JP2003002497A - 基材搬送機構 - Google Patents

基材搬送機構

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JP2003002497A
JP2003002497A JP2001186592A JP2001186592A JP2003002497A JP 2003002497 A JP2003002497 A JP 2003002497A JP 2001186592 A JP2001186592 A JP 2001186592A JP 2001186592 A JP2001186592 A JP 2001186592A JP 2003002497 A JP2003002497 A JP 2003002497A
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JP2001186592A
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Takashi Iwasaki
隆司 岩崎
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Yasui Seiki Co Ltd
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Yasui Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷装置又は塗工装置と乾燥炉との間の基材
に弛みを形成することによって、印刷(塗工)装置内に
おける基材の断続的な搬送と、乾燥炉内における基材の
連続的な搬送とを同時に実現することができ、基材の蛇
行を防止して乾燥炉内への基材の適正な搬送を行うこと
ができる基材搬送機構を提供すること 【解決手段】 複数の保持ローラ16,17の間に印刷
または塗工後の基材4を所定の弛みを有した状態に保持
可能とされるとともに、この弛みを利用して後流側の乾
燥炉29内における前記基材4の搬送を一定速度で連続
的に行い得るように形成され、前記乾燥路29内に搬送
される基材4の蛇行を防止するための蛇行防止手段27
を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材搬送機構に係り、
特に、長尺な基材に対して所定の印刷又は塗工を行うと
ともに印刷又は塗工後の基材を乾燥炉内で乾燥するのに
好適な基材搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリント基板の回路を基材に
塗工形成する場合においては、基材の表面にスクリーン
印刷等による所定の印刷又は塗工を行うとともに、印刷
又は塗工後の基材を乾燥炉内において乾燥するようにな
っていた。
【0003】従来は、かかる印刷又は塗工の際、および
印刷又は塗工後の基材の乾燥の際に、所定の大きさに切
断されたシート状の基材を1枚ずつ印刷装置又は塗工装
置に搬送して印刷又は塗工を行い、印刷(塗工)後の乾
燥作業も同様に1枚ずつ行っていた。
【0004】このため、従来は、基材上に何層もの印刷
あるいは塗工を重ねる場合、印刷又は塗工箇所によって
乾燥の度合いが異なるため、乾燥ムラによって良好な製
品を得ることができなかった。
【0005】このような問題を解決するため、近年、一
連の長尺な基材を印刷装置又は塗工装置に連続的に搬送
して塗工を行うとともに、塗工後の基材を乾燥炉内に順
次搬送する基材搬送機構が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記印刷装
置又は塗工装置における印刷又は塗工は、印刷(塗工)
位置において基材の搬送を一旦停止させて行わなければ
ならないものであるため、印刷装置又は塗工装置内にお
ける基材の搬送は断続的(間欠的)なものとなることが
必要である。特にスクリーン印刷の際には、良好な印刷
パターンを形成する観点から、印刷装置内における基材
の断続的な停止は不可欠なものとなる。
【0007】一方、前記乾燥炉内では、基材上の塗工面
を均一に乾燥する観点から、基材の搬送速度を一定にす
ることが必要となる。
【0008】しかし、従来の基材搬送装置においては、
長尺な基材の全部位が複数の搬送ローラによって同一の
搬送速度で搬送されていたため、印刷(塗工)のために
基材を印刷装置又は塗工装置内で断続的に停止させる必
