JP2003003278A - 連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品 - Google Patents

連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品

Info

Publication number
JP2003003278A
JP2003003278A JP2002093774A JP2002093774A JP2003003278A JP 2003003278 A JP2003003278 A JP 2003003278A JP 2002093774 A JP2002093774 A JP 2002093774A JP 2002093774 A JP2002093774 A JP 2002093774A JP 2003003278 A JP2003003278 A JP 2003003278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkali
lubricating
coating
soluble
treated metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002093774A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuro Yamaoka
育郎 山岡
Yoichiro Mori
陽一郎 森
Hiroshi Kanai
洋 金井
Tsutomu Tawa
努 田和
Chikako Koda
千佳子 甲田
Mitsuhiro Nishimura
光弘 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Mitsui Takeda Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Mitsui Takeda Chemicals Inc filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2002093774A priority Critical patent/JP2003003278A/ja
Publication of JP2003003278A publication Critical patent/JP2003003278A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面
処理金属製品を提供する。 【解決手段】 カルボキシル基を分子中に含有し、流動
開始温度が170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタ
ン水性組成物、および前記アルカリ可溶型ポリウレタン
水性組成物に対して1〜30質量%の潤滑機能付与剤を
主成分とするアルカリ可溶型潤滑皮膜を、皮膜厚さが
0.5〜10μmとなるように金属の両面または片面に
被覆し、かつ25℃における該皮膜の被覆後弾性率が
0.5〜20GPaであることを特徴とする成形性に優
れた潤滑表面処理金属製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ可溶型潤
滑皮膜を表面に有する連続成形性に優れた潤滑表面処理
金属製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板にプレス成形などの加工を
施す際には、潤滑不良による金属表面及び金型表面の傷
つきを防止する目的で潤滑油などを塗布することが行わ
れているが、潤滑油塗布は製造工程を煩雑にし、その飛
散により作業環境を悪化させる。更に、プレス成形後の
脱脂工程でフロン、トリクロロエタン、ジクロロメタン
などの有機ハロゲン系溶剤を用い潤滑油除去が行われて
いたが、これらは作業者の健康に悪影響を及ぼすだけで
なく、その多くは著しい環境負荷物質(オゾン層破壊物
質で、かつ、CO2 の数百〜1万倍の地球温暖化効果を
持つ温室効果ガス)である。オゾン層保護の観点から、
モントリオ−ル議定書により生産全廃(予定)となった
ものが多いため、これら溶剤の使用を避けるべく、代替
方法が必要となった。揮発性潤滑油を用い脱脂を不要に
したり、有機溶剤による脱脂が試みられているが、揮発
性潤滑油では厳しいプレス成形時に十分な成形性が得ら
れず、また、有機溶剤を用いると安全上の問題が生じる
ため、良策ではない。
【0003】さらに、潤滑油や除去溶剤を用いずに優れ
た成形性、耐食性、耐溶剤性などをもたらす非脱膜型潤
滑皮膜が開発されているが、プレス成形後も潤滑皮膜が
金属面に残るため、最終製品に金属表面の光沢や質感な
どが要求される場合や、加工後に溶接工程を経る場合な
どに用いることは困難であった。そこで、プレス成形後
のアルカリ脱脂工程において溶解、除去できる脱膜型潤
滑皮膜が開発された。アルカリ脱膜型潤滑皮膜は、美麗
な金属表面を活かす用途や、加工後の溶接性が求められ
る用途などに好適に用いられる。
【0004】特開平8−156177号公報、特開平8
−252887号公報、特開平10−114014号公
報、特開平10−88364号公報には、アクリル系樹
脂を用いたアルカリ脱膜型潤滑皮膜が提案されている。
しかし、アクリル系樹脂を用いたアルカリ脱膜型潤滑皮
膜では、深絞り加工やしごき加工などの厳しいプレス成
形条件下においてはかじりが発生するなど、十分な成形
性が得られない場合がある。また特開2000−160
096号公報には特定の組成をもつウレタン系樹脂を用
いたアルカリ脱膜型潤滑皮膜が提案されている。しか
し、潤滑油を塗布せずに連続プレス成形を行う場合、し
ごき加工(マイナスクリアランスでのプレス加工)など
の厳しい成形条件を連続で行う場合においては、金属を
被覆する潤滑皮膜の弾性率が十分に大きくなければ、金
型からの圧力により潤滑皮膜が損傷して金型と加工を受
ける金属表面が凝着し、型かじりを誘発するため、かじ
り部で剥離した潤滑皮膜が金型に付着したり、金属表面
の外観が損なわれるなどの成形不良が生じ、加工上の大
きな問題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決して、連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤
滑表面処理金属製品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは上記の課題を
解決し、成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金
属製品を得るべく鋭意研究を重ねた結果、カルボキシル
基を分子中に有し、流動開始温度が170℃以上である
アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物と潤滑機能付与
剤を主成分とし、このアルカリ可溶型潤滑皮膜の25℃
における弾性率が0.5〜20GPaであるアルカリ可
溶型潤滑皮膜を金属の両面または片面に被覆することに
より上記目的を達成できることを見出し、本発明に至っ
た。
【0007】すなわち、本発明に係わる成形性に優れた
アルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品は、 (1)カルボキシル基を分子中に有し、流動開始温度が
170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタン水性組
成物(A)、および前記アルカリ可溶型ポリウレタン水
性組成物に対して1〜30質量%の潤滑機能付与剤
(B)を主成分とするアルカリ可溶型潤滑皮膜で、この
アルカリ可溶型潤滑皮膜の25℃における被覆後弾性率
が0.5〜20GPa、皮膜厚さが0.5〜10μmと
なるように金属の両面または片面に被覆することを特徴
としている。この高い弾性率を有するアルカリ可溶型潤
滑皮膜が被覆されることにより、深絞り加工やしごき加
工などの厳しいプレス成形条件下でも十分な連続成形性
を発現する金属製品を得ることができる。
【0008】(2)また、本発明に係わるアルカリ可溶
型潤滑表面処理金属製品は、カルボキシル基を分子中に
