口17
が前記センターニードル13bを軸心方向に貫通するよ
うにして設けられている。広角噴霧用噴口17の径は前
記中空ニードル13aの貫通穴16よりも大きくなって
いる。さらに、その広角噴霧用噴口17の周辺部には、
広角噴霧用噴口17より小径の複数の狭角噴霧用噴口1
8が等間隔に設けられている。これら各狭角噴霧用噴口
18は、広角噴霧用噴口17から分岐されたものであ
り、貫通穴16の軸心方向と径方向の中間の傾斜方向に
向かって貫通するようにして設けられている。また、前
記ノズルボディ12の中心孔15には、環状の凹部19
が設けられ、その凹部19とノズルボディ12の上端面
21とを連通させるようにして燃料供給通路22が設け
られている。この燃料供給通路22は図示しない燃料噴
射ポンプと接続されている。
【0030】ノズルボディ12の中心孔15に嵌合され
る中空ニードル13aは、図示しない電磁石や油圧等に
よって軸心方向の力が印加され、下方に押し付けられた
り上方に引き戻されたりする。そして、中空ニードル1
3aの上部には円筒環状の第一の摺動部23が設けら
れ、その第一の摺動部23は、中心孔15に嵌合されな
がら軸心方向に摺動可能な大きさの径を有している。す
なわち、中空ニードル13aはこの第一の摺動部23が
中空ニードル13aの中心孔15の内壁面15bに密接
しながら摺動する。
る中空ニードル13aは、図示しない電磁石や油圧等に
よって軸心方向の力が印加され、下方に押し付けられた
り上方に引き戻されたりする。そして、中空ニードル1
3aの上部には円筒環状の第一の摺動部23が設けら
れ、その第一の摺動部23は、中心孔15に嵌合されな
がら軸心方向に摺動可能な大きさの径を有している。す
なわち、中空ニードル13aはこの第一の摺動部23が
中空ニードル13aの中心孔15の内壁面15bに密接
しながら摺動する。
【0031】前記中空ニードル13aの第一の摺動部2
3の下側には、第一の摺動部23より小径の第一のガイ
ド部24が設けられている。そして、この第一のガイド
部24は中心孔15の内壁面15bとの間に円筒環状の
第一の燃料通路25を形成する。また、中空ニードル1
3aは、前記ノズルボディ12の凹部19との間に環状
の燃料溜まり26を形成する。この燃料溜まり26は燃
料供給通路22と連通しており、燃料供給通路22より
供給される燃料を保持できるようになっている。そし
て、この第一の燃料通路25は、前記燃料溜まり26と
連通しており、燃料噴射ポンプより供給された燃料は燃
料供給通路22及び燃料溜まり26を介して第一の燃料
通路25に流入するようになっている。
3の下側には、第一の摺動部23より小径の第一のガイ
ド部24が設けられている。そして、この第一のガイド
部24は中心孔15の内壁面15bとの間に円筒環状の
第一の燃料通路25を形成する。また、中空ニードル1
3aは、前記ノズルボディ12の凹部19との間に環状
の燃料溜まり26を形成する。この燃料溜まり26は燃
料供給通路22と連通しており、燃料供給通路22より
供給される燃料を保持できるようになっている。そし
て、この第一の燃料通路25は、前記燃料溜まり26と
連通しており、燃料噴射ポンプより供給された燃料は燃
料供給通路22及び燃料溜まり26を介して第一の燃料
通路25に流入するようになっている。
【0032】前記中空ニードル13aの第一のガイド部
24の下側には、第一の円錐台形部27と、第一の円錐
台形部27よりも円錐の傾きが大きい第二の円錐台形部
28とが連続して設けられ、両円錐台形部27,28の
境目には、円錐台形部27,28の異なる傾きによって
環状のシート部29が形成される。そして、シート部2
9は中空ニードル13aの軸心方向の移動に伴って、前
記ノズルボディ12のシート面15aに突き立てられ、
環状に線接触するようになっている。また、図2に示す
ように、中空ニードル13aが電磁石や油圧等によって
上方に引き戻されると、シート部29とシート面15a
とが離間し、シート部29とシート面15aとの間に連
通部29aが形成される。
24の下側には、第一の円錐台形部27と、第一の円錐
台形部27よりも円錐の傾きが大きい第二の円錐台形部
28とが連続して設けられ、両円錐台形部27,28の
境目には、円錐台形部27,28の異なる傾きによって
環状のシート部29が形成される。そして、シート部2
9は中空ニードル13aの軸心方向の移動に伴って、前
記ノズルボディ12のシート面15aに突き立てられ、
環状に線接触するようになっている。また、図2に示す
ように、中空ニードル13aが電磁石や油圧等によって
上方に引き戻されると、シート部29とシート面15a
とが離間し、シート部29とシート面15aとの間に連
通部29aが形成される。
【0033】前記中空ニードル13aの貫通穴16に嵌
合されるセンターニードル13bは、円柱状の第二の摺
動部31によって構成されており、第二の摺動部31は
図示しない電磁石や油圧等によって軸心方向の力が印加
され、同センターニードル13bを下方に押し付けたり
上方に引き戻したりする。このとき、センターニードル
13bは中空ニードル13aとは独立して上下方向に力
が印加されるようになっている。そして、第二の摺動部
31は、前記中空ニードル13aの貫通穴16に嵌合さ
れながら軸心方向に摺動可能な大きさの径を有してい
る。すなわち、センターニードル13bはこの第二の摺
動部31が中空ニードル13aの貫通穴16に密接しな
がら摺動する。
合されるセンターニードル13bは、円柱状の第二の摺
動部31によって構成されており、第二の摺動部31は
図示しない電磁石や油圧等によって軸心方向の力が印加
され、同センターニードル13bを下方に押し付けたり
上方に引き戻したりする。このとき、センターニードル
13bは中空ニードル13aとは独立して上下方向に力
が印加されるようになっている。そして、第二の摺動部
31は、前記中空ニードル13aの貫通穴16に嵌合さ
れながら軸心方向に摺動可能な大きさの径を有してい
る。すなわち、センターニードル13bはこの第二の摺
動部31が中空ニードル13aの貫通穴16に密接しな
がら摺動する。
【0034】センターニードル13bの第二の摺動部3
1の下側には、中空ニードル13aの外に露出した状態
の第二のガイド部32が設けられており、その径は前記
第二の摺動部31と同じ径である。そして、この第二の
ガイド部32は広角噴霧用噴口17の内側付近に同心で
位置する。
1の下側には、中空ニードル13aの外に露出した状態
の第二のガイド部32が設けられており、その径は前記
第二の摺動部31と同じ径である。そして、この第二の
ガイド部32は広角噴霧用噴口17の内側付近に同心で
位置する。
【0035】センターニードル13bの第二のガイド部
32の下側には、下方に向かって横断面面積が大きくな
るような形状を有する円錐台形状のバルブとしてのピン
トル部33が設けられている。そして第二のガイド部3
2およびピントル部33と、広角噴霧用噴口17との間
には、円筒環状の第二の燃料通路34が形成される。こ
の第二の燃料通路34は、前記中空ニードル13aが下
方に移動して、前記シート部29がノズルボディ12の
シート面15aに接触しているときには、第一の燃料通
路25から遮断され、燃料が流入しないようになってい
る。また、中空ニードル13aが上方に移動して、シー
ト部29がシート面15aより離間しているときには、
第一の燃料通路25と連通し、第一の燃料通路25より
燃料が流入するようになっている。
32の下側には、下方に向かって横断面面積が大きくな
るような形状を有する円錐台形状のバルブとしてのピン
トル部33が設けられている。そして第二のガイド部3
2およびピントル部33と、広角噴霧用噴口17との間
には、円筒環状の第二の燃料通路34が形成される。こ
の第二の燃料通路34は、前記中空ニードル13aが下
方に移動して、前記シート部29がノズルボディ12の
シート面15aに接触しているときには、第一の燃料通
路25から遮断され、燃料が流入しないようになってい
る。また、中空ニードル13aが上方に移動して、シー
ト部29がシート面15aより離間しているときには、
第一の燃料通路25と連通し、第一の燃料通路25より
燃料が流入するようになっている。
【0036】また、センターニードル13bのピントル
部33は円錐台形状であるため、センターニードル13
bの軸心方向の移動に伴ってピントル部33と広角噴霧
用噴口17との距離は変化し、第二の燃料通路34の流
路出口34aの面積が変化するようになっている。そし