要上、乾燥炉内での基材の搬送も断続的にならざるを得
なかった。
【0009】このため、乾燥炉内における基材の搬送を
連続的に行うことができなかったため、塗工層の乾燥を
適正に行うことができないといった問題が生じていた。
【0010】さらに、従来から、前記基材搬送機構にお
いては、乾燥炉内に基材を搬送する際に基材に蛇行が生
じてしまうため、乾燥炉内への基材の適正な搬送ひいて
は製品の製造を適正に行うことができないといった問題
が生じていた。かかる問題は、例えば12μmといった
厚さの薄い基材を用いる場合においては特に顕著なもの
であった。
【0011】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
もので、印刷装置又は塗工装置と乾燥炉との間の基材に
弛みを形成することによって、印刷装置又は塗工装置内
における基材の断続的な搬送と、乾燥炉内における基材
の連続的な搬送とを同時に実現することができ、さら
に、基材の蛇行を防止して乾燥炉内への基材の適正な搬
送を行うことができる基材搬送機構を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係る基材搬送機構の特徴は、複数の
保持ローラの間に印刷または塗工後の基材を所定の弛み
を有した状態に保持可能とされるとともに、この弛みを
利用して後流側の乾燥炉内における前記基材の搬送を一
定速度で連続的に行い得るように形成され、前記乾燥路
内に搬送される基材の蛇行を防止するための蛇行防止手
段を有する点にある。
【0013】そして、このような構成を採用したことに
より、基材を所定の弛みを有した状態に保持することが
でき、この弛みを利用して印刷装置側からの基材の断続
的な搬送を許容しつつ、この基材の断続的な搬送を後流
側の乾燥炉内への連続的な搬送に変換することができる
ため、印刷又は塗工に要する基材の断続的な搬送と、乾
燥に要する連続的な搬送とを同時に実現することがで
き、また、基材の弛みを簡易な構成によって適正に保持
することができ、さらに、蛇行防止手段によって乾燥炉
内に搬送される基材の蛇行を有効に防止することができ
る。
【0014】請求項2に係る基材搬送機構の特徴は、請
求項1において、前記蛇行防止手段は、前記複数の保持
ローラのうち基材の搬送方向最下流に位置する保持ロー
ラと前記乾燥炉との間に、前記基材の前記搬送方向に直
交する幅方向端部の位置調整を行うことによって基材の
蛇行を防止するための基材端部位置調整手段を有する点
にある。
【0015】そして、このような構成を採用したことに
より、基材端部位置調整手段によって基材の蛇行を簡易
かつ適正に防止することができる。
【0016】請求項3に係る基材搬送機構の特徴は、請
求項2において、前記蛇行防止手段は、前記基材端部位
置調整手段の上流側に、この基材端部位置調整手段の上
流側の基材部位を吸引することによって当該基材部位に
張力を付与するための吸引手段を有する点にある。
【0017】そして、このような構成を採用したことに
より、前記吸引手段によって前記基材端部位置調整手段
の上流側近傍の基材部位に張力を付与することができる
ため、前記基材端部位置調整手段による基材端部位置の
調整をさらに適正に行うことができ、これによって基材
の蛇行をさらに有効に防止することができる。
【0018】請求項4に係る基材搬送機構の特徴は、請
求項3において、前記吸引手段は、前記基材の蛇行の程
度に応じて前記基材部位の吸引力を調整可能とされてい
る点にある。
【0019】そして、このような構成を採用したことに
より、基材の蛇行の程度に応じて前記基材端部位置調整
手段の上流側の基材部位に対して好適な張力を付与する
ことができるため、前記基材端部位置調整手段による蛇
行の防止をさらに適正に行うことができる。
【0020】請求項5に係る基材搬送機構の特徴は、請
求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記基材
の弛み部分の印刷または塗工面が相互に付着することを
防止する付着防止手段を有する点にある。
【0021】そして、このような構成を採用したことに
より、そして、このような構成を採用したことにより、
塗工面の付着を防止し、特に厚さの薄い基材の搬送をさ
らに安定的に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基材搬送機構