有し、流動開始温度が170℃以上であるアルカリ可溶
型ポリウレタン水性組成物(A)、前記アルカリ可溶型
ポリウレタン水性組成物に対して1〜30質量%の潤滑
機能付与剤(B)、および前記アルカリ可溶型ポリウレ
タン水性組成物に対して1〜30質量%のシリカ粒子
(C)を主成分とするアルカリ可溶型皮膜で、アルカリ
可溶型潤滑皮膜の25℃における被覆後弾性率が0.5
〜20GPa、皮膜厚さが0.5〜10μmとなるよう
に金属の両面または片面に被覆してなることを特徴とし
ている。シリカ粒子を上記範囲で添加することにより、
アルカリ可溶型潤滑皮膜と金属製品表面との密着性が向
上し、さらにアルカリ可溶型潤滑皮膜の皮膜強度が高ま
るため耐かじり性が向上する。
【0009】(3)また、本発明に係わるアルカリ可溶
型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型ポリウレタ
ン水性組成物(A)のガラス転移温度が120℃以上で
あることを特徴としている。潤滑油を使用せずに連続的
に深絞り加工やしごき加工などを行う厳しいプレス成形
条件下においては、加工時の摩擦熱により鋼板表面温度
が100℃以上に上昇することがあるが、該潤滑皮膜中
で連続相となるアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物
のガラス転移温度が120℃以上であれば、鋼板表面温
度が100℃以上に上昇しても該皮膜の弾性率が低下せ
ず、優れた耐かじり性を発揮する。
【0010】(4)また、本発明に係わるアルカリ可溶
型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を
構成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に含ま
れるカルボキシル基の量が、酸価で30〜180mgK
OH/gの範囲であることを特徴としている。酸価が3
0〜180mgKOH/g の範囲でポリウレタン分子
中にカルボキシル基が導入されることにより、25℃に
おける該皮膜の金属被覆後の弾性率が0.5〜20GP
aと比較的高いにもかかわらず、厳しい成形条件におい
てもその成形に追従できる塗膜の柔軟性を有することが
できる。
【0011】(5)また、本発明に係わるアルカリ可溶
型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を
形成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)
に含まれるカルボキシル基の中和剤が水酸化ナトリウ
ム、もしくは水酸化カリウムであることを特徴としてい
る。カルボキシル基の中和剤が水酸化ナトリウム、もし
くは水酸化カリウムであることにより、本発明で必要と
されるアルカリ可溶性が達成できる。
【0012】(6)また、本発明に係わるアルカリ可溶
型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を
形成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)
が分子中に水酸基を有することを特徴とする特徴として
いる。アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)が
分子中に水酸基を有することにより、室温のような低温
においても本発明で必要とされるアルカリ可溶性を達成
することができる。
【0013】(7)また、本発明に係わるアルカリ可溶
型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を
形成する潤滑機能付与剤(B)が、ポリオレフィン系ワ
ックス、パラフィン系ワックス、ステアリン酸系の固体
潤滑剤、フッ素含有樹脂からなるワックスのうちの1種
または2種以上からなることを特徴としている。前記潤
滑機能付与剤の添加により、幅広い温度範囲で低い動摩
擦係数を有し、良好な潤滑性能を得ることが可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳述する。
本発明におけるアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物
は、1分子あたり少なくとも2個のイソシアネート基を
有する化合物と、1分子当たり少なくとも2個の活性水
素基を有する化合物と、分子内に少なくとも1個以上の
活性水素基を有し、かつカルボキシル基を含有する化合
物を反応させ、水に溶解または分散させることにより得
ることができる。
【0015】本発明で使用される1分子当たり少なくと
も2個のイソシアネート基を有する化合物としては、例
えば2,4−又は2,6−トリメチレンジイソシアネー
ト(2,4−又は2,6−TDI)、テトラメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペ
ンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジ
イソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、
2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレン
ジイソシアネート、2,4,4−又は2,2,4−トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイ
ソシアネートメチルカプロエート等の脂肪族ジイソシア
ネート、例えば1,3−シクロペンタンジイソシアネー
ト、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3
−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネー
トメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソ
シアネート(IPDI)、4,4´−メチレンビス(シ
クロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−シク
ロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロ
ヘキサンジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネ
ートメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、1,3−
ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ノルボ
ルネンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート、
例えばm−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレ
ンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4
´−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−又は
2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合
物、4,4´−トルイジンジイソシアネート、ジアニシ
ジンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルエーテル
ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、例えば
1,3−又は1,4−キシリレンジイソシアネートもし
くはその混合物、ω,ω´−ジイソシアネート−1,4
−ジエチルベンゼン、1,3−又は1,4−ビス(1−
イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン(1,3
−又は1,4−TMDXI)、もしくはその混合物等の
芳香脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。
【0016】前記各種のイソシアネート基を有する化合
