JP2003003418A - 舗装面の補修工法及び舗装面切削装置 - Google Patents

舗装面の補修工法及び舗装面切削装置

Info

Publication number
JP2003003418A
JP2003003418A JP2001193464A JP2001193464A JP2003003418A JP 2003003418 A JP2003003418 A JP 2003003418A JP 2001193464 A JP2001193464 A JP 2001193464A JP 2001193464 A JP2001193464 A JP 2001193464A JP 2003003418 A JP2003003418 A JP 2003003418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
repair material
pavement
pavement surface
cutting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001193464A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Yoshiizumi
和哉 吉泉
Tomomitsu Sugi
智光 杉
Seitaro Sugano
清太郎 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAETA ECO CARE KK
Nishikawa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
MAETA ECO CARE KK
Nishikawa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MAETA ECO CARE KK, Nishikawa Sangyo Co Ltd filed Critical MAETA ECO CARE KK
Priority to JP2001193464A priority Critical patent/JP2003003418A/ja
Publication of JP2003003418A publication Critical patent/JP2003003418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Repair (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補修作業が短時間で完了して早期に交通開放
ができるとゝもに、従来の舗装面と強固に接合されて補
修材の損傷や段差の発生がない舗装面の補修工法を提供
することにある。 【解決手段】 舗装面PD上のクラック部分を縦断面V
字状に切削し、該切削部分に補修材を打設することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は舗装面の補修工法及
び舗装面切削装置に関し、更に詳しくは、アスファルト
舗装面に生じたクラック等の補修工法及び該補修工法に
使用する舗装面の切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クラックが生じた舗装道路の舗装
面を補修するときは、補修部分をアスファルト路面に対
して垂直にカッター等で縦断面矩形状に切断し、エアブ
レーカ等で斜めはつり作業を行い、アスファルト表層を
剥がして路盤を露出させる。そして、熱した新規のアス
ファルト舗装材を補修部分に充填し、路盤上に新規舗装
面を形成する工法(第1従来工法)が採用されている。
【0003】また、特開平6−193013号公報に
は、図11に示すような舗装路面の補修方法が開示され
ている。この補修方法は、先ず、同図(a)に示すよう
に、コンクリートカッタ1のカッタ刃2により舗装面3
に対して補修部分4の周囲を20度から30度の切削角
度αで斜めに切削した後、同図(b)に示すように、前
記補修部分4の舗装を剥離して取り除く。
【0004】次いで、同図(c)に示すように、切削面
5を60度から80度に加熱し、切削面5を柔らかくし
てからワイヤーブラシなどで加熱し、切削面5を荒ら
す。そして、同図(d)に示すように、前記切削部分に
120度程度に加熱した舗装材6を充填し、転圧して新
規な舗装路面を形成する(第2従来工法)ものである。
【0005】また、舗装路面を切削する従来のロードカ
ッターとしては、図12に示すように、カッタードラム
7の外周面の同一円周線C上に、ビット9を挿入した複
数個のビットボックス8を所定間隔毎に固定した構造の
ものが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
第1従来工法では、クラックを囲むように舗装面を切断
するので矩形状に切断しなければならず、少なくとも4
辺をカッター等で切断する必要がある。また切断後、切