て、ピントル部33の下端の最大径部分33aは広角噴
霧用噴口17の径よりわずかに小さな径を有しており、
センターニードル13bが上昇することによってピント
ル部33の最大径部分33aは広角噴霧用噴口17に嵌
合され、広角噴霧用噴口17を閉鎖するようになってい
る。ピントル部33の最大径部分33aと広角噴霧用噴
口17との内径の差は、10μm以下に設定することが
望ましい。
部33は円錐台形状であるため、センターニードル13
bの軸心方向の移動に伴ってピントル部33と広角噴霧
用噴口17との距離は変化し、第二の燃料通路34の流
路出口34aの面積が変化するようになっている。そし
て、ピントル部33の下端の最大径部分33aは広角噴
霧用噴口17の径よりわずかに小さな径を有しており、
センターニードル13bが上昇することによってピント
ル部33の最大径部分33aは広角噴霧用噴口17に嵌
合され、広角噴霧用噴口17を閉鎖するようになってい
る。ピントル部33の最大径部分33aと広角噴霧用噴
口17との内径の差は、10μm以下に設定することが
望ましい。
【0037】従って、ピントル部33が下方に移動する
と第二の燃料通路34の流路出口34aの面積は大きく
なり、ピントル部33が上方に移動すると流路出口34
aの面積は次第に小さくなり、最終的には閉鎖される。
すなわち、第二の燃料通路34に燃料が流れているとき
にセンターニードル13bが下方に移動すると、第二の
燃料通路34の流路出口34aの面積が大きくなって燃
料が噴射される。また、第二の燃料通路34に燃料が流
れている際にセンターニードル13bが上方に移動する
と、第二の燃料通路34の流路出口34aが絞られ、流
路出口34aから噴霧される燃料が少なくなり、最終的
に流路出口34aが閉鎖されて燃料の噴霧が停止する。
と第二の燃料通路34の流路出口34aの面積は大きく
なり、ピントル部33が上方に移動すると流路出口34
aの面積は次第に小さくなり、最終的には閉鎖される。
すなわち、第二の燃料通路34に燃料が流れているとき
にセンターニードル13bが下方に移動すると、第二の
燃料通路34の流路出口34aの面積が大きくなって燃
料が噴射される。また、第二の燃料通路34に燃料が流
れている際にセンターニードル13bが上方に移動する
と、第二の燃料通路34の流路出口34aが絞られ、流
路出口34aから噴霧される燃料が少なくなり、最終的
に流路出口34aが閉鎖されて燃料の噴霧が停止する。
【0038】また、第二の燃料通路34は、広角噴霧用
噴口17から分岐する狭角噴霧用噴口18と連通してお
り、第二の燃料通路34を流れる燃料は所定圧力になる
と、狭角噴霧用噴口18から噴霧されるようになってい
る。つまり、第二の燃料通路34に燃料が供給されてい
る状態で、第二の燃料通路34の流路出口34aが絞ら
れると、流路出口34aからの燃料の噴霧量が少なくな
り、第二の燃料通路34の圧力が上昇する。そして、燃
料の圧力がある所定圧力になると、狭角噴霧用噴口18
から燃料が噴霧されるようになる。
噴口17から分岐する狭角噴霧用噴口18と連通してお
り、第二の燃料通路34を流れる燃料は所定圧力になる
と、狭角噴霧用噴口18から噴霧されるようになってい
る。つまり、第二の燃料通路34に燃料が供給されてい
る状態で、第二の燃料通路34の流路出口34aが絞ら
れると、流路出口34aからの燃料の噴霧量が少なくな
り、第二の燃料通路34の圧力が上昇する。そして、燃
料の圧力がある所定圧力になると、狭角噴霧用噴口18
から燃料が噴霧されるようになる。
【0039】次に、以上のように構成された本実施形態
の作用について説明する。まず、無噴射時においては、
図1に示すように、中空ニードル13aに電磁石や油圧
等によって下方への押付け力が加えられ、中空ニードル
13aは下方に押し付けられる。従って、中空ニードル
13aのシート部29がノズルボディ12のシート面1
5aに押し付けられ、第一の燃料通路25と第二の燃料
通路34との間が遮断される。この結果、燃料噴射ポン
プより供給された燃料は、燃料供給通路22と燃料溜ま
り26を介して第一の燃料通路25に供給されるが、第
二の燃料通路34には流れない。このため、広角噴霧用
噴口17及び狭角噴霧用噴口18のいずれからも燃料は
噴霧されない。
の作用について説明する。まず、無噴射時においては、
図1に示すように、中空ニードル13aに電磁石や油圧
等によって下方への押付け力が加えられ、中空ニードル
13aは下方に押し付けられる。従って、中空ニードル
13aのシート部29がノズルボディ12のシート面1
5aに押し付けられ、第一の燃料通路25と第二の燃料
通路34との間が遮断される。この結果、燃料噴射ポン
プより供給された燃料は、燃料供給通路22と燃料溜ま
り26を介して第一の燃料通路25に供給されるが、第
二の燃料通路34には流れない。このため、広角噴霧用
噴口17及び狭角噴霧用噴口18のいずれからも燃料は
噴霧されない。
【0040】次に、広角噴霧が行われる際には、図2に
示すように、中空ニードル13aには電磁石や油圧等に
よって上方への引き戻し力が加えられ、中空ニードル1
3aが上方に移動される。すると、中空ニードル13a
のシート部29がノズルボディ12のシート面15aよ
り離間し、燃料噴霧ポンプより供給される燃料は、第一
の燃料通路25及び連通部29aを介して第二の燃料通
路34に供給される。このとき、第二の燃料通路34の
流路出口34aの流路面積が連通部29aの流路面積よ
りも大きくなるような位置にセンターニードル13bを
制御する。その結果、燃料のもつ圧力エネルギの大部分
が第二の燃料通路34において運動エネルギに変換され
るので、第二の燃料通路34における圧力が低下し、第
二の燃料通路34に供給された燃料は流路出口34aよ
り良好に噴霧される。従って、流路出口34aより噴霧
される燃料は、ピントル部33の円錐形状に沿って流出
するので、広角噴霧用噴口17からは中空円錐状の広角
噴霧が形成される。
示すように、中空ニードル13aには電磁石や油圧等に
よって上方への引き戻し力が加えられ、中空ニードル1
3aが上方に移動される。すると、中空ニードル13a
のシート部29がノズルボディ12のシート面15aよ
り離間し、燃料噴霧ポンプより供給される燃料は、第一
の燃料通路25及び連通部29aを介して第二の燃料通
路34に供給される。このとき、第二の燃料通路34の
流路出口34aの流路面積が連通部29aの流路面積よ
りも大きくなるような位置にセンターニードル13bを
制御する。その結果、燃料のもつ圧力エネルギの大部分
が第二の燃料通路34において運動エネルギに変換され
るので、第二の燃料通路34における圧力が低下し、第
二の燃料通路34に供給された燃料は流路出口34aよ
り良好に噴霧される。従って、流路出口34aより噴霧
される燃料は、ピントル部33の円錐形状に沿って流出
するので、広角噴霧用噴口17からは中空円錐状の広角
噴霧が形成される。
【0041】一方、広角噴霧と狭角噴霧とを同時に行う
際には、広角噴霧の際と同様に中空ニードル13aを制
御して燃料噴霧ポンプより供給される燃料が第一の燃料
通路25及び連通部29aを介して第二の燃料通路34
に供給されるようにする。このとき、第二の燃料通路3
4の流路出口34aが連通部29aよりも小さくなるよ
うな位置にセンターニードル13bを制御する。その結
果、第二の燃料通路34における圧力が比較的高圧に保
たれるために、第二の燃料通路34に供給された燃料
は、流路出口34aに加えて、狭角噴霧用噴口18から
も燃料が噴出される。従って、流路出口34aからの広
角噴霧と狭角噴霧用噴口18からの狭角噴霧とが同時に
行われる。
際には、広角噴霧の際と同様に中空ニードル13aを制
御して燃料噴霧ポンプより供給される燃料が第一の燃料
通路25及び連通部29aを介して第二の燃料通路34
に供給されるようにする。このとき、第二の燃料通路3
4の流路出口34aが連通部29aよりも小さくなるよ
うな位置にセンターニードル13bを制御する。その結
果、第二の燃料通路34における圧力が比較的高圧に保
たれるために、第二の燃料通路34に供給された燃料
は、流路出口34aに加えて、狭角噴霧用噴口18から
も燃料が噴出される。従って、流路出口34aからの広
角噴霧と狭角噴霧用噴口18からの狭角噴霧とが同時に
行われる。
【0042】また、狭角噴霧のみを行う際には、図3に
示すように、中空ニードル13aには電磁石や油圧等に
よって上方への引き戻し力が加えられ、中空ニードル1
3aのシート部29がノズルボディ12のシート面15