物が使用されるが、170℃以上の高い流動開始温度を
達成するためには、芳香族、芳香脂肪族、もしくは脂環
族イソシアネート化合物を使用し、反応させることが好
ましく、とりわけ上記2,4−又は2,6−TDI、I
PDI、H6XDI、もしくは1,3−TMDXIまた
は、これから選ばれる2種以上の混合物が好ましい。
【0017】次に、1分子当たり少なくとも2個の活性
水素基を有する化合物としては、例えば活性水素を有す
る基として、アミノ基、水酸基、メルカプト基を有する
化合物が挙げられるが、イソシアネート基との反応速
度、及び塗布後の機械的物性を考えると、水酸基を有す
る化合物が好ましい。また、前記活性水素基を有する化
合物の活性水素基数は皮膜の機械的物性を良好に保つと
いう点から2〜6が好ましく、2〜4が特に好ましい。
また、前記活性水素基を有する化合物の分子量は最終的
な皮膜性能に与えるウレタン結合の濃度、及び製造上の
作業性の点から200〜10000が好ましく、300
〜5000が特に好ましい。
【0018】前記活性水素基が水酸基である化合物とし
ては、例えばポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリエス
テルアミドポリオール、アクリルポリオール、ポリカー
ボネートポリオール、ポリヒドロキシアルカン、ひまし
油、ポリウレタンポリオール、又はそれらの混合物が挙
げられる。
【0019】さらに皮膜性状を最適化するためウレタン
基濃度を調整する目的で、前記のポリオール以外に分子
量が62〜200の低分子量ポリオールを混合してもよ
い。これら低分子量ポリオールの具体例としては、例え
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,8−ノナンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、2−メチルペンタンジオール、3−
メチルペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタ
ン、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4
−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール等のグリコール類や、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール等の化合物が挙
げられる。
【0020】また、分子内に少なくとも1個以上の活性
水素基を有し、かつカルボキシル基を含有する化合物と
しては、例えば2,2−ジメチロールプロピオン酸、
2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草
酸、ジオキシマレイン酸、2,6−ジオキシ安息香酸、
3,4−ジアミノ安息香酸等のカルボキシル基含有化合
物もしくはこれらの誘導体、又はこれらを共重合して得
られるポリエステルポリオール、無水マレイン酸、無水
フタル酸、無水コハク酸、無水トリメリット酸、無水ピ
ロメリット酸等無水基を有する化合物と活性水素基を有
する化合物を反応させてなるカルボキシル基含有化合物
もしくはこれらの誘導体等が挙げられる。
【0021】アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物中
にカルボキシル基を導入するには、前記のカルボキシル
基含有化合物の少なくとも1種以上を、ポリウレタンプ
レポリマー製造時に共重合させる、もしくは鎖伸長反応
時に反応させればよい。これらのカルボキシル基は、酸
価が30〜180mgKOH/gの範囲でポリウレタン
分子中に導入することにより、金属面に被覆後の弾性率
が0.5〜20GPaと高いにもかかわらず、厳しい成
形条件においてもその成形に追従できる柔軟性を皮膜に
付与する。
【0022】アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物を
水中に良好に溶解、または分散させるため、前記ポリウ
レタン水性組成物のカルボキシル基の多くを中和する必
要がある。使用できる中和剤としては、例えばアンモニ
ア、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、n−ブチルアミンなどの第1級アミン、ジメチルア
ミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミンなどの第
2級アミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジ
メチルエタノールアミン等の第3級アミン、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物など
が挙げられ、これらを単独で、または2種以上の混合物
で使用してもよい。
【0023】中和剤の添加方法としては、前記ポリウレ
タンプレポリマーに直接添加してもよいし、水中に溶
解、または分散させる時に水中に添加してもよい。中和
剤の添加量は、カルボキシル基に対して0.1〜2.0
当量が好ましく、0.3〜1.3当量がより好ましい。
これら中和剤の中で本発明で必要とされる良好なアルカ
リ可溶性を達成するためには、水酸化ナトリウム、もし
くは水酸化カリウムが含まれていることが好ましい。
【0024】また、アルカリ可溶型ポリウレタン水性組
成物の水溶解性または分散性を更に良くするため、界面
活性剤等を使用してもよい。前記ポリウレタンプレポリ
マーを合成する際には、有機溶剤を使用することも可能
である。有機溶剤を使用する場合、具体例としては、例
えばアセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、アセ
トニトリル、N−メチルピロリドン等が挙げられる。反
応原料に対する前記有機溶剤の量は、3〜50質量%程
度が好ましい。
【0025】前記ポリウレタンプレポリマーは、ホモデ
ィスパー、ホモジナイザー、ミキサー等を用いて水中に
溶解または分散させる。この温度は、カルボキシル基を
中和している塩基性物質の蒸発を防止し、作業性を確保
するため5℃〜70℃程度が好ましい。また、この水等
の媒体に分散する際ポリウレタン水性組成物の濃度は、
粘度を余り増加させず、貯蔵安定性を保持するため10
〜50質量%が好ましい。
【0026】また、さらに他の鎖伸長剤を反応させるこ
とにより高分子量化をはかることも可能である。このよ
うな鎖伸長剤としては、例えば公知のポリアミン化合物
等が使用される。このようなポリアミン化合物として
は、例えばエチレンジアミン、1,2−プロパンジアミ
ン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、
2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミン、
4,4´−ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,3´
−ジメチル−4,4´−ジシクロヘキシルメタンジアミ
ン、1,4−シクロヘキサンジアミン等のジアミン類、
ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等のポ
リアミン類、ヒドロキシエチルヒドラジン、ヒドロキシ
エチルジエチレントリアミン、2−[(2−アミノエチ
ル)アミノ]エタノール、3−アミノプロパンジオール
等のアミノ基と水酸基を持つ化合物、ヒドラジン類、酸
ヒドラジド類が挙げられる。前記ポリアミン化合物は、
単独で、または2種以上の混合物で使用される。これら
鎖伸長剤の中で本発明で必要とされる室温のような低温
で良好なアルカリ可溶性を達成するためには、アミノ基
と水酸基を持つ化合物で鎖伸長反応を行い、分子中に水
酸基が含まれていることが好ましい。
【0027】本発明におけるアルカリ可溶型ポリウレタ
ン水性組成物には、必要に応じて造膜助剤、レベリング
剤、消泡剤、耐候安定剤を添加してもよい。本発明の潤
滑表面処理金属製品は、ポリエーテルポリオールを骨格
に含むために耐久性など優れた被膜性能を有するにもか
かわらず、必要により容易に脱脂・脱膜することができ