の実施形態を図1乃至図6を参照して説明する。
【0023】図1は本発明に係る基材搬送機構が搭載さ
れた一連の製造ライン2の全体像を示したものである。
【0024】前記製造ライン2の図1の右端側に示す上
流側端部には、基材4の搬送を行うための上流側搬送装
置3が配設されており、この上流側搬送装置3は、印刷
位置となる下流側(図1において左側)に基材4を繰り
出し搬送するようになっている。
【0025】すなわち、前記上流側搬送装置3は、基材
4を下流側に連続的に繰り出すための繰り出しローラ5
を有しており、この繰り出しローラ5の外周には、塗工
前の長尺な基材4が巻回収容されている。
【0026】前記繰り出しローラ5の下流側には、複数
の搬送ローラ6が回転自在に配設されており、これら各
搬送ローラ6によって上流側の基材4の搬送経路が形成
されている。
【0027】そして、前記繰り出しローラ5の下流側で
あって、前記搬送ローラ6からなる搬送経路中には、下
流側への基材4の断続的な搬送を行うためのダンサロー
ル機構8が配設されている。
【0028】すなわち、前記ダンサロール機構8は、モ
ータ等の駆動源によって回動可能とされた棒状のアーム
部9を有している。このアーム部9の先端部には、ダン
サロール10が、前記アーム部9の回動にともなって所
定範囲を揺動可能に支持されており、このダンサロール
10の外周には、前記基材4が巻回されている。
【0029】このため、例えば、基材4にスクリーン印
刷を行うために基材4の搬送を一時的に停止する場合に
おいても、前記ダンサロール10の揺動にともなって前
記基材4の搬送経路を伸縮できるため、繰り出しローラ
5から連続的に繰り出される基材4に対して一定のテン
ションを付与することができるようになっている。
【0030】従って、前記ダンサーロール機構8によっ
て下流側への基材4の断続的な搬送を適正に行うことが
できるようになっている。
【0031】なお、前記ダンサロール10は、基材4の
搬送速度によっては必ずしも設ける必要はないが、本実
施形態においては、多様な種類の印刷に柔軟に対応して
スクリーン印刷と印刷後の基材4の乾燥とを適正に両立
させる観点から、ダンサロール10を設けるようになっ
てる。
【0032】前記上流側搬送装置3の下流側には、この
上流側搬送装置3から繰り出し搬送された基材4に対し
て例えばスクリーン印刷等の所定の印刷を行う印刷装置
12が配設されている。なお、本発明は、印刷装置12
に限らず、基材4の表面に例えば塗工液等からなる塗工
層を形成する塗工装置にも適用可能なものである。
【0033】そして、前記印刷装置12の下流側には、
本発明に係る基材搬送機構を備えた下流側搬送装置13
が設けられており、この下流側搬送装置13は、上流側
搬送装置3による基材4の断続的な搬送を、印刷面の乾
燥位置となる下流側への連続的な搬送に変換するように
なっている。
【0034】すなわち、前記下流側搬送装置13には、
印刷後の基材4を所定の弛みを有した状態に保持するた
めの、本実施形態における基材弛み保持機構14が配設
されている。
【0035】前記基材弛み保持機構14は、基材4の搬
送方向に所定の間隔を設けて回転自在に支持された保持
ローラとしての上流側サクションローラ16および下流
側サクションローラ17からなる一対のサクションロー
ラ16,17を有している。
【0036】両サクションローラ16,17の外周には
前記基材4が摺接可能とされており、各サクションロー
ラ16,17は、摩擦力を介して外周の基材4を吸着可
能とされている。
【0037】両サクションローラ16,17は、摩擦力
を適正に発揮して基材4を安定的に保持する観点から、
好ましくは、外周にゴムを巻回したもの等、摩擦係数の
大きな材料によって少なくとも外周面を表面処理された
ものとされている。
【0038】なお、前記サクションローラ16,17
は、金属製の中空の円筒体の外周面に、例えばグラビア
状の複数の貫通孔を穿設することによって形成するよう
にしてもよい。この場合においても、各貫通孔を介して
吸気を行うことによって外周の基材4を適正に吸着する
ことができる。
【0039】また、前記サクションローラ16,17
は、複数本の長尺な棒体を、各棒体が平行になるように
して周状に配置するとともに、その外周にワイヤー等の
金属製の巻体をソレノイドコイル状に巻回することによ
って形成するようにしてもよい。この場合においても、