aより離間する。そして、燃料噴射ポンプより供給され
る燃料は第一の燃料通路25及び連通部29aを介して
第二の燃料通路34に供給される。また、このとき、ピ
ントル部33の最大径部分33aが広角噴霧用噴口17
に嵌合される位置にセンターニードル13bを制御す
る。その結果、第二の燃料通路34の流路出口34aは
閉じた状態となり、第二の燃料通路34に供給される燃
料の圧力が上昇する。この圧力が所定の圧力となると、
狭角噴霧用噴口18のみより燃料が噴射され、狭角噴霧
が形成される。
示すように、中空ニードル13aには電磁石や油圧等に
よって上方への引き戻し力が加えられ、中空ニードル1
3aのシート部29がノズルボディ12のシート面15
aより離間する。そして、燃料噴射ポンプより供給され
る燃料は第一の燃料通路25及び連通部29aを介して
第二の燃料通路34に供給される。また、このとき、ピ
ントル部33の最大径部分33aが広角噴霧用噴口17
に嵌合される位置にセンターニードル13bを制御す
る。その結果、第二の燃料通路34の流路出口34aは
閉じた状態となり、第二の燃料通路34に供給される燃
料の圧力が上昇する。この圧力が所定の圧力となると、
狭角噴霧用噴口18のみより燃料が噴射され、狭角噴霧
が形成される。
【0043】第一実施形態によれば、以下のような特徴
を得ることができる。 (1)第一実施形態では、中空ニードル13aの軸心方
向の移動に伴って、燃料噴射ノズル11のノズルボディ
12の中心孔15に設けられたシート面15aと中空ニ
ードル13aのシート部29とが接したり離れたりし
て、連通部29aの流路面積が変化する。これにより、
第一の燃料通路25から第二の燃料通路34に供給され
る燃料の供給量が調節される。さらに、センターニード
ル13bの軸心方向の移動に伴って、センターニードル
13bの先端部に設けられているピントル部33が広角
噴霧用噴口17を開閉し、その広角噴霧用噴口17から
噴霧される燃料の噴霧量が調節される。その結果、広角
噴霧用噴口17より噴霧される燃料の噴霧量が多いとき
は、第二の燃料通路34の圧力が低下し、広角噴霧用噴
口17より噴霧される燃料の噴霧量が少ないときは、第
二の燃料通路34の圧力が上昇する。これにより、その
圧力が狭角噴霧用噴口18より噴霧可能な圧力になると
狭角噴霧用噴口18より燃料が噴霧される。
を得ることができる。 (1)第一実施形態では、中空ニードル13aの軸心方
向の移動に伴って、燃料噴射ノズル11のノズルボディ
12の中心孔15に設けられたシート面15aと中空ニ
ードル13aのシート部29とが接したり離れたりし
て、連通部29aの流路面積が変化する。これにより、
第一の燃料通路25から第二の燃料通路34に供給され
る燃料の供給量が調節される。さらに、センターニード
ル13bの軸心方向の移動に伴って、センターニードル
13bの先端部に設けられているピントル部33が広角
噴霧用噴口17を開閉し、その広角噴霧用噴口17から
噴霧される燃料の噴霧量が調節される。その結果、広角
噴霧用噴口17より噴霧される燃料の噴霧量が多いとき
は、第二の燃料通路34の圧力が低下し、広角噴霧用噴
口17より噴霧される燃料の噴霧量が少ないときは、第
二の燃料通路34の圧力が上昇する。これにより、その
圧力が狭角噴霧用噴口18より噴霧可能な圧力になると
狭角噴霧用噴口18より燃料が噴霧される。
【0044】従って、中空ニードル13aとセンターニ
ードル13bとを別個に軸心方向に移動させることによ
って、広角噴霧用噴口17及び狭角噴霧用噴口18から
噴霧される燃料の噴霧量を複雑に制御することが可能と
なる。すなわち、噴射圧力依存の制御方法では困難な噴
霧パターンの確実な切り替えを容易に行うことができる
ようになる。
ードル13bとを別個に軸心方向に移動させることによ
って、広角噴霧用噴口17及び狭角噴霧用噴口18から
噴霧される燃料の噴霧量を複雑に制御することが可能と
なる。すなわち、噴射圧力依存の制御方法では困難な噴
霧パターンの確実な切り替えを容易に行うことができる
ようになる。
【0045】(2)第一実施形態では、センターニード
ル13bが下方に移動するに従って、第二の燃料通路3
4の流路出口34aの面積が大きくなり、センターニー
ドル13bが上方に移動するに従って、流路出口34a
の面積が小さくなる。そして、広角噴霧用噴口17より
噴霧される燃料は、ピントル部33の円錐台形状に沿っ
て流出し、中空円錐状の広角噴霧が形成されるため、燃
焼室全体に均一な混合気を形成することができる。
ル13bが下方に移動するに従って、第二の燃料通路3
4の流路出口34aの面積が大きくなり、センターニー
ドル13bが上方に移動するに従って、流路出口34a
の面積が小さくなる。そして、広角噴霧用噴口17より
噴霧される燃料は、ピントル部33の円錐台形状に沿っ
て流出し、中空円錐状の広角噴霧が形成されるため、燃
焼室全体に均一な混合気を形成することができる。
【0046】従って、センターニードル13bを軸心方
向に移動させることにより、第二の燃料通路34の流路
断面積の面積が線形的に変化し、広角噴霧用噴口17か
ら噴霧される燃料の噴霧量の制御がしやすくなる。
向に移動させることにより、第二の燃料通路34の流路
断面積の面積が線形的に変化し、広角噴霧用噴口17か
ら噴霧される燃料の噴霧量の制御がしやすくなる。
【0047】このとき、広角噴霧用噴口17の流路出口
34aの面積が中空ニードル13aのシート部29とノ
ズルボディ12のシート面15a間に形成される連通部
29aの流路面積よりも大きくなるような位置に中空ニ
ードル13a及びセンターニードル13bを制御すれ
ば、燃料の持つ圧力エネルギの大部分が第二の燃料通路
34において運動エネルギに変換されるので、第二の燃
料通路34の圧力が低下し、広角噴霧用噴口17から燃
料を噴出させることができる。
34aの面積が中空ニードル13aのシート部29とノ
ズルボディ12のシート面15a間に形成される連通部
29aの流路面積よりも大きくなるような位置に中空ニ
ードル13a及びセンターニードル13bを制御すれ
ば、燃料の持つ圧力エネルギの大部分が第二の燃料通路
34において運動エネルギに変換されるので、第二の燃
料通路34の圧力が低下し、広角噴霧用噴口17から燃
料を噴出させることができる。
【0048】一方、流路出口34aの面積が連通部29
aの流路面積よりも小さくなるような位置に中空ニード
ル13a及びセンターニードル13bを制御すれば、第
二の燃料通路34の圧力が比較的に高圧に保たれるため
に、狭角噴霧用噴口18からも燃料を噴出させることが
できる。さらに、センターニードル13bをピントル部
33の最大径部分33aが広角噴霧用噴口17に嵌合す
る位置に制御すれば、狭角噴霧用噴口18から燃料を噴
出させることができる。
aの流路面積よりも小さくなるような位置に中空ニード
ル13a及びセンターニードル13bを制御すれば、第
二の燃料通路34の圧力が比較的に高圧に保たれるため
に、狭角噴霧用噴口18からも燃料を噴出させることが
できる。さらに、センターニードル13bをピントル部
33の最大径部分33aが広角噴霧用噴口17に嵌合す
る位置に制御すれば、狭角噴霧用噴口18から燃料を噴
出させることができる。
【0049】(3)第一実施形態では、センターニード
ル13bを上方に移動させると、広角噴霧用噴口17に
ピントル部33が嵌合され、広角噴霧用噴口17を閉鎖
する。従って、広角噴霧用噴口17を閉鎖する際には、
ピントル部33が広角噴霧用噴口17に嵌合されるの
で、ニードル13の着座時において第二の燃料通路34
の容積を低減できる。
ル13bを上方に移動させると、広角噴霧用噴口17に
ピントル部33が嵌合され、広角噴霧用噴口17を閉鎖
する。従って、広角噴霧用噴口17を閉鎖する際には、
ピントル部33が広角噴霧用噴口17に嵌合されるの
で、ニードル13の着座時において第二の燃料通路34
の容積を低減できる。
【0050】(4)第一実施形態では、ノズルボディ1
2にセンターニードル13bを取り付ける際には、ピン
トル部33が広角噴霧用噴口17を通過することができ
る。従って、ノズルボディ12の上方より中空ニードル
13a及びセンターニードル13bを容易に取り付ける
ことができる。
2にセンターニードル13bを取り付ける際には、ピン
トル部33が広角噴霧用噴口17を通過することができ
る。従って、ノズルボディ12の上方より中空ニードル
13a及びセンターニードル13bを容易に取り付ける
ことができる。