り取られたアスファルトをはつり除去する必要があっ
た。更には、切断して切り取った切削部分に打設するた
めの新規アスファルト量も多く必要であるとゝもに、ア
スファルトの打設量が多いと完全に硬化するまでにかな
りの時間を要し、交通開放が遅くなるという問題点もあ
った。
【0007】また、上記のような第2従来工法でも、ア
スファルト舗装の表層をはつるためにコンクリートカッ
ターで補修面を数回斜めに切断し、補修部分を切り離
し、補修部分をはつる必要がある。そのため工程に時間
がかかるとゝもに、切削面を加熱してワイヤーブラシ等
でブラッシングして荒らす必要もあるので更に時間を必
要とし、短時間で交通開放することができない。
【0008】さらには、重量車両の通行により補修部分
に打設した補修材がずれて、既存の舗装面との間に段差
が生じる可能性がある。また、アスファルトは気温が高
いと容易に溶けて車のタイヤ等に接着し、補修部分が剥
離また摩耗する場合がある、といった諸問題点がある。
【0009】そして又、図12に示す従来のロードカッ
ターでは、舗装路面を縦列状態のビット9により切削す
るので、舗装路面は線状的にしか切削できない。従っ
て、所定面積の補修路面を切削する場合には、数十回の
往復切削作業をしないと完全に切削できなかったので、
多大の時間を要していた。
【0010】本発明は上記のような従来の欠点を解決す
るために成されたもので、作業が容易で短時間で補修が
完了し、早期に交通開放ができるとゝもに、交通開放後
も従来の舗装面と強固に接合されて補修材が容易に剥が
れず、また補修材がずれて段差が生じることのない舗装
面の補修工法及び舗装面切削装置を提供することを目的
としたものである。
【0011】
【課題を解決する手段】前記の目的を達成するため、本
発明に係る舗装面の補修工法は、クラックが生じた舗装
道路等の舗装面の補修において、前記舗装面上のクラッ
ク部分を縦断面V字状に切削し、該切削部分に補修材を
打設することを特徴とし、また、前記補修材が常温硬化
型の補修材であることを特徴とするものである。
【0012】そして又、本発明に係る舗装面切削装置
は、水平に設置した回転軸を中心として回転する円筒状
のカッタードラムと、該カッタードラムの外周面に所定
のピッチで配置された複数個のカッターとを備え、該各
カッターのビットの先端が前記カッタードラムの巾方向
の中央から左右の側縁に向かって直線的に下降傾斜の軌
跡をなし、且つ高さが順次低くなる構成としたことを特
徴とすものである。
【0013】而して、舗装面上のクラック部分を縦断面
V字状に切削することにより、補修材の切削部分との接
触面積が広くなり、舗装面との接合が強固になる。した
がって、補修材が剥がれたり欠損することがなく耐久性
が向上するとゝもに、補修材の量が少なくて済むので早
期に硬化し、短時間で交通規制を解除できる。
【0014】さらに、補修材はV字状の切削部分に打設
されているため、補修材の硬化後は車両等の重量がかか
っても、補修材の逃げ場がないので補修材がずれたり段
差が生じることもない。そして又、前記補修材として常
温硬化型の補修材を使用することにより、より短時間で
交通規制を解除できるとゝもに、気温の上昇により軟化
して通行車両に付着し、補修材が剥がれたり欠損するこ
ともない。
【0015】また、本発明に係る切削装置では、カッタ
ーのビットは舗装面を掻くように削るので切削面は荒く
なり、アスファルト面と補修材との付着はより一層強固
となり、加熱等により切削面を荒らすといった作業を省
くことが出来、省エネ化,作業能率の向上が図られる。
また、直接クラックをV字状に切削するので一度の切削
で済み、作業時間が短縮される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。先ず本発明に係る舗装面切削装置を
図に示す実施形態により説明すると、図1及び図2に示
すように、切削装置Xは、路面作業車10の一対の後
輪11,11間において、片方の車輪に近接して装着さ
れており、12は前輪、13は運転用ハンドルである。
【0017】前記切削装置Xは、図3乃至図6に示す
ように、円筒状のカッタードラム14と、該カッタード
ラム14の外周面14Aに固着した複数個のカッター1
5とから構成されており、該カッター15は切削,打砕
用のビット16と、該ビット16の基部を挿入固定する
ビットボックス17とから構成されている。
【0018】前記カッタードラム14の軸中心には前記
後輪11,11の回転軸と平行な回転軸18が設けられ
ており、図示しないモータからの回転力が伝達される
と、前記カッタードラム14は回転軸18を中心に回転
して、その外周に固着されたビット16が舗装面PDを
引掻くように切削して掘り下げる。なお、前記カッター
ドラム14はシリンダ等(図示せず)により上下動可能
なので、舗装面PDを深く掘ることも浅く掘ることも任
意に行うことができる。
【0019】次に、前記カッタードラム14に対するカ
ッター15の配置の一例を、固定配置が同一である後述
する他実施形態の切削装置Xで使用するカッタードラ
