JP4155251B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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本発明は、内燃機関(エンジン)に燃料を噴射供給する燃料噴射弁に用いられる燃料噴射ノズルに関する。
〔従来の技術〕
エンジンに燃料を噴射供給する燃料噴射弁に用いられる燃料噴射ノズルは、噴孔が形成されたノズルボディ、および噴孔を開閉するノズル等を備える。そして、電磁アクチュエータ等によりノズルがリフトされて、噴孔から燃料が噴射供給される。この燃料噴射ノズルでは、噴射燃料の微粒化および拡散性向上を促進するため、種々の改良が行われている。
例えば、燃料噴射ノズルの軸方向に複数の噴孔を同列に、かつ平行に設けることにより、各噴孔からの噴射流を干渉させて噴孔の軸方向への貫徹力を保持しつつ、噴射燃料を微粒化させるものがある(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。さらに、各噴孔から噴射される噴射流を互いに衝突させて噴射流をより広角的に拡散させるものもある(例えば、特許文献3や特許文献4参照)。
〔従来技術の不具合〕
近年、燃料消費量の低減、排気ガスの浄化、エンジンの安定運転性の向上等の観点から、燃料噴射ノズルには、更なる、噴射燃料の拡散性向上が要求されている。
特開平11−351105号公報 特開2000−320429号公報 特開平8−105326号公報 特開平11−173245号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、エンジンに燃料を噴射供給する燃料噴射弁の燃料噴射ノズルにおいて、更なる、噴射燃料の拡散性向上を達成することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の燃料噴射ノズルは複数の噴孔が設けられたノズルボディを備え、これらの噴孔の内、少なくとも2つの噴孔の軸心は、互いに平行ではなく、かつ互いに交わらないねじれの位置にあり、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となる。また、一方の軸心を含むとともに他方の軸心に平行な第2面に他方の軸心が投影されると、外周側に向かって2つの軸心間の距離が狭くなる。
これにより、2つの噴孔からの噴射流は、互いに衝突することなく干渉しあう。また、これらの噴孔からの噴射流は旋回しながら拡散する。このため、噴射流が平行で干渉する場合や、噴射流が衝突して一方向に広角的に拡散する場合よりも、広範囲に噴射燃料を拡散することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の燃料噴射ノズルは複数の噴孔が設けられたノズルボディを備え、これらの複数の噴孔は、少なくとも2つの噴孔から形成され2つの噴孔の軸心が互いに平行な群噴孔と、群噴孔の2つの軸心と互いに平行ではなく、かつ互いに交わらないねじれの位置に軸心がある少なくとも1つの噴孔とを含む。そして、群噴孔の2つの軸心と1つの噴孔の軸心とは、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となる。また、群噴孔の2つの軸心および1つの噴孔の軸心の内のいずれかの1つの軸心を含むとともに他の2つの軸心に平行な第2面に他の2つの軸心が投影されると、外周側に向かって群噴孔の2つの軸心と1つの噴孔の軸心との距離が狭くなる。
これにより、群噴孔からの噴射流と1つの噴孔からの噴射流とは、互いに衝突することなく干渉しあう。また、群噴孔からの噴射流と1つの噴孔からの噴射流とは、旋回しながら拡散する。このため、群噴孔からの噴射流と1つの噴孔からの噴射流とが平行で干渉する場合や、群噴孔からの噴射流と1つの噴孔からの噴射流とが衝突して一方向に広角的に拡散する場合よりも、広範囲に噴射燃料を拡散することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の燃料噴射ノズルでは、噴孔または群噴孔の内、後に開放される噴孔または群噴孔からの噴射流量が、先に開放される噴孔または群噴孔からの噴射流量よりも大きい。