【0051】(第二実施形態)以下、本発明を具体化し
た第二実施形態を図4〜図7に従って説明する。なお、
第二実施形態は、第一実施形態と同様の部分について
は、説明の便宜上、その詳細な説明を省略する。
た第二実施形態を図4〜図7に従って説明する。なお、
第二実施形態は、第一実施形態と同様の部分について
は、説明の便宜上、その詳細な説明を省略する。
【0052】図4に示すとおり、本実施形態の燃料噴射
ノズル11は、円形横断面のノズルボディ12と、その
ノズルボディ12の上端側が開口するように同心に形成
された中心孔15に対して、軸心方向に移動可能に嵌合
されるニードル13とによって構成される。
ノズル11は、円形横断面のノズルボディ12と、その
ノズルボディ12の上端側が開口するように同心に形成
された中心孔15に対して、軸心方向に移動可能に嵌合
されるニードル13とによって構成される。
【0053】ノズルボディ12の中心孔15に嵌合され
るニードル13の上部には、その上端面42より円柱状
の押付け部43が上方に延設されている。その押付け部
43は図示しない電磁石や油圧等によって軸心方向の力
が印加され、ニードル13を下方に押し付けたり上方に
引き戻したりする。そして、押付け部43の下側には円
柱状の第一の摺動部23が設けられ、その第一の摺動部
23は、前記中心孔15に嵌合されながら軸心方向に摺
動可能な大きさの径を有している。すなわち、この第一
の摺動部23がノズルボディ12の中心孔15の内壁面
15bに密接しながら、ニードル13は摺動する。
るニードル13の上部には、その上端面42より円柱状
の押付け部43が上方に延設されている。その押付け部
43は図示しない電磁石や油圧等によって軸心方向の力
が印加され、ニードル13を下方に押し付けたり上方に
引き戻したりする。そして、押付け部43の下側には円
柱状の第一の摺動部23が設けられ、その第一の摺動部
23は、前記中心孔15に嵌合されながら軸心方向に摺
動可能な大きさの径を有している。すなわち、この第一
の摺動部23がノズルボディ12の中心孔15の内壁面
15bに密接しながら、ニードル13は摺動する。
【0054】ニードル13の第一の摺動部23の下側に
は、同第一の摺動部23より小径の第一のガイド部24
が設けられている。そして、この第一のガイド部24は
中心孔15の内壁面15bとの間に円筒環状の第一の燃
料通路25を形成する。また、ニードル13は、ノズル
ボディ12の凹部19との間に環状の燃料溜まり26が
形成されている。この燃料溜まり26は燃料供給通路2
2と連通しており、燃料供給通路22より供給される燃
料を保持するようになっている。そして、この第一の燃
料通路25は、燃料溜まり26と連通しており、燃料噴
射ポンプより供給された燃料は燃料供給通路22及び燃
料溜まり26を介して第一の燃料通路25に流入するよ
うになっている。
は、同第一の摺動部23より小径の第一のガイド部24
が設けられている。そして、この第一のガイド部24は
中心孔15の内壁面15bとの間に円筒環状の第一の燃
料通路25を形成する。また、ニードル13は、ノズル
ボディ12の凹部19との間に環状の燃料溜まり26が
形成されている。この燃料溜まり26は燃料供給通路2
2と連通しており、燃料供給通路22より供給される燃
料を保持するようになっている。そして、この第一の燃
料通路25は、燃料溜まり26と連通しており、燃料噴
射ポンプより供給された燃料は燃料供給通路22及び燃
料溜まり26を介して第一の燃料通路25に流入するよ
うになっている。
【0055】ニードル13の第一のガイド部24の下側
には、第一の円錐台形部27と、第一の円錐台形部27
よりも円錐の傾きが大きい第二の円錐台形部28とが連
続して設けられ、両円錐台形部27,28の境目には、
円錐台形部27,28の異なる傾きによって環状のシー
ト部29が形成される。そして、シート部29はニード
ル13の軸心方向の移動に伴って、ノズルボディ12の
シート面15aに突き立てられ、環状に線接触するよう
になっている。また、図6に示すように、ニードル13
が電磁石や油圧等によって上方に引き戻されると、シー
ト部29とシート面15aとが離間し、シート部29と
シート面15aとの間に連通部29aが形成される。
には、第一の円錐台形部27と、第一の円錐台形部27
よりも円錐の傾きが大きい第二の円錐台形部28とが連
続して設けられ、両円錐台形部27,28の境目には、
円錐台形部27,28の異なる傾きによって環状のシー
ト部29が形成される。そして、シート部29はニード
ル13の軸心方向の移動に伴って、ノズルボディ12の
シート面15aに突き立てられ、環状に線接触するよう
になっている。また、図6に示すように、ニードル13
が電磁石や油圧等によって上方に引き戻されると、シー
ト部29とシート面15aとが離間し、シート部29と
シート面15aとの間に連通部29aが形成される。
【0056】ニードル13の第二の円錐台形部28の下
側には広角噴霧用噴口17より小さな径を有する円筒状
の第二のガイド部44が設けられている。そして、この
第二のガイド部44は、ニードル13が前記ノズルボデ
ィ12に嵌合されているときに、広角噴霧用噴口17の
内側付近に同心で位置する。
側には広角噴霧用噴口17より小さな径を有する円筒状
の第二のガイド部44が設けられている。そして、この
第二のガイド部44は、ニードル13が前記ノズルボデ
ィ12に嵌合されているときに、広角噴霧用噴口17の
内側付近に同心で位置する。
【0057】ニードル13の第二のガイド部44の下側
には、下方に向かって横断面面積が大きくなるような形
状を有する円錐台形状のバルブとしてのピントル部33
が設けられる。そして、第二のガイド部44及びピント
ル部33と、広角噴霧用噴口17との間には円筒環状の
第二の燃料通路34が形成される。この第二の燃料通路
34は、ニードル13が下方に移動して、シート部29
がノズルボディ12のシート面15aに接触していると
きには、第一の燃料通路25から遮断され、燃料が流入
しないようになっている。また、ニードル13が上方に
移動して、シート部29がシート面15aより離間して
いるときには、第一及び第二の燃料通路25,34とが
連通し、第一の燃料通路25より燃料が第二の燃料通路
34に流入するようになっている。このとき、ピントル
部33が円錐台形状であることから、ピントル部33と
広角噴霧用噴口17との距離は、ニードル13の軸心方
向の移動に伴って変化し、第二の燃料通路34の流路出
口34aの面積が変化するようになっている。また、こ
のピントル部33の下端の最大径部分33aは、広角噴
霧用噴口17の径よりわずかに小さな径を有しており、
ニードル13が上昇することによってピントル部33の
最大径部分33aは広角噴霧用噴口17に嵌合され、広
角噴霧用噴口17を閉鎖するようになっている。また、
ピントル部33の最大径部分33aと広角噴霧用噴口1
7との内径の差は、10μm以下に設定することが望ま
しい。
には、下方に向かって横断面面積が大きくなるような形
状を有する円錐台形状のバルブとしてのピントル部33
が設けられる。そして、第二のガイド部44及びピント
ル部33と、広角噴霧用噴口17との間には円筒環状の
第二の燃料通路34が形成される。この第二の燃料通路
34は、ニードル13が下方に移動して、シート部29
がノズルボディ12のシート面15aに接触していると
きには、第一の燃料通路25から遮断され、燃料が流入
しないようになっている。また、ニードル13が上方に
移動して、シート部29がシート面15aより離間して
いるときには、第一及び第二の燃料通路25,34とが
連通し、第一の燃料通路25より燃料が第二の燃料通路
34に流入するようになっている。このとき、ピントル
部33が円錐台形状であることから、ピントル部33と
広角噴霧用噴口17との距離は、ニードル13の軸心方
向の移動に伴って変化し、第二の燃料通路34の流路出
口34aの面積が変化するようになっている。また、こ
のピントル部33の下端の最大径部分33aは、広角噴
霧用噴口17の径よりわずかに小さな径を有しており、
ニードル13が上昇することによってピントル部33の
最大径部分33aは広角噴霧用噴口17に嵌合され、広
角噴霧用噴口17を閉鎖するようになっている。また、
ピントル部33の最大径部分33aと広角噴霧用噴口1
7との内径の差は、10μm以下に設定することが望ま
しい。
【0058】従って、ピントル部33が下方に移動する
と第二の燃料通路34の流路出口34aの面積は大きく
