JP2003002204A - 列車運行管理用運転整理表示装置 - Google Patents

列車運行管理用運転整理表示装置

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JP2003002204A
JP2003002204A JP2001184700A JP2001184700A JP2003002204A JP 2003002204 A JP2003002204 A JP 2003002204A JP 2001184700 A JP2001184700 A JP 2001184700A JP 2001184700 A JP2001184700 A JP 2001184700A JP 2003002204 A JP2003002204 A JP 2003002204A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車相互の位置関係や路線全体の運行状況を
視覚的に確認し、運用変更などの運転整理の指示を容易
に行うことにある。 【解決手段】 列車運行データを受信する運行状況受信
部1と、支障列車を監視する支障列車監視部2と、検出
された支障列車に対する支障マークデータを作成する支
障マーク作成管理部3と、列車運行データと支障マーク
データ8より表示データを作成する表示データ作成部4
と、表示データをディスプレイに表示する表示部6を有
する列車運行管理用運転整理表示装置であって、列車運
行に支障が発生した列車について、対比して表示される
異なる形式の画面上に共通な識別子(マーク)を同時に
付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車運行を制御お
よび監視する列車運行管理システムに係り、特に、列車
運行の状況表示や列車運用を変更入力する列車運行管理
用運転整理表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の列車運行管理用運転整理表示装置
では、路線全体の列車運行に支障を与える列車が発生し
た場合、その列車に識別子(マーク)を一つの内容を表
示している画面上にだけ付加して表示していた。この種
の技術は特開2000−351374号公報に記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記技術では、一つの
画面(一つの情報)からしか支障情報が得られず、ま
た、画面を切替えて別な情報を参照しても支障情報を表
示した画面との関連付けができないため、他の列車との
位置関係や路線全体の列車運行状況との関係を把握する
ことが困難であった。
【0004】本発明の課題は、上記事情に鑑み、列車相
互の位置関係や路線全体の運行状況を視覚的に確認し、
運用変更などの運転整理の指示を容易に行うことにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、路線全体の列車運行に支障が発生した列車につい
て、関連のある情報を対比して表示した異なる形式の画
面上に共通な識別子(マーク)を同時に付加する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、本発明の列車運行管
理用運転整理表示装置の一実施形態を示す。図1におい
て、列車は予め計画されたダイヤ情報5に従って運行す
る。しかし、実際の運行(実績)は、乗客数や天候など
により計画とは異なったものとなる。このとき列車運行
を司る指令員は、ディスプレイ7から得られる列車の運
行状況より、計画より遅れて運行している列車を発見
し、原因分析や路線全体の運行状況も考慮して運行計画
(ダイヤ)の変更を行わなければならない。本実施形態
においては、列車運行のディスプレイへの表示を以下の
ように行う。運行状況受信部1は、列車運行データを受
信し、その情報を支障列車監視部2と表示データ作成部
4に送信する。支障列車監視部2は、運行状況受信部1
から受信した列車運行データとダイヤ情報5および支障
列車データ8を基に列車の運行状況を監視し、計画とは
異なる列車(支障列車)を検出または支障回復した列車
を検出し、その情報を支障マーク作成管理部3に送信す
る。支障マーク作成管理部3では、支障列車監視部2か
ら送信された支障列車の情報と支障列車データ8に格納
された支障列車情報により支障マークデータを作成し、
表示データ作成部4に送信する。表示データ作成部4で
は、運行状況受信部1から送信される列車運行データと
支障マーク作成管理部3から送信される支障マークデー
タおよびダイヤ情報5に格納されたダイヤを基に表示デ
ータを作成する。ダイヤ情報5には計画ダイヤが格納さ
れている。表示部6では、表示データ作成部4で作成さ
れた表示データをディスプレイ7に表示する。支障列車
データ8には、支障が検出された列車のデータが格納さ
れている。
【0007】表示内容10は、ディスプレイ7に表示さ
れる本実施形態の内容である。路線図表示11に路線全
体の運行状況を路線図形式で表示する。この路線図は、
X駅、Y駅、Z駅がある路線の形状と各列車(A列車、
B列車、C列車、D列車、E列車、F列車)の在線位置