直噴型エンジンでは、先に噴射される燃料の燃焼により酸素が消費された後、残った酸素は、後から噴射される燃料の燃焼により消費される。このため、後から供給される噴射流の貫徹力が先に供給される噴射流の貫徹力よりも大きい方が好ましい。そこで、上記のように噴射流量を設定すれば、後から供給される噴射流の貫徹力を、先に供給される噴射流の貫徹力よりも大きくすることができる。これにより、エンジンの効率を向上させることができる。
最良の形態1の燃料噴射ノズルは、複数の噴孔が設けられたノズルボディ、およびこれらの噴孔を開閉するニードルを備え、ニードルをリフトすることにより噴孔から燃料を噴射供給するものである。また、複数の噴孔の内、少なくとも2つの噴孔の軸心は、互いに平行ではなく、かつ互いに交わらないねじれの位置にあり、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となる。また、一方の軸心を含むとともに他方の軸心に平行な第2面に他方の軸心が投影されると、外周側に向かって2つの軸心間の距離が狭くなる。
また、後に開放される噴孔からの噴射流量が、先に開放される噴孔からの噴射流量よりも大きい。
最良の形態2の燃料噴射ノズルの複数の噴孔は、少なくとも2つの噴孔から形成され2つの噴孔の軸心が互いに平行な群噴孔と、群噴孔の2つの軸心と互いに平行ではなく、かつ互いに交わらないねじれの位置に軸心がある少なくとも1つの噴孔とを含む。そして、群噴孔の2つの軸心と1つの噴孔の軸心とは、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となる。また、群噴孔の2つの軸心および1つの噴孔の軸心の内のいずれかの1つの軸心を含むとともに他の2つの軸心に平行な第2面に他の2つの軸心が投影されると、外周側に向かって群噴孔の2つの軸心と1つの噴孔の軸心との距離が狭くなる。
また、後に開放される噴孔または群噴孔からの噴射流量が、先に開放される噴孔または群噴孔からの噴射流量よりも大きい。
〔実施例1の構成〕
実施例1の燃料噴射ノズル1の構成を図1および図2を用いて説明する。この燃料噴射ノズル1は、例えば、4気筒のディーゼルエンジン(図示せず:以下、単にエンジンと呼ぶ)の各気筒に搭載され気筒内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁に用いられる。
燃料噴射ノズル1は、図1に示すように、複数の噴孔2、3が設けられたノズルボディ4、および噴孔2、3を開閉するニードル5を備える。また、燃料噴射弁は、この燃料噴射ノズル1と、ニードル5をリフトする電磁アクチュエータ(図示せず)とを備える。そして、電磁アクチュエータがニードル5をリフトすることにより、噴孔2、3が開放され噴孔2、3から燃料が噴射供給される。
ノズルボディ4には、図1に示すように、燃料通路8をなす燃料通路面9、ニードル5のシート部10が着座する円錐面11、トップニードル12が摺動する摺動面13が、燃料の流れ方向に沿い順次に形成されている。
燃料通路面9は、ニードル5の外周面とともに燃料通路8をなす。この燃料通路8は、例えば、高圧燃料を蓄圧するコモンレール等に連通し、電磁アクチュエータが作動してニードル5がリフトすると高圧燃料を噴孔2、3へ導く。
円錐面11は、ニードル5のシート部10が着座する座14をなすように設けられている。また、円錐面11には、座14よりも下流側に噴孔2が開口し気筒内へ通じている(以下、噴孔2を第1噴孔2とする)。このように第1噴孔2は、ニードル5がリフトしてシート部10が座14から離れると開放され、コモンレール等の高圧燃料を気筒内へ導く。