なり、ピントル部33が上方に移動すると流路出口34
aの面積は次第に小さくなり、最終的には閉鎖される。
すなわち、第二の燃料通路34に燃料が流れている際に
ニードル13が下方に移動すると、第二の燃料通路34
の流路出口34aの面積が大きくなって燃料が噴霧され
る。また、第二の燃料通路34に燃料が流れている際に
ニードル13が上方に移動すると、第二の燃料通路34
の流路出口34aが絞られ、流路出口34aから噴霧さ
れる燃料が少なくなり、最終的に流路出口34aが閉鎖
されると燃料の噴霧が停止する。
と第二の燃料通路34の流路出口34aの面積は大きく
なり、ピントル部33が上方に移動すると流路出口34
aの面積は次第に小さくなり、最終的には閉鎖される。
すなわち、第二の燃料通路34に燃料が流れている際に
ニードル13が下方に移動すると、第二の燃料通路34
の流路出口34aの面積が大きくなって燃料が噴霧され
る。また、第二の燃料通路34に燃料が流れている際に
ニードル13が上方に移動すると、第二の燃料通路34
の流路出口34aが絞られ、流路出口34aから噴霧さ
れる燃料が少なくなり、最終的に流路出口34aが閉鎖
されると燃料の噴霧が停止する。
【0059】また、第二の燃料通路34は、広角噴霧用
噴口17から分岐する狭角噴霧用噴口18と連通してお
り、第二の燃料通路34を流れる燃料は所定圧力になる
と、狭角噴霧用噴口18から噴霧されるようになってい
る。つまり、第二の燃料通路34に燃料が供給されてい
る状態で、第二の燃料通路34の流路出口34aが絞ら
れると、流路出口34aからの燃料の噴霧量が少なくな
り、第二の燃料通路34の圧力が上昇する。そして、燃
料の圧力がある所定圧力になると、狭角噴霧用噴口18
から燃料が噴霧されるようになる。
噴口17から分岐する狭角噴霧用噴口18と連通してお
り、第二の燃料通路34を流れる燃料は所定圧力になる
と、狭角噴霧用噴口18から噴霧されるようになってい
る。つまり、第二の燃料通路34に燃料が供給されてい
る状態で、第二の燃料通路34の流路出口34aが絞ら
れると、流路出口34aからの燃料の噴霧量が少なくな
り、第二の燃料通路34の圧力が上昇する。そして、燃
料の圧力がある所定圧力になると、狭角噴霧用噴口18
から燃料が噴霧されるようになる。
【0060】次に、以上のように構成された本実施形態
の作用について図5〜図7に従って説明する。図5はニ
ードル13の上下方向のリフト量の変化に伴う流路面積
と噴霧パターンの変化の関係について示したものであ
り、横軸に示すリフト量は、ニードル13のシート部2
9がノズルボディ12のシート面15aに押し付けられ
ている位置を始点としたニードル13の上方向への移動
距離を示している。なお、破線L1は第二の燃料通路3
4の流路出口34aの流路面積を、実線L2は連通部2
9aの流路面積を、一点鎖線L3は狭角噴霧用噴口18
の流路面積を示している。
の作用について図5〜図7に従って説明する。図5はニ
ードル13の上下方向のリフト量の変化に伴う流路面積
と噴霧パターンの変化の関係について示したものであ
り、横軸に示すリフト量は、ニードル13のシート部2
9がノズルボディ12のシート面15aに押し付けられ
ている位置を始点としたニードル13の上方向への移動
距離を示している。なお、破線L1は第二の燃料通路3
4の流路出口34aの流路面積を、実線L2は連通部2
9aの流路面積を、一点鎖線L3は狭角噴霧用噴口18
の流路面積を示している。
【0061】まず、リフト量N1のときは、図4に示す
ように、ニードル13の押付け部43に電磁石や油圧等
によって下方への押付け力が加えられ、ニードル13は
下方に押し付けられた状態となっている。そして、流路
出口34aが最大の流路面積を有し、連通部29aは流
路面積が無い状態、すなわち第一の燃料通路25と第二
の燃料通路34との間が遮断された状態となる。従っ
て、ニードル13のシート部29がノズルボディ12の
シート面15aに押し付けられ、第一の燃料通路25と
第二の燃料通路34との間が遮断される。その結果、燃
料噴射ポンプより供給された燃料は、燃料供給通路22
と燃料溜まり26を介して第一の燃料通路25に供給さ
れるが、第二の燃料通路34には流れない。このため、
広角噴霧用噴口17及び狭角噴霧用噴口18のいずれか
らも燃料は噴霧されない無噴射状態となる。
ように、ニードル13の押付け部43に電磁石や油圧等
によって下方への押付け力が加えられ、ニードル13は
下方に押し付けられた状態となっている。そして、流路
出口34aが最大の流路面積を有し、連通部29aは流
路面積が無い状態、すなわち第一の燃料通路25と第二
の燃料通路34との間が遮断された状態となる。従っ
て、ニードル13のシート部29がノズルボディ12の
シート面15aに押し付けられ、第一の燃料通路25と
第二の燃料通路34との間が遮断される。その結果、燃
料噴射ポンプより供給された燃料は、燃料供給通路22
と燃料溜まり26を介して第一の燃料通路25に供給さ
れるが、第二の燃料通路34には流れない。このため、
広角噴霧用噴口17及び狭角噴霧用噴口18のいずれか
らも燃料は噴霧されない無噴射状態となる。
【0062】次に、図5に示すリフト量N1とリフト量
N2との間においては、図6に示すように、ニードル1
3の押付け部43には電磁石や油圧等によって上方への
引き戻し力が加わり、ニードル13が上方に移動され
る。そして、ニードル13のシート部29がノズルボデ
ィ12のシート面15aより離間し、燃料噴射ポンプよ
り供給される燃料は、第一の燃料通路25及び連通部2
9aを介して第二の燃料通路34に供給される。そし
て、リフト量N1とリフト量N2との間においては、破
線L1が示す流路出口34aの流路面積は実線L2が示
す連通部29aの流路面積よりも大きくなっている。こ
の状態においては、燃料のもつ圧力エネルギの大部分が
第二の燃料通路34において運動エネルギに変換される
ので、第二の燃料通路34における圧力が低下し、第二
の燃料通路34に供給された燃料は流路出口34aより
良好に噴霧される。流路出口34aより噴霧される燃料
は、ピントル部33の円錐形状に沿って流出するので、
広角噴霧用噴口17からは中空円錐状の広角噴霧が形成
される。
N2との間においては、図6に示すように、ニードル1
3の押付け部43には電磁石や油圧等によって上方への
引き戻し力が加わり、ニードル13が上方に移動され
る。そして、ニードル13のシート部29がノズルボデ
ィ12のシート面15aより離間し、燃料噴射ポンプよ
り供給される燃料は、第一の燃料通路25及び連通部2
9aを介して第二の燃料通路34に供給される。そし
て、リフト量N1とリフト量N2との間においては、破
線L1が示す流路出口34aの流路面積は実線L2が示
す連通部29aの流路面積よりも大きくなっている。こ
の状態においては、燃料のもつ圧力エネルギの大部分が
第二の燃料通路34において運動エネルギに変換される
ので、第二の燃料通路34における圧力が低下し、第二
の燃料通路34に供給された燃料は流路出口34aより
良好に噴霧される。流路出口34aより噴霧される燃料
は、ピントル部33の円錐形状に沿って流出するので、
広角噴霧用噴口17からは中空円錐状の広角噴霧が形成
される。
【0063】一方、図5に示すリフト量N2とリフト量
N3との間においては、破線L1が示す流路出口34a
の流路面積は実線L2が示す連通部29aの流路面積よ
りも小さくなっている。この状態においては、第二の燃
料通路34における燃料の圧力が狭角噴霧用噴口18の
噴霧可能圧力に達しており、狭角噴霧用噴口18から燃
料が噴射される。また流路出口34aからは広角噴霧も
行われ、広角噴霧と狭角噴霧とが同時に行われる。
N3との間においては、破線L1が示す流路出口34a
の流路面積は実線L2が示す連通部29aの流路面積よ
りも小さくなっている。この状態においては、第二の燃
料通路34における燃料の圧力が狭角噴霧用噴口18の
噴霧可能圧力に達しており、狭角噴霧用噴口18から燃
料が噴射される。また流路出口34aからは広角噴霧も
行われ、広角噴霧と狭角噴霧とが同時に行われる。
【0064】また、中空ニードル13aのリフト量がリ
フト量N3よりも大きくなると、破線L1、すなわち広
角噴霧用噴口17の流路面積は零となり、図7に示すよ
うに、ピントル部33の最大径部分33aが広角噴霧用
噴口17に嵌合された状態となる。そして、燃料噴射ポ
ンプより供給される燃料は、第一の燃料通路25を介し
て第二の燃料通路34に供給される。このとき、ニード
ル13の最大径部分33aが広角噴霧用噴口17に嵌合
