JP4392967B2 - 成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を形成してなる成形性に優れた潤滑表面処理金属製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋼板にプレス成形などの加工を施す際には、潤滑性不足による鋼板表面及び金型表面の傷つきを防止する目的で潤滑油などを塗布することが行われている。この場合には、製造工程を煩雑にし、作業環境を悪化させるだけでなく、プレス成形後の脱脂工程でフロン、トリクロロエタン、ジクロロメタンなどの溶剤を用いた潤滑油除去が必要で、これら溶剤は作業者の健康上、地球環境上好ましくない。そこで、これら溶剤を使用せず、所望の形状にプレス成形可能な潤滑表面処理金属製品の提供が要望され、種々検討されている。プレス成形後も潤滑皮膜が残存し、加工性、耐食性、耐溶剤性などを両立する非脱膜型潤滑皮膜に加え、プレス成形後のアルカリ脱脂工程において潤滑皮膜が溶解、離脱する脱膜型潤滑皮膜が開発されている。アルカリ脱膜型潤滑皮膜は、美麗な金属表面を活かす用途や加工後の溶接性が求められる用途などに用いられる。
【0003】
特開平8−156177号公報、特開平8−252887号公報、特開平10−114014号公報、特開平10−88364号公報ではアクリル系樹脂を用いたアルカリ脱膜型潤滑皮膜が提案されている。しかし、アクリル系樹脂を用いたアルカリ脱膜型潤滑皮膜では、深絞り加工やしごき加工などの厳しいプレス成形条件下においてはかじりが発生するなど、十分な成形性が得られない場合がある。
【0004】
すなわち、潤滑油を使用せずに連続プレス成形を行う場合、深絞り加工やしごき加工などの厳しいプレス成形条件下においては加工時の摩擦熱により金型温度が上昇し、鋼板表面温度も100℃以上まで上昇することが知られており、樹脂のガラス転移温度が100℃以下である場合、樹脂皮膜の弾性率が低下するため金型からの荷重により金型と鋼板表面の金属凝着すなわちかじりとよばれる皮膜損傷が発生し、剥離樹脂皮膜が金型に付着したり鋼板表面の外観が損なわれるなどの成形不良が発生するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これらの問題点を解決して、成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明者らは上述した課題を解決し、成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品を得るべく鋭意研究を重ねた。その結果、カルボキシル基もしくはスルホン酸基を分子中に含有し、乾燥皮膜のガラス転移温度が170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物と潤滑機能付与剤からなる塗料組成物が上記目的を達成できることを見いだし本発明に至った。すなわち、本発明に係わる成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品は、
(1)カルボキシル基もしくはスルホン酸基を分子中に含有し、乾燥皮膜のガラス転移温度が170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)、および前記アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に対して1〜30質量%の潤滑機能付与剤(B)を主成分とするアルカリ可溶型潤滑皮膜を、皮膜厚さが0.5〜10μmとなるように両面または片面に被覆することを特徴としている。このアルカリ可溶型潤滑皮膜が被覆されることにより、深絞り加工やしごき加工などの厳しいプレス成形条件下でも十分な成形性が達成できる金属製品を得ることができる。
【0007】
また、本発明に係わるアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜がアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)、前記アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に対して1〜30質量%の潤滑機能付与剤(B)、および前記アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に対して1〜30質量%のシリカ粒子(C)を主成分とする皮膜であることを特徴としている。
シリカ粒子を上記範囲で添加することにより、アルカリ可溶型潤滑皮膜と金属製品表面との密着性が向上し、さらにアルカリ可溶型潤滑皮膜の皮膜強度が向上し耐かじり性が向上する。
【0008】
また、本発明に係わるアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を構成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に含まれる酸基の量が、酸価で30〜180の範囲であることを特徴としている。酸価が30〜180の範囲でポリウレタン分子中に酸基を有する化合物が導入されることにより、乾燥皮膜のガラス転移温度が170℃以上であるにもかかわらず、厳しい成形条件においてもその成形に追従できる塗膜の柔軟性を有することができる。