棒体の長手方向に隣位する巻体の間から吸気を行うこと
ができるため、外周の基材4を適正に吸着することがで
きる。
【0040】さらに、前記貫通孔が形成された円筒体の
外周に、前記巻体を巻回することによって前記サクショ
ンローラ16,17を形成するようにしてもよい。
【0041】前記サクションローラ16,17の下方近
傍位置には、底壁部21aおよび側壁部21bからなる
上部開口型の箱状の収容ケース21が配設されている。
【0042】この収容ケース21内部において、前記基
材4は、前記両サクションローラ16,17間に掛け渡
された状態で底壁部21a側に垂れ下がった状態に収容
されるようになっている。
【0043】すなわち、両サクションローラ16,17
の間には、両サクションローラ16,17の摩擦力を介
して前記基材4が所定の弛みを有した状態に保持される
ようになっている。
【0044】従って、前記所定の弛みを利用することに
よって、上流側搬送装置3の断続的な搬送を許容しつ
つ、この断続的な搬送を下流側への連続的な搬送に変換
することができるため、前記基材4を印刷面の乾燥位置
となる下流側へ連続的に搬送することができるようにな
っている。
【0045】また、前記上流側サクションローラ16の
上部近傍位置には、基材4の上流側サクションローラ1
6への巻き込みを防止するための巻き込み防止用エア噴
射手段31が配設されている。
【0046】従って、前記基材4には、前記巻き込み防
止用エア噴射手段31によって巻き込み方向に相反する
方向への風圧力が作用するため、上流側サクションロー
ラ16への基材4の巻き込みを防止することができるよ
うになっている。
【0047】図3に示したように、前記基材弛み保持機
構14によって両サクションローラ16,17間の基材
4は、その印刷面4aを互いに対峙させた状態に保持さ
れるため、特に厚さの薄い基材4の場合は、弛みを適正
に保持できず、互いに対峙された印刷面4aが接触して
基材4が相互に付着してしまう虞がある。
【0048】かかる観点から、本実施形態において、前
記基材弛み保持機構14には、基材4の弛み部分の印刷
面4aが相互に付着することを防止する付着防止手段が
配設されている。
【0049】すなわち、前記収容ケース21の底壁部2
1aであって搬送方向前後の両端部には、付着防止手段
としての吸引手段25が配設されており、各吸引手段2
5は、例えば吸気動作によって前記基材4の弛み部分を
下方および側方へ吸引することによって前記弛み部分を
膨張させるようになっている。
【0050】従って、前記付着防止手段によって基材4
の弛み部分の付着を防止することができるため、25μ
m以下の厚さの薄い基材4も適正に搬送することができ
るようになっている。
【0051】さらに、前記収容ケース21の底壁部21
aには、基材4の弛み部分の下端部の位置を検出するた
めの検出手段26が配設されており、この検出手段によ
る弛み部分の検出を行いつつ弛み部分の長さの調整を行
うことができるようになっている。
【0052】なお、前記検出手段26は、例えば超音波
センサ等であってもよい。
【0053】本実施形態における基材搬送機構は、前記
下流側サクションローラ17の下流側に、前記基材4の
蛇行を防止する蛇行防止手段を有しており、この蛇行防
止手段は、前記基材4の搬送方向に直交する基材4の幅
方向端部の位置調整を行う基材端部位置調整手段を有し
ている。この基材端部位置調整手段は、例えばエンドピ
ポット式のいわゆるエッジポジションコントローラ27
(以下、EPC27と称する)であってもよい。
【0054】前記EPC27は、センサ27bによる基
材4の幅方向の側端部の検出を行いつつ基材4に対する
ローラ部27aの接触角度を、このローラ部27aを揺
動させることによって調整することにより、基材4を常
に当初の搬送方向に平行に調整することができるように
なっている。
【0055】従って、前記基材4の蛇行を除去した状態
で印刷面4aの乾燥位置となる下流側への基材4の搬送
を適正に行うことができるとともに、基材4の蛇行にと
もなう皺の発生を防止することができるようになってい
る。
【0056】なお、前記EPC27による蛇行の除去を
適正に行うためには、このEPC27の上流側近傍の基
材4に適度なテンションが付与されていることが望まし
い。
【0057】かかる観点から、本実施形態において、前
記蛇行防止手段は、下流側サクションローラ17の上流