を表している。ダイヤ表示12には、計画ダイヤ(細
線)および列車運行の実績(太線)を表示する。横軸が
時間の経過、縦軸が列車の在線位置を示している。指令
員は、通常、路線図表示11で現在の列車位置や他の列
車との相互位置関係を把握し、ダイヤ表示12で計画ダ
イヤからの遅れを判断している。
【0008】次に、本実施形態の一動作例を図1および
図2を用いて説明する。今、A列車のX駅出発が遅れ、
後続のF列車のX駅進入に支障が発生したとする。この
状況を運行状況受信部1が受信し、支障列車監視部2と
表示データ作成部4に送信する(図2の20)。支障列
車検出部2では、運行状況受信部1からの列車運行デー
タとダイヤ情報5と支障列車データ8から支障列車を検
出する(図2の21)。A列車は初めて支障が検出され
たので、支障検出として支障列車データを支障マーク作
成管理部3に送信する。支障マーク作成管理部3では、
支障列車検出部2から送信された支障列車データが支障
検出か支障回復か判断する(図2の22)。送信されて
きたデータが支障であるため、支障マークデータを作成
する(図2の23)。表示データ作成部4では、支障マ
ーク作成管理部3から送信された支障マークデータと運
行状況受信部1から送信された列車運行データを基に路
線図表示11とダイヤ表示12の表示データを作成する
(図2の25)。表示部6では、表示データ作成部4で
作成した表示データを基に路線図表示11のA列車に支
障マーク(スター印)13を表示すると共に、同じ形状
の支障マークをダイヤ表示12のA列車に支障マーク1
3として表示する(図2の26)。このように、本実施
形態では、支障列車と他列車との位置関係が把握できる
路線図表示11と計画ダイヤからの遅れが把握できるダ
イヤ表示12に同じ支障マーク13を同時に表示させる
ことになる。これにより、指令員は、二つの情報間の関
連付けを速やかにかつ的確に把握することができ、運用
変更などの運転整理の指示を容易に行うことができる。
【0009】次に、本実施形態の他の動作例を図2およ
び図3を用いて説明する。ここで、表示内容30は、デ
ィスプレイ7に表示される本実施形態の内容である。路
線図表示31に路線全体の運行状況を路線図形式で表示
する。この路線図は、X駅、Y駅、Z駅がある路線の形
状と各列車(A列車、B列車、C列車、D列車、E列
車、F列車)の在線位置を表している。ダイヤ表示32
には、計画ダイヤ(細線)および列車運行の実績(太
線)を表示する。横軸が時間の経過、縦軸が列車の在線
位置を示している。指令員は、通常、路線図表示31で
現在の列車位置や他の列車との相互位置関係を把握し、
ダイヤ表示32で計画ダイヤからの遅れを判断してい
る。今、A列車のX駅出発遅れに続いてD列車のZ駅の
出発が遅れ、後続のC列車のZ駅進入に支障が発生した
とする。この状況を運行状況受信部1が受信し、支障列
車監視部2と表示データ作成部4に送信する(図2の2
0)。支障列車検出部2では、運行状況受信部1からの
列車運行データとダイヤ情報5と支障列車データ8から
支障列車を検出する(図2の21)。D列車は初めて支
障が検出されたので、支障検出として支障列車データを
支障マーク作成管理部3に送信する。支障マーク作成管
理部3では、支障列車検出部2から送信された支障列車
データが支障検出か支障回復か判断する(図2の2
2)。A列車が既に支障列車として支障列車データ部8
に登録されているため、送信されてきたD列車に対して
は違う種類の支障マークデータを作成する(図2の2
3)。表示データ作成部4では、支障マーク作成管理部
3から送信された支障マークデータと運行状況受信部1
から送信された列車運行データを基に路線図表示31と
ダイヤ表示32の表示データを作成する(図2の2
5)。表示部6では、表示データ作成部4で作成した表
示データを基に路線図表示31のA列車に支障マーク
(スター印)33を表示すると共に、同じ形状の支障マ
ークをダイヤ表示32のA列車に支障マーク33として
表示し、路線図表示31のD列車に支障マーク34(丸
バツ印)を表示すると共に、同じ形状の支障マークをダ
イヤ表示32のD列車に支障マーク34として表示する
(図2の26)。このように、本実施形態では、違うケ
ースの支障が同時に発生した場合、支障列車と他列車と
の位置関係が把握できる路線図表示31と計画ダイヤか
らの遅れが把握できるダイヤ表示32に同じ支障マーク
(スター印)33および同じ支障マーク(丸バツ印)3
4を同時に表示させることになる。これにより、指令員
は、違うケースの支障の情報間の関連付けを速やかにか
つ的確に把握することができ、運用変更などの運転整理
の指示を容易に行うことができる。
【0010】次に、本実施形態の他の動作例を図2およ
び図4を用いて説明する。今、A列車のX駅出発遅れに
対する支障およびD列車のZ駅出発遅れに対する支障が
解消されたとする。この状況を運行状況受信部1が受信
し、支障列車監視部2と表示データ作成部4に送信する
(図2の20)。支障列車検出部2では、運行状況受信
部1からの列車運行データとダイヤ情報5と支障列車デ
ータ8から支障列車を検出する(図2の21)。A列車
は既に支障が検出されていたが、今回支障が回復してい