る。脱脂操作は、例えば、本発明の潤滑表面処理金属製
品にpH9.0〜12.0、液温25〜60℃に調整し
たアルカリ水溶液(脱脂液)をスプレーで噴霧すること
により、または当該潤滑表面処理金属製品を前記した脱
脂液に浸すことにより行う。
【0028】本発明に用いる潤滑機能付与剤は、皮膜表
面の摩擦係数を低減することによりさらに潤滑性を付与
し、型かじり等を防止してプレス加工性、しごき加工性
を向上する作用を有している。本発明に用いる潤滑機能
付与剤は、(a)長鎖脂肪族炭化水素からなり極性基を
持たない固体潤滑剤またはワックス、(b)1分子中に
長鎖脂肪族炭化水素基(長鎖アルキル基)と極性基を持
つ固体潤滑剤またはワックス、あるいは(c)フッ素含
有樹脂からなる固体潤滑剤またはワックスを主成分とす
る粒子であって、水性処理液中に安定に均一分散できる
ものであれば特に限定しないが、好ましくは、(a)と
しては炭化水素基の炭素数が125〜700のポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系ワックスや
炭化水素基の炭素数が32〜72のパラフィン(マイク
ロワックス)、(b)としてはステアリン酸系の固体潤
滑剤、(c)としてはポリテトラフルオロエチレン、ポ
リクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリフッ化ビニル等、更にこれら(a)(b)
(c)の固体潤滑剤またはワックスの1種または2種以
上を混合もしくは変性したものが挙げられる。
【0029】前記の固体潤滑剤またはワックス(b)の
例としては、炭化水素基の炭素数が12〜22の高級脂
肪族アルコ−ル(セチルアルコ−ル、ステアリルアルコ
−ルなど)、炭化水素基の炭素数が13〜17の高級脂
肪酸(ステアリン酸、12-水酸化ステアリン酸な
ど)、炭化水素基の炭素数が12〜30の高級脂肪酸と
2価金属からなる金属石鹸(ステアリン酸鉛、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなど)、またエステ
ル系として、炭化水素基の炭素数が13〜17の高級脂
肪酸と他の炭化水素とのエステル、炭化水素基の炭素数
が13〜17の高級脂肪族アルコ−ルと脂肪族ジカルボ
ン酸または脂肪酸とのエステル、多価アルコ−ルと高級
脂肪酸とのエステル(グリセリントリステアレ−ト、ト
リメチロ−ルプロパントリステアレ−トなど)、脂肪酸
アミド系として、炭化水素基の炭素数が15〜17の高
級脂肪酸のモノアミドまたはビスアミド(パルミチン酸
アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エチ
レンビスステアロアミド、メチレンビスステアロアミド
など)、ワックス類として、炭化水素基の炭素数が27
〜34の高級脂肪酸ワックス、炭化水素基の炭素数が2
7〜34の高級脂肪酸と脂肪族ジオ−ルとのエステルか
らなるワックス、炭化水素基の炭素数が125〜700
の極性ポリエチレンワックス(例えば、ポリエチレン鎖
の末端にカルボキシル基、また鎖の所々に水酸基などの
酸基が結合しているもの)などが挙げられる。
【0030】本発明で用いる粒子状の潤滑機能付与剤の
平均粒子径は、10μm以下が好ましい。10μmを越
えると、皮膜の連続性、均一性が失われ潤滑皮膜の下地
鋼板との密着性や塗料密着性の低下、潤滑機能付与剤の
剥離が発生するだけでなく、塗料組成物としての貯蔵安
定性が低下する。潤滑機能付与剤のより好ましい平均粒
子径は0.5〜6μmの範囲内である。なお、ここで言
う平均粒子径とは、粒径と累積体積比率の関係曲線をプ
ロットし、累積体積比率が50%のところの粒径を読み
取った「d50(50%平均粒径)」のことである。そ
の際の測定方法は、溶媒に粒子を分散させた状態でレー
ザ−光を照射し、その時生じる干渉縞を解析することに
よりd50や粒径分布を求めるものであり、好適な測定
装置としては、島津製作所製 SALD、CILAS社
製 CILAS、堀場製作所製LAなどが挙げられる。
【0031】潤滑機能付与剤の添加量としては、ポリウ
レタン水性組成物の固形分に対し、1〜30質量%であ
り、5〜20質量%が好ましい。1%未満では要求され
る潤滑効果が得られない。30質量%を越えると皮膜強
度が低下したり、潤滑付与剤が脱離するなどの問題が生
じる。シリカは皮膜強度、基材表面との密着性を向上さ
せる場合に添加する。シリカ粒子は、水分散性コロイダ
ルシリカ、粉砕シリカ、気相法シリカなどいずれのシリ
カ粒子であっても良い。皮膜の加工性、耐食性発現を考
慮すると、1次粒子径は2〜30nmで、2次凝集粒子
径は100nm以下が好ましい。シリカの添加量として
はアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物の固形分に対
して1〜30質量%が好ましい。1%未満では十分な耐
食性の向上効果が得られないだけでなく、下層との十分
な密着性が得られない。30%を越えると皮膜伸びが減
少するため加工性が低下し、かじりが発生しやすくな
る。
【0032】本発明の潤滑表面処理金属製品に被覆する
潤滑皮膜には既述の(A)、(B)、(C)成分以外
に、意匠性を付与するための顔料や、導電性を付与する
導電性添加剤、増粘剤、消泡剤、分散剤、乾燥剤、安定
剤、皮張り防止剤、かび防止剤、防腐剤、凍結防止剤な
どを目的に応じ、皮膜の物性を低下させない範囲内で添
加することができる。
【0033】本発明において、金属表面上に形成された
アルカリ可溶型潤滑皮膜の弾性率は、25℃における被
覆後弾性率が0.5〜20GPaであり、1.0〜10
GPaが好ましい。0.5GPa未満では、深絞り加工
やしごき加工などの厳しいプレス成形条件下において皮
膜が損傷しやすく、十分な成形性を発現できない。20
GPaを超えると、厳しい成形条件においてその成形に
追従できる皮膜の柔軟性を保持できない。なお、ここで
言う被覆後弾性率とは、(株)フィッシャ−・インスト
ルメンツ社製の超微小硬さ試験機「フィッシャ−スコ−
プH−100」を用いて得たヤング率のことである。ビ
ッカ−ス四角錐ダイヤモンド圧子を用い、皮膜に比べ遙
かに堅い金属面の影響を除くため、圧子の最大押し込み
深さを皮膜厚の1/2以下とする。
【0034】本発明において、金属表面上に形成された
アルカリ可溶型潤滑皮膜中のアルカリ可溶型ポリウレタ
ン水性組成物(A)のガラス転移温度は、120℃以上
であることが好ましい。潤滑油を使用せずに連続的に深
絞り加工やしごき加工などを行う厳しいプレス成形条件
下においては、加工時の摩擦熱により鋼板表面温度が1
00℃以上に上昇することがある。このような場合、該
潤滑皮膜中で連続相を形成するアルカリ可溶型ポリウレ
タン水性組成物(A)のガラス転移温度が120℃未満
では、潤滑皮膜の弾性率が低下して型かじりを誘発する
ため、かじり部で剥離した潤滑皮膜が金型に付着した
り、金属表面の外観が損なわれるなどの成形不良が生じ
る。なお、ここで言うガラス転移温度とは、強制振動非
共振による動的粘弾性測定装置を用いて、加振周波数1
0Hz、温度上昇速度5.0℃/min、サンプル長5
cm、振幅0.01mmの条件で動的粘弾性を測定した
際のtanδのピークの温度である。
【0035】本発明の潤滑表面処理金属製品に被覆する
潤滑皮膜の厚さは0.5〜10μmの範囲である。厚さ
が0.5μm未満の場合、加工時の押圧によりめっき層
まで達する損傷を防止できず,かつ摺動が加わるために
要求される加工性を得ることができない。10μmを超
える場合、成形時に皮膜剥離粉が増加し、金型の手入れ
を頻繁に行う必要があり生産性を低下させる。
【0036】本発明の潤滑樹脂皮膜は、目的に応じて金
属の表裏両面又は片面に被覆される。本発明の潤滑表面
処理金属製品に被覆する潤滑皮膜の形成方法としては、
ロールコーター塗装法、スプレー法など従来公知の方法
で塗布後、焼付け乾燥して形成することができる。ま
た、本発明において、さらなる耐食性や密着性を得るた
めに下地にリン酸塩処理やクロメート処理を施してもか
まわない。この場合のクロメート処理としては、電解型
クロメート、反応型クロメートおよび塗布型クロメート
のいずれでもよい。クロメート皮膜は、部分還元したク
ロム酸にシリカ、燐酸、親水性樹脂の中から1種あるい