側近傍位置に、本発明に係る吸引手段としての箱状の補
助用吸引手段28を有しており、この補助用吸引手段2
8は、前記EPC27の直前の基材4にテンションを付
与することによってEPC27を補助するようになって
いる。
【0058】図4乃至図6に示すように、前記補助用吸
引手段28は、基材4の吸着面が鉛直方向に対してほぼ
平行に形成された基材吸着板40を有しており、この基
材吸着板40には、第1吸気領域41a,第2吸気領域
41bおよび第3吸気領域41cからなる3個の吸気領
域41が形成されている。
【0059】前記第1乃至第3吸気領域41a,41
b,41cは、複数の小径な吸気孔42の集合体からな
る側面略長方形状に形成されている。なお、第2および
第3吸気領域41b,41cは、図4において上下方向
となる基材4の搬送方向に所定の間隔を設けて形成され
ており、両吸気領域41b,41cの幅方向(図4にお
ける横方向)の寸法は、ほぼ同一の大きさに形成されて
いる。一方、前記第1吸気領域41aは、前記第2およ
び第3吸気領域41b,41cに対して幅方向に所定の
間隔を設けて形成されており、この第1吸気領域41a
の幅方向の寸法は、第2および第3吸気領域41b,4
1cの同方向の寸法よりも小さく形成されている。ま
た、前記第1吸気領域41aの搬送方向の寸法は、第3
吸気領域41cの上流側端部から第2吸気領域41bの
下流側端部に至る距離に相当する大きさに形成されてい
る。
【0060】前記補助用吸引手段28は、各吸気領域4
1a,41b,41cに対応するように仕切28aを介
して3つの部屋に分割されており、各部屋には、吸気パ
イプ43がそれぞれ独立に連結されている。そして、各
吸気パイプ43には、これら各吸気パイプ43を介して
任意の吸気領域41を駆動可能とされた駆動装置45が
連結されている。
【0061】図1に戻って、前記駆動装置45には、駆
動制御部46が内蔵されており、この駆動制御部46
は、前記EPC27の位置における基材4の蛇行の程度
を、例えば前記センサ27bの検出量あるいは前記ロー
ラ部27aの駆動量等に基づいて検出し、当該蛇行の程
度に応じて駆動を行う吸気領域41を決定するようにな
っている。そして、決定した吸気領域41を駆動するた
めの指令を前記駆動装置45に出力するようになってい
る。
【0062】すなわち、前記駆動制御部46は、EPC
27の位置における基材4の蛇行の程度が大きい場合
は、例えば第1乃至第3吸気領域のすべてを駆動するた
めの指令を前記駆動装置45に出力し、蛇行の程度が小
さい場合は、例えば第1吸気領域41aのみを駆動する
ための指令を出力するようになっている。
【0063】従って、EPC27の位置における基材4
の蛇行の程度に応じて基材4に最適の張力を付与するこ
とができるため、EPC27による基材4の幅方向端部
の位置調整を最も有効に行うことができるようになって
いる。
【0064】このため、前記EPC27による基材4の
蛇行の除去をさらに効果的に行うことができるようにな
っている。
【0065】そして、前記下流側搬送装置13の下流側
には、印刷が行われた基材4の印刷面4aを乾燥するた
めの乾燥炉29が配設されており、この乾燥炉29内に
は、印刷面4aが形成された基材4が前記下流側搬送装
置13によって連続的に搬送されるようになっている。
【0066】従って、前記下流側搬送装置13によって
上流側搬送装置3の断続的な基材4の搬送を乾燥炉29
内への連続的な搬送に変換することができるため、乾燥
炉29内において乾燥ムラのない良好な印刷面4aの乾
燥を行うことができるようになっている。
【0067】前記乾燥炉29の下流側には、この乾燥炉
29内において印刷面4aの乾燥が行われた基材4を巻
き取り収容するための巻き取りローラ30が回転自在に
配設されており、この巻き取りよって一連の製造作業が
完了するようになっている。
【0068】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0069】まず、初期状態において、長尺な基材4
は、その両端部をそれぞれ上流側搬送装置3の繰り出し
ローラ5および前記巻き取りローラ30に巻回されてい
るものとする。
【0070】この状態から基材4の搬送を行う場合は、
巻き取りローラ30および繰り出しローラ5を駆動する
ことによって繰り出しローラ5の外周に巻回された基材
4を下流側に連続的に繰り出し搬送する。