ムの図9に示す展開図によって説明すると、前記カッタ
ードラム14の外周面14Aは、その円周C方向が所定
のピッチCPの軸方向線19と、幅W方向が所定のピッ
チWPの円周線20との仮想線が設定されており、前記
カッター15は軸方向線19と円周線20との交点に固
定配置されている。
【0020】また、前記カッタードラム14の外周面1
4Aは、対称軸(巾W方向の中央を通る円周線)SY
で、左側外周面FA(図9では対称軸SYより上方の面
で、以後、上半部外周面と言う)と、右側外周面FB
(図9では対称軸SYより下方の面で、以後、下半部外
周面と言う)とに区分されている。更に、前記カッター
ドラム14の外周面14Aは、該カッタードラム14の
直径線dにより1/2円周Cの2つの区域A,Bに分け
られている。
【0021】そして、上半部外周面FAの一方の区域A
には複数個(図9では9個)のカッター15a,15
b,15c,15d,15e,15f,15g,15
h,15iが配置され、下半部外周面FBの他方の区域
Bには同数個のカッター15a,15b,15c,15
d,15e,15f,15g,15h,15iがそれぞ
れ配置されている。すなわち、前記一方の区域Aに配置
される9個のカッター15a〜15iは、15a,15
c,15e,15g,15iの前群と、15b,15
d,15f,15hの後群の2群に分割される。
【0022】また、前群のカッタ15a,15c,15
e,15g,15iは、前記対称軸SYから円周C方向
に、1ピッチCP毎の軸方向線19と、2ピッチWP毎
の円周線20との交点に順次配置して固定されている。
そして、前記後群のカッター15b,15d,15f,
15hは、前記前群のカッター15gの位置する軸方向
線19において、対称軸SYに隣接する円周線21の交
点から円周C方向に向かって1ピッチCPと2ピッチW
Pとの交点に順次配置して固定されている。
【0023】従って、前記後群のカッター15b,15
d,15f,15hは、それぞれ前記前群の15aと1
5c、15cと15e、15eと15g、15gと15
iの間にそれぞれ配置されていることになる。そして、
前記区域Aにおいて、対称軸SYから前記カッタードラ
ム14の一方の側縁Eに配置された9個のカッター15
a,15b,15c,15d,15e,15f,15
g,15h,15iは、そのビット16の先端が順次直
線的に下降傾斜の軌跡を成すように、その高さが順次低
く設定されている。
【0024】一方、前記下半部外周面FBの区域Bに配
置される9個のカッター15a,15b,15c,15
d,15e,15f,15g,15h,15iも、前記
上半部外周面FAの区域Aに配置された9個カッター1
5a乃至15iと同様な配列で固定される。従って、前
記カッタードラム14の外周面14Aに配置された全カ
ッター15a〜15iは、対称軸SYから左右の側縁E
に向かって、直線的に下降傾斜する軌跡を描くことにな
り、舗装路面PD側においては、V字状の軌跡を形成す
ることになる。
【0025】なお、前記カッタードラム14に対するカ
ッター15の配置は図9に示す実施例に限定されること
なく、複数個のカッター15がカッタードラム14の外
周面14Aに対して対称軸SYから左右の側縁Eに向か
って、直線的に下降傾斜する軌跡を描くことになれば、
その他の配置でもよいことは勿論である。
【0026】図7乃至図9に示すものは他実施形態の切
削装置Xである。図3及び図4に示す前記の実施形態
の切削装置Xでは、カッタードラム14に対する各カ
ッター15の固定姿勢は、ビット16およびビットボッ
クス17がカッタードラム14の直径線d上に放射状に
配置固定されていた。
【0027】これに対して、本実施形態に示す切削装置
は、カッタードラム14に対する各カッター15の
固定姿勢は、そのビット16及びビットボックス17が
図7及び図9に示すように、カッタードラム14の直径
線dとカッタードラム14の回転方向(図7の矢印方
向)に所定の角度αを成すように設定されているとゝも
に、図8及び図9に示すように、対称軸SYの上半部外
周面FAではカッタードラム14の上側方向に、又下半
部外周面FBでは下側方向に夫々所定の角度βを成すよ
うに設定されている。したがって、カッタードラム14
が回転するとビット16の先端の軌跡はV字状になる。
【0028】このような構成とすることにより、ビット
16の舗装面PDへの食い込みが良好となるとゝもに、
切削面をより粗くすることができる。その他の点につい
ては前記実施形態のものと同様である。
【0029】而して、カッタードラム14を回転させな
がら、図5に示す状態から舗装路面PDのクラックKに
向け矢印方向へ下降させると、図6及び図8に示すよう
に、対称軸SYの左右に配置固定されたカッター15a
〜15iは、舗装面PDに対してカッター15a,15
b,15c,15d,15e,15f,15g,15
h,15iの順で引っ掻くように切削するので、舗装面
PDのクラックK部分には縦断面がV字状の切削溝が穿
設される。