は2種以上を含有したクロメート液を塗布、乾燥したも
のが好ましい。
【0037】前記のリン酸塩処理において、リン酸塩の
付着量としては、リン酸塩として0.5〜3.5g/m
2 の範囲が好ましい。クロメート処理におけるクロメー
ト付着量としては、金属クロム換算で5〜150mg/
2 が好ましく、10〜50mg/m2 がより好まし
い。5mg/m2 未満では優れた耐食性効果が得られ
ず、150mg/m2 を超えると成形時にクロメート皮
膜の凝集破壊が生じ加工性が低下する。さらに、目的に
応じ、下地に酸洗処理、アルカリ処理、電解還元処理、
コバルトめっき処理、ニッケルめっき処理、シランカッ
プリング剤処理、無機シリケート処理を施してもよい。
【0038】本発明においては、使用する金属は特に限
定せず、例えば、アルミニウム、チタン、亜鉛、銅、ニ
ッケル及びこれらの金属を含む合金、そして鋼等を適用
できる。このうち、鋼を使用する場合には、成分を特に
限定せず、普通鋼であっても、ステンレス鋼等のクロム
含有鋼であっても良い。鋼製品の形状も限定せず、冷延
鋼板、熱延鋼板などの鋼板、さらに鋼管、線材などにも
使用可能である。また、鋼の表面に被覆めっき層があっ
てもよいが、その種類を特に限定せず、適用可能なめっ
き層としては、例えば、亜鉛めっき、亜鉛−ニッケルめ
っき、亜鉛−鉄めっき、亜鉛−クロムめっき、亜鉛−ア
ルミニウムめっき、亜鉛−チタンめっき、亜鉛−マグネ
シウムめっき、亜鉛−マンガンめっき等の亜鉛系めっ
き、及び、アルミニウムまたはアルミニウム合金めっ
き、鉛または鉛合金めっき、錫または錫合金めっき、更
には、これらのめっき層に少量の異種元素としてコバル
ト、モリブデン、タングステン、ニッケル、チタン、ク
ロム、アルミニウム、マンガン、鉄、マグネシウム、
鉛、アンチモン、錫、銅、カドミウム、ヒ素等の1種ま
たは2種以上を含有したもの、シリカ、アルミナ、チタ
ニア等の無機物を分散させたものが含まれる。
【0039】本発明は、前記のめっきと他の種類のめっ
き、例えば鉄めっき、鉄−りんめっき等と組み合わせた
複層めっきにも適用可能である。めっきの方法も特に限
定せず、電気めっき、溶融めっき、蒸着めっき等が適用
できる。鋼板の場合、めっき後の処理として、溶融めっ
き後の外観均一処理であるゼロスパングル処理、めっき
層の改質処理である焼鈍処理、表面状態や材質調整のた
めの調質圧延等があるが、本発明においては特にこれら
を限定せず、いずれを適用することも可能である。本発
明の潤滑皮膜を形成した金属製品には、さらに潤滑油ま
たは潤滑防錆油を皮膜上に塗布することができる。ただ
し、塗布する潤滑油または潤滑防錆油は、本発明の潤滑
皮膜を膨潤または溶解させないものが好ましい。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限
定されるものではない。 1.供試金属板 潤滑皮膜を被覆する金属板として、以下を用いた。 ・電気亜鉛めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量
20g/m2 ) ・電気亜鉛―ニッケル合金めっき鋼板(板厚0.8m
m、めっき付着量20g/m2 ) ・電気亜鉛―鉄合金めっき鋼板(板厚0.8mm、めっ
き付着量20g/m2) ・溶融亜鉛めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量
150g/m2
【0041】・溶融亜鉛―鉄合金めっき鋼板(板厚0.
8mm、めっき付着量45g/m2) ・溶融亜鉛―アルミニウム合金めっき鋼板(板厚0.8
mm、めっき付着量150g/m2 ) ・溶融アルミニウム−ケイ素合金めっき鋼板(板厚0.
8mm、めっき付着量50g/m2 ) ・溶融アルミニウム−ケイ素−マグネシウム合金めっき
鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量50g/m2 ) ・ステンレス鋼板(板厚0.8mm、SUS430、仕
上げ2B) ・冷延鋼板(板厚0.8mm)
【0042】上記の金属板のうち、めっき鋼板について
は、クロム還元率(Cr(VI)/全Cr)=0.4の
クロム酸にコロイダルシリカを加えた塗布型クロメート
液を、ロールコータにてクロム付着量が金属クロム換算
で20mg/m2 となるよう塗布し、加熱乾燥させクロ
メート皮膜を形成した。ステンレス鋼板、冷延鋼板につ
いてはクロメート未処理とした。
【0043】2.ポリウレタン水性組成物 アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物として、以下を
用いた。 (製造例1)攪拌機、ジムロート冷却器、窒素導入管、
シリカゲル乾燥管、温度計を備えた4つ口フラスコに、
3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシ
クロヘキシルイソシアネート148.11g、ジメチロ
ールプロピオン酸53.12g、ネオペンチルグリコー
ル4.13g、アジピン酸、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオールからなる分子量1,000の
ポリエステルポリオール39.64g、溶剤としてアセ
トン105.00gを加え、窒素雰囲気下、50℃に昇
温、7時間攪拌した後、所定のアミン当量に達したこと
を確認し、ポリウレタンプレポリマーのアセトン溶液を
得た。このポリウレタンプレポリマー溶液265.62
gを、水酸化ナトリウム12.03gを水351.88
g中に溶解させた水酸化ナトリウム水溶液中にホモディ
スパーを用いて分散、エマルション化し、2−[(2−
アミノエチル)アミノ]エタノール12.03gを水4
8.12gで希釈したものをポリウレタンエマルション
中に添加、鎖伸長反応させ、更に50℃、150mmH
gの減圧下でポリウレタンプレポリマー合成時に使用し
たアセトンを留去することにより、溶剤を実質的に含ま
ない、酸価80.4mgKOH/g、固形分濃度30質
量%、粘度70mPa・sのポリウレタンエマルション
を得た。
【0044】(製造例2)攪拌機、ジムロート冷却器、
窒素導入管、シリカゲル乾燥管、温度計を備えた4つ口
フラスコに、3−イソシアネートメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキシルイソシアネート87.11
g、1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエ
チル)ベンゼン31.88g、ジメチロールプロピオン
酸41.66g、トリエチレングリコール4.67g、
アジピン酸、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオールからなる分子量2,000のポリエステルポ
リオール62.17g、溶剤としてアセトニトリル12
2.50gを加え、窒素雰囲気下、70℃に昇温、6時
間攪拌した後、所定のアミン当量に達したことを確認
し、ポリウレタンプレポリマーのアセトニトリル溶液を
得た。このポリウレタンプレポリマー溶液346.71
gを、水酸化ナトリウム12.32gを水639.12
g中に溶解させた水溶液中にホモディスパーを用いて分
散、エマルション化し、2−[(2−アミノエチル)ア
ミノ]エタノール12.32gを水110.88gで希
釈したものをポリウレタンエマルション中に添加、鎖伸
長反応させ、更に50℃、150mmHgの減圧下でポ
リウレタンプレポリマー合成時に使用したアセトニトリ
ルを留去することにより、溶剤を実質的に含まない、酸
価69mgKOH/g 、固形分濃度25質量%、粘度
30mPa・sのポリウレタンエマルションを得た。
【0045】(製造例3)攪拌機、ジムロート冷却器、
窒素導入管、シリカゲル乾燥管、温度計を備えた4つ口
フラスコに、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シ
クロヘキサン61.40g、1,3−ビス(1−イソシ
アネート−1−メチルエチル)ベンゼン77.28g、
ジメチロールプロピオン酸54.37g、トリエチレン
グリコール6.09g、分子量1,000のポリテトラ
メチレンエーテルグリコール20.29g、分子量2,
000のポリテトラメチレンエーテルグリコール40.