【0071】そして、前記繰り出しローラ5から繰り出
された基材4は、複数の搬送ローラ6及び前記ダンサロ
ール機構8を経て印刷装置12内部に搬送される。
【0072】印刷装置12内部においては、塗工のため
前記基材4を断続的に搬送する必要があるが、このと
き、前記ダンサーロール10が揺動動作を行うことによ
って前記基材4の搬送経路を適宜伸縮させることができ
るため、前記繰り出しローラ5の連続的な繰り出しを、
塗工に要する断続的な搬送に変換することができる。
【0073】そして、前記印刷装置12によって基材4
を断続的に搬送しながら所定の印刷が施され、印刷後の
基材4は、下流側搬送装置13に断続的に搬入される。
【0074】この下流側搬送装置13においては、前記
上流側サクションローラ16および前記下流側サクショ
ンローラ17の摩擦力を介して各サクションローラ1
6,17の間に前記基材4を収容ケース21の底壁部2
1a側に所定の弛みを有した状態に保持することがで
き、この弛みを利用することにより、前記上流側搬送装
置3による基材4の断続的な搬送を許容しつつ、この断
続的な搬送を乾燥炉29側への連続的な搬送に変換する
ことができる。
【0075】このとき、付着防止手段としての吸引手段
25によって基材4の弛み部分を膨張させる方向へのエ
ア噴射または吸気動作を行うことができるため、所定の
弛みを適正に保持することができる。
【0076】このため、例えば25μm以下の厚さの薄
い基材4であっても適正に搬送することができる。
【0077】そして、前記基材弛み保持機構14を経た
基材4は、前記下流側サクションローラ17の下流側に
配設されたEPC27に搬送される。
【0078】このとき、EPC27によって基材4の蛇
行を除去することができるため、乾燥炉29側への基材
4の搬送をより適正に行うことができ、蛇行にともなう
皺の発生を防止することができる。
【0079】さらに、EPC27の調整の際に、前記補
助用吸引手段28を駆動することによって前記EPC2
7直前の基材4を基材吸着板40に吸着させて基材4に
テンションを付与することができるため、EPC27に
よる調整をより適正に行うことができる。
【0080】前記EPC27によって蛇行の除去が行わ
れた基材4は、乾燥炉29内に搬送される。
【0081】前記乾燥炉29内においては、前記下流側
搬送装置13によって変換された連続的な搬送を行うこ
とができるため、乾燥ムラのない良好な基材4を得るこ
とができる。
【0082】したがって、本実施形態においては、基材
弛み保持機構14によって基材4を所定の弛みを有した
状態に保持することができるため、この弛みを利用して
印刷装置12内における基材4の断続的な搬送と、乾燥
炉29内における基材4の連続的な搬送とを同時に実現
することができ、これによって印刷面4aの形成から乾
燥に至る一連の製造作業を迅速かつ適正に行うことがで
きる。
【0083】また、基材端部位置調整手段および吸引手
段からなる蛇行防止手段によって基材4の蛇行を有効に
防止しつつ基材4の乾燥炉29内への搬送を行うことが
できるため、乾燥炉29内における基材4の乾燥ひいて
は製品の製造を適正に行うことができる。
【0084】より具体的には、本実施形態によれば、従
来不可能とされていた12μmの基材4の搬送を、蛇行
を防止しつつ適正に行うことができる。
【0085】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0086】例えば、前記吸気領域41の数や大きさ
は、設計コンセプトに応じて種々変更するようにしても
よい。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1に係
る基材搬送機構によれば、印刷または塗工に要する基材
の断続的な搬送と、乾燥に要する連続的な搬送とを同時
に実現することができ、また、基材の弛みを簡易な構成
によって適正に保持することができ、さらに、蛇行防止
手段によって乾燥炉内に搬送される基材の蛇行を有効に
防止することができるため、印刷または塗工後の基材の
適正な乾燥ひいてはこの基材を用いた高品位な製品を製
造することができる。
【0088】請求項2に係る基材搬送機構によれば、請
求項1に係る基材搬送機構の効果に加えて、基材の蛇行
を簡易かつ適正に防止することができる。
【0089】請求項3に係る基材搬送機構によれば、請
求項2に係る基材搬送機構の効果に加えて、基材端部位