【0030】次に、本発明に係る舗装面の補修工法につ
いて説明するに、本発明工法は、図5及び図6,図8に
示すように、クラックKの上から直接このクラックK部
を縦断面V字状に切削するものである。そして、切削後
は切削面のゴミ等を除去した後、後述する補修材を切削
部分に打設し、自然乾燥させるだけの簡単な作業でクラ
ックKを補修できる。
【0031】この補修工法について詳細に説明すると、
アスファルト舗装面PDを断面V字状に切削する方法と
して、カッター等でアスファルトの表層を切断するので
はなく、本発明に係る上記の舗装面切削装置X(X
)を使用する。この切削装置Xは、上記のように、
水平な回転軸18を中心として回転することにより、カ
ッタードラム14の外周面14Aに所定間隔を置いて配
置されたビット16が回転し、アスファルト路面を掻い
てアスファルトを削りながら掘っていく。
【0032】従来のロータリカッターにおいては、図1
2に示すように、ビット9は所定の間隔をおいてカッタ
ードラム7の外周面から垂直に突出していたので、アス
ファルト路面を垂直に削ることしかできなかったが、本
発明で使用する舗装面切削装置Xでは、上記のように、
各カッター15のビット16の先端が前記カッタードラ
ム14の巾方向の中央から左右の側縁に向かって直線的
に下降傾斜の軌跡をなし、且つその高さが次第に低くな
る構成としたものであるから、回転軸18を回転させる
とビット16の先端が縦断面V字状の軌跡を描き、アス
ファルト舗装路面PDを断面V字状に切削することがで
きる。
【0033】本発明工法によれば、第1従来工法のよう
に、クラックを囲むように大きくクラックの周囲の路面
を垂直に切断することなく、直接クラックを切削するの
で一度の切削で済み、作業時間が短縮されるだけでな
く、打設する補修材の量も少なくて済む。さらには、第
2従来工法のように、矩形に切断した後、矩形内のアス
ファルト表層をエアブレーカー等ではつる必要もなく、
作業が容易となる。
【0034】また、本発明工法では、上記のように、V
字状に切削された切削面はカッターで切るのではなく、
ビット16で切削するので荒れて凹凸状態となる。した
がって、切削面と打設される補修材との馴染みが良好で
あるとゝもに接触面積が広いので、既設のアスファルト
舗装面PDと強固に接合される。また、前記第2従来工
法のように、切削面をバーナー等の加熱により柔らかく
し、ワイヤーブラシ等でブラッシングして切断面を荒ら
す必要がない。
【0035】次に、V字状に切削した切削面を清掃し、
ごみやアスファルトの残さなどを取り除き、本発明に係
る補修材を打設する。この補修材は自然放置養生すると
45〜60分で強度が発現して車両が通過できる強度と
なり、早期に交通開放が可能となる。交通開放により車
両が通過すると補修箇所には車両の重量がかかり、この
垂直荷重は補修材を斜めに移動させる方向に働くが、補
修材はV字状の切削溝内に充填されているため他方の傾
斜面がストッパーとなり、補修材が移動できない。した
がって、補修材がずれたり、路面との間に段差が生じる
ことがない。
【0036】前記補修材は、アスファルト乳剤と早強型
セメント,骨材,水の混合物からなり、常温にて短時間
で硬化し強度を発現する。これらの材料の混合割合は質
量%で、アスファルト乳剤9〜25%、早強型セメント
5〜10%、骨材65〜86%、水0.3〜5%(水は
外割)の割合で配合することが望ましい。
【0037】また、アスファルト乳剤としては、ゴム入
り乳剤,ゴム強化型乳剤,ゴム強化高粘度乳剤等が挙げ
られ、例えばニチレキ社製のゴム強化高粘度アスファル
ト乳剤を利用することができる。これらの強化型乳剤は
アスファルトとして早強型セメントと骨材との反応性が
良く、特に骨材との反応が早く、混合物として即効性と
強度発現性に優れたものとなる。
【0038】早強型セメントとしては、超早強セメン
ト,速硬セメント,超速硬セメントなどが挙げられ、例
えば住友大阪セメント社製のSMセメント等を利用する
ことができる。これらの早強型セメントは、アスファル
ト乳剤との反応性がよく、混合物の強度発現が優れたも
のとなる。
【0039】骨材としては、例えば接触編成岩であるホ
ルンヘルスや、班糲岩からなる塩基性深成岩あるいは輝
緑岩からなる塩基性反深成岩の砕石又は細砂が好まし
い。これらの材料を表1に示す配合で混合し、これに外
割で少量の水3.5質量%を添加して本補修材を作り、
この補修材により舗装道路の補修を行った。図10に5
℃、10℃、20℃、30℃の各温度条件で本補修材を
自然放置養生した場合の養生時間とマーシャル安定度の
関係を示す。
【0040】
【表 1】
【0041】本補修材は常温で硬化し、しかも短時間で
硬化するので早期に交通規制が解除できる。また、本補
修材は常温で硬化するので、加熱により溶けることがな
い。したがって、気温の高い日でも、補修材が軟化した
り、通過車両のタイヤ等にくっついて剥がれるといった
ことがない。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるから、