摺動面13には、噴孔3が開口し気筒内へ通じている(以下、噴孔3を第2噴孔3とする)。第2噴孔3は、第1噴孔2よりも下流側に設けられている。そして、第2噴孔3は、ニードル5のリフトとともにトップニードル12が図示上方へ所定距離だけ摺動すると、第1噴孔2に遅れて開放され、サック室15の高圧燃料を気筒内へ導く。なお、サック室15には、トップニードル12に設けられた燃料通路16により、コモンレール等から高圧燃料が導かれる。
ここで、第1噴孔2の軸心と第2噴孔3の軸心とは、図2に示すように、互いに平行ではなく、かつ互いに交わらないねじれの位置にある。すなわち、第1噴孔2の軸心と第2噴孔3の軸心とは、図2(b)に示すように、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となる。また、図2(c)に示すように、第1噴孔2の軸心を含むとともに第2噴孔3の軸心に平行な第2面に第2噴孔3の軸心が投影されると、外周側に向かって第1噴孔2の軸心と第2噴孔3の軸心との距離が狭くなる。
また、第2噴孔3からの噴射流量が第1噴孔2からの噴射流量よりも大きくなるように、噴孔径等が設定されている。
また、第1、第2噴孔2、3は、第1噴孔2が開放されてから第2噴孔3が開放されるまでのニードル5のリフト量が0.05mm以上となるように設けられている。すなわち、トップニードル12が摺動面13を摺動する所定距離は、0.05mm以上に設定されている。
また、第1、第2噴孔2、3の軸心方向は、燃料噴射のタイミングに応じて変更するのが好ましい。例えば、ピストン(図示せず)が上死点近傍にあるときに燃料を噴射する場合には、第1噴孔2の軸心をほぼ水平方向に一致させ、第2噴孔3の軸心を第1噴孔2の軸心に向かわせるようにするのが好ましい。また、ピストンが上死点に対し進角または遅角しているときに燃料を噴射する場合には、第1噴孔2の軸心を水平方向より下方に向けさせ、第2噴孔3の軸心をほぼ水平方向に一致させ第1噴孔2の軸心に向かわせるようにするのが好ましい。なお、第1、第2噴孔2、3の軸心方向の設定は、第1、第2噴孔2、3を予め上記のような条件を満たすように設けたり、燃料噴射弁の組み付け角度を変更したりすることにより行うことができる。
ニードル5には、図1に示すように、第1噴孔2を開閉する縮径部20、第2噴孔3を開閉するトップニードル12が先端に向かい順次に設けられている。
縮径部20は、ニードル本体21と、ニードル本体21よりも径小のトップニードル12との間に、先端に向かい縮径するように設けられている。縮径部20には、先端側の第1テーパ面22、および第1テーパ面22よりも勾配が大きく、かつ径大の第2テーパ面23が形成されている。そして、第1テーパ面22と第2テーパ面23との接合部が、座14に着座するシート部10をなす。
トップニードル12は、ノズルボディ4の摺動面13と摺接する摺動面24が形成されている。トップニードル12は、ニードル5全体がリフトされ図示上方へ所定距離だけ移動すると、第2噴孔3を開放する。これにより、サック室15の高圧燃料が第2噴孔3から気筒内に導かれる。また、トップニードル12には、燃料噴射ノズル1の軸方向およびこの軸方向に垂直な方向に燃料通路16が設けられている。この燃料通路16により、シート部10と座14との隙間を通過した高圧燃料がサック室15へ導かれる。
〔実施例1の作用〕
実施例1の燃料噴射ノズル1の作用を、図3を用いて説明する。
まず、ニードル5がリフトする前は、図3(a)に示すようにシート部10が座14に着座しており、第1、第2噴孔2、3ともに閉鎖されている。このため、燃料の噴射は全く行われていない。電磁アクチュエータが作動しニードル5のリフトが開始されると、まず、図3(b)に示すようにシート部10が座14から離座し、第1噴孔2が開放される。これにより、第1噴孔2から、先に燃料が気筒内に噴射供給される。さらに、ニードル5がリフトすると、図3(c)に示すようにトップニードル12が図示上方へ移動し、第2噴孔3が開放される。これにより、第1噴孔2の後に第2噴孔3から、燃料が気筒内に噴射供給される。