置調整手段による基材端部位置の調整をさらに適正に行
うことができ、これによって基材の蛇行をさらに有効に
防止することができる。
【0090】請求項4に係る基材搬送機構によれば、請
求項3に係る基材搬送機構の効果に加えて基材端部位置
調整手段による蛇行の防止をさらに適正に行うことがで
きる。
【0091】請求項5に係る基材搬送機構によれば、請
求項1乃至請求項4にのいずれか1項に係る基材搬送機
構の効果に加えて、特に厚さの薄い基材の搬送をさらに
安定的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基材搬送機構の実施形態におい
て、基材への塗工処理から塗工面の乾燥に至る一連の製
造ラインを示した側面図
【図2】 本発明に係る基材搬送機構の実施形態におい
て、図1示した製造ラインの平面図
【図3】 本発明に係る基材搬送機構の実施形態を示し
た側面図
【図4】 本発明に係る基材搬送機構の実施形態におい
て、吸引手段を示す側面図
【図5】 本発明に係る基材搬送機構の実施形態におい
て基材吸着板を取り外した吸引手段の構成を示す側面図
【図6】 本発明に係る基材搬送機構の実施形態におい
て、吸引手段を示す正面図
【符号の説明】
3 上流側搬送装置 4 基材 4a 印刷面 5 繰り出しローラ 8 ダンサロール機構 10 ダンサロール 12 印刷装置 13 下流側搬送装置 14 基材弛み保持機構 16 上流側サクションローラ 17 下流側サクションローラ 21 収容ケース 25 吸引手段 26 検出手段 27 EPC 29 乾燥炉 40 基材吸着板 41 吸気領域 42 吸気孔 43 吸気パイプ 45 駆動装置 46 駆動制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H05K 3/12 610 H05K 3/12 610D 5E343 Fターム(参考) 2C020 CA12 2C034 AD01 AD21 AD23 2C035 AA17 3F104 AA01 CA05 CA07 CA31 CA36 3F105 AA01 AB03 BA09 BA18 BA20 DA04 DA09 DA12 DA29 DB11 DC11 5E343 AA03 AA11 BB15 BB21 BB72 DD02 ER33 FF09 FF11 GG20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の保持ローラの間に印刷または塗工
    後の基材を所定の弛みを有した状態に保持可能とされる
    とともに、この弛みを利用して後流側の乾燥炉内におけ
    る前記基材の搬送を一定速度で連続的に行い得るように
    形成され、かつ、前記乾燥路内に搬送される基材の蛇行
    を防止するための蛇行防止手段を有することを特徴とす
    る基材搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記蛇行防止手段は、前記複数の保持ロ
    ーラのうち基材の搬送方向最下流に位置する保持ローラ
    と前記乾燥炉との間に、前記基材の前記搬送方向に直交
    する幅方向端部の位置調整を行うことによって前記基材
    の蛇行を防止するための基材端部位置調整手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基材搬送機構。
  3. 【請求項3】 前記蛇行防止手段は、前記基材端部位置
    調整手段の上流側に、この基材端部位置調整手段の上流
    側の基材部位を吸引することによって当該基材部位に張
    力を付与するための吸引手段を有することを特徴とする
    請求項2に記載の基材搬送機構。
  4. 【請求項4】 前記吸引手段は、前記基材の蛇行の程度
    に応じて前記基材部位の吸引力を調整可能とされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の基材搬送機構。
  5. 【請求項5】 前記基材の弛み部分の印刷または塗工面
    が相互に付着することを防止する付着防止手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の基材搬送機構。
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