されることから、第二の燃料通路34の流路出口34a
は閉じた状態となり、第二の燃料通路34に供給される
燃料の圧力は上昇する。この圧力が所定の圧力となる
と、狭角噴霧用噴口18より燃料が噴射され、狭角噴霧
を形成する。
フト量N3よりも大きくなると、破線L1、すなわち広
角噴霧用噴口17の流路面積は零となり、図7に示すよ
うに、ピントル部33の最大径部分33aが広角噴霧用
噴口17に嵌合された状態となる。そして、燃料噴射ポ
ンプより供給される燃料は、第一の燃料通路25を介し
て第二の燃料通路34に供給される。このとき、ニード
ル13の最大径部分33aが広角噴霧用噴口17に嵌合
されることから、第二の燃料通路34の流路出口34a
は閉じた状態となり、第二の燃料通路34に供給される
燃料の圧力は上昇する。この圧力が所定の圧力となる
と、狭角噴霧用噴口18より燃料が噴射され、狭角噴霧
を形成する。
【0065】第二実施形態によれば、以下のような特徴
を得ることができる。 (1)第二実施形態では、ニードル13の軸心方向の移
動に伴って、燃料噴射ノズル11のノズルボディ12の
中心孔15に設けられたシート面15aとニードル13
のシート部29とが接したり離れたりする。これによ
り、第一の燃料通路25から第二の燃料通路34に供給
される燃料の供給量が調節される。さらに、ニードル1
3の軸心方向の移動に伴って、ニードル13の先端部に
設けられているピントル部33が広角噴霧用噴口17を
開閉し、その広角噴霧用噴口17から噴霧される燃料の
噴霧量が調節される。そして、広角噴霧用噴口17より
噴霧される燃料の噴霧量が多いときは、第二の燃料通路
34の圧力が低下し、広角噴霧用噴口17より噴霧され
る燃料の噴霧量が少ないときは、第二の燃料通路34の
圧力が上昇する。これにより、その圧力が狭角噴霧用噴
口18より噴霧可能な圧力になると狭角噴霧用噴口18
より燃料が噴霧される。
を得ることができる。 (1)第二実施形態では、ニードル13の軸心方向の移
動に伴って、燃料噴射ノズル11のノズルボディ12の
中心孔15に設けられたシート面15aとニードル13
のシート部29とが接したり離れたりする。これによ
り、第一の燃料通路25から第二の燃料通路34に供給
される燃料の供給量が調節される。さらに、ニードル1
3の軸心方向の移動に伴って、ニードル13の先端部に
設けられているピントル部33が広角噴霧用噴口17を
開閉し、その広角噴霧用噴口17から噴霧される燃料の
噴霧量が調節される。そして、広角噴霧用噴口17より
噴霧される燃料の噴霧量が多いときは、第二の燃料通路
34の圧力が低下し、広角噴霧用噴口17より噴霧され
る燃料の噴霧量が少ないときは、第二の燃料通路34の
圧力が上昇する。これにより、その圧力が狭角噴霧用噴
口18より噴霧可能な圧力になると狭角噴霧用噴口18
より燃料が噴霧される。
【0066】従って、ニードル13を軸心方向に移動さ
せることによって、広角噴霧用噴口17及び狭角噴霧用
噴口18からそれぞれ噴霧される燃料の噴霧量が調節さ
れ、適切な時期に確実な噴霧パターンを切り替えること
ができる。すなわち、1つのニードル13を軸心方向に
移動させるのみで噴霧パターンを切り替えることができ
るので、噴霧パターンの制御が容易となる。
せることによって、広角噴霧用噴口17及び狭角噴霧用
噴口18からそれぞれ噴霧される燃料の噴霧量が調節さ
れ、適切な時期に確実な噴霧パターンを切り替えること
ができる。すなわち、1つのニードル13を軸心方向に
移動させるのみで噴霧パターンを切り替えることができ
るので、噴霧パターンの制御が容易となる。
【0067】(2)第二実施形態では、ニードル13が
下方に移動するに従って、第二の燃料通路34の流路出
口34aの面積が大きくなり、ニードル13が上方に移
動するに従って、流路出口34aの面積が小さくなる。
そして、広角噴霧用噴口17より噴霧される燃料は、ピ
ントル部33の円錐台形状に沿って流出し、中空円錐状
の広角噴霧が形成されるため、燃焼室全体に均一な混合
気を形成することができる。
下方に移動するに従って、第二の燃料通路34の流路出
口34aの面積が大きくなり、ニードル13が上方に移
動するに従って、流路出口34aの面積が小さくなる。
そして、広角噴霧用噴口17より噴霧される燃料は、ピ
ントル部33の円錐台形状に沿って流出し、中空円錐状
の広角噴霧が形成されるため、燃焼室全体に均一な混合
気を形成することができる。
【0068】従って、ニードル13を軸心方向に移動さ
せることにより、第二の燃料通路34の流路断面積の面
積が線形的に変化し、広角噴霧用噴口17から噴霧され
る燃料の噴霧量の制御がしやすくなる。
せることにより、第二の燃料通路34の流路断面積の面
積が線形的に変化し、広角噴霧用噴口17から噴霧され
る燃料の噴霧量の制御がしやすくなる。
【0069】このとき、広角噴霧用噴口17の流路出口
34aの面積が中空ニードル13aのシート部29とノ
ズルボディ12のシート面15a間に形成される連通部
29aの流路面積よりも大きくなるような位置に中空ニ
ードル13a及びセンターニードル13bを制御すれ
ば、燃料の持つ圧力エネルギの大部分が第二の燃料通路
34において運動エネルギに変換されるので、第二の燃
料通路34の圧力が低下し、広角噴霧用噴口17から燃
料を噴出させることができる。
34aの面積が中空ニードル13aのシート部29とノ
ズルボディ12のシート面15a間に形成される連通部
29aの流路面積よりも大きくなるような位置に中空ニ
ードル13a及びセンターニードル13bを制御すれ
ば、燃料の持つ圧力エネルギの大部分が第二の燃料通路
34において運動エネルギに変換されるので、第二の燃
料通路34の圧力が低下し、広角噴霧用噴口17から燃
料を噴出させることができる。
【0070】一方、流路出口34aの面積が連通部29
aの流路面積よりも小さくなるような位置に中空ニード
ル13a及びセンターニードル13bをピントル部33
の最大径部分33aが広角噴霧用噴口17に嵌合する位
置に制御すれば、狭角噴霧用噴口18から燃料を噴出さ
せることができる。
aの流路面積よりも小さくなるような位置に中空ニード
ル13a及びセンターニードル13bをピントル部33
の最大径部分33aが広角噴霧用噴口17に嵌合する位
置に制御すれば、狭角噴霧用噴口18から燃料を噴出さ
せることができる。
【0071】(3)第二実施形態では、ニードル13が
上方に移動すると、広角噴霧用噴口17にピントル部3
3が嵌合され、広角噴霧用噴口17を閉鎖する。従っ
て、広角噴霧用噴口17を閉鎖する際には、ピントル部
33が広角噴霧用噴口17に嵌合されるので、ニードル
13の着座時において第二の燃料通路34の容積を低減
できる。
上方に移動すると、広角噴霧用噴口17にピントル部3
3が嵌合され、広角噴霧用噴口17を閉鎖する。従っ
て、広角噴霧用噴口17を閉鎖する際には、ピントル部
33が広角噴霧用噴口17に嵌合されるので、ニードル
13の着座時において第二の燃料通路34の容積を低減
できる。
【0072】(4)第二実施形態では、ノズルボディ1
2にニードル13を取り付ける際には、ピントル部33
が広角噴霧用噴口17を通過することができるので、ノ
ズルボディ12の上方よりニードル13を容易に取り付
けることができる。
2にニードル13を取り付ける際には、ピントル部33
が広角噴霧用噴口17を通過することができるので、ノ
ズルボディ12の上方よりニードル13を容易に取り付
けることができる。
【0073】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。・上記第一実施形態及び第二実施形態におい
ては、ピントル部33の大きさは、広角噴霧用噴口17
に嵌合可能な大きさとしたが、図8に示すように、広角
噴霧用噴口17より大きくするようにして設けてもよ
い。
てもよい。・上記第一実施形態及び第二実施形態におい
ては、ピントル部33の大きさは、広角噴霧用噴口17
に嵌合可能な大きさとしたが、図8に示すように、広角
噴霧用噴口17より大きくするようにして設けてもよ
い。
【0074】このようにすれば、ピントル部33が軸心
方向上方に移動すると、広角噴霧用噴口17の下端にピ
ントル部33が押し付けられ、広角噴霧用噴口17を確
実に閉鎖することができる。
方向上方に移動すると、広角噴霧用噴口17の下端にピ
ントル部33が押し付けられ、広角噴霧用噴口17を確
実に閉鎖することができる。
【0075】・上記第一実施形態及び第二実施形態にお