【0009】
また、本発明に係わるアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を形成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)に含まれる酸基の中和剤が水酸化ナトリウム、もしくは水酸化カリウムであることを特徴としている。酸基の中和剤が水酸化ナトリウム、もしくは水酸化カリウムであることにより、本発明で必要とされるアルカリ可溶性が達成できる。
【0010】
また、本発明に係わるアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を形成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)を構成する主成分がポリエステルポリオールであることを特徴としている。アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)を構成する主成分がポリエステルポリオールであることにより、室温のような低温においても本発明で必要とされるアルカリ可溶性を達成することができる。
【0011】
また、本発明に係わるアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品は、アルカリ可溶型潤滑皮膜を形成する潤滑機能付与剤(B)が、ポリオレフィン系ワックス、フッ素系ワックス、パラフィン系ワックス、ステアリン酸系ワックスのうちの1種または2種以上からなることを特徴としている。
上記潤滑機能付与剤の添加により、幅広い温度範囲で低い動摩擦係数を有し、良好な潤滑性能を得ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明をさらに詳述する。
本発明者らは、連続成形条件下において十分な成形性が得られ、かつ成形後のアルカリ脱脂工程において潤滑皮膜が溶解、離脱するアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品を鋭意検討した結果、酸価で30〜180の範囲のカルボキシル基もしくはスルホン酸基を分子中に含有し、その酸基の中和剤として水酸化ナトリウム、もしくは水酸化カリウムを使用し、乾燥皮膜のガラス転移温度が170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物と潤滑機能付与剤からなる塗料組成物が、上記性能を満たすことを突き止めた。
【0013】
本発明に係るカルボキシル基もしくはスルホン酸基を分子中に含有し、乾燥皮膜のガラス転移温度が170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物は、1分子あたり少なくとも2個のイソシアネート基を有する化合物と、1分子当たり少なくとも2個の活性水素基を有する化合物と、分子内に少なくとも1個以上の活性水素基を有し、かつカルボキシル基、スルホン酸基等の酸基を含有する化合物を反応させ、水に溶解または分散させることにより得ることができる。
【0014】
本発明で使用される1分子当たり少なくとも2個のイソシアネート基を有する化合物としては、例えばトリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−又は2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイシアネートメチルカプロエート等の脂肪族ジイソシアネート、例えば1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ノルボルネンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート、例えばm−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアンート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合物、4,4´−トルイジンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルエーテルジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、例えば1,3−又は1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物、ω,ω´−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、1,3−又は1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、もしくはその混合物等の芳香脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。
【0015】
前記各種のイソシアネート基を有する化合物が使用されるが、ガラス転移温度が170℃以上で十分な加工性を達成するためには、芳香族、芳香脂肪族、もしくは脂環族イソシアネート化合物を使用し、反応させることが好ましい。