〔実施例1の効果〕
実施例1の燃料噴射ノズル1では、第1、第2噴孔2、3の軸心が、互いに平行ではなく、かつ互いに交わらないねじれの位置にある。すなわち、第1噴孔2の軸心と第2噴孔3の軸心とは、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となる(図2(b)参照)。また、第1噴孔2の軸心を含むとともに第2噴孔3の軸心に平行な第2面に第2噴孔3の軸心が投影されると、外周側に向かって第1噴孔2の軸心と第2噴孔3の軸心との距離が狭くなる(図2(c)参照)。
これにより、第1、第2噴孔2、3からの噴射流は、互いに衝突することなく干渉しあう。また、第1、第2噴孔2、3がねじれの位置にあり、第2面において第1、第2噴孔2、3の軸心間距離が外周側に向かって狭くなっているので、第1、第2噴孔2、3からの噴射流は旋回しながら拡散する。このため、第1、第2噴孔2、3の軸心を平行に設定し噴射流を平行で干渉させる場合や、第1、第2噴孔2、3の軸心を交わるように設定し噴射流を衝突させて一方向に広角的に拡散する場合よりも、広範囲に噴射燃料を拡散することができる。
また、燃料噴射ノズル1では、後に開放される第2噴孔3からの噴射流量が、先に開放される第1噴孔2からの噴射流量よりも大きい。
ディーゼルエンジンのような直噴型エンジンでは、先に噴射される燃料の燃焼により酸素が消費された後、残った酸素は、後から噴射される燃料の燃焼により消費される。このため、後から供給される噴射流の貫徹力が先に供給される噴射流の貫徹力よりも大きい方が好ましい。そこで、第2噴孔3からの噴射流量が第1噴孔2からの噴射流量よりも大きくなるように噴孔径等を設定し、後から供給される噴射流の貫徹力を先に供給される噴射流の貫徹力よりも大きくする。これにより、気筒内の酸素利用率を高めエンジンの効率を向上させることができる。
また、燃料噴射ノズル1の第1、第2噴孔2、3は、第1噴孔2が開放されてから第2噴孔3が開放されるまでのニードル5のリフト量が0.05mm以上となるように設けられている。
これにより、第1噴孔2の開放から第2噴孔3の開放まで充分な時間差を得ることができる。この結果、第1噴孔2からの噴射後の残留酸素を、第2噴孔3からの噴射燃料により効率的に消費することができる
実施例2の燃料噴射ノズル1では、図4に示すように、円錐面11に2つの第1噴孔2が開口している。また、摺動面13には第2噴孔3が開口している。そして、2つの第1噴孔2は、互いの軸心が平行となるように設けられた群噴孔をなす(以下、2つの第1噴孔2からなる群噴孔を第1群噴孔27と呼ぶ)。また、第1群噴孔27をなす2つの第1噴孔2は、燃料噴射ノズル1の軸方向に同じ位置を占めるように、かつ互いの軸心が平行となるように設けられている。
また、第2噴孔3の軸心は、燃料噴射ノズル1の周方向において、2つの第1噴孔2の軸心の間に配置されるとともに、第1噴孔2の軸心とねじれの位置を占める。つまり、図4(b)に示すように、第1群噴孔27の2つの軸心と第2噴孔3の軸心とは、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となる。また、図4(c)に示すように、第1群噴孔27の2つの軸心の内の一方の軸心を含むとともに第1群噴孔27の他方の軸心および第2噴孔3の軸心に平行な第2面に、第1群噴孔27の他方の軸心および第2噴孔3の軸心が投影されると、外周側に向かって第1群噴孔27の2つの軸心と第2噴孔3の軸心との距離が狭くなる。
また、第2噴孔3からの噴射流量が第1群噴孔27からの噴射流量よりも大きくなるように、噴孔径等が設定されている。