ける第一のガイド部24は中心孔15に接しないように
して設けたが、図9に示すように中心孔15に部分的に
摺動可能に接し、図10に示すようにその横断面形状が
円柱面の複数箇所(図10では4箇所)を面取りした形
状の支持部51を、第一のガイド部24に設けるように
してもよい。
ける第一のガイド部24は中心孔15に接しないように
して設けたが、図9に示すように中心孔15に部分的に
摺動可能に接し、図10に示すようにその横断面形状が
円柱面の複数箇所(図10では4箇所)を面取りした形
状の支持部51を、第一のガイド部24に設けるように
してもよい。
【0076】このようにすれば、ニードル13が軸心方
向に移動する際には、第一の摺動部23に加えて、支持
部51が中空ニードル13a或いはニードル13を支持
する。従って、第一の摺動部23と中心孔15との間の
隙間によって生ずるニードル13の傾斜を制限し、芯振
れを低減することができる。
向に移動する際には、第一の摺動部23に加えて、支持
部51が中空ニードル13a或いはニードル13を支持
する。従って、第一の摺動部23と中心孔15との間の
隙間によって生ずるニードル13の傾斜を制限し、芯振
れを低減することができる。
【0077】・上記第一実施形態においては、第二の燃
料通路34は、広角噴霧用噴口17と、第二のガイド部
44及びピントル部33との間に円筒環状に設けるよう
にしたが、図11に示すように、第二のガイド部32の
途中に外周面に傾斜した溝52aを形成した旋回流発生
手段としてのスワーラー52を設けるようにしてもよ
い。
料通路34は、広角噴霧用噴口17と、第二のガイド部
44及びピントル部33との間に円筒環状に設けるよう
にしたが、図11に示すように、第二のガイド部32の
途中に外周面に傾斜した溝52aを形成した旋回流発生
手段としてのスワーラー52を設けるようにしてもよ
い。
【0078】このようにすれば、第二の燃料通路34か
ら広角噴霧用噴口17に導かれる燃料は、スワーラー5
2により、旋回された状態で広角噴霧用噴口17より噴
霧される。従って、広角噴霧用噴口17から噴霧される
燃料は、燃焼室全体に良好に均一化されて混合気を形成
する。
ら広角噴霧用噴口17に導かれる燃料は、スワーラー5
2により、旋回された状態で広角噴霧用噴口17より噴
霧される。従って、広角噴霧用噴口17から噴霧される
燃料は、燃焼室全体に良好に均一化されて混合気を形成
する。
【0079】また、第二実施形態においても、同様に、
第二のガイド部44の途中に外周面に傾斜した溝を形成
した旋回流発生手段としてのスワーラーを設けるように
してもよい。
第二のガイド部44の途中に外周面に傾斜した溝を形成
した旋回流発生手段としてのスワーラーを設けるように
してもよい。
【0080】さらに、同スワーラーを設けたときにはピ
ントル部33の形状は円錐台形状としてもよいし、図1
1のような円筒状のものにしてもよい。 ・上記第一実施形態及び第二実施形態においては、ピン
トル部33の形状は円錐台形状としたが、その他の形
状、例えば、円筒や球体等の形状を有するようにしても
よい。
ントル部33の形状は円錐台形状としてもよいし、図1
1のような円筒状のものにしてもよい。 ・上記第一実施形態及び第二実施形態においては、ピン
トル部33の形状は円錐台形状としたが、その他の形
状、例えば、円筒や球体等の形状を有するようにしても
よい。
【0081】・上記第二実施形態においては、ニードル
13はすべて一体構造として説明したが、図12に示す
ように、ピントル部33を別体として構成し、電子ビー
ム溶接等でニードル13に固定させるようにしてもよ
い。
13はすべて一体構造として説明したが、図12に示す
ように、ピントル部33を別体として構成し、電子ビー
ム溶接等でニードル13に固定させるようにしてもよ
い。
【0082】また、図13に示すように、ニードル13
は、ピントル付き心棒53を、中央に貫通穴54が設け
られたニードル本体55に貫通させて設けられ、ピント
ル付き心棒53の上端をストッパ56で固定するように
してもよい。
は、ピントル付き心棒53を、中央に貫通穴54が設け
られたニードル本体55に貫通させて設けられ、ピント
ル付き心棒53の上端をストッパ56で固定するように
してもよい。
【0083】さらに、図14に示すように、ニードル1
3は、ねじ止め部57を備えたねじ止めタイプピントル
付き心棒58を、中央に貫通穴59が設けられたニード
ル本体61に貫通して設けられ、ねじ止め部57をねじ
止めタイプストッパ62で固定するようにしてもよい。
3は、ねじ止め部57を備えたねじ止めタイプピントル
付き心棒58を、中央に貫通穴59が設けられたニード
ル本体61に貫通して設けられ、ねじ止め部57をねじ
止めタイプストッパ62で固定するようにしてもよい。
【0084】次に上記実施形態及び別例から把握できる
技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記
する。 (1)請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記
バルブは前記ニードルと一体構造であることを特徴とす
る燃料噴射ノズル。
技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記
する。 (1)請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記
バルブは前記ニードルと一体構造であることを特徴とす
る燃料噴射ノズル。
【0085】従って、この(1)に記載の発明によれ
ば、ニードルの部品点数が減少し、ノズルボディへの組
みつけが容易となる。 (2)請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記
バルブは前記ニードルと別体であることを特徴とする燃
料噴射ノズル。
ば、ニードルの部品点数が減少し、ノズルボディへの組
みつけが容易となる。 (2)請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、前記
バルブは前記ニードルと別体であることを特徴とする燃
料噴射ノズル。
【0086】従って、この(2)に記載の発明によれ
ば、バルブが広角噴霧用噴口17を貫通できないような
場合でも、ノズルボディへのニードルの組みつけが容易
となる。
ば、バルブが広角噴霧用噴口17を貫通できないような
場合でも、ノズルボディへのニードルの組みつけが容易
となる。
【0087】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1〜7の
発明によれば、適切な時期に確実に噴霧パターンを切り
替えることができる。
発明によれば、適切な時期に確実に噴霧パターンを切り
替えることができる。
【0088】加えて、請求項3及び4に記載の発明によ
れば、燃焼室全体に良好に均一化された混合気を形成す
ることができる。
れば、燃焼室全体に良好に均一化された混合気を形成す
ることができる。
【図1】 第一実施形態における燃料噴射ノズルの断面
図。
図。
【図2】 同じく、燃料噴射ノズルの断面図。
【図3】 同じく、燃料噴射ノズルの断面図。
【図4】 第二実施形態における燃料噴射ノズルの断面
図。
図。
【図5】 同じく、燃料噴射ノズルの作用を説明するた
めの図。
めの図。
【図6】 同じく、燃料噴射ノズルの断面図。
【図7】 同じく、燃料噴射ノズルの断面図。
【図8】 第一実施形態及び第二実施形態における変形
例としての燃料噴射ノズルの断面図。
例としての燃料噴射ノズルの断面図。
【図9】 同じく、変形例としての燃料噴射ノズルの断
面図。
面図。
【図10】 図9におけるA−A線断面図。
【図11】 第一実施形態における変形例としての燃料
噴射ノズルの断面図。
噴射ノズルの断面図。
【図12】 第二実施形態における変形例としてのニー
ドルの断面図。
ドルの断面図。
【図13】 同じく、変形例としてのニードルの断面
図。
図。
【図14】 同じく、変形例としてのニードルの断面
図。
図。
【図15】 従来技術における燃料噴射ノズルの断面
図。
図。
11…燃料噴射ノズル、12…ノズルボディ、13…ニ
ードル、13a…中空ニードル、13b…センターニー
ドル、15…中心孔、15a…シート面、15b…内壁
面、16…貫通穴、17…広角噴霧用噴口、18…狭角
噴霧用噴口、22…燃料供給通路、23…摺動部として
の第一の摺動部、24…ガイド部としての第一のガイド