次に、1分子当たり少なくとも2個の活性水素基を有する化合物としては、例えば活性水素を有する基として、アミノ基、水酸基、メルカプト基を有する化合物が挙げられるが、イソシアネート基との反応速度、及び塗布後の機械的物性を考えると、水酸基を有する化合物が好ましい。また、前記活性水素基を有する化合物の官能基数は塗膜の機械的物性を良好に保つという点から2〜6が好ましく、2〜4が特に好ましい。また、前記活性水素基を有する化合物の分子量は最終的な塗膜性能に与えるウレタン結合の濃度、及び製造上の作業性の点から200〜10000が好ましく、300〜5000が特に好ましい。
【0016】
前記活性水素基が水酸基である化合物としては、例えばポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリエステルアミドポリオール、アクリルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリヒドロキシアルカン、ひまし油、ポリウレタンポリオール、又はそれらの混合物が挙げられる。
【0017】
さらに塗膜性状を最適化するためウレタン基濃度を調節する目的で、前記したポリオール以外に分子量が62〜200の低分子量ポリオールを混合してもよい。これら低分子量ポリオールの具体例としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,8−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチルペンタンジオール、3−メチルペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタン、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のポリエステルポリオールの製造に使用されるグリコール類や、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の化合物が挙げられる。
【0018】
前記各種の活性水素基を有する化合物が使用されるが、室温のような低い温度でのアルカリ可溶性を達成するにはポリエステルポリオール、およびポリエステルポリオールで構成されるポリウレタンポリオールが好ましい。
また、分子内に少なくとも1個以上の活性水素基を有し、かつカルボキシル基、スルホン酸基等の酸基を含有する化合物としては、例えば2−オキシエタンスルホン酸、フェノールスルホン酸、スルホ安息香酸、スルホコハク酸、5−スルホイソフタル酸、スルファニル酸、1,3−フェニレンジアミン−4,6−ジスルホン酸、2,4−ジアミノトルエン−5−スルホン酸等のスルホン酸含有化合物およびこれらの誘導体、又はこれらを共重合して得られるポリエステルポリオール、例えば2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸、ジオキシマレイン酸、2,6−ジオキシ安息香酸、3,4−ジアミノ安息香酸等のカルボキシル基含有化合物もしくはこれらの誘導体、又はこれらを共重合して得られるポリエステルポリオール、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水コハク酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等無水基を有する化合物と活性水素基を有する化合物を反応させてなるカルボキシル基含有化合物もしくはこれらの誘導体等が挙げられる。
【0019】
アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物中にカルボキシル基、スルホン酸基を導入するには、上記酸基含有化合物の少なくとも1種以上を、前記ポリウレタンプレポリマー製造時に共重合させる、もしくは鎖伸長反応時に反応させればよい。これらの酸基は、酸価が30〜180の範囲でポリウレタン分子中に導入されることにより、乾燥皮膜のガラス転移温度が170℃以上であるにもかかわらず、厳しい成形条件においてもその成形に追従できる塗膜の柔軟性を有することができる。また、アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物を水中に良好に溶解、又は分散させるために、前記ポリウレタン水性組成物において、カルボキシル基、スルホン酸基を中和するため、中和剤が使用される。
【0020】
使用できる中和剤としては、例えばアンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリメチルアミン、ジメチルエタノールアミン等の第3級アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等の塩基性物質が挙げられ、これらを単独で、又は2種以上の混合物で使用してもよい。中和剤の添加方法としては、前記ポリウレタンプレポリマーに直接添加してもよいし、水中に溶解、又は分散させる時に水中に添加しても良い。中和剤の添加量は、親水性基に対して0.1〜2.0当量、より好ましくは0.3〜1.3当量である。