るので、支障回復として支障列車データを支障マーク作
成管理部3に送信する。D列車についても同様に、支障
回復として支障列車データを支障マーク作成管理部3に
送信する。支障マーク作成管理部3では、支障列車検出
部2から送信された支障列車データが支障検出か支障回
復か判断する(図2の22)。A列車およびD列車は支
障回復列車であるため、支障列車データ部8に支障列車
として登録されているデータを削除する(図2の2
4)。表示データ作成部4では、支障マーク作成管理部
3から送信された支障マークデータ上に支障列車データ
がないため、支障マークの表示データを作成しないで運
行状況受信部1から送信された列車運行データを基に表
示データを作成する(図2の25)。表示部6は、表示
データ作成部4で作成された表示データを基に路線図表
示31およびダイヤ表示32を表示する(図2の2
6)。これにより、指令員は、支障が回復したことおよ
び路線上に列車運行を妨げる要因が無いことを速やかに
かつ的確に把握することができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現在の列車位置や他の列車との相互位置関係を路線図形
式で、計画ダイヤおよび計画ダイヤからの遅れをダイヤ
図形式で一つの画面で各々を対比させて表示するに当っ
て、支障が発生した列車に対して各々の画面で同じマー
ク(識別子)を同時に表示させることにより、列車相互
の位置関係や路線全体の運行状況を視覚的に速やかにか
つ的確に把握することができ、運用変更などの運転整理
の指示を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の列車運行管理用運転整理表示装置の一
実施形態
【図2】本発明の動作例を示すフローチャート
【図3】本発明の動作例を説明するための図
【図4】本発明の動作例を説明するための図
【符号の説明】
1…運行状況受信部、2…支障列車監視部、3…支障マ
ーク作成管理部、4…表示データ作成部、5…ダイヤ情
報、6…表示部、7…ディスプレイ、8…支障列車デー
タ、10,30…表示内容、11,31…路線図表示、
12,32…ダイヤ表示
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 雅則 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸交通システム本部内 Fターム(参考) 5H161 AA01 JJ01 JJ29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車運行データを受信する運行状況受信
    部と、支障列車を監視する支障列車監視部と、検出され
    た支障列車に対する支障マークデータを作成する支障マ
    ーク作成管理部と、列車運行データと支障マークデータ
    より表示データを作成する表示データ作成部と、表示デ
    ータをディスプレイに表示する表示部を有する列車運行
    管理用運転整理表示装置であって、列車運行に支障が発
    生した列車について、対比して表示される異なる形式の
    画面上に共通な識別子(マーク)を同時に付加すること
    を特徴とする列車運行管理用運転整理表示装置。
  2. 【請求項2】 列車運行データを受信する運行状況受信
    部と、支障列車を監視する支障列車監視部と、検出され
    た支障列車に対する支障マークデータを作成する支障マ
    ーク作成管理部と、列車運行データと支障マークデータ
    より表示データを作成する表示データ作成部と、表示デ
    ータをディスプレイに表示する表示部を有する列車運行
    管理用運転整理表示装置であって、列車運行に支障が発
    生した複数の列車について、対比して表示される異なる
    形式の画面上に列車毎に共通な識別子(マーク)を同時
    に付加することを特徴とする列車運行管理用運転整理表
    示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、支障
    が回復した列車について、対比して表示される異なる形
    式の画面上の共通な識別子(マーク)を削除することを
    特徴とする列車運行管理用運転整理表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006143088A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Hitachi Ltd 運転整理装置
JP2007314105A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Hitachi Ltd 運転整理支援システム、運行整理支援プログラムおよび運転支援方法
WO2017056169A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社日立製作所 運行状況表示システム

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