部、25…燃料通路としての第一の燃料通路、29…シ
ート部、29a…連通部、33…バルブとしてのピント
ル部、51…支持部、52…旋回流形成手段としてのス
ワーラー
ードル、13a…中空ニードル、13b…センターニー
ドル、15…中心孔、15a…シート面、15b…内壁
面、16…貫通穴、17…広角噴霧用噴口、18…狭角
噴霧用噴口、22…燃料供給通路、23…摺動部として
の第一の摺動部、24…ガイド部としての第一のガイド
部、25…燃料通路としての第一の燃料通路、29…シ
ート部、29a…連通部、33…バルブとしてのピント
ル部、51…支持部、52…旋回流形成手段としてのス
ワーラー
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F02M 61/10 F02M 61/10 A
F
(72)発明者 中北 清己
愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番
地の1 株式会社豊田中央研究所内
(72)発明者 斎藤 昭則
愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番
地の1 株式会社豊田中央研究所内
Fターム(参考) 3G066 AA07 BA03 BA04 BA23 CC12
CC23 CC28 CC39 CC48
Claims (7)
- 【請求項1】 本体の上端を開口するようにしてその本
体と同心円に位置するように中心孔を備えた略円筒型の
ノズルボディと、そのノズルボディに嵌合されて、軸心
方向に移動可能なニードルとによって構成される燃料噴
射ノズルにおいて、 前記ノズルボディは、前記中心孔の下端側に下方に向か
って横断面積が減少する円錐形状をなすシート面と、前
記シート面の下端から下方に本体を貫通するようにして
設けられる広角噴霧用噴口と、その広角噴霧用噴口の管
路途中から分岐されて前記広角噴霧用噴口の外側に向か
って放射状に伸びて前記本体を貫通するようにして設け
られた前記広角噴霧用噴口より小径の複数の狭角噴霧用
噴口と、前記中心孔の内部に燃料を供給する燃料供給通
路とを備え、 前記ニードルは、前記ノズルボディの中心孔に嵌合可能
な大きさを有しその中心軸上に貫通穴が設けられている
中空ニードルと、前記中空ニードルの前記貫通穴に嵌合
されて前記中空ニードルに対して軸心方向に移動可能な
センターニードルとによって構成され、 前記中空ニードルは、同中空ニードルを前記ノズルボデ
ィに対して軸心方向に移動可能とする摺動部と、前記燃
料供給通路より前記中心孔に供給される燃料を前記広角
噴霧用噴口及び前記狭角噴霧用噴口とに導く燃料通路を
前記中心孔との間に形成するガイド部と、前記中空ニー
ドルの軸心方向の移動に伴って前記シート面と接したり
離間したりすることにより前記燃料通路と前記広角噴霧
用噴口及び前記狭角噴霧用噴口との間の連通部の流路面
積を変化させるシート部とを備え、 前記センターニードルは、同センターニードルの前記軸
心方向の移動に伴って前記広角噴霧用噴口の開口面積を
変化させ前記燃料通路内の前記燃料の圧力を変化させる
バルブを先端部に備えたことを特徴とする燃料噴射ノズ
ル。 - 【請求項2】 本体の上端を開口するようにしてその本
体と同心円に位置するように中心孔を備えた略円筒型の
ノズルボディと、そのノズルボディに嵌合されて、軸心
方向に移動可能なニードルとによって構成される燃料噴
射ノズルにおいて、 前記ノズルボディは、前記中心孔の下端側に下方に向か
って横断面積が減少する円錐形状をなすシート面と、同
シート面の下端から下方に本体を貫通するようにして設
けられる広角噴霧用噴口と、その広角噴霧用噴口の管路
途中から分岐されて前記広角噴霧用噴口の外側に向かっ
て放射状に伸びて前記本体を貫通するようにして設けら
れた前記広角噴霧用噴口より小径の複数の狭角噴霧用噴
口と、前記中心孔の内部に燃料を供給する燃料供給通路
とを備え、 前記ニードルは、前記ノズルボディの中心孔に嵌合可能
な大きさを有し前記ニードルを軸心方向に移動可能とす
る摺動部と、前記燃料供給通路より中心孔に供給される
燃料を前記広角噴霧用噴口および前記狭角噴霧用噴口と
に導く燃料通路を前記中心孔との間に形成するガイド部
と、前記ニードルの軸心方向の移動に伴って前記シート
面と接したり離間したりすることにより前記燃料通路と
前記広角噴霧用噴口及び前記狭角噴霧用噴口との間の連
通部の流路面積を開閉するシート部と、前記ニードルの
先端部に設けられ前記ニードルの前記軸心方向の移動に
伴って前記広角噴霧用噴口の開口面積を変化させ前記燃
料通路内の前記燃料の圧力を変化させるバルブとを備え
たことを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の燃料噴射ノズル
において、前記ニードルは、前記燃料通路と前記広角噴
霧用噴口及び前記狭角噴霧用噴口との間に、燃料に旋回
流を与える旋回流形成手段を備えたことを特徴とする燃
料噴射ノズル。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃
料噴射ノズルにおいて、前記バルブは、下方に向かって
横断面面積が増大する円錐台形状を有し、前記広角噴霧
用噴口に同心円に位置することを特徴とする燃料噴射ノ
ズル。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃
料噴射ノズルにおいて、前記バルブは、前記広角噴霧用
噴口に嵌合可能な大きさであることを特徴とする燃料噴
射ノズル。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃
料噴射ノズルにおいて、前記バルブは、前記広角噴霧用
噴口より大きな径であり、前記広角噴霧用噴口の下方に
位置することを特徴とする燃料噴射ノズル。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃
料噴射ノズルにおいて、前記ガイド部は、その一部分を
前記ノズルボディの前記中心孔の内壁面に摺動可能に接
して前記ニードルを支持する支持部を備えたことを特徴
とする燃料噴射ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001186963A JP2003003933A (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | 燃料噴射ノズル |
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JP2001186963A JP2003003933A (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | 燃料噴射ノズル |
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ID=19026327
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JP (1) | JP2003003933A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101676535A (zh) * | 2008-09-17 | 2010-03-24 | 通用电气公司 | 燃料喷嘴顶端组件 |
JP2012211597A (ja) * | 2007-07-30 | 2012-11-01 | Robert Bosch Gmbh | 圧力バランス式の制御弁を有する燃料噴射弁 |
CN104879256A (zh) * | 2014-02-28 | 2015-09-02 | 株式会社电装 | 燃料喷射器 |
CN110470233A (zh) * | 2019-08-02 | 2019-11-19 | 中船动力有限公司 | 柴油机喷油嘴喷射孔孔径检测工装和检测方法 |
-
2001
- 2001-06-20 JP JP2001186963A patent/JP2003003933A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012211597A (ja) * | 2007-07-30 | 2012-11-01 | Robert Bosch Gmbh | 圧力バランス式の制御弁を有する燃料噴射弁 |
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