これにより、第1群噴孔27からの噴射流は、互いに干渉することにより第1噴孔2の軸心方向に貫徹力を保持するとともに、第1噴孔2からの噴射粒子は微粒化される。このように微粒化され、かつ貫徹力を保持する噴射流に、さらに第1群噴孔27とねじれの位置関係にある第2噴孔3からの噴射流を干渉させることにより、旋回流を生じさせ、さらに広範囲に噴射燃料を拡散することができる。
実施例の燃料噴射ノズル1では、図に示すように、第1群噴孔27をなす2つの第1噴孔2は、燃料噴射ノズル1の軸方向に異なる位置を占めるように、かつ互いの軸心が平行となるように設けられている。
また、第2噴孔3の軸心は、燃料噴射ノズル1の周方向において、2つの第1噴孔2の軸心の間に配置されるとともに、2つの第1噴孔2の軸心とねじれの位置を占める。つまり、図5(b)に示すように、第1群噴孔27の2つの軸心と第2噴孔3の軸心とは、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となる。また、図5(c)に示すように、第2噴孔3の軸心を含むとともに第1群噴孔27の2つの軸心に平行な第2面に第1群噴孔27の2つの軸心が投影されると、外周側に向かって第1群噴孔27の2つの軸心と第2噴孔3の軸心との距離が狭くなる。
これにより、実施例の燃料噴射ノズル1は、実施例の燃料噴射ノズル1と同様の効果を奏することができる。
〔実施例の構成〕
実施例のニードルは、図に示すように、第1噴孔2のみを開閉するアウタニードル29と、第2噴孔3のみを開閉するインナニードル30とを有する。アウタニードル29は円筒状に形成され、その外周面はノズルボディ4の燃料通路面9とともに燃料通路8をなす。また、内周面はインナニードル30の外周面と摺接する摺動面である。また、アウタニードル29の先端部は、縮径部20でありシート部10を有する。インナニードル30は円柱状に形成され、その外周面はアウタニードル29の内周面と摺接する摺動面である。また、インナニードル30の先端部は、トップニードル12であり摺動面24を有する。
なお、電磁アクチュエータは、先にアウタニードル29をリフトし、その後、インナニードル30をリフトする。
〔実施例の作用〕
まず、アウタ、インナニードル29、30がともにリフトする前は、図(a)に示すようにシート部10が座14に着座しており、第1噴孔2は閉鎖されている。また、第2噴孔3もトップニードル12により閉鎖されている。このため、燃料の噴射は全く行われていない。電磁アクチュエータが作動しアウタニードル29のリフトを開始すると、まず、図(b)に示すようにシート部10が座14から離座し、第1噴孔2が開放される。これにより、第1噴孔2から、先に燃料が気筒内に噴射供給される。その後、インナニードル30のリフトが始まり、図(c)に示すようにトップニードル12が図示上方へ移動し、第2噴孔3が開放される。これにより、第1噴孔2の後に第2噴孔3から、燃料が気筒内に噴射供給される。
なお、第1噴孔2が開放されてから第2噴孔3が開放されるまでの時間差が100μsec以上となるように、各種条件が設定されている。
〔実施例の効果〕
実施例の燃料噴射ノズル1では、ニードル5が、アウタ、インナニードル29、30の2部材で構成され、各々が第1、第2噴孔2、3を開閉する。
これにより、第1、第2噴孔2、3を開閉する部材が別々に設けられている燃料噴射ノズル1も、実施例1ないし実施例と同様の効果を奏することができる。
また、燃料噴射ノズル1では、第1噴孔2が開放されてから第2噴孔3が開放されるまでの時間差が100μsec以上となるように、各種条件が設定されている。この結果、第1噴孔2からの噴射後の残留酸素を、第2噴孔3からの噴射燃料により効率的に消費することができる。
〔変形例〕
本実施例の燃料噴射ノズル1の第2噴孔3の開閉は、トップニードル12の摺動面24がノズルボディ4の摺動面13を摺動するスライド方式により行われていたが、第1噴孔2の開閉と同様に、ノズルボディ4側に座を設け、ニードル5側にシート部を設けて、座からシート部が着座または離座することにより、第2噴孔3を開閉するようにしてもよい。