以下のような諸効果を奏する。 (1)舗装面上のクラック部分を縦断面V字状に切削す
ることにより、補修材の切削部分との接触面積が広くな
り、舗装面との接合が強固になる。したがって、補修材
が剥がれたり欠損することがなく耐久性が向上するとゝ
もに、補修材の量が少なくて済むので早期に硬化し、短
時間で交通規制を解除することができる。 (2)補修材はV字状の切削部分に打設されているた
め、補修材の硬化後は車両等の重量がかかっても、補修
材の逃げ場がないので補修材がずれたり段差が生じるこ
ともない。
【0043】(3)補修材として常温硬化型の補修材を
使用することにより、より短時間で交通規制を解除でき
るとゝもに、気温の上昇により軟化して通行車両に付着
し、補修材が剥がれたり欠損することもない。(4)本
発明に係る切削装置では、カッターのビットは舗装面を
掻くように削るので切削面は荒くなり、既設のアスファ
ルト面と補修材との付着はより一層強固となるとゝも
に、直接クラックをV字状に切削するので一度の切削で
済み、作業時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装面切削装置を装着した路面作
業車の側面図である。
【図2】同路面作業車の正面図である。
【図3】舗装面切削装置の正面図である。
【図4】同舗装面切削装置の側面図である。
【図5】同舗装面切削装置の第1作用説明部分図であ
る。
【図6】同舗装面切削装置の第2作用説明部分図であ
る。
【図7】舗装面切削装置の他実施形態の側面図である。
【図8】同舗装面切削装置の作用説明部分図である。
【図9】同舗装面切削装置を展開したカッタ配置図であ
る。
【図10】本補修工法による養生時間とマーシャル安定
度の関係を示す図である。
【図11】従来の舗装面補修方法の作業工程図である。
【図12】従来のロードカッターの斜視図である。
【符号の説明】
X 舗装面切削装置 14 カッタードラム 14A 外周面 15 カッター 16 ビット 18 回転軸 SY 対称軸 E 側縁 K クラック PD 舗装面 K クラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 清太郎 山形県山形市平久保40−5 西河産業株式 会社内 Fターム(参考) 2D051 AC02 AF01 AF02 AG01 AG03 AH02 EA06 EB06 2D053 AA03 AA14 AA15 AA24 AB02 AD01 AD03 BA01 BA07 BA09 DA01 DA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラックが生じた舗装道路等の舗装面の
    補修において、前記舗装面上のクラック部分を縦断面V
    字状に切削し、該切削部分に補修材を打設することを特
    徴とする舗装面の補修工法。
  2. 【請求項2】 前記補修材が常温硬化型の補修材である
    ことを特徴とする請求項1記載の舗装面の補修工法。
  3. 【請求項3】 前記常温硬化型の補修材が、アスファル
    ト乳剤と早強型セメント及び骨材,水からなる混合物で
    あることを特徴とする請求項2記載の舗装面の補修工
    法。
  4. 【請求項4】 水平に設置した回転軸を中心として回転
    する円筒状のカッタードラムと、該カッタードラムの外
    周面に所定のピッチで配置された複数個のカッターとを
    備え、該各カッターのビットの先端が前記カッタードラ
    ムの巾方向の中央から左右の側縁に向かって直線的に下
    降傾斜の軌跡をなし、且つ高さが順次低くなる構成とし
    たことを特徴とする舗装面切削装置。
  5. 【請求項5】 前記各カッターのビットの先端が、前記
    カッタードラムの巾方向の中央を通る対称軸の右又は左
    半部では右又は左の側縁方向、左又は右半部では左又は
    右の側縁方向にそれぞれ傾斜するとゝもに、更に、前記
    カッタードラムの回転方向に傾斜する構成としたことを
    特徴とする請求項4記載の舗装面切削装置。
JP2001193464A 2001-06-26 2001-06-26 舗装面の補修工法及び舗装面切削装置 Pending JP2003003418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001193464A JP2003003418A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 舗装面の補修工法及び舗装面切削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001193464A JP2003003418A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 舗装面の補修工法及び舗装面切削装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003003418A true JP2003003418A (ja) 2003-01-08