57g、溶剤としてアセトニトリル140.00gを加
え、窒素雰囲気下、70℃に昇温、6時間攪拌した後、
所定のアミン当量に達したことを確認し、ポリウレタン
プレポリマーのアセトニトリル溶液を得た。このポリウ
レタンプレポリマー溶液373.49gを、水酸化ナト
リウム15.15gを水581.68g中に溶解させた
水酸化ナトリウム水溶液中にホモディスパーを用いて分
散、エマルション化し、2−[(2−アミノエチル)ア
ミノ]エタノール12.08gを水48.32gで希釈
したものをポリウレタンエマルション中に添加、鎖伸長
反応させ、更に50℃、150mmHgの減圧下でポリ
ウレタンプレポリマー合成時に使用したアセトニトリル
を留去することにより、溶剤を実質的に含まない、酸価
78.7mgKOH/g、固形分濃度30質量%、粘度
200mPa・sのポリウレタンエマルションを得た。
【0046】(比較例1)撹拌機、ジムロート冷却器、
窒素導入管、シリカゲル乾燥管、温度計を備えた4つ口
フラスコに、3−イソシアネートメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキシルイソシアネート90.98
g、1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエ
チル)ベンゼン33.30g、ジメチロールプロピオン
酸35.47g、トリエチレングリコール9.38g、
アジピン酸、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオールからなる分子量分子量2,000のポリエス
テルポリオール124.87g、溶剤としてアセトニト
リル126.00gを加え、窒素雰囲気下、70℃に昇
温、5時間撹拌した後、所定のアミン当量に達したこと
を確認し、ポリウレタンプレポリマーのアセトニトリル
溶液を得た。このポリウレタンプレポリマー溶液39
6.76gを、水酸化ナトリウム10.00gを水58
9.57g中に溶解させた水溶液中にホモディスパーを
用いて分散、エマルション化し、2−[(2−アミノエ
チル)アミノ]エタノール12.27gを水110.4
3で希釈したものをポリウレタンエマルション中に添
加、鎖伸長反応させた、更に50℃、150mmHgの
減圧下でポリウレタンプレポリマー合成時に使用したア
セトニトリルを留去することにより、溶剤を実質的に含
まない、酸価46.8mgKOH/g、固形分濃度30
質量%、粘度50mPa・sのポリウレタンエマルショ
ンを得た。
【0047】(比較例2)撹拌機、ジムロート冷却器、
窒素導入管、シリカゲル乾燥管、温度計を備えた4つ口
フラスコに、3−イソシアネートメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキシルイソシアネート20.35
g、1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエ
チル)ベンゼン67.03g、ジメチロール酪酸24.
05g、アジピン酸、ネオペンチルグリコール、1,6
−ヘキサンジオールからなる分子量2,000のポリエ
ステルポリオール238.58g、溶剤としてアセトン
150.00gを加え、窒素雰囲気下、50℃に昇温、
7時間撹拌した後、所定のアミン当量に達したことを確
認し、ポリウレタンプレポリマーのアセトン溶液を得
た。このポリウレタンプレポリマー溶液393.45g
を、トリエタノールアミン19.05gを水650.1
4g中に溶解させたトリエタノールアミン水溶液中にホ
モディスパーを用いて分散、エマルション化し、2−
[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール5.54g
を水49.86で希釈したものをポリウレタンエマルシ
ョン中に添加、鎖伸長反応させた、更に50℃、150
mmHgの減圧下でポリウレタンプレポリマー合成時に
使用したアセトンを留去することにより、溶剤を実質的
に含まない、酸価24.0mgKOH/g、固形分濃度
30質量%、粘度50mPa・sのポリウレタンエマル
ションを得た。
【0048】3.潤滑機能付与剤(ワックスまたは固体
潤滑剤) 潤滑機能付与剤として、以下を用いた。 ・PEワックスA(低密度ポリエチレンワックス、軟化
温度110℃、平均粒子径4.0μm、水性エマルショ
ンとして分散、固形分40質量%) ・PEワックスB(低密度ポリエチレンワックス、軟化
温度110℃、平均粒子径1.0μm、水性エマルショ
ンとして分散、固形分40質量%) ・PTFEワックス(ポリテトラフルオロエチレンワッ
クス、平均粒子径0.8μm、水性エマルションとして
分散、固形分60質量%) ・パラフィンワックス(合成パラフィンワックス、融点
105℃、平均粒子径5.0μm、水性エマルションと
して分散、固形分33質量%) ・ステアリン酸カルシウム(平均粒子径2.0μm、水
性エマルションとして分散、固形分40質量%)
【0049】4.シリカ粒子 シリカ粒子として、粒径10〜20nm、pH8.6、
加熱残分約20質量%のコロイダルシリカを固形分換算
でポリウレタン組成物の10質量%となるように添加し
た。 5.潤滑表面処理金属製品の製造 (実施例1) ・製造例1のポリウレタン水性組成物 … 333質量
部(固形分換算で100質量部) ・PEワックスA … 25質量部(固形分換算で10
質量部) 以上の構成の塗液を金属板にバーコータ塗装し、180
℃の加熱炉を用いて金属板温到達温度80℃で焼付乾燥
し、表1に示す組成を持つ潤滑皮膜を金属板上に形成し
た。
【0050】(実施例2〜65及び比較例66〜81)
実施例1と同様にして、各金属板に表1(実施例2〜4
0)、表2(実施例41〜65、比較例66〜81)に
示す組成を有する潤滑皮膜を焼き付け、潤滑表面処理金
属板を製造した。ポリウレタン水性組成物の比較材とし
てアルカリ可溶型のアクリル系水性組成物を用い、同様
の製膜を行った(比較例75,78)。
【0051】6.試験、評価法 上記の潤滑表面処理金属板に対し、以下の性能評価を行
った。 (1)被覆後弾性率の測定 (株)フィッシャ−・インストルメンツ社製の超微小硬
さ試験機「フィッシャ−スコ−プH−100」を用い、
以下の条件で、金属面に被覆後の皮膜の弾性率を求め
た。 ・圧子…ビッカ−ス四角錐ダイヤモンド圧子。 ・測定温度…25℃。
【0052】・圧子の最大押し込み深さ…皮膜厚の1/
2以下。皮膜に比べ遙かに堅い金属面の影響を除くた
め、印加荷重Fの平方根F1/2 と押し込み深さhのグラ
フの傾きが一定(dF1/2 /dh=一定)となる深さ範
囲で圧入(荷重増加)を止め、続いて荷重減少させた。 ・印加荷重増加モ−ド…1.0、2.0または4.0秒
毎の段階的荷重増。印加荷重Fの平方根F1/2、経過時
間tに対し、dF1/2 /dt=一定。皮膜クリ−プの影
響を少なくするため、荷重印加時間を最長4秒とした。 ・印加荷重減少モ−ド…1.0、2.0または4.0秒
毎の段階的荷重減。印加荷重Fの平方根F1/2 、経過時
間tに対し、dF1/2 /dt=一定。
【0053】(2)ガラス転移温度測定 粘弾性スペクトロメーター、VES型(岩本製作所製)
を用いて、加振周波数10Hz、測定温度−50℃〜20
0℃、温度上昇速度5.0℃/min、サンプル長5c
m、振幅0.01mmの条件で動的粘弾性を測定し、そ
のtanδのピークをガラス転移温度とした。