また、本実施例では、第1噴孔2の後に開放される第2噴孔3は、1つしか設けられていなかったが、軸心が互いに平行な2つ以上の第2噴孔3から形成される第2群噴孔としてもよい。
また、本実施例の第1群噴孔27は2つの第1噴孔2からなるものであったが、3つ以上の第1噴孔2からなるものであってもよい。
(a)は、燃料噴射ノズルの要部断面図であり、(b)は、噴孔の位置関係を示す正面図である(実施例1)。 (a)は、噴孔の位置関係を示す燃料噴射ノズルの正面図であり、(b)は、噴孔の位置関係を示すノズルボディ要部の平面図であり、(c)は、噴孔の位置関係を示すノズルボディ要部の断面図である(実施例1)。 (a)は、第1、第2噴孔が両方とも閉鎖されているときの燃料噴射ノズルの要部断面図であり、(b)は、第1噴孔のみが開放されているときの燃料噴射ノズルの要部断面図であり、(c)は、第1、第2噴孔が両方とも開放されているときの燃料噴射ノズルの要部断面図である(実施例1)。 (a)は、噴孔の位置関係を示す燃料噴射ノズルの正面図であり、(b)は、噴孔の位置関係を示すノズルボディ要部の平面図であり、(c)は、噴孔の位置関係を示すノズルボディ要部の断面図である(実施例2)。 (a)は、噴孔の位置関係を示す燃料噴射ノズルの正面図であり、(b)は、噴孔の位置関係を示すノズルボディ要部の平面図であり、(c)は、噴孔の位置関係を示すノズルボディ要部の断面図である(実施例3)。 (a)は、第1、第2噴孔が両方とも閉鎖されているときの燃料噴射ノズルの要部断面図であり、(b)は、第1噴孔のみが開放されているときの燃料噴射ノズルの要部断面図であり、(c)は、第1、第2噴孔が両方とも開放されているときの燃料噴射ノズルの要部断面図である(実施例4)
符号の説明
1 燃料噴射ノズル
2 第1噴孔(噴孔)
3 第2噴孔(噴孔)
4 ノズルボディ
5 ニードル
27 第1群噴孔(群噴孔)

Claims (3)

  1. 複数の噴孔が設けられたノズルボディ、およびこれらの噴孔を開閉するニードルを備え、前記ニードルをリフトすることにより前記噴孔から燃料を噴射供給する燃料噴射ノズルにおいて、
    前記複数の噴孔の内、少なくとも2つの噴孔の軸心は、互いに平行ではなく、かつ互いに交わらないねじれの位置にあり、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となり、
    一方の軸心を含むとともに他方の軸心に平行な第2面に前記他方の軸心が投影されると、外周側に向かって2つの軸心間の距離が狭くなることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 複数の噴孔が設けられたノズルボディ、およびこれらの噴孔を開閉するニードルを備え、前記ニードルをリフトすることにより前記噴孔から燃料を噴射供給する燃料噴射ノズルにおいて、
    前記複数の噴孔は、
    少なくとも2つの噴孔から形成され前記2つの噴孔の軸心が互いに平行な群噴孔と、
    この群噴孔の2つの軸心と互いに平行ではなく、かつ互いに交わらないねじれの位置に軸心がある少なくとも1つの噴孔とを含み、
    前記群噴孔の2つの軸心と前記1つの噴孔の軸心とは、軸方向に垂直な第1面に投影されると互いに平行となり、
    前記群噴孔の2つの軸心および前記1つの噴孔の軸心の内のいずれかの1つの軸心を含むとともに他の2つの軸心に平行な第2面に前記他の2つの軸心が投影されると、外周側に向かって前記群噴孔の2つの軸心と前記1つの噴孔の軸心との距離が狭くなることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて
    記噴孔または前記群噴孔の内、後に開放される噴孔または群噴孔からの噴射流量が、先に開放される噴孔または群噴孔からの噴射流量よりも大きいことを特徴とする燃料噴射ノズル。
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