【0021】
本発明で必要とされる良好なアルカリ可溶性を達成するためには、中和剤として水酸化ナトリウム、もしくは水酸化カリウムが含まれていることが好ましい。また、アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物の水溶解又は分散性を更に良くするため、界面活性剤等を使用してもよい。
前記ポリウレタンプレポリマーを合成する際には、有機溶剤を使用することも可能である。有機溶剤を使用する場合、具体例としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、アセトニトリル、N−メチルピロリドン等が挙げられる。反応原料に対する前記有機溶剤の量は、3〜50質量%程度が好ましい。
【0022】
前記ポリウレタンプレポリマーは、ホモジナイザー、ミキサー等を用いて水中に溶解または分散させる。この温度は、親水性基を中和している塩基性物質の蒸発を防止し、作業性を確保するため室温〜70℃程度が好ましい。また、この水等の媒体に分散する際ポリウレタン水性組成物の濃度は、粘度を余り増加させず、貯蔵安定性を保持するため10〜50質量%が好ましい。
【0023】
また、さらに他の鎖延長剤を反応させることにより高分子量化をはかることも可能である。前記鎖延長剤としては、例えば公知のポリアミン化合物等が使用される。前記ポリアミン化合物としては、例えばエチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミン、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,3´−ジメチル−4,4´−ジシクロヘキシルメタンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン等のジアミン類、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等のポリアミン類、ヒドロキシエチルヒドラジン、ヒドロキシエチルジエチレントリアミン、2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール、3−アミノプロパンジオール等のアミノ基と水酸基をもつ化合物、ヒドラジン類、酸ヒドラジド類が挙げられる。前記ポリアミン化合物は、単独で、又は2種以上の混合物で使用される。
【0024】
また、本発明に係るアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物には、必要に応じて造膜助剤、レベリング剤、消泡剤、耐候安定剤を添加してもよい。
また、本発明に係るアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物は、アルカリ脱脂により最も効率的に可溶し脱膜するが、温水や溶剤によっても脱膜することが可能である。
【0025】
次に潤滑機能付与剤について説明する。
潤滑機能付与剤は表面の摩擦係数を低減することによりさらに潤滑性を付与し,かじり等を防止してプレス加工性、しごき加工性を向上する作用を有している。潤滑機能付与剤としては、得られる皮膜に潤滑性能を付与するものであればよいが、ポリオレフィン系(ポリエチレン,ポリプロピレン等)、フッ素系(ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン,ポリフッ化ビニル等)、パラフィン系、ステアリン酸系ワックスのうちの1種または2種以上からなるものが好ましい。
【0026】
粒子状の潤滑機能付与剤の平均粒子径は10μm以下が好ましい。10μmを越えると、皮膜の連続性、均一性が失われ潤滑皮膜の下地鋼板との密着性や塗料密着性の低下、潤滑付与剤の剥離が発生することに加え、塗料組成物としての貯蔵安定性が低下する。潤滑機能付与剤のより好ましい平均粒子径は0.5〜6μmの範囲内である。潤滑機能付与剤の添加量としてはポリウレタン水性組成物の固形分に対して1〜30質量%が好ましい。1%未満では要求される潤滑効果が得られない。30質量%を越えると皮膜強度が低下したり、潤滑付与剤の剥離が発生するなどの問題がある。潤滑機能付与剤のより好ましい含有量は5〜20質量%の範囲内である。
【0027】
シリカは皮膜強度,基材表面との密着性を向上させる場合に添加する。シリカ粒子は、水分散性コロイダルシリカ、粉砕シリカ、気相法シリカなどいずれのシリカ粒子であっても良い。皮膜の加工性、耐食性発現を考慮すると、1次粒子径は2〜30nmで、2次凝集粒子径は100nm以下が好ましい。シリカの添加量としてはアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物の固形分に対して1〜30質量%が好ましい。1%未満では十分な耐食性の向上効果が得られないことと、下層との十分な密着性が得られない。30%を越えると皮膜の伸びが減少するため加工性が低下しかじりが発生しやすくなる。
【0028】
本発明の潤滑表面処理金属製品に被覆する潤滑樹脂皮膜には(A)、(B)、(C)成分以外に、意匠性を付与するための顔料や、導電性を付与する導電性添加剤、増粘剤、消泡剤、分散剤、乾燥剤、安定剤、皮張り防止剤、かび防止剤、防腐剤、凍結防止剤等を目的に応じて、樹脂の物性を低下させない範囲内で添加することができる。