Family

ID=19031750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001193464A Pending JP2003003418A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 舗装面の補修工法及び舗装面切削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003003418A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991006888A1 (en) * 1989-10-30 1991-05-16 The University Of Colorado Foundation, Inc. Ferroelectric liquid crystal tunable filters and color generation
JP2007284900A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Seiken Diamond Kogyo Kk ライン溝切削走行機
CN110565489A (zh) * 2019-07-29 2019-12-13 中铁五局集团第一工程有限责任公司 一种混凝土桥面修复施工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991006888A1 (en) * 1989-10-30 1991-05-16 The University Of Colorado Foundation, Inc. Ferroelectric liquid crystal tunable filters and color generation
JP2007284900A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Seiken Diamond Kogyo Kk ライン溝切削走行機
CN110565489A (zh) * 2019-07-29 2019-12-13 中铁五局集团第一工程有限责任公司 一种混凝土桥面修复施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10407839B2 (en) System and method for roadway maintenance and repair
CN103469712B (zh) 一种涂敷抗车辙防滑路面铺装方法
CN107841925A (zh) 路面修复装置及技术
CN103938513B (zh) 一种彩色路面环氧防滑磨耗层结构的施工工艺
CN105949797A (zh) 用于沥青铺设应用的孔隙减少沥青膜组合物、方法和设备
CN112227143A (zh) 一种沥青混合料路面热再生施工方法
JP2014151320A (ja) 骨材およびシーラントミキサー
JP2003003418A (ja) 舗装面の補修工法及び舗装面切削装置
CN202323614U (zh) 一种新型路面坑洞修补结构
JP3953596B2 (ja) 舗装面のひびわれ補修方法と補修構築物
CN113683344A (zh) 一种沥青路面车辙病害常温快速修复材料及其修复方法
KR100824219B1 (ko) 콘크리트 바닥판 절단 및 절삭장치와 이를 이용한 도로나교면의 보수공법
CN108316084A (zh) 一种沥青路面坑槽修补工艺
JP6467087B1 (ja) 薄層舗装用アスファルト混合物、舗装道路の補修方法及び舗装道路
CN106477974A (zh) 一种玻璃纤维和水性环氧乳化沥青道路修补材料
CN111041927A (zh) 一种破损沥青混凝土路面的修复方法
CN1115445C (zh) 防止机场场面产生裂缝脱落碎石的施工方法
CN111851193B (zh) 一种环保沥青结构及其施工方法
KR101044172B1 (ko) 투수성을 갖는 세립도 투수 콘크리트를 이용한 인도의 보수방법
CN201202076Y (zh) 水泥混凝土道路和机场道面伸缩缝清缝机的弯曲刀具
CN105199666A (zh) 一种道路密封胶生产及其施工工艺
RU2148122C1 (ru) Способ ремонта дорожных асфальтобетонных покрытий
JP3108073B1 (ja) マンホールの補修方法及び補修装置
CN218345832U (zh) 一种混凝土道桥快速修补材料
TW200825250A (en) A reinforced technique for partial depth repair of rigid pavement

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041124