【0054】(3)型かじり性評価 円筒ポンチの油圧成形試験機により、下記条件で成形試
験を行い、型かじり性を評価した。成形試験の温度条件
として、室温および連続プレスによる型温上昇時(12
0℃)の2水準で評価を実施した。 ・ポンチ径 70mmφ ・ブランク径 150mmφ ・押付荷重:5kgf/cm2 ・成形速度:3.3×10-2m/s ・工具条件:FCD−500
【0055】いずれの場合も最大成形高さの80%まで
成形し、型かじり性の評価は次の指標に依った。 ◎:成形可能で、鋼板表面の欠陥なし ○:成形可能で、鋼板表面の欠陥なし,摺動面わずかに
変色 △:成形可能で、鋼板表面にわずかにかじり疵発生 ×:成形可能で、鋼板表面に線状かじり疵多数発生
【0056】また、加工後の樹脂カス発生状況を次の指
標で評価した。 ◎:カス発生なし ○:樹脂カス僅少 △:樹脂カス少し発生 ×:樹脂カス多量に発生
【0057】(4)脱脂性評価 FC−4358脱脂液(日本パーカライジング(株)
製、pH10.5に調整、液温40℃)を試験片に8秒
間スプレーした後水洗し、乾燥後の皮膜残存率を赤外分
光分析にて測定し評価した。 ◎:皮膜皆無 ○:皮膜残存面積率5%以下 △:皮膜残存面積率5%超10%以下 ×:皮膜残存面積率10%超
【0058】表1に示すように、本発明による潤滑表面
処理金属製品は、室温および連続プレスによる型温上昇
時(120℃)のいずれの場合でも成形性に優れ、成形
後にカスが発生しにくく、またアルカリ脱脂による皮膜
除去性も良好である。一方、表2に示すように、水性組
成物、ワックス添加量、皮膜厚、被覆後弾性率がそれぞ
れ本発明の定める範囲を外れるものは、成形性に劣り、
かつ成形後に樹脂カスが発生しやすい。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明による金属製品は、厳しい成形条
件下でも型かじりなく、脱脂後は潤滑皮膜が残らないた
め、美麗な金属表面や金属質感を活かす用途、溶接性が
求められる用途などに好適に用いられ、産業上の価値は
極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 陽一郎 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 金井 洋 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 田和 努 大阪市淀川区十三本町2丁目17番85号 三 井武田ケミカル株式会社内 (72)発明者 甲田 千佳子 大阪市淀川区十三本町2丁目17番85号 三 井武田ケミカル株式会社内 (72)発明者 西村 光弘 大阪市淀川区十三本町2丁目17番85号 三 井武田ケミカル株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AE19 BB92Z CA03 CA09 DA06 DB01 DB02 DB05 DB06 DB07 DC10 EA06 EA37 EB38 EB53 EB55 EB56 EC03 EC33 EC54 4F100 AA20A AA20C AA20H AB01B AB03 AB10 AB18 AB31 AJ11A AJ11C AK03A AK03C AK17A AK17C AK51A AK51C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C CA19A CA19C DE01A DE01C DE01H JA05A JA05C JB05A JB05C JK07A JK07C JK16 YY00A YY00C 4K044 AA02 AA03 AA06 AB02 BA01 BA02 BA04 BA06 BA10 BA13 BA14 BA15 BA17 BA21 BB01 BB03 BB04 BC05 CA11 CA13 CA14 CA15 CA16 CA18 CA53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基を分子中に有し、流動開
    始温度が170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタ
    ン水性組成物(A)、および前記アルカリ可溶型ポリウ
    レタン水性組成物に対して1〜30質量%の潤滑機能付
    与剤(B)を主成分とするアルカリ可溶型潤滑皮膜で、
    アルカリ可溶型潤滑皮膜の25℃における被覆後弾性率
    が0.5〜20GPa、皮膜厚さが0.5〜10μmと
    なるように金属の両面または片面に被覆してなる連続成
    形性に優れた潤滑表面処理金属製品。
  2. 【請求項2】 カルボキシル基を分子中に有し、流動開
    始温度が170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタ
    ン水性組成物(A)、前記アルカリ可溶型ポリウレタン
    水性組成物に対して1〜30質量%の潤滑機能付与剤
    (B)、および前記アルカリ可溶型ポリウレタン水性組
    成物に対して1〜30質量%のシリカ粒子(C)を主成
    分とするアルカリ可溶型皮膜で、アルカリ可溶型潤滑皮
    膜の25℃における被覆後弾性率が0.5〜20GP
    a、皮膜厚さが0.5〜10μmとなるように金属の両
    面または片面に被覆してなることを特徴とする連続成形
    性に優れた潤滑表面処理金属製品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の潤滑表面処理
    金属製品において、被覆潤滑皮膜中のアルカリ可溶型ポ
    リウレタン水性組成物(A)のガラス転移温度が120
    ℃以上であることを特徴とする成形性に優れた潤滑表面
    処理金属製品。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の潤滑表面処理
    金属製品において、アルカリ可溶型潤滑皮膜を構成する
    アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)に含まれ
    るカルボキシル基の量が、酸価で30〜180mgKO
    H/gの範囲であることを特徴とする連続成形性に優れ
    た潤滑表面処理金属製品。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の潤滑表面処理
    金属製品において、アルカリ可溶型潤滑皮膜を構成する
    アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)に含まれ
    るカルボキシル基の中和剤が水酸化ナトリウム、もしく
    は水酸化カリウムであることを特徴とする連続成形性に
    優れた潤滑表面処理金属製品。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の潤滑表面処理
    金属製品において、被覆潤滑皮膜中のアルカリ可溶型ポ
    リウレタン水性組成物(A)が分子中に水酸基を有する
    ことを特徴とする連続成形性に優れた潤滑表面処理金属
    製品。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の潤滑表面処理