本発明の潤滑表面処理金属製品に被覆する潤滑樹脂皮膜の厚さは0.5〜10μmの範囲である。厚さが0.5μm未満であると、加工時の押圧によりめっき層まで達する損傷を防止できず,かつ摺動が加わるために要求される加工性を得ることが出来ない。10μm以上であると成形時の塗膜剥離粉の発生が増加し金型の手入れを頻繁に実施する必要があるため,生産性を低下させる。また、本発明の本発明の潤滑表面処理金属製品に被覆する潤滑樹脂皮膜は目的に応じて両面又は片面に被覆される。
【0029】
本発明の潤滑表面処理金属製品に被覆する潤滑樹脂皮膜の形成方法としてはロールコーター塗装法、スプレー法など従来公知の方法で塗布・焼付して形成することができる。また、本発明において、さらなる耐食性や密着性を得るために下地にリン酸塩処理やクロメート処理を施してもかまわない。この場合のクロメート処理としては、電解型クロメート、反応型クロメートおよび塗布型クロメートのいずれの処理をあげることができる。クロメート皮膜は還元したクロム酸にシリカ、燐酸、親水性樹脂の中から少なくとも1種以上を含有したクロメート液を塗布、乾燥したものが好ましい。
【0030】
リン酸塩の付着量としては、リン酸塩として0.5〜3.5g/m2 の範囲が好ましい。クロメートの付着量としては、金属クロム換算で5〜150mg/m2 、好ましくは10〜50mg/m2 の範囲が好ましい。5mg/m2 未満では優れた耐食性効果が得られず、150mg/m2 を超えると成形時にクロメート皮膜の凝集破壊が起こるなど、加工性を劣化させる。さらに、目的に応じ下地に酸洗処理、アルカリ処理、電解還元処理、コバルトめっき処理、ニッケルめっき処理、シランカップリング処理、無機シリケート処理を施してもかまわない。
【0031】
本発明において適用可能な金属製品としては、亜鉛めっき鋼板、亜鉛−ニッケルめっき鋼板、亜鉛−鉄めっき鋼板、亜鉛−クロムめっき鋼板、亜鉛−アルミニウムめっき鋼板、亜鉛−チタンめっき鋼板、亜鉛−マグネシウムめっき鋼板、亜鉛−マンガンめっき鋼板等の亜鉛系の電気めっき、溶融めっき、蒸着めっき鋼板、アルミニウムまたはアルミニウム合金めっき鋼板、鉛または鉛合金めっき鋼板、錫または錫合金めっき鋼板、さらにはこれらのめっき層に少量の異種金属元素あるいは不純物としてコバルト、モリブデン、タングステン、ニッケル、チタン、クロム、アルミニウム、マンガン、鉄、マグネシウム、鉛、アンチモン、錫、銅、カドミウム、ヒ素等を含有したもの、または/およびシリカ、アルミナ、チタニア等の無機物を分散させたものが含まれる。さらには、以上のめっきと他の種類のめっき、例えば鉄めっき、鉄−りんめっき等と組み合わせた複層めっきにも適用可能である。
【0032】
さらに、ステンレス鋼板、冷延鋼板、熱延鋼板、亜鉛板、亜鉛合金板、アルミニウム板、アルミニウム合金板、等にも使用可能である。また鋼板に限らず、鋼管にも使用可能である。
本発明の潤滑皮膜を形成した金属製品はさらに潤滑油または潤滑防錆油を塗布することができる。ただし、塗布する潤滑油または潤滑防錆油は、本発明の潤滑皮膜を膨潤または溶解させないものが望ましい。
【0033】
【実施例】
次に本発明を実施例によって説明する。
1.供試材
(1)金属板の種類
本発明の潤滑皮膜を塗布する金属板として以下を用いた。
電気亜鉛めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量20g/m2 )
電気亜鉛―ニッケル合金めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量20g/m2 )
電気亜鉛―鉄合金めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量20g/m2 )
溶融亜鉛めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量150g/m2 )
溶融亜鉛―鉄合金めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量45g/m2 )
溶融亜鉛―アルミニウム合金めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量150g/m2 )
【0034】
溶融アルミニウム−ケイ素合金めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量50g/m2 )
溶融アルミニウム−ケイ素−マグネシウム合金めっき鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量50g/m2 )
ステンレス鋼板(板厚0.8mm、SUS430、仕上げ2B)
アルミニウム合金板(板厚0.8mm)
冷延鋼板(板厚0.8mm)
【0035】
(2)クロメート処理
上記めっき鋼板についてはクロム還元率(Cr(VI)/全Cr)=0.4のクロム酸にコロイダルシリカを加えた塗布型クロメート液を上記めっき鋼板にロールコータにてクロム付着量が金属クロム換算で20mg/m2 となるよう塗布し、加熱乾燥させクロメート皮膜を形成した。ステンレス鋼板、アルミニウム合金板、冷延鋼板についてはクロメート未処理である。
【0036】
2.ポリウレタン水性組成物の製造
(製造例1)
攪拌機、ジムロート冷却器、窒素導入管、シリカゲル乾燥管、温度計を備えた4つ口フラスコに、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート87.11g、1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン31.88g、ジメチロールプロピオン酸41.66g、トリエチレングリコール4.67g、アジピン酸、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオールからなる分子量2,000のポリエステルポリオール62.17g、溶剤としてアセトニトリル122.50gを加え、窒素雰囲気下、70℃に昇温、4時間攪拌した後処定のアミン当量に達したことを確認し、ポリウレタンプレポリマーのアセトニトリル溶液を得た。このポリウレタンプレポリマー溶液346.71gを、水酸化ナトリウム12.32gを水639.12g中に溶解させた水溶液中にホモディスパーを用いて分散、エマルション化し、2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール12.32gを水110.88gで希釈したものをポリウレタンエマルション中に添加、鎖伸長反応させ、更に50℃、150mmHgの減圧下でポリウレタンプレポリマー合成時に使用したアセトニトリルを留去することにより、溶剤を実質的に含まない、酸価69、固形分濃度25%、粘度30mPa・sのポリウレタンエマルションAを得た。
【0037】
(製造例2)
攪拌機、ジムロート冷却器、窒素導入管、シリカゲル乾燥管、温度計を備えた4つ口フラスコに、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート132.49g、1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン48.49g、ジメチロールプロピオン酸57.09g、トリエチレングリコール10.61g、アジピン酸、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオールからなる分子量2,000のポリエステルポリオール141.31g、溶剤としてアセトン210.00gを加え、窒素雰囲気下、50℃に昇温、7時間攪拌した後処定のアミン当量に達したことを確認し、ポリウレタンプレポリマーのアセトン溶液を得た。このポリウレタンプレポリマー溶液485.97gを、水酸化ナトリウム13.80gを水667.12g中に溶解させた水酸化ナトリウム水溶液中にホモディスパーを用いて分散、エマルション化し、2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール15.32gを水137.88gで希釈したものをポリウレタンエマルション中に添加、鎖伸長反応させ、更に50℃、150mmHgの減圧下でポリウレタンプレポリマー合成時に使用したアセトンを留去することにより、溶剤を実質的に含まない、酸価56、固形分濃度30%、粘度100cpsのポリウレタンエマルションBを得た。
【0038】
(製造例3)
攪拌機、ジムロート冷却器、窒素導入管、シリカゲル乾燥管、温度計を備えた4つ口フラスコに、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート120.69g、1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン44.17g、ジメチロールプロピオン酸47.06g、トリエチレングリコール12.44g、アジピン酸、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオールからなる分子量2,000のポリエステルポリオール165.65g、溶剤としてアセトニトリル210.00gを加え、窒素雰囲気下、70℃に昇温、5時間攪拌した後処定のアミン当量に達したことを確認し、ポリウレタンプレポリマーのアセトニトリル溶液を得た。このポリウレタンプレポリマー溶液491.37gを、水酸化ナトリウム11.50gを水678.01g中に溶解させた水酸化ナトリウム水溶液中にホモディスパーを用いて分散、エマルション化し、2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール14.11gを水126.99gで希釈したものをポリウレタンエマルション中に添加、鎖伸長反応させ、更に50℃、150mmHgの減圧下でポリウレタンプレポリマー合成時に使用したアセトンを留去することにより、溶剤を実質的に含まない、酸価47、固形分濃度30%、粘度35cpsのポリウレタンエマルションCを得た。
【0039】
3.潤滑表面処理金属製品の製造
(実施例1)
製造例1で得たポリウレタン水性組成物 500重量部
固体潤滑剤(注1) 37重量部(10*)
シリカ(注2) 75重量部(10*)
(*ウレタン樹脂固形分100に対する添加量)
(注1)固体潤滑剤
軟化点:110℃、平均粒径:2.5μmの低密度タイプポリエチレンワックス樹脂固形分比:40%