    金属製品において、潤滑機能付与剤(B)が、ポリオレ
    フィン系ワックス、パラフィン系ワックス、ステアリン
    酸系の固体潤滑剤、フッ素含有樹脂からなるワックスの
    うちの1種または2種以上からなることを特徴とする成
    形性に優れた潤滑表面処理金属製品。
JP2002093774A 2001-03-30 2002-03-29 連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品 Pending JP2003003278A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002093774A JP2003003278A (ja) 2001-03-30 2002-03-29 連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001099311 2001-03-30
JP2001-99311 2001-03-30
JP2002093774A JP2003003278A (ja) 2001-03-30 2002-03-29 連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003003278A true JP2003003278A (ja) 2003-01-08

Family

ID=26612735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002093774A Pending JP2003003278A (ja) 2001-03-30 2002-03-29 連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003003278A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005071052A1 (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Nippon Steel Corporation 潤滑性水系ポリウレタン樹脂組成物、それを用いる亜鉛系メッキ鋼板の表面潤滑処理方法及びその表面処理鋼板
WO2009017249A1 (ja) * 2007-07-31 2009-02-05 Jfe Steel Corporation 耐油ぬれ拡がり性に優れた表面処理鋼板

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005071052A1 (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Nippon Steel Corporation 潤滑性水系ポリウレタン樹脂組成物、それを用いる亜鉛系メッキ鋼板の表面潤滑処理方法及びその表面処理鋼板
JP2005206764A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Nippon Parkerizing Co Ltd 潤滑性水系ポリウレタン樹脂組成物、それを用いる亜鉛系メッキ鋼板の表面潤滑処理方法及びその表面処理鋼板
JP4671609B2 (ja) * 2004-01-26 2011-04-20 日本パーカライジング株式会社 潤滑性水系ポリウレタン樹脂組成物、それを用いる亜鉛系メッキ鋼板の表面潤滑処理方法及びその表面処理鋼板
WO2009017249A1 (ja) * 2007-07-31 2009-02-05 Jfe Steel Corporation 耐油ぬれ拡がり性に優れた表面処理鋼板
JP2009035758A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Jfe Steel Kk 耐油ぬれ拡がり性に優れた表面処理鋼板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4324296B2 (ja) プレス成形性、耐かじり性に優れたアルカリ可溶型潤滑皮膜を形成可能な塗料組成物およびこの組成物を使用した潤滑表面処理金属製品
KR100782588B1 (ko) 연료 탱크용으로 우수한 성형성을 갖는 용해성 윤활 표면 처리 스테인레스 스틸 박판, 이를 가지고 제조한 연료 탱크, 및 연료 탱크 제조 방법
KR100686387B1 (ko) 성형성 및 피막 건조 온도에 의존하지 않고 장기 안정탈막성이 우수한 알칼리 가용형 윤활 표면 처리 금속제품
KR100521284B1 (ko) 성형성이 우수한 알칼리 가용형 윤활 표면 처리 금속 제품
JP4132729B2 (ja) 成形性に優れた燃料タンク用可溶型潤滑表面処理ステンレス鋼板および燃料タンクの製造方法
JP2003027256A (ja) 成形性および皮膜乾燥温度に依存せず長期安定脱膜性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品
JP3872969B2 (ja) 成形性および耐エマルジョン型作動油性に優れたハイドロフォーム用可溶型潤滑表面処理金属製品およびその成形加工方法
JPH10110093A (ja) 水系ウレタン樹脂組成物及びそれを含む水系金属表面処理組成物
JP2003003278A (ja) 連続成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品
JP4397073B2 (ja) プレス加工性および溶接性に優れた潤滑皮膜を形成可能な塗料組成物およびこの組成物を使用した潤滑表面処理鋼板
JPH05255587A (ja) プレス加工性に優れた潤滑鋼板用皮膜組成物及びこれを使用した潤滑鋼板
JP4392967B2 (ja) 成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品
JP2006218856A (ja) しごき加工性、耐エマルジョン型プレス油性に優れたアルカリ可溶型潤滑鋼板
JP3392615B2 (ja) 潤滑性皮膜を形成可能な組成物及びこの組成物を使用した潤滑性の優れた亜鉛系めっき鋼板
JP2000102764A (ja) 連続プレス加工性、連続しごき加工性、耐食性に優れた樹脂被覆めっき鋼板
JP2019171853A (ja) 塗装亜鉛めっき鋼板
JP2003311881A (ja) 軟質樹脂が接着した金属構造部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Effective date: 20060710

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060829

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20061025

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Effective date: 20061108

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061030

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070522