(注2)シリカ
平均粒径10〜20nm、pH8.6、加熱残分約20%のコロイダルシリカ 以上の構成で表1に示す組成比の潤滑皮膜を上記金属板にバーコーター塗装し、180℃の加熱炉を用いて金属板温到達温度80℃で焼付乾燥し形成した。
【0040】
実施例2〜28及び比較例1〜4
実施例1において、金属板および潤滑皮膜組成を後記表1に示す配合とする以外は実施例1と同様に行い,潤滑表面処理金属製品を製造した。樹脂の比較材としてアクリル系樹脂について同様の評価を行った。
これらのサンプルに対して以下の試験および性能評価を行った。
【0041】
4.試験、評価法
(1)ガラス転移温度測定
粘弾性スペクトロメーター、VHS型(岩本製作所製)を用いて、周波数10Hz、温度上昇速度5.0℃/min、サンプル長5cm、振幅0.01mmの条件で動的粘弾性を測定し、そのtanδのピークをガラス転移温度とした。
(2)型かじり性評価
円筒ポンチの油圧成形試験機により、下記条件で成形試験を行い、型かじり性を評価した。成形試験の温度条件として、室温および昇温条件下(100℃)の2水準で評価を実施した。
・ポンチ径:70mmφ ・ブランク径150mm
・押付荷重:5kgf/cm2 ・成形速度:3.3×10-2m/s
・工具条件:FCD−500
【0042】
なお、すべて最大成形高さの80%まで成形した。型かじり性の評価は次の指標に依った。
◎:成形可能で、鋼板表面の欠陥無し
○:成形可能で、鋼板表面の欠陥無し,摺動面わずかに変色
△:成形可能で、鋼板表面にわずかにかじり疵発生
×:成形可能で、鋼板表面に線状かじり疵多数発生
【0043】
また、加工後の樹脂カス発生状況を次の指標で評価した。
◎:カス発生無し
○:極わずかに樹脂カス発生
△:少し樹脂カス発生
×:樹脂カス多数発生
【0044】
(3)脱脂性評価
FC−4358脱脂液(日本パーカライジング製、pH=10.5に調整、温度40℃)を試験片に8秒間スプレーした後水洗し、乾燥後の皮膜残存率を赤外分光分析にて測定し評価した。
◎:皮膜残存無し
○:皮膜残存5%以下
△:皮膜残存5%超10%以下
×:皮膜残存10%超
表1に示すように、本発明に属す潤滑表面処理金属製品はいずれも、成形性に優れ、加工後カス発生しにくく、またアルカリ脱脂による皮膜除去性も良好である。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】
本発明によって、成形性に優れたアルカリ可溶型潤滑表面処理金属製品を提供でき、成形後にアルカリ脱脂を行う金属製品用途への寄与が著しい。したがって、本発明の産業上の価値は極めて高いといえる。
Claims (6)
- カルボキシル基もしくはスルホン酸基を分子中に含有し、乾燥皮膜のガラス転移温度が170℃以上であるアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)、および前記アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に対して1〜30質量%の潤滑機能付与剤(B)を主成分とするアルカリ可溶型潤滑皮膜を、皮膜厚さが0.5〜10μmとなるように両面または片面に被覆することを特徴とする成形性に優れた潤滑表面処理金属製品。
- 請求項1記載の潤滑表面処理金属製品において、アルカリ可溶型潤滑皮膜がアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)、前記アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に対して1〜30質量%の潤滑機能付与剤(B)、および前記アルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に対して1〜30質量%のシリカ粒子(C)を主成分とする皮膜であることを特徴とする成形性に優れた潤滑表面処理金属製品。
- 請求項1記載の潤滑表面処理金属製品において、アルカリ可溶型潤滑皮膜を構成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物に含まれる酸基の量が、酸価で30〜180の範囲であることを特徴とする成形性に優れた潤滑表面処理金属製品。
- 請求項1記載の潤滑表面処理金属製品において、アルカリ可溶型潤滑皮膜を形成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)に含まれる酸基の中和剤が水酸化ナトリウム、もしくは水酸化カリウムであることを特徴とする成形性に優れた潤滑表面処理金属製品。
- 請求項1記載の潤滑表面処理金属製品において、アルカリ可溶型潤滑皮膜を形成するアルカリ可溶型ポリウレタン水性組成物(A)を構成する主成分がポリエステルポリオールであることを特徴とする成形性に優れた潤滑表面処理金属製品。
- 潤滑機能付与剤(B)が、ポリオレフィン系ワックス、フッ素系ワックス、パラフィン系ワックス、ステアリン酸系ワックスのうちの1種または2種以上からなる請求項1〜2のいずれかに記載の潤滑表面処理金